雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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ふっ、実際のところは言外にカップルですって主張してる、可愛い気の欠片もない独占欲なんですけどね。きっと察しの良い方々なんで、俺の魂胆なんて見破って呆れてると思いますけど。…やった、俺の勝ち。いただきます。──…ン……んっ、(相手が諦めを示すと、酔い任せに甘い声を出し顔の横でピースサインを作り喜んで見せ。顔が近付けば瞼を伏せ、唇が触れ合う度に徐々に体温が上昇するのを自覚しながら口付けを享受して。焦らす様に歯列をなぞられれば小さく背を揺らし重なり合った口唇の隙間から熱い吐息を溢し、我慢し切れず自ら相手の舌を深く絡め取り、味わう様に恍惚としながら時折柔く吸い上げ。一頻り満足したところで顔を離すと、これ見よがしにどちらのものとも取れぬ唾液を嚥下し、手の甲で口の端に流れる銀糸を拭い。相手がビールに続けてウォッカを流し入れるのを愉快げに眺めては、視線が逸れている最中に手慣れた手付きでショットグラスを手中に収めながらレッドブルだけを注ぎ入れ、相手のグラスが空くなりウォッカを注ぎ入れグラスをぶつけて液体を飲み干し)ええ、だって勝負ですから。…ですよねー、まさかお兄さんがお酒のんでないゆーくんに負けるなんて、有り得ないですよね。かんぱーい。
すんません、反応しちゃいますね。めっちゃ朝になっちゃいましたね。じゃあお言葉に甘えて、爆睡させて貰います。でもって、置きにして貰えると嬉しいです。浩二さんも蹴って休んじゃってくださいね。それじゃあ、おやすみなさい。愛してますよん。こっちは蹴りでお願いしますね。
良いんだよ、俺がその独占欲も含めて可愛いっつってんだ、他の人等の心情なんか関係ねぇだろ。そもそも可愛気のない独占欲っつーのはさぁ、身体にグロい痣作る俺みてぇの言うんだわ。──ふッ……ン、…うっわ、エロ…(縋る様に絡められた舌に思わず口端を吊り上げるも、酔いの回った状態でのその刺激は常時より甘く響き、脳が蕩ける錯覚を覚えては小さく声を漏らし。不意に解放され余韻に浸りながら自分の唇を舌先で舐めあげて居れば視界に映る恋人の色気を纏った所作に見惚れ、無自覚に呟いて生唾を飲み込み。据わった瞳を隠すべく緩く目を瞑り、些か浅くなった息を整えてから目を開けば当然の様にウォッカをグラスに注ぐ恋人の姿と、手中の瓶の減り具合に憎らし気に笑みを浮かべ、ボヤきつつも勢い任せに煽り。喉の焼ける感覚に自分の言葉がいつになく粗暴なものへと変わっているのを自覚しながらも、限界までは猶予があると判断しては挑発的な視線を相手に向けて)クソ煽るじゃねぇの──…ッく…ハァ……んで?テメェはいつまでその生っちょろいお子様用カクテル飲んでるつもりだよ。
悪ぃな、やっぱ可愛い恋人にはちゃあんと甘ったるい事囁いて寝てぇのよ。おやすみ、悠チャン。今日も遅くまで…っつー時間じゃもうねぇけど、朝までありがとなぁ。ゆっくり寝てくれよな。愛してるよ。…んじゃ、今度こそ蹴ってくれな。
浩二さんの独占欲も、俺からしゃ可愛くて仕様がないですよ。噛んでる時の浩二さんが愛しくて、幾らでも好きにしてってなるんです。──…エロいですか?嬉しい。浩二さんがそう言う奴が好きなら、幾らでもなりますよ。初心なのがお好きでしたら…そうだなー、演技になっちゃいますね。(口付けの後の相手の反応を見ては高揚感がじわりと湧き上がり、すっかりと酔いが回った蕩けた目で見据えつつ口元に手を添え一笑し。平生より些か乱暴な口調に体内にぞくりと熱が走るのを感じれば、いかさまで相手を負かそうとした思惑は被虐の欲へと変わり、ウォッカの瓶を直に己の口元へと運ぶと2度喉仏を鳴らし液体を飲み下して。既に麻痺した脳では強いアルコールも水の様にしか感じられず、余裕の表情で唇を拭い。徐に相手の脚に対面で跨ると瓶を握らせようとしつつ、空の手で頬を撫で熱い視線を注ぎ色めいた声色で囁くは)あら、ガキンチョを酔わせたいんですか?良いですよ、浩二さんが口移しで飲ませてくれた酒はぜーんぶ一滴残さず飲みます。その代わり勝負は俺の勝ち。景品はそうだなー…じゃあ、美味しそうに俺を食べて下さい。それが何よりのご褒美です。
フハ、言われなくても好きにすらぁな。俺のモンだし、誰にも文句なんか言わせねぇよ。お前ですら文句言ったとして聞くか聞かねぇかは俺の采配次第。──そりゃ野郎でエロいの嫌いな奴なんか居ねぇわな。初心なのも唆るけど…俺の前で演技しようなんて随分余裕じゃねぇの。(嬉々とした色を含ませる相手の声に瞼を伏せて口元だけで笑みを作っては徐に目を開き、蕩けた視線と絡み合えば口角を歪ませた儘睨め付ける様に見つめて。酒瓶に直接口を付ける恋人の姿を愉快気に見詰めるのも束の間、続く言葉には眉尻をピクリと動かして脚部へと体重が載れば握らされた瓶を口元へと運び勿体ぶる様に2口、3口と飲み下して、瓶から唇を離すと相手の思惑とは異なり口内が空である事を見せつけるべく、下卑た笑みで舌を出し。自分の下唇に残ったアルコールの水滴を親指で拭ってはその儘の手で相手の口唇の柔らかさを確かめる様に触れつつ、反対の手に持つ瓶を揺らして見せて)──…ふッは、ザァンネン。酒を口移しで飲ませるなぁんてクラブで散々やってきたけど、お前俺にキスされてぇだけだろ。生憎俺んな安い男じゃねぇんだわ。キスもお前の骨の髄までしゃぶり尽くすのもぜぇんぶお前がクソ酔っ払ってから。……んで?まだ飲む?俺優しいからさぁ、選ばせてやんよ。
うん、俺の文句なんて聞かなくて良いっすよ。あんまり甘やかすと更に駄犬になりますんで。──俺が狡猾なのはご存知でしょ?御所望あらば浩二さん好みの恥じらいげのある男にもなりますよって。…なんてのは、我ながら生意気。ま、それで屈服させられるまでが俺の理想のシナリオなんですけどね。(相手が酒瓶を傾け口腔へと含めば、喜色を露わに諸手を相手の腿に載せ顔を寄せるも、期待が外れ煽られる様な所作を受ければ悔しげに唇を噛み。次いでクラブでの行を耳にすれば胸中に嫉妬心が溢れ、泥酔しつつある鈍った脳では感情のコントロールが出来ずぼろぼろと大粒の涙を流し、些か舌ったらずに不平を告げ。涙を双眸へと溜めた儘唇へと寄せられた指に縋る様に舌先を這わせては、懇願する様な弱々しい声で囁き、従順さを見せ付ける様に相手の首筋を舌先で幾度もなぞり上げ)──ううっ…なんでクラブのおねーさんにはお酒飲ませて、俺にはくれないんですか?俺は浩二さんの手でおかしくなりたいのに…ずるい…、…ぜったいに浩二さんがくれたお酒しか飲まないです。──おにーさん、俺ちゃんといー子にするんでください。お酒くれたらなんでもするって約束します。
ハハハ!マージで甘やかしてるつもりねぇんだけど。俺が言いたい時に甘ったるい事言って、欲に負けてぇ時に負けて…んで、虐めたい時にめーちゃくちゃ虐めるってしてるだけ。単純明快、分かりやすいだろ?──おいおいおい、歪んでんなぁ?でも別にお前にそんなん求めちゃいねぇんだって。恥じらい?しおらしさ?ふ、要らねぇわ。フリなんかよりそのまんまのお前屈服させんのが1番楽しいに決まってんだろ。(相手の瞳から流れ落ちる雫を舐めとればさも愉快そうに表情を歪め、悪びれもせずに一言言い放ち手中の瓶へと再び口をつけては傾け。酒を嚥下している最中視界が仄かに回り始めた視界に自分の限界を悟れば唇を離しキツく目を閉じて、酔いを醒ます様に軽く頭を振り悩まし気な吐息を漏らし。か細い相手の声と首筋を這う舌の感触により一層身体に熱が篭るのを感じては舌打ちを爆ぜさせてから徐に首元に埋められた顎を掴み乱暴に告げると残り少ない瓶の中身を含み、口づけを贈り、口の端から酒が漏れ出るのを気にも留めずに流し込む様に舌を差し込んで)あーあ、泣いちまって。こーゆー時に泣くのは俺を楽しませる事にしかなんねぇよ。なんせ酔っ払うと更にタチ悪ぃから。──…ぁッ…ふ、…でもまぁ、俺もそろそろやべぇな。しゃーない、上向け、上。
(己の哀願を退ける様に酒を呑み下す姿に涙の量は一層増え、半ば自棄になり時折鼻を啜りつつ愛を乞う様に首筋を舐め。乱暴に放たれた言葉に半信半疑でいるも、唇を塞がれれば小さく身体を震わせ悦び、流し込まれる液体を美味しそうに喉を鳴らし飲み下して。その儘相手の熱い呼吸も奪う様に首裏に腕を回し水音を響かせながら口腔を貪っては、一頻り満足したところで息を乱しながら唇を解放し。全身は火照り敏感になっているものの辛うじて判断力は残っており、涙を拭い取り揶揄う様に相手の頬に手を添えつつ薄く笑んでは、挑発する様に己の下唇を舌先でなぞって見せ)──やっぱ俺の勝ち。完全に潰されるまでにはちょっと酒が足りませんでしたわ。お兄さんは…あっは、限界かしら。
(アルコールを含んだ後の舌先が痺れる様な感覚の中で口腔を這いずる舌に背中を震わせつつ気晴らしとばかりに腕を腰へと回せば相手の臀部を揉みしだき、首裏へと回った腕が緩めば新鮮な空気を取り込むべく浅い呼吸を繰り返すも自分の纏った酒気は晴れず。眼前の顔が先程までと打って変わって憎たらしく笑みを浮かべれば身体の熱とは対照的に頭の中には冷たさが広がり、低い声で唸りを上げて。次いで脳内と同様の温度を視線に篭らせては薄い表情で相手を見据えては挑発の儘に瓶を空にしようと口を付けて)あ?んだとコラ。…本当は勢い任せに噛んでやりてぇ所だけど、テメェ絶対喜ぶし。…俺知ってんのよ、なぁんもしてやんねぇのが1番キッツイだろ?んな事ばっか言ってると触ってやんねぇし、ちゅーもしてやんねぇ。いい加減強請り方位覚えろ馬鹿犬。
だってー、浩二さんが俺に意地悪して沢山お酒飲んじゃったんでー、これならいっそ泥酔させて可愛がって貰うのもアリかなーって。俺っちもかなりギリギリですけどー、浩二さんも同じでしょうしー。実はね、このウォッカ度数40%なんですよー。あっは、幾ら酒強くても酔っちゃいますよねー。──…うんうん、放置されるはキツいですよー。でもー、泥酔した浩二さんに俺がご奉仕するのはー…えへへっ、幸せでーす。ほら、たーんと飲んでくださいね。(臀部を揉みしだかれれば行為の快感が脳を掠め、震えた呼気を溢し理性を失いそうになるも、寸前で堪えては腰をしならせるに留め。相手が酒瓶に口を付ければ拙い呂律で己の思惑を溢し、後押しする様に瓶の底を指で持ち上げ傾斜を付けて。時間が経つ程にじわじわと酔いが強まる最中、双眸を伏せ口を薄く開き最終的に残りの酒はどちらが飲むかは相手に委ね)
だぁって勝負とか言うからそんなん──ン……ッ…、ハァ…マジでもー無理。あー…ぜってぇコレ記憶残んねぇやつだもん、ほんっと良くねぇ…。(依然として不遜な態度で相手の言葉を脳内で反芻するも縋る様に口を付けた瓶から流れ込んでくる酒を嚥下してしまえば、それすらも散り散りになって理解が追いつかず、取り繕う事さえ出来なくて。全て飲み切った所で顎を伝って首筋に滴った液体を鬱陶し気に拭い、目を瞑った程度では途絶える事の無くなった周囲の回転に屈する様に相手の肩口へと頭を預け。次いで口にした宣言とは裏腹に腕は恋人の腰に緩く回した儘動かさずに、只々呼吸の度に肩をゆっくりと上下させて)…つか、あっつい…服脱ぐ。
…ふっ…、伊達に俺っちバーテンやってませんでしたよー。偶々コカボムが先にレッドブルを入れるお酒だったんでー…ふふっ、そりゃもうアンフェアな勝負でしたわー。酔っ払ってる人はね、かーんたんに騙せちゃうんですよん。──やった、これで俺が浩二さんを独占できる。んー、しゅきー。たまらーん。(相手が酒を嚥下するのを認めては、思わず満面の笑みが溢れ肩を揺らしながら饒舌に手口を明かして。平生見る事が出来ない無防備な顔に指を滑らせ恍惚と眺めては、記憶に残る事はないだろうと高を括りとびっきり甘い声を出し肩口に手を載せながら抱き付き頬擦りをして。暑がる声を聞けば丁寧に服の裾に手を掛けトップスを脱がせて、露出された逞しい肉体に思わず喉を鳴らし。首に掛かるネックレスをそっと外すと、チェーンを取り外しテーブルへと載せ、相手の左手の薬指へと口付けてからリングを嵌め満足げに目を細め。再び端正な顔立ちへと熱を孕んだ視線を送っては、髪を梳く様に優しく撫でつつリップ音を立て、幾度も角度を変え口付けを贈り)浩二さんがお休みの間は、俺だけの浩二さんになってくださいね。──…ん、
はぁ?うっせぇ、まだ酔ってねぇし…まだ飲めるわ、舐めんな。……いや違ぇわ、全部飲んだんだった。あー、すげぇやだ。──ん?何だよ、擽ってぇ…。ふ、俺も好きだよ。大好き。(相手の口にした「酔っ払ってる」の単語だけ思考の端で聞き留めてはさも酔っ払い然とした口調で反論をして傍らのウォッカの瓶を手に取るも空のボトルに一瞬首を傾げ、はたと思い出してはすぐにソファーの上へと放り片手で額を押さえて。顔をなぞる指に顔を顰めて身動ぎをしながらも振り払う事はせず、耐えきれずすぐに喉を鳴らしてはつられて甘ったるい声で締まりのない笑顔を浮かべ。身を委ねる様にして服を脱がされている間、酔いで自然と頭が揺れ薄く開いた視界でネックレスが外されるのに気づくもその手の主が恋人だと辛うじて理解すれば止める必要はなく、只惚けた瞳でその所作を見遣り、指輪が左手の薬指に収まればその言葉の主旨を読み違えた儘まるで子供の様な悪戯な笑みで返答を。次いで熱っぽい息を漏らしながらも自分に対するのには到底不釣り合いな慈愛に満ちた優しい口付けに気恥ずかしさを感じ、逃げる様に唇を離しては互いの額と鼻先をそれぞれくっ付けて)やぁだ。だって俺いつでも悠チャンだけのモンだし。期間限定じゃないもん。──…ッ…は……なぁに、こんな可愛いキスで満足なの?
ウケる、そうかこうやって浩二さんはたーくさーんお酒を飲んで帰って来るんですねー。あっは、てか結構意識あったんすねー。やっべ、恥ずかしい、すげー声出しちゃった。ちゃーんと忘れてくださいね。でもってー、俺の方がだいだい、だーい好きですよー。──うんうん、浩二さんはずーとゆーくんのものですよー。だってー、浩二さんを世界一愛してるのはゆーくんだからー。…んー、キスは俺の欲求を満たすだけのもんじゃないんでー…でも御所望通り、大人のを差し上げますね。その代わり、浩二さんの悦いトコ教えてくださいね。(可愛らしい所作に胸を擽られ愉快げに声を立て笑うも、想定外に確りとした相手の意識に己の放った甘ったるい言葉が無性に恥ずかしくなり、へらへらと表情を緩めつつも肌を真っ赤に染めながら冷ます様に顔を手で扇ぎ。結局先刻と相変わらぬ甘い声で再び愛を告げては、普段滅多に見る事のない幼い表情に胸を高鳴らせつつ柔な口調で稚拙な言葉を紡ぎ。口付けに興じる最中、不意に唇を離されればしゅんと眉を下げ口唇を立てるも、額が重なり合えば直ぐに機嫌を直し表情を緩めて。耳元に顔をやりそっと囁くと、再び唇を触れ合わせて今度は唇を割り相手の口腔へと舌を滑り込ませ、態と水音を立てつつ深く絡めては、時折焦らす様に上顎を舌先で擽り緩急を付けながら蹂躙し。その間指先を相手の項から背中、腰元を通り胸元、首筋へと滑らせて弱点を探り)
んー?…うん、だあって楽しく飲める酒好きなんだもん。好きな奴らと飲んでりゃ尚更…でーも、今が1番楽しいよ。意識はあるわ、俺帰巣本能強いから…まだちゃんと俺のかわい子チャンの所に帰れるから平気。ん、俺にとって忘れらんねぇ夜にしてくれねぇの?──アハ、知ってまぁす。でもぜってぇ俺の方が好きなんだよなぁ、俺には分かんの。…んー、悦いトコって──…ん、……ッぁ、(投げ掛けられた言葉を断片的に聞き留めながら飲み会でよく使うような言葉で返答していけば次第に呂律は怪しくなり、恋人の頬が紅に染まる理由は分からないながらもその愛らしさにくつくつと肩を揺らし頬擦りをして。相手の腰に腕を回しながら肩口へと顔を埋め、左手の慣れない感触を確かめる様に親指の腹で指輪の輪郭をなぞっては穏やかな声色でポツリと呟き。次いで囁かれた言葉に開きかけた口は言葉の途中で塞がれ、酒の回った頭には水音が余りにもよく響くためか、服を脱いで落ち着いた筈の身体の火照りが戻れば、素肌を這う相手の指が腰元に辿り着いた瞬間に喉奥から出た一層熱っぽい吐息と掠れた声は隠しようがなく)
浩二さんが俺と飲んで楽しいって言ってくれるんでしたら、定期的に飲まなきゃですね。勿論、俺の事が1番好きだから今が1番楽しいんですよね?──忘れられない夜、ねぇ。生憎俺は床下手なんで今の浩二さんの記憶に焼き付けれるかは解らねーっすけど…そうだなぁ、じゃあきっと経験した事ないくらい、甘い一時にしましょうよ。…あっは、すげー馬鹿ップルの応酬だー。じゃあお互い同じだけ好きってトコで手を打って置きましょ。愛情の量は同じ方が幸せですから。──へぇ、腰がいいんですね。じゃあ今度ベルトを作って差し上げなきゃ。(口付けは相手を高揚させる事に徹し、舌を甘く吸い上げたり時折聞かせる様に男染みた吐息を溢しては、弱点を捉えた事を触れ合った唇から感じ取るなり口角を吊り上げ、その箇所を執拗に撫でながら顔を離し濡れた己の唇を舌先でなぞってから意地の悪い声で告げて。色っぽい相手の姿を目の前にすれば己も高揚するのは必至で、手早くトップスを脱ぎ捨てると背凭れに両手を突き相手を腕の中に閉じ込め、状況とは相対する柔な声色で問うは)こんなセクシーな浩二さん目の前にして、ゆーくんそろそろ我慢の限界なんですけど。可愛いゆーくんを御所望ですか?それとも、いつもと違う顔を見てみます?
そりゃなぁ…ふ、悠チャンより好きな奴が居ると思ってんの?こんな俺にさぁ。──甘い、ねぇ…ハハ、俺に出来るかなぁ、そんなん無縁じゃん。──ッン…、ハァ…悦いとかじゃねぇよ。慣れねぇだけだ、こんなん。(平時とは異なり、恋人から与えられた口付けに半ば強制的に高揚へと導かれては霞がかった様な酔いも次第に欲に塗り替えられながら幾らかまともな思考回路を取り戻し。漸く肺の深くまで酸素を取り込めるようになれば肩で息をしながらも、自分が囁かれる側になる等想像した事もなかったその声色に忌々しげに眉根を寄せて。相手の動きを制す様に手を動かして口にした言葉や鏡を見ずとも分かる火照りを帯びた肌は、自分が恋人の立場であれば負け惜しみと受け取る言葉なのがより口惜しく、憚る事なく舌打ちを爆ぜさせ視線を逸らし。続け様に鼓膜を揺らす言葉に一瞬惚けた顔をするも、本能的に不穏な気配を察知しては乾いた笑いと共にぎこちない笑顔を浮かべ)は?…ハハ…ちょっとオニーサン言ってる事が分かんないわぁ。なんせ酔っ払いなモンで。
そりゃ素敵な浩二さんですけど、俺以上にお兄さんに愛されてる人は居ないって自覚があって態と愚問を投げました。…あー、楽勝っすよ。浩二さんも俺も今すっげー酔っ払ってるんで、流れに身を任せれば良いだけですわ。泥酔してるから、普段と違う事があっても気にする必要なんてないんです。全部酒のせいだから。──あーね、擽ったかっただけっすよね。すんません。…つーかこんなトコでお楽しみしたら、ココちゃん吃驚して起きちゃうかもですね。然るべき場所に行きましょうか。(朱に染まる相手の肌の色を認めれば言葉を真に受ける必要は無く、酒を言い訳に丸め込むべく詐欺師宛らの優しげで達者な口調で語り掛けては、口元には緩やかな弧を描きつつ欲情に濡れた目で視線を注ぎ。相手の親心に付け入る様にキャットタワーで眠る猫を大袈裟な動作で指差しては、断る筈は無いだろうと踏み有無を言わさず相手の手に指を絡め緩慢に立ち上がり、寝室へと向かって。一足先に寝具へと着座すると、気障に一方の口端を吊り上げつつ指をくいと持ち上げ手招きし)カモン。いきなりこっち来て致しても品がないですし、雑談でもしましょうや。隣にお座りください。
──うーわ、その手口知ってる。だぁって俺もよく使ってたもん。……ふ、まぁ良いや。酒の力借りて強気になってるお前も嫌いじゃねぇし。ただ、再三言ってるけど俺そんな安い男じゃねぇんだわ。調子に乗ってると痛い目見るかもよ?…あー。まぁそうね、ココを起こしたくはねぇわ。(過去の遊びの数々を思い返しては現状自分が置かれてる立場は明白で、思わず目を伏せ表情を隠す様に片手で覆うも不意にニヤリと笑みを浮かべれば顔から外した手で相手の顎のラインをなぞり上げて。絡められた指に抵抗する事なくソファーから立ち上がり、引かれる様にして寝室へと進めば後ろ手で扉を閉めてから窓を開けてタバコを取り出し、その儘の位置で壁に凭れジッポで火を灯し長い紫煙を吐き出しながら細めた瞳で相手を見据え、その表情と相対する様に下卑た笑みを浮かべタバコを咥えつつ緩慢に近寄って隣へ腰を下ろし)ハッ、女じゃあるめぇし。…まぁそう言ったからにゃ、そりゃもう楽しませてくれんだろーなぁ?
(相手から注がれる視線を暫し受け止めては、俯き加減に一笑し緩慢に寝具から降りて。ゆったりと窓辺に向かうと窓を閉め、再び元の位置へと。潔く四つん這いになると、臀部を突き出す様に腰をしならせつつウィンクを投げ)──あーあ、やんなっちゃう。お酒の効果が切れちゃったみたいですね。生憎俺の主義は抱かれる人が一番綺麗になる様にする事なんで、態々こっちまで招いた次第なんですけど…あれまあ、イキッて硝子細工扱うみたいに振る舞って、気が付いたらひっくり返されてる未来が見えちゃいました。じゃなきゃ窓なんて開けないですよね、おにーさん。外に俺のエロい声聞かせようとしたでしょ。…今日は潔く玩具になっておきます。どうぞ煮るなり焼くなり噛むなり、楽しんじゃってくださいよ。
復活早ぇのはホスト時代の恩恵だわ。どんだけ記憶飛ばしたって暫くすりゃ頭もシャッキリするし酒も飲める。だからどんだけ飲んでてもちゃあんと帰って来れるしなぁ。…つか、綺麗って。自分よりガタイの良い奴組み伏せてなぁにが楽しいんだか。(タバコのフィルターを噛みながら窓へと向かう背中を目で追えば幾分大袈裟に笑いを声に滲ませ。相手の指摘は素知らぬ顔で態とらしく否定しながらも用済みとばかりに火を灰皿で揉み消せば戻ってきた相手の所作を見て満足気に笑みを浮かべて)…ハッ、やだなぁ。換気よ、換気。タバコくせぇ寝室なんか嫌だろ?……まぁ、今日はさぁ…やりてぇ事あんだよなぁ。悠チャン肌白いからすーげぇエロいと思うし。(掲げられた臀部を一度優しく撫でてからボトム越しに音だけは盛大に響く様に軽い力加減で叩いては言外に自分の思惑を示し、自ずと歪む唇へとこれ見よがしに舌を這わせて /暗転)
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