ふれんず 2019-12-13 15:47:39 |
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(午後の授業でも集中し過ぎると疲労を感じてしまい
でも午前中の教訓を取り入れて、そんなときには少しリラックスして力を抜くことを覚えて
前の席でひらひらと左右に揺れるミキの後ろ髪を眺めていると飽きることがなく逆に授業に集中しないと、と思うこともあったり
そんなこんなで長かったようであっという間の学校復帰の初日が終わり
カバンに教科書やノートを入れて帰り支度をしていると前席のミキにクラスメートのほとんどが帰りの挨拶をしているのを見ると改めて彼女の人気の高さを感じて
帰りの支度が終わった頃にクラスメートとの挨拶を一通り終えた様子のミキに声をかけられて)
うん
まだまだ分からないことばかりだけれど、みんないい人そうだし
なによりミキさんとお友だちになれたから
明日から学校に毎日通うのが楽しみでしかたないわ
(相手の問いかけに対して少し興奮ぎみに嬉しそうな笑顔で答えて)
そっか、良かったー。つむぎちゃんはちょっと出遅れちゃったけどさ、今からでも楽しいスクールライフを満喫しないとね
(興奮気味に語る彼女のリアクションからしてその言葉に嘘偽りがないことがわかり、ニッコリ微笑みながらサムズアップをしてみせては、彼女には体調を崩して休んだりすることなく学校での毎日を楽しく過ごしてもらえたらと、そんな風に心の底から考えていて。そして、鞄を手に立ち上がれば「そういえばつむぎちゃんって、部活とかはやるの?」部活動も学校生活の楽しみの一つ、そう考えればまだ所属はしていなくても何か入りたい部などはあるのだろうかと尋ねてみるが、よくよく考えてみれば部活動をするにも彼女の場合は親や担当医の特別な許可とかが必要なのかもしれないと言ってから気付き、少しバツが悪そうにして)
ええ
もちろんそのつもりよ
勉強はもちろんだけれどお友だちと遊んだり…恋もしてみたいわ
(相手の言葉に頷き、少し考えてから憧れを語るようなうっとりした表情で答えて)
部活…
もちろんしてみたいけれど
基本的に運動部はむずかしいだろうから、文化部かしら?
ミキさんは部活はなにをしているの?
(相手の心情には気付かず、部活の話題を振られると思い出したように目を輝かせて考えて
興味深そうにミキの部活をたずねて)
おー、いいねいいねえ、そうだよ恋愛もしないとね
(自分でも思いもよらないような積極的な言葉が彼女の口から飛び出すと、軽く身を乗り出しながら是非挑戦しようとこちらもノリノリになって。不躾だろうかと危惧していた質問にも明るい表情で答えた相手に少しホッとして「うんうん、文化部もいいじゃん。ミキも最初は漫研に入ろうかなって思ったりもしたんだ、今は陸上部なんだけどね」何も運動部ばかりが部活動ではなく、自身も文化部を選ぼうとしたことがあったこと、そして今自分が席を置いている部活を答えて)
ふふ
ミキさんもそう思ってくれる?
ちなみにミキさんは彼氏さんとか、いたりするのかしら?
(相手が積極的に賛成してくれたので少し調子に乗って気になっていたことをさりげなくたずねてみて)
漫研が陸上部になっちゃったの?!
ミキさんったら、おかしい……
(相手の話がおもしろくて口許に手をあててケラケラと笑って)
う~ん
陸上部だとミキさんといっしょ、というわけにはいかないわね
残念
(彼女と同じ部活動が難しいことが分かると少し残念そうに落胆の表情を浮かべて)
おっ、それ聞いちゃう?実はね…なーんて、勿体つけてみたけど居ないんだよね、これが
(キラッと悪戯っぽい表情で光を瞳に宿し、質問へと率直に答えを返さずに思いっきり勿体ぶってみせたものの、発表する内容が期待に応えるようなものではないため、あまりため込んでもと考えると意外にもすんなりと自身の現状を暴露をして。相手に言われるまでもなく自分でも部活のチョイスの振れ幅は大きいことは自覚しており「いやー、漫画とかアニメとか読んだり見るのは好きなんだけどさ、描いたりするのは才能が必要なんだと思い知ったんだよ。それで、中学時代お世話になってた先輩に誘われて陸上部にね」漫研への入部を断念して陸上部へと入部した経緯を少しだけ言葉を濁しながら話して「うーん、だよねえ…まあでも同じ部活じゃなくても応援とか来てくれたら嬉しいかなって。ミキはこう見えて将来のエース候補なんだよ?だからこれからどんどん大会とか出る機会も増えると思うし、つむぎちゃんに応援してもらえたら百人力だよ」こちらも同様に残念そうにしたが、いつまでも悩んだりはせず前向きな方向に話しを進めて)
ふぅん…
意外のようなそうでもないような
ミキさんって、特定のだれかを好きになったりしないタイプのような気がする
(相手の焦らすような返事にもそれほど驚く様子も見せず
観察するように見ながら直感的に感じたことを話してみて)
あぁ
描くのと読むのはぜんぜん違うわよね
それに机にかじりついて漫画を描いてるよりもグランドで走り回ってるほうがミキさんらしいかしら
(相手の話に同意しつつ、その選択は自分的には正解だと思うことを伝えて)
へぇ
走るの速いのかな?
分かったわ、必ず応援に行くわね!
(応援をしてくれると嬉しいと聞くと、人に喜ばれるようなことをした経験があまりないために彼女が喜んでくれるならぜひ応援したいことを伝えて)
えっ…や、やだなあ、つむぎちゃんってばミキはこれでも一度恋したら一途なタイプだよ?多分
(一瞬自分の内側の本性を見透かされたのではないかと思える鋭い相手の言葉に声を詰まらせるが、内心の動揺を隠すようにすぐになんてことないように笑えば軽く見えても実は一途だと思うなんてそんな風に話題を逸らすように冗談めいた言葉を返して。賑やかでお騒がせでいつも走り回ってそうなキャラ、そんなイメージが相手の中で根付きつつあることには苦言を呈したいところだが実際そういう感じに振る舞っている部分もあるため否定は出来ないのが悔しいところで「あはは、つむぎちゃん、それってどういう意味かなー?…まあ、いいけどさ、また大会とかある日は教えるね!じゃ、ミキは部活行くから、また明日ね!」そう言って手を振りながら慌ただしく教室を出ていき)
たぶん…
ということは今まで恋をしたことはないのかしら?
(首を傾げながら、興味深そうに相手の恋愛遍歴を探ろうとして)
どうもこうも、そのままの意味よ?
もちろん悪い意味でなく、いい意味で、ね
うん、ぜひ
じゃあ部活、がんばって
また明日
(自分の言葉が相手に少し誤解を与えている気がしたので軽くフォローをして
部活だと教室を出ていく彼女にこちらもにっこり笑顔でひらひらと手を振って
いっしょに下校するという期待がかなえられなかった残念な気持ちは心の中に伏せながら)
おお…つむぎちゃん、見かけによらずグイグイくるね…まあ、でもつむぎちゃんの予想通りかなー。興味ない訳じゃないんだけどね…
(こちらの恋愛遍歴について積極的に聞き出そうとしてくる相手にたじたじになりながら、質問に対して素直に答えを返して。自分だって年頃の女性、多少は恋愛にも関心はあって、しかし実際問題今の自分が特定の誰かを好きになったり気持ちを入れ込んだりというところは想像できずある意味恋に恋してるに過ぎない状況と言えて。彼女に別れを告げて教室の入り口前にさしかかったところで不意に振り返り「あ、そうだ、つむぎちゃん、明日ミキ部活休みなんだ。だから明日は一緒に帰ろうね」当然相手の気持ちを読んだ訳ではなく、本当に偶然思い出したようにそう言葉を投げかけ)
(彼女を見送ろうと、その後ろ姿が教室から出て行くのを見ていたけれど不意に立ち止まり、こちらの伏せた気持ちを察したように明日のことを言われると一瞬きょとんとして
それから心の中の喜びが溢れ出るように笑顔を浮かべて)
ええ
明日はいっしょに帰りましょ
部活、遅れるわよ?
…つむぎちゃん今日も来てるかなー?
(次の日、教室へと向かう廊下を歩きながら脳裏にあるのは彼女のことで、たった1日一緒の教室で過ごしただけだというのに気が付いたら随分と気になる存在となってしまっていて。一緒に帰ること、お弁当を作ってくること、様々な約束を交わしたが昨日の時点で一度体調を崩しているだけに不安もあって、しかしそれをあまり表には出さないように努めて明るい口調で「おっはよー!」と元気よくあいさつをしながら教室の中へと入っていき、口々に返ってくるクラスメートたちからの挨拶に応じながら相手の姿を探して)
(――朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めた瞬間、イヤな感じがして
学校に行く準備をするために起き上がらなければならないのに体全体が熱っぽく、思うように力が入らない
ミキさんがお弁当を作ってきてくれてるかもしれない
いっしょに下校する約束もしてる
学校に行かなきゃ…行きたい
気持ちは起き上がろうとするけれどどうしても体に力が入らずに時間が過ぎていき
やがて時間になっても起きてこない娘を心配して母親が部屋に入ってきて
熱っぽいのに白い顔を見ておでこに手を当てて)
母
「少し熱っぽいわね
今日は無理せずに休みなさい
学校には連絡しておくから」
友だちと約束しているの
学校に行きたい!
母
「今日無理すればまたしばらく休まないといけなくなるかもしれない
お医者さんもゆっくり慣れていきなさい、って仰ってたでしょ?」
……せっかく、友だちができたのに
母
「友だちなら大丈夫よ
1日休んだくらいでつむぎのことを嫌いになったりしないわ」
(優しく頭を撫でると部屋を出て行き
学校に連絡する声が聞こえてきて)
…ゴメンなさい、ミキさん
うぅ…ぐすん…
(お布団を頭からかぶると彼女との約束を破ってしまったことが悲しくて、自分の弱い体が情けなくて声を押し殺して涙を流して)
…つむぎちゃん、今日は休みなのかあ。やっぱり昨日無理してたんだ、大丈夫かな…?
(教室の中には彼女の姿が見当たらず、しばらくして入ってきた担任より体調不良により休みだと聞かされると昨日の様子からしてやはり無理をしていたのだなとわかり、約束の事など気にせず、ただ心配になって悶々とした一日を過ごして。帰り際になって今日の課題などを彼女の家に誰か届けてくれないかという話になって迷わず自分が名乗り出れば担任より受け取った彼女の家までの地図を頼りに家の前までやってきてインターホンを鳴らして)
(お昼までお布団の中で休むとなんとか熱は治まり
ごく軽い食事と果物でお昼ご飯を済ませると、母親は用事のために出かけて
退屈を持て余すと、パジャマの上からカーディガンを羽織り机に向かい教科書を開いて昨日学校で学習したところを読み返して
すると目の前で揺れるミキの後ろ髪が思い出され
今ごろ彼女はどうしているだろう
あたしのことなど忘れてクラスメイトと楽しい時間を過ごしているのかも、と後ろ向きな考えに支配されるとおもわず悲しくなり涙がこみあげそうになって
そのとき玄関のインターホンが鳴る音が聞こえて
母には人が来ても応対しなくていいと言われたけれどなんとなく気になり階段を下りるとそっとインターホンのカメラで来客を確認して)
…み、ミキさん?!
(まさか彼女が家に来るとは露ほども考えていなくて
どうして自分の家を知っているのか、いったいなにをしに来たのか
突然の出来事におろおろとうろたえてインターホンに出ることも忘れてしまって)
あれ?おかしいな…もしかして寝てるのかな?それとも…
(インターホンを押して少しだけ待ってみるが反応が全くなく軽く首を捻って。具合が悪いと言っていた以上恐らく外を出歩いているということは考えられず、他の家族が出てこないところを見るに彼女は今家に一人でいるのだろうか、だとすれば出て来ないのは寝ているかよほど具合が悪いかそのどちらかだろうと考え、ただ寝ているだけならいいのだがもしも具合が悪いとすれば一大事だと逸る気持ちを抑えて、とりあえずもう一度インターホンを鳴らしてみてそれで反応がなければその後の対応を考えようと再びインターホンを鳴らしてみて)
(再びインターホンの音が鳴ると、どんな顔をすればいいのかとかどんな話をすればいいのかとか考えるゆとりもなくとりあえず出ないとと思い
トテトテと廊下を駆けると玄関ドアの鍵を開け
廊下を駆けたことと緊張のため少し息を切らせながらドアを少し開き隙間から顔をのぞかせて)
……ミキさん
今日は約束を破ってしまってゴメンなさい
(相手の顔も見ずにペコリと頭を下げて)
ん?ああ、そのことかー。別にミキはそのことを責めたりする為に来た訳じゃないよ?先生から課題を届けてくれるように頼まれたのと、後はつむぎちゃんのお見舞いに来たの
(インターホンを再び押すと程なくしてドアの向こうより物音が聞こえてきて、ドアが開かれるも小さな隙間だけで、声の調子からして向こう側にいるのは彼女だということはわかったのだが何故顔を見せないのか疑問に思っていると続け様に聞こえたセリフに一瞬ポカンとした表情を浮かべ、それからややあって昨日交わした約束のことかと思い至れば違う違うと顔の前で手をヒラヒラ振ってここへ来た本当の目的を述べ「まあ、本題は後者かな、うん」頼まれ事を口実にしたのは確かだが一番は今日やむなく休むことになってしまった彼女の様子を見たかったというのが本音で、そう言葉を付け加えて)
……怒って、ないの?
(どうやら彼女が約束を守れなかったことに腹をたてていない様子に少しホッとして
おどおどとドアを開けると相手に顔を見せて)
それに、お見舞い?
あたしのことを心配してくれたの?
ミキさん
(相手の言葉を聞き、信じられないといった表情を浮かべて
彼女がウソを言っているはずはないのだけれど思わずおうむ返しのように聞き返してしまって)
えー、そんなにミキって短気に見られてたの?ちょっと心外だなー…なんてね
(不安で仕方なかったと言わんばかりの様子の相手に対し、瞳をスッと細めては不服そうに軽く抗議するような声を発するがすぐに軽い調子でチロッと舌を出して冗談めかして笑って。まるで自分がお見舞いに来てくれたことが信じられないといった風な彼女に「そりゃ心配するでしょ、昨日の今日だし、それに友達…だしね?」せっかく仲良くなれた相手がたったの1日で学校に来れなくなれば心配するのは当然と言いつつも、誰に対しても一線を引き距離をとって生きてきた自分のような人間が珍しく入れ込んだ相手というだけでそれを友達と呼ぶのはおこがましいのではないかと少しだけ不安になって確かめるようにそう言葉を投げかけて)
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