匿名 2020-01-10 22:18:51 |
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カーテンが光を遮る
薄暗い部屋の中
アレが欲しいと体が謂う
穴だらけボロボロの腕に包帯を巻く
足枷がついた重い体はもう動かない
歌う鳥の歌声に耳すませ
咲き乱れる花を窓越しに見る
今日はいい日だな
もう一生見ることのない青空に
さよならを告げて飛びたつ
青空は僕を見ている
赤色に体を汚した僕を見ている
穴だらけの僕を見ている
ボロボロの僕を見ている
青空は笑っている
窓からの光が漏れる最後の廊下
お前は沢山の塵をつけてやって来る
よお、調子はどうだ?
なんて聞いても答えないお前
鐘の音が廊下を震わせる
鳥の歌声を聞きながら
お前は花を踏み潰す
なあ、
それは『お前がした』のか?
何も答えないお前にサヨナラ
もう来るんじゃねぇぞ
また来たお前はケツイに燃えてる
そのケツイをお前そのものか?
聞いても返る答えが無いことは知っている
そしてまたサヨナラだな
これで何回目だろうな
殺意に燃えたお前を見るのは
前のケツイはどうしたんだ?
その殺意はお前の物か?
返る答えは無い
死の間際のお前は
目が開いていた
よお、お前はアイツじゃないよな
アイツの姿をした化物さ
俺は知っている
お前はアイツに取り憑く幽霊と
さあ、早く始めようぜ
地獄に何回突き落とされれば気が済むんだ?
諦めろ!
お前は俺に敵うわけ無いんだ
いや、それは逆だったかな
押されてるのは俺の方だな
だけれど、
俺には使命が残っているんだ
嗚呼、こんな俺には
誇大妄想狂の名が相応しいな
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