No title（〆）

まぁそれも無くはねぇけど…単純にお前に対しては言うの好きなだけ。ハハ、こそばゆいわ。悪い気は全然しねぇから良いんだけど。(いつに無くしおらしい相手の態度に本心を溢すも直ぐ様意地悪く口角を吊り上げては軽くその鼻を摘みくつくつと肩を揺らし。一際楽し気に表情を歪めながら耳元で囁けば徐に首筋に甘噛みして)あー…ちと可愛いけど…でもダァメ。なーにしてやろっかなぁ。──あぁ、良いや。…お前が我慢出来無くなって縋ってくるまで抱いてやんねぇ。昨日の今日だし暫くは我慢出来んだろ？

じゃあ俺と同じ気持ちですかね。旦那様って言うと何だかきゅんてするんですよ。今までそこまでの仲になった奴は居なかったですし。…お兄さんがこんなに恥ずかしがるって珍しい。やっぱり勿体ぶっておく事にします。長くこんな反応を見ていたいんで。（鼻を摘まれれば目を閉じ眉を下げつつ手から逃れ。耳元で囁かれた言葉に絶望を浮かべるも、首筋に焦ったい刺激を与えられれば息を詰め、欲しがる様に心臓が脈打つのを自覚し。僅かに熱を孕んだ目で相手を見据えては、耳元へと顔を寄せ囁く様に）えー、酷いですよー。ゆーくん毎日のナイトルーティーンに彼氏とのベッドタイムって組み込みたいくらいには致すのが好きなんですから。──っ…、ほら、そうやって煽るじゃないですかー。…おにーさん、ベッド行きましょ。抱いてください。

あー、そうかも。そんな相手居なかったのは言うまでもなく俺もだし。可愛いとか好きとかも別に耳辺り良いからってんじゃなくて言いたくて言ってんのは悠チャンにだけ。…うるせー。でも不思議だわ、結婚願望みてぇなモン俺にゃミリ程もねぇと思ってたのに今じゃ嬉しいんだもんな。(強請る素振りを見せる相手の姿に、それでも尚切羽詰まっては居ないと判断しては満面の笑みで告げ。言葉の慈悲の無さとは裏腹に甘やかす様に耳から目元、頬へと順に口付けてから唇を軽く啄み、相手の服の裾から手を滑りこませて焦らす様な手付きで直に背中に触れ)そりゃ煽るわな。なんせお前の余裕無くすのが目的だもん。──だからまだヤダ。まだまだ我慢出来るだろ…つか、出来ねぇって言ってもさせるけど。

俺だけ特別扱いして貰えるのは嬉しいですよ。尤も俺も、可愛いとか好きとかなんて言葉は客に言われ過ぎて何も感じなかったんすけど、浩二さんに言われた時だけが別。もっと言われたいと思ってモチベになるんで、好きな人効果ってヤベーっすね。…えー、結婚してくれるんですか？やったー、プロポーズはいつでも待ってますねん。（清々しい笑みを注がれれば残念がる様に眉尻を下げるも、口付けを落とされる度に欲は燻り喉元で色めいた声を溢し。背へと手を這わせられれば脳裏に痕を刻まれた日の快楽が蘇り、俯き加減で呼気を震わせては、眼が熱くなるのを感じつつ気を散漫させる様に己の指を強く噛み相手の表情を窺うべく目線を上げ）──…んっ……意地悪。俺が浩二さんに触られたら堪らなくなるのを知ってる癖に…。

ハハ、そりゃまぁ誰より愛情篭ってるからじゃねぇ？…なんてな。でも実際、ちゃんと思って言うようになってからは悠チャンが喜んでくれるようになって俺まで嬉しいんだよなぁ。やっぱ伝わるんかねぇ。(仄かに潤んだ瞳で見つめられては一層嗜虐心は高まり、乾いた嘲笑を小さく漏らしながら満足気な表情を浮かべ。服から手を抜き膝の上に誘導する様に相手を抱き上げてから再び相手の肌に直に触れながら抱擁し、反応を愉しむ様に幾度も音を立てて首筋に吸い付き)ハッ、悠チャンだって俺が意地悪なのなんかよく知ってんだろ？その顔俺の事煽るだけなんだよなぁ…正直今楽しくてしゃーねぇわ。

そうですね、俺なんかにこんなに沢山の愛情と時間とお金を掛けてくれたのは浩二さんが初めてなんで、間違いなく誰よりも愛してくれてますよ。気持ちはそれはもう、良く伝わってます。ま、男前って言われた時がやっぱ１番嬉しいんですけどね。（導かれる儘に相手の膝へと腰を下ろしては、眼前に広がる端麗な顔立ちに刻まれた意地悪な笑みに被虐心を煽られ、身体は益々火照り。敏感な箇所へと口付けを落とされる度に背を震わせ、容易く反応してしまう事に情け無さを覚えて口元を甲で塞ぎ溢れそうになる声を堪えては、乱れた呼吸の合間に掠れた声を絞り出す様にして）……ん…、…浩二さんも、俺を欲しがってくれますか…？俺は…そろそろ限界かもです…。

もちろん男前だとも思ってるけどな…お前の度量の広い所とかさ。でもそんな悠チャンが俺の前で可愛くしてんのが大好きなんだよ。尻尾張って俺に飛びついてくんのが可愛くて可愛くてついついそっちが勝っちまう訳。(不意に肌から唇を離しゆっくりと相手の服を脱がせ、吐息を塞ぐ手を自分の首裏に回させては昂った心情を伝えるべく腰を抱き寄せて。自分と恋人の高揚を助長させる様に相手の内腿を些か強い力で揉みしだきながら露わになった白い胸板に吸い付いて色濃い鬱血痕を刻み込み)…ん、そりゃまぁ…こんなになるくらいは欲しいけど。生憎俺こーゆー時間が1番好きなんだよなぁ…我慢出来なくさせてからのが気持ち良いだろ？

…えへっ、急に褒められたから照れちゃいました。俺が浩二さんの前で尻尾を振るのは、完全に手懐けられてるからですよ。俺も普段男前な浩二さんが、俺だけの前でたまに見せてくれる子供っぽい顔とか、優しい顔とか、好きで好きで堪らないんです。…つかウケる、うちらすげーラブラブっすね。──んンっ……浩二さんも一緒。嬉し。（拒む事なく服を脱がせられれば、鼓動と膨らむ期待で脳が痺れるのを感じつつ、覆い隠すものを失った唇を恥じらいげに結び。腰元から相手の昂りを感じれば一際甘く吐息を溢し、次いで内腿を揉みしだく色っぽい手付きに視線を向け切羽詰まった息遣いをして。胸元に些か強めにキスマークを刻まれればじわりと広がる痛みに喉元を逸らし、眼に涙を滲ませつつ縋る様に相手の肩口に凭れ、か細い声色で）…浩二さんの玩具になれて幸せです…。でも…、もう限界です。抱いてください…、

最初はあんな生意気なガキンチョだったのに可愛く俺好みに成長したモンだなぁ。まぁ、悠チャンの前では俺も取り繕う必要ねぇし、お前が色んな表情見せてくれるから影響受けてんのもあると思うわ。それこそラブラブなんて似合わねぇような奴だったのになぁ。──あーあー…可愛い声出しちゃって。(鼓膜を揺らす甘い声に恍惚とした笑みを浮かべ無意識に薄く口を開いて疼く歯列を舌先でなぞり。布越しでも分かる程火照りを浴びた相手頭が肩口に掛かれば太腿から手を離し髪を梳く様に一撫でして。下卑た口元の儘切な気な相手の表情を見つめ一頻り堪能してから諦めというには些か嬉々とした色が強すぎるため息を漏らし耳元で低く囁いては、徐に抱き上げて寝室へと向かい　/暗転)イイ顔すんじゃねぇの。いっつもそんな顔で強請ってくりゃご褒美いくらでもやんのに。ハァ…しゃーねぇな、そりゃもう激しく抱き潰してやるから。

（身体に疲弊感を覚えつつも満ち足りた気持ちで上体を起こしては、余韻に浸る様に布団を諸手で抱き口元を緩ませ。徐に相手へと視線を移すと、抱擁すべく腕を伸ばし）やっぱ浩二さんが起きてる時にやった方が良いや。好きが溢れて頭がおかしくなりそうです。愛してますよ。──…そう言や、煙草吸います？

(下着姿の儘キッチンから持ってきたペットボトルの水を喉を鳴らし飲みながら、もう一本を横たわる相手の枕元へと置くと傍らへと腰掛けて。伸びてきた腕に応える様に身を寄せて覆いかぶさり、揶揄い混じりの口調で相手の首筋に赤黒く残った自分の歯形を軽くなぞり上げて。次いで投げ掛けられた問いには苦笑するも思い直した様に相手の唇を啄んで)ん、俺も愛してるよ。でも前ん時も似たような事言ってたのに再犯だもんなぁ…次やったらマジでお預けするからな。──…あー、いや…正直すげぇ吸いたいけどタバコねぇし。…今日はこっちにしとこうかなぁ。

（上裸姿で喉仏を上下させ水を飲む相手の姿をうっとりと眺めているも、覆い被さられるなり照れ交じりに肩を揺らして笑い、己の首筋を撫でる手を愛しげに眺め。不意に唇を塞がれると再び笑いを溢し、穏やかな口調で語り掛けては己からも口付けを贈り。次いで恋人の飲んでいたペットボトルを拝借し一口飲んだ後にヘッドボードへと載せると、相手の首裏を抱き寝具へと横たえ、胸元で顔を包み込む様にして抱きながら寝かし付ける様に緩やかに髪を撫でて）あ、お水ありがとうございまーす。…えへっ、だってこんな美味しそうなイケメンが横で寝てたらムラムラするに決まってるじゃないですか。俺だけのせいにされるのは不服です。って事で、例え俺が性懲り無くオイタしてもお預けは却下。…お、俺の煙草ならありますよって…偉いですね。じゃあ、俺からもご褒美です。──さて、寝ましょうか。やっぱ悪戯な顔してる浩二さんは可愛くて仕様がないんで、今日は俺がよしよしします。…こんな顔が見れんなら、そろそろ俺の嫌な事教えようかしら。さて、おやすみなさい。蹴って寝ちゃってくださいね。

──却下？いやいや、なぁに言ってんの。決めるのは俺だっつーの。んな生意気な口きくんならいつかぜってぇやる。…ハハ、考える事一緒じゃねぇの…まぁ確かにちとマシになるけど。(相手からの口付けにくつくつと喉を鳴らしては込み上げる愛おしさに手の甲で頬を軽く撫ぜて。水を飲む相手の姿を安心した様な表情で見てから誘われる儘に寝転がり、子供をあやすような所作に擽ったさを感じつつも、髪を撫でる優しい手つきに次第に瞼が重くなれば相手の背中に緩く腕を回し微睡み)──ハハ、なんだよ、それ。俺だって悠チャンを抱き枕にして寝てぇのに…まぁ、いっか。…お、ちょい気になってんだよなぁ。まぁ基本毎回俺の楽しい事をしてるから満足だけど。おやすみ、悠チャン。愛してるよ。

えー、だって我慢出来ない性格なんですもーん。じゃあ今度からはバレない様にやります。──キスの効果があったなら何よりっすわ。尤も致した後に煙草吸う浩二さんは、セクシーで好きだったんですけどー。──…意地悪い顔してる時の浩二さんってどこかヤンチャで、たまらないんすよ。だからね、今日は大事に大事に俺の胸に閉じ込めて寝るんです。…俺の嫌な事、多分思い付きもしないんじゃないっすかね。ご存知の通り格好付けなんで、鏡とかで自分の盛ってるとこ見ると恥ずかしくてしゃーないんすわ。ま、忘れて頂いて大丈夫です。…さーて、おやすみなさい、浩二さん。愛してますよ。（己の腕の中で徐々に眠りに落ちる相手を愛しげに眺めては、規則正しい寝息が聞こえたところで額、鼻先、唇へと口付けを贈り暫し頬を撫でながら寝顔を堪能して。徐々に眠気を覚えれば、抗う事なく目蓋を伏せ眠りに就き）

うわー…これは1日ずっとこの儘でいたかったなぁ…。（目覚めると腕の中に恋人の姿があり、幸せを噛み締める様に頬を擦り寄せ一時を楽しむも、アルバイト出勤の時間が迫れば名残惜しげに口付けを贈り寝具から抜け出し。一通りの支度を終えると思い出した様にバッグから新品のミントガムを取り出し、付箋に『煙草が吸いたくなったらどーぞ。バイト行ってきます。浩二さんもお出掛けとかしちゃってくださいね。』とハートを満載に描き貼り付けてテーブルの中央へと残すと、小雨の中恋人宅を後にして）

(身支度を済ませてPCに向かい始めて小一時間程で必要な業務が終わってしまえば、手持ち無沙汰な状態に業を煮やした様に半休申請を出し。それでも尚進みの遅い時間に喫煙欲がジワジワ募る事を自覚しながらも、恋人が残していったガムのパッケージを手に取り2、3個一気に口の中に放り低い唸り声を上げつつ寄り添ってくる愛猫に腕を回し)あー…クッソ…。…お、ココ心配してくれんのぉ？良い子だなー、パパの事応援しててなぁ。

先輩写真撮ってくださーい。わーい、ありがとうございまーす。（教育係とイタリアンレストランに休憩に出ると、サラダ、大盛りパスタ、ケーキ、キャラメルラテをオーダーし、テーブルに全て並んだところで得意げに頬杖を突いている写真を真正面から撮影して貰い、恋人へと送信して。『デブ活頑張ってます。お兄さんも禁煙頑張ってくださいね。』と絵文字たっぷりに送信しては、恋話に花を咲かせつつ食事を進め）

おいコラ、俺の前でヤニ吸うんじゃねぇよ。(気を紛らわす様に友人らとビデオ通話を繋ぎながら昼間から飲み始めればすっかり日も暮れPCの周りにはクラフトビールの瓶が並び、何度目かになったやり取りをほろ酔い状態でゲラゲラ笑いながらスマホで写真を撮れば恋人へと『ダチが虐めてくる。ぴえん。飯旨そうじゃん、ちゃんと食ってるの見ると安心するわ。』と送ってから手中のビールを飲み干しては新しいものを開封して)

（帰宅中の電車の中で恋人のメッセージを確認しては、吹き出しそうになるのを堪え俯き肩を揺らし。『誘惑に負けても良いんですよ。ゆーくんも我慢出来ないんで怒らないです。もうちょっとで帰りますね。ビール何本飲んだか数えておいてください。』と送り、最寄駅で停車し開いた扉を潜り足早に帰路を進み）

お…恋人がそろそろ帰ってくっから抜けるわ。(スマホがメッセージの写真を知らせれば内容を確認して一言呟き、付き合いの悪さを揶揄する声を手を振って払い除けてはPCを閉じて。空き瓶の数を数えつつ片付けながら『6本。もうすぐ7本目空きまーす。気をつけて帰っておいで。』と送りつつ口寂しさを埋める様にガムを口に放り)