雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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ハハ、本命って誰だろなぁ。オニーサンわっかんないわぁ。(くつくつと愉快気に声を上げながら愛猫の首元に顔を埋め、頬擦りをしながら彼女を包む陽だまりの匂いで鼻腔を満たし。歩み寄る足音が鼓膜を揺らせば顔を上げて瓶を受け取り相手の肩口へと凭れながら相手の手元に残る瓶にぶつけると口元に運び)こーわ。…ま、確かになぁ。ちゃんと消毒しとこうなぁ。…乾杯。
えー?本命はスゲーイケメンっすよ。モテモテだろうからーバレンタイン近いし、悠くん気が気じゃないんすよね。もー、どうしたら良いと思いますお兄さーん。(肩口に寄せられる身体に嬉しそうに微笑刻んでは、ビールを一口飲んだ後に緩慢に相手の肩へと腕を回しその手で髪を柔く撫で、癒す様にそっと囁くは)…ま、でも万が一の時は俺ががっちり世話するんで。無理しない程度に、楽しく働いてくださいよ。とにもかくにもお疲れさんです。よーく頑張りました。えへっ。
フハ…悠チャンにそんな言われるなんてよっぽどいい男なんだろうなぁ。ま、どーせベタ惚れされてんだろ、心配する必要なんか更々ねぇよ(相手に体重を掛けた儘に瓶を傾けて一気に半分程煽れば、鼓膜を揺らす惚気染みた言葉に目を閉じて。髪から伝わる感触を楽しみつつ愛猫を膝へと下ろして、彼女が自分にする様に傍らの首筋へと頬擦りしながら達観した様に)ん、あんがと。…まぁ、仕事は好きだから平気だわ、楽しくやってんよ。…こうやってちゃーんと息抜きもしてるしなぁ。
だと良いんすけどねぇ。俺結局は隠キャなんで、飽きられねー様に頑張りますわ。まあその一環で胃袋を掴む作戦なんすけど。(相手が酒を煽る様を横目で認めれば、つられて一息に中身を全て呑み下し。瓶を持つ手で口唇を一拭いしては荒っぽく息を吐いた後に手中の品をテーブルに置き、空になった手も相手に回すと上腿を包み込む様に抱き締め、緩いリズムで腕を摩り)なら良いや。でーも暫く忙しいみたいですし、今日は酒飲みながらここで寝ちゃってくださいよ。きっと良い夢見れるんで。偶にはイケメン悠くんを拝んでみたくないっすか?
ハハ、悠チャンが隠キャはねぇわ。…まぁ俺だったら胃袋掴まれないでも、こんな良い恋人頼まれたって手ぇ離したりしないけどなぁ。(疲労の色濃い身体にアルコールが染み渡るのを感じつつ、耳元で聞こえた荒っぽい息にぞくりと背筋を震わせては緩く目を開け、粗相をしない様に瓶を持つ手を軽く上げながら相手からの抱擁に応えるべく空の手を背中へと回し。満更でもなくくつくつと喉を鳴らしながら溢す前にと瓶の中身を飲み干して)お、熱烈だねぇ。でも疲れてる時の浩二クン結構ケダモノだから噛まれねぇように気ぃつけてなぁ…っつーのは半分冗談だけど。正直さぁ、悠チャン不足なんだわ。明日は午前休取ってるし、ちゃんと寝るから…もう少しだけ。…な?(片手で恋人を支えつつ軽く背中を丸め手を伸ばせば空き瓶をテーブルへと置いてから、その儘相手ごと背凭れへと身を投げ出せば強請る様に緩く首を傾げ)
もー俺の隠キャの説明はしこたましてるじゃないっすかー。あははっ、そりゃありがてーや。仮にっすけど、俺の元カノがすっげー美人で、悠とやり直したいから別れてくださいって土下座したらどうします?(くすくすと笑いつつ下らない質問を投げ掛けては、誘導される儘に背凭れへと身を傾け。強請る様な視線に目を細め口唇をしならせては、片手を顎先へと運び指先で掬いその表情を堪能し、低い声色で囁いた後に双眸伏せ勿体ぶる様な緩慢な所作で唇の横を小さな音を立てつつ啄み)半分冗談か…半分、ね。俺浩二さんに腕っ節で敵う訳ないんで、そこは負けてやってくださいよ。あははっ、毎日いるのに俺不足ってありがてーなー。ま、俺もなんすけど。…じゃあ、今すぐ寝るかもうちょい起きてるかは、キス次第で考えます。
…ジェラピケ似合うじゃん。バレンタインはオソロにしよっかな。(恋人を介助し寝室まで赴くと、ベッドにそっと横たえさせ洗濯を終えたばかりの自身のもこもこ素材の寝巻きを着せて声を圧し殺して笑い。己も着替えを済ませると、隣に横たえてから胸元に口唇を寄せてキスマークを刻み、相手の寝顔を見据えつつ愛の句を囁いては口付けを贈り、眠りに就くべく瞼を下ろして)…ヒモなのに寂しがらせちゃってすんません。…俺はいつでも浩二さんのものだって、愛してるって起きてる時に伝えよう。おやすみなさい、浩二さん。大好きですよ。
(貸切状態の社内の喫煙所で人目を憚る事なくしゃがみ込めばタバコのフィルターを噛み締める様に吸ってスマホを取り出し、顔を照らす液晶を見つめながら文章を打ち込んで。『後輩チャンのフォローで泊まり込みが決まりましたー。ココとイチャイチャしてやって。』心配を掛けまいと出来上がった文章の語尾に普段はあまり使わない絵文字を連ねてから送信し、短くなったタバコを捨て立ち上がり。名残惜し気に再びスマホに視線を落とすと『明日は絶対早く帰る。大好きだよ。』と簡素に付け足してオフィスへと戻り)
…ココちゃーん、お兄ちゃん今日は帰れないって。(受信した連絡を確認しては心配そうな面持ちをするも、キャットタワーにのんびりと座る猫の元へと赴けば写真を数枚撮り送信して。次いで『お疲れ様です。そっかー、大変だー。ココちゃんと応援してますネ。浩二さん愛してるー。』と絵文字をふんだんに使い送信しては、飼い主不在の分ペットに構うべく抱え上げ、寝室へと連れて行き)
はー…ただいまぁ…。(昨日帰れなかった罪悪感から控え目な声色で帰宅を知らせれば、玄関で靴を脱いでリビングへと。仕事用の鞄をソファーに放り紙袋とオレンジの薔薇がメインの小ぶりなブーケをそっとテーブルに置けばボルドーのネクタイを緩め)
あ、浩二さんおかえりなさーい。昨日は大変でしたね。つっかれたでしょー。(リビングにて特訓とばかりに集中してアイロン掛けをしている最中、恋人が帰宅すればワンテンポ遅れて顔を上げ嬉々として目を細めて。機材のコンセントを抜き、猫の手に触れない様にと寝室に置いてから戻れば、テーブルに載る品々に気付き問いを投げつつ相手の肩口に腕を回し唇を啄んで)バレンタインのプレゼントでも貰ってきたんすか?
ただいま、悠チャン。ココもなぁ。…おー、めちゃくちゃ疲れたわ。まぁなんとかなったから良いんだけどさぁ。(恋人が視界に入ればタレ目がちな眦をさらに下げ、次いで愛猫へと声をかけながらキャットタワーから抱き上げて1日分の空白を埋めるが如く頬擦りをしつつ寝室へ向かう相手の背中を横目でみて『あんがと。』と一言付け足し。恋人が戻って来ると愛猫の鼻先に口付けを落としてから足元へ下ろして肩へと回る腕を甘受すればお返しとばかりに唇軽く舐め上げては、紙袋を見て花束へと視線を移すと一度恋人から離れ手に取り)ん、袋ん中は店舗の子らから。一口ずつ食えば俺ぁ良いからさ、悠チャン食べて。…んで、こっちは俺から悠チャンに。
さっすが。一晩でフォロー出来ちゃうなんてヒーローじゃないっすか。皆に感謝された分、今日はゆっくりしてくださいよ。俺も今日は浩二さんがいるから快眠だー。(相手の苦労を慮りつつも、軽快な口調で言葉紡ぎ。唇に這う舌先の感触に擽ったそうに弧を描いては、紙袋の中身を知るなり更に笑みを深めて拍手をして。次ぐ思い掛けない贈り物には見開き息を飲む様に驚愕し、口元を諸手で覆いつつ感嘆の声を揚げ)やったー、お詫びのおやつのお溢れゲットだ。──…えーっ!どうしたんすか、俺っちに花束なんて。
そ。営業マンはヒーローなのよ、カッコいいっしょ?1日空いただけで完全に悠チャン不足だもんなぁ…って、昨日寝れなかったのかよ。悪ぃ、寂しかった?…悠チャンの顔に隈なんか出来たら大変だわ。(相手に合わせて軽い口調で笑うも耳が拾った言葉に片眉を上げれば心配そうに相手の頬に手を這わせては目元を観察する様に見遣り。大小様々なチョコレートの包みから立ち込める甘ったるいその匂いに胸焼けを覚えていたものの相手の笑顔を見ればそんな物は吹き飛び、つられて破顔してから口元を隠す相手の手に向けてブーケを差し出し)俺こんなに甘いもん食えねぇし。ウイスキーボンボンとか生チョコとか、トリュフとか色々あるから好きに召し上がれ。…俺からのバレンタイン。1日早いけど、明日はどーせ残業だから花屋寄れねぇからさ。
ははっ、俺以外の奴の前でもその格好良さを披露するとはなんとまぁ。…ええ、寂しかったですよ。時間で言えばしこたま寝たんすけど、熟睡じゃないっす。でも偶にはこうやって、浩二さんを欲しがる時間も大事なんじゃないっすかね。(声立て笑い冗談を紡ぐも、心配そうな視線に気付けば頬に添えられた手にそっと掌を重ね、血色の良い顔色を見せるべく視線を絡めて。差し出されたブーケを驚愕した面の儘受け取っては、一輪一輪に視線を向けた後に相手へ視線を戻し、喜びから肌の色を僅かに高潮させつつ満面の笑みを湛え礼の句を告げて)わー、チョコもすっげー嬉しいっすけど、花束とかロマンチックじゃないっすか。…こう言うのサラッとやっちゃうんだもんなーうちの彼氏は。ありがとうございます。大事に飾って、でもって今の瞬間を記憶に残しておきますね。
ハッ、悠チャンには仕事以外のカッコいい所思う存分見せてやらぁ。…はー、なにそれ可愛いなぁ、おい。でも俺は悠チャンが居ないと目に見えてタバコの量が増えるんでそんな時間は却下だわ。(くつくつと笑いながら戯けて返せば、恋人の口から紡がれる句の愛おしさに目を細めては昨夜を思い返しため息を漏らしつつ目を瞑り。些か気障ったらしかっただろうかと言う心配を他所に嬉し気な表情の相手を見れば安堵から表情を緩め、仄かに染まった頬に口付けを送り)似合うだろ?俺がこーゆークッサい事すんの。…そんでまぁ、ウチの彼氏は人を喜ばせる言葉をよく知ってやがんなぁ。そんな可愛い事言ってくれんなら味を占めちまいそうだわ。
すげー、仕事以外のカッコいいトコって自分で随分とハードル上げてまっせ。んじゃ、期待しときますわ。…ははっ、煙草の量が増えるって超リアル。俺はココちゃんが居たんで大丈夫でしたけど、家でボッチだったらヤニと酒に浸ってただろうなぁー。(両手でブーケを握りつつ頬への口付けを享受しては、感謝の意を込めふわっと相手に抱き付いて。次いで花束をテーブルにそっと載せては、ソファーの上の相手のバッグを恥に寄せた後に着座し両腕を広げ)そっすね。ギャップがあり過ぎて1回転して似合ってる感じっす。ほいほい花束渡してそうな奴から貰うのとは価値が違いますよ。…さーて、プレゼント貰って嬉しくなったら浩二さんが欲しくなりました。くーだーさい。
違いねぇなぁ…ま、善処しまぁす。俺カッコつけだからさぁ、任せろって。…これさぁ、先輩に怒られっから内緒なんだけど、今日の明け方とかヤニ切れ早すぎて会社の喫煙所にノーパソ持ち込んでやってたわ。(抱きしめられながら言葉を裏付けるかの様に表情を作って見せれば、相手の最後の一言に思わず喉を鳴らし。一瞬過った邪な考えを振り払うように天を仰ぎ深くため息を吐いてから、相手に覆い被さるように抱きしめながら肩口に額を載せ)優しくなさそうなイイ男が特別感あるよなぁ。……あのなぁ、あーんま唆る事言うと噛みつくぞ、コラ。
参った、毎日格好付けられたら心臓が保たんすわ。…ハハッ、浩二さんっぽいなぁ。でもちょこちょこ席立ってヤニ吸うよりかは効率良さそうなんで、結果オーライっすよ。つか明け方って…ヤベーっすね。貫徹っすか?(視界いっぱいに相手が広がり、ふと迫られる様な錯覚を覚えれば微かに胸を高鳴らせて。双眸を伏せ満足げに微笑を刻みながら抱擁を甘受しては、肩口に寄せられた髪を慈しむ様に撫でて)浩二さんは優しそうっすよ。現に誰に対してもそうだろうし。…ただ、わざわざ花屋に立ち寄って花を買うマメな感じは俺だけが独占したいっつー願望っすわ。…噛み付くねぇ…まあそれでも構わないんすけど。…仮に俺が今日は優しくして欲しいって言ったら、どうします?(瞼を伏せた儘柔な口調で言葉を紡ぐと、自ら襟の布をずらし選択は相手に委ね)
ハッ、俺の勝ちだわ。悠チャン俺がカッコつけてんの好きだもんなぁ?…実は結構常習犯、誰も居ない時しかやんねぇけど。…あー、いや、ちょい仮眠とったから平気。(髪を撫でられ、慣れたその感覚に満足気に小さく息をつけば相手の肩に頭を乗せた儘軽く首を動かし、くつくつと喉を鳴らしながら耳元で囁いて)…優しくはねぇだろ。優しい奴なんか他にいくらでもいらぁな。…そもそも、俺今までのどうでも良い相手には花なんか贈った事ねぇし。…バァカ、脅しただけだわ。俺だって今日は悠チャン甘やかしてぇし、寂しい思いさせたっぽいし…まぁ、お望み通りの“優しく”が出来るかはわっかんねぇけど。(不意に頭を上げれば露わになったその首筋に目を細め、先程まで囁き掛けていた相手の耳に片手を伸ばし凹凸を軽くなぞりながら音を立てて反対の頸元に吸い付き)
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