雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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ほら、主人を待つのは犬の特権ですし。──今日は随分と甘やかされて幸せだなぁ。毎日愛してるって言って貰ってるのに、今すげーときめいてるんですよ。ウケる。(背中が寝具へと着けば礼とばかりに再び頬へと口付けを贈り、恋人が隣に横たえるなり頬へと手を添えそっと口付けて。頸に腕を通すと、己の胸元へと引き寄せ柔な声色で)ちゃんと休める様で何よりっす。…体が慣れるまでは1週間が長く感じそうっすよね。本当にお疲れ様でした。さて、時間も時間なんで蹴って休んじゃってくださいね。
すっかり賢い犬になっちまって…まぁもう少し余裕出来てきたら思いっきり構わさせてなぁ。──ふ、このくらい喜んでくれんなら、いつでも言ってやんよ。可愛い。(重ねられた唇を軽く啄めば、首裏に回された腕をそっと取り、体制を整えてから恋人を抱き寄せ頭を撫でつつ瞼を伏せて)ん、土日は出来るだけ悠チャンとの時間取るから埋め合わせさせてくれな。…んで、今日は俺が悠チャンを抱き枕にして寝てぇからこっち。おやすみ、悠。愛してるよ。いつもありがとうな。
ええ、だって良い子にしてたらちゃーんと構って貰えるって知ってるんで。──やった、じゃあ土日は遠慮なくコウくんのお時間頂いちゃいます。でもちゃんとゆっくり休んでもくださいね。時間なんてこれから先、幾らでも取れるんで。…じゃあ今日はコウくんの温もりを感じながら寝ます。良い夢が見れそう。おやすみなさい、愛してますよ。俺こそ、いつも幸せをくれてありがとうございます。(腕をそっと退けられれば大人しく己の方へと戻し、自らも相手の方へと体を寄せ。相手の体温と頭を撫でる手に安心感を覚え徐々に意識が朧げになってくれば、眠りへと落ちつつ愛の言葉を紡ぎ)
(真夜中に意識が浮上すればその度に腕の中の恋人の襟元に唇を触れさせ鬱血痕を散らしたり、裾から手を滑り込ませて手慰みにしていれば再び微睡み。何度目かの起床で、これ以上寝られない事を脳裏で理解しては暫く恋人を抱きしめる腕に力を込めて感触を記憶に刻み、一頻り満足した所で起き上がるとシャワーを浴び身支度を済ませては手頃なスラックスとTシャツを纏い、寝具に腰を下ろしては恋人の頭を腿に載せつつヘッドボードに凭れ掛かり)
(深い眠りから覚醒すれば、朧げな意識の中頭部に感じる心地良い感触に再び瞼を伏せ、漸くそれが恋人の腿であることを認識すれば嬉しげにくすくすと笑い。目を薄く開くと恋人の姿を認めてから、甘える様に脚へと頬を擦り寄らせ)…おはようございます。良く寝れましたか?俺はコウくんにこうやって甘やかされて寝てたと思うと、嬉しくてしゃーないです。
(スマホで電子書籍を読んでいる最中眼下から小さな笑い声が聞こえてくれば端末から視線を外しヘッドボードへと置き、腿に寄せられる感触に思わず破顔しながら恋人の髪を軽く梳きつつ、寝起きの相手に自然と囁く様な声色になり)おはよ。俺も抱き枕のお陰で久々に何度寝か出来たし、めちゃくちゃよく寝れたわ。しかも起きたら起きたでこーやって恋人が寝てる横でダラダラして…マジで仕事の疲れなんか吹っ飛ぶ。
(髪を撫でられればふと恋人と過ごせる時間を実感し、喜びを噛み締める様に口元に笑みを湛え。徐に上体を起こし相手の首元へと腕を回すと、暫し愛しげに抱き着いた後に触れるだけの口付けを贈り、柔な声色で)ちゃんと休めた様で何よりっすわ。少しでもコウくんの癒しになれたなら嬉しいですし。──…やっと待ち侘びた休日ですね。今日はこうやってイチャイチャしますか?お疲れでしたらお風呂用意しますし。それとも俺の家に行きます?
そりゃもう、めちゃくちゃ癒しになってんよ。俺仕事で切羽詰まってると私生活荒れるタイプだったけど、最近はそんな事ねぇもん。(ここ数日の穴を埋める様に寄せられた腕に頬擦りをしつつ相手の頭を撫で続ければ、触れた唇に堪らず抱きしめて。悩まし気に唸り声を上げるも束の間、決心した様に頬へと口付けてから相手を解放しては立ち上がり)──…あー、正直どれも捨てがたい。イチャイチャなんかいつだってしてぇし、風呂も楽しみにしてたしなぁ…。でも、まぁ田崎ホテルかな。他は余裕さえありゃ明日でも平日でも別に良いし。
私生活が荒れるかー…職場では弱音吐かないで頑張って、プライベートのとこでストレスだとか何だとかを発散させてたなら偉いと思いますよ。でも今は家で待ってる俺のために毎日帰って来てくれる旦那さんは、言葉にならないくらい格好良くてしゃーないです。(相手からも抱き締められれば胸中に暖かな感情が広がる感覚を覚え瞼を伏せるも、暫くして解放されれば名残惜しさを表情に宿しつつ頷き、着替えをするべく立ち上がり。恋人から譲り受けたパーカーとダメージデニムを纏い洗面台へと向かうと、ふと首元に違和感を覚え布地を下げ確認しては、数が増えたキスマークに思わず愉快げに声を立てて笑い)じゃあ田崎ホテルに決定。これで心置きなく引越し準備ができます。──はははっ、もう虫刺されの季節かー…いやー、蚊に愛されちゃって参りますわ。
別に偉くはねぇんだよ、女社会で男が弱音吐くのダセェからってカッコつけてるだーけ。本当は嫁さんの前でももうちょいシャキッとしてカッコつけてぇ所なんだけどなぁ。…多分最近はさぁ、お前が待っててくれんの分かってるから気ぃ抜いちまってんだよな。(スマホと財布、タバコをポケットに突っ込みデニムジャケットを羽織れば洗面台から聞こえてきた笑声に足を向けて覗き込み。赤いパーカーを纏う姿に頬を緩めつつ、夢現の中での行為を朧気に思い返してはくつくつと喉を鳴らし下卑た笑みを浮かべ)おっしゃ、んじゃそうしよ。持って来たいモンあったら好きに持っといで、スペースなら空けるし。──……フハ、いつの間にそーんな蚊に刺された訳ぇ?可哀想になぁ。
コウくんのそう言う強いところ、大好きですよ。でも旦那さんが辛い時に寄り添えるのは嫁の特権なんで、そこは譲らないです。…それに、俺が好きなとこはコウくんのカッコイイ姿ばっかりじゃないんで、全部を曝け出してくれる方がきゅんてします。──やった、じゃあ日は改めるとしてミシンと過去に作った服だけ持って来ます。後はぜーんぶ売り払っておしまい。──蚊なのに俺がされて嬉しい事を熟知の様で。寝込みにされるの好きなんですよ、Mだから。(首元の痕を嬉しげに撫でているも、鏡越しに相手の姿を認めれば体を反転させてウィンクを投げ。次いで手早くすっぴんの儘身形を整えれば、最後に香水を振り掛けると恋人の手を握り)さて、行きましょうか。水とか酒とかは買っておいたんで。
ハハ、俺の嫁さんほんっと頼り甲斐があるわぁ。でも今は休みとのギャップで脳みそバグってるだけだから、悠チャンが家で待っててくれて明日も頑張れっつってくれるだけで充分。繁忙期に入ったらこんなんじゃねぇから、そん時にめちゃくちゃ頼らせて貰う。あんがと、俺の隣にお前が居てくれて良かったわ。──あれ、そんだけで良いの?…まぁ、服とかは大体持ってきてんのか。つか、悠チャンの作ったモンって俺のネクタイとかココの被りもんくらいしか見た事ねぇから気になるわ。──蚊も寝惚けてたんじゃねぇの?んで目の前に旨そうなモンがあったからついつい手ぇ出しちまったんだろ。手癖が悪ぃなぁ、あーヤダヤダ。(戯けた口調で他人事の様に笑い飛ばし、相手の身支度を漫然と眺めて。思いの外早くに済めば片眉を上げるも繋がれた手を拒む事はせずに揃いのスニーカーを履いては外へと出て)お、今日はノーメイクで良いの?まぁ、悠チャンの家で素っぴんの姿見るっつーのはかなり唆るんで万々歳だけど。…ふ、酒飲む気満々な訳ね。最高じゃねぇの。田崎ホテル楽しみだなぁ、さぞもてなしてくれんだろーなぁ。
そりゃ肩慣らし期間もそこそこに忙しくなれば、頭もバグるし体も付いて行かないのが普通っすよ。…ひぇ、繁忙期はもっと凄いんすね。大変だー。じゃたその時までにもっと頼って貰える様に男磨いておきます。…いーえ。コウくん段々俺の扱い手慣れて来ましたね。そうやって言って貰えると、らしくもなくすっげー照れちゃいます。──まあ気に入った服とか皿とかあれば持って来るかもですけど、他は基本コウくんの家の物の方が上質なんでいらないかなって。俺の服は多分見てもつまんねーっすよ。つか好きな人に手前の作品見られるってすげー恥ずかしいっすわ。ガッカリしないでくださいね?──ええ、只家に帰るだけなんで流石に化粧はネ。もてなしかー…やべ、何にも考えてねーや。強いて言えば俺の家いかにもでウケるんで、楽しみにしておいてください。(相手に続きお揃いのスニーカーを履くと、エレベーターとエントランスを通過し外へと。時間を共有している喜びが湧き上がり表情を緩めては、緩慢な足取りで夜道を進み。程なくしてモノクロの外観のデザイナーズマンションに辿り着くと、ホテルの様な内装のエントランスに飾られた水の流れるオブジェを指差し笑いながらオートロックを解錠し、エレベーターへと向かい)これ、いかにも気取ってるでしょ?女誘う気で入居しました的な。まあ結局呼んでないんすけど。
つってもあんま泣き言ばっか言ってらんねぇわ、来週中には感覚取り戻して寂しい思いさせねぇ様にするから任せといて。…ふ、そりゃもうすぐ4ヶ月だし、別に嘘言ってる訳でもねぇけど、悠チャンの喜ぶ言い方は覚えたし意識するわなぁ。どーせ思ってる事伝えんなら喜んでくれる方が俺も嬉しいし。──…あ、そうか。食器は持っておいで。一式じゃなくて良いけど茶碗とか箸とか、なんだかんだ来客用のずっと使わせた儘だし、慣れてるモンあるならそっちのが良いだろ。…ガッカリとかしねぇよ、服作れんの普通にすげぇと思うし。それに恋人の作ったモンなんかそれだけで見てみてぇって思うだろ。──まぁ素っぴんは素っぴんで好きだよ。化粧してる時のが色っぽいけど素っぴんのが可愛い。(久方振りの恋人との外出に内心堪らず噛み締める様に小さく眉根を寄せ、月明かりに照らされる姿に口角を緩めつつ歩み、視界に映る恋人の住むマンションに着けば小洒落た外観を眉を上げて仰ぎ見るも、その先の内装には思わず吹き出し。どこか既視感のある光景につい口に出かけた言葉を飲み込んでは愉快気に肩を揺らし、相手に続きエレベーターに乗り込み)…うーわ、なんつーか…ラブ──…いや、やめとこ。ま、女連れ込む前に男に連れ込まれてるもんなぁ、真逆の結果になってんの笑うわ。
任せてって男前っすね。じゃあときめいたんで、遠慮なく来週は甘えさせて貰います。…ははっ、俺完全に攻略されちゃってますね。一応あの生意気だったガキンチョからは考えられねー甘い趣味してると思うんすけど、良く見抜けましたね。──…了解っす。じゃあマトモそうな食器は持って行きますわ。料理を作って貰う事を想定して買った、未使用の無駄に女ウケ良さそうな木の皿とかあるんでそんなのだけ。…ほら、やっぱ制作物って俺の感性だとか技術だとかがダイレクトに伝わっちゃうじゃないですか。コウくんが受け入れてくれるのは分かってるんすけど…そうだなー、恥じらいのレベルで言えば店頭に立ってる姿を見られるのと同等くらいかしら。──そ、ラブホみたいでしょ?ダチ連れて来る度に同じ事言われてますわ。家の中も割と酷いんで、期待しておいてください。(相手が溢し掛けた言葉を笑いつつ肯定すれば、2階で降り自宅扉前へと。玄関扉を開け靴を脱いだ後に照明を点けると、使用感が殆どないキッチン台を通過し扉を開け居室へ。12畳程の部屋は白を基調としており、ベッドとソファー、テーブル、テレビ、ミシンを載せた作業机、フロアライトを配置しただけのシンプルなもので。間接照明を幾つか点け電気を消すと、ムーディーな暖色の光に染まる室内に自ら笑いつつソファーに腰を下ろし)1Kの狭い家で申し訳ないんすけど、童貞自信作の部屋です。もうこんな仕掛け作る体力ないっすわ。
俺この1週間で実感したけど悠チャンがある程度我儘に言ってくれてた方が根性出せる気ぃするんだよなぁ。だから俺の為に甘えて。…正直最初はよく分かんなかったけどなぁ。付き合う前散々ベタベタしてたのに、付き合ったら人前でイチャつくのは恥ずかしいとか言うし、付き合ってんの隠しときてぇのかなって。甘えてくれる様になってからは割とまぁ、分かるようにはなったけど。──ん、ウチの食器なんか適当に買ったやつか貰いモンしかねぇから助かる。まぁ一緒に買いに行ったりしても良いんだけどなぁ。揃いのマグカップとか好きだろ?…あー、まぁな。それこそ俺自分がタッチアップしてる所お前にあんま見せたくねぇし分からないではねぇけど。でも俺だけ仕事の面見られてんのフェアじゃねぇよなぁ。──…いや、マジでラブホ。タッチパネルあってもなんも驚かねぇもん。…ふ、最近の学生爛れてて怖いわぁ。(相手の反応から気に留めてないと判断してはあっけらかんと笑い飛ばし、冗談混じりに態とらしく肩を竦めながら相手の自宅玄関の前まで進み。脱いだ靴を揃えてから家に上がると学生の一人暮らしには存外広い印象の部屋を見渡しながらも、照明が醸し出す雰囲気に片眉と共に口角をを上げ)いや、普通に一人暮らしなら充分じゃねぇ?良い家じゃん──って思ったけど。マージで一歩間違うとヤリ部屋だな、これ。
コウくんが我儘言って良いって言うならそうしたいんすけど、お兄さん優しいから無理してでも叶えてくれそうで。…でも週末は甘えるって約束だったんで、そうさせて貰いますよ。早く触れたくて触れたくて、我慢してました。──ははっ、そりゃ掴めない奴って思われてもしゃーないっすよね。人前で云々はコウくんがモテるから、俺と付き合う事で誰か傷付くんじゃないかなって念の為に控えてたんすわ。そりゃ自慢の彼氏なんで見せびらかしたいですけど、それは誰も知らないトコで良いのかなって。──えへ、本当に趣味が見透かされてて参りますわ。じゃあもうちょいで4ヶ月目なんで、その辺りにペアのマグカップでも買いましょ。…まあ学生らしからぬ家っすよね。この家は不動産屋がなんでこの金額か解んないって言うくらいには安かったんすよ。後々壁が薄いからって悟ったんすけど。──まあコウくんの家には敵わないっすわ。間接照明はヤるためっつーか、まだ見ぬ恋人を喜ばせるためにって感じっすかね。後は元々不眠気味だったんで、思いっきり自分の落ち着ける環境にしようって。全く意味無かったですけど。(一頻り満足したところで立ち上がり照明を元に戻すと、広々としたクローゼットを開け放ち中に収納した手製の服を披露し。ラグジュアリーブランドの服を一部自己流にアレンジした物ばかりが並ぶ中、生地をたっぷりと使用した黒のドレスを掲げて見せるとにやりと口角を上げ)はい、これが俺の作品。洋服の型紙作る仕事に就きたかったんで、あえて難しい洋服の真似事ばっかりしてたんです。…因みにこれの元ネタは美女と野獣のドレスです。
俺は仕事は別として、俺のしたい事以外には無理はしねぇ主義だよ。しかも悠チャンの為にってんなら余裕で原動力に変えてやるから平気。…ん、我慢させてごめんな。俺もイチャイチャしたくてしゃーなかったよ。──…あー、まぁ…それに関して言やあ、心当たりが出来ちまったから否定も肯定もし辛いけど…でも正直あの場で隠す方が無理だしなぁ。それに俺が自慢したかったししゃーない。悠チャンは悪くねぇよ。──んじゃ、来週末にでも買い物行こっか。ついでに揃えたいモンありゃそれも一緒に買っちゃお。…あー、壁薄いの前言ってたな。隣からお楽しみの音が聞こえるって。んじゃ、イチャついちまったらそれも隣に聞こえる訳だ。──はー、付き合ってもねぇ恋人の為にとか偉いなぁ。俺にゃ到底ない発想だわ。ココが来て大分マシになったけど、その前はスニーカーディスプレイとかしてる男臭い部屋だったし、そもそもあんな連れ込む気微塵も無かったし。(相手が手に取ったドレスに目を向けると、女物の服には疎い自分でさえ理解できるその華やかさに憧憬の色を見せ。自然と口をついて出た言葉を脳裏で反芻すれば、理想とも思えるその光景を夢想しながら、それとは程遠い状況に身を置かせている後ろめたさに僅か眉間に皺を刻み)…おー、すげぇじゃん。これ全部1人で作ったん?…綺麗だな。こんなん彼氏が作って着せてくれりゃあ、女はイチコロなんだろーなぁ。それこそ、悠チャンが普通に女の子と恋愛してたらウェディングドレスでも作ってやれそうじゃん。
…本当に愛されてるなぁ、俺。幾ら我慢しても、コウくんが後で満たしてくれるんで大丈夫です。今日は沢山我儘言いますから、ちゃんと聞いてくださいね?──やった、じゃあ来週はデートって事で。夏服も買いましょ。後は暑くなって来たんで、アイスとか食べたいです。…そうなんすよ、隣の家がたまに複数人で致したりしてるんでムシャクシャしてるんすよ。何なら出て行く前に一発仕返しでもしてやりたいくらいっすわ。──元々人を喜ばせる事が趣味なもんなんで。…とか言って、今は物が減ったんでこんな風になってますけど、ちゃんと住んでた時は普通に汚い部屋でしたよ。スニーカーディスプレイかっけー。その時の部屋も見てみたかったなー。…つか、マジで女と普通に付き合うつもりなかったんすね。ウケる。──そりゃ課題なんで、1人で作りましたよ。3ヶ月くらい掛かりましたけど。…女?…あー、服が女物だからっすか。洋服って男女で型が違うんで、男物はそう言う専攻じゃないと作らないんですよ。それだけの理由です。…でもって、俺には女だとか男だとか以前にコウくんしか居ないのに。散々将来の事まで考えて、今更お兄さんを逃すとかあり得ないんで。…ねえ、いつ結婚してくれるんですか?(相手の言葉と表情を見ればその胸中を慮り、服を戻しクローゼットを閉めてから首元へと腕を回して。覚悟は既に決まっているが故に躊躇なく胸の内を言葉にしては、答えは求めていない問いを甘い声で尋ねて、相手の言葉を消す様に唇を己のそれで塞ぎ)
そりゃ埋め合わせは幾らでもするけどさぁ、出来る事なら我慢なんかさせたくねぇんだよ。そーゆープレイは別として。…ま、んな事言って結局我慢させちまってるからダッセェんだけど。でも男に二言はねぇから、土日は好きなだけ我儘聞いてやんよ。折角だし沢山言えばいーよ。──お、良いねぇ。約束通り俺好みにコーディネートしてやろーな。んで、アイスでもタピオカでもスタバでも、お前の好きなモン一緒に食べ歩こ。…フハ、身に覚えがある分耳が痛ぇわ。じゃあ折角恋人連れ込んでんだし仕返しでもしとく?そりゃもうとびっきり激しいの聞かせてやろーぜ。──つっても俺の家での光景見てると悠チャン家事出来る印象しかねぇし、あんま変わらないんじゃねぇの?いつでも人呼べる程度にはしてそうだわ。…遊びの延長以上の関係には誰ともなる気無かったよ。私生活に踏み込まれんのなんか大っ嫌いだったし、干渉だとか束縛だとか以ての外。悠チャンだから別に良いって思ってるだけ。──3ヶ月とかで出来んの?信じらんねぇわ、すげぇ…。普通に店に並んでても違和感ねぇもんなぁ。…いや、悪ぃ野暮な事言った自覚はあんだけど。俺みてぇなのと違って悠チャンは普通に真っ当に幸せになる選択肢もあったんだろーなぁとは思うんだよ。だから──……ン(先刻の言葉の余りの女々しさにバツの悪さを感じつつ後頭部を掻けば回された腕と近づく恋人の顔に自ずと視線を逸らすも、不意打ちの様に与えられた口付けに言葉を飲み。多くを語る事程野暮だと悟れば観念した様に腰へと手を這わせ唇を軽く啄んでから柔い力で甘噛みして)
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