No title（〆）

ハッ、違いねぇ。そういや俺、お前のそーゆー生意気な所が好きなんだったわ。…ま、でも実際ちょっとやそっとで泣かねぇの分かってるから余計焦んだわ。ベッドの中でならめちゃくちゃ泣かせてやるけどさぁ。(口をついて出た本音を誤魔化すように戯けた口調で言えば顔を上げくつくつと肩を揺らして笑い。不意に揺れる視界に反射的に手を付いてバランスを取れば鼓膜を揺らす扇情的な言葉と眼下に広がる光景に口角を吊り上げて目を細め)いや、まぁ無責任だったろ？でも、ちゃあんと明日は空けてあっからさ。──…っと。…フハ、強欲だなぁ。(揶揄するようにクスクスと笑いながら、食らい付くかの如く大きく口を開けて顔を寄せれば甘噛みというには些か強い力加減で相手の下唇を噛み。続け様に今度は労わるように吸い付いて、舌先を軽く這わせてから唇を重ね、態と音を立てながら幾度も角度を変え啄んで)

最近生意気少なくなってたんで、物足りなかったんじゃないっすか？ははっ、想像以上にドッキリが成功したみたいだ。実はね、さっきの優しい浩二さんにドキドキしちゃいました。めちゃくちゃ泣かせるってウケる。最早色気ゼロの只のいじめっ子。──…そっすね、無責任は認めます。だって寂しいって口にしたらスゲー寂しくなったのに、必要な時に抱き締めてくんないんすもん。やったー、明日は待ちに待ったお買い物デートだー。欲しいもの全部リストに書いておきますね。──…んンッ、…う…、（眼前に広がる端正な顔立ちに見惚れる様に眺めるも、距離が詰まれば瞼を伏せ視界を遮断。想定外に下唇に痛みが走れば、息を詰め相手の肩に回した手の指に力を込めるも、褒美とばかりに甘い口付けを贈られれば徐々に呼気は熱を孕み、待ち切れず己から舌先で相手の口唇を割り深い口付けを仕掛け）

ハハハ、悪かねぇけどあんまり生意気言ってると、まーたガキンチョに逆戻りだぜ？やっと色気が勝って来たのにさぁ。…ふ、ベタベタに甘やかす優しい俺がお好み？残念、基本的にゃあ、ご存知とおりいじめっ子だからさぁ。あんなんはレアケース。───…ん、ごめんな。悠チャン聞き分け良いからつい甘え過ぎてんなぁ、とは思ってたんだけどさ。気ぃつけるわ。おー、書いとけ書いとけ。つっても物で詫びってのもダセェからちゃあんと誠意も示しますけどね。(重なった唇から漏れる相手の声が麻痺させる様に脳内に響けば、楽し気に口端を歪めるも、物足りなさを感じ。小さく口を開き誘う様に舌裏を舐め上げ音を立てて吸うも我慢出来ず、不意に唇を離しては相手の耳元へと寄せ、故意に呼び捨てにしながら甘ったるい声色で囁いて)っ…ン、……。……ね、悠。目ぇ閉じないで。ちゃんと俺の事見てろよ。

出たガキンチョ。懐かしい響きっすね。それはそれで良いんすけど。…んー、ベタベタに甘やかすっつーか、いっつも余裕こいてる浩二さんが若干焦ってるギャップっすかね。こんな顔もするんだって新発見っすわ。…あっは、謝んないでくださいよ。怒ってる訳じゃないですし、寧ろ甘えて貰えんなら嬉しいですし。只の俺なりのぶりっ子ですわ。…つか、欲しい物リストは詫びを求めるためじゃなくて、おねだりですよ。俺ヒモだから。──…ちょっ、…今のは反則っすよ。止めてください、この状況でそんなんされたら照れまくります。…イケメンにも程がある。（舌同士が触れ合えば深い口付けを予期し自らも絡めようとするも、あっさりと解放されれば面食らった様に目を開き。不意を突く様に呼び捨てで名前を呼ばれれば、瞬く間に頬を紅潮させ喧しく鳴る心臓を落ち着ける様に一旦相手から視線を逸らし、ぽつりぽつりと言葉を紡ぎ。深く息を吸い気を引き締めては、細めた双眸で相手の眼を見据えつつ唇を重ね）

ハッ余裕こいてる様に見えてんなら万々歳だわ。ちょい前ならまだしも、悠チャンの前では余裕ねぇ事も多いけど。あー…でも焦ってる顔にドキドキしたんなら悪戯増えそうだなぁ？オニーサン困っちゃう。…だっていつでも悠チャンがいい子で待っててくれてんの分かってるからさぁ。フハ、ぶりっ子…ま、でも可愛かったからさぁ、来週も早帰りチャレンジ期間にしようかね。…一緒だよ、おねだりされて俺が詫びの気持ち勝手に乗っけて買ってやるだーけ。やりたい気持ちは変わんねぇからいいの。───…ハハ、かわいー。俺さぁ、悠の事翻弄すんのだぁいすきなんだって。知ってんだろ？…あー…いいねぇ、そっちの方が断然クるわ。(思惑どおりに相手の頬が色づき、触れ合った肌からじわりと脈拍の振動が伝わってくれば厭らしく目を細め、尚も囁きながら声にリップ音を混ぜるように耳朶に口付け。次いで観念した様にこちらを見つめ口唇を寄せる姿に小さく身震いしては、想像を掻き立てるように相手の上唇に態と歯を当て舌と挟みながら強引に相手の口内へとねじ込んで、擽る様に相手の舌をなぞりその柔らかさと熱を楽しみ)

確かに前よりかは色んな表情が見れるなーとは思ってましたけど、今日程のは初っすかね。…ぷっ、思い出してもやっぱり可愛い。お察しの通り、俺悪戯大好きなんで覚悟しておいてください。…来週こそ辞令が出て忙しくなるんじゃないですか？なんで、早く帰るアンド睡眠時間増やすチャレンジ期間にしましょ。──…うー…スゲー掌でコロコロされてるんすけど。…これが元遊び人の技か…敵わなねーや。──…んっ、……んン…、ふ……、（軽口を叩くもその口調は熱で惚けていて。耳元に送られる口付けに背をぞくりと震わせ、上唇に当たる硬い感触に甘い痛みを連想し喉元で小さく甘い声を溢しては、欲を孕んだ眼に相手の姿を映した儘、口腔を蹂躙する舌の動きに合わせて自らも絡めて。羞恥を煽られつつ、普段より相手を感じれる行為に瞬く間に劣情煽られ切ない表情で離脱しては、乱れた息を整えつつ口許を手の甲で拭いか細い声で）…はッ……、これ以上したら歯止め利かなくなるんで、我慢します。…ベッド連れてってください。寝ましょ。

まぁ、そーね。向こうではここまで素じゃなかったし…悠チャンが表情豊かだから移ったかねぇ。…ハッ、マージでオイタが過ぎると倍にしてやり返すからな？…あー、うん…まぁ。でも引き継ぎとかで忙しいの周りに露呈できっから、断る口実作りやすいよ。───嬉しいくせに。…ッ……ふ、(歯に触れる柔らかさに力を込めたい欲を既の所で堪え、力を込めた拳に汗が滲み、体の内側から発する燻る様な熱と、深い口づけで次第に呼気も荒くなれば小さく吐息を零しながら舌を絡ませ。向けられた視線に釘付けになり鼓膜に響く水音に思考を放棄して欲望の儘に相手の首元に手を伸ばそうと拳の力を抜いた瞬間、唇が離れれば口惜しげに眉根を寄せるも鼓動の早さを収めるべく息を吐いてからぺろりと自分の唇を舐めてから相手を抱き起こし)…、…ハァ…。ま、明日はお楽しみのデートだしなぁ。昼過ぎには美容室は終わるはずだから待ち合わせは悠チャンの都合に合わせるよ。今日は俺が寝かし付けるんで蹴って寝ちゃってなぁ。──…あ、悠チャンみてぇに寝込みは襲わないから安心して。

向こうでは割と格好付けてますもんね。まあサマになってたから俺が惹かれた訳なんすけど。あっは、どうなんすかね。浩二さんの周りなんてもっと表情が豊かな人が多そうですけど。…あー、引き継ぎとかあるんすね。なら頭使うでしょうし、尚更睡眠週間っすね。（触れ合う肌から相手の体温を感じ取れば、愛しさが胸中に広がり熱に浮かされた様な眼で相手を見て。導かれる儘に上体を起こし、首の裏に両腕を回してから肩口に頭を凭れさせては瞼を伏せ、柔な口調で言葉を紡いだ後に微睡み）…あれ、もう呼び捨てで呼んでくれないんですか？…ね、デート本当に楽しみです。俺は昼くらいに美容室予約したんでー、終わったら連絡します。…えへへ、じゃあお言葉に甘えて寝ちゃいまーす。今日も幸せをありがとうございました。…浩二さん、愛してますよ。まだまだ好きが止まらない、おかしいなー…。んー、おやすみなさい。浩二さんも蹴って寝ちゃってくださいね。

向こうでは割と格好付けてますもんね。まあサマになってたから俺が惹かれた訳なんすけど。あっは、どうなんすかね。浩二さんの周りなんてもっと表情が豊かな人が多そうですけど。…あー、引き継ぎとかあるんすね。なら頭使うでしょうし、尚更睡眠週間っすね。（触れ合う肌から相手の体温を感じ取れば、愛しさが胸中に広がり熱に浮かされた様な眼で相手を見て。導かれる儘に上体を起こし、首の裏に両腕を回してから肩口に頭を凭れさせては瞼を伏せ、柔な口調で言葉を紡いだ後に微睡み）…あれ、もう呼び捨てで呼んでくれないんですか？…ね、デート本当に楽しみです。俺は昼くらいに美容室予約したんでー、終わったら連絡します。…えへへ、じゃあお言葉に甘えて寝ちゃいまーす。今日も幸せをありがとうございました。…浩二さん、愛してますよ。まだまだ好きが止まらない、おかしいなー…。んー、おやすみなさい。浩二さんも蹴って寝ちゃってくださいね。

ハハ、まぁなぁ…惚れた奴目の前にすると取り繕う暇なんてねぇのよ、不器用なモンでさぁ。んー…ま、ゲラは多いけど。悠チャン程コロコロ表情変わるっつーのは居ねぇな。俺がお前の事見過ぎってのも否めねぇけど。…却下。出来るだけ悠チャンを構う週間ならいーけど？(熱を帯びた視線に当てられ、堪えた筈の劣情が広がる感覚に思わず苦笑しては逃げる様に視線を逸らし。耳元で規則正しい寝息が聞こえてくれば恋人をベッドへと運び寝巻きへと着替えさせながら二の腕、胸元、臍、太腿…と順番に赤い鬱血痕を散らして。一通り満足すれば確認する様に指を這わせて1人呟き、自分も寝支度を済ませ寝転んで相手を抱き寄せ頬擦りをしつつ目を閉じて)呼び捨ては特別な時だーけ。慣れちゃあつまんないだろ？OK、適当に時間潰してるからゆっくりでいーよ。───今度この上から噛んでやりてぇなぁ…。おやすみ、悠チャン。愛してるよ、こんなに独り占めしてんのにまだまだ欲しくて堪んねぇわ。

…やっべ、遅くなっちった。（襟ぐりが詰まった白のインナーの上に、赤のチェックシャツとビッグデニムジャケットをレイヤードし、黒のダメージスキニーを纏った姿。外国人風のハイトーンのアッシュベージュに脱色した髪をセンター位置で分け、癖毛程度にセットしニット帽とカラーレンズサングラスを合わせて気障に往来を闊歩。人通りの多い駅のベンチへと腰を下ろし、周囲の写真を撮り恋人に送信しては、『ここにいまーす。遅くなってすんません。』と送り、会いたい気持ちを紛らわせる様にスマホを弄りながら待ち）

(コーヒーショップの窓ガラスに映る黒の柄物のシャツと黒のライダース、細身のヴィンテージデニムに身を包んだ姿は自分の上背も相まって周囲には威圧感を与える様で、視線は感じるもののそちらを一瞥すれば直ぐに掻き消える様子にくつくつと1人肩を揺らし。ツーブロックに刈り上げて前髪はアップ気味にセットするもある程度の真面目さを醸し出せば仕事にも支障はないだろうと髪色はワントーン暗くして。側頭部のザラリとした感触を確かめる様に手を這わせ恋人からの連絡を待っていれば手元のスマホが鳴り、内容を確認しては巫山戯たスタンプだけを送り灰皿とカップを片付けて席を立ち。駅前の雑踏の中でも否応無しに視界に止まる恋人の姿に目を細めては大股で近づき、様変わりしたその姿をまじまじと見つめ歪む口元から言葉を紡ぎ)お待たせ。…ふ、いーじゃん。前の真面目チャンも可愛かったけど、色男になったなぁ？

悪ぃ、上げてたわ。久々にやらかした。…ま、ご愛嬌っつーことで許して。ちょい茶目っ気ある俺の方が好きだろ？…いや、マジで冗談。頼むから蹴ってくれな、居た堪れねぇ。(気障ったらしくウインクを飛ばすも直ぐに片手で顔を覆い)

お、来ましたかー。どれどれ、どんなんなりました？（相手から送信されたスタンプを直ぐに確認しては、思わず破顔し。脚を組みスマホゲームに夢中になり時間を潰しているも、聴き慣れた声が頭上から降ればあっさりと画面から目を離し見上げて。視界に飛び込むがらりと印象の変わった恋人の姿に胸を高鳴らせ暫し見惚れては、耳を朱に染め口許を掌で覆い隠しつつ、視線を地へと逸らして）…っ、ヤッベー…すげーカッコイイんすけど。そりゃ毎日カッコいいですけどー…2回恋しちゃったなーコリャ。俺の好きなタイプだー…。（一頻り自身の中で悶えたところで顔を上げると、相手の背後で声を掛けるか相談している2人組の女性達の姿が。得意げな表情で立ち上がり相手の腕を組むと、そちらへと挑発する様にウィンクした後に歩みを進め始め）…ちょっと此処は悪い虫が多いんで、行きましょうか。浩二さんのオススメのお店に行きたいですー。

…お、意外に好感触？…ふ、悠チャン俺が柔な格好してるより厳つい格好してる方が結構好きだよなぁ。(帰ってきた反応が満更でもなく、相手を見下ろしながら喉を鳴らして揶揄すればニット帽越しの頭を撫でて。目元からカラーレンズのサングラスを抜き取っては自分の緩んだ目元を隠す様に掛けて『ま、折角なんで裸眼でしっかりみて。』と付け足しては次ぐ言葉に背後を一瞥して)悪い虫って──あぁ…そーね。俺の恋人当たりの良いイケメンだから、全く困るねぇ。…んー、まぁとりあえず色々見てみよ。(ウインクを向けられた女性達に送った無表情も恋人の腕が絡んでくれば自然と緩み、並ぶ頭を戯れる様に軽くぶつけて。軽く思案してからアウトドアブランドの立ち並ぶショッピングモールへと足を進め)

好感触どころかメロメロっすよ。1日眺められる事が幸せ過ぎる。ははっ、厳ついのは趣味じゃなかった筈なんすけどねー。浩二さんが似合ってるから、好みが段々変わってきたのかもしれねーっすわ。…でも軟派だったり真面目な感じの時も、部屋着でも何でも好きですよ。だってイケメンって何着ても似合うし。──…つかグラサン似合うなー。今日はこの儘掛けててください。怖くて誰も近寄れなそうですし。（横並びになれど視線は相手に釘付けで、上機嫌に歩みを進め。サングラスを掛けた相手の姿にくすくすと肩を揺らし笑い、次ぐ台詞には首を左右に振って応え）残念、あの人達の狙いは浩二さんっすよ。ちょっと怖そうだから躊躇してぺちゃへちゃ話してたっぽいっすわ。…帰ったらマーキングしまくんなきゃ。ん、了解でーす。わーい、いっぱい買って貰うぞー。（空の手を宙へと上げ喜ぶ仕草を見せては、モールに足を踏み入れるなり目を輝かせてきょろきょろと周囲を見遣り）おー、スゲーでかい。何でもありそうっすね。

1日どころか、毎日だって見れんだろ？つーか、悠チャンのデレが凄すぎて俺がデレデレする暇ねぇなぁ、こりゃ…。色白いから明るい髪色似合うしさぁ、しかもセンター分けなんか顔が良くなけりゃサマになんねぇから…めーちゃくちゃ褒めちぎってやりたいんですけど。──…ふ、知ってる。けどこんだけキッツイ格好してる時にグラサンは堅気に見えなくね？(止まる所を知らない様に繰り出される相手の言葉の擽ったさに照れ笑いを浮かべては組んでいるのとは反対の手で口元を覆い、軽く首を傾げては横目で相手を見遣り)…怖かねぇよ、こんなに目の前の子に骨抜きにされてんだから。…フハ、自慢のネックレスでも晒して歩きゃあ満足？(煽るべく小声で囁けばキッチリと閉めたシャツの襟元に軽く手をかけ。少年の様にはしゃぐ恋人を微笑まし気に見つめては同様に周囲を見渡し。山のロゴが特徴的な自分の好きなブランドを見つけては吸い込まれる様にそちらへと向かい、店頭に飾られる黄色と黒のツートーンのマウンテンパーカーを手に取り)──あー、ほら。こーゆー明るい色とか柄モンが悠チャンには似合いそう。

そりゃ毎日見れますけど、こうしてデートしながら眺められるのは格別っすわ。ははっ、ありがとうございまーす。浩二さんとクラブに行く時の事考えて、若干強め意識してみましたー。でもって服はアメカジ寄り的な。…堅気に見えねーってウケる。でもさっきからやけに視線注がれますね。スタイル良いから、モデルっぽいんすよお兄さん。あっは、ネックレス曝されたら益々セクシーになって逆効果っすわ。駄目駄目ー。（はにかむ横顔を見れば表情は緩み、ヘアセットを崩さない様にぽんぽんと頭を撫でて。次ぐ所作に愉快げに声を立て笑っては、シャツの襟に掛けている相手の手の甲をそっと握り制して。流れに添いショップに入店しては、勧められた服を手に取り自身の身体に充て、鏡の前に立ちシルエット等を吟味した後に、相手の方を向きキメ顔を作って見せ）イエローっすか。あんま着ないんで良い機会っすわ。…うん、悪くないぞ。似合いますー？

そりゃこっちの台詞。お前が俺のモンだって自慢できっしさ。…えー、なにそれ可愛い。俺と遊ぶために髪染めてんのテンション上がるわ。俺が結構オラオラ系ばっかだからさ、悠チャンが可愛めの格好してっとバランス良いよなぁ。…お前もなぁ。人寄せ付けやすいんだよ、悠チャンは。声掛けられるとしたらお前の方…だから、浩二クンはついつい牽制しちゃう訳。ハッ、折角良いモン付けてんのに。…そろそろ薄着増えっかなと思って昨日は控えたけど、俺もやっぱ首に付けときゃ良かったかな。(サングラスの下から周囲に目を向ければ恋人に向ける視線と相反して鋭い目付きになり、恋人はそうは言うものの自分の隣へと注がれる注目も多く小さく歯噛みして。次いで自慢する様にこちらを振り返る姿には顔を綻ばせ緩く頷いては相手の手から再び服を取れば迷う事なく言い切り)ん、似合うわ。スポーティでいいねぇ。決まり、買いでーす。

えへへっ、自慢出来る様な上物じゃねーっすけど嬉しいなぁ。可愛いっつーか、やっぱ浩二さんと釣り合って、尚且つ俺自身が自信持ってこの人のモンだって言い切れるくらい整えておきたいと思いまして。…ねー、浩二さんオラ付いてるから本当はLDHみたいな感じにしようとしたんすけど、似合わないんで諦めましたわ。あははっ、俺が話掛けられんのは圧倒的に軽そうだからっすよね。でもご存知の通り身持ちが固いんで、イヤホンして無視して歩いてるんで心配に及ばねーっす。…そう言や起きたら虫に刺されてましたわ。首になくて残念です。夏は普通に曝して歩く気満々だったのに。──やったー、ありがとうございまーす。お言葉に甘えて買って貰いまーす。（相手から高評価を貰えば空になった両手で拍手して喜び、ほんの数秒だけ抱き付き感謝を告げて。次いで徐にスマホを取り出しては館内情報を調べ、問いと共に視線を投げ）じゃあ次は浩二さんの服買いましょ。クラブに行く時に俺はこれ着てー、浩二さんは同じ色のパーカーとか着て欲しいです。さりげなーくリンクコーデしましょ。あ、ちなみにマンパは今直ぐに着て行きたいでーす。