ふれんず 2019-12-13 15:47:39 |
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き、今日のお弁当はちくわにチーズを詰めるお手伝いをしたわ。
(ちょっと恥ずかしそうに照れながら、なにもしていないわけではないことをアピールして)
……ミキ、あ、あーん。
(ハート形の卵焼きをおはしで半分に割ると、さらに顔を赤くしながら彼女の口許にそれを差し出して)
本当に?あは、じゃあ愛情たっぷりだね
(どんな些細なことでも手伝いをしたという事は事実、彼女が工程に少しでも関わっているならそれはもう彼女の想いが入っているのと同義だなんてちょっとだけ気恥しくなるような台詞を口にしつつ、差し出された玉子焼きに口を大きく開けて受け入れ、モグモグと咀嚼すると口の中に仄かな甘みと玉子の香りが広がって「ありがとつむぎ、美味しいよ。次はつむぎが作ったチーズちくわちょうだい」屈託もなく笑って感想とお礼を述べては、こちらからそう催促をして)
(卵焼きを美味しそうにたべるミキを見ているとこちらまで幸せな気分になって)
作ったって…
スティックチーズを挿して輪切りにしただけよ…?
(それを作った、などと言うのはおこがましく感じて目を伏せて。
でも、それをちょうだいと言われると嬉しくなって。
二つ詰めてあった一つをおはしでつまみ、どうぞ?と、何故だか少し緊張しながら差し出して)
それでもつむぎが手間をかけた訳でしょ?手で作る、これぞ読んで文字のごとく手作りというものだよー
(工程が工程だけにあまり調理をした実感が湧きにくいと考える彼女の気持ちは十分に理解出来るが、それでも彼女が手を加えたのならそれは手作りと呼んで差し支えないと断言すればウインクをして。少しの躊躇いと共に差し出されたそれを勢いよく口に含んで「うん、普通に美味しいチーズちくわだ。つむぎの愛情感じちゃうねーなんて」変に褒めちぎったりはせず素直にごくありふれたチーズちくわだと感想を言いつつ、愛情はしっかり感じるなんて戯けてみせて)
…ミキは優しいわね。
ありがと、そう言ってもらえると嬉しいわ!
(彼女の屈託のない言葉と表情に、こちらもにっこり笑顔を向けて)
あたしにも、ミキのお弁当。
分けてほしいわ?
(少し照れを感じながらも相手にお返しをおねだりしてみて)
え、うん、いいけど前のと何も変わらないよ?
(お返しを要求されれば手元の弁当箱へと視線を落とし、最低限お腹さえ満たされればそれでいいと簡単なおかずだけ詰めたいつも代わり映えのしない玉子焼きとウインナーのお弁当。当然味に変化をつけたりなんてそんな工夫なども凝らしているはずもなく、相手に一度食べてもらったものと中身は同じだと念押ししてから焼き色のついたふんわりからは程遠い堅めの玉子焼きを箸で摘んで差し出して。もしもこんな日々が続くなら少しぐらいなら料理の勉強でもしようかな、なんて考えていて)
変わらないからいいんじゃない。
ミキの言葉を借りると、ミキが手間をかけて作ったわけでしょ?
それが欲しいの。
(ミキらしくなく逡巡している様子を見ると少し可笑しそうに、さっき彼女に言われた同じような言葉を返して催促をして。
ようやく差し出された卵焼きを嬉しそうに小さな口を開いてパクリと口にするとゆっくり味わってたべて)
おいしいよ、ミキ。
こうやってお日さまの下で友だちとお弁当を分け合うなんて格別ね!
うーん、美味しい…かなあ?つむぎって結構物好きだよねー。…でも、それは同意!大好きな相手なら尚更ね
(相変わらず自分ではお世辞にも美味しいとは思えない玉子焼きを嬉しそうに美味しいと言って食べる相手を見て頭に疑問符を浮かべて。とはいえ、こうして一緒にお弁当を分け合って一緒に笑えるこの時間がかけがえのない特別なものであることだけは間違いなく、同意をして大きく頷くと敢えてこちらは友達では大好きな相手と強調するように言ってのけ)
あたしみたいにメンドーなヤツの友だちをすすんでしてくれるミキに言われなくないわ。
大好きって…もぉ…
あ、あたしも、ミキのこと…
大好き…だからねっ
(物好きなどと言われてしまうと、ミキも人のことは言えないと思いイタズラっぽい笑顔を浮かべてお互いさまだと話して。
続く言葉で、今度は大好きだと言われてしまうと、ボッと顔を真っ赤にして俯き、一瞬言葉をなくしてしまい。
嬉しい気持ちはもちろん大きいものの、彼女の『大好き』は文字通り友だちとしての大好きだろうと思い。
直後に自分も同じ気持ちであることを伝えたものの、ホントに自分の『大好き』はミキと同じだろうかと心の中で自問して)
面倒なんて思ったことないよ、ちょっと目が離せないっていうか心配ではあるけどねー
(自分自身を面倒だと卑下する相手に、自分はそんな風に思ったことは一度もないと断言した上で、気がかりな存在であることは否定はせず。彼女の方からも大好きという言質を得られれば軽く横にズレて肩をくっつけて「つむぎ、今の聞いたよ?撤回は出来ないからね?」なんて嬉しげに口にしながらニヤリと悪戯っぽく微笑んで)
これからもいろいろ心配かけると思うけれどよろしくお願いします。
(ミキの優しい言葉を聞くと嬉しい気持ちで胸がいっぱいになって。
思わずうるっとなりそうなのをごまかすように少しおどけた口調で話しながら頭をぺこりと下げて)
武士に二言はないわ。
武士じゃないけれど。
(肩を押され、大好きの返品は不可だと言われると、こちらからも軽く彼女の肩を押し返し。
発言の撤回は決してしないことをきっぱりと伝えて)
あはは、つむぎの本気と覚悟はしっかり伝わったよ。私もこの先ずっとつむぎのこと大好きでいる!男に二言はない。男じゃないけど…なんてね
(肩を寄せ合い、まるで冗談めかしてそんなことを言う彼女のその言葉の裏側の本気を悟って嬉しげに微笑み、こちらも彼女の先程の発言を真似して肩を竦めおどけるが、そんな軽いノリとは裏腹にやはりこちらも同じように相手を想う気持ちに偽りはなく、普段と違って不思議と美味しく感じるお弁当を食べ進めていき)
ミキが男子だったら、きっとスゴくモテるでしょうね。
あ、今でもモテてるわね。
(彼女の、こちらの冗談めかした言葉に対する返答を聞くと、ミキが男子だったらさぞかし女子人気が出るだろうと予想し、言ったあとで現状でも同性からも人気があることを思い出すとヤキモチ交じりにそのことを指摘しつつ。
気持ちのよい街の遠景を眺めながらゆっくり少しずつお弁当を口にして)
…遠くに行ってみたいな。
(1/3くらいを残しておはしを置くと、街の遥か向こうに霞んで見える山並み、あるいは目に見えないもっと向こうの景色に意識を向けながら独り言のようにポツリと呟いて)
もー、やめてよつむぎー。ミキなんて全然だよ?
(モテるだなんて言われると自分自身友人が多いことは自覚しているがそのこととモテることはまた別の問題であり、揶揄われていると思い苦笑混じりに顔の前で手をぶんぶん振って全然そんなことないと否定をして。ゆっくり食事をする彼女とは対照的にテンポ良くおかずを口へと運びあっという間に完食してしまい空になった弁当箱を片付けていると、どこか切実な響きを孕んだ呟きが聞こえ「つむぎってさ、やっぱあまり遠出したりするのって難しいの?」実際のところ彼女の病状について詳しいことは何も知らず、デリケート問題だけにそれを聞くのも憚られてきたのだが、今までよりはずっと親しくなれたはずで、もう一歩踏み込んでみてもいいはずだと考え、神妙な表情でそう尋ねて)
またまた、ご謙遜をー。
(苦笑いを浮かべて否定するミキの表情を見ながら、いつも周囲に人の絶えない彼女のどこが全然なのかとその鈍さに少しムッとしつつも表情には出さず。
肘で彼女の腕を突きながら冗談ぽく笑って)
あ、口に出ちゃってたね?
(無意識の呟きを聞かれてしまった気恥ずかしさを感じ、今度はこちらが苦笑いを浮かべて)
うーん…
お医者さまからはゆっくりできることを増やしていくように、って言われているの。
慌てたらダメだ、って。
今まで病院を出たことすらないあたしがいきなり遠くに行くのはやっぱりハードルが高いのかなって。
(呟きについてたずねられると医者から注意されていることを話し、実際問題として難しいことを説明して)
そっかー、いつかは自由に好きなところに行けるようになるといいよね
(なんとなくこれまでの彼女の様子からきっと難しいだろうと予想はしていたのだが、本人の口からはっきりとそう語られるとやはりそうなのかと頷いて見せ。それでもいつかは彼女のそんなささやかな願いが叶えばいいなと心の底からそう思えば純粋な気持ちでそう口にして「その時はミキのこと誘ってくれたら嬉しいなー、なんてね」彼女の想いが成就した時、自分がその近くにいられたら嬉しいなんて今までの自分では考えられないような気持ちが湧き上がってくれば、らしくないことを言っている自分自身に苦笑しながら冗談めかしてそう言ってのけ)
ええ。
今はまだできることは限られているけれど、いつか、みんなと同じようになんだってできるようになってみせるわ。
(ミキの言葉にこちらも頷いて。
いずれはそうなってみせる、と決意を表して)
…そのときまで。
ミキに隣にいてほしい。
(冗談めかした彼女の言葉に、こちらはマジメな様子でそちらに体を向ければお互いの手と手が触れ合って、彼女の手の甲に手のひらが重なって)
その時までなんてケチなこと言わないで、その先もずっと一緒に居るよ
(お互いに相手を大事に想い合う特別な間柄であることは疑いようのない事実で、それが友情なのかはたまたそれ以外の感情なのか、まだハッキリしない部分はあるが、それでも期間限定などではなくいつまでも一緒に隣で笑い合える仲でいられればという想いに偽りはなく、そうありたいという願いを込めてそう言い切っては触れ合った手を裏返して優しく握って)
(/今年はこれで最後になりそうだから挨拶しておくね。今年も1年間ありがとう、時々返事が遅れたりとか心配をかけたりもしたけど、見限らずに一緒に居てくれて嬉しかったよ!また来年もよろしく!)
…うん、ありがとう、ミキ。
スゴく嬉しい。
(握られた手から、彼女の気持ちが伝わってくる気がして。
こちらからも指を絡めるようにそっと握り返し、様々な感情を胸に秘めながらしばらく無言で見つめて)
……お昼休み、終わるね。
行かなくちゃ。
(このまま時が止まればいいのに、と思いつつも時間は無情にもいつも通りに過ぎていき。
教室に戻ろうと切り出して)
(/遅くなったけれど明けましておめでとう。
こちらこそ、これからもお相手をよろしくお願いします!)
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