常連さん 2019-12-14 21:25:09 |
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……普通の人ですよね。何処が特別なのかしら……え?あっ!ごめんなさい、助けてくれたのにじろじろ見たりして。……あの、別に、何か嫌なとこがあったりした訳じゃなくて……その、ただ…何で私が見えるのかな、と……
(暫くぶつぶつ呟いてたが、相手の問いかけにはっと我に返ると慌てて謝り。不思議そうな表情のまま言い訳めいた口調で話し)
いや、別になんでもないんならそれでいいんだけどさ…それじゃ俺はそろそろ…
(やはりどこか可笑しい、会話が微妙に噛み合わず要領も得ない発言に、関わり合いにならない方がいいタイプの人種なのかもしれないと自身の理性が警鐘を鳴らし、足早にその場を去ろうとして)
あっ、行かないでください!あの、信じ難くても信じてほしいのですが……私、死んでるんです
(去ろうとする相手の正面に回り込み、言いにくそうにしながらも勇気を出して発言し)
えっと、今なんて…しんでる…?つまりどういうことだ…?
(進行方向へ回り込まれると一瞬怯んで足を止め、続け様に投げかけられた言葉の意味を確かめるように口にしてみるがあまりにも突拍子のない言葉で頭での理解が追いつかず、思わずそう問いかけて)
つまり?つまり、ええと……あ!幽霊なんです、私。かなり昔に死んだはず……なんですけど成仏が出来なくて。
(上手く説明出来ずやや強引に話をまとめると、成仏出来ないことを視線を床に落としながら口にし)
あー…マジ?……なんだろうなぁ…この場合…。でも幽霊って普通足がなかったり触ったりなんて出来ないものなんじゃないのか?
(死んでいる、という言葉に続けて幽霊という言葉も並べ立てられると、流石に頭でも言葉の意味を正確に理解して自身の脳内キャパを軽く超える事態に天を仰ぎ顔に手を当て。しかし、まだ目の前の現実を受け入れ難いのか一般論を盾にそう反論し)
マジです。……足は、あるんですよ。足が無いというのは、あくまで人間の想像だったってことでしょうかね。でも、見れたのも触れたのも貴方が初めてです。……何ででしょうか?
(顔を上げると相手の顔をしっかりと見据えながら話し。一通り話すと、自信も不思議そうに首を傾げて知るよしもない相手に疑問をぶつけ)
なるほど…?そんなこと俺が知りたいぐらいだけど…でも、それが本当だとしたら、君はこれまでずっと一人で…?
(そもそも幽霊などという存在がイレギュラーなのであって一般的な常識が通じないものなのかもしれないと、ひとまず自分を納得させ。当然ぶつけられた疑問に対する答えは持ち合わせておらず、困ったように眉尻下げると、誰にも存在を認識されず過ごしてきたというのは本当なのかと問いかけ、それが事実だとすればどれだけ孤独で心細かったことだろうと、同情の念を抱き)
ええ、一人でした。でも、今は先輩が居るので、寂しくないです。久しぶりに話しました。あ、自己紹介が遅れました、私日下部くららと言います。一応一年生です
(相手の優しさに気付きつつも、あっけらかんとした調子で事実を答え。嬉しそうにしていたが、途中でまだ名乗っていなかった事に気が付き)
意外にあっさりしてるんだな…まあ、そう言ってもらえて悪い気はしないかな。…と、俺は黒河 義之、ここの2年だ。宜しくな日下部
(幽霊らしい恨み節でも飛び出すかと思えば、なんとも明るい答えが返ってきて拍子抜けしてしまうが、それでも嬉しそうな表情を見ていると声をかけて良かったなと思えて。相手の自己紹介に続いて自身も名乗り)
黒河 義之先輩ですか。……じゃあ、義之先輩。これから宜しくお願いしますね。んー……ま、幽霊なんて案外こんなものなのかも知れません。私なんて成仏出来ない理由もわかりませんし。
(自己紹介をされると嬉しそうに名前を口に出して、にっこりと微笑み。相手の拍子抜けした様な表情を見て、恥ずかしそうにはにかみながら自身のことも話し)
成仏できない理由、か…こういうのって大体何かこの世に未練とかやり残したことがあって彷徨ってるってのが一般的だよな…そもそもの話だけど日下部は成仏したいのか?
(先ほども言っていた成仏出来ないという言葉に、顎に手を当てて考え込み、目の前の相手は世間一般の幽霊のイメージからはことごとく外れているため、常識というもの当てはまるかは甚だ疑問ではあるが他にこれといったものも思いつかず自分の意見を述べ。そもそもの前提として相手の気持ちとしてそのつもりがあるのかを問いかけて)
…………うーん。……成仏したい、ような気もするんですが。なんというか、自分の事として捉えられないと言うか……
(相手の疑問に答えようと腕を組み、眉間に皺を寄せしばらく考え込み。答えてみたは良いものの上手くまとまらず、取り合えず自分の感じでいることを言葉にして)
なるほどな…だけど幽霊としてこうしてここに存在してるっていうのは自然なことではないよな、やっぱ。…質問を変えるけど日下部はさ、これからどうしたい?
(どこか他人事のようにも思える言葉を聞けば、何故幽霊として存在しているのか、その肝心の記憶が欠如している以上それも無理もないかもしれないと思い。それならばとこうして自分と出会えたことで何かこれまでとの心境の変化があったり、自分で力になれることはあるかを尋ね)
私は、これから……先輩と話したいです!長い、長い間一人でした。だから、お話がしたいです。……昔みたいに……
(その質問には口からするすると答えが出てきて。今この時間も幸せだと言わんばかりに顔中に笑顔が広がり)
そっか、わかった…これも乗り掛かった船だからな、俺で良いならとことん付き合うよ。…それに、こうして交流を重ねているうちに日下部も何かを思い出すこともあるかもしれないしな
(混じり気のない人懐っこい笑顔を向けられれば、此方の返事は既に心に決まっており、首を一つ大きく縦に振って。幽霊としてここに存在している理由、そんな肝心な部分の記憶の手がかりがみつかることもあるかもしれないと希望的観測も口にして)
本当ですか?!嬉しい、です。……はい、何か思い出せるよう頑張りますね
(優しい返事に驚きを隠せず。だが嬉しさでにやにやと弛む頬を両手で抑えながら、胸を張って返事をし)
でも、話って一体どんなことを話せばいいんだろうな…なんか、改まって話そうって言われると話題に困るよな……そういえば日下部はさ、校内とか外を自由に動き回ったりは出来るのか?ほら、一般的には幽霊って特定の人とか場所に執着してるイメージあるからさ
(それほどまでに嬉しそうにされると引き受けてよかったという気持ちが胸の内にこみ上げてきて、早速何か話そうと思うのだが改まって話しをするとなると話題に困り暫く考えを巡らせてから、行動範囲が広まれば話題も広まるのではと考えてそんな質問をして)
ですね。話そうとして話題がすぽんと出てくるものでもないですよね。ええと……校内はたぶん何処でも行けます。……学校の外に出ようと思ったことがないので外に行けるのかは、わからないですけど……。外に出れなかったら私はこの学校に執着してるんでしょうか?
(相手に激しく同意するように首を上下にこくこくと振り。束の間考えてから相手の質問に答えると、今度は執着という言葉に新たな疑問を抱き。腕を組み、首を大きく傾げながら眉間に皺を寄せながら悩み始め)
うーん…まあ、一度に色々考えても頭パンクするしさ、とりあえず適当に校内でも一緒にぶらついてみるか?悩むより行動に移してみた方がいいってこともあるからな
(質問に対する答えになるほどと一つ頷けば、思考に沈んでいきそうになっている相手を一旦気楽な言葉で引き戻し。少なくとも校内では自由に動けるのなら色々歩き回ってみようと提案をし、会話もその中でしていけばいいと考えていて)
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