雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
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まあ俺の全身を隅々まで見てる彼氏が選んでくれたんですから、似合うに決まってますわな。つかウケる、自分の彼氏が遊び人で良いんですか?──やった、じゃあ今日1日ちゃん付け禁止で。悠でも雄太でも雄太郎でも良いんで、呼び捨てでお願いします。(褒め言葉に素直に嬉しげに表情を緩めくすくすと肩を揺らしては、相手の顔が近付いてくるのを認めるなり瞼を伏せ目元への口付けを享受。次ぐ揶揄う様な言葉は別段意に留めず、相変わらず笑みを刻んだ儘甘ったるい声で強請ると、収納からカラーサングラスを取り出し掛けた後に手招きをして玄関へと向かい)さ、行きましょ。
まぁ俺が着て欲しい服贈ってんだしそりゃあ好みになんのは当たり前だわ。別に見かけだけなら気にしねぇし、俺基本捻くれてるからなぁ…遊んでそうな格好してる奴が俺の為に大人しくしてるとか、大人しそうな清楚系の奴がビッチとか結構唆る。──…まぁた、欲がねぇなぁ。そんぐらいお安い御用だわ。悠、雄太……まぁ、そん時の気分で適当に呼ぶかなぁ。(自負の言葉につられて肩を揺らせば気兼ねなく相手に触れられる事に安堵に近い息を漏らし、胸に抱いた猫に頬擦りをしてから床へ下ろしてくしゃりと相手の頭を撫で。手首に香水を付けて首筋へと擦り付けてから最後の身支度を整える相手を横目で見ては再度手首に香水を吹きかけて、手招かれる儘近寄ると自分にしたのと同様に相手の首元に移し付け、満足気に笑みを浮かべるとスニーカーを履き玄関を潜り)…ん、これで完璧。
あら、じゃあ今の俺はドンピシャコウくんの好みって訳ですね。彼氏の為に粧し込んで行く目的地は水族館。ピュアにも程がありますわ。──俺としては随分ご褒美なお強請りだったんですけど、物足りない様なんでじゃあ罰ゲーム用意しますね。チャン付ける度に1キス。多分呼び慣れてないでしょうから、今日はデート中に沢山キスできちゃうなぁ。──…わ…香水だ。えへ、匂い移して貰うってすげーエロい。あざっす。(不意に相手の手が首元に伸びると驚いた様に肩を揺らすも、嗅ぎ慣れた臭いが鼻孔を擽れば思わず表情を綻ばせ礼を込めてウィンクをし。お揃いのスニーカーを履くと相手の手を握り家を出て、エントランスに向かい緩慢に歩きつつ)そう言や今日は電車で行きます?
ハハ、マァジでデートで水族館とか行く事になるとは思わなかったけどな。高校生かよって感じだけど…ま、悪かねぇわ。──フハ…あらやだ、急に調子乗るじゃん。別に悠、が楽しいんならそれでも良いけど、俺がちゃあんと出来たらなんかご褒美ねぇ訳?──そ、マーキング。デートすんならちゃんと俺の匂い付けとかねぇと。(つい癖で慣れた呼び方で恋人を呼ぼうとしたのに気がつけば微妙な間が入り込み、楽し気な笑みに僅かな憎らしさを感じつつ口角を吊り上げ。握られた手の感触を数度緩急を入れて確かめながら足を進め、エントランスを抜け空を見上げては薄く広がった灰色の雲を認めては駅へと歩き出して)…そーね、雨降ったら嫌だしなぁ。偶にゃあ電車で行くか。
水族館デート自体は割と定番だと思うんすよ。野郎2人で歩いてたらお察し、って感じでしょうけど。…ふ、やっぱり慣れてないですね。じゃあコウくんが1度もミスらなかったら、俺がコウくんにお楽しみのプレゼントを用意します。いかがでしょうか。…ウケる。きっと前のコウくんなら馬鹿ップルって照れてたでしょうに、今はサラッとやってくれるんですもん。ぶっちゃけスゲーときめきました。(己の名前を不慣れな口調で呼ぶ相手に愛しさが溢れ小さく吹き出しては、外に出るなり空を見上げて同意を示すべく頷き。子供の様に大きく腕を振りつつ歩みを進めては、わくわくとした様子で隣に視線を向け)コウくんは海の仲間なら何が1番好きですか?
別にデートしてるカップルなんかほぼ周り見えてねぇんだから気にする必要ねぇだろ。どこ行くにしてもいつだってイチャついてんだし。…お、なぁによ。お楽しみのプレゼントとかテンション上がるじゃねぇの。そんぐらい張り合いあった方がやる気出るわ。…まぁ流石にこんだけ長い事付き合ってりゃ慣れたモンよ。最近は未だにこんな事で喜んでる悠を見る楽しさのが勝ってるから、つい色々したくなるし。(普段と変わらぬ口調で話しているつもりでも、呼び名を変えるだけで揶揄の色が抜け一層甘い言葉になる事を自ずと察知しながらも歯痒さを隠す様に視線を落としつつ薄く笑みを浮かべ。隣ではしゃぐ姿に眩しそうに目を細めては振られる手を厭わずに力を抜いて相手へと任せ)一番ねぇ…んなの考えた事ねぇけど、やっぱシャチとかサメとかのでっけぇ奴が泳いでるとテンション上がるかな。…悠は?
勿論人目なんて全然気にしないっすわ。寧ろ他人に見せ付けたいくらいっす。…まあマジで普通のプレゼントなんであんまり期待しないでおいてください。俺がコウくんに贈りたかった物を差し上げるだけなんすわ。──…だっていつまで経っても好きになった時みたいにドキドキするんですもん。コウくんに与えられる物は全部貴重な感じがするんです。だから一生一々喜ぶと思いますよ。(横目で相手の照れた様な仕草を見ればつられて俯き加減に柔な口調で言葉を紡ぎ、照れ交じりに微笑を浮かべ。駅に着くと大きく振った腕を停止させ、改札を通過しホームへと向かい)流石気が合いますね。俺もジンベイザメとかマナティーとかシロイルカとか、デカくておっとり浮かんでるのが好きっすわ。
ふ、イイ性格してるよなぁ。そんならキスの罰ゲームなんか打ってつけな訳だ、可愛いじゃねぇの。俺が悠にベタ惚れなの自慢して楽しいかよ?…そんな事言われたら期待値上がるに決まってんじゃん。お預けされたデザートでもくれんのかしら。──…一生、ねぇ。ハハ、さぞ心臓に優しくねぇ事だな。こんなモンくらい惜しげなくいくらでもやるのに。(恥じらいを感じさせる相手の仕草に小さく肩を揺らしては空の手で頬をかるく撫ぜて。駅のホームまで進めば丁度停車していた目的地方面の電車に乗り込み、空席に誘導する様に繋いだ手を引き)あーゆーの見るとプール行きたくなるよな、水ん中でダラダラしたくなる。ちっちゃい熱帯魚とかも飽きなくて良いけど。
ええ、大きい水槽の前でキスするのが小さい頃からの夢だったんです。やけにロマンチックじゃないですか。──ん、良い男に愛されてるって最強の幸せなもんで。羨望の眼差しを受けて歩くのは気分が良いんすわ。デザートねぇ…因みに何を御所望ですか?(頬を撫でられれば表情を緩ませ、相手に続き電車へと乗り込み。空いている座席に腰を下すと発車する電車に上体を揺らし、楽しみな気持ちを抑え切れず一人にこにこと表情を緩ませ)解ります、プールとか海とかで一緒に泳ぎたくなりますよね。俺ニモ好きなんすよ。あれは一生見ていられます。
フハ、本当にそーゆーベタなの好きだよな。映画のワンシーンでありそうなヤツ。雄太が可愛くおねだり出来たらしてやんのもやぶさかではねぇけど。──ハッ、半分冗談のつもりだったのに。まぁでも俺も外で愛想振り撒いてるお前見ながら、俺と2人になると途端に不器用になんだよなぁって思ってニヤニヤしてるからタチが悪ぃけど。…こんな所でそんな事聞いて、困るのは雄太じゃね?って冗談は置いといて。お前が与えてくれるモンならなぁんでも貰いますよ、俺強欲だから。(吊革を握りながら電光掲示板を見て大凡の所要時間を目算しては視線を対面へと戻し、眼下でご機嫌な様子を隠そうともしない恋人に庇護欲にも似た愛情が沸き起これば思わず破顔し、電車の振動で揺れる頭を更に揺らす様に撫で遣り)なぁんも考え無くて良さそうだもんな、嫌な事とか全部放っぽり出したくなる。あー、確かに好きそう。なんかちっこい奴らが忙しなく動いてんの可愛いよな。
…ふ、やっぱお強請りしないとしてくれません?夢見るオカマとしてはどちらからともなくキスする様なベッタベタのベタなシチュエーションでしたいなぁ。──ウケる、普通慣れ親しんでない恋人以外の人と絡む時こそ不器用になりますわな。俺くらいベタ惚れになると彼氏と一緒に居る時が1番ドキドキ緊張するんでしゃーなしっすわ。勿論心地良くもありますけどね。──雄太ですって、何か照れる。俺が与えられるものねぇ…そうだなぁ、気持ち良い事くらいしかないかな。(口元に手を添えつつ楽しげに下衆な冗句を告げては、髪を撫でる手に双眸を伏せ、喉を鳴らさんばかりに表情を蕩けさせ戯れて。停車駅で隣の座席が空けば相手を見上げつつ、シートをぽんぽんと叩いて着席を促し)ね、ニモ可愛いんすよ。後は深海魚とか訳分かんねーのも好きっすわ。…つかコウくんマジ彼氏感パネェっすね。さ、お隣に座ってください。
雄太がとびっきりのムード作ってくれんなら思わずしちまうかもだけど。俺やっぱ意地悪いからさぁ、貰えるって思ってる奴には簡単にあげたくねぇの。──付き合う前のがまだ余裕見せてたもんなぁ、お前は。今の方がずっと分かりやすくて可愛いけど。…多分、今雄太に器用にそーゆーの隠されると俺のが不安になるし。──あー、コレが1番いつものに響き似てっから比較的違和感無く呼べるかなって。良いじゃん、気持ち良い事俺大好きよ。じゃあご褒美に気持ち良い事してくれんのかしら。(開き直った様に人目を憚らず冗句に品のない言葉で返し、くつくつと喉を鳴らしながら吊革を握る側の肩でせめてもと口元を隠し。相手の隣席に促されれば片眉を上げるも大人しく腰を下ろし、相手の顎を緩く掴むと強引に自分の方を向かせ、満足気に肩に腕を回し)ボーッと見てられる系だしチンアナゴとかも好きそう。深海魚は変なヤツいてウケるよな。…あー、いや…立ってた方がお前の顔ちゃんと見れんだけどなぁ。──…まぁ、こうすりゃいーか。
ごめん。デート中にこんな事言うのはマナー違反だって分かってんだけど、ちょい向こうに顔出して来てぇ気持ちがある。勿論、悠チャンが良いならって前提だけど。ペース落ちても許してくれるなら二窓にするし、お前がデート楽しみたいって言うならこっちに集中する。酷い事言ってる自覚あるから、怒ってくれても良い。本当ごめんな。
すんません、先に急ぎのやつだけ。全然怒る様な事はないんで遠慮なく行って来ちゃってください。ばたばたさせちゃうのは申し訳ないんで、俺のデートはまた後日にでも。それじゃあ、行ってらっしゃい。
本当ごめんな。ちょい顔出したら直ぐ戻ってくるつもりだし、そん時に悠チャンがまだ起きてられそうだったら相手してやって。んで、埋め合わせはそれとは別に必ずさせてくれな。愛してるよ、行ってきます。
俺の我儘聞いてくれてあんがと、ごめんな自分勝手な奴で。今日はもうちょい起きてるつもりだけど、悠チャンが眠くなる時間帯になっちまったし無理せず寝ちまっても大丈夫だから。明日はちょい予定あるから夜遅くなる分、明後日は基本的には空けられるハズ。んじゃ、一応。おやすみ、悠チャン。愛してるよ。
やーだ、水族館は俺の楽しみにしてた場所なんで優しくして貰いますよ。あー、付き合う前は余裕でしたね。元々付き合っても友達みたいな関係になるイメージでしたし、こんな甘ったれるとは想像してませんでしたわ。つかコウくんが不安になるってのは意外。若干弱ってるとこを見てみたい気はしますわ。──…うける、スケベだ。ここでは内緒。(想定外に露骨な言葉で返ってくれば、薄く耳を染めるも愉快げにくすくすと笑い勿体振る様にウィンクを投げ。次いで相手の方を向く様に導かれれば恥じらいげに目を逸らし、素の表情を貫こうと唇に力を込め)あー、あんまり目が良くないんでチンアナゴよりかはマンボウみたいな奴のがぼんやり見てられますわ。…つか、毎日俺の顔なんて見てるじゃないですか。照れる。
反応遅くなってすんません。気抜いて寝た挙句、急用が出来てこんな時間になってましたわ。明日もこのくらいの時間になるかもなんで、遠慮無くお出掛けしてくださいね。それじゃあ、こっちは蹴ってくださいね。
なんだよ…いっつもデートん時はベタベタに甘やかしてんだから偶にゃあ良いじゃん。ま、御要望とあらば仰せの儘にしますけど。…そーね、実際俺も雄太がこんななるとは思って無かったわ。何言っても茶化してはぐらかし合う関係のまんま、俺の本心なんてきっと一生届かねぇって思ってたから。ふ、弱っても簡単には出さねぇけど…まぁでも、ここん所仕事関係で結構キてるからタイミング重なるとダメだろうなぁ。──ハハ…ここではって事は後でちゃあんと教えてくれんだ?楽しみにしとくわ。(先程より間近に迫った相手の顔に好都合とばかりに悪戯に耳元に唇を寄せ、ゆっくりと解放すればしたり顔だけ残し。満悦の表情で態とらしく視線を前へと向けようとするも取り繕い切れてない相手の表情に肩を揺らせば揶揄を込めて頬を突き)あれ、目ぇ悪いとか初耳だわ、だからいつもカラコンしてんの?…ハッ、そりゃ1日だって同じ悠チャンは見れないからさぁ。ちゃんと目に焼き付けておかねぇと。
やっぱりデートは甘く過ごした方が良いっすよ。時間が経っても忘れられないくらい楽しく過ごさなきゃ。てなもんで、俺がベッタベタに甘やかすのでも喜んで。…俺ばっかりじゃなくて、コウくんの変貌っぷりもなかなかのモンですよ。好きとかあんまり言わないのかなって思ってたら、毎晩寝る前には愛してるって言ってくれますし。──あら、仕事大変なんすね。なら躊躇無く俺に甘えてください。仕事は所詮プライベートを豊かにするためのツールなんで、コウくんが辛い時はそれを上回るだけ幸せにしてみせますよ。(耳元への戯れに短く息を呑んでは、人前故に自粛する分相手の手を諸手で包み込み甲を摩り愛情を伝え。目的の駅へと辿り着くと指を絡めて手を繋ぎ電車を降り、緩慢な足取りで改札を出て同じ場所へと向かう人の流れに沿って歩き)正解っす、度入りカラコンっすわ。まあまだ眼鏡無しでも生きれるレベルっすけどね。確かコウくんも眼鏡掛けてる日もありましたよね?さーて、駅に着いた。行きましょ、楽しみだぁ。
まぁ分からなくはねぇけど…好きな子って虐めたくなるじゃん?ちょっかい掛けて気ぃ引きたくてしょうがねぇのよ。でも甘やかされるよりは甘やかす方が断然良いわ。…あー、まぁ最初はそーゆーのあんま言わねぇつもりだったけど…今ではナイトルーティンみてぇなモンだからなぁ。雄太が寝てたとしても言わないと落ち着かねぇの。──…それが出来りゃあ苦労はしねんだよなぁ。あんまダセェ所見せたくねぇってのがやっぱ1番に来ちまうんだわ。(愛情を表す様に摩られる手に擽ったさを感じつつ笑って居れば、目的の駅に着き手を引かれる儘駅を抜け程なく歩けば水族館へと到着し。手早くチケットの購入を済ませると明るいエントランスとは相対して薄暗い通路へと進み)俺はPC触る時とかはブルーライトカットのやつだけど、基本的には伊達眼鏡。良い子チャン振りたい時に付けてるだぁけ。──よっしゃ、行こ行こ。
小学生と一緒だ、可愛いなぁもう。これ以上気を引くのは難しいんじゃないかってくらい、俺はコウくんに夢中だって言うのに。…甘やかしてばっかりだと疲れません?特に俺みたいな我儘な奴が彼氏だと大変でしょうに。──ナイトルーティンですか。習慣化しちゃうくらい意識して貰えてるのは嬉しいですよ。俺は、寝てる間ってどうしても1人みたいな状態になっちゃうから、コウくんに俺の愛を感じて貰って寂しくなったり不安になったりしない様にって伝えてました。…お、目が良いんですね。じゃあいっつも俺の全身もバッチリ見られてる訳だ。──あ、チケットあざっす。んー、楽しみだぁ。(相手に続き水族館へと向かうと、チケット売り場で恋人が購入するのを隣で待ち深々と頭を下げ。通路を進み巨大な水槽が見えてくれば、多種多様な魚が泳ぐ様に感嘆の息を溢し)…わぁ…でけー…不謹慎だけど美味そうな魚も泳いでますね。
遅い時間まですんません。蹴って休んじゃってくださいね。おやすみなさい、愛してますよ。
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