No title（〆）

──ダセーなんて思う訳ないじゃないっすか。俺を本当に大事にしてくれてるのが良く伝わって来るんで、凄く嬉しいですよ。──えへ、やった。コウくん好みの男になれるのが楽しみでしゃーないっすわ。食べ歩きも最高。時間があったらビアガーデンもいきましょ。…あっは、コウくんも複数人でお遊びしてたんでしたっけ。そう考えるとエグいなぁ。仕返しは是非とも。嫉妬して壁ドンするだけの童貞だと思われて終わるんじゃ、俺も男が廃るってモンなんで。──いや、元々は掃除とか家事全般が苦手だったんすよ。でもコウくんに振られたくないから、ぜーんぶスマホで学んで覚えただけです。…多分プロだと数日もあれば作れるんじゃないっすかね。これを売ってお金を貰うのは恐れ多いですけど、嬉しいですよ。──今だって真っ当な道を進んでる自信はありますよ。だって、コウくん以上に俺を大切にしてくれた人は居ませんし。少なからず夜のバイトを辞める決意をさせてくれて、家事も覚えたいって気にさせてくれて、荒んでた気持ちを癒してくれたのはコウくんです。…他の人となんて考えるだけでゾッとするくらい、俺にはお兄さんしか居ないんですから。（口付けに応えて貰えば安堵した様に短く鼻孔から吐息を溢し、唇に淡く走る刺激に小さく背を震わせ。微かに水音を立てて相手の口唇を吸い上げては、眉を下げつつ顔を耳元へと運び囁く様に）…コウくんが変な事言うから不安になっちゃいました。…抱いて欲しいです。余計な事を考えられないくらい、夢中にさせてください。

──俺も悠チャンを着せ替え人形にして遊ぶの楽しみだわ、着せたい服色々ある。つかビアガーデンめちゃくちゃ良いなぁ。今度でも良いからBBQとかやってる所に行きてぇわ。…まぁまぁまぁ、複数のはマジで若気の至りっつーか…ちょっとやっぱ興味出ちゃうじゃん？にしても壁ドンする童貞って思われんのも男に抱かれてるってバレるのも変わんねぇと思うけどなぁ。──あらやだ、健気じゃん。正直別に家事なんか一つも出来なくたって良かったんだけどなぁ…でも今はめちゃくちゃ助かってんよ、あんがと。…げ、このレベル数日とかバケモンじゃんか。良いな、姪っ子が大っきくなったら悠チャンにドレスでも作って貰おうかな。──…勿論、俺は俺なりに悠チャンの事愛して大事にしてるつもりだけど、時々不安にはなるんだよ。基本的に虐めたくなっちまうし、酷い事したくなるから。…ま、でもそう言ってくれる内はそれに甘えとこうかな。(囁かれた句に鼻から笑声を漏らし、込み上げる愛おしさにくつくつと喉を鳴らせば抱き上げてベッドへと進み。些か乱暴に寝具の上に相手を放ると覆いかぶさり求められる儘にパーカーの裾から手を滑り込ませつつ首筋に軽く口付けて)…ハ、可愛い事言って。暫くはベッタベタに甘やかして優しくしてやるつもりだったけど、あんま煽られると自信ねぇわ。歯形付けまくって泣かせたくなる。

うわー、BBQあるビアガーデンって絶対に最高じゃないっすか。それもマストで行きましょ。出来れば暑くなりすぎる前に行きたいっす。この夏はマジで行きたい場所が多くて堪らないっすわ。…男に抱かれてるってバレるのは個人的には問題ないっすわ。あーだこーだ思われても、良い男に抱かれてる自負があるんで。──まあ俺が作った至らないデザインを、プロが一日中それだけ作業したらそんくらいじゃないかって言う適当なイメージっすけどね。お、姪っ子ちゃんのためならいつでも作りますよ。ハロウィンとかにプレゼントしてあげたいっすわ。──コウくんが俺を虐めるのは愛情故だって知ってるんで、ちっとも嫌じゃないっすよ。寧ろ俺もそうされる事は好きですし、俺で遊ぶコウくんを見ると愛しくてしゃーないっていつも言ってるじゃないですか。（突如浮遊感を覚えればたちまち心臓は早鐘を打ち始め、肌を紅潮させつつ黙りこくり。背に僅かな衝撃を感じた後に組み敷かれれば、ふと強く求められているかの様な錯覚に陥り恥じらいげに視線を横へと逸らし。直に肌へと触れられつつ首筋へと口付けを贈られれば、瞼を伏せつつ喉元を逸らし甘く息を飲み、再び目を開いた時には劣情を眼に宿し）…は、…そんな風に言われたら期待して疼いちゃうじゃないですか。──沢山噛んで、泣かせてください。俺の感情を動かせるのはコウくんだけだって実感したいんです。



すんません、ふわっと眠気が来ちゃいまして…申し訳ないんすけど、置きでお願いしちゃっても良いですか？場面も場面なんで、この儘飛ばして貰って大丈夫なんで。何にせよ朝になっちゃったんで、お願いですからコウくんも蹴って休んでくださいね。いっつも遅くまですんません。愛してますよ、おやすみなさい。

すげぇ久々に思いっきり悠チャン構えてマジでめちゃくちゃ嬉しいからちゃんと返したいんだけど、俺も眠気で頭まわんなくなってきたから、悪ぃけど明日起きてから返させてくれな。おやすみ、悠チャン。愛してるよ。

──めちゃくちゃ煽ってくんじゃねぇの。…期待させるだけさせてこーやって他の事で好き勝手遊ぶっーのも楽しいんだよなぁ。(色香の漂う相手の表情に小さく身震いをしてはその顔を目に焼き付ける様に上腿を起こし、片側の口角を醜く歪ませ身体が孕んだ熱とは対照的に冷ややかな視線を贈れば疼く歯列を舐め上げながら白い首筋に手を掛けて頸動脈を絞めると一層愉し気に瞳を細め。相手の首根を掴んだ手にじわじわ力を込めつつパーカーを捲り上げ、品定めする様に胸板から腹部に掛けて空の手を這わせて)…あーあ、隣の奴にドMだってバレちゃうかもなぁ。可哀想に。

コウくんに遊ばれてる…嬉しい…、──ぅ……ふ……、（己を見下ろす冷徹な視線に思わず唾を飲み下しては、歯列を舌でなぞる所作で次ぐ行為を察し欲しがる様に僅かに息を乱し。喉元を徐々に圧迫されれば抗う事はせず、酸素が奪われていく感覚に恍惚とし眼に涙を薄く浮かべるも、告げられた言葉にはっと我に返ると嫌がる様に微かに首を横に揺らし。手の甲を己の口元へと遣り声を堪える準備をしつつも、肌を這う手に期待は募り体を捩らせ縋る様な視線を送り）

──…ダーメ、手はここ。お前の整った顔が歪むのも、可愛い声上げんのも俺を楽しませる為だろ？…楽しくなきゃ途中で辞めるからな。(喉元の薄い皮膚から伝わる相手の脈動と眦に微かに溜まった雫に熱の篭った笑いを喉奥から漏らし、一頻り満足した所で手を離し。嬌声を抑える様な抵抗染みた相手の所作に片眉を上げてからその手に緩く指を絡め、胸元まで引き摺り下ろしては耳元へと唇を寄せ甘ったるい声で身勝手な言葉を囁くと、これ見よがしに絡めた指を解き。次いで相手のボトムに手を掛け下肢を露わにさせては内腿を人撫でして口付けを落とし)

──嫌、止めないで下さい。…もっとコウくんを楽しませるんで。（首を絞められ愉悦に浸る己へと向けられる嘲笑すらも興奮材料にしかならず、酸素を求める様に浅い呼吸を繰り返しながら更なる痛みを求め口元に寄せた指先を自ら噛み虐げ。首が解放されると流れ込んでくる空気に幾度か咽ぶも、耳元で優しげな声色で口唇を覆い隠す行為を禁ぜられれば恥じらいげに唇を結び、縋る様な口調をし。衣服で隠れていた箇所が空気に晒されれば不様な姿に目を逸らしたくなるも、控え目に口付けを落とされる様子へと視線を向けては、喉元で甘い声を溢しつつ媚びる様な視線を送り）──んっ…、噛んでくれないんですか…？ぅ…もっと痛くして、…欲しいです。

ハハ、最っ高。ドMになっちまったのも、恥ずかしい声出ちまうのも泣いちまうのも全部俺のせい。だから隣にバレてもお前はなぁんも悪くねぇよ、俺に好き勝手されてるから仕方ないだろ？(相手の羞恥心を溶かすべく暗示めいた言葉を零しては、腹部から手を外し甘やかす様に頬を撫ぜて。手を滑らせ先刻胸元に誘導した相手の手と絡ませれば、縋り付く視線に無意識の内に生唾を飲み込み張り付けた笑顔の儘、腿を撫でていた手を膝裏へと差し込むと見せつける為に相手の脚を高く掲げ。鼓膜に残った甘い声音の通りに柔らかな箇所へと歯を突き立てると薄い脂肪ごとその下の筋肉を噛み締める様に力を込めて)…そんな可愛く強請られたらこれ以上待てすんのは可哀想だよなぁ。お望み通り、痛くしてやるよ。──…ッ

──…俺が男に鳴かされて悦んでるドMの変態だって他人にバレたら、コウくんは喜んでくれますか？（欲に溺れた状況では容易く相手の言葉に絆されてしまい、最後の理由付けをする様に甘く問い掛けては頬を撫でる手に自らも擦り寄り従順さを示し。脚を高々と持ち上げられれば情け無い体勢に目を逸らしたい衝動に駆られるも、相手の高揚を感じ取れば恥じらい気に腿へと視線を据え、歯が食い込んでいく様子を眺め。激痛を感じ易い箇所に容赦なく歯列を突き立てられれば声を堪える余裕すらなく、背を仰け反らしながら掠れた嬌声を上げ、目尻から涙を溢し悶絶しつつ握られた手に爪を立て）──…ンあっ、……痛っ…、う、ン……、

──他の奴なんかどーでも良いけど、それで恥ずかしがってるお前にはすっげぇ唆られる。(しおらしい姿を目にしては嗜虐心を駆り立てられるも、煽る様に心情を素直に吐露しつつ薄く笑みを浮かべて返し。弾力のある噛み応えに堪らず呼気を荒げる最中手の甲に鋭い痛みを感じ自ずと眉間に皺を刻むも、そちらを一瞥し悶える相手を目にすれば自分好みの表情に気にならず、顎に込めた力を緩めると痛々しく残った円形が帯びた熱を感じつつ幾度か周囲に吸い付いては鬱血痕を散らし。繋いだ手はその儘に手中の脚を下ろし、身を寄せながら恋人の目尻から線を引く涙を舐め取りつつ臍下に手を這わせ)…ン、……──かーわいい。もう一回ちゃあんとお強請り出来たら1番気持ちいい時に思いっきり首噛んでやんよ。

──…あっ…ん……、（元来痛みには強くない故にぼろぼろと涙を流し悶絶しては、解放されるなり瞼を伏せ力なく呼吸を繰り返し、鬱血痕を刻まれる度に短く上擦った声を溢し敏感な反応を見せ。些か息が落ち着いたところで熱を孕みじんじんと痛む赤黒い傷痕を愛し気に見据えるも束の間、恋人の体が寄せられれば恍惚と表情を蕩けさせ、告げられた煽り文句の情景を想像しぞくりと背を震わせ。先刻己が傷付けた爪痕を償う様に相手の手の甲を舌先で舐め上げては、自尊心を失ったかの様に甘ったるい声色で）──ん…想像しただけでおかしくなりそうです。…コウくんのために沢山鳴きますから、1番気持ち良い時に痛く噛んでください。

──は、…エッロ。(鼓膜を揺らす息の上がった呼吸音や眼下に広がる濡れた頬、虚気にこちらを見つめる瞳が自身が翻弄した結果だと自覚すれば獣染みた欲を抑え込める気はせず、悩まし気な吐息を溢しながら手の甲に広がる甘い快感を見据え。徐に手を引き離しては身体の内に篭った熱を発散すべく上着とTシャツを脱ぎ払い、待ち受ける行為中にしがみ付ける様にと恋人の両腕を自分の背中へと誘導して脅しに近い言葉を低く囁きつつも、込み上げる愛おしさの儘数度音を立てて唇を啄んでからゆっくりと相手の腰元を覆う布地に指を掛けて)…ん、ちゃんと出来て偉いなぁ。また暫くハイネックしか着られねぇ位噛むから覚悟しとけよ。

…コウくんが俺をこんな男にしたんです。コウくんじゃなきゃ満足出来ない体に。──好き。愛してます。…幾らでも痕を付けてください。俺がコウくんの物だって、自身持てるくらいに。（恋人が己に欲情していると見受ければそれだけで体は疼き、はしたなく腰を揺らし一刻も早くと求める様に濡れた眼を向けて。男らしく衣服を脱ぎ捨てる仕草を惚れ惚れと見据えては、素肌で触れ合うべく己も服の裾に手を掛け色気を振りまく様に緩慢な所作で脱ぎ、導かれる儘に相手の背中へと熱く火照る腕を回して。与えられた口付けにうっとりと鼻孔から熱い吐息を溢しては、自らも腰を浮かせた後に煽る様に片脚で相手の腰を捕え、己の全てを委ねるべく瞼を伏せ／暗転）

(恋人を胸に抱き柔らかな髪を軽く梳きつつも視界に映る派手な程痛々しい痣に自然と先程までの行為を思い出しては満足気な息を短く吐き、暫くしてから漸く恋人の家に居る事を思い出して常時と異なる勝手の分からなさに片眉を上げては背後に広がる室内を返り見て)──…悠チャン、水飲む？冷蔵庫に用意して有るんだっけ、持って来ようか。喉渇いただろ。

…ありがとうございます。じゃあ俺持ってくるんで、ちょっと待っててくださいね。（幸福感に包まれつつ恋人の腕の中で体温を感じ寛いでいるも、己を気遣う言葉に嬉し気に顔を上げては口付けを贈った後に寝具から降りキッチンへと。冷蔵庫からペットボトルの水を2本取り出し戻ると一方を差し出し、己は一息に半分程を飲み下した後にヘッドボードへと載せ、再び横たえると相手の胸元へと戻り幸せを噛み締めつつ瞼を伏せ）──コウくんに俺の家で抱かれるって何だか不思議な感じです。…でも、幸せでした。毎日毎日、これ以上なんてない筈なのにコウくんに夢中になっていきます。…さて、明日も早いですから寝ましょ。蹴って休んじゃってくださいね。おやすみなさい、愛してますよ。

(昼食を済ませ喫煙所でスマホ片手に同僚とタバコを吸いながら雑談を交わし。恋人へと『おはよ。昨日見事に寝落ちたわ、ごめんな。でもお陰で良く寝れた。』『今日多分遅くなるからゆっくりしててな。愛してるよ。』と送信しては薄くなった首元のキスマークをシャツの襟の上から軽く撫でて)

…お、ココちゃん今日パパの帰りが遅くなるんですって。ゆーくんと良い子にして待とうねん。（恋人宅へと戻り猫に餌を与えた後に遊んでいる最中、彼からの連絡を受信すれば『いーえ、ちゃんとおやすみなさいしましたよ。良く寝れた様で何よりっすわ。』、『了解です。じゃあ、ココちゃんとベッドに入って待ってますねん。』と送信し、残りの家事をすべく立ち上がり）

(残業後同僚と喫煙室に立ち寄れば挨拶に来た新卒達に軽く言葉を交わして手を振り、その初々しさに思わず笑みを溢しつつバイト先での恋人の姿も似た様なものだろうかと夢想しては愛おしさから自宅へと進む足取りは自然と早いものに変わり。自宅の玄関を開け、迅る気持ちを抑えつつ手洗いうがいを済ませてから控えめに寝室の扉を開けて)…ただいま悠チャン、ココ。思ったより早く終わらせられたわ。

（猫を抱きうたた寝をしているも、扉が開く音で目を覚ませば嬉々と表情を緩め緩慢に上体を起こし。寝具から降り猫を相手の腕へと差し出すと、肩を緩く抱き締め触れるだけの口付けを贈った後に時計へと視線を向け、甘ったれた声色で）お帰りなさい。予定より早かったんですね。…て言っても、結構な時間だ。お疲れ様でした。明日も遅いんですか？