No title（〆）

あー…悪い、ちっと野暮用入ったから返すの遅くなっかも。例の如く酔っ払いだろーけどちゃあんと帰ってくるから置きレスにさせてくれっと助かるわ。ごめんな。んで、こっちは蹴っちゃって良いし悠チャンものんびりしててなぁ。遅くなると思うから、なんなら寝ちゃってて良いし。ごめんなぁ。

雪すげー好きなんすよ。犬気質だからっすかね？（贈り物を受け取って貰えば嬉しげに笑みを深め、開封する様子を静かに眺めて。相手の手元に馴染む様な高級感のある品質に安堵し短く鼻腔から息を溢しては、絡む視線にウィンクで返した後に緩慢にソファーへと赴き着座。相手を呼ぶ様に両腕を広げ）そっすよねー、男の子はホワイトデーは返す側ですから。気に入って貰えたなら何よりっすわ。ギリギリまで悩んだ甲斐がありました。…あー、花ね。どうしても枯らしたくなくて。貰った時の気持ちを忘れたくなかったんで、ネットで調べて作ってみました。俺の宝物。…さ、外寒かったでしょ？暖めて差し上げますね。

すんません、気付くの遅くなっちゃいましたわ。了解でーす。じゃあ、置きで待ってますね。ぜーんぜん謝らなくて大丈夫っすよ。楽しんで来てくださいね。じゃあ、こっちは蹴っちゃってください。（両手でにこやかに手振り見送り）

うん、なんか悠チャンは雪ん中駆け回ってそうだもんなぁ。なんでだろ。(投げられたウインクに心臓が締め付けられる様な感覚を覚えて、噛み締めながら目を閉じ手中のジッポをポケットに仕舞い。ソファーに座る相手に呼応する様に歩み寄り、額に唇を触れさせてから背中に手を回し)そ。今までもバレンタインは貰うもの、ホワイトデーは贈るものって思ってたからさぁ。お前は一緒くたにしたく無くてさぁ。…ん、めちゃくちゃ気に入った。大事にするなぁ…そんでこれが俺の手の中で変わってくのちゃあんと見てて。…ふ、そんな風に思って貰えんなら贈った甲斐あるわ。…うん、寒かったわ。丁度人恋しい気分。

それこそガキンチョだからじゃないっすかね。まあ事実、今も外に出て駆け回りたいくらいなんすけど。（額への口付けを双眸伏せ享受しては、背を暖める様に撫でて。次いで緩慢に離れて相手の両手を自身の諸手で包み込むと、指先を暖める様に摩りつつ小さく吹き出し）あー、海外的な感じっすかね？世界的には男だの女だの関係なく渡すって言いますもんねー。まあうちは男同士なんでアレっすけど。情熱的だなー。…へい。長年の寄り添って変化を見れる様に、仲良くやっていきましょ。──…ははっ、人恋しくなるまで冷えました？俺限定で恋しいじゃなくて？

ハハ、外で駆け回る？俺ぁ寒いの苦手だけどさ、悠チャンが一緒なら全然行ってやるよ。(背中から伝わる感触にくつくつと笑みを零し、肩を揺らしては額を相手の肩口に預け様とするも離れる身体に微かに唇を尖らせ。冷えた指先に痺れる様な温かさを感じれば笑みを戻し、相手の指先を捉えて自分のものと絡ませながら気恥ずかしさを紛らわせるべく戯れついて)まぁ…そーね。花束は海外的なカッコつけ。後は…ダッセェけど、悠チャンからバレンタイン貰えなくても、俺が渡してときゃショックじゃねぇかなって保険。…ん、元からそのつもりだわ。今まではいつ身体ぶっ壊しても別に良いと思ってたし、今が楽しけりゃ理想的な未来なんか笑っちまう程興味無かったけどさ。お前とは別だと思ってるよ。──…照れ臭いから濁したのに。俺の恋人は意地が悪ぃな。

霙はすぐ溶けちゃうから、見てんのが一番っすよ。ベトベトになって水も滴るなんちゃらになりたいなら話は別っすけど。──…あー、成る程。だから花だったんすか。俺はてっきりチョコはしこたま貰うからだと思ってたんすけど…くっそ可愛いっすね。つか、このイベント大好き男が準備しねー訳ないじゃないっすか。でも来年もバレンタインは浩二さん担当でお願いします。ハーバリウム1年くらいしか保たないっぽいんで、新しいのを作んなきゃいけないんで。…ははっ、浩二さんらしい主義じゃないっすか。嫌いじゃないですし、それならそれで俺は影から支えますよ。でもやっぱ将来的なビジョンの中に俺を組み込んでおいて貰えんなら、そりゃもう最高。…うん、俺素敵な性格してるでしょ？さーてそろそろ、ベッドにでも入っておきます？

…いや、水も滴る悠チャンも悪くねぇけど…病み上がりにさせる事じゃねぇからまた今度かなぁ。──ま、それもあるけどなぁ…ウチの親父がさぁ、お袋に毎年律儀に花束贈ってんの見て育ったから…なんつーか、つい真似た。…フハ、了解。毎年お前の事考えながら花見繕ってやるよ。ちゃあんと意味持たせてやっから期待しといて。…そりゃ、まぁ。俺の考え方変えちまうような奴じゃなきゃ指輪なんか渡さねぇわな。(ゆっくり伸びをすれば相手の腕を引いて寝室へと進み、着替えを済ませてはベッドへと寝転んで目を瞑り)ん、寝るかぁ…そーいや明日朝早いんだわ。このまんま蹴って寝ちゃってなぁ。おやすみ、悠チャン。マジでいつもあんがと、愛してるよ。

そっすね、今身体冷やしたら風邪菌の奴がカムバックする自信あります。…どうせなら来年、雪触りに寒いトコに付き合って下さいよ。ふわふわの雪にダイブしたいっす。──ほえー、ロマンチックなお父さんっすね。カッケーなぁ。そりゃお母さんもメロメロってなモンっすね。…そっか、そんな背中を見て育ったから浩二さんも情熱的なのか。来年のお花は何でしょう。今から楽しみにしておきます。（寝室へと辿り着けば厚手の寝巻きへと着替え横たえるも、告げられた言葉に眉を下げては相手を慮る様な口調で）…もー、明日早いなら遠慮なく言って欲しいなぁ。つか何も言わねーで寝てくれても俺が男気発揮するだけですし、睡眠時間削ったらメッ、ですよ。…でも、こちらこそありがとうございます。あんま寝れねーかもしんねーけど、ゆっくり休んで下さい。愛してますよ。（相手の首の後ろへと腕を差し込むと、関節を曲げ自身の方へと引き寄せ。空の手でスマホを操作しオレンジ色の薔薇の花言葉を調べては、一笑し眠る恋人の額へと口唇を寄せ）…無邪気って事っすかねー。何だろ、近々聞いてやろーっと。

(半年ぶりに実家に顔を出しては2歳になる姪っ子と一日中遊び倒し、2人で撮った写真を添え巫山戯半分で『俺の隠し子、可愛いっしょ。』と恋人へ送り。バイクを駐車場に停め、スマホで撮った家族の写真を見返しながら肩を揺らして帰宅し。)ただいまぁ。

隠し子ですってー。普通こーんな意気揚々と暴露しないわよねぇ、ココちゃーん。（猫と戯れ遊んでいる最中、恋人からの連絡を受信してはすぐに確認し一笑し。『可愛いっすね。将来俺が結婚してあげますね、お義父さん。』と送信し、再び戯れを再開して。相手が帰宅を知らせると猫を抱えて緩慢に立ち上がり玄関へと赴き、腕の中の子を差し出しつつ頬へと口付けて）おかえりなさーい。今日は面会だったんすか？

フハッ…そー、そー。2ヶ月に一回しか会わせてくんねぇの…なぁんて冗談は程々にしとこ。兄貴ん所の子だわ、めちゃくちゃ可愛かったろ？(差し渡された愛猫を腕に抱き、背を撫でながら恋人からの口付けを頬に受ければ満足感に微笑みを浮かべるも、聞こえて来た言葉には吹き出し可笑しそうに肩を揺らしつつ顔半分を愛猫の首筋に埋めて。手を使わず器用にスニーカーを脱いではリビングへと進み、ソファーへと腰を落ち着けてから相手を見遣り)──んで、悠チャンは今日もいい子でお留守番してたん？

なーんだ、俺もそろそろ心苦しいから隠し子暴露しようと思ったのに。…あー、お兄さんトコの子っすか。だから若干似てたのか、スゲー可愛いっす。キッズって癒されますよねー。久々にご家族と会えて良かったっすね。（猫と恋人の戯れを微笑ましげに眺めては、相手に続きリビングへと戻りソファーに着座して。問いに緩やかに頷いては、悩ましげに頬杖を突きつつ嘆息を溢し）そーなんすよ、今日も引き籠りで大学の奴とゲームっすわ。糞楽しいイベントが始まっちゃって、ゲーム消しても禁断症状起こしてます。ヤベーヤベー。

ハハ、悠チャンはぜってぇ隠し子とか作んねぇっしょ。男前だからちゃあんと責任取りそうだわ。…お、マジ？似てた？クラブとかでこのネタ信じてもらえっかな。ん、子供はやっぱ可愛いわ、親戚の子なら尚更なぁ。おー、みんな元気そうだったし、弟の合格祝いもやれたし満足。(相手の言葉に前のめり気味に聞き返し一瞬本気で思案しつつもその様を想像してみては鼻で笑って。続く返答に片側の口角を上げ、ねちっこい声色で揶揄しては頬杖を突く手指に自分の指を絡まらせる様に触れ)…へぇ、そりゃ楽しそうだ。でも俺と居んのに禁断症状出るわけぇ？妬けるなぁ。

隠し子っつーか、17の時の子っすわ。年齢が年齢なんで結婚出来なかったっすけど。ははっ、多分普通は騙されるんじゃないっすかねー。だって隠し子居そうですもん。…お、浩二さんが子供好きなのは意外っすわ。つか弟さん合格できて良かったっすね。入学式はちゃんと出来ると良いんすけどねー…。（鼻で笑う相手に相対して至極真面目な口調で言葉を返しては、絡められた指先を握り返し薄く笑んで見せ）しゃーないっすよ、ＦＰＳって勝っちゃうと脳味噌がスゲー気持ち良いんで。…ま、でも本当は妬いてないっすよね？俺にとっちゃ、目の前の人のがよっぽど刺激的だってのは言うまでもない訳ですし。

──…えっ、ちょ…っと待って。……冗談、だよな？設定練ってくんのやめて。ハッわかる、俺も自分で隠し子居そうだと思うわ。すーげぇヤンチャな悪ガキ居そうだろ？…お、意外？弟もそこそこ年離れてっから子供の扱い上手い方よ、俺。つかメンタル中坊だから子供と一緒に遊ぶの好きなんだよなぁ。…いや、本当になぁ。卒業式も規模縮小するっぽいし、ちと心配。(予想外の反応に笑みは引きつり焦りを隠さず視線を巡らせては相手に掌を向けて顔を逸らし、窺い見る様に視線を送り。拗ねた表情をして見せようと企んでいたものの言い当てられればニヤついた笑みしか出てこずに、戯れる様に相手の指の腹を摩って)脳汁ドパドパ出るのは分かんなくねぇけど…。…ふ、まぁな。今こうして俺の隣で大人しくしてくれてっし。俺より優先したりしねぇの知ってるもん。

（さも事実の様に白々しい嘘を吐き続けようと口唇を開くも、声を発する前に吹き出してしまえば観念し毒気のない口調で）はははっ、冗談っすわ。つか高校までは付き合ってる奴はいても童貞でしたし、安心してくださいよ。…そうっすねー、浩二さんの隠し子なら元気いっぱいで可愛いんだろうなー。万が一後々出て来たら親権取ってくださいよ、一緒に育てましょ。…すげー、俺も子供嫌いじゃねーっすけど何言ってるかサッパリ解んねーからなぁ。マジで扱い慣れてるんすね。…そっかー、卒業式縮小は可哀想っすわ。卒業旅行の空気もないでしょうしー…切ねぇなあー。──…うん、だって浩二さん最優先で生きてますから。でもこーんな手の戯れだけで、俺が満足すると思います？（相手の笑みにつられて思わず一笑し柔な口調で甘い言葉を発するも、手を摩る様な所作へと視線を落としては物足りなそうに口唇を立て、煽る様に首筋を指でなぞり上げ）

（恋人を寝室へと運び寝巻きへと着替えさせた後に寝具へと横たえさせては、寝顔を眺めつつ髪を梳く様に撫で独りごちて）…俺も子供産んであげれれば良かったんだけどなー…すんません。…せめてもいつまでも綺麗にいてあげなきゃ。──…おやすみなさい。朝までぐっすり寝てくださいね。愛してますよ。（そっと口付けを贈ると相手の腕を自身の首裏へと敷き、体を彼の方へと向けてから瞼を伏せ眠りへと就き）

あー…たっだいまぁ…。(二日酔い特有の気持ち悪さを引き摺り仕事を終えればそのままの足で帰宅して。鞄を寝室へ放りそそくさとリビングに進めばキャットタワーで寛ぐ愛猫を一撫でしてからソファーへと深く座り)

おかえりなさーい。…ウケる、珍しくへばってますね。（家庭用ゲーム機で白熱した試合を繰り広げる最中、恋人が帰宅すれば横目で視線を送り一笑。蹴りがついたところで電源を切り緩慢に立ち上がると、歩み寄り手を差し出し）今日は早めに寝ましょ。なんやかんや睡眠が一番っすわ。