◎ 2019-12-12 22:57:42 |
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《 世界観 》
2020年、東京オリンピックを迎える年に俺達は大きなことを成し遂げようと努めていた。それは、一本の長編映画製作であった。
都内にいくつかのキャンパスを持ち合わせる「 嘉永大学 ( かえいだいがく ) 」。通称 「 永大 ( えいだい ) 」。認知度の低い大学ではあるが、その実情は天才肌集団と呼ばれる程の物好きが集まる大学であった。「 クイズ研究会 」は、有名某クイズ番組で優勝経験もあるほどの、変な分野で活躍を見せる者が多く在籍していた。
その中でも、とある3人の学生が新設した部活が今話題を呼んでいる。その名も、「 映画製作部 」。
学祭で初披露した短編映画は瞬く間に大学中に知れ渡り、学外にもファンができてしまう程のものであった。そんな「 映画製作部 」であったが、学生の誰も彼等の実態を知る者はいなかった。学祭では、無人の教室でひたすら映画を流し続けるのみ、準備及び片付けも誰1人として見た者はいない。噂では、教授が学生に扮して製作したのでは、と疑う者も増えてきた____彼等はいつ、どこで、映画をつくっているのだろうか。
「 映画製作部 」
2018年、1年生3人の手によって設立された部活。現在の部員数は6人。
その活動場所は、都内から少し外れたとある下宿先。
基本的にサスペンスを手掛け、2019年現在では短編映画が3本とアニメーション短編も1本公開している。
毎月第2水曜日、掲示板に貼られたビラに記載されている教室で急に上映会が始まる。
学生からは多くの噂が立てられ、いつの間にか「 ゴースト 」と呼ばれるようになった。
2020年を迎え、3年生となった彼等は大きな挑戦をしようと試みる。
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