雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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グロい痣は俺も口に出して欲しがってるんで、ネ。でもってコウくん我慢してくれてるなんて全く知りませんわ。いっつも余裕の顔してるのに頭ん中じゃあんな事こんな事考えてくれてるんだ。…嬉し。──…これが本番じゃないなら、俺その時には心臓が壊れちゃうんじゃないっすかね。…だって嬉しくて勝手に泣けてくるんですもん。そうさせてくれるコウくんは凄いっすよ。世界中に自慢したい、最高の彼氏です。(涙を唇でもって拭われると恥じらいげに唇を結び、花束を胸に抱いて両手で目元をごしごしと擦り。小さく鼻を啜り上げては双眸を伏せ一際愛情を込めて口付けを贈ると、暫し花束を嬉しげな表情で眺めた後にはっと思い出した様にいっけん本の様なハードカバーの分厚いアルバムを差し出し、今までスマホで撮影した写真が差し込まれているものの、まだ空ページが多いそれを説明すべく視線を宙へと遣り、もたついた口調で)…えっと…すげープレゼント貰った後で恥ずかしいんすけど、これは俺からのっす。アルバムなんすけど…これからもずっとずっと、沢山思い出を作りたいなって思って。半年って節目だし、これにしてみました。
当たり前じゃん、俺だって健全なオトコノコだもん、本命にはカッコ付けて置きたいから必死なだけ。お前に余裕に見えてんなら成功してるって事だなぁ、良き良き。──ふ、んじゃ本番は寧ろ手加減してやった方が良いかしら。いや、無理だな。多分俺がそんな気も回らない位浮かれ過ぎてて。…雄太がそうやって思ってくれるだけで充分、俺には勿体ねぇ位だわ、ありがと。本当幸せ過ぎて頭ん中ふわふわする。(後々腫れる事を懸念して目元を擦る相手の手首を掴んで止めるとその表情を再び網膜に焼き付けながら愛情の篭った口付けに堪らず破顔し。差し出された冊子を不思議そうな面持ちで受け取っては表紙を捲り、半年間の記憶を反芻する様に写真の数々に目を落としつつも空白のページに辿り着けば目を細め)…最高じゃん。俺との未来になんの懸念も持たないで信じてくれてるって事っしょ。…やだなぁ、マジで…めちゃくちゃ嬉しい。これからも一緒に埋めてこ、雄太の色んな一面見せてよ。
健全かどうかはさて置き、コウくんの本命とやらはどんなコウくんだって愛すのに。…余裕に見え過ぎて俺の方が絶対に好きで好きで好きで、すっげー愛してるって思うんすけど、今日みたいな日にはやっぱ敵わねぇなーって思いますわ。──まさか。プロポーズで手加減されたら別の意味で泣いちゃいますよ。因みに俺からプロポーズするかもしれませんし、お互い楽しみにしておきましょ。…俺も幸せ過ぎておかしくなりそうっすわ。コウくんとの未来は俺がどうしても繋いでいたい事なんで。でもってコウくんもきっと受け入れてくれるって思ってました。──俺だけが一方的に好きな恋なら絶対に贈れていないプレゼント。当たり前ですけど、こんな物を贈ったのはコウくんだけですよ。──…ねぇ、幸せな気持ちの儘抱かれたいって言ったら呆れます?(相手がアルバムのページを捲るのを一緒に眺めて表情を緩めては、そっと手中から抜き取り花束と共にテーブルへと戻し。未だに涙で潤む眼で相手を捉えつつ膝元へと跨り肩口へと片手を回すと、空の手でチョーカーを外した後に気を引こうと幾度か唇を啄み。甘える様な声遣いをすると、相手の衣服の胸元を解放し己がして欲しい様に首筋を痕が残らない程度に幾度か吸い上げ、痛まない程度の力で歯を立て)
だぁっていつだってデレデレしてたら恥ずいだろ、中坊じゃねんだ。だから普段は自分からはあんま行かねぇ、お前が尻尾振ってんの見るの大好きだし尚更。でも、記念日って免罪符がある日は別。…自制しねぇとなんねぇ程雄太の事好きで好きでベタ惚れなのよ、俺。──ハハ、俺がプロポーズされる側になるかもなぁんてミリ程も考えた事無かったなぁ。まぁでも、俺の彼氏ったら男前だから無くもねぇのか…ま、いーや。お互い予想付かない方が楽しいもんなぁ?…ん、出来上がったアルバム渡して、ハイおしまいってしない所が雄太らしくてめちゃくちゃ好き。写真増えてく度にこの気持ち思い出せるし、そーゆー所が最っ高にセンスあるわ。ありがと、本当に嬉しいよ。雄太が色々考えてこれ渡してくれたんだろうなって事含めて。(だらしなく緩んだ口元と熱さの感じる頬を纏めて片腕で隠しながらも多幸感に溢れた笑みは止まらず、くつくつ喉を鳴らしながら相手がアルバムと花束を避けるのを見届け、硝子の輝きを閉じ込めた双眸と視線が絡めば両腕で迎え入れて唇への柔な刺激を締まりの無い表情で甘受し。恋人の唇が自分の首元へと移れば自ずと内包した熱は高まり吊り上がる口角を舌先でなぞってから相手の頭を自分の肩口へ縫い止める様に腕を回し、柔らかさを主張してくる目の前の首筋に舌を這わせ)──呆れる訳ねぇじゃん、俺だって同じ気持ちだし。…でーも、今日はめちゃくちゃに甘やかしてぇ気分よ、俺。
まあ偶にデレてくれるからこそ破壊力がパネェってのはありますわな。…ふっ、だから今日はこんなに甘いんですね。その事を知れただけでも暫く上機嫌に過ごせそうっすわ。──ウケる、ヒモの癖に出しゃばってプロポーズ。何て言えば良いんでしょ。やっぱり一生養ってください、とかっすかね。プレゼントのセンスは皆無なんすけど、マジで一緒に居たい人だからスッと浮かんだだけっすわ。今のコウくんへのプレゼントでもあるんすけど、将来の俺等へのプレゼント。(相手を求めてがつがつと振る舞う己を包み込む様に抱き締められれば、徐々に高ぶりは治まりしおらしく相手の首裏へと両腕を回し双眸を伏せリラックスし。首筋に這う舌の感触に僅かに背を震わせては、心臓が早鐘を打つのを感じつつ小さく頷き)──…ん、今甘やかして貰ったらすげー感じそうっす。沢山声出したいんで…ベッドに行きます?
後は酒飲んでるとやっぱお前相手にはデレデレしちまうよなぁ。今まで酔っ払ってスキンシップ増える奴の気持ちなんか理解出来なかったけど最近漸く分かったわ、好きな子には触りたくってしゃーなくなる。──ふ、締まらねぇプロポーズな筈なのに悪かねぇって思っちまう辺り末期だよなぁ。…良いな、未来の俺らへのプレゼントとかロマンチストの雄太にぴったりじゃん。これが埋まる頃にゃ俺も写真慣れしてるかしら。(普段であれば途端に大人しくなる相手に揶揄の言葉の一つでも投げるものの高揚感に思考を支配されてしまってはそんな気は起きず、愛情を発散させる様に肩口へと額を押し付けてから抱き上げるとその儘寝室へと進み。そっと寝具へと下ろした身体に覆い被さり、上衣の裾から手を差し込みつつ口付けを贈り)──あー、やっべ可愛い。そんな事言われたら骨抜きにされるわ…困る。
成る程、じゃあ一緒に酒飲む機会を増やさないと。沢山触って欲しいですし、酔ったコウくんをうんと甘やかしたいですし。何よりコウくんと飲む酒が世界一美味い。──ウケる、このプロポーズで満足してくれるって相当俺に毒されてますよ。これ以上に情けないプロポーズなんてないでしょうに。… まぁ、こんな俺を許してくれるコウくんだからこそ一緒に居て心地が良いんですけどね。──…そっすねー、最後のページ辺りでは照れ隠しに中指立てたりしなくなるんじゃないっすかね。ニッコニコに笑って写る様になってたらウケますね。(宙へと浮く感覚を感じれば漸く己の欲望が満たされると言う事が現実味を帯び、先刻までの饒舌さを失い黙した儘寝室へと運ばれて。覆い被さられる際に軋む寝具の音で無性に昂りを覚えては、感情を誤魔化す様に両手を相手の後頭部へと。上体を愛撫されつつ贈られる口付けに脳が甘く痺れる感覚を感じては、喉元で上擦った声を溢しつつも愛しさを伝える様に柔な手付きで髪を撫で)──…ん……っ、
明日も仕事でしょうに、遅くまですんません。体の負担にならねーかすげー心配なんで、お願いですから休んでくださいね。おやすみなさい、愛してますよ。
雄太は酔っ払った俺の事好きだもんなぁ、尚更酔っててもちゃんと帰ってやろって気持ちにさせられる。んで、お前と飲む酒が1番美味いのは完全に同意見だわ。雄太と一緒なら嫌いなスト缶でも気持ち良く酔えそうだし。──だぁってめちゃくちゃ可愛いお強請りじゃん。養ってくれだなんて、生活の全部俺に委ねるって言ってる様なモンだろ。そんな告白男冥利に尽きるなぁ、死ぬ気で金稼いで来てやるって思う。──…ハッ、似合わねぇ…でも雄太のおしゅしスマイルの隣でならアリっちゃアリだわ。(指先から伝わる滑らかな肌の感触に陶酔しながら手を滑らせ服を捲り上げ、己を欲する様に髪を撫でる手に身体の火照りを感じるも、平然を装いそれを逃す余裕すら無く自然と息は上がり。唇を甘噛みし舌で輪郭をなぞってから小さな水音を立て、より一層相手を求める様に舌を差し込み)──は、……っ
あー、心配してくれてあんがとな。明日は仕事っつっても午後から行って最低限の報告書済ませれば良いし割とフリーダムだから安心して。寧ろ幸せに浸れて明日のやる気が出たから余裕。つか雄太こそ遅くまでごめんな、ついつい俺の夜更かしに付き合わせちまってるわ。ゆっくり寝て、体調崩さない様に気ぃ付けてな。おやすみ、愛してるよ。
だって酔ったコウくんは何か可愛いんですもん。あれ、スト缶嫌いなんですね。意外でしたわ。じゃあ近々ベランダにテーブルと椅子を組み立てておくんで、一緒に楽しく飲みましょ。──…ふっ、コウくんは働き者だなぁ。俺としては生活どころか人生を委ねても構いませんよ。そのくらいの気持ちでプロポーズするなり待つなりするんで、いつまでも愛してくださいねん。(腹部が外気へと晒されれば、恥じらいげに片手で己の脂肪を隠すべく広げた掌を置き。間近で感じる相手の息遣いに己も高揚し僅かに呼吸を乱すと、唇に甘く立てられた歯の感触に小さく背を震わせた後に口内へと差し込まれた舌を柔く吸い上げ迎え入れ、ゆったりとしたテンポで焦らす様に舌を絡め。奥から熱が広がる感覚に焦ったく時折身体を捩らせては、呼吸の合間に抑え切れず上擦った甘ったるい声を溢し、蕩けそうな目を薄く開き相手の様子を窺い)……ふ…ン……んっ…、
スト缶はなんか、やっすい酒の味がして好きじゃねぇわ。手っ取り早く酔いてぇなら別にショットキメてりゃ良いし。…お、やった。楽しみにしてだんだよなぁ、折角だしガンガン飲も。──ハハ、当たり前じゃん。いつまでも雄太の事だけ見て愛してやんよ。そもそも…まぁ惰性で別れらんなかったのは抜きにして、俺が半年続いてるのってお前だけだもん。(深い口付けの中で相手の嬌声が響けば直接脳髄を揺さぶられた様に腹の奥が一際熱を帯びる感覚にキツく目を閉じ、水音で掻き消すべく激しく舌を絡ませて。一頻り満足した所で鬱陶しいシャツを脱ぐ為に上腿を起こすと腹部を隠す様な相手の手に漸く気が付き、釦を外すのとは反対の手を緩く絡ませて甘ったるい声で囁くも薄ら笑いの消えた表情では揶揄というより懇願に近い声音になり)…だぁめ、隠さないで。雄太の全部、ちゃんと俺に見せて。
…ふっ、普段良い酒飲んでるからっすかね。斯く言う俺も缶の酎ハイはあんまり飲まないっすわ。折角酔うならやっぱり良い酒が良いんでね。ん、コウくんの連休までには組み立てておきますね。煙草吸いながら飲んで、酔っ払ったら直ぐに寝れるって何気に最高っすよね。──やった、遂に俺が最長になりましたか。確かに半年もあればコウくんにベタ惚れになるには十分過ぎる期間っすわ。元カノさんの気持ちが解る。(薄く開いた視界に閉ざした相手の眼が入れば、口付けに集中してくれていると受け取り胸を高鳴らせ再び双眸を伏せて甘く舌を吸い上げ。不意を突くように激しい口付けへとなれば一層身体が熱くなるのを自覚しつつくぐもった声を溢し、されるが儘に委ね。唇が解放されれば僅かに息を乱しつつ唾液を飲み下し、普段見る事のない懇願する様な相手の表情に敵う筈もなく手を握り返すと空の手で相手の頬を撫で)──…ん…っ、…狡い。そんな顔で言われたらどんな事でも許すに決まってるじゃないですか。…愛しいなぁ、もう。
そういや雄太ってあっまいヤツ飲んでるイメージあるけど、自分で作るカクテルとか以外は大抵ビールだよなぁ。まぁ俺がビール好きだから付き合ってくれてんのもあんだろーけど。いやー、マジですぐ寝れるってのが最高だよなぁ。宅飲みならそれこそ外での自制心とかも要らないからなぁんにも考えずに飲めるもんな。──最初の奴以外は大抵、半年もすりゃ俺が面倒になるか、向こうが愛想尽かすかだったからなぁ。多分、半年っつーのは俺ん中で一個の基準なんだと思うわ。ふ…まぁ今回は半年で俺がベタ惚れにされちまってんですけど。(片眉を上げつつ相手の言葉を聞き、一拍おいてから自分の余裕の無さが顔に現れて居るのだと気が付けば上擦った笑いを溢し、辛うじて上がった口角が欲に崩れる前にシャツを脱ぎ払って相手の首筋に唇を寄せ。譫言の様に甘ったるい愛を囁きつつ、未だに消えない痣とは反対側に繰り返し短い音を立て唇を触れさせ薄ピンクの痕を散らしながら相手の素肌に這わせていた手をボトムへと掛け)……ハ、今更。狡い俺が好きだろ?──なぁ好きだよ、雄太。俺のモンだ、もう離してやれねぇの。
すげーよく見てますね。酎ハイは身体に合わない奴が多いんで飲まない様にしてるんすわ。生意気に体内だけはお高く出来てるんで、コウくんが用意してくれる酒なら何一つ問題ないんですけど。…ふっ、酔う気満々っすね。俺の大好きな酔っ払いコウくん。なら気持ち良く酔って貰える様に、美味しいつまみも用意しておきますね。──…半年が基準ねぇ…確かに俺も大半が半年経たず終わってましたわ。1番長い奴で1年半くらいっすかねぇ…でも同棲してるコウくんと過ごしてる時間の方が既に圧倒的に長いんですよ。冷静に考えたら笑えますよね。だって付き合った瞬間から同棲みたいなモンっすもん。誰だって敵う訳ないっすわ。──…離してやらないじゃなくて、やれねぇなんですね。…心臓がきゅんてしました。マジで俺の欲しい言葉をくれるんですから。…はっ……ぅ…、…コウくん、愛してますよ。…ずっと俺だけを見ていてください。(相手の笑いに釣られて己も小さく吹き出しては、幾度となく見ても目を奪われる恋人の肉体を恍惚と眺めて生唾を飲み。首筋へと口唇を寄せられれば喉元を逸らし、吸い上げられる度に切ない声を溢し相手を欲しがる様な眼差しを注ぎ。ボトムへと手を掛けられれば自ら腰を浮かせ相手の背中に両腕を回し、耳元で甘く囁いた後に双眸を伏せ/暗転)
──あっつ…。(湿度のせいとも先程までの行為のせいとも検討の付かない蒸し暑さに吐き捨てるも恋人へと回した片腕を解く事はせず空いた手でクーラーのリモコンを手繰り寄せ、設定温度を下げてから満足した様に手放し。何とは無しに明るい色の髪を指に絡ませていれば行為中絶え間無く口にした胸焼けを催す様な甘ったるい愛の句を想起しながら1人小さく肩を揺らし)…ふ、やーべぇなぁ。正にバカップルじゃねぇの。
──…ね、すげー暑いっす。俺がずっと引っ付いてたせいっすかね。…ほーんと、笑っちゃうくらい馬鹿ップルっすよ。でもすげー幸せ。ありがとうございます。(行為で感情が高まり声を控える余裕がなかった故に声は些か枯れ、幾度か果てた事もあり気怠い目で恋人へと身体を寄せていれば、双眸を伏せ告げられた言葉を回想し微かに表情を緩ませ。徐に上体を浮かせると口付けを贈った後に頬擦りをし)──…んー…好き。明日も仕事ですか?どうしよう、離れたくない。俺も連れてってください。
雄太体温高いもんなぁ。この時期クーラーガンガンにしとかねぇとだわ。…まぁ、汗だくでヤんのもそれはそれで悪かねぇけど。(流れてくるひやりとした空気に表情を緩ませつつ恋人の身体が冷える事を懸念しては直に当たらない様にと薄手のタオルケットを掛け、労わる様に腰元を摩るも不意の口付けに破顔しては擦り寄ってくる横顔に唇を寄せて戯れの様に音を立てて。唐突に眠気に襲われれば相手を再び抱き寄せ目を瞑り)──ん、俺も好き。雄太と一緒に居られて幸せだわ。…ふ、明日は店舗に抜き打ちで検温チェックしに行くからワンチャンマジで一緒に来る?…ま、来たかったら明日決めりゃ良いよ、多分昼間でも反応出来るし。今日は悪ぃ、気付いたらうとうとしてたしすーげぇ眠い。お前も頼むから蹴って寝てくれな。…おやすみ、雄太。愛してるよ、半年もずっと離れず傍に居てくれてあんがと。これからも俺の隣に居てくれな。
(目覚めると昨夜恋人が掛けてくれたタオルケットを纏っており、夢ではない事を自覚し悶えて。スマホを手に取り恋人へと『おはようございます。今起きました。…昨日はお休みなさい言わないで寝ちゃってすんませんでした。でもってコウくんと一緒にお仕事行きたいでーす。えへ、邪魔にならなそうだったら呼んでくださいねん。』と送り。次いで寝具を抜け出すと、花束を手に取り茎の先端を切り花瓶に挿して玄関に飾った後にバスルームへと向かい)
──あー。スンマセン、追加しても良いっすか?どうしようかな…んじゃ、これも一緒に。(昼前に家を出て店舗への差し入れを購入している最中、恋人からの連絡に気付き店員へと声を掛けてマドレーヌの詰め合わせを手渡し『おはよ。ちゃんと寝れた?もうちょいしたら前に雄太が来た店に顔出すから入り口で待ち合わせよっか。』と恋人へと送り、念の為店舗の地図を添え。会計を済ませると目的地へと足を向け)
…ウケる、俺もやればできんじゃん。(シャワーを浴び終えるとベースを整える程度の化粧を施し、ナチャラルなダークブラウンのカラコンを入れるとヘアアイロンでパーマ風にセットし、スプレーで黒髪にして。入学式に袖を通して以来着ていなかったチェック柄のスリムスーツを纏い恋人のネクタイを拝借し鏡の前に立つと、ややスーツに着慣れていない新社会人の様な仕上がりに満足げに笑んで恋人の連絡を確認し。『お陰様で爆睡でしたわ。じゃあ、今から出発します。しっかり見つけてくださいねん。』と送ると、傘を持ちタクシーを呼び指定の場所へと急いで向かい。目的地に到着すれば、壁に凭れつつスマホを操作して恋人の到着を待ち)
(安定しない空模様に辟易しながら目当ての商業施設に到着し、周囲を軽く見渡してはスマホへと視線を落とそうとした所で妙な違和感と共に再び視線を上げ。漸く壁際の恋人の姿を視認するも様変わりしたその見た目に片眉を上げつつ、思考が追いつかない儘声を掛ければ少ない言葉の中にも戸惑いは顕著に現れ、己好みの髪色に視線を揺らしながら戸惑いがちに後頭部を掻いて)──……どーしたの、その髪。や…可愛いけど…染めちまったの?
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