恋の歌 / 創作ＮＬ

食欲はあるようだね、良かった。それなら何か簡単に作ってきてあげようか？(椅子から腰を浮かせ)

いいんですか？(相手の言葉に声を弾ませ)

ああ、勿論喜んで。というわけで台所と食材を使わせてもらって構わないかな？あと、俺も一緒に食事していってもいいかい？実は俺もお昼まだだったからお腹ペコペコなんだ(朗らかに笑えば、台所へと向かおうとして)

はい。大体の食材は冷蔵庫にあると思うので。よろしくお願いします。(沢村先生以外の人と一緒に食事をするなんて久々だなぁと思いつつ)

……やあ、待たせたね。消化にいいものがいいだろうと思って、たまご雑炊にしてみたよ(少しして土鍋と二人分の器を盆に乗せて戻ってきて)

ありがとうございます。(上半身を起こして)

じゃあ、はいどうぞ。優衣ちゃん、自分で食べられるかい？(器へと盛り分けてレンゲと器を相手に差し出して)

はい、なんとか。(器を受け取り)

そう、良かった。それじゃあ食べようか(いただきます、と両手合わせてから雑炊を食べ始めて)

いただきます。(軽く手を合わせて一口食べると)...美味しい...

お口に合ったようで何よりだよ(一つ頷き、満足げにして)

春樹先輩って料理上手なんですね。(そこで玄関が開く音がして男の声で「優衣ちゃーん？」と声が聞こえて)あ、沢村先生帰ってきたみたい。

思ったより早く帰ってきたね、良かった良かった。それじゃあ俺はこれを食べ終えたらお暇させてもらうとするよ(自分の役目は終わったとばかりにそう口にして)

あの、春樹先輩。...また具合が悪くなったら頼ってもいいですか...？(少し恥ずかしそうに下を向いて)

ああ、もちろん。俺で良ければいつでも頼ってくれて構わないよ(ふっと柔和で朗らかな笑みを浮かべ、首を縦に振って)

...じゃあ、連絡先交換しませんか？(自分のスマホを取り出して)

そうだね、喜んで。優衣ちゃんさえ良ければ別に具合が悪くなくてもいつでも連絡してきてくれていいからね(こちらもスマホを取り出せば連絡先を交換して)

ありがとうございます。(自分のスマホに「春樹先輩」と登録して)

じゃあ俺は食器だけ片付けてそのまま帰るよ。またね(お盆を手に立ち上がり)

あっ、それくらい私が...(ベッドから降りようとして)

ダメだよ優衣ちゃんはもう少し寝てないと。きっと先生もそう言うよ、ね？(相手の肩に手を置き、静止すればベッドへと寝かしつけて)

...まあ、沢村先生ならそう言うでしょうけど...(ただ沢村先生と春樹先輩が鉢合わせると後々面倒なんだよなぁ、と思いつつ)

…それとも、何か心配事でもあるのかな？(相手の反応から何かを察したように穏やかな口調で問いかけ)

...沢村先生は、私のこと本当の娘みたいに扱ってくれるんですけど、過保護というか心配性というか少し私を溺愛し過ぎなんですよね。だから私が男の子と2人きりでいた、なんて知ったらまるで娘の結婚に猛反対する父親みたいになるというか....後で私が問い詰められるんですよね...(隠すことでもないかと正直に話し)

そっか…それじゃあ、優衣ちゃんを困らせたくないし俺はそっと帰るよ。今日のことはクラスの友達に送ってもらったとかそんな感じで誤魔化しておけばいいからさ(話しを聞けばなるほどと頷き)

はい、そうします。(すみません、と申し訳なさそうに言って)

大丈夫だよ、俺は気にしてないからさ。それじゃあまた学校でね(手をヒラリと振れば部屋を出て行って)

はい。メール、しますね。(手を振って)

…優衣ちゃん、大丈夫かな？(家に帰って真っ先に相手の顔を思い出して呟き)

「今日は、ありがとうございました。わざわざ家まで送ってくれたのに御飯まで...本当にありがとうございました。また学校で会いましょうね。 優衣」送信っと...(早速メールをして)

「どういたしまして、優衣ちゃんはあの後大丈夫だったかな？今度は元気になった姿で学校で会いたいな」…こんな感じでいいかな(送られてきたメールへすぐに返事を返し)

「大丈夫です。じゃあ学校行けるようになったら春樹先輩のクラスまで行きますね。」っと...(結局沢村先生はまたすぐに出て行き、この状態を見られる事は無かったことに安堵しつつ)

「本当かい？それじゃあお昼でも一緒に食べよう、楽しみにしてるからね。じゃあまた明日」っと…(最後に今日のメールをそう締めくくり)

「はい、また明日。」...よし。(メールが送信完了するとスマホの電源を落とし)

メールではああ言ってたけど、優衣ちゃん本当に大丈夫かな…(次の日のお昼休み、教室で相手を待ちながら今日は本当に学校へ来れているだろうかと心配していて)

春樹先輩いるかな....(ちゃんと学校へ来ており、相手のいるクラスの様子を伺い)

おや、優衣ちゃん待ってたよ(教室の入り口に相手の姿を見つけ、歩み寄ってそう声をかけて。顔色を見れば昨日に比べてずっと良さそうで安心し)…うん、今日は元気そうだね

はい、もうすっかり。一緒にお昼、食べましょう？(そう言って持参したお弁当を見せて)

ああ勿論。優衣ちゃんはお弁当を持参しているんだね、俺は購買かどこかでパンでも買って来ようかな(快く頷き、自分のお昼を確保するべく購買へ向かおうとして)

良かったら今度から春樹先輩の分のお弁当も作ってきましょうか？(流石に購買ばかりでは栄養不足じゃないかなと思い)

それはとても魅力的な提案だけど…でも、優衣ちゃんが大変じゃないかい？(相手の負担になるのではないかと思い、少し考え込み)

私なら平気ですよ。お料理好きですし、春樹先輩が食べてくれるなら嬉しいです。(相手の隣を歩きながら)

そうかい？ならお言葉に甘えさせてもらおうかな、でも体調が悪い時は無茶したらダメだよ(笑顔で頷きいてから真剣な目を向けて、そんな話しをしている間に購買へつけばパンを３つほど適当に見繕って)…さて、どこでお昼食べようか？外は少し寒いけど中庭辺りなら日当たりもいいし暖かそうだよね

わかりました。おかずのリクエストがあったら言ってくださいね。そうですね、中庭に行きましょうか。(相手の言葉に笑顔で応え、中庭へと足を運び)

うん、見立て通り日差しが気持ちいいなあ…風もないし、こんな日はのんびり居眠りでもしたくなるよ(中庭へやってきて、ベンチへ腰を下ろせば、グッと伸びをして)

確かに、眠くなっちゃいますね。(ベンチに座ってお弁当を広げつつ)

午後の授業さえなければそれも一興…いや、流石に風邪を引いてしまうかな？(時期的に外で昼寝は少し無茶かなと苦笑しながら、手元の弁当箱を覗き込んで)…それで、優衣ちゃんは和食と洋食どっちが得意なのかな？それによって次回のリクエストも変わってくるよね

どっちもある程度は出来ますよ。でも洋食が多いかもですね。(少し自分のお弁当を見つめて)

なるほど、洋食というとやっぱり定番のハンバーグとかエビフライなんかは外せないよね(うんうん、と頷きながら微笑み、手製の弁当を褒めて)美味しそうなお弁当だね

ハンバーグとエビフライですか...(メモを取って、お弁当を褒められれば卵焼きを２つに分け、一個相手に差し出して)

ん？もしかして、俺にこれをくれるのかい？(差し出された玉子焼きと相手の顔とを見比べ)

はい、どうぞ♪(笑顔で差し出したまま)

えーと、それじゃあ失礼して…うん、美味しいよ(一瞬躊躇った後、口を開けて玉子焼きを食べて素直な感想を笑顔で述べて)

えーと、それじゃあ失礼して…うん、美味しいよ(一瞬躊躇った後、口を開けて玉子焼きを食べて素直な感想を笑顔で述べて)

良かったです。卵焼きって各家庭の味が一番出ますからね。(そう言い自分も卵焼きを口にして)

うん、確かに…うちのはもう少し甘いかな。でも、俺は優衣ちゃんのしっかりお出汁のきいた玉子焼き好きだよ(自身の顎に手を当てながらしみじみ頷き)

甘い卵焼きも良いですよね。(春樹先輩のお弁当には甘いのとうちのどっちもいれようかな、なんて思いつつ)

そうなんだよね、どちらも甲乙つけがたいっていうか…でも、俺は優衣ちゃんが心を込めて作ってくれるならどちらでもいいよ。料理上手なのはよくわかったし、きっとなんだって美味しいだろうし(そう言って相手の頭を優しく撫でて)

ふふっ、そう言ってくれると作りがいありますね。(大人しく撫でられ)

だが、してもらうばかりも少し悪いような気もするな。かわりに俺から優衣ちゃんに何かしてあげられる事はないかな？(微笑みかけながら、首を軽く傾げ)

春樹先輩は私が頼ったら助けてくれるじゃないですか。それだけで充分ですよ。...ただ、欲を言うなら春樹先輩の恋人になりたいな、なんて....(そこまで言うとはっとして「い、今のは忘れてください！」と赤面しながら言い)

今のは優衣ちゃんのお願いでもちょっと聞けないな…俺は優衣ちゃんのことばかりをついつい考えて、気になってしまうぐらい優衣ちゃんのことが好きなんだからね(相手の顔を真剣な顔で見つめて)

...！(びっくりした顔で相手を見ながらも照れて目を合わせられず)

優衣ちゃん、俺は優衣ちゃんが好きだよ。優衣ちゃんはどうかな？(相手と目を合わせるように顔を動かして)

...わ、私も春樹先輩が好きです。(少し視線を彷徨わせるが１つ深呼吸をしてから相手を見て)

そっか、良かった。それじゃあ今日から恋人同士ということでよろしくね(にこりと微笑めば再び相手の頭を優しく撫でて)

は、はい....(そう返事をすると昼休み終了のチャイムが鳴り)そ、そろそろ校舎に戻りましょうか。午後の授業始まっちゃいますし。

残念だけど仕方がないね…今日の放課後、優衣ちゃんさえ良ければどこか寄って帰ろうか？(ベンチから立ち上がり、デートの誘いを口にして)

行きたい...です。(お弁当を仕舞い、ベンチから立ち上がり)

うん、いい返事だ。じゃあ放課後に校門前で待ち合わせしようか(一つ頷き、待ち合わせ場所を指定すれば軽く首を傾げ)

はい。(校舎に入ると同じクラスの子に呼ばれ、「それじゃ、春樹先輩。また放課後に。」と言って友達の方に駆けて行き)

(放課後、一足早く校門前で相手が出てくるのを待っていて)

っ春樹先輩、お待たせしました。(パタパタと駆け寄ってきて)

大丈夫、全然待ってないから。それじゃあ行こうか？(そう言って手を差し出してやり)

...はい。(おずおずと手を出して)

さて、それじゃあ優衣ちゃんはどこか寄っていきたいところはあるかい？(繋いだ手をそのまま自分のコートのポケットへ入れて)

えっと、ゆるキャラショップに行きたいです...(顔を赤くして若干しどろもどろになりながら)

へぇ、優衣ちゃんはゆるキャラが好きなんだね。街の方に確か一軒あったかな？(思い出しながら問いかけ、首を傾げて)

はい。...変ですか？(もしかして引かれただろうかと考え)

いや、女の子らしくて可愛い趣味だと思うよ(身を寄せ合って歩きながら微笑みかけて)

ありがとうございます。...あのっ、彼女、ですし...「春樹」って...呼び捨てにしてもいいですか？(頬を染めつつ聞いてみて)

ああ、勿論。優衣ちゃんが呼びやすいように呼んでくれればそれでいいよ(笑みを崩さずに深く頷き)

ありがとうございます...春樹。(試しに呼んでみて)

どうしたんだい、優衣(こちらもお返しとばかりに相手の名前を呼び捨てにして呼んでみて)

よ、呼んでみただけ、です...(かああっと効果音が付く勢いで顔を赤くして)

そっか…そんな風にして照れてる優衣もとても可愛いよ(顔を真っ赤にする相手に口角を上げて笑いかけて)

そ、そういう春樹だっていつもかっこいいよ...？(いつも自分ばかり照れているのが悔しくて)

そうかな？ありがとう、優衣がそう言ってくれると俺もとても嬉しい(微笑ましげに相手を見つめながら、心底嬉しそうに述べ)

うぅ...(余裕で返された事に不満を覚えて優衣から春樹の頬にキスをして)

優衣、キスは頬だけかい？(そう不敵に笑って相手の唇を指先で触れて)

...っ(真っ赤になりながらも涙目で相手を睨み、唇にキスをして)

ん…優衣、もしかして嫌だった？(ゆっくりと顔を離して、涙目の相手に対して優しげな目を向けて問いかけ)

嫌じゃないの。...ただ、死にそうなくらい恥ずかしいだけ。(プイッと顔を逸らして)

(/わがまま言ってしまって申し訳ないのですが、せめて敬語はそのままで後輩ちゃん要素を残していただけたら嬉しいのですがいかがでしょうか？もしも気分を害したようならすみません)

嫌、じゃないんですけど...ただ、春樹先輩はちっとも照れたりしないのに、私ばっかり照れてるのがなんだか悔しくて...(途切れ途切れになりながらも思っている事を伝えると恥ずかしそうに下を向いて)

余裕そうに見える？…でもね、実際は頑張って感情を抑えてるんだよ、そうしないと今すぐにでも優衣を想う気持ちに歯止めが効かなくなってしまいそうだから(そう言いながら彼女の背中に腕を回して、今度はこちらから唇へと口付けを落として)

...私が、抑えなくていいって言ったら....どうしますか？(相手の背中に腕を回し、顔をうずめながら)

はは、大胆だね優衣は。それは時と場合にもよるかな、こういうのは場を弁えないとね(顔をゆっくり離し、ゆるりと首を傾げて、髪を軽く梳くように撫でて)

...はい。(一瞬黙ったものの素直に返事をして)

それじゃあ、今度こそゆるキャラショップ行こうか？(手を繋ぎ直してそう問いかけ)

はいっ！(元気よく返事をして)

……へえ、こういう店に入るのは初めてだけど沢山種類があるんだね、優衣のお気に入りはあるかな？(目的地に着くと店内を興味深そうに見回して)

そうですね...採血くんとかですかね。(そう言って近くにあった注射器の形をしたキャラクターのぬいぐるみを手に取って)

こういう表現が適切かはわからないけど、優衣らしいチョイスだね。…それにしてもご当地のゆるキャラ以外にも色々といるんだね(相手が手に取った採血くんのぬいぐるみを見れば、ゆるキャラも奥が深いなとしみじみ頷き)

そうですね。ゆるキャラは数が多い分好きなのも多くて...(千葉県船橋市の某非公認キャラクターのぬいぐるみを見ながら)

確かに可愛いキャラが多くてゆるキャラが好きならあれこれ目移りしてしまうだろうね…俺からすればこうして無邪気にゆるキャラを愛でてる優衣が一番可愛いけどね(恥ずかしげもなく平然と口にしては頭へポンと手を置き)

...春樹先輩って本当狡いですよね....(顔を赤くしつつ頬を膨らませて)

狡い？そうかな、俺はただ思ったまま本音を言っているだけだけど(柔らかく笑いかけて)

でも普通「可愛い」とか言う時ってちょっと照れたりしません？(首を傾げ)

うーん…俺はあんまりそういう意識はないなあ、それにこれから先も優衣のことを可愛いと感じたり愛おしさを覚える機会も増えていくと思うんだ。それなのにその度に照れていたりしたら身がもたないでしょ？(少しだけ考えてからそう答えて)

それは、そうですけど...(照れる様子もなく可愛い、愛おしさを覚える、等と言われなぜか優衣の方が照れてしまい)

それなら何も問題ないよね、優衣は拗ねたり怒ったりしてる顔よりも笑ってる顔の方が可愛いよ。だから笑って？(相手の顔を覗き込み、ゆるりと首を傾げて)

...(少し不服に思いながらも春樹に弱いため逆らえず笑顔を浮かべ)

うん、やっぱり素敵だよ。それで、優衣は何かここで買うのかな？(笑顔を向けられれば心から褒め言葉を口にして、何か気に入ったものがあるかを問いかけ)

うーん....そうですね、特に目当てのものがある訳ではないので今日は大丈夫です。(少し店内を見回してから答え)

そっか、じゃあこの後はどうしようか？特に何も無ければ家まで送るよ(特に買うものがないとわかると一つ頷き、それからこの後の予定を確認し、もしも帰るなら家まで送ろうと言い)

...春樹先輩は行きたいところとか無いんですか？(首傾げ)

そうだな…あまり帰りが遅くなってもいけないからあと一か所だけ俺に付き合ってくれるかな？(そう口にすれば首を軽く傾げながら頭にポンと手を置き)

はい、もちろんです！(頭に手を置かれて笑顔を見せて)

良かった…ちなみに優衣は甘い物は好きかい？(返事を聞きにこりと微笑み返し、そう質問を投げかけ)

？はい、大好きですけど...(質問の意図が読めず)

美味しいと評判のクレープの屋台があるからそれを食べに行こうと思ってね、でも甘いものが苦手だったら困るなと思って聞いたんだよ
(行き先に関連した重要な質問であったことを説明し)

クレープ...！(そういえばクラスの子達が話してたな、と思いながらも瞳をキラキラさせて)

優衣のその反応、乗り気みたいだね。良かった…実は俺、甘いものが好きなんだけどああいう店って男一人だと行きづらいし優衣と一緒に行けたらって思ってたんだ(見るからに興味深々といった感じの反応を示す相手に安堵の笑みを浮かべ)

確かに男子だけだと行きづらいですよね、ああいう圧倒的女子が多いところって。(クレープに限らず甘いものには目がないんですよ、と言って)

そういうこと、でも優衣が一緒なら心置きなく買いに行けるからね、それにせっかくなら二人それぞれ食べたいものを頼んで優衣とシェアとかしたいなって(そっか、と相手の言葉に相槌をうちつつ、行き先をクレープ屋台と決めて歩き始めて)

...カップルっぽいですね。(笑みを浮かべつつ隣を歩き)

せっかく付き合ってるんだから恋人らしいこと積極的にしないとね(言いながら指を絡めるようにして手を繋ぎ)

ふふっ、これから幾らでも出来るじゃないですか。(こちらからも指を絡めて)

うん、それもそうだ。…えっと、確かこの辺に…あった、あそこだね(店のおおよその場所だけしか知らないため少しだけ探し歩き、そして人気店だけに人だかりの出来ている店を見つけて足を止めて)

わ、もう人だかりが...(流石人気店、と言いたげな顔で)

随分人が多いね…どうしようか？並んでもいいんだけど…優衣は大丈夫かい？(人の多さに足を止めて悩み相手の方を見やれば意見を求めて)

私は並んでも全然大丈夫ですけど...春樹先輩はどうですか？(横にいる相手の顔を見上げて)

それじゃあ並ぼうか、でももしも体調が悪くなりそうだったらちゃんと言うんだよ？外は寒いからね…(相手がいいならと頷き、念のためそう忠告をして)

ふふっ、大丈夫ですよ。春樹先輩は心配性ですね。(でもありがとうございます、と言って)

これでも優衣の彼氏だからね、心配もするし大事にしてあげなくちゃと思うんだよ(そう言ってそっと肩を抱いて)

そういえば聞いておきたいんですけど、春樹先輩っていつから私のことが好きだったんですか？(因みに私は一目惚れだったりします。とちょっと戯けて言って)

俺も似たようなものかな、優衣を家まで送って、そこで一緒に過ごすうちにね(少しだけ考えてからそう返事をして)

春樹先輩って優しくて誠実だってクラスの子達が話してて。前々から一度だけでもお目にかかりたいなって思ってたりしたんですよ。(噂通りの人だったんですね、と言って)

驚いたな、まさか優衣が最初から俺のこと知ってくれていたなんて…じゃあ、あの場所で偶然出会ったのは運命かな(意外な事実に驚いたような顔をしたがすぐに優しく微笑み、冗談めかして口にして)

先輩運命とか信じるタイプですか？(私はそういうロマンチストな人、好きですよ。と言って)

うーん、正直言うとそれほどでもないかな…都合のいいものだけ信じていればそれでいいんなら大歓迎だけどね、時には残酷な運命ってものもあるでしょ？どんな辛いことがあっても、それを運命だからと諦めてしまわずに最後まで足掻きたいかな…俺は(相手の問いかけに少しだけ悩んだ末に真剣な眼差しを向けて)

そうですね...実は私も生まれた時「10歳まで生きられるか分からない」って言われたんですって。両親はそんな運命なんだって思い込んでましたけど、そんな私は今こうして高校生なんですもん、奇跡って起きるんだって証明になりましたかね？(まあ、人間いつ死ぬか分からないので、普段から足掻いていた方がいいんでしょうかね。と言って)

そうだったんだね…だとしたらその奇跡は優衣が生きることを諦めなかったから起きたんだろうな。奇跡は諦めない人にこそ起こるとも言うしね(相手の言葉に同意を示して頷き、その奇跡を呼び起こしたのは相手自身だろうと言い切って)

神様が反応するのは諦めない心、ですね。(ふふっと軽く微笑み)

そうだね、でも今は神様とか奇跡とかそんな小難しい話よりも美味しいクレープだね。メニューも色々な種類があるようだよ(話しをクレープの方へ戻して、メニューの書かれた看板へと目を通して)

私は苺とクリームのがいいです！(メニューを目で追って)

なるほど、それが一番人気のメニューみたいだね。優衣は苺が好きなのかな？(メニューを確認してなるほどと頷き、相手へとそう問いかけてみて)

はい、苺大好きです！(満面の笑みを浮かべ)

そうか、実を言うと俺もなんだ。意外に思われるかも知れないけどね…でも、優衣が苺のクレープにするなら俺は別のにしようかな…。よし、じゃあ俺はこのバナナチョコクリームにしよう(好みが実は同じだと話して、それからメニューをじっくり吟味してから自分も注文を決めて)

(注文すると鞄から財布を出して)

支払いは二人分まとめてで(相手が財布を取り出したのを横目にいち早く店員へとそう告げて支払いを済ませて)

春樹先輩、私自分の分くらい自分で...(さっさと支払いを済ませてしまった彼の服を軽く引き)

いいんだ、せっかく恋人になって初めてのデートなんだから、先輩らしく男らしいとこ見せたいんだよ(恋人として奢ってあげたかったのだと微笑み)

...じゃあ、お言葉に甘えて。(そこまで言うなら仕方ない、と折れ)

さてと、それじゃあクレープも無事に買えたしどこか座ってゆっくり食べるとしようか？(そう言って手近なベンチを探し、少しして見つければ、あそこに座ろうと促し)

(/わぁぁ遅れてごめんなさいっ！)

はい、そうですね。(ベンチにハンカチを敷きその上に座って)

よし、それじゃあ食べてみようか(ベンチへと腰を下ろした相手へと先程注文して受け取ったクレープを差し出して)

(/お気になさらず！)

はい。(差し出されたクレープを受け取り)

ふむ、評判通り、確かに美味いな。優衣ちゃんの方はどうだい？(クレープに舌鼓を打ちながら相手にも感想を尋ねて)

美味しいですよ。やっぱり当たりですね、あのお店。(幸せそうに顔を綻ばせ)

ああ、本当だな。そうだ、優衣のも一口もらってもいいかな？(コクリと頷き同意を示し、それから相手の手元のイチゴとクリームのクレープを指差し)

もちろんですよ。(はい、と自分のクレープを差し出し)

ありがとう…ふむ、なるほど。美味しいな、優衣が食べさせてくれたから尚更そう感じるのかもね(クレープを差し出す相手の手首を軽く掴んでクレープを一口食べて満足げに頷きそんなことを言ってのけて)

春樹先輩ってば...そうだ、春樹先輩のクレープも一口下さい。私だけなんて不公平ですよね？(少し頬を紅潮させて)

はは、そうだったな。勿論構わないよ(照れ臭そうにしている相手に、フッと笑いながらクレープを差し出してやり)

いただきます。...うん、こっちも美味しいですね。(春樹のクレープを一口食べて)

お気に召したようで何よりだよ、俺も結構この店のクレープ気に入ったしまた学校帰りにでも一緒に来よう(クレープを美味しそうに食べる相手の髪を優しく撫でてやり、放課後また一緒に来ようと約束をして)

はい、私もまた来たいです！(撫でられて嬉しそうにして)

…よし、それじゃあそろそろ帰るとしようか？家まで送るよ(相手の笑顔に満足げに頷き、ベンチから立ち上がり)

ありがとうございます。(立ち上がりハンカチの埃を払って)

流石にこれぐらいの時間になると冷えるな(すっかり日の落ちた夕暮れの街を手を繋いで歩いていき)

そうですね。でも私この夕暮れ時の茜色の空が好きなんです。(空を仰ぐようにして呟き)

物悲しくも美しい夕焼け、か…優衣の気持ち、俺もよくわかるよ(空を見上げポツリと呟いては相手へと微笑みかけ)

夕焼けって今日の終わり、じゃなくて明日の予告編だって思うんです。(ふふっと笑って相手に目を向けて)

ほう、なるほど…確かにそういう捉え方も出来るね、これは目から鱗だ。それにしても、明日への希望か…そういうのいいな、すごく優衣らしいって思うよ(目を丸くして、感心したように何度か頷いて)

でもその代わり、逢魔が時って言葉の通り魔物達が通る時間なんだって.......もう着いちゃいましたね。(そんな話をしているといつの間にか優衣のアパートの前に着いていて)

ほう、難しい言葉を知ってるんだな……さて、今日はここまでかな？また明日…(話しに夢中になっていて気づかないうちに相手のアパートの前に着いてしまい、別れを告げるものの繋いだ手をお互い離すのが惜しくてしばらくの間そうしていて)

...このまま離れるの、ちょっと寂しいですね。(「またすぐ会えるのに、変なの...」と独り言のように呟き)

そうだね…だけどさ、また明日って約束出来ることってとても幸せなことだと思わない？(寂しい気持ちは二人同じ、それでも他人ではない特別な関係だからこそ次に繋がる約束を交わせることは幸せなことだと自らにも言い聞かせるように告げて微笑み)

(/遅くなってしまって申し訳ありませんでした！もしもまだいらっしゃればお相手をお願いしたいです)

...そうですね！私も明日をも知れない身な訳ですし...(そこまで言うと「それでは春樹先輩、今日はありがとうございました。また明日。」と言いアパートへと入り)

「家の前まで来てるから良かったら学校へ一緒に行こう」(また明日とは約束したもののどこでどのように落ち合うかなどは決めずに解散したため、次の日の朝早めに家を出て彼女のアパートの前へとやってくればそうメールを送って)

...！(部屋で準備をしているとメールが届き、確認すると慌てて用意を済ませ、家に鍵をかけるとエレベーターより早いと思い階段を駆け下りて)

(メールを送ってからしばらく、アパートの前でぼんやりとなにかをするでもなく待っていて)

(相手の姿を見つけると駆け寄り)春樹先輩、おはようございます。(そう言いつつも若干息が切れていて)

おはよう優衣…って、もしかして走って来たのかい？(やってきた相手の姿を見て朗らかに微笑み挨拶を返したのも束の間、息を切らしているのを見れば両肩に手を置いて心配そうに問いかけて)

春樹先輩をお待たせするわけには...(肩で息をしつつ深呼吸すると少しずつ落ち着き)

そんなこと気にしなくていい、それよりも無理をさせて優衣が体調を崩したりしたらそっちの方が俺は嫌だよ(アパートの一室からここへ降りてくるまでの距離を走っただけで息切れを起こしてしまうぐらい身体の弱い彼女のことが心配で、なによりも無理はして欲しくないと真っ直ぐに伝えて抱きしめて)

はい、ごめんなさい...(抱きしめられて素直に謝り、ここがアパートの前だと思い出し「は、春樹先輩！早く学校行きましょう！」と春樹の手を引いて)

あ、ああ、そうだな…まだ時間はあるからゆっくり行こう(我ながらなんとも大胆なことをしてしまったと僅かに照れ臭くなり手を引かれるまま歩き出して、それでも急ぎすぎないように歩調を緩めて)

春樹先輩、その、ああいう事する時は出来るだけ人目のないところで...(抱きしめられた事は嬉しかったもののやはり気恥ずかしさが勝ち、頬を染めながら小声で

そうだな、俺も迂闊だったと思う。ごめん次は気をつけるよ(流石にさっきのは勢い任せに行動をし過ぎてしまったという自覚はあって、素直に反省の弁を述べれば繋いだままになっている手を見て、これはこのままでいいのだろうかと少し考え込んで)

...手を繋ぐくらいは良いでしょう？(考え込んだような彼の視線を追うと繋がれている手に視線が向き、「でも春樹先輩が嫌なら良いですけど...」と言い手を離そうとして)

嫌だなんて言うと思う？でもどうせ繋ぐなら…こっちの方がいいと思わない？(当然嫌だなんて言うはずがないと微笑み、指を絡めるようにしていわゆる恋人繋ぎで繋ぎ直してこっちの方がいいと言ってのけて)

...そうですね。断然こっちが良いです。(手を恋人繋ぎにされるとちょっと照れたように微笑み、そのまま学校へと歩き出し)

(/私の地元で初雪が降りました！)

そういえば今日のお昼休みはどうする？特に何も決めてないなら一緒に食べようか(クラスも学年も違うため必然的に次にゆっくり顔を合わせて話せるのはお昼休みか放課後ということになって、まずはお昼休みの予定を尋ねて)

(/それは早いですね！地元は山の辺りだったりするのですか？)

はい、是非！(彼からお昼のお誘いを受ければ嬉しそうに)

(/私、北海道在住なんですよ。)

それじゃあどこかで待ち合わせしようか？俺が迎えに行ってもいいんだけど、先輩があんまり後輩の教室に行って萎縮させちゃいけないし(一緒に食事するならどこかで待ち合わせをした方がいいだろうと考えて提案をして)

(/なるほど、北海道なら確かに初雪も早そうですね！)

そうですね...じゃあ渡り廊下にしましょうか。(丁度お互いの教室から程近い渡り廊下ならいいんじゃないかと思い)

そうだな、じゃあ決まりだね。ちなみに優衣は今日もお弁当かい？(この前もお弁当を持参していた彼女へと尋ねて)

(/遅れて申し訳ないです...)

はい、今日もお弁当です。(春樹先輩は？と尋ね)