雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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──藍斗さんも大分夜型だったもんなぁ、身体壊してねぇと良いけど。…アレ、悠チャンに戻して良いの?こっちのが喜ぶかと思って普段は雄太にしてたのに。ま、他の奴と同じ呼び方にすんのが癪ってだけで、別に雄太でも悠チャンでももう慣れたから良いんだけど。…ふ、お前以外からの見え方なんざ今更興味ねぇのよ。寧ろ馬鹿ップルって思われてた方が良いわ、事実だし。──…ハッ、可哀想に。俺と一緒に居るのお前にとっちゃ心臓に悪いんじゃねぇの。恥ずかしがってる雄太が可愛くて可愛くて意地悪したくなる様な意地の悪い奴に捕まっちゃってさぁ。(控えめに返される口付けに喉奥で低い笑いを溢し、相手との距離を詰めるべく自分の膝上へと誘導する様に腰を引き寄せ、その儘手を服の裾から滑り込ませては素肌をなぞり上げながら首筋へと幾度か唇を落とし薄い鬱血痕を散らし)
いや、悪ぃ。昨日見事に寝落ちしてた。めちゃくちゃイイ所だったし、勝手に置きにさせてもらっちゃったわ。多分連休中ちまちま出掛けたりして反応鈍いタイミングあると思うけど、雄太も自分の予定優先しつつ適当に俺の事構ってくれりゃあ良いからさ。そんじゃこっちは蹴ってなぁ。
やだなぁ、冗談っすよ。今更悠チャンなんて呼ばれたら他人行儀な感じがして寂しいっすわ。…ふ、俺にこそ飾らない素のコウくんを見せて欲しいのに。どんなトコ見せられても愛せる自信しかないのに。…でもって馬鹿ップルなところ見せちゃったら、皆からコウくん変わったねーって言われそうですね。でも好き過ぎて出先でも愛情隠せる気がしねーし、デレデレするのをお許し頂けるのはありがたいっすわ。──…可哀想だなんてとんでもない。大体半年もすりゃ感情も落ち着いてくるでしょうに、意地悪で格好良い彼氏のお陰で毎日毎日ときめいてるんですから。──…ん……ぅ…っ、……でも悔しい、俺もコウくんをもっとドキドキさせたいです。(誘導される儘相手の膝へと乗れば、素肌に触れる指の感触に喉元から短く声を溢し、赤らんだ肌の色を深めると口元を手の甲で覆い。敏感な箇所を幾度も吸い上げられれば堪えようとするも叶わず、切なく吐息を溢し身を震わせ。次第に劣情が宿れば両手を相手の項へと回し、悔しげな表情をしつつも誘う様に腰をしならせ些か余裕のない甘い声色で)
俺こそ反応遅れてすんません。でもって寝落ちは喜んで。眠るギリギリまで俺が居れたなんて最高以外の何でもないっすわ。寧ろ多少でも眠気感じたら休んで貰った方が俺の気持ちも救われるんで、そうしてやってください。連勤前の貴重な休みなんすから、言わずもがな気にせず満喫してくださいね。じゃあ、こっちは蹴りでお願いしますわ。
ハハ、そうだろうなぁ。でも俺は意地悪ぃから、んな冗談ばっか言ってるとマジで悠チャンに戻すからな。可愛い言い方はもう知ってんだろ。…まぁ、正直付き合う前のが情けねぇ所見せまくってたよなぁ。でも真面目な話すると、今は仕事で荒れてる所見せてお前に慰められるより、イチャイチャしてる方が回復率良いのよ。下らない愚痴なんかはダチにでも吐けるけど、触れて癒されたいって思うのは雄太だけだからさぁ。…ハッお前にベタ惚れすぎて変わったなんて言われる期間はもうとっくに過ぎたっての。最近じゃあ口開けば半分はお前の話してる位の腑抜け野郎よ。──…フハ、俺がお前にドキドキしてねぇと思ってる?…顔に出さねぇ様にしてるだけなんだよなぁ、主導権握ってりゃあ余裕ぶってられるから。…は、触ってみ。いつだってお前の事で頭いっぱいなんだって。ドキドキしてない訳ねぇだろ。(首元に顔を埋めていれば、切れ切れの微かな吐息さえ鼓膜に響くのは充分で、相手の無自覚だろう煽りに生唾を飲み込み疼く歯列をなんとか抑えるも、甘ったるい声音に後押しされる様に熱の篭った獣染みた視線で恋人を見据えて薄く笑み。乱暴にネクタイを剥ぎ取り、シャツのボタンを幾つか外すと自分を落ち着ける為の息を一つ吐いてから項へと回された腕を片方取って自分の内側で煩い程鳴る心臓へと導きつつ低く囁き掛けて)
やーだ、悠は女好きでチャラチャラした作り物の俺なの。一途にお兄さんを愛す只の大学生でいたいんで、お願いですからコウくんだけは俺の事を本名で呼んでください。──付き合う前だってコウくんを情けないだなんて思った事、1度もないっすわ。でも俺に癒しを求めてくれるなら勿論喜んで。じゃあ連勤期間は特にボディーケアして待っておきますわ。ヒモが居る生活最高って思って貰える様に気合い入れておきます。…ふ、そんなに俺の事話してくれてるんですか?良いなー、俺もコウくんの惚気聞きたい。──…狡い、いっつも余裕そうな顔してるのに。こんなにドキドキしてるの知ったら益々愛が溢れちゃうじゃないですか。(鋭い眼光で見据えられれば身体は疼き、悟られぬ様にと唇を結ぶも体温の上昇までは調整する事は出来ず。荒々しくネクタイを外し胸元を露出する姿に見惚れ、掌を相手の心臓の上へと導かれれば確かに感じる鼓動の速さに嬉しさが湧き上がるも、口から溢れるのは照れ隠しの様な科白で。徐に相手の膝に両腕をつき背を丸め心臓の上から鎖骨、首筋へと小さく音を立てて甘く吸い上げては、悪戯な笑みを刻みつつ相手の胸元に弧を描く様に指でなぞり)…そう言えば最近ネックレス付けてなかったっすね。いります?
…ふ、今のは可愛かったからお願い聞いてやるわ。まぁ呼び方なんか関係なく雄太は俺の事だけを愛してくれてんの分かっちゃ居るけどな。そんなん今更疑う余地もねぇ。──マジで?結構な下衆っぷりだったと思うんだけどなぁ。それこそ付き合いたての頃だって、今の比じゃねぇ位飲み歩いてたし…お前に愛想尽かされんのもそう遠くはねぇと思ってたよ。…ふ、セクシーじゃん。んじゃ毎日口実付けて雄太に触るのを目標に頑張るわ。可愛いヒモの為に明日も稼いでくるかぁってさ。…聞き出される前に言っちまった方が小っ恥ずかしくねぇからな、お前の事聞いてきそうな人には先手を打つ訳。2人っきりん時はいつでも聞かせてやるけど?俺の可愛い恋人の話。──…曲がりなりにも年上のタチなら余裕綽々の振りしておきてぇじゃん。俺が本当に余裕ん時は発破だけ掛けてすぐには手ぇ出さねぇけど…雄太相手には手が伸びちまう。(素肌に触れる相手の掌に篭る熱を逃す様に鼻から息を吐いては自嘲染みた笑みを浮かべながら双眸を伏せて。胸元から這い上がる様な口付けに一層心臓に甘い痛みが走り、眉を顰めるも扇情的な言葉に辛うじて作った不敵な笑みで返せば邪魔になるであろうリングネックレスを外し、暫し思案してから指輪を嵌めた手で相手の頬を撫で)……ハッ、貰えるモンはなぁんでも貰うわ。中々消えねぇ位のとびっきりの奴で宜しく。
今のは可愛さ狙ってじゃなくて本音だったんだけどなぁ…って言ったら、普段が狙ってるみたいに聞こえるか。あー、コウくん酒好きだし、それでストレス発散できるならちゃんと自己管理出来てるとしか思わないっすわ。まあ内臓が心配なんで、飲まないでいてくれるに越した事はないですけど。…ん、毎晩旦那様を想って待ってる俺の為に一分一秒早く帰って来てくださいね。つかウケる、聞かれてもないのに惚気てくれてるんですね。俺本人に惚気てくれればそれはもう喜んでもっと良い男になれそうな気がするのに。──…ふ、堪え切れず手が出る程俺って美味しそうです?コウくんの理想に反して俺としちゃ、余裕無くガッつかれるときゅんとするんすよ。Mだから肉食動物みたいな目したコウくんに見られると、痛いのが欲しくて堪らなくなるんです。──…やった。じゃあ最低でも連勤終了までは消えないくらいのものを刻んでおきますよ。…勿論、仕返しはしてくれますよね?(相手がネックレスを外しリングを指に嵌める所作を驚いた様に見据えては、次いで嬉しげに破顔し肩口へと手を添えゆっくりと体重を掛けて押し倒し。シャツの残りのボタンも全て外すと胸元を一撫でし逞しい肉体を恍惚と眺め、双眸を伏せ鎖骨へと唇を触れさせると無遠慮にキツく吸い上げ、次々と濃い色合いのキスマークを刻んでいき)
ハハ、本来男前な性格してる雄太が俺の前では可愛く振る舞ってんのも、本音で可愛い事言ってんのもどっちも堪んねぇわ。俺の前ではこんなに可愛いんだぜって自慢したくなる。まぁ酒好きなのは結局楽だからなんだよな。酒である程度ストレス発散しとかねぇとお前にまぁた仕事の八つ当たりしそうで怖ぇ時あるし、自己管理とは程遠いんだわ。でも付き合う前よりは肝臓大事にしてるからその点は安心してくれて良いよ。…おー、任せて。帰れる時は速攻帰る。雄太とイチャつく時間削ってまで仕事してんだ、少しでも取り返しとかねぇと俺が保たない。あらやだ、そんじゃご期待に応えて惚気てやりましょうかねぇ…。前に言ってたどこが好きなのかっつー話でもする?──そりゃ本命は側に居るだけでめちゃくちゃ唆るけど、焦らしまくってお前が切なそうにしてる顔も大好きだからいっつも悩ましいのよ。甘やかしてぇけど酷くして泣かせてぇの、贅沢な悩みだわ。──上手に付けろよ、俺が毎日脇目も振らず雄太ん所に帰ってくる様に。そしたらエッグいのをお返しにくれてやらぁな。(掛けられた体重に抵抗する事なく床へと横たえ、首筋を見せつけるべく顔を逸らしては煽る様な言葉と共に下卑た笑みを浮かべ。恋人の後頭部を軽く撫でながら幾度も薄い皮膚へと走る柔な痛みに浅く息を吐き漏れ出そうになる声に奥歯を噛み締め)…ッは、…、…
俺の事を男前だの可愛いだの思ってくれてるのはコウくんくらいっすわ。でもありがとうございます、俺としてはコウくんにだけ良く見られてりゃ満足っすわ。…ん、八つ当たりしても良いですよ。どんなコウくんでも受け入れるくらいの覚悟はあるんで。肝臓大事にしてるんですね。煙草も減らしたし、マジで偉いっすわ。──お、俺の面倒な質問に答えてくれるんすか?やった、じゃあ折角なんで聞いちゃいます。…コウくんはいじめっ子だからなぁ。好きな子を虐めたくなる少年みたいで可愛いから、何されても許しちゃう自信ありますわ。まあ普段しこたま甘やかされてるんで、強弱ついて返って良いっすわ。──…ん…綺麗に付きました。毎朝シャワー浴びながら俺の事思い出してくださいね。一個一個が俺の愛ですから、随分と重いでしょ?(相手が痛みに耐える低い声は扇情的で、腹部に熱が集うのを感じつつ1つ1つ時間を掛け痕を刻んでいき。全てのキスマークを付け終えると顔を離し満足げに指でなぞり、痛みに耐え抜いた相手を賞賛すべく口付けを贈りくすりと笑い)
遅い時間まですんません。遠慮なく蹴って休んじゃってくださいね。それじゃあ、念のためにおやすみなさい。愛してますよ。
あらやだ、他の奴も思ってんよ。実際お前の事可愛いっつってる話は俺の耳にも入るし…ま、俺のモン褒められんのは気分良いから別に良いんだけど。…俺が嫌なんだよ、耐えらんねぇの。弱々しく縋るタイプじゃなくて気性荒くなるタイプだから本当良くねぇ。だからそうなる前に定期的に癒して貰う様にするっつー話。ふ、酒もタバコも俺の代名詞だったのになぁ。女遊びなんかも本当マジで無くなったし…ま、その代わり彼氏にベタ惚れっつーとびっきりなの手に入れたから充分。お前に心配掛けない為ならなんでもするよ。──まず顔が好き。アイシャドウ載ってる時とすっぴんで雰囲気ガラッと変わる目も、柔っこいほっぺも、俺の為に手入れしてる唇も含めて。肌が白いのなんかめちゃくちゃエロい…俺の事好き過ぎてヤキモチ焼きなのも、未だに時々生意気なガキンチョになるのも可愛いし。度量が広いから俺のダメな所受け入れてくれるし、そんな雄太が変わって欲しいって望んだ事なら意地でも変えてやりたくなる。よく気ぃ回るから一緒に居て落ち着くし、お前となら何したって最高に楽しい…ふ、まだまだ出て来るけど止まんなくなりそうだわ。…ハハ、そーなんだよなぁ、好き過ぎて意地悪したくなっちまうの。気ぃ惹きたくてしゃーねぇし、意地悪しても好きで居てくれるって安心しててぇ訳。ガキ臭いだろ?まぁ、勿論雄太の辛そうな顔が興奮するっつーのもデカいんだけど。──…ハッ、そりゃ随分豪華なネックレスだ事。んじゃ次は俺の番だよなぁ。俺が帰り遅くなっても寂しくねぇ様に派手なのプレゼントしてやるわ。(弱い痛みに慣れ始めた脳がその中に僅かな快感を見つけ始めた所で漸く唇が離れれば満足気な表情で見下ろし口付けをしてくる恋人の姿に自ずと嗜虐心が煽られ。鼻で笑いを溢しては相手の背中へ腕を回しながら上腿を起こし、その儘抱き上げると寝室へと向かい。腕の中の相手をベッドへと下ろしては先程とは逆に己が組み敷く様に馬乗りになり)
全然、こっちこそ遅く…つーか朝早くのレベルまでごめんなぁ。でも昨日言えなかったからどーしてもこれは言いたかったのよ。おやすみ、雄太。愛してるよ。
あら、俺の愛らしさが隠し切れてなかった様で。…なーんて、あそこの皆さんが優しいから可愛いがって貰えるだけっすわ。──…ふ、まず顔を褒めてくれるのが流石っすわ。でもってこんなに本気で答えて貰えるって思ってなかったから、すげー照れる。嫉妬深いトコだって嫌がられて当然でしょうに、悪いとこまで全部愛してくれるんすね。マジで男前。…コウくんに変わって欲しいところかー…あわよくばずっとこの儘でいて欲しいかな。コウくんの顔も、体も性格も癖だって、全部全部愛しくて堪らないんですから。意地悪してくるヤンチャなトコだって好きですよ。勿論そー言う時に見せるセクシーでSな顔なんて最高ですし。──…ふ、寂しがりの俺を満足させるくらいのって、相当虐めてくれないと無理ですよ?毎日コウくんが定時上がりしてくれる事が1番効果的なのに。(相手が上体を起こすと反射的に首裏へと両腕を回し、次ぐ浮遊感に後の展開を予期し再び恥じらいげに口を噤み身を委ねて。寝具へと下されるなり視界に広がる端正な顔立ちに胸を高鳴らせては、片手を浮かせ相手の頬を撫でつつ囁く様に)──…幾らコウくんに触れててもまだまだ満たされないんです。…好き過ぎて苦しいです。だからコウくんが忙しくしてる間も痛みが消えないくらい、酷くしてください。
ふ、だって向こうに居る時は雄太はいつだって明るくて笑顔でノリが良くって、そりゃ誰にでも好かれるよ。俺が惚れちまう位だし。──だあって面食いだもん、俺。お前の笑顔も拗ねた顔も泣き顔もずっと見てられる位好きよ。最低だし、悲しませたくねぇとも思うからしないだけで、きっと雄太の傷付いた顔にすら欲情出来るわ。嫉妬なんかお前と付き合う前は鬱陶しいだけだったけどな、未だに予想外の所で嫉妬されてビビる事はあるし。でもそんだけ真っ直ぐ好きで居てくれてんだって思うから悪い所だとは思わねぇよ。…ハハ、俺が好きな所言う番なのにそれ以上で返してきてくれんじゃん。それこそ俺のダメな所なんか数え切れねぇのに…全部引っ括めて愛してくれるお前が好きだよ。今となっちゃお前との関係を躊躇ってたのが阿呆らしくなる位雄太の事しか頭にねぇの。──ハ、煽んじゃねぇ。…お望み通りそりゃもう酷くしてやるわ。後悔して泣きゃ良いよ、ぜってぇ止めてやんねぇから。(劣情を助長するかの如く囁かれた言葉に歯列を剥き出しにして笑みを浮かべ、相手の足を割って間に座り込めば下肢を持ち上げるべく腰の下へと膝を差し込み。羞恥を煽る様にゆっくりとボトムを脱がすと片足を掴み上げ、不安定な相手の体勢を気に留めず、厭らしい笑みを湛えた儘内腿の付け根付近へと優しく唇を触れさせてからまるでステーキでも頬張る様に大きく口を開けて齧り付き)
あそこに居ると落ち着くんで、自然と笑顔になっちゃうんですよ。でもコウくんが俺に惚れてくれたのはきっとまた別。だって、好きになって貰いたくてそう言う振る舞いをしてたんですから。──…ふ、顔面褒められるのは素直に嬉しいっすわ。泣き顔ねぇ…俺がちょっとでも泣きそうな顔したら慌てちゃう人が良く言いますよ。嫉妬はそりゃしますよ。世の中には俺なんかよりよっぽどハイスペックな人が沢山居るんですから。面食いなコウくんが相手にするとすりゃ、それは大層顔面もスタイルも整ってる事でしょうし、だから俺が誰にも負けないぞってくらいイケメンになって良い仕事に就けたら嫉妬しなくなるかな。まあヒモ気質だから無理でしょうけど。──今のは煽ったんじゃなくて、お強請りですよ。…コウくんが色白をエロいって言ってくれたの、嬉しかったんです。グロい痣を沢山付けて、コウくん好みの身体にしてください。(相手の笑みにつられ柔らかに双眸を細めては、指で唇をなぞった後に軽く触れさせて。無抵抗に腰を相手の膝の上へと載せるも、ゆっくりと外気に晒されていく脚に羞恥を堪え切れず目線を外し、しかし徐々に高揚する気持ちは隠し切れず切ない表情で僅かに呼吸を速め。脚の付け根へと口付けられれば身構え小さく体を震わせ、直ぐに襲い来る激痛に口元を腕で覆い上擦った声を断片的に溢し、背を弓形にし涙を浮かべつつ悶絶し)──…ッ……あっ……、いたい…ッ…、
ハハ…熱烈じゃねぇの。まぁそりゃ…俺にしてたみてぇな事を万が一にもしてたら黙ってらんねぇけど、そんな事しないって分かってるし、雄太が好かれる分には万々歳。──うるせぇ、ベッドでは散々泣いてるクセに。俺が泣いて欲しくねぇ時には泣かせねえってだけ。別に嫉妬してもいーよ、その度にお前以外眼中にねぇよって、雄太が1番大事でお前だけを愛してるって言ってやるから。俺にそんなん言われてご機嫌取りされんの、後にも先にもお前だけだぜ。悪かねぇだろ?──ダァメ、ちゃんと声聞かせて。お前のエロい声が興奮すんだから。(相手の唇を塞ぐ腕のせいで聞こえてくる嬌声がくぐもった音になれば鋭い視線で一瞥し、ゆっくりと歯を引き抜き。有無を言わさず邪魔な腕を空いた手に取ると指を絡め握ってから既に痛々しい色に変化し始めている箇所に再び歯を宛てがい、柔らかなその部位を食い千切らんばかりに顎へと力を込めて。あと少しで薄い皮膚が破ける予感に漸く解放すると満足気に鼻から息を吐き、更に自分の欲を発散すべく指を絡めていた相手の腕をこれ見よがしに持ち上げては揶揄染みた笑みで)…ふ、やっぱさぁ、いつだって見える所にも欲しいよなぁ?見えねぇと寂しいもんなぁ。
あー、俺酒が入って尚且つ金がチラ付かないとキスなんて他人と出来ないんで、安心しておいてくださいよ。でも心配ならお迎えに来てくださいね、ダーリン。──ベッドの上じゃ泣いてるんじゃなくて、悦過ぎて泣かされてるんすわ。全くの別物。…ふ、俺だけご機嫌取りされてるって耳障りの良い言葉っすね、最高。勿論、ちゃーんと関係を持った人達全員とは連絡とか切ってくれてますもんね?──…んっ…だって声出したら調整出来ないんですもん。…じゃあ、煩かったらキスして塞いでくださいね。……あっ…はぁ……んっ、(痛みで肌の温度は上昇し薄く汗が滲む中、唐突に皮膚から歯列を引き抜かれれば胸元を上下させ悶絶で失った酸素を取り入れようと呼吸を繰り返し。口元を隠していた手を奪われれば涙を溜めた眼で情け無い視線を向けるも、相手の鋭い眼差しに体を疼かせては従順に頷き。再び同じ箇所に噛みつかれると先刻より一際痛みを感じ、遂に涙を流しつつ嬌声を揚げ、快楽を求める様に空の手で己の顎の下を締め。徐々に痛みが快感へと変化し解放されるとぐったりとしつつも情欲を求める様に相手を見据え、次に噛まれるであろう腕を見て喉を鳴らし)…ん…、見えるところに沢山ください。俺がコウくんのだって胸張れるくらい沢山、
…あ?酒が入って金貰えれば誰とでもキスするって話?…イイ度胸してんじゃねぇの。俺のハニーったらそんな尻軽だったかしらぁ。──涙流してんだから一緒だわ。俺にとっちゃ罪悪感があるか無いか程度の違いしかねぇよ。…だあって本来なら俺そんなん嫌いだし。興味ねぇ奴には時間も労力も割かないの知ってるだろ、だから紛う事ない事実なんだよなぁ。あー…まぁ殆どは連絡先消したし、ちと事情があって消せない奴にも連絡しないし返してねぇよ。クソ怠いから。──ハッ、大丈夫だって、お前ん家と違って壁ドンされたりしねぇから。(遮蔽物が無くなり響く様になった甘い声と目尻から流れ落ちる雫に腹部が熱くなるのを感じるも、相対して頭が冷たく冴え渡る感覚を覚えれば表情から一瞬笑みを消し。次いで相手の首へと掛かった手を乱雑に払い除け、自分の手で体重を掛ければ漸く態とらしい笑顔で淡々と言葉を連ね、その鬱憤を晴らす様に肘の裏側に歯を当てて弾力のある筋肉までも逃さない様に無遠慮に奥歯を噛み締め。快楽よりも苦痛を与える手付きで首に掛けた手を絞りつつ薄く目を開いては眼下の恋人の姿を睨め付ける様に注視し)……本当はさぁ、ハグでもしてやりながら腕噛んでやろうと思ってたけどやっぱやーめた。どっかの誰かさんの尻軽発言でムカついたから甘ったるいのはナシ。
まさか、前にも言ったじゃないですか。潔癖症だから商売モードにならなきゃ好きな人以外とはキスできないって。今じゃそんなシチュエーションになる訳もないし、こんな体質だから誰かに心が揺らぐ事も流される事もないから安心しといてくださいって言いたかったのに。…後にも先にも、俺が付き合いたくて必死こいてキスしたのはコウくんだけっすわ。仮に幾ら金を積まれても、お兄さんを裏切る様な事はしないって誓えますよ。──…コウくん怒っちゃいました?俺の言い方が上手くなかったですね、ごめんなさい。…でも尻軽じゃないのは信じてください。(恋人の表情の変化を察すれば己の言葉選びを悔いて眉を下げ、首元から手を払う所作に唇を結び。嘗て無い程感じる怒りに些かの怯えを眼に宿すも抵抗はせず、双眸を伏せつつ首に与えられる圧と腕の痛みを受け容れ唇を噛み耐え。薄ぼんやりとする意識の中細く目を開くと、相手の心中を慮り言葉に出来ない謝辞を込めて空の手で頬を撫でて)──…く……はっ……、
(弱々しい指先が頬に触れれば反射的に感じた煩わしさに眉を潜めるも束の間、自分が今している事が到底恋人への行為とは呼べない欲の吐き出しでしかない事を自覚して。熱された鉄にでも触れたかの様に相手の喉元から手を剥がすと同時に腕から唇を離せば、これから叱られるのが分かっている子供がする様なバツの悪い表情で暫し視線を彷徨わせ。所在の無くなった手で躊躇いがちに頬を撫でる手を取り頬擦りをしては恋人の様子を窺う様におずおずと視線を向けて)──…いや、ごめん。…今のは俺が悪ぃわな、ちと冷静じゃなかったっつーか…。雄太が俺の事ちゃんと好きでいてくれてんのも頭じゃ分かっちゃいるし、信じてるけど。…前は別に、なんなら浮気されても俺の所に戻ってくりゃ別に良いか位の気持ちだったのになぁ、今はもうダメ。お前が他の奴とキスする所なんか想像もしたくねぇわ。
(首元に掛けられた手が退けられれば一気に肺に空気が流れ込み、暫し両手で口元を覆い隠しつつ咽び酸素を取り入れようと深い呼吸を繰り返し。生理的に溢れ出す涙を指の腹で拭い小さく鼻を啜っては、朦朧とする意識の中恋人を抱き寄せ胸元へと招き、髪を些かぎこちのない手付きで撫でつつ穏やかな声色で)──…いや、俺の言い方が悪かったっすわ。すんません。…コウくんが俺に執着してくれる様になったならこれ以上に幸せな事はないっすわな。嫉妬して貰えて嬉しいの…俺って相当ヤベー奴でしょ?…でもって、俺が誰か別の人とキスする可能性なんて考えないでください。俺にはコウくんだけなんですから、天と地がひっくり返っても起き得ないですから。…今更っすけど、疚しい事がないから俺のスマホってロック掛けてないんです。必要ならいつでも見て良いですよ。
──…わぁった、言葉に関しちゃどっちも悪い。俺の受け取り方も、雄太の言葉選びも。そんで怒りに任せて手ぇ出したのは俺が全面的に悪い。それ以外はもう認めねぇ。…俺としちゃあこんな嫉妬の仕方すんなら執着しねぇ方がマシだったわ。雄太相手にだけはこんな風にしないって決めてたのになぁ…もう二度としねぇ、ごめんな。痛かったろ。…つか、スマホなんか見ねぇよ、別に疑ってる訳じゃねぇんだ。お前の愛情は信じてるし、見なくたってなぁんも無いの分かってる。(恋人に引き寄せられる儘抱擁を与えられる中で芽生えた自己への嫌悪感に硬く瞼を閉じ、深く息を吐いてから先程まで噛み締めていた腕を見遣れば腫れの生じた痣に眉を下げて。緩慢に起き上がると額へと口付けを贈り、リビングから氷嚢を持ってきては傍らへと腰掛け痛ましい患部へと当てて)
それ以外認めないって言われても、俺別に怒ってないからなぁ…。でもって執着してくださいって俺から頼んでるのに、ちっとも解って貰えない。そこばかりは不服っすわ。謝られたい訳でもないですし、そんな凹まないでください。…ん、実際に見るかどうかは別としても、俺の疾しさゼロの自信だけは信じていてください。…後で前に話した時々連絡してくる奴ブロックして連絡先も全部消しておくんで、コウくんも元が付く奴はブロックしてください。(嫉妬に濡れた言葉を紡ぐ口調は微かに拗ねた様なもので。相手がベッドを抜けると不思議そうに見据えるも、その間にティッシュで涙を拭い身形を整えていれば、氷嚢を持って戻る恋人の姿に笑いを溢し。冷たいそれを宛てられれば傷口はぴりっと痛むも、ありがたく受け取ると寝具へと横たえ手招きをして呼び)…ふ、すげー気遣い。ありがとうございます、じゃあありがたく借りますね。…さて、今日はそろそろ寝ましょうか。明日テーブル買いに行かなくちゃいけないし。
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