雄太郎 2020-01-21 03:40:27 |
通報 |
…えへへ、(紫煙の香を纏いつつ喫煙所を出ると、今し方の出来事を回想し幸せを噛み締める様に表情を緩めて頬を諸手で包み。帰路に着くべく足を進めるも、直ぐに思い止まって引き返せば出入り口の傍に屈み込み、ご機嫌な声を出して)こーじさんと帰ろー。
…さっみ。(外の冷気に思わず身を竦めれば眉間に皺を寄せ、白い息を吐き。ふと視界の端の違和感へと目を向ければ表情を緩ませながら手を差し伸べて)なんだよ、待ってたのかぁ?
…あ、来た。ちゃんと恋人らしい事出来なかったんで、待ってたんです。まぁもう解ってると思うけど、人前だと照れ臭くて。(声がする方を一瞥しては、嬉々と笑みを浮かべ伸ばされた手を握り立ち上がって。そのまま首に腕を回し抱き着いては、耳元で囁く様に)ココちゃん居ないみたいなんで、明日は俺ん家に招待しちゃって良いです?ちゅーはその時に。…あ、それだけを言いたかっただけなんで。お返事はいりません。おやすみなさーい。(くすくすと悪戯に笑い声を立てると、肩口に額を預け瞼を下ろし)
ハハ、マジで可愛い事ばっか言うなぁ…。俺の心臓保たないから程々にして。(相手を抱き留めれば囁かれた言葉に肩を揺らして笑いながらその額に口付けて)あー…いや、明日有給取ってっから昼間兄貴ん所行ってくるわ。早くココにも会わせてぇし。だから楽しみにしてゆっくり寝てなぁ。おやすみ、悠チャン。(相手の頭を撫でながら自分の頭を緩くのせれば目蓋を下ろして)
はー…寒かったなぁ、ココ。(1LDKのモノトーンで揃えられた自宅に戻れば肩のペットキャリーを降ろし、中から愛猫を出してやってから声を掛け、そのまま甘い声で鳴く彼女を抱き上げて。胸の中の小さな頭を撫でながらソファーに腰を下ろしたものの、スマホを一瞥してから手に取り『ちょい向こうに行ってくるから、都合良くなったら顔出して。一緒に俺ん家行こ。』と手短にメッセージを送信して、ココの鼻先に口付けを1つ。)今日は可愛い子来るからいい子にお留守番しててなぁ。(彼女につられるように甘ったるい声色で告げれば玄関へと足を向け寒空の下へ)
…おっ、混んでる混んでる。(紙袋を携えつつ見慣れた街路を進み目的地へと辿り着けば、紫煙の香りが立ち込める室内の様子を扉越しに窺い、見慣れた顔触れで賑わう空間に思わず頬を緩めて。徐にスマホを取り出すと『混んでるみたいなんで、外で待ってまーす。ゆっくりして来てくださいね。』と絵文字をふんだんに使ったメッセージを送信し、ご機嫌に壁に寄り掛かりながらゲームアプリを起動して)
あー…悪い、待たせたなぁ。寒かったろ?(紫煙の充満した部屋から出れば、壁際の人影に顔を綻ばせつつ眉を下げ。寒がってないかと確認するようにその頬を軽く撫ぜて)
全然待ってないっすよー、寧ろ落ち着く暇もなく呼び出しちゃってすんません。…よし、死んだ。(FPSのゲームに興じ視線はスマホへと釘付け。抑揚の無い口調で言葉紡ぐも直ぐにゲームを終了へと運ぶと、漸く目を合わせ嬉々と表情を緩ませて)はい、寒かったです。…って言ったら、何かあります?
いーよ、俺はあんなに入り浸ってた悠チャンがあそこに入って来ずに俺を待ってたっつーのが可愛くて仕方ねぇし。(スマホに視線を落とす相手の頬の感触を楽しみながら堪え切れずくつくつと笑いを溢し。視線が交わり投げかけられた問いに暫し思案すれば手を差し出し)…んー。とりあえずはまだあったかい俺の手で我慢してもらうか。…俺ん家結構すぐだからもうちょい寒いの我慢してくれなぁ。
ははっ、遂に俺の連勤に終止符が打たれましたよ。浩二さんはこのまま記録を伸ばして下さい。(甘さの欠片もない普段通りの口調をしては、差し出された手へとお手をするに留め悪戯に一笑。両手をコートのポケットに突っ込むと徐に歩みを進めて)魅力的な誘いっすけど、此処じゃ誰かに見られちゃうかも。どうせバレるのも時間の問題でしょうが。…しかもね、実は寒くないんすわ。さ、行きましょ行きましょ。
そーいや智チャンとも入り浸り度競ってたわ。…ま、俺の圧勝なんだけどなぁ。(行き場の無くなった手で後頭部を軽く掻けば苦笑を漏らしながら呟き。)まぁなぁ、雨月さんと藍斗さんは言わずもがな、浅木さんにもバレてたし。…あそこの人察し良いからなぁ。どーせ2人揃ったら散々弄られんだろ。(帰路を歩みながら紫煙を吐くようにため息を吐けば、くつくつと肩を震わせながら笑い)
ウケますね、智希果敢過ぎますわ。いきなりラスボスに挑んでる様なモンっすもん。…んー、やっぱ寒いかも。(相手の所作を認めれば双眸細め、喫煙所から視界に差し掛かったところで自ら手を差し出し)…あー、3人に知られたんすか。まあ良いんすけど、弄られるのは御免なんで浩二さんだけで引き受けて下さい。…そう言や、頬大丈夫です?(夜道の視界では判別が付かず、案ずる様に眉を下げながら問い掛け)
あいつなんで生意気になっちゃったんだろなぁ…。悠チャンと仲良いからかねぇ。…ハハ、どーぞ。(差し出された手を握ればその温もりに口元を緩めながら相手を横目で見遣り)俺結構平気な面して躱す自信あっから、最終的に悠チャンに矛先が行くんじゃねぇ?頑張れ、みんなの弟。…ん?あぁ、平気。そんな柔じゃねぇよ。(他人事のように茶化して言えば心配そうなその視線に笑顔で応えてから、相手の手元の紙袋を見ながら不要な心配かと思いつつも)あー…コンビニで買うもんある?もう着くけど。
多分浩二さんが弄り易いからじゃないっすか?愛情ですわ、きっと。俺も浩二さんにしか生意気言わないですし。(手が握られればぎゅっと握り返し、幸せを噛み締める様俯き加減で笑みを湛え)ははっ、じゃあ俺の方に回って来たら志摩君雨月さんカップルくらい清々しく惚気てやりますわ。…大丈夫なら良いんすけど。綺麗な顔に痣が残ったら大変。(ふと紙袋に注がれる視線に気付けば、満面の笑みで掲げて見せ)あー、コレ。浩二さんの好きなモノが酒以外知らなかったんで、ココちゃんと2人のお土産にってちゅーる大量に買ってきました。コレ以外ないんすけど、何か買います?
悠チャンは割と最初っから俺には生意気だったもんなぁ。…でもそうか、少なくとも悠チャンのそれは愛情な訳ね。(揶揄うような声色で告げるも満悦の表情が現れるのを感じれば握っている手とは反対で口元を隠し)うーわ、デレデレじゃん。…ま、あれはあれで見てる側は毒気抜かれるよなぁ。一緒に喜んでやりたくなるし。んじゃ、負けねぇように1つ頼むわ。……ハハ、悠チャンがそんな事言うの珍しくねぇ?流石に照れるわ。(一瞬面を喰らった表情を覗かせれば破顔しつつも視線を逸らし。握った手に慈しむように力を込めて)お、マジで?ココが喜ぶわ。まぁ、なんか必要だったら後で買いに行けばいーだろ。(自宅に着けば鍵を開けて玄関を開いて相手を招き入れ)
最初からっつーなら愛情じゃないっすね。単にこの人が弄り易いからって結論に至りました、ちゃんちゃん。(続く揶揄う様な指摘に直ぐ様表情を無にすると、抑揚の無い声色にて)へ?俺は間も無くココちゃんに会えると思ってニヤニヤしてただけですが。…そっすね、あのカップルはマジで弄れませんわ。ブーメランで返って来ますもん。もー、俺を何だと思ってるんですか。元来人を褒めて伸ばすタイプですー。あとスルーされましたけど、浩二さんも食べて下さいね。(促される儘相手の自宅へと足を踏み入れると、1人世帯にしては十分過ぎる間取りに驚嘆し、暫し見開き)お邪魔しまー…家デカッ。
はー…生意気。散々返り討ちにされてたクセになぁ。(態とらしくため息を吐くもその顔には笑みを浮かべつつ)すげぇよなぁ、お互いの事大好きなんだろうなって嫌でも思い知らされるわ。なんつーか、尊敬のレベルだよなぁ。…おっかしーなぁ。俺悠チャンに貶された記憶しかねぇなぁ?……待って、俺が?ちゅーるを?…悠チャンにも食わせるぞこら。(軽口の応酬を楽しみながら相手を先導する様にリビングへと歩けばキャットタワーに登る愛猫を抱きしめ)狭っ苦しいの嫌でここにしたんだけどほぼ寝るために帰ってたから無駄ではある。ま、今はココが居るし丁度いいけどなぁ。
返り討ちが甘いからこうなんじゃないっすかー?(又もや一本調子で言葉紡いでは、一瞥し短く唇をにやりと)本当にっすよ。まあ言うて流石にあそこまでじゃないっすけど、浩二さんも自称女泣かせの癖に良くしてくれてますわ。…あーうん、俺から褒めて欲しいです?正味生意気言われた方が心地良いっすよね?ははっ、俺は犬タイプなんでちゅーるは食いませんわ。…お邪魔しまーす。(冗句を掛け合いつつも、想像を超える広々とした住まいには萎縮していて。頭を下げ丁寧に靴を脱ぎ廊下を進み遂に猫と対面すると、瞬く間に表情を緩め手を伸ばしながらデレデレと歩み寄って)…えーココちゃんめっちゃ可愛いっすねー。美人さんやー…撫でさせて下さいー。
ハッ…何、挑発してる?(不意に嗜虐心を擽られれば笑顔の儘些か冷めた目で相手を見据え)そりゃ努力はするつもりだけど、あそこまでになれる自信はねぇよ。そうだなぁ、心地いいのは事実だけど…まぁでも、悠チャンが俺に甘ったれてくれるようになるのを楽しみにしてる節はあるなぁ。(愛猫に一度頬擦りをしてやってから相手に抱き上げさせるように両手で差し出せば、キッチンへと向かい)別嬪だろ?あー…っと。適当に座っててなぁ。珈琲、紅茶…ビールとウイスキーと炭酸水…祿なもんねぇけどなんか飲む?
ははっ、悪い顔してまっせ。でも浩二さんはこう言うのが好きなんすね。頭の端っこに置いときます。(一笑しつつ首を横に振り否定するも、刹那妖しく口唇をしならせて見せ)…甘ったれんのかしらね。正味自分で想像したら反吐が出る光景っすわ。…わぁ、可愛い…初めましてーココちゃーん。(恐々猫を受け取ると、負担を掛けない様にと直ぐ様床に腰を下ろして正座した膝の上に載せて。鼻の近くに指を差し出し挨拶した後に、緩む表情をそのままにゆったりと背を撫で猫撫で声を出して)…あー、すんません。お気になさらず。でもビールは頂きで。
トピック検索 |