No title（〆）

良いじゃん、悪かねぇわ。んじゃ悠チャンが勝ったらなぁんでも一個お願い事聞いてやんよ。俺が勝ったら悠チャンは何してくれんのかなぁ。…なんて、じゃねぇよ。事実そうなんだから。俺のモンなんかお前にぜぇんぶやっても良いって思ってんの。──フハ、可愛い事言うじゃねぇの。俺と2人っきりん時に絆されて感じてなんか困る事あったっけ？やめてやる義理なんかねぇわな。(敏感な反応を示す恋人の姿に没頭する様に唇の柔らかさを味わい、愛の句に応えようとした所で不意に相手の掌がシャツの上から傷口を掠めては反射的に顔を逸らしてその腕を掴み。浅く息を吐き、笑顔で誤魔化しつつ両手に指を絡めて一度頬へと唇を触れさせてから再び口付けすべく瞼を伏せ)…ハッ、どーせ返り討ちに遭うだけだぜ。肉食動物っつっても所詮ネコだし。──…ッつ、………あー、手はこっち。イチャイチャ感出るだろ？

やった、じゃあ贅沢なお願い考えておきます。万が一俺が負けた時は、負け犬って事で首輪買って貰うのは如何でしょう。…ウケる、コウくんには無償の愛を注いでるのに。でも全てをなげうって愛してくれるお兄さんは、格好良くて大好きですよ。──…困りますよ、最近エロくなってしゃーないんですから。キスだけでも熱くなるのに、耳まで虜にされたら堪ったもんじゃないです。あは、返り討ちなら喜んで。コウくんに敵わないって見せ付けられるときゅんてするんすよ、Mだから。（目敏く恋人の背中が跳ねるのに気付けば、器用に一方の眉を上げつつ頬への口付けを享受し。相手が瞼を伏せるのを認めると舌を口腔へと捻じ込み水音を立てつつ深く絡め歯列なぞり焦らしては、相手の手から指を逃れさせシャツのボタンへと手を掛け手早く全てを開けた後に布を肩口から落とす振りをし、背中に再び手を滑らせ）…あれ、キスで感じました？今ビクってしましたね。可愛い。



すんません、恒例の眠気が来ちゃいました。でもって懲りずに以下略。いつも遅くまでありがとうございます。明日は若干早めに顔出せる筈なんで、とだけ予告させといてください。おやすみなさい、コウくん。愛してますよ。

ハッ、遂に自分から首輪強請っちまうまでになった訳？どちらにせよ悠チャンにとってはご褒美じゃん…まぁいーや、楽しそうだから乗ってやるわ。…無償の愛なんて不確定なモン望んでねぇよ。見返り求めてくれた方がずっと良いわ、その為に努力出来んだろ。──ふ、その分甘やかしてやるんだし良いじゃん。俺の言葉の一つ一つにソワソワしてんの想像するとめちゃくちゃ楽しいし。…俺を食えても食えなくても結局は悠チャンはご満悦ってか。いーねぇ、一粒で二度美味しくてお得じゃねぇの。そりゃ懲りない訳だわ。(自分の身体が反応した原因を相手が知れば眉を下げ申し訳なさそうな表情を見せるのは想像に難くなく自ずと明言は避けて。口腔を這う舌を甘噛みしつつも背中に再度痛みが走り、口付けへと向けた意識は強制的に途絶えさせられ、喉奥から悩まし気な息を漏らして。暫くして耐えかねれば恋人の首根を掴んで引き離すとその儘耳元で低く囁き)…キス程度で反応する程ウブじゃねぇの知ってんだろ。……ン、…ぃ……──ッ、お前が背中に洒落たモン付けてくれたお陰でキスに集中出来ねぇの。




まぁ毎度のお約束っつー事で。悠チャンこそ毎夜毎夜、眠気がくるまで付き合ってくれてあんがとな。折角教えてくれたし明日はちゃあんと大人しく待ってる、んでその分早めに寝かしつけてやろな。おやすみ、悠チャン。愛してるよ。

ウケる、罰ゲームの振りしたけどバレちった。でも幾ら首輪が欲しいからって態と負けたりはしないんで、安心してください。…へぇ、じゃあコウくんも俺に見返りを求めてくれるんですね。何が欲しいですか？お望みの物なら何でも差し上げますよ。（肌に直に触れると瘡蓋の存在に気付くのは難くなく。ざらりとした箇所に触れた途端に相手が反応を見せれば、己を引き離す手に抗う事なく身を引いた後に傷を覗き込み、どう見ても己が爪を食い込ませたであろう痛々しい痕に済まなそうに眉を下げ。先刻恋人が溢した悩ましげな声が再び脳裏に響き思わず生唾を飲み下すも、心配そうな表情を維持した儘ソファーから降り、背中を己の方へと向ける様に誘導し）──うわ、痛そう…すんません、集中し過ぎて全然気付きませんでしたわ。傷、見せてください。ね？

その上しっかり俺のツボ抑えてくんのがお前の姑息な所だよなぁ。態と負けたらめちゃくちゃ揶揄って遊んでやんのに。まぁ、どっちにしても負ける気ねぇわ。…愛情の見返りなんか俺の場合勝手に貰ってくけど。でも…そうだなぁ、んじゃこのまま俺が退屈しねぇ生活送れるようにして。悠チャンと一緒ならいつだって楽しいって思わせ続けてくれよ。(想像と寸分の狂いもなく見せられる表情を崩す様に恋人の頬を片手で軽く掴んでは直ぐに解放し、溜め息混じりに呟くと後頭部を掻き。触れ合いが終わる名残惜しさを感じつつも相手の気が済むのならばと誘導される儘、相手へと背中を向けてソファーの上に胡座を組み、上腿を背凭れに預ける様に寛ぐ姿勢を取り)──そーゆー顔すっから言いたく無かったんだよ。お前はもっと痛い事されてんだから気にしなくて良いの。

だって仮に俺が勝ってもお強請りしたらきっと首輪の１つや２つプレゼントして貰えるんで、態と負ける必要はないですわな。折角なんでこの後勝負してみます？…とか言って、コウくんが俺に注いでくれてる愛が無償なのは知ってますよ。だって俺にちっともお金出させてくれないのに滅茶苦茶甘やかしてくれるんですもん。…了解っす。じゃあ益々コウくんの好みの男になって、退屈させないどころかいつまでもドキドキさせれる様に頑張りますね。──…俺は痛いのが好きなんで構わないっすけど、コウくんは痛みに弱いですから。マジすんません。消毒しますね。（相手が己の方へと背中を向ければ痛々しい光景に一瞬表情を顰め、屈んでソファーに両手を突くと鉄の味を厭う事なく傷口を舌先でなぞり。ふと嗜虐心が湧き上がれば、瘡蓋を剥がす様に先端に力を入れて刺激し）

まぁそりゃあ可愛い可愛い俺の駄犬が首輪欲しいなんて言ってきたら建前無くとも喜んで買ってやるわな。あらやだ、早速待ち切れなくなってんの？受けて立ってやるわ。…んな崇高な奴じゃねぇよ、俺ぁ。学生に金出させんのなんか社会人がする事じゃあねぇだろ、それだけの理由よ。甘やかすのもデレデレしてる悠チャン見るのが楽しいから。…ふ、そりゃ期待値高いわ。これからも日々俺の事惚れ直させてくれんなら惜しみなく愛情注いでやんよ。──…まぁ確かに痛ぇの嫌いだけど、別に放っといたらそのうち治るし。(傷口に与えられる生暖かい刺激から僅かな痛みともどかしい快感を感じれば双眸を伏せて鼻腔から浅い息を吐き出すも、徐に刺す様な痛みが走れば背中を跳ねさせ。身を捩り相手の舌から傷を離せば肩越しに睨め付け不機嫌さを露わにした低い声色にて)ん……いッ…て、──…おいコラ、言ってる事とやってる事が違ぇんだけど。

コウくん、俺ラグジュアリーブランドの本革の首輪が欲しいっす。犬扱いなのに高い首輪着けてるのエロくないっすか？…よし来た、じゃあコウくんから俺に触ったら負けですからね。絶対に勝ってやる。──えー、俺はてっきり大事にされてるから優しくして貰えてると思ってたのになぁ。…ほったらしにして治るだなんて、ガキンチョじゃないんですから。次から爪立てない様に気を付けますね。（相手の呼気を感じ取ればしたり顔を浮かべるも、調子に乗り過ぎ睨み付けられるといじけた様に口唇を尖らせ背を向け、体育座りをし膝の間に顔を埋め）…ぴえん、怒られた。だって俺もSになってみたかったんですもん。

分かる、俺も着けさせんならヴィトンとかコーチが良いと思ってたわ。ま、マジもんの首輪なんか肌荒れしたら困るし、やるとしても精々チョーカーくらいだけど。…触んなきゃ何しても良いんだろ？クッソ余裕、吠え面かくなよ。──…その言い方はずりぃ。でも俺みたいな奴が優しくしてるだとか自分で言うのダッセェし、ご想像にお任せしまぁす。…まぁ別に、今となっちゃ背中なんか滅多に他人にゃ見せねぇし…正直、悠チャンがこんな事する位前後不覚になってたって思うと興奮するんだよな。(子供染みた所作で拗ね始める相手の姿に片眉を上げると、向き直り片膝を立てながら暫し思案。己の甘さをつくづく呪いながらも深く嘆息すると漸く口を開き、先の会話を思い出して伸ばしかけた手で)──…ハァ、手解きなんざ趣味じゃねんだけど、仕方ねぇなぁ。……悠、こっち向いて。俺が快楽主義者なの知ってんだろ。…ふ、気持ち良い事されながらなら大抵の事許しちまうと思わねぇ？

分かる、俺も着けさせんならヴィトンとかコーチが良いと思ってたわ。ま、マジもんの首輪なんか肌荒れしたら困るし、やるとしても精々チョーカーくらいだけど。…触んなきゃ何しても良いんだろ？クッソ余裕、吠え面かくなよ。──…その言い方はずりぃ。でも俺みたいな奴が優しくしてるだとか自分で言うのダッセェし、ご想像にお任せしまぁす。…まぁ別に、今となっちゃ背中なんか滅多に他人にゃ見せねぇし…正直、悠チャンがこんな事する位前後不覚になってたって思うと興奮するんだよな。(子供染みた所作で拗ね始める相手の姿に片眉を上げると、向き直り片膝を立てながら暫し思案。己の甘さをつくづく呪いながらも深く嘆息すると漸く口を開き、先の会話を思い出して伸ばしかけた手を頬杖にして留めては煽る様な甘ったるい声色を出しながら指の腹で自分の唇を押し潰し)──…ハァ、手解きなんざ趣味じゃねんだけど、仕方ねぇなぁ。……悠、こっち向いて。俺が快楽主義者なの知ってんだろ。…ふ、気持ち良い事されながらなら大抵の事許しちまうと思わねぇ？



悪ぃ、めーちゃくちゃ途中抜けてたわ。大して変わる訳じゃねんだけどすげぇ分かりにくいと思うから一応な。んで勿論こっちは蹴ってくれよな。

俺ヴィトンかグッチが良いっす。チョーカーなら持ってるんで要らないっすわ。だからと言って肌荒れ心配させるのも何なんで、勝負に負けない様にしときます。…うん、触んなければセーフっすけど…その言い方だと何か作戦でもあるんすかねぇ。警戒しときますわ。──…らしくない人に優しくされるからこそ最高なんだけどなぁ。…正直悦過ぎて無自覚にやってましたわ。じゃあこの傷がまた痛んだら、あの時の事を思い出してくださいね。（相手が己に触れる事を期待し顔を膝に埋めているも、徐々に感情が入り込み両目に薄く涙を浮かべ。不意に呼び捨てで呼ばれればぴくりと肩を揺らし、甘い声につられて顔を上げ体を反転させると無言で相手の両足を床に着く様に誘導し、先程までの様に膝に跨り。首裏に腕を回すと気を引きたくて仕様がないと言った様子で幾度も角度を変えつつ小さく音を立て唇を啄み、一度顔を離すと表情を窺いつつ囁く様な声で）やっぱ俺にはコウくんを虐めるのは無理っすわ。…ねぇ、触ってくれませんか？

…なぁんだ、チョーカーなら外でも付けさせてやれると思ったのに。人の首元なんか皮膚薄いから擦れて皮剥けたりすんだよ…まぁ、そうならない方法ちゃんと調べてやっても良いけど。…フハ、そりゃ策が無けりゃあ俺が簡単にハンデなんか与える訳ねぇじゃん。──だって散々虐めてるしなぁ、流石に手放しで優しくしてるなんて言える立場じゃねぇわ。…ふ、可愛い。嫌でも思い出すわ、俺の身体にこんな傷つけんの許したの後にも先にもお前だけだし。(振り返った恋人の瞳が潤んでいるのに気がつけばくつりと喉を鳴らしながら、抱き締めたくなる衝動を抑えるべく両の手を組み自制して。焦らす様なもどかしい口付けに歯痒さを覚えつつも意趣返しを企み、底意地の悪い笑みを前面に出しては逃げる様に唇を離して耳元へと寄せ、低く囁いてから徐に口を開けると甘噛みして)ま、悪ぃけど虐められる趣味ねぇからなぁ。やり返したくなっちまうし。──やぁだよ。お前が望んだハンデだろ、触ってはやんねぇ。

うわ天才。じゃあやっぱチョーカーにしますわ。彼氏に買って貰ったって自慢して歩きます。…つかウケる、やった事あるんすね。誰を飼ってたんですか？──虐めは愛情故にですよね。大体が俺がしてくれって頼んでる事ですし、コウくんは優しさの塊で違いないっすわ。（己が幾ら口付けを仕掛けようと無反応で躱されてしまえば、侘しさを覚えつつもムキになり懸命に口付けを贈り。堪え性がない故に降参の文字が頭に過ぎるも、一方でつれない態度であしらう恋人に胸を高鳴らせては一層気を引こうと相手の脚の上で腰をしならせ。唐突に顔が離れれば見開いているも束の間、耳を犯す声と刺激に唇を噛み体を震わせては、欲しがる視線を向けた後にぎこちない所作で首筋へと唇を落としていき）──…ん、……狡い。…欲しいのに貰えないから焦ったくてしゃーないです。もっと加減してくれなきゃ、

首輪の役目全うしてて良いだろ？そんでチョーカーの下にめちゃくちゃキスマーク付けてやんよ、簡単に外せないようにさぁ。…あー、いや……昔のセフレが首輪持ってきたからちょい面白くて遊んだだけ。──ふ、それで喜ぶように俺が変えただけで別に元からMって訳じゃねぇだろ。まぁ…素質はあったんだろうけど。(腿の上で相手の腰が揺れる感触に高揚感は抑え切れず、普段ならば無遠慮に相手の臀部に伸ばす手に感じる骨張った指の硬さに紙一重で理性を保っては熱を逃す為に肺に篭った空気を吐き出し。首筋へと顔を埋める恋人を横目で見据えながらその耳へ音が届く様に己の唇を舐め上げつつ下卑た笑みで揶揄染みた言葉を投げ掛け)──お前が負けで良いです、ごめんなさいって一言言やあ幾らでも良い所触ってやるよ。あぁ…それとも、焦ったいのが嬉しい訳？我慢した分だけ気持ち良くなれるもんなぁ。




そろそろおねむの時間じゃねぇ？毎度毎度長引かせちまってごめんなぁ、無理せず蹴って寝ちまって良いからな。んで、デートの約束もあるから、こっちは流しても全然良いよ。続行させるならさせるでちゃあんと別日にデートするし、安心して好きな方選んで。んじゃ、一応…おやすみ、悠チャン。愛してるよ。

うわエロい。けどコウくんが他の人とも遊んだみたいなんで、やっぱダーメ。俺だけが唯一無二じゃなきゃ嫌なんですもん。嫉妬しちゃう。──ええそりゃもう、コウくんと付き合うまではドノーマルでしたよ。強いて言えばS寄りだったんすけどねぇ…誰かさんに育てられたみたいっすわ。──触って欲しいけど生憎負けるつもりはないんすわ。だって首輪されたくないんですもん。コウくんがちょっとでもセフレの事を思い出すのは嫌。（相手を煽るべく口唇を使い幾度も薄い皮膚を刺激するも、途中で嫉妬から眼を揺らしては唐突に相手から離れ表情の筋肉へと力を入れ笑みを刻み。指をひらつかせてはソファーを降り寝室へと向かい、寝巻きに着替えるとベッドの端で丸くなり眠りへと就き）今は引き分け。尚寝る間も勝負は続行。…おやすみなさい、一足先に寝てますね。



時間気にしてくださってありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて、そろそろ寝ておきます。コウくんも蹴ってくださいね。…もしかして明日若干反応が遅くなる時間帯があるかもなんでご迷惑をお掛けしますけども、デート楽しみにしてますね。それじゃあおやすみなさい。愛してますよ。

…別にただのお遊びの範疇だって。飼う気も無けりゃ向こうにだってその気はねぇだろーし。俺が首輪やりてぇなって思ったのはお前だけ。──…今のは完成に誘導尋問じゃん。ずっりぃわ、お前に聞かれさえしなけりゃ微塵も思い出さねぇってのに。つか、首輪付けたそのセフレが唯一無二になんのは良いのかよ。(失言に気づいた時には既に遅く、恋人の体温が離れ脚の上の重みが無くなれば不貞腐れた様に言い訳がましい言葉を紡ぎ。引き止める暇も無く寝室へと進む背中を無言で見遣る子供染みた自分の意地を自覚し、嘆息を漏らしては頭を冷やすべくベランダへと出て一本だけタバコを吸ってから寝室へと。下着姿になりつつ寝具の端で丸まる姿を横目で見てから寝具に横たわり、徐にその背中へと腕を伸ばすと胸元へと引き寄せて額に唇を触れさせて瞼を伏せ)…このまんま放っといたら拗ねるクセに。変な所甘え下手なんだよなぁ。──おやすみ、悠チャン。愛してる。お前以外の特別なんかなぁんも無いよ。

（目覚めると恋人の腕の中に居り、昨日の嫉妬に罪悪感を抱きつつ済まなそうに眉を下げ起こさない様に気を払いつつ唇へとキスを贈ると、そっと寝具から出てシャワーを浴び身支度を始めて。相手から褒められたメイクを施すとプレゼントで贈られたTシャツと白のワイドテーパードを纏い、厳つい印象のチェーンネックレスを着けキャップを被ると、恋人が起きる迄の時間を埋めるべく猫の元へと歩み寄り抱え上げ）ココちゃんおはよー。今日はパパとデートに行くからイイ子で待っててねん。

(目が覚めると自身の寝起きの悪さからその儘暫し身動ぎして、漸く覚醒し始めた頭で恋人が隣に居ないことを理解しては緩慢に起き上がり。手早くシャワーを浴びて、濡れた髪を拭きながら寝室へと戻ると黒地にレトロプリントの入ったオーバーサイズ気味の半袖シャツとハイウエストのデニムを身に纏い、サングラスを襟元に引っ掛けオールバック風に髪をセットしてからリビングへと向かい、愛猫と恋人が戯れる姿を見ては頬を緩めつつあゆみより)おはよ悠チャン、ココ。ちと久々に寝過ぎたわ、待たせてごめんなぁ。

んー、ココちゃん可愛いねー。──あ、コウくんおはようございまーす。良く寝れたみたいで何よりっすわ。今日も格好良いですね。俺好みの男だ。（猫撫で声を出し頬擦りをして猫を愛でているも、恋人の声が背後より聞こえれば表情を緩めて振り返り腕の中の子を差し出し。己好みの恋人の服装を惚れ惚れと眺めた後に悪戯に双眸を細めては）そう言えば昨日の勝負は俺の勝ち。て事で、お願い聞いて貰いますね。

ん、どーも。悠チャンも可愛いよ、やっぱそのTシャツ似合うわ。クッソ遊んでそー。(振り返った恋人の瞼に載ったアイシャドウが光を集め表情を変える様を見ては愛猫を腕に抱きつつ、相手の目元へと口付けを落とし心中とは裏腹に冗談めかして。勝ち誇った笑みに片眉を上げ、煙に巻きたくなる衝動を覚えるも直ぐに思い直し、粘っこい声色で負け惜しみの揶揄を込め)…ま、いーよ。一回約束しちまったしなんでも叶えてやりますよ、お姫様。何をお望みですかねぇ。