No title（〆）

マジっすか。只でさえ英語で愛を囁かれるなんてとびっきり甘いのに、照れながら言ってくれた言葉なら尚更価値観が上がりますね。じゃあ敢えて、日本語の意味を教えて貰おうかしら。あー、言語混ざってる子供ってスゲー可愛いっすよねー。尚更子供の時の写真が見たくなりましたわ。…たまに、じゃなくて毎日甘やかしてくれるじゃないですか。いつも嬉しくて堪らないですよ。──じゃあ、コカレロ買っちゃいます。最近素面でさえあんな状態なんで嫌がられるんじゃないかって心配だったんすけど、そう言われちゃ喜んで酔えます。（相手に続きドリンクの売り場へと足を運ぶと、レッドブル数本をカートに入れた後に次々と目的のコーナーへと赴き、必要な物を入れて。籠の中の物をざっと確認すると、笑みを湛えながら問い掛け緩やかに首を傾げ）後はレッドブルとー、鶏肉とー、せせりとー、串とー、ネギとー、ポテチとー…他、必要なものありますかね？この際だから浩二さんの好みとかもっと知りたいです。沢山買いましょ。




今日も遅くまですんません。時間も時間なんで蹴って休んで頂いちゃって大丈夫なんで、置きにして貰えると嬉しいです。それじゃあ、こっちも蹴ってくださいねん。

やーだよ、内緒。一回出した言葉解説する以上にダセェ事ねぇし。つっても別に大した事言ってねぇよ、いっつも言ってる様な事。あー、んじゃ休みの間に一回実家行ってアルバム取ってくるかな。でも俺より兄貴の方がハーフっぽい可愛い顔してたよ、ガキの時。…んな甘やかしてる？俺結構自分勝手だし、欲に忠実だからさぁ…不安にさせてねぇかなって思うけど。──お。いいチョイス。コカボムしよーぜ、レッドブルと混ぜる甘ったるいショットカクテル。てか、俺酔っ払った悠チャン好きだよ。グイグイ来るし、俺の事欲しがってて可愛いなぁって思う。(相手がカゴに入れた酒瓶を確認しては揶揄する様に耳元で小さく囁いて。迷う事なく次々とカゴに品物を入れていく恋人の姿を微笑ましく眺めていれば絡んだ視線に促される様に買い物カゴへと視線を落とし、思案しながら顎に軽く手を当て。思い出した様に呟くとスイーツコーナーへと進み)あとなんだろなぁ…好きなモンっつってもそんなに──あ、取り敢えず悠チャン用の甘いモン沢山買い込んどこ。ウチ基本菓子類ねぇから買っといて餌付けしねぇと。

内緒か。どうせなら2言語でときめきたかったんすけど、我慢しておきます。えへへっ、やったー。じゃあアルバム楽しみにしてますね。…すげー、じゃあお兄さんもイケメンって訳ですか。羨ましいご家系っすわ。尤も、俺が推すのはチビ浩二さんでしょうけど。──うん、浩二さん結構甘やかしてますよ。今のとこ不安になった事はないですもん。括弧、俺が勝手にモヤモヤするのは除いて。…まじっすか。でも浩二さんの好きなタイプってグイグイ行く奴じゃないですよね？現状素面でも欲しがり捲ってるのに、酒入れたらどうなることやら。心配っすわ。（耳元で囁かれた言葉に満更でもない様に唇を結び仄かに心臓を高鳴らせるも、己の行いを顧みて不安をぽつりと溢し。相手に続きスイーツコーナーへと進むと口元に緩く結んだ手を添え一笑し、嬉々として気に入った商品を次々と籠に入れ）ははっ、肥えた俺を御所望って訳ですね。了解です、じゃあミルクレープと、プリンと、シュークリームと、チーズタルトと…ウケる、ハイカロリーなもんってやっぱ美味そうっすね。幸せ過ぎる。

あー…うーん。そうだな…お前と一緒に居る為なら何でもするっつー感じの…クッセェ言葉。…兄貴はマージで身内の贔屓目ナシで正統派イケメン、ガキん頃はそこがイケ好かねぇと思ってた位には。俺と弟はその残りカスっつー感じだけど…ふ、御山の大将感は多分俺が1番。──勝手にモヤモヤ…ねぇ。いつだって安心させてやりてぇって思いながらも、それと同時に…俺の事で頭いっぱいになってりゃ良いとも思っちまうんだよなぁ。…あー、そーね。マジのドンピシャストライクは大人しくって恥じらいのある清楚系だし。でも別に悠チャンにそんなん求めてねぇよ、俺はお前が余裕無くなって俺に縋るのが今となっちゃ1番好き。可愛くって意地悪したくなる。(いつになくしおらしい恋人の言葉から感情を汲み取っては、それを掻き消す様に笑いを含ませた声で返しつつくしゃりと頭を撫でて。カゴに投入される菓子類に若干の胸焼けを覚えつつも嬉し気な相手の表情を見れば不思議と悪いものではなく、人目を憚る様に緩んだ相手の頬をさり気なく撫でてはレジへと向かい)…ふ、ご機嫌だなぁ。可愛い。俺、悠チャンのその顔見れりゃなんでも旨く感じれそうだわ。

くぅ、英語もロマンチックで良いっすけど、やっぱ日本語の方が男前な感じが出ますね。俺と居るためなら何でもかー…ニヤけちゃうなぁ。今ばかりはマスクあって良かった。…ひぇ…浩二さんよりイケメンって想像し難いんすけど。そっか、綺麗なお兄さんに浩二さんが意地悪してたんすね。悪くないシチュエーションじゃないですか。因みにウチは上手い具合に知能は兄貴、顔面と愛嬌は俺に分配されて、天は二物を与えねーなーって仕上がりっすわ。──うん、土地代頂きたいくらい俺の頭の大部分を浩二さんが占拠してますよ。…ぴえん、やっぱりタイプに擦りもしてないじゃないですかー。…ううっ、幾ら意地悪しても良いんで俺の事もっと好きになってくださいね。いつかドンピシャタイプは俺だけって言って貰える様に頑張ります。──うん、だって太って良いなんて言う人お兄さん以外居ないじゃないですか。えへっ、じゃあ帰ったら一緒に食べましょ。（眉をハの字に下げつつ泣き真似の様な声で告げるも、頭を撫でる手に目を細め直ぐに機嫌を直せば相手に続いて会計へと。タイミング良く並び列のないレジへと行くと、籠を代へと移し店員と愛想良く雑談をしながらデビッドカードを差し出し）

…いや、やっぱ恥ずいな、これ。日本語でサラッと言っちまった方がまだ全然平気だわ。ま、悠チャンが喜んでくれんのがせめてもの救い。…彫りは俺の方が深いけど兄貴は黒目デケェしタレ眉だから優男っぽいんだよ。しかも品行方正ときたモンだからマージで喧嘩ふっかけまくったよなぁ。…フハ、顔は言わずもがなだけど、悠チャンの愛嬌はすげぇもんなぁ…俺まだ絆される位だし。──ハッ、んじゃ土地代払い終わるまで居座るわ。払う気ねぇからずっと居るけど。…バァカ。今までの好物が霞んで見えるっつってんの。良いじゃん、ドンピシャに行ったって定石通りっつー感じだけど、そうじゃねぇお前ん所に来てんだぜ？──だあって太ってお前の中身が変わる訳でもねぇし。寧ろ触り心地良くなって万々歳よ。(へにゃりと形の歪めた相手の眉を戯れだと受け取れば軽い口調で返し、店員と恋人の遣り取りを暫し眺めるも取り出されたデビッドカードに片眉を上げて軽く払い除け。自分のクレジットカードを取り出しては有無を言わせない笑顔で店員へと手渡し)ダーメ。会計はこっち。お前はこんなんに金払わなくていーの。

照れてる方が本心だって感じがするんで、そりゃもう嬉しくてしゃーないですよ。…ほえー、お兄さんと雰囲気真逆なんですね。ならご兄弟が揃えば、大体の女の好みは網羅出来そうっすね。…ふっ、ウケる。普通品行方正な人には絡みに行かないっすよ。仲良しなんですね。ねー…顔面にはそこそこ自信があった筈なんすけど、喫煙所にイケメンしか居なくて見事に自信を粉砕されましたわ。今じゃ彼氏もイケメンで、参った。…あっは、そうですね。浩二さんの事を考えてる時間は例え胸が焦がれても幸せなんで、ずっと居座ってくださいね。もう、そんなん言われたら付け上がっちゃいますよー。でも勝因があったとしたら、浩二さんみたいなイケイケな人には意外と俺みたいなだらしないヒモがお似合いなんで、そう言う事でしょうな。──えー、じゃあお言葉に甘えちゃいますね。いっつもありがとうございます。（カードを差し出す手を制されると驚いて僅かに見開くも、スマートな対応にときめきつつ大人しく財布へと仕舞い。済まなそうな声で礼を告げると、一足先に籠を持ち台へと運び袋詰め作業をし、全て入れ終えたところで両手に袋を持ち表情を綻ばせつつ恋人へと視線を向け）よし、じゃあ帰りましょうか。

──いや？どちらにせよ顔は濃いから塩顔好きな奴にゃ刺さらねぇだろ、世知辛いねぇ。…だあって俺と同じ腹から出てきたクセにお高く止まりやがってって思うじゃん？ま、今は普通に仲良いよ。大人になったし。…俺悠チャンの顔好きだぜ？なんせ面食いだし、顔に関して言やぁ最初っから可愛いと思ってたし…表情コロコロ変わるから見てて飽きねぇ。…フハ、可愛い事言ってさぁ。俺よりよっぽど甘ったるい事言ってる自覚ある？…お前がつけ上がんなくて誰がつけ上がるんだっつの。それにお前をヒモにしてぇってのは、しょーもない俺の打算。お前の逃げ道をじわじわ潰してく汚ぇ大人の手口だわ。(軽く手を振って恋の礼の言葉への返事としながら、会計を済ませた店員からカードを受け取り。一言礼を告げて恋人の元へと進むと商品を詰め終わったビニール袋を両手に持つ姿一瞥しては飲み物類が詰められたものを手に取り、互いの片手が空く様にして目を細めつつ退店して)ん、結構量あったから詰めるの大変だっただろ。サンキュ。…そーね、帰って焼き鳥パーティーすっかぁ。

とか言って、きっと浩二さんもお兄さんも振られた事ないでしょ？一定の顔面偏差値越えたら、タイプとか関係なるっつーのが俺の持論です。いやぁ、俺からしちゃ浩二さんも十分過ぎるくらいイケメンなんで、素直にお母さんのお腹に感謝して良いと思うんすけどねぇ。…おっ、初耳。最初に会った時はそうか、俺っち黒髪で若干清楚でしたもんね。ほんの短期間大人しい身形にしてたのに…運命的なものを感じますね。──ウケる、打算って割には手口を明かしちゃうんですね。俺が狡賢い大人を好きなを知っててなのか、はたまた俺がそれでも逃げる訳ないって自信があってなのか。…わっ、ありがとうございます。リードまで引いてくれるんですね。嬉しいや。（相手に重たい荷物を引き受けて貰えば謝罪の言葉が喉元まで込み上げるも、手を握られれば思わず表情は緩み礼の句へと変えて。店内を後にし暗がりの往来へと出れば閑散としている事もあり、人目を憚る事なく肩を触れ合わせる様に身を寄せ帰路を進み）適当に詰めたんで楽勝っすわ。あー、焼き鳥パーティーマジで楽しみっす。こんなん、長期休暇中でもないとなかなか出来ないっすもんね。

あらやだ、兄貴は知らねぇけど俺はんな事ねぇよ。本当に恋人なのか分かんないって言われて別れるとかザラだったし…ま、その辺は自業自得だと思っちゃいるけど。ハハ…そりゃこの面のお陰でこんな可愛い恋人捕まえられたんだ、今となっちゃ感謝してるよ。…うん、正直あん時結構好みの見た目だった。今ももちろん可愛いけどなぁ、俺の隣に似合う様にっつってその髪色にしてるんだし。それ以上の殺し文句ねぇわ、圧勝。──ふ、どっちだろなぁ。逃す気ねぇからどっちも一緒じゃねぇ？…どーいたしまして。こーゆーのが2人で買い物する醍醐味だろ、悠チャン好きそうだし。(喜びを隠さない相手の様子に愛おしさが沸々と込み上げては穏やかな声色で事も無気に告げて。自宅を出た時分より幾らか下がった気温も手の温もりと近づく恋人との距離に気にならなくなれば戯れる様に繋いだ手の甲を指の腹で軽く撫でつつ自宅へと歩き)ん、俺も楽しみ。久々に悠チャンと酒が飲めるし最高。…仮に今悠チャンと付き合って無けりゃ、俺何してたんだろ。仕事もほぼやる事ねぇし、遊びにも行けねぇし俺のアイデンティティ無くなってたかも。

ほぇ…浩二さん振るなんて勿体ないっすね。こんなに良い男なのに。うんうん、俺もすっげー面食いなんで…てのは嘘ですけど、少なからずこのお顔にはときめかせて貰ってるんで、今度ママに俺の分もお礼言っておいてください。…ぴえん、まじかー。じゃあ次のイメチェンの時はまた黒髪に戻そうかしら。──ははっ、流石過ぎますわー。俺がこう言うベタなシチュエーションが大好きなのをよくぞご存知で。ねー、それこそ前はお互い素面で会う方が珍しいくらいだったんすけどねー。あの時も楽しかったなぁ。…んー、浩二さんはきっと俺と付き合ってなくても、誰かに愛されてたと思いますよ。それこそ元カノさんも居た訳ですし、別のお友達と家で遊んでたかもしれないですし、何にしろ上手くやってたと思います。でも俺といる道を選んで良かったって思って貰えたらやっぱ嬉しいんで、鬱々な期間ですけど、俺が浩二さんを幸せにしますね。（肌を擽る様に撫でる手に目を細めては、歩みを進めつつゆったりと流れる時間を記憶する様に目を伏せ相手の肩口へと頭を傾け。暫しして目を開き姿勢を戻すと、相手が呟いた言葉を反芻し想像を巡らせてから首を横に振り、柔らかながらも確りと意思を持った口調で告白宛らの台詞を告げ）

そりゃ、まぁ…恋人居んのにワンナイトとかセフレと遊んだりしてりゃあ別れたくもなんだろ。今は悠チャン相手だからちゃんとしてるだけ。…フハ、やーだよ。身内になんか流石に惚気らんねぇわ、自分で言って。…戻さなくていいよ、あんなんきっかけに過ぎねぇんだから。あー…でもやっぱもっとずっと先、懐かしいなぁってなった頃にまた黒髪にして俺を更に惚れ直させて。…うん、あん時も楽しかったわ。こーして考えると俺ら基本的に周り巻き込んで結構飲んでたよなぁ。──…ッ、おっ前ねぇ…そーゆー不意打ちマジでヤメテ。…ハァ、急にそんな事言われると調子狂うじゃねぇの。…でも、充分過ぎるほど幸せだよ…うん。悠チャンが隣に居るってだけで禄でも無かった俺の日常が様変わりする位にゃ幸せ。…あんがと、愛してるよ。(肩へと載った僅かな体重に横目でそちらを見遣り、仄かな街頭に照らされる表情に目を細めては過去を思い返す様に視線を宙へと移し。次いで何とは無しに溢した言葉へ返ってきた想定外の熱烈な言葉に心臓が煩い程に鳴れば、顔に篭る熱がマスクで隠されている事に小さく安堵しつつも反射的に顔を逸らし、肺の空気を全て吐き出し何とか落ち着きを取り戻してから、自分の吐露した言葉を噛み締める様に握った手に力を込めて)

あ、うん、そら速攻で別れますね。きっと振った側も苦渋の決断だったんだろうなー…可哀想に。…おおっ、流石に俺も息子さんとお付き合いさせて貰ってますーなんてお母様と話す勇気ないっすわ。なんで心でお礼を伝えておきます。…ん、じゃあ黒髪の価値は温存しときます。浩二さんに愛されたい時の最終兵器にネ。…ねー、多分皆さんも酒でテンション上げてお目当ての人にお近付きになってたんじゃないっすかね。少なくても俺はそうでした。…嫌がられた時の免罪符にもなるんで。──…えっへ、男前でした？ゆーくん最近愛情で蕩けさせられて腑抜けてますけど、元来やればできる男なんすよ。…いーえ、お礼を言いたいのは俺の方ですよ。こちらも相当なチャランポランだった事をお忘れなく。こんなに愛して貰えて幸せですよ。俺も浩二さんを愛してます。（相手が照れ隠しの様に顔を逸らせば愛しさが湧き上がり、肩を震わせつつ小さく笑い。繋いだ手からも伝わる愛に嬉しげに目を細め耳を朱に染めては、感情を込めて愛の言葉を告げマスク越しに頬へと口付けを贈り。マンションへと着くと名残惜しそうに眉を下げつつエントランスとエレベーターを通過し扉の前へと赴き、解錠してからドアを広く開き）…んー、やっぱ夜ふらふらすんのは最高だー。ただいまでーす。

──最近夜も大体引き篭もってんもんなぁ。…お、あんがと。荷物貰うから先手ぇ洗っておいで。(自宅の前に着き、促す様に開けられた玄関を潜れば恋人を振り返りその手に残るビニール袋を受け取りながら靴を脱ぎ、リビングへと。キャットタワーで退屈そうに丸くなっている愛猫に声を掛けると耳を震わせ甘く鳴く声に笑みを浮かべては両手の荷物をキッチンカウンターへと載せて)

そうなんすよ。バイト帰りもちゃんと直帰してますしー、しっかり歩くのはお花見以来っすわ。…わーい、ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えて、先にお借りしますね。（手中の荷物を引き受けて貰えば嬉しげに目を細め、相手に続き玄関へと。丁寧に靴を脱ぎマスクを外しながら洗面台へと向かい手洗いうがいを済ませると、リビングへと赴き背後から相手を抱き締め）終わりましたよん。お次は浩二さんどーぞ。




連日遅くまですんません。良い感じに頭が鈍くなってきたんで、申し訳ないんすけどまた置きにして貰えると助かります。浩二さんも蹴って休んでくださいね。それじゃあ、おやすみなさい。愛してますよ。言わずもがな、こっちは蹴ってくださいね。

俺も最近は会社と家の往復ばっかだもんなぁ。まぁその方が安心なご時世なんだけど、やっぱ出掛けてぇよなぁ。──ん、じゃあ洗ってくるわ。…あ、やべ。ココにおやつ買ってくんの忘れた。棚の中にまだちゅーる残ってるはずだからあげて。(一息付いてマスクを外した所で背後から手が伸びればくつくつと肩を揺らし。相手の頭部へ軽く口付けてから離れつつ、土産を期待してか足元に来た猫を顎で指し示しながら小声で告げて)



悪い、昨日の分と合わせて反応させて。悠チャンこそいつも遅くまであんがと。置きは全然構わねぇし、今の時期無理してっとマジで心配になるからゆっくり寝て、明日も1日元気でいてくれな。おやすみ、愛してるよ。

あー、でも浩二さんが真っ直ぐ俺のとこに帰って来てくれるのはちょっと嬉しいです。俺がお兄さんを独占してる気分に浸れるんで。…やっべ、一番大事なお姫様のお土産を忘れてましたね。じゃあそれは俺がバイト帰りに沢山買って来ますね。わーい、ちゅーる権ゲットだー。ココちゃんおいでー。（嬉しげに目を細め頭部に贈られる口付けを享受しては、歩み来る猫に愛しげな視線を注ぎ抱え上げて頬擦りをし。棚からちゅーるを取り出しソファーに移動するも、その間催促する様に腕の中で動く様子に肩を揺らし笑っては、腰を下ろし膝の上に猫を載せ少しずつペーストを押し出し与えて）…やっぱ食い付きが違うなぁ。麻薬でも入ってるのかしら。

ふ、どちらにせよ1ヶ月は独占状態じゃん。飽きられそー。…ん、頼む。悠チャンとの買い物に浮かれて忘れてたわ。ビニール袋あると土産期待させちまうんだよなぁ。(ボヤく様に言い残しては洗面台へと進み、手洗いうがいをしてから再びリビングへと戻るとソファーの光景に破顔してはビニール袋からスイーツや清涼飲料水を取り出し冷蔵庫へと。次いで食材らを取り出せばキッチンへと進み下準備を始めて)フハ、やっぱちゅーる最強だよなぁ。手から食ってくれんの、あげる側としても嬉しいし。

飽きる訳ないじゃないですか。それだけ一緒に居たら逆に普段の生活に戻った時が寂しくなりそうですけど。…わぁ、ココちゃん賢いんですねー。ちゃんと解るもんなんだ、じゃあ俺もお買い物に行く度にお土産買う様にしますね。（猫がチュールを完食すれば再び抱き締め、瞼を伏せつつ毛並みへと頬を寄せ温もりを堪能して。恋人が準備を始めているのを認めれば、アウターを脱ぎソファーの背凭れに掛けてから猫をキャットタワーへと運び。その足で相手の隣にぴたりとくっ付き並ぶと、甘える様な声色で）お手伝いしますね。でも先にちゅーして欲しいです。

まぁなぁ…どうしたって普段に戻って最初は忙しくなるだろーし。ま、寂しがらせたりしねぇようには気ぃ付けるわ。つか…多分、俺のが物足りなくなりそう。…意外と食い意地張ってんのよ、俺も甘やかしちまうし兄貴ん所でも甘やかされてたっぽいし。ん、次は忘れねぇようにしねぇとだなぁ。(袖を捲りひと通り食材を切り終えた所で恋人が近づく気配に包丁を置くと再び軽く手を洗い、強請る様な相手の言葉にしたり顔を浮かべて鼻先を摺り合わせるだけに留め。ビールを両手に取ると片方相手に差し出しながら)ハッ、今日はこの後酔わせるっつーお楽しみがあるからまだダーメ。我慢させといた方がぜってぇ楽しいじゃん。…折角だしキッチンドリンカーしようぜ、酒飲みながら飯作るの最高っしょ。