雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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モテないんじゃなくて、コウくんが一方的に相手にしなくなったんじゃないですか?でも良いんすわ、その分俺が誰よりも良い男になって、100人束になっても敵わねーくらい愛すんで。──隠し事されたらされたで気になる、ぴえん。…あっは、確かにコウくんは随分と付き合う前から甘くしてくれましたよね。初めて貰ったジッポだって、過去に何人に強請られたか解んないんじゃないっすか?…ふっ、ウケる。俺のエロいとこなんてイメージ映像じゃなくても沢山見てる筈なのに。それでも見たいってなら、一緒にジム行きましょ。──…可愛いなぁもう、俺の心は全部コウくんのものだって言うのに。…あーうん、売れっ子バーテンダーの悠くんはチャラいフリしてガッチリ稼ぐ子ですから。…そう言えばコウくんにも俺の事を好きになって貰うための口説き文句言ったなー…まあ失敗に終わったんですけどね。(悪戯に笑む恋人の顔を見れば胸が擽られる感覚を覚え、周囲を見渡し此方へ視線がない事を確認した後に相手のバッグを拝借し目隠し代わりに翳しては、片目を閉じつつ己の唇を指先で叩いて示し口付けを求めては双眸を伏せ)
ハハ、最高。こんな良い男が俺の為に益々磨き掛けてくのを特等席で見られてるとか…いーねぇ、彼氏冥利に尽きるじゃねぇの。──…まぁ確かにそうか。隠すなんて後ろめたいって言ってる様なモンだしなぁ。…ま、でも俺がベタ惚れなんだし問題なくね?…ふ、流石にあそこまで露骨にジッポ強請られた事は無かったわ。そもそも簡単に渡す様なタイプじゃねぇしな。まぁでも…今思えば交換になったのはちと意外だったわ、結果的に棚ぼただけど。…恋人のセクシーな所なんか幾らでも見てぇじゃん。しゃーないのよ、頭ん中大抵スケベな事考えてんだから。──ハッ、口説き文句より手ぇ出されまくった記憶のが残ってるんですけどぉ?因みにどれの事言ってんのよ、俺が寝惚けながら聞いてたやつ?──…なぁに?こっち飲みてぇの?しゃーないなぁ。(鞄に隠れる様に双眸を伏せる姿に頬を緩めるも一度顔を出した底意地の悪さは簡単には消えず、態とらしい口調で周囲の目を集める様に声を大にしては目の前の恋人しか眼中にないとでも言いたげな柔らかい微笑みを浮かべながら手元のフラペチーノのストローを相手の唇に触れさせて)
しかもたった1人の為に努力するってんですから、沢山愛して貰わなきゃ困りますよ。──…まあ、墓に持ってくくらい俺に痩せねーで欲しいって事ですよね。なら俺がぽっちゃりしてる内は問題ないか。じゃあ俺も同じ墓に入った時に色々な暴露話教えてくださいね。…だって初任給で買ったジッポですもんね。それだけのモンをくれたのに俺に興味なかったってのが信じられませんわ。俺のジッポを渡したのは、そりゃまあ俺の事少しでも思い出して欲しいなーって言う邪な気持ちはありましたよ。──…ふっ、俺もあそこでしたキスは一生忘れらんねーかな。…そ。すげースペック高い奴紹介するって言って、オチは俺でしたーって奴。100%何だお前かよって突っ込まれるんすけど、忘れた頃にまた同じネタを繰り返して言うんすよ。最初は完全に冗談だって思ってた奴も、段々あれ、本気?ってなってきて、勝手に俺の事意識してくれる様になんの。最終的に落ちなかったとしてもぜーんぶ冗句で済む狡い技っすわ。(想定外に大きな声を出されれば肩を揺らし目を開け、周囲の視線に耳を朱にしつつおずおずと鞄を下げて差し出されたストローを咥えて吸い上げ。甘いドリンクを飲んだ後では一層ほろ苦く感じ、虚しげに肩を落としすんと鼻を啜ってはぽつりと悲しげな声で)…にがい。
勿論、言われずともそのつもりよ。俺全方位に愛情振り撒ける様な器用な人間じゃねぇしな、雄太に全振りしてんのよ。俺がやれるモンはぜぇんぶお前にあげる。──うっわ、同じ墓に入った時ってのは…ちと狡くね?……結構、グッときた。まぁでも…そんなら墓に入った後も退屈させねぇ様に話のネタはある程度残しておかなきゃ。…そりゃ他のモンよりは思い入れはあったけど、別に良いかなって思ったんだよなぁ。恋愛感情は無かったけど、お前とは仲良くやれそうな気はしてたからそこじゃねぇかな。ハハ、下心ねぇ貰いモンは大事にするタイプだったから使ってたけど、下心アリアリだったなんてなぁ。ま、今となっちゃどちらにせよ変わんねぇけど。──…あれなぁ、懐かしいわ。冗談にしろ本気で口説いてんにしろ、触らぬ神に祟りなしってんでスルー決め込もうと思ったから次会った時覚えてねぇフリしたんだよなぁ。ふ、そうじゃなきゃ今頃金蔓にされてたかも。(含み笑いをしつつテーブルへと頬杖を突き、失敗した策に項垂れる相手を見ては尚も愉快気に肩を揺らし。視線を下ろし相手の飲んだドリンクを己の元へと戻して酷く緩慢に、見せつける様にストローに舌先を宛てがい咥えて中身を飲むと厭らしい笑みと共に視線を戻し)ま、そりゃそーだ。…して欲しい事があんならちゃあんと口に出して言わなきゃなぁ?俺可愛く強請ってくる子にはベタ甘よ。
お陰様で毎日ときめきっぱなしですよ。きっと俺程彼氏にベタ惚れな奴、この世に存在しないですもん。──…やった、コウくんのハートを擽れた。でも態々話のネタを用意して貰う必要はないっすわ。その分愛でも伝えて貰った方が安らかに眠れそうなんで。…もう、ジッポ貰って舞い上がってた俺がアホみたいっすわぁ。他の誰にも酒以外の物をあげてた感じなかったですし、コウくんに好きになって貰えるとは思わねーにしろすげー喜んでたんですから。──…触らぬ神ってウケる。まああの日の段階じゃ流石に冗談の割合が大分強かったっすわ。どんな反応されても嘘だよって言ってましたし。…やっぱり今思うと悠くんはロクでもねーっすわ。俺の黒歴史。──…もう、意地悪。…でも我慢出来ないからまんまと乗っちゃいます。…コウくん好き。キスしてください。(己を揶揄う様な所作で再びドリンクを飲む相手に切なげな視線を注ぐも、次ぐ言葉に顔の火照りが覚め切らぬ儘僅かに口唇を立てると再び相手の鞄で仕切りを作り、周囲を気にした些か恥じらいげな口調ながらも甘い声で強請り、双眸を伏せ)
今日も遅くまでありがとうございます。恒例の眠気が来たんで、コウくんも一緒に寝ましょ。おやすみなさいするんで、蹴ってくださいね。──おやすみなさい。愛してますよ。
ふ、分かんないじゃん。目の前に大穴が居るかも知れねぇだろ?本当、俺に惚気させたら止まんねぇのよ。だから実際の所俺のが彼氏にはベタ惚れだと思うわぁ。──ハハ、悪ぃな墓の下でも安らかに寝かせる気なんかねんだわ。いつだって雄太とピーチクパーチク駄弁っててぇの、時間なんか幾らあっても足りない位。…だぁってそんな素振りちっとも見せなかったじゃん。精々高いジッポに浮かれてインスタで自慢してたイメージしかねぇわ、俺。だからお前が大事にしてくれてたのが意外だったレベルだし。──翻弄すんのは好きだけど、翻弄されんのは嫌いっつー傍若無人っぷりなのよ、俺。だから、多分碌でも無さ悠チャンより俺のが勝ってたと思うわ。俺の方が多分…全然狡い手使うし。人の優しさに漬け込むのとか大得意だったからさぁ。──…かーわいいなぁ。ちゃんと出来んじゃん。(意地の悪い言葉すら拒まれず、密やかに強請られればその従順さに満足気に笑みを深め。頬杖を解き軽く身を乗り出すと周囲に聞こえない程度の音を立てて相手の唇を啄んでからおまけに唇をひと舐めして再び上腿を元の位置へと。軽くなったカップを持ち上げストローを咥えつつ悪戯に問うは)…満足した?アロハ買いに行くんだろ、これ以上はもうちょい待てだな。
やーべぇ、最高に可愛い。その言葉ひとつでめちゃくちゃ良い夢見れそうだし、明日も余裕で頑張れる位好きな言い方だわ。こっちこそ遅くまであんがと。少しでもゆっくり寝て、明日も元気でいてな。おやすみ、愛してるよ。
あら、俺も惚気なら自負してるんすけど。ときめかされてる回数が多いだけに、絶対に俺の勝ち。…なーんて、すげー馬鹿ップルの会話じゃないっすか。──…ふっ、あと60年くらいは生きるはずなのに死んだ後の話してウケる。でも時間が足りねーのは同意。俺のピーチクパーチク滑る口を嫌がらないでいてくれるのはコウくんだけっすわ。…つか普通貰い物を一々インスタに上げませんって。それきっかけに連絡先交換してぇとか、アップするくらい嬉しいですよってアピールに決まってるじゃないですか。もっとどストレートにいくべきだったかしら。──…あーうん、下衆さは完全に彰さんの方が格上でしょうな。商売抜きの遊びの時でも敵わねぇ。俺は寧ろ軟派な身形してる分まともに見られようとして人一倍真っ直ぐ過ごしてきたつもりなんで、真逆っすわ。だからこそバーテン時代は黒歴史。──ん…、…欲しい物の前ではお利口になれるんすよ。アロハも欲しいけどコウくんも欲しい…欲しい物だらけでやんなっちゃいますわぁ。(密やかに交わす口付けは背徳的で高揚が走り。微かに背を震わせ口付けを享受しては、鞄を元の位置へと戻し熱を帯びかけた体を冷ますべくフラペチーノを強く吸い上げ中身を空にし。再びジャケットを纏うと相手に手を差し出し、柔に目を細めつつ立ち上がり)さて、行きますか。デートはまだ始まったばっかりですから。
ハハ、他所様のカップル見てラブラブって茶化してた俺らが今じゃこんなんよ。笑っちまうよなぁ。──口が止まんねぇ位話したい事とか俺の反応を見たい話があるって事っしょ。いじらしいじゃん、嫌がる理由なんか1個もねぇわ。…ハッそりゃ気付かなかったわぁ、生憎回りくどいのは不得手なモンでなぁ。──まぁ彰クンは…マジで1番スレてた時だから若気の至りなんか数え切れねぇし、クズ過ぎてネタにすらなんねぇわ。でも目の前に雄太よりもっと恥の多い生涯送ってきた奴が居るって考えたらまだマシに思えねぇ?──…ハハ、欲張りだなぁ。(公共の場で黒髪の相手との口付けに自ずと喫煙所での戯れを彷彿とさせながらも当時とは決定的に違う関係性にほくそ笑む口角を誤魔化す様に残りのフラペチーノを飲み切っては鞄を手に立ち上がり、ゴミを捨ててから恋人と手を繋ぎつつ店の外へと出て)なぁんか目当ての店ある?俺アロハはデザインさえ良けりゃ拘りねぇけど。
今なら馬鹿ップル勝負はお任せくださいって感じっすよ。勝ち負け決めるモンじゃないにしろ、誰にも負けません。──いじらしいっつーか、コウくんが聞き上手だから何でもベラベラ話しちゃうんすもん。好きだから聞いて聞いてーってなるのもありますけど。…まあホストなんてやってりゃ擦れますわなぁ。俺が彰さんと会ってたら今と同じ愛でよしよししたのに。でもって恥だなんて嘘でも思わないですよ。全部今のコウくんを作ってくれたもんなんで。──店ならバッチリ。やっぱりコウくんなら本格的な店の方が良いと思って調べておきました。(恋人に続きゴミ箱へと器を捨てると店の外へと出て。次ぐ問いに細く笑んで見せると、スマホで地図アプリを表示しナビゲーションに従って道を進み。恋人を信頼し切っているが故に進行方向の確認を些か疎かにしつつ道を進んでは、小振りな店構えのハワイアングッズばかりを扱う路面店へと足を踏み入れ。豊富なアロハシャツの品揃えを満足げに眺めてては)じゃーん、現地のものから有名ブランドのものまで揃えてあるらしいんで、選びましょ。
すんません、うっかり暑さに負けて昼寝こいて遅くなっちゃいましたわ。謝りたかっただけなんで、こっちはスルーしてくださいね。
悪ガキが2人で騒いでるみてぇな関係だったのにな。多分様変わりって意味じゃあ俺らが1番だろ、こんな骨抜きにされるなんて当事者ですら想像もしてなかったんだから。──別に聞き上手って訳でもねぇけどなぁ。俺、興味ねぇ話は適当に話合わせつつ聞き流しちまうタイプだし…まぁでも雄太の話は何でも記憶に刻み込みたいから聞いてるだけ。…ふ、彰クンにお前は勿体なさ過ぎるし、そもそもお前に惚れられる要素が1つもねぇわ。今となっちゃ後悔ばっかだから、あの頃に出会ってなくてマジで良かった。──マァジ?もしかしてめちゃくちゃ楽しみにしてた?可愛いなぁ。(スマホに視線を落とす恋人に頬を緩めるも、その儘歩を進める姿を認めるとさり気なく車道側に気を配りつつ隣を歩き。相手の言葉に違わず専門店然とした店に着くと自然と声を弾ませながらハンガーに掛かったアロハシャツの数々を眺め)…お、すっげぇ。スーツ姿の野郎2人っつーのがちと場違いな気ぃするけど。…雄太に着せんなら可愛いヤツが良いなぁ。
悪ぃ、俺も昨日はガッツリ寝てたわ。夜更かしばっかさせてるし疲れ溜まってたんだろ、マジで何度だって言うけど無理しないで眠い時は寝てくれな。俺もそうするから約束。んじゃ、こっちは蹴ってくれなぁ。今日も愛してるよ。
そっすねぇ…正直付き合い始めの頃はこんなに好きだの愛してるだの甘やかして貰えるとは思ってませんでしたわ。ましてやお揃いのものを身に付けたりしてくれるなんて、冷静に考えたら夢の様っすわ。つか話合わせれるなんてモロ聞き上手じゃないっすか。記憶して貰えるかはさて置き、くっちゃべる側としてはありがてーっすよ。…彰さんに惚れる要素?顔と体。──…なーんてのは半分冗談としても、きっといつ会っても俺はコウくんを好きになってましたよ。その自信はあります。で、彰さんは一体どんな悪さをしてたんですか?──ええ、俺ちゃんとコウくんとの約束は全部楽しみにしてますよ。こうなると可愛いどころかウザ可愛いでしょ?(店へと着くなり楽しげに服を見る恋人の姿に嬉しげに目を細めては、隣で己も眺めて。無難なデザインに手を伸ばしそうになるも自らの手で制すれば、自身の視線は恋人へと向け)…ふっ、可愛い奴良いっすね。お揃いで着てたら尚馬鹿ップルらしくなれる。
ハハ、まぁ俺もこんな付き合い方するなんて思ってなかったわ。でも言いたくなっちまうし、雄太が喜んでくれんなら大抵の事はなぁ…流石に揃いのアロハはちと小っ恥ずかしいけど。あー…内容聞いてなくてもバレねぇ程度に真面目に相槌打つのはやっぱ経験上身に付けてはいるけど、ただ相槌打つのと話掘り下げんのは違うじゃん?──…フハ、半分しか冗談じゃねぇのがまた小癪だけど、きっとんな事言ってくれんのは世界中探したって雄太だけだよ。…いやぁ…彰クンはぜってぇお前の事拗ねさせたり不安にさせる様なエピソードしか無ぇよ。今は全くクリーンだって信じてくれんなら話すけど…。──ふ、嫌な気は全くしねぇけど俺の事大好き過ぎて見ててちょい恥ずかしくなるわ。でも俺もそれで絆されちまうんだから同じ穴の狢ってなもんで。(緩い足取りで店内を進みつつ、ネオンカラーのデフォルメされた恐竜のイラストが散りばめられたデザインと複数パターンのハンドサインが描かれたデザイン、リアルテイストのキスマークがプリントされたデザインをそれぞれ手に取っては相手へと見せ)この辺とかキャッチーで良くね?態々揃いで着てたらウケるっしょ。
揃いのアロハはくっそウケますよね。コイツらどっかのリゾートにでも行って頭狂ったんじゃねーのかって感じのハッピー感が好き。…あら、俺はコウくんは随分とリアクション上手の掘り下げ上手と思ってるんですけどねぇ。だからこそ一緒に喫煙所に行って色んな人と喋ってるのを見て見惚れてるのに。──小癪だなんて言って、俺がそのくらいコウくんのルックスに惚れ込んでるのは喜ばしいでしょ?でもってよくご存知じゃないっすか。俺は過去の事でも妬きますよ。とは言えそれが今の事じゃねーくらいはちゃーんと理解できるんで、面倒じゃなけりゃ聞かせてください。──…ん、俺のウッザイウッザイ愛情を受け止め切れるって事は、コウくんも同等に愛してくれてるって事ですもんねー。(恋人の後を追う様にして店内を歩き、時折職業病で服の陳列を直したりしているも、セレクトされた商品に視線を向けては男前な顔立ちの下にある恐竜のイラストに微笑ましい感情が溢れ口元を掌で覆い隠し。キスマークプリントのシャツを受け取ると恋人の体に宛て、満足げに目を細め)──…わ、すっげー可愛い。家の中でコウくんを独占するなら迷わず恐竜ちゃんなんすけど、セクシーなお兄さんに似合うのはこっちかな。
確かに頭ん中お花畑ってな感じの見た目になりそうだわ…ふ、悪かねぇな。喧しい事大好きな俺ららしいっちゃらしい気ぃしてきた。…ま、あそこは話上手い人が多いからなぁ、そりゃこっちとしても興が乗るけど。多分、俺マジで興味ない女とかと話してる時なかなか露骨よ。──まぁな、雄太に惚れられ続ける為にこの顔と身体維持してかなきゃなんねぇなって思うわ。…墓の下で大暴露位のエピソードだってのに。まぁいーや、隠してもしゃーないし。他にも色々下世話なネタはあるけど…ダントツなのはアフターピル常習犯だったり、彼氏抱いたその足でやっば女のが良いっつって遊びに行ったり…とか。1番クズだった時代よ、なんも面白くねぇ話。──うーわ、俺がボカしたのに態とそーゆー言い方する辺り良い性格してるわぁ。…ま、お察しの通りですけどぉ。執着したくねぇって豪語してた奴がこんなんなってんだから。(屈託なく表情を綻ばせる恋人の姿に手応えを感じてはどこか自慢気に口角を上げ、2種類のアロハシャツのカラーバリエーションを確認しつつそれぞれ相手の顔と見比べながら返答を促す様に緩く首を傾げ)──んじゃどっちも買お。服なんか出会った時に買わなきゃ後々後悔すんだから。…因みに雄太が着るんなら恐竜は白、キスマークは黒が俺は見てぇかなぁ。流石にまるっきり一緒ってのはアレだから俺は逆に恐竜黒にしてキスマーク白にしようと思うんだけどどーよ。
海外のゲイとかにいそうっすよね。一周回って洒落てますわ。…ねー、久々に皆さんと話したくなってきたなー。つかウケる、女相手の商売人なのに女の話は聞かないんすね。それこそ相槌打ってりゃぺらぺら話してくれるでしょうに。──もうこれだけ惚れちゃったんだから意識高く過ごさなくたって大丈夫っすよ。俺と居るせいで気が緩んで顔も体型も緩んでくれたならそれはそれで一興だってのに。…あー、不健康な生活してたんすね。そりゃ彰さんに会ったらメッて叱り付けてましたわ。自分の体は大事にしなきゃダーメって。つか彼氏居たんすね。俺抱いた後もやっぱり女が恋しくなります?──やべー名言来た、ウケる。でもコウくんが後悔するかもしれねーくらい気に入ったなら、マストバイっつー事ですな。言わずもがな、カラーも問題無しっす。俺、どんなカラーでもコーデ組める自信あるんで。(真剣な表情でカラバリを選んでくれる恋人を見れば、己がセレクトするよりも信頼が置けるが故に問いには即座に頷き。ウィンクをし冗談めかしつつ自信たっぷりな科白を告げては商品を受け取り、レジへと進んで財布を取り出し)
酒片手にグラサン掛けて洒落たツーショ撮ってインスタとかに載せてそうじゃね?ウケる、やる?…お、そんじゃ今度また一緒に行くか。つっても最近仕事帰りに覗くと大体静かだから皆忙しいのかもだけど。あー、仕事関連はそりゃちゃあんとやるけど、それ以外は別よ。実りのねぇ話聞いてるよかダチと下らねぇ話してた方が楽しいじゃん。──やぁだ、いつだってお前が自慢に思ってくれる俺で居てぇのよ。ときめいてくれてんならそん時の反応を最大限味わわねぇと。…ま、ホストの時点で健康的ではねぇからさぁ。彼氏っつってもまぁ…さっき言った通りだから俺ノンケ寄りだなぁって感じたし、3ヶ月保ったかどーかってレベル。つか、お前抱いた後に女の事なんか微塵も考えねぇわ。そんなんだったらここまで続かねぇし。前にも言ったろ、お前とすんのが1番なの。──ふ、流石。肌白い奴が色の濃いセクシーなデザインの服着てんの好きなんだよなぁ。夏は露出増えるから特に良い。(茶目っ気溢れる返答にくつくつと肩を揺らすも束の間、その足がレジへと向かっている事に気が付けば低い声で制止を掛け。背後から腕を伸ばし相手の手ごと財布を掴んで自分のカードを店員へと手渡すと戯れの範疇としてこれ見よがしに舌を出し)おいコラ。…アロハは俺が買うっつー約束だろ。俺ちゃあんと約束守る賢い子が好きよ。
うわぜってーいる、そう言うカップル。勿論やりますよ。そう言う遊びをする為のお揃いですからねん。…ねー、俺もたまに覗きますけど静かっすよねー。まあそう言う時こそ顔だそうかなーって。コウくんとの思い出の場所だから大事にしたいんすよ。──なぁに言ってるんだか。見た目が変わっても自慢の彼氏っすわ。まあそれを前提としつつの話っすけど、確かに今のコウくんは毎日見ても慣れねーくらいときめきますわ。美人は3日で飽きてもイケメンは一生飽きないんだなぁ。──…ふっ、大多数の男が金払ってでも女と話すっつーのに、マジで体しか興味ねーんだ。ウケる。…そこまでノンケ寄りだったコウくんが今こうして俺を好いてくれてるのは素直に喜ばしいっすよ。ま、女に負ける気なんて微塵も無かったんですけどね。なにせ男の悦いトコは熟知済みですし、そこらの女よりもよっぽどコウくんの為に磨いてるもん。(恋人の過去の話は想定の通り嫉妬心を擽るもので、往生際悪く落ち着いた口調を心掛けているも最終的に堪え切れず子供の様な口調をしては、一方の頬を膨らませ。財布を取られる事は予期して構えているものの手ごと握られれば心臓は高鳴り、己の内心を露知らず悪戯な表情を見せる恋人を愛しげに見ては小さな声で礼を告げ、店員が会計を済ませるのを待ち)──…あっ、……ありがとうございます。…じゃあ、賢くなります。
今日も遅くまでありがとうございます。お疲れでしょうからそろそろ寝ましょうか。勿論一緒に。蹴って貰えりゃコウくんが寝たって安心するだけなんで、遠慮なく休んじゃってくださいね。おやすみなさい、愛してますよ。
よっしゃ、そーゆーインスタならめちゃくちゃ好き。勿論ツーショも撮るけど、なんなら猫用のグラサンも買ってココと3人でも撮ろうぜ。…分かる、俺らが居たら2人でも騒がしくなるしなぁ。やっぱあそこがワイワイしてねぇとちと寂しいんだよな。──ふ、自論だけど美人が3日で飽きるのは粗が出た時に目立つからだと思う訳よ。その点雄太は俺の粗はんかめちゃくちゃ知ってるから飽きねぇで居てくれるんじゃねぇかな。女好きに酒好き、ヤニ中……いや、自分で言って威張る事じゃねぇな、これ。──あらやだ、冷静に分析されるとクズだな。でもまぁ実際、仕事関連とダチ以外の相手ってそーゆー認識で生きてきたわな。…多分俺は雄太が女でも好きになってたよ、性別関係なくお前だから好きなんだわ。昔は自分でも勘違いしてたけど、こうして考えると俺が好きになったのってお前が初めてだし…他のはぜぇんぶ情とか惰性だったんだなって雄太と付き合ってから理解したんだよなぁ。(拗ねた様に膨らまされた頬は暗い髪色のせいか常時より恋人を幼い印象へと変え、堪らず愛しさが込み上げれば機嫌を取る様に丸く主張する頬へと己の頬を摺り寄せながら甘ったるく囁き。次いで掴んだ手を離すと暗証番号を打ち込み、返されたカードを仕舞ってからショッパーを用意する店員を尻目に随分と大人しい相手に片眉を上げつつ笑声混じりに冗談めかしてから品物を受け取り)…なぁに?借りてきた猫みたいだぞ。可愛くってキスしたくなっちゃう。
雄太こそ遅くまであんがとな、お陰で明日も頑張れるわ。でも悪ぃけど寝落ちてる時以外は蹴りたくねぇのよ、定期的に愛を囁いておかねぇと胸焼けしちまう体質なもんで。おやすみ、雄太。愛してるよ。ゆっくり寝てくれな。
あははっ、グラサン掛けてるココちゃんぜってー可愛いっすね。是非ともやりましょ。にゃんこ用のグラサンってペットショップに売ってるかなぁ…通販で買います?──…えー、美人が多少の粗があったら最高じゃないっすか。しかも俺のコウくんはチャラかった事以外は完璧ですし。単に飽きる余地がないくらい顔も性格も体も俺好みって事じゃねーっすかね。──ふっ、多分俺が女だったらそれこそガキンチョ止まりだったんじゃないっすかね。我ながら色んな奴の彼氏やってきて、苦労が多かったからこそ今の俺がある訳なんで、それがなきゃもっと我儘でウザい奴でしたわな。…でも甘い言葉に免じて許しちゃいます。でもって、あわよくば最初よりも最後が欲しいんですけど。(露骨な機嫌取りで頬擦りされれば小さく吹き出し、あっさりと元の表情へと戻し。次いで告げられた冗句に恥じらいげに視線を逸らすも、相手の空の手を握ると店内の人目に付かない位置でこっそりと頬へと口付けを贈り、悪戯に笑んで見せた後に礼の言葉を告げて店の外へと)──…ありがとうございます。また宝物が増えちゃいました。早くアロハ着たいですね。…さて、行きましょうか。
ふ、ココがグラサン掛けてるとマジで海外セレブ感出そうだよなぁ。夏とかはペットショップでもちらほら見るけど通販のが可愛いのある気はする。──あー…程度によるかなぁ。女ばっかの環境で働いてっと顔は良いのに勿体ねぇなって思う事ねぇ?てか…ハハ、いよいよ欲目ヤバくね?散々俺に憎まれ口叩いてたクセに欠点がチャラかった事だけって…もっとあるのよ、俺のダメな所。そのおめめには映らねぇのかしら。──そりゃ苦労してきた分深みは増してるとは思うけど、雄太の本質的な所は多分変わらないっしょ。拗ね易いけど優しいからすーぐ許してくれる所とか、明るくて俺に元気くれる所とか…あとめちゃくちゃ顔が可愛い所とか。やだなぁ、最初も最後もお前のモンって言ってんだけど?俺の初恋で、俺の最後の恋だ。…雄太が好きそうなクッセェ話じゃん。(表情に笑みが戻ったのを認めて目を細めるも口をついて出た想定外に気障ったらしい言葉は些かむず痒く、柄にもない照れ臭さから半笑いの儘視線を逸らし。揶揄の句への意趣返しの様な口付けにまんまと面を喰らえば悪戯が失敗した時に似た心持ちで唇を僅かに尖らせつつも相手に続き店を出て大通りへと向かうと返答を待たずにタクシーを捕まえ)…まぁ、可愛かったからいーや。──…ん、この夏はこれ沢山着ようぜ。残暑だっつーし、丁度良いだろ。ん、帰るか…あっつい中スーツで歩くの怠いからタクシーで。
遅くまで向こう付き合ってくれてあんがとな。程々で切り上げるつもりだったのに雄太が可愛くて可愛くてつい長居しちまったわ。明日からは連休だし、お前の空いてる時間に適当に返してくれりゃあ良いから重ね重ね無理しないでくれよな。おやすみ、雄太。愛してるよ。
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