No title（〆）

ウケる、ナルシだナルシ。流石は元ホストだ。…あー、バレなけりゃ問題ないパティーンなんすね。つかそんなラスト1人になるまで残ってるんすか？大変っすね。…んー、仮眠かぁ、睡眠とは別物なんだよなぁ。眠くなったら寝ちゃってくださいね？てか今日は早めに寝ましょうか。（心底心配そうに唇を結び眉を下げては、静かな声色をし眠気を誘う様に緩やかに背中を撫でて）ははっ、それそれ。期待通りの模範解答っすわ。初の花束頂いちゃいました、イェイ。…なんだ、脅しか。俺はどっちでも嬉しいっすよ、浩二さんから与えられんなら。…正味俺もね、優しくされたらどうしたら良いか解んないんすよ。（耳元で囁かれれば背にぞくりとしたものが走るも、表情を崩さない様に努め些か顔の筋肉を強張らせて。その儘鼓膜を震わせる様に弱点へと痕を刻まれれば、悟られない様に瞼を強く閉じつつ短く息を詰めて）……っ、

ウチ女性社員多いからさぁ…流石に女を泊まり込みさせる訳にいかねぇだろ。だからたまーにな、あんまやりたくねぇけど…久々にエナドリキメてっから平気。つーか最近構ってやらなかったしなぁ、眠くなったら言うか寝るから気にすんな。(背中から伝わる擽ったさに苦笑しそうになる顔を奥歯を噛み誤魔化せば相反した軽率そうな笑みを浮かべ、相手の心配を軽く躱しては指で相手の眉を押し上げて)ハッ、ぜってぇ分かってて言ったろ？俺がそんな事するタマかよって。…噛んでくれってんなら喜んで喰らい付いてやるけどなぁ。緩急大事だろ、こーゆーのは。…虐められる方が反応しやすいって？かーわいいねぇ。(揶揄しつつクスクスと笑いながら進路を知らせるかの様に頸元に舌を這わせては離れた箇所に再び吸い付いて。相手の耳の裏側を指先で軽く弄び、ふと口元を肌から離して『…ハイネックでどこまで隠せるかねぇ。』と呟きまじまじと見つめ)

あーね、逆紅一点も大変なんだなぁ…俺もゆくゆくはそうなったらどうしましょ。つか、エナドリキメてる時点で大丈夫じゃないっしょ、ウケる。…んじゃ、今日こそ寝落ち上等っつー事で。（強制的に心配顔を崩されれば小さく吹き出し、代わりに微笑を湛えて）まあ、自信はなかったっすけどそうかなって。だってベタな赤い薔薇じゃなくて洒落た色なんすもん。多少こなれ感はありますよねー。…おーおー、俺は虐められた方がなんて一言も言ってねぇっすよ。成る程、Sっ気が強いとそう言う思考になるのか。（首筋に舌が這えば堪え切れず吐息を溢し肩を小さく震わせるも、直ぐ様手の甲で口唇を塞ぎ、反応し易い自身に困った様に視線を地へと這わせ。又しても走る甘い感覚に短く低い声を溢しては、僅かに肌が火照るのを自覚しつつ開き直った様に薄く笑み、淡白な声色で）ハイネックなら精々喉仏くらいっすかね。…でももう隠さなくても良いっすよ。俺にキスマークってセクシーじゃねえっすか？…もうフラフラできねー様にしちゃってくださいよ。どうせ9割ヒモ状態だし。

俺以外の男は俺より薄情なんだよなぁ。まぁ気持ちは分かるからなんも言わねぇけど。…悠チャンは上手くやんだろ、そーゆーの。大丈夫だよ、俺よりきっと要領いいから。ハハ、最近ご無沙汰だけど、遊んでた時なんか毎日何杯もブルウォッカ飲んでたから寧ろ通常運転なんだよなぁ。…ん、そうしよ。(相手の顔に笑みが戻れば安心してつられて微笑み相手の鼻先と自分の鼻先を擦り合わせて)あー、悠チャンは真っ赤な薔薇よりかはこーゆーイメージかなって思ってなぁ。ド定番で攻めるより良いだろ？お前の事考えながら選んだんだよ。…言外に言ってんだろ？ま、こっちの反応もこっちの反応で悪くねぇわ。…だから、もっと聞かせてみろって。(明から様にくつくつと肩を揺らせば耳から手を離し相手の口を塞ぐ手と絡ませて、所謂恋人繋ぎの形を取ると親指で掌を軽く擽り。相手の句に不服気な声を上げ1度顔を離すと空いた手で相手の顎を緩く掴んでは上を向かせ喉仏に舌を這わせて)…やーだよ。キスマークも痣も俺だけに見せてりゃいいの。外に色気振り撒くんじゃねぇよ。…それに、どーせもうフラフラ出来ねぇだろ？

偉いもんっすよ。俺ならぜってー明日やりましょってゴリ押して帰りますもん。まあ、そうもいかなかったんでしょうけど。ブルウォッカかー…元気だなぁ。翼を授けて貰いながら遊ぶんだもんなぁ…俺みたいな学生は授業サボって寝腐れば良いだけっすけど…仕事あると思うと強いなぁ。…あっは、俺の事考えながら選んだですって。花束を超える嬉しさっすよね。（くすくすと笑いつつ溢れる感情の儘に破顔しては、暫し鼻先の戯れを楽しんだ後に先端に口付けて悪戯にウィンクして）──…っ、今の台詞はスゲーイケメン。でも簡単に聞かせねぇっすよ、男の子なんで。…なーんだ、フラフラできねーのバレちゃってたんすか。正にご名答。こちとら目に見えて飼い主居ます感出た方が喜ぶくらいに犬にされてんのに、これじゃあ生殺しだ。（繋がれた手を自らも握り返すと、笑い織り交ぜ冗談めかしつつ言葉紡ぎ。導かれる儘に喉を逸らしては、台詞とは裏腹に煽る様に大袈裟に上擦った声を溢し喉仏を上下させ悪戯に目を細めて）…んっ、

まぁなぁ…ま、終わり良ければ全て良しってな。ブルウォッカありゃ朝まで全然遊べるわ、3時間も寝れりゃあ元気だしなぁ。…最高の殺し文句だろ？浩二クンそんくらい首ったけなもんで。(思い返しては些か気恥ずかしい自分の言葉を茶化すように笑いつつ、鼻先への口付けに目を伏せては投げられたウインクに破顔して)…へぇ。焦らすからにはさぞかしイイモン聞かせてくれんだろうなぁ。…そりゃまぁ、あーんなデッカい痣付けてんだから、フラフラしようとしても俺ん事思い出すだろ？…ハッ、ココと揃いのリボンでも付けてやろうか。(冗談を繰り出す相手の様に口角を上げながらも身体の熱とは裏腹に冷やかな視線で見詰めて。背中を震わせる甘い声に思わず熱っぽい息を吐いては反対の手は繋いだ儘、顎から手を離し相手を横倒しする様に体重を掛けてからその腰元に跨り、開き直ったような口調で呟いて)…やっぱさぁ、完全に優しくっつーのは無理だわ。悪りぃな。

3時間睡眠で動けるって燃費良すぎっすよ。ショートスリーパーは羨ましいなぁ。…本当に、最高も最高ですわ。俺の方が首っ丈なのは譲らないけど。ホワイトデー楽しみにしててくださいね。きっちりお返しさせて貰うんで。…ははっ、きっと期待に応えれる様な唆る反応は出来ねーっすよ。俺ガキンチョなんで。…痣どうこうよりも、俺の小さい脳味噌が浩二さんで埋まってるから他所に興味が持てないんすわ。まあ痣見られたらヤベー奴って事で尻尾巻いて逃げられるでしょうし。…ウケる、家では首輪着けるって、ついにペット感ヤバいっすね。首元スースーしてる方が好きなんで、脚下。（注がれる冷ややかな眼差しに愉しげな視線を絡めては、抵抗する事なく身を倒し空の手を相手のネクタイへと掛け緩慢に解いて。釦を２つ程開けては露わになる鎖骨を指でなぞり、高揚した様に音を立て唾を飲み下し）全然。口ではそう言っても手繋いでてくれますし。…俺もキスマーク付けたいなー。

まぁ、休みの時はずっと寝てたりする事もあるけどなぁ。…毎回言うよなぁ、それ。そんなに俺の事好き？ハッ可愛いなぁ。ホワイトデーなんか要らねぇよ、俺が折角の悠チャンとのバレンタインを埋れさせたくなかっただーけ。…どうだか。ほら、俺変態だからさぁ。最近特定のガキンチョに興奮しちゃうのよ。…おー、おー。熱烈だねぇ…ま、他人と戯れてたとして最終的に俺ん元に戻ってくるっつー自信もあるしな。ミリ程も心配してねぇわ。ハハ、残念。ココも悠チャンとお揃いが良かったよなぁ？(鎖骨を襲う擽ったさに僅かに眉を寄せるもニヤリと笑えば見せつける様に首を逸らしながら横目で相手を見て。緩慢な動きで再び相手に覆い被さると口元に首を寄せてやり)だってこの方がお前が耐えてんのも俺が耐えてんのも分かんだろ。…ハッ、いーよ。俺の全部お前のモンだし。

うん、好きっすよ。口に出し足りないくらい愛してます。…だーめ。俺も浩二さん喜ばせたくてたまらないんですから。…あははっ、頑張って色気振り撒こうとしてもやっぱガキンチョからは抜け出せないっか。ま、しゃーないか。（想定外にも自身の欲の通りに事が運べば面食らった様に見開き、控え目に睫毛を伏せては鎖骨の上を音を立て啄んだ後に同じ箇所へと再度唇を落として、今度は強く吸い上げ鬱血させて。眼前で痕を捉えては背徳感にも似た昂りでぞくりと背を震わせ、心臓が脈打ち手に汗が滲むのを自覚しつつ欲しがる様に相手の眼へと視線を向けては）…ごちそー様っす。…手から俺の心情、伝わってます？

ただいまー。…流石に寝てっかな。(タクシーで帰路に就けば両手に紙袋を手にして、自宅の扉を開け回った酔いを醒ます様に目を瞑り1人呟いてはリビングへと続くドアを開けて)

…あ、浩二さんおかえりなさーい。…えへへー…動画観てたらー…寝ちったみたいでしたー…。今日も寒いですねぇ。（手中から滑り落ちたスマホを胸に載せ、ソファーにてうたた寝を。物音でふと目を覚ませば、相手を迎えるべく夢見心地に上腿を起こし、まったりとした表情で言葉紡ぐと再度目を閉じ背をソファーへと戻し）

……あー、やべぇ。折角の休日寝潰した…。(明け方ソファーに横わる恋人を見つけその傍らに座り込みスーツや荷物もそのままに意識を手放していれば、漸く目を覚まして。凝り固まった身体を解す様に大きく伸びをしてから首を曲げて鈍い音を鳴らしつつ立ち上がり、手早くシャワーを浴び部屋着に着替え、濡れた髪の儘リビングへ戻るとソファーの前に胡座をかき愛猫に手招きして膝に誘い。その背を撫でつつリモコンを操作して適当な洋画を見つつ)

…やっべ、もう夜じゃん。（目を覚ませば虚な目でスマホを握り時刻を確認し、驚愕した面で息を呑んで。上腿を起こし深く嘆息を吐くと、寝疲れで痛む頭部を抱えつつテーブルに載せていたバイト先からの貰い物のチョコレートを口へと運び）…おはよーございます。じゃなくておそよーか。…ねむねむ。

おー、起きた？(ウイスキーを飲みつつ何本目かの映画のエンドロールを眺めていれば後ろから聞こえた声に緩慢な動きで振り返りへらりと笑みを浮かべては恋人の顔を覗き込む様にソファーに頬杖をつき)おそよーさん。

…んー、久々に働いたら快眠でしたわー。あははっ。（チョコレートを口にすると些か気分は良くなり、眠りの余韻に浸る様に掛けていたブランケットを抱きつつソファーの端へと座り直して隣をぽんぽんと叩き）すんません、ソファー占領しちゃいました。…あ、ウイスキーや。昨日店から美味いチョコレート貰ったんで、良かったらつまみにどうぞ。中にすげー甘いの入ってるんで、酒がグイグイ進みまっせ。

あー昨日バイトだったんか、お疲れ。…昨日も早く帰ってきてやれりゃあなぁ、思う存分労ってやれたんだけど(膝で丸くなっている愛猫の頭を撫でれば彼女が起き上がり床へと降りたのを確認してから、恋人の隣へと座り直し。腰に片手を回し相手を抱き寄せつつ、卓上のチョコレートを一瞥しては昨日持ち帰った儘リビングに鎮座する紙袋へと視線を移し軽く嘆息するも、一拍おいて強請る様に開けた口を相手に向けて)良いんだよ、俺が悠チャンを側に置いておきたくてベッドに運ばなかったんだし。悪ぃな、身体痛くなってねぇ？…あー、チョコレートなぁ…俺ぁまず自分から分消化しなきゃなんねぇけど……。ま、折角だし貰っとくかな。

甘いもの好きなんで、チョコレート欲しさにシフト入れて貰いましたわ。ははっ、優しいなぁ。でもバイト上がりの俺は労る間も無くおねんねなんで、大丈夫っすよ。…身体は全然。寝過ぎて若干頭が重いくらいっすわ。えー、昨日もまた貰ったんすか？まさか本命入り？（相手の視線の先を追い紙袋の存在に気付くと、僅かに口唇を立て拗ねた振りを。緩慢にテーブルに手を伸ばしチョコレートを一粒手に取ると、包みからから取り出し相手の口元へと運び）はい、ダークチョコレートですよ。あーん。

そりゃ大層貰ってきたんだろうなぁ…フハ、妬けるわ。だとしても俺が側に居てやりてぇんだよ、だから次ん時なぁ。…そ、なら良かった。あー、めちゃくちゃ寝ると頭働かないよなぁ。まぁ、のんびりダラダラしようぜ。昨日は会社の奴らからなぁ…本命が入ってっかは知らねぇけど、流石に高そうなの多くてお返し考えんのめんどくせぇし、手作りがちょいちょいあるのがなぁ…。(拗ねる相手の頬を空いた手で軽く撫でつつも心底面倒くさそうに呟けばため息と共に目を瞑り。差し出されたチョコレートを頬張りながら相手の指に軽く舌を這わせてはすぐに離し咀嚼して、口内に広がる苦味と甘味を堪能しつつウイスキーを手に取り一口含んで)…ん、サンキュ。…あー、旨いなこれ。

それが全っ然すよ。社内で個人的なバレンタイン禁止だとかで、全体でしか貰ってないっすわ。正にこれだけ。…んー、じゃあ月曜バイトなんで、期待しときます。…えっ、手作りもあるんすか？それはもうお察しじゃねえっすか。手間隙掛かってるだけに無碍にもし難いのが何ともねぇ…しかも早く食べなきゃ。（複雑な心境の儘に眉を下げては短く鼻腔から息を吐き。次いで指に這う舌の感触に小さく吹き出しては紙袋を取りにソファーから降り、手に取ると元の位置へと着座し差し出して）ね、美味いっすよね。イケイケの店長が選んだんだろうし、有名なんじゃないっすかね。…はい、噂の紙袋。いらないのあったらくーださーい。

お、マジで？悠チャンにチョコ渡したい子多いだろうに。まぁ俺としては願ったり叶ったりだけど。ウチの会社もバレンタイン禁止してくんねぇかなぁ。…ん、任せろ。ぜってぇ仕事終わらせて早く帰ってくるわ。…あー、いや…そもそも俺あんま良い思い出ねぇから人の手作り苦手だし…もちろん悠チャンのなら喜んで貰うけど。手作りとか渡してくんのは俺の事大して知らねぇくらいの仲の奴だし(相手の腰から手を離し後頭部をガシガシと掻けば『だから貰っといてアレだけど食わねぇわ。』と付け足して軽く手を左右に振って。席を立つ相手の背中を見ていれば戻ってきて差し出された紙袋の中を軽く覗き2、3個混じっていた手作りと思しき包みを片手のウイスキー共々テーブルの端に追いやるとそのまま紙袋を押し返し)はー…イケイケの店長いいねぇ。…全部やるよ、味見して感想だけ言えりゃあ俺は良いし。ただ、こいつらは不安なんで悠チャンには食べさせられません。