No title（〆）

…コロナでは…ないよなぁ…、（寝具の中で体温を計り徐々に下がりつつある熱に安堵の息を吐いては、スマホを手に取り『お陰様で随分と治りましたわ。心配掛けてすんません。また寝ちゃう前にこれだけ。コウくん愛してます。明日にはきっと元気になってるんで、安心してくださいね。』と送信し、身体のあちこちに冷えピタを貼り布団の中に潜り込み目蓋を伏せ）

(喫煙所で短い通知音を鳴らすスマホを確認し早々に別れを告げコンビニに立ち寄ってから自宅へと戻ると、そっと玄関扉を開けうがい手洗いを済ませ、買ってきたゼリーやレトルトの粥を冷蔵庫へと仕舞い寝室へ進み。恋人の頬へと手を這わせ夕方より体温が低くなった事に安心した様に眦を下げ、逡巡してからスマホを手に取り『明日は家事禁止な。ずっと寝室に居てくんねぇと俺が嫌だから、約束。愛してるよ。』と送信しては寝支度を整え、抱き締め頭を撫でながら寝転がり)

(タクシーで帰宅し、恋人を寝室へと運べば寝支度を整えてから念のため額に冷えピタを貼ってやり。緩慢にベッドへと寝転び自分の腕を相手の首裏に差し込み鼓膜を揺らす穏やかな寝息に暫し耳を傾け、柔らかな唇をひと撫ですると空いた腕を腰元へと回し抱き寄せて人前では口に出せなかった言葉を呟き微睡み)…おやすみ、雄太。愛してるよ。早く良くなって元気な姿見せてくれな。

（恋人の言い付けを守り１日の殆どを寝具の中で過ごせば体温は平熱まで下がり、日が暮れて行くにつれそわそわと落ち着かなく寝返りを打ち。シャワーを浴び身形を整えると再び寝具の中へと入り、『昨日はつれて帰ってくれてありがとうございました。良い子で待ってますねん。愛してますよ。』とメッセージを送り、瞼を伏せ眠りに就き）

(人影の疎らになったオフィスで仕事を終えては息吐く暇もなく時計を見遣り、他の仕事が回って来る前にデスクを立てば足早に職場を出、道すがら恋人からのメッセージを確認し一層足を早め自宅へと。うがい手洗いを済ませ漸く一呼吸置いてはそっと寝室を覗き込み)…ただいま。ちゃあんと寝てた？

（扉が開く音で目を覚ませば、ぼやけた視界に入る恋人の姿に表情を綻ばせ抱擁を求めるべく両手を広げ。寝起き特有の柔な口調で言葉を紡いでは、大きな欠伸を１つ溢し）…あ、コウくんだ。お帰りなさーい。今日はココちゃんのお世話以外は何もせず寝てましたわ。随分とダラけてましたけど、褒めてくれますか？

(眠た気な表情を見せる恋人の姿に目を細めて顔を突き合わせる様に寝具の傍らへと膝を突けば鼻先を擦り合わせながら首裏に腕を掛けて。甘やかす声音でくつくつと笑いつつ幾分顔色の良くなった様子に小さく息を漏らし)ハハ…今日は約束守れてめちゃくちゃ偉いじゃん、良い子。ご褒美に満足するまで甘やかしてやろーなぁ。

だってこれ以上コウくんに心配掛けたくなかったんですもん。それに熱のせいで折角のイチャイチャ出来るチャンスを逃したら嫌だったんで。…ご褒美ですって。やった、じゃあ早く隣に来てください。（相手の距離が詰まれば首裏へと腕を回し、逸る気持ちの儘唇を奪い悪戯な笑みを口唇に刻み。病人とは思えぬ様子でネクタイを襟元から抜き取り第二釦までを外すと、ベッドの端へと移動し隣をぽんぽんと叩いて示し）

…まぁ勿論心配もすげぇしてたけど。俺やっぱ弱ってる奴って結構唆られんだって再確認したからなぁ…気にせずイチャつきそうでやべぇわ。…ハイハイ、ちょい待ち。(贈られた口付けに芽生える邪な自分の思考に呆れた笑顔を浮かべ、後頭部を掻きながら首元を緩める手を見遣り。スーツが皺になるのを懸念しては徐に立ち上がり、湿気からくる鬱陶しさを剥ぎ取る様に衣服を脱ぐと恋人の隣へと寝そべり額へと手を這わせ)──んで、熱は？もう平気…っぽいなぁ。良かった。

…ふ、ウケる。熱ある奴に対して、おイタしたら熱くて悦いんだろうなーなんて野郎なら皆考えますわな。手出してくれたら喜んでって感じだったのに。（相手がスーツを脱ぐ時間すらももどかしく待っているも、隣に来るなり尻尾を振らんばかりの満面の笑みで諸手を回し抱き着いては、額へと触れる手を享受しつつ覆い被さる体勢になり、誘惑する様に腿を相手の腰へと擦り付け）熱はお陰様で。コウくんが冷えピタ貼ってくれたんで治りましたわ。…ねぇ、沢山甘やかしてください。昨日は人前だったから、ちゃーんと良い子で居たんですから。

しんどそうな顔って色っぽいしなぁ。可哀想でめちゃくちゃ苛めたくなんのよ、抵抗してこないしもう最高。でも流石に自重すんだろ、悪化させたくねぇもん。(喜びを言外に最大限伝えてくる可愛らしさに想いの丈を発散する様に頬擦りをしてスキンシップを取るも、色香を帯びた強請り方は余りにも自分好みで。困った様に眉を下げつつ額へと唇を触れさせ、頬を伝い首筋へと向かう様に幾度も音を立てて口付けを贈り)…ふ、まぁ人前でキスしてきた辺りちゃんと我慢出来たとは思わないけど…俺もずっと触りたくてしゃーなかったから大目に見てやんよ。

可哀想なところを更に虐げたいってのが何ともコウくんらしいっすわ。俺も俺で弱ってる時こそ盛る変態なんで、お相子ですけど。──だっておやすみのキスはどんな時だってしなくちゃ。…あ、でも一個心残りがあったんです。コウくん、愛してますよ。（触れ合う頬の感触に擽ったそうに微かに笑いを溢しては、ふと昨晩言いそびれた愛の言葉を一際甘く囁く様に告げて。頬から首筋へと落ちていく口付けに敏感に息を詰めては、急にしおらしくなり視線を逸らしつつ相手の首筋を幾度か柔く吸い上げお返しをし）


反応が遅くなってすんません。時間も時間なんで、蹴って休んでくださいね。おやすみなさい。愛してますよ。

男が弱ってる時に盛んのはそれこそ本能的なモンだし仕方ねぇだろ。自分の種を残そうとしてんだろーなぁ…ま、雄太は抱かれる側だからそれはそれで皮肉だけど。──…理由こじ付けてキスしたいだけのクセに。…ハハ、それは俺もちと心残りだったわ…寂しくさせた日こそちゃんと言ってやりたいのにな。俺も愛してるよ、雄太。(甘ったるい言葉に擽ったさを感じ笑いを零しながら思わず顔を逸らすも、くつくつと喉を鳴らし本心を吐露しては向き直り抱き締めて。自分の行為のせいか目に見えて大人しくなる相手に感化される様に興奮を覚える己に言い聞かせる様に声を振り絞るは)──…マァジで良くねぇなぁ。ホント、病み上がりに無理させたくねぇ気持ちはちゃんとあんだけど…なんせ目の前の欲に弱いからさぁ。


いや、反応鈍かったのは俺だわ。悪ぃ、ちょい急な電話のせいで。まだ治ったばっかでぶり返す可能性もあんのに夜更かしさせちまってごめんなぁ。本筋は蹴ってもこのまんま置きにしてもどっちでも良いから、雄太が無理しなくて済む方選んでくれな。んで、マジでまだ本調子じゃねぇだろうから無理は禁物。明日は早めに寝ような。おやすみ、愛してるよ。

ウケる、瀕死になる程酷い風邪じゃないっすわ。でも致したら白血球が増えて回復早いらしいっすね。どんな薬よりも効く特効薬じゃねーっすか。──…理由こじ付けてキスってのは半分正解で、半分不正解ってトコっすかね。ちゃんとコウくんに触れておかないと落ち着いて寝れないんすよ。イチャイチャする事が習慣化してるんですから、しゃーなしっすわ。──…あーあ、まーた据え膳食えてねぇっすわ。コウくん意地悪だから、全部口に出してお願いしなきゃ駄目ですか？（己の誘いを躱そうとする恋人に小さく笑いを溢しては、態とらしい口調をしつつ自身の纏うパジャマのボタンをこれ見よがしに外していき。全て外したところで鎖骨が露出する程度に布地を肩口から下ろしては、相手の両手を左右の襟元へと導き柔な声色で）脱がすも着せるもコウくん次第でどうぞ。どっちにしても甘やかして貰うんで。



お言葉に甘えて置きにさせて貰ったんすけど、仕切り直して貰っても全然大丈夫なんで、とだけ。じゃあ、こっちは蹴ってくださいね。

…ふ、そんじゃあ次風邪引いた時は実験でもしてみる？それで実際治り早かったらお互い気ぃ遣わないで万々歳じゃん。──そんなん聞いたらやっぱ意地でも毎日帰ってきて構い倒してやんねぇとなぁ。俺も雄太と一緒に寝ねぇと夢見が悪ぃし、マジでもう1人寝なんか出来なさそ。(眼前で次第に露わになる白い肌の扇情的な様子に思わず目を奪われるも、導かれた指の腹が柔らかい布地を捕らえれば我に返り。吐いた溜め息は見せ掛けにも近い事を自覚する前に恋人の唇を奪い、緩慢に上腿を起こしては布団の中で相手を押し倒す様な形で組み伏せて)──ハァ…スケベ。んじゃお望み通りベッタベタに甘やかしてたぁっぷり時間掛けて抱いてやんよ。



めちゃくちゃ反応遅れて悪ぃ。早く寝る約束したのにごめんな、頼むから寝ててくれると助かるわ。んで、7日以降死ぬほどバタバタする予定だから先に伝えとくな。俺が寂しいから出来るだけ毎日顔出すけど、念のため。そんじゃあ蹴ってくれな、おやすみ雄太。愛してるよ。

面白い、乗った。…って言いたいとこっすけど、移るリスクがあるんで1人遊びして試してみますわ。最近の感じだと月1くらいは風邪っぴきになってるんで、チャンスは幾らでも。──ん、俺のために早く帰って来てください。でもって1人でなんて寝かさねーんで、安心してください。コウくんが欲してくれるなら、何を擲ってでも側に居ますから。──…ふ……ン…っ、……スケベなのはまぁ、俺も男の子ですから。じゃあ、沢山サービスしますね。（不意に口唇が塞がれれば咄嗟に瞼を伏せ、待ち侘びた感触に全身に甘い痺れが走るのを感じ。無抵抗で組み敷かれる体勢へとなっては、下方から眺める事で一層男らしく映る恋人の姿に見惚れ。徐に相手の手を取り中指へと舌先を絡めた後に吸い上げ行為を示唆しては、煽る様な笑みを刻んだ後に身を委ねるべく両手を相手の首裏へと回し双眸を伏せ／暗転）



風邪でしこたま寝たせいでショートスリープ期に突入したんで、楽勝っすわ。寧ろ深夜に気ィ遣わせちゃってすんません。…実は喫煙所の扉のとこまでお迎えに行ってたんで盗み聞きしちゃったんすけど、ヤベー連勤っすね。普通に健康を害するレベルなんで、無理になる前に魔法の言葉、37.5度以上熱がありますで休んでください。ストレスが溜まったらネコはネコでも猫カフェの猫だと思って愚痴って貰えりゃ、ニャーって返しますし、マジで無理しないでください。ヤベ、長くなった。愛してますよ、おやすみなさい。

はー、マジで出来た恋人だ事。まぁ連勤は正直めちゃくちゃ嫌だし、今日も中々荒れてたんだけど…こうやって雄太と少しでも話せりゃかなり回復出来るって再確認したし、ちょっくら頑張ってくる。それでも途中腑抜けてたら愚痴聞きオプションもよろしく。んで、全然代償と見合ってねぇけど棚ぼたで次の土曜からは3連休だし連勤前にチャージさせてくれっと嬉しいなぁって我儘言っとくわ。マジであんがと、お前が支えてくれるから頑張れる。…てのだけどーしても言いたくなった。んじゃ、改めておやすみ。愛してる、雄太が1番大事だよ。

出来ただなんてとんでもねーっすわ。呑気なチャランポラン学生なんで、社会のあれこれ知らず只々コウくんが心配なんすわ。…今日も大変だったんですね、お疲れ様でした。じゃあ頑張ったって事で、スタンプカード1個押しときます。5つ溜まったらスペシャルご褒美、なーんて。愚痴聞きなんて寧ろバーテンのメイン業務っすわ。ブルウォッカ、いつでも用意しますよ。土から月なら俺も日中からちょいちょい都合付けれるんで、勿論喜んで。俺の方は暫くは余裕なんで、小さい事でも反応させて貰う様にしますわ。けどストレスに睡眠程効く薬はないんで、コウくんはこっちはスルーして休養を優先してくださいね。じゃあ、今度こそおやすみなさい。俺もコウくんが1番大事ですよ。

ただいまぁ…。(恋人と約束した1日の喫煙本数を夕方までに達してしまえば後半はミントガムを噛んで凌ぎ、退勤後の一服すら律儀に自制し自宅へと。うがい手洗いを済ませリビングのビーズクッションへ顔を埋めると擦り寄ってくる愛猫を引き寄せ)

おかえりなさーい。今日はいかがでした？（ソファーへと着座しスマホを弄っているも、恋人がビーズクッションへと直行するのを認めては疲弊を慮り静かな声色で迎えの言葉を掛け、柔な笑みを刻みつつ隣へと移動し腰を下ろし。肩を包み込む様にして抱き締めては、髪を撫でつつ頬へと口付けを贈り）