溺愛先生 2019-12-05 21:51:06 |
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(/いえいえいえ…!あなた様が謝る必要はマジでありませんっ!元はと言えば私がワケわからんロルを回してしまったからですし…!(焦)それなのに、あなた様はお優しいです…感謝しかありませんです…。此方こそ本当にありがとうございます…こんな私ですが、色々気を付けて参ります…これからも宜しくお願い致します…。)
いやいや…ボタン押してくれなきゃ飲めないから、ありがとうで良いんだよ。おう、召し上がれ。
( 彼の気遣いで絶妙なタイミングでコーヒーを飲めたこともありボタンを押しただけと謙遜する彼に首を横に振って。いただきますと元気に告げて自分の作ったタマゴサンドを食べて世界一だと褒めてくれる彼に「…そうか、良かった…お前はほんとに作り甲斐あること言ってくれるよな。ってもう食べたのか?俺のもやるよ」目を細めて良かったと口にしては喜んでくれることが嬉しくて作り甲斐があると告げて。あっという間にタマゴサンドを平らげてしまう姿に慣れているため寧ろ此方が嬉しくて微笑みながらまだ皿に残るタマゴサンド二切れを差し出して。自分は一切れしか食べていないがそんなに好きだと言って貰えては全く惜しくはなく。自分は手頃に食べられるカップ麺でも食べるかなと席を立ってはストックが置いてある棚から一つ取り出してポットのお湯を入れて出来上がるのを待って )
(/いえいえ、自分もまだまだ未熟者で拙いロルで混乱させてしまうことがあるかと思いますのでその時はご指定くださいませ。こちらこそこれからも宜しくお願いします!
お兄様とのデート楽しみましょう*
こちらは失礼しますね!)
兄ちゃんは褒め上手だなぁ。俺そんな褒められたら兄ちゃんのことももっと好きになっちゃう。
( 再び褒められると嬉しくて冗談半分にもっと好きになっちゃうと笑ってはサンドイッチを頬張って。そんなサンドイッチも全て自分の胃袋の中。正直まだまだ食べられる。まだ食べたいなと思っていると二切れサンドイッチが乗った相手のお皿を差し出されて目をパチパチさせては相手とお皿を見比べて「え、でも兄ちゃんのは?」とびっくりするもすでに相手は席を立ってカップ麺にお湯を注ぎ始めていて。いいのだろうか…と思うもすでに口から涎が垂れておりじゅるりとしてはサンドイッチを一切れ手に持って「ありがとう、兄ちゃん!いただきまーす」と食べると決めたら遠慮なく大口でかぶりつき二切れのサンドイッチも瞬く間に食べ終えてしまい。「ふー、満足満足。ごちそうさま。……へへ、禁断の朝のカップ麺だな。って俺が兄ちゃんのサンドイッチ食べたからだけど。母さんだったら『朝からそんなもの食べちゃいけません!』って怒りそう。でもカップ麺ってうっまいよなー。」膨れたお腹をさすってはお湯が注がれて良い匂いをしだすカップ麺を見遣り、自分の母親の真似をしながら楽しそうに笑って )
(/そんな…あなた様のロルはとても素晴らしく勉強させて頂いております…!仮にもしあれば言わせて頂こうとは思いますが…。はいっ楽しみましょう!了解です、此方も失礼致します。)
…いや、思ったこと言ってるだけだが…。…ふふ…じゃあもっと褒めてやらないとな。
( 彼は自分を褒め上手だと言ってくれるが自分としては思ったことを口にしているのだと呟きつつ、褒められたらもっと此方を好きになると告げられれば冗談混じりな雰囲気なこともあって嬉しい気持ちもあるがそこまで本気にはしておらず笑みを浮かべてそれならもっと褒めてやらないとと伝えて。カップ麺がちょうど出来た頃に彼がタマゴサンドを食べ終えて満足そうにしつつ彼の母親の真似をする様子にクスッと笑って「お粗末様。あはは、菜月さんがいたら俺まで言われそうだな。だから内緒な?ああ、たまに食べたくなる」彼女がいたら間違いなく自分も言われていたなと答えては内緒と自分の唇に人差し指を当てて。彼もカップ麺は好きなようで自分もたまに食べたくなるんだと話しては割り箸と共に出来上がったカップ麺をテーブルへ運んでいただきますしては麺を挟んでツルツルと麺を啜って )
あはは、兄ちゃんは俺んところの家族みたいなものだからな。母さんなら兄ちゃんでも注意しそう。ん、分かった。兄ちゃんと俺の秘密だな。
( もっと褒めてやらないと言われて照れ笑いしつつも内心兄ちゃんあんまり分かってなさそうだなぁと思っていて。それでも相手との時間は楽しいのであまり気にはせずに、カップ麺のことで菜月さんに自分も言われそうという相手に笑いながら同意して頷いて。次いで相手の長い指が唇に宛がわれるのを見てはその仕草が綺麗で一瞬見惚れつつ、ハッとなって二人の秘密だとどこか嬉しそうに頷いて。「……お、俺、兄ちゃん食べてる間に洗い物しとくな。そのほうがこのあと沢山遊べるし。」相手がカップ麺を食べ出すと美味しそうな匂いが部屋に漂い出して。さっきお腹いっぱいになったばかりなのにまたあふれ出す食欲。それだけでなくて相手の綺麗な口元に麺が吸い込まれていくのが妙に色っぽく感じてそんなことで下世話なことを考える自分に恥ずかしくなっては慌てて席から立ち上がってそれっぽい理由を早口に告げつつ空いたお皿や食器類を持って台所に向かい洗い物を始めて )
そう思って仲良くして貰えるのはマジで有り難いよ。何か菜月さんって俺の母さんより母さんらしいよ。
( 彼の言葉に笑み浮かべたまま家族と思って仲良くしてくれるのは有り難いと言葉紡ぎ。自分も両親とは仲が悪いわけではない。しかし基本的に放任主義な両親なこともあり何だか彼の母親が実の母親より母親らしいと告げて。彼の母親はまさに自分にとっては理想の母親像のようなもの。自分のことを気にかけてくれコミュニケーションを取ろうとしてくれる所なんてまさに理想で。そんな感情からか母の日には自分の母親だけでなく彼の母親にまでプレゼントを送る始末。母親に贈っても反応は薄いが(実際は陰でめちゃくちゃ喜んでいるのは知らない)彼の母親に贈ると物凄く喜んでくれることも嬉しく思っていて。自分がカップ麺を食べていると食器等を洗ってくれると告げられ「悪いな。良いのか?ありがとな、助かる」彼が邪なことを考えているなんて思いもせずにやっぱり良い子だと内心感心しつつお礼を伝えて麺を啜って。汁まで全て完食すればごちそうさまでしたと手を合わせ、割り箸やらカップ麺の器やらを小さくしてゴミ箱へ捨てて )
それ聞いたら母さんめっちゃ喜ぶよ。でも俺、兄ちゃんの母さんのことも好きだぞ。…最近は連絡取れてるのかー?
( 実の母親よりも自分の母のが母親らしいと言われれば、自分を褒められたわけではないが嬉しい気持ちになって照れ笑い。相手の母親とは最近顔を合わせていないが、小さいころは隣近所ということもあって顔は合わせていて。半獣の自分も拒絶することなく受け止めてくれて、大好きな相手と似た匂いがすることから自分が心を許す数少ない人間の一人でもあり、相手の母親も好きだぞ大きく頷いて。ただ何かと忙しい人なのか最近は姿を見ていない気がすれば首を傾げて問いかけて。「おお…美味しいサンドイッチも作って貰ったしこれくらいはな。」気持ちを落ち着かせつつ洗いものを始めては軽く相手に返事しながら手を動かして。そこまで食器類多くなかったのですぐに洗い終えると相手の元へ行き「終わったぞー。ゲーセン行くか?あ、ボーリングが先がいいかな?」と洗い物している間にすっかり気持ちも落ち着きはしゃいだ様子で聞いて )
はは…それこそうちの母さん聞いたら…喜ぶ…とは思うんだけど…あの人、ポーカーフェイス過ぎて感情が読めないからなぁ…ああ、たまに電話来たりメール来たり…何だかんだ連絡は取ってるよ。父さんからは旅行のお土産とかで謎の郵便物届くし…置き場に困ってクローゼットにぶちこんでるけど…。
( 自分の母親ながら感情が読めずにコミュニケーションが取りづらい。電話口でも此方から近況報告するのだが『ああ…』とか『ふーん』とか最終的には『元気にしてんなら良い』と一方的に電話を切られる感じ。幼少期から変わらないからそういう性格なんだろうといい加減慣れたが子供の頃はもう少しなんかないのかと…そう思ったもので。その逆で父親はとにかくはっちゃけている。仕事もきちんとするが遊びも全力。旅行も好きで母親と行ったり一人でも行ったりで律儀にお土産を送りつけてくるのだがそのセンスが謎。とにかく変な使い道に困るものを送ってくる。小さなモアイ像とか部屋に合わなさすぎてどうすれば良いんだろう…とりあえず郵便物の大半はクローゼットにぶちこんでいることを明かしつつ、洗い物を終えた彼が此方に戻ってくれば「アキ、お疲れ。そだな、ボーリングが先の方が良いかもな。よし、そろそろ行くか」労うようにポンポン頭を撫でては時間的にもボーリングが先の方が良さそうで返事を返しつつそろそろ行くかと声をかけて二人玄関に向かい。靴を履いては彼と共にどちらも近場にあるためバイクで行こうと思い、二つあるヘルメットのいつも彼が乗る時に被る方を手渡して自分もヘルメットを頭からすっぽり被ってつけては「アキ、危ないから乗る時はしっかり俺に捕まるんだぞ?」声をかけてはエンジンもかけバイクに跨がり彼も乗るのを待っていて )
はは、確かにはる兄の母ちゃんあんま笑ってるの見たことないけど兄ちゃん大好きってのは分かるぞ。あー…あの土産はまともなのもあるけど俺個人のは変なのあったかも。でもイグアナの貯金箱はお気に入りで使ってる。( ポーカーフェイスと聞くと確かに相手の母親はあまり感情が表情にでないなと思い頷き。でも人間も動物も愛情を注ぐとき独特のフェロモンを発して、それは怒りの感情や悲しい時もそれぞれ違う匂いのようなものがある。半獣の自分は嗅覚が敏感だからなのか動物性が強いからなのか、全てではないがその微妙なフェロモンを感じられる時があって、相手の母親が相手を見るときのフェロモンはいつも甘くて良い匂いがするので、相手の母親は相手のことが大好きだと自信を持って頷きニッと笑って。そして相手の父親、確かにあの人も変わっている。たまに自分の家にも海外のお土産を送ってくれる時があって、家族に対しては割とまともなお菓子だったりするのだが、自分宛のは何処かの民族のお守りだったり置物だったりしたなぁと思い返して。その中でも超リアルなイグアナの貯金箱は勉強机の上に鎮座しておりお気にいりだと嬉しそうに頷きつつ、相手はもっといろんなものを貰っていそうなのでクローゼットの中身を想像しては可笑しそうにクツクツ笑い。それからボーリングを先にすることが決まり二人で準備しては外へと足を進め。外に出た瞬間尻尾と耳を引っ込めると渡されたヘルメットを嬉しそうに受け取り。「俺、兄ちゃんのバイク乗ってるところ好き。超かっこいいから。…おう、ちゃんと掴まるよ。えへへ、兄ちゃんの後ろ久しぶりだなぁ」ヘルメットをしっかり装着してからバイクに跨る相手を見てはその様になるかっこいい姿に胸をときめかせつつ後ろに跨って。普段も普通に相手に抱きついたりすることはあるが、最近は気持ちや年齢の問題もあってその回数も減っている。でも今は遠慮なく相手に抱きつけると思えば頬が緩み、えへへと笑いながら相手の腰に腕を回してギュムと抱きつき嬉しそうに笑って。そして目的地へ向かう途中、ちらりと後ろから相手の運転姿を盗み見てはドキドキと鼓動を早め「…兄ちゃん…好き、」と小さな声で呟いて。エンジン音もしているしヘルメットもしているからきっと聞こえない。でも聞こえていて欲しいという矛盾した感情を抱きながら腰に回す腕の力を強めてギュッとして )
そうなのか?まぁアキがそう言うなら…信じるけど…。親父…お前にも変なの送ってるのか…悪いな。…アキが気に入ってるなら良いけどさ…。
( 母親が自分を大好きだと告げる彼。人の気持ちや感情を嗅ぎ取れる彼の言葉なら信用出来ることもあり信じるけどと告げて。自分以外にまさか彼にまで変なお土産を渡しているなんて今まさに知って。その中でも彼が気に入る物があったのなら良いと溢して。そんな彼からバイクに乗ってる自分がかっこいいから好きなんて言って貰えれば嬉しくないはずがない。「…そんな褒めても何も出ないぞ?」と冗談混じりに告げつつ彼がバイクの後ろに乗り自分にしがみついてくれれば「…よし、行くぞ…」確かに聞こえたエンジンの音に混じって彼の口から好き…と。トクンッと心臓が高鳴ったが彼はよく自分を好きと言ってくれることもあり兄として好きと言ってくれたのかもしれないと思っては「俺もアキのこと好きだよ…」呟くように口にしてはボーリング場へバイクを走らせて )
えへへ、俺は兄ちゃんが傍に居て、一緒にこうやって遊んでくれるだけで充分幸せだから!
( 相手の父親が自分にも珍しいお土産を送っているのは初耳だったようで相手の言葉に相槌を打ちつつ、次ぐ相手の褒めても何も出ないという言葉にふるりと首を横に振り相手が居てくれるだけで充分だと無邪気に笑って。でも強いていうなら少しだけ、許されるのならば今以上の関係になりたい。と内心思いつつバイクに跨り小さく呟いた言葉。相手にはきっと聞こえていないだろうと思ったが、エンジン音に混じって返ってきた相手の声はしっかりと自分にも届いて。相手の好きという言葉が自分とは異なるのは知っている。それでも嬉しくて、少し甘酸っぱい気持ちになりながら相手の背にヘルメットを軽く擦り付けて。
相手の背にしっかり腕を回して抱きつき、この時間がずっと続けばいいのいなぁと思いつつもこの後の時間もとても楽しみで。ゲームセンターやカラオケもあるボーリング場に着くと名残惜しいが相手から離れて先にバイクから下りて「とーちゃく!兄ちゃんありがと。ボーリング楽しみだなぁ」しゅたっと効果音がなりそうな勢いで地面に降り立つとヘルメットを外して相手にお礼を言って上機嫌に頬を緩ませて )
…なら俺で良いならいくらでも一緒に居てやるし、遊んでやるよ。
( 可愛くていじらしい彼の言葉に胸キュンが止まらない。表情も綻び、彼が望むならいくらでも一緒に居てやると告げて。自分の言葉が届いていたのか背中に何か擦り付けるような感覚を感じ嬉しいとき彼は擦り寄ってきてくれるため目を細めて。そのままボーリング場の駐輪場へバイクを停めエンジンを切ってはヘルメットを脱いで息をはけばバイクのハンドル部分に引っ掻けて。一足先に降りた彼からお礼を言われて楽しみだと笑う様子に「どういたしまして。俺も楽しみだよ。行くぞ、アキ」彼の外したヘルメットに手を伸ばし受け取り反対側のハンドル部分に引っ掻けては再び手を伸ばしてよしよし撫で付けるように彼の髪を撫でながら自分も楽しみだと答え、受付を済ませるべく店内へと二人で入って )
そんなこと言ったら俺毎日兄ちゃんの家に入り浸るぞ。そしたら兄ちゃん恋人も作れなくなるけどいいのかー?
( 一緒に居てやると言われれば嬉しそうに笑い、半分本気ながらおちゃらけた口調で笑い。自分がずっと相手の傍にいれば相手は恋人を家に呼べないし自分のことだけを考えてくれる。我ながら醜い考えかただが相手を誰かに取られるくらいなら相手には弟としてでも自分を見ていて欲しくて。ヘルメットを相手に託して行くぞと言われれば「おう!」と元気よく返事して一緒に店内へ入り。会計は子供のころは互いの親が出してくれていたが、最近は相手が出してくれている。出して貰ってばかりでは悪いので自分も働けるようになったら相手に恩返ししようと決めていて。会計を終えてはボーリング用のシューズに履き替えて指定されたレーンへと行き。電子画面にはすでに受付で書いたそれぞれの名前が表示されて、俄然テンションがあがれば自分に合ったボールを探して「んー、これかな?……あ、親指はまった。」順番にスポスポ指を確認するうちにズボッと綺麗に親指が嵌まってしまい、ちょっとがんばれば抜けそうだったが面白そうだったので相手のほうを向いて「兄ちゃん見てみて!親指嵌まった!」と空いてる手をブンブン振って笑い )
無理して作るものでもないしな…アキが一緒に居てくれるんならそっちの方が嬉しいけど。
( 彼から告げられたのは毎日一緒にいる宣言。冗談めかしのその口調に目を細めて恋人は無理して作るものじゃないから寧ろ彼が居てくれるのであればそっちの方が良いと伝えて。実際、無理して作った結果が傷つけなくていい人を傷つけてしまったこともある。どちらかと言わなくても自分は彼に居て欲しいのだ。彼が色々考えているとは思いもよらず彼と共にボーリングシューズに履き替え指定されたレーンへ。ボールを選ぶ彼を見やり自分もボールを選び始めて。すると見てみてとはしゃぐ声が聞こえては視線を向け「ははっ綺麗に嵌まったな?でも、それ抜けるのか?突き指する可能性もあるから…ちょっと貸してみ。…アキ、こっちの手でボール押さえといて。…んー…どうだ?抜けそうか?」そこには綺麗に親指がボールの穴に嵌まっている。見事なまでのすっぽりさに笑っては近づいて。すぐに抜けるなら良いが突き指でもしたら大変だと、空いた手でボールを押さえるように伝えつつそっと彼の手に触れて。するすると嵌まった指を回すように優しく動かしては抜けそうかと尋ねて )
( 恋人は無理して作るものではないという相手にその表情がどことなく寂しげに感じれば「じゃあやっぱり俺がずっと兄ちゃん傍に居るよ!」と明るく答えて。相手といるのはやはり楽しく、親指がボーリングの球に嵌まったなんて小学生のようなおふざけも笑って乗っかってくれて。それだけじゃなくて突き指の心配までしてくれるのに心をぽかぽかさせては、相手がボーリングの球を押さえてくれるのに合わせて親指を引っこ抜き。「んんー…!…あ、抜けた!俺の親指も無事だぞ!」スポンと親指が綺麗に抜ければグッと相手に親指を立てて見せてニシシと笑い、そのまま指の腹で相手の鼻先をチョンと押しては、パッと離れていって今度こそ自分に合ったボーリングの球を見つけてくると自分たちのレーンのボールリターンの上に置いて。「よし出来た!まず兄ちゃんのお手本みたいな。」相手がボーリングする姿をじっくりみたいと思えばゲームを始める前にお手本がみたいと笑顔でおねだりして )
…ああ、ありがとう…嬉しいよ。
( 明るく笑いながらずっと傍にいると告げてくれる彼に物寂しく感じる心は温かくなっていく。ありがとうと口にしては柔らかく微笑んで。彼の嵌まっていた親指がボーリングの穴から綺麗に抜ければその指の腹で鼻をちょんとされ目を細めて。「アキの指が無事でよかったよ。…お手本?ああ、良いよ。…よっと…」指が無事でよかったと言葉返しつつ彼からお手本が見たいとお願いされれば断る理由もなく頷けば選んだボーリング球の穴に親指、中指、薬指を入れて持ち反対側の手を添えて利き脚を前に出して滑らか且つ勢いのあるボーリングの球をレーンに放って。ゴロゴロと真っ直ぐに転がっていけば全てのピンは綺麗に倒れて。電子画面の自分の名前のところにストライクのマークが現れて )
オオオ!スゲぇ!ストライクだ!かっこいいッ!さっすが兄ちゃん!!
( 相手の表情が明るくなったことに安心しつつ、指の心配もしてくれてお手本を快く受け入れ貰えれば球を投げる様子をワクワクと見守り。美しく完璧、まさしくお手本の鏡といえるくらい綺麗なフォームで投げ出された球は吸い込まれるように10ピンに向かっていき、気持ちいい音を立ててストライクが決まって。その爽快さに目を輝かせては声を上げては思ったままを口に出して拍手をしてはしゃぎ、相手の元へ駆け寄っていくと周囲の目を気にすることなくハイタッチをしようと両手を相手に向かって突き出して )
はは…ありがとな。手本見せるだなんて言ってガーターはカッコ悪すぎるからな。
( 自分のストライクを喜んで褒めてくれる彼に微笑んで礼を言って。さすがに手本見せると言った手前ガーターだとかっこがつかない。久し振りなこともあって心配はしていたが何とか格好はついて内心ホッとしていて。差し出された両手にその意図をすぐに察すれば躊躇うことなくパンッと痛くないように気持ちの良い音を響かせてハイタッチを行って。「次はアキの番だな。楽しんでがんばれー」次はいよいよ彼の番。楽しむ気持ちを忘れずにがんばれと声をかけて。あまりボーリングには来なさそうな彼。自分も彼とは来たことがないためその腕前は未知数。見守るように視線を向けて )
あはは、でも頑張って手本見せてくれようとしてガターなら俺はカッコ悪いなんて思わないぞ。それにガターのお手本にもなるだろ?
( パチンと両手が合わされば楽しそうに笑いを零し、次ぐ相手のことばにも笑顔を向けたままで、たとえ失敗したとしてもお手本を見せてくれようとした気持ちが嬉しいのでガターだとしても自分はかっこ悪いとは思わないと頷いて。それにガターのお手本にもなると少し冗談を述べてはニシシと歯を見せて笑い。「おう!楽しんでやるよ。兄ちゃん俺の勇姿を見ててくれよな。」自分の番になり楽しんで頑張れと言われればコクンと頷き、グッと親指を突き出して。意気揚々とボールを手にしてはレーンの前に行き、先程の相手のフォームを真似て静かに深呼吸して、狙いを定めると息をスッと吸ってボールを勢いよく送り出し……「ッと、と……あーー……思いっきり気持ちいいくらいのガターが決まりました。」結果はガター。勢いあまりすぎてボールを離すタイミングを間違えて自分の身体ごとレーンの前に出てしまい、ボールは転がるというよりボトンと落ちてゆっくり転がっていくとすぐにガターレーンに落ちて。ボールはガターレーンの途中で止まる始末。それを暫くボーっと見たのちボソボソ呟いては後ろに振り返って「どうだ、見たか!」とこれがガターのお手本…というより失敗も全く気にしない様子でどや顔を向けて笑い )
はは、ある意味すごいな。これぞ特殊なガーターの手本だな。お前がボールにならなくてよかったよ…まぁマジでそうなりそうなら俺が止めるけど。
( ガーターだが落ち込んだり拗ねたりしないで寧ろどや顔全開な彼の姿にすごいと褒めつつ手本だなと楽しげに笑って。少し危ないボールの投げ方で冗談めかしに彼がボールにならなくてよかったと口にしつつも当たり前だが実際にはそうなる前に自分が止めるとも伝えて。次は自分の番でボールを持っては左側を意識してボールを投げて。ゴロゴロとボールは転がりピンを全て薙ぎ倒していき。電子画面の自分の名前のところに二つ目のストライクのマークが表示されて。「…よし。久々だから腕鈍ってるかと思ってたけど…意外とストライク出るものだな…。アキ、ボール投げる時は力みすぎないで…左側を意識してボールを投げるとストライク狙いやすいぞ。フォームが不安なら俺が手取り足取り教えてやるけど、最初はアキが投げやすいように投げればいいぞ」自分が投げ終われば次は彼の番。ストライクが取りやすいアドバイスをしつつ投げる時のフォームは彼の好きな投げ方でいいぞと優しく告げて )
えへへ、それほどでも。……って次も失敗かぁ
( どや顔を向けると相手もそれに乗っかってくれて褒められれば頭を掻いて冗談半分に照れ笑い。係の人に途中で止まってしまったボールを取ってきて貰い、1フレームの二投目を投げるも次もガター。相手の番になればその様子を見守って。相手はまたもや綺麗にストライクを決めて「すごいすごい!」とパチパチ拍手して。「左を意識して投げればいいんだな!とりあえずやってみる!」コツを教えて貰うとぴょこんと椅子から立ち上がりボールを持って再びレーンの前へ。相手のフォームを真似たかったがまだ難しそうなので、投げやすいようにとの言葉をそのまま受け取ればボールを両手でしっかり持つと邪道の下投げでボールを投げて。ボールは少しだけ弧を描いてピンの元へいき、次はガターに落ちずにまっすぐにピンに当たって。しかし当たったはいいものの、残ったピンは7ピンと10ピンで端と端。初心者にはますスペアが狙えない位置のピンが残ってしまい。「うげェ、これ絶対無理なやつ。…兄ちゃん。」本来であればもう一回自分が投げるが当たる気がせずに、相手に振り返っては少しあざとく見つめ名前を呼んでは、ニッと笑って )
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