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No.17
by 妖精 2020-03-18 13:37:43
あれこれ
・ドールハウス
夜ちゃんのお財布と、妖精の見つけた硬貨等を売って得た金銭で購入した品。現在は夜ちゃんの自室の一角に置かせてもらっている。妖精の住む家よりも豪華らしい。
真っ白な壁に青煉瓦風の屋根に青い扉の二階建てのドールハウス。中はそこそこの広さが確保され、二階に上がる為の白い手すりの階段に、プラス頂上には屋根裏部屋のようなスペースと、バルコニーもあるシンプルな外観。
一階のリビングスペースには、二人で決めたシンプルなさほど高さのない長方形型の白いローテーブルと、同じく白の、横になって寝そべる事も出来そうなサイズのカウチソファ。
二階の自室には相手に選んで貰った、組立のパイプは真っ白ながら柔らかな布団や枕は全て薄ピンク、天カーテンは透ける白い生地のお姫様ベッド。ベッドに合わせピンクで統一する予定。
バルコニーには青と白のストライプ模様のパラソル付きのテーブルセット。
食器は妖精の家から持参。気分によってはローテーブルはテーブルクロスで彩り、カーテンやドレッサー、クローゼット等その他の家具は追々揃えて行く予定。
・ユニコーン捜索
魔法使いが課した課題。
ユニコーンの血か妖精の血と引き換えに、魔法、もしくは受け入れられる範囲での願いを聞く約束。ただし、必ず守る保証の契約書が無い口約束。
現在の噂や不確定な情報の纏め
・ユニコーンの血で無くとも、成分が同じ涙でも代用可能
・ユニコーンは穢れた大地を清める役割を持つ
・血の価値は昔も今も高く、貴重な品。過去には幾人もの魔法使いが追い求めていたが、今は数を減らしたのか、目撃情報はめっきり無くなっている
・不浄を嫌い、静寂を好み、清らかな乙女に引き寄せられる、乙女を装った偽物や仕掛けられた罠に騙され怒り狂った等の記述が文献にあり
・妖精は姿を見た事は無く、また自分が側に居ては現れないと思っている
・居眠りをしていた夜ちゃんの側まで来ていた形跡あり(銀の鬣と蹄の足跡)
・意思の疎通が可能かは不明
出現しそうな現在の候補地
・湖、泉(静寂、清らかな地を好む事から)
・沼地(穢れた地を清める力を持つ故に訪れるのでは無いか)
・泉
ひっそりと茂みや樹木の葉によって隠された奥にまるで宝石を溶かし込んだかのように、日差しを浴びキラキラと輝くエメラルドグリーンの泉。その周囲に目を向けたなら水を飲みに訪れた兎や鹿の親子、水面を泳ぐ小鳥の群れの姿も確認出来るだろう。
・沼地
森の奥へと進むとだんだんと地面は柔らかくなっていき、枯れ木や落ち葉がちらほらと見え初め。辺りは薄暗く、雨が降る前の曇り空のようにジメジメと湿気を帯び、淀んだ空気が重たい大地の中央には、深緑色のドロドロとした質感のある濁った小さな沼。何かが腐ったような異臭も感じられる。目を凝らし観察すれば、辺りに漂う魔素は極端に低く、また沼に吸い込まれるようにして消えて行くのが分かるだろう。