義賊のギルス 2019-11-25 23:28:40 |
通報 |
だろ?難癖つけてくる奴もいるけど、困ってる奴がいるなら少しでも多く、俺は助けたいんだよ。
( 彼が笑えば此方も笑み浮かべる。自分でもおかしなことだとは思うものの自分の手の届く範囲で困っている人がいるなら助けたいと思っていることもあり、そうはっきりと告げて。自分が選んだ皿はどうやら彼のお眼鏡に叶ったようで好みだと言って貰えて更に続く言葉に間接的にお揃いをしようと言われているようで少しばかり照れ臭く頬をぽりぽり掻いて「ああ…俺は別に良いけど…お前俺とお揃いとか平気なのか?」自分は彼が良いならお揃いも良いため改めて平気なのかと問いかけて。自分の子供でもないのに真剣に皿を選ぶ自分を馬鹿にしない彼からの提案に「…ああ、好きだよ…家族だしな。お、良いなこれ。やっぱお前プレゼント選ぶセンスあるな。これにしよう。全員の分買っていくぞ」ニッと笑み溢して彼が選んでくれた木の皿を買うことに決めてはきちんと人数分購入して。そして彼とお揃いの皿と彼の皿の代金を店主へと支払って )
ふふ、ギルスらしいな。…嗚呼、ギルスと揃いのが良い。暫くは同じ屋根の下で住むんだ。一緒に住んでいる者たちはそうしているんだろう?
( やはり優しい彼の言葉に微笑みを零しつつお揃いで平気なのか聞かれれば不思議そうに目を瞬かせるもすぐに目を細めて頷いて。同じ場所に住むのにバラバラの食器は違和感がある気がした。他意はないはずなのだが彼とお揃いという響きは特別に思えて胸の奥が擽ったく感じ。そのあと己が選んだ子供たちへのお皿を褒められればまた擽ったい気持ちを覚える。でも子供たちを好きだと零す彼の言葉に何故だか分からないがモヤッとした感覚がして。この気持ちはなんだろうかと考えていると会計を済ませる彼に気付いてはそちらへ近づいていき「 ギルス、…その…いや、このあと寄りたいところがあるんだが良いか? 」子供たちが彼にとっての家族なら、己はなんなのだろうかと、問おとしてやめると彼に視線を向けて問いかけて )
そうか?サンキュ。…まぁ…家族や恋人とかは一緒の皿とか使うよな。…アレックが嫌じゃないなら…するか…お揃い。
( 自分らしいと笑ってくれる彼に擽ったくも嬉しくてお礼を紡ぐ。続いた彼の言葉に確かに一緒に暮らす者はお揃いの場合もある。恋人や家族何かは大抵同じものを使うが…自分達の場合はそこに当て嵌めてしまって良いのだろうか。いや、彼とは付き合いは長いし家族と言ってしまっても良いかもしれないが…一応関係性は王子とその従者。この事が知られたら咎められるのは必須。しかし彼とのお揃いの誘惑には逆らえず、と言うか寧ろしたい欲求には抗えずに照れ臭そうにお揃いにするかと口にして。既に料金は払い終わり二つの袋にそれぞれの皿を入れて貰っては手に持ち、この後はどうするかと思っていると近づいてきた彼が言いづらそうと言うか言葉を濁すのに不思議そうに首を傾げたが、行きたいところがあると告げられ「…?ああ、別に良いぞ。どこに行くんだ?」にこやかに微笑んでは頷き、どこに行きたいのか尋ねて )
お揃いか…なんだか恋仲のような響きで擽ったいな。…ギルスはお揃いは他にも持っているのか?
( 家族や恋人は一緒の皿を使うと言う彼はそれを踏まえた上でお揃いにしようと言ってくれる。その意味を勘ぐってしまうも素直に嬉しいと思えば自然と表情が綻ぶ。ただお揃いという響きは家族のそれとは違う気がして恋仲のようだと冗談半分に笑い。そしてふと気になったのは彼は己以外の誰かと“お揃い”を持っているのかと言うこと。なぜそんなことが気になるのかは分からないが無意識のうちに上記を聞いていて。結局彼にとって己は何なのかは聞けなかったが、どこに行きたいか優しく尋ねてくれる彼に胸を撫でおろしては小さく微笑み「 その、銀行と骨董屋に。気になっているものがあるんだ。 」と少し恥ずかしそうに小さく微笑んで )
……敢えて言わなかったのに…お前って奴は…孤児院にいるガキ共とこのブレスレットはお揃いだけど…他は…そう言えばないな。
( 自分は敢えて恋仲と言う言葉は使わないでいたのに擽ったいと言いつつさらりと告げる彼に少し照れたように頭を掻いて責めるわけではないがやっぱり気恥ずかしい気持ちが沸いてきて。彼からお揃いを他にも持っているのか問われれば考えるように顎に手をやり、今自分が身に付けているブレスレットは唯一孤児院にいる子供達とお揃いのものだがそれ以外は特にないためそのように答えて。「後でアクセサリーの精製も教えたいからその時、何かお揃いの作るか」皿以外にも彼とお揃いを持つのも良いと思えば笑み浮かべ伝え。此方の問いかけに彼は銀行と骨董屋に行きたいと答えてくれては「ああ、良いぞ。何か買いたい物があるんだな?」何か買いたいのだという事は伝わってきたため仁辺もなく頷いて良いぞと告げて )
ふふ、すまない。…そうなのか。
( 敢えて言わなかったと照れ臭そうにする彼を見ては少し可愛らしく思えクスクス笑って謝る。揃いは子供たちとのブレスレットだけだと聞けば何故か安心する己が居て、それと共に子供たち以外でお揃いを持つのは己だけだという事実に嬉しく思えば自然と頬が緩んで。ただお揃いと言ってもお皿である。色恋ごとに疎い己であるが想像する“お揃い”と少し違うのは分かって。何が違うんだろうと考えていれば続く彼からの提案に小さく目を瞬かせる。お皿以外のお揃い。それはとても魅力的に思えれば微かに瞳の奥を輝かせて頷き「 嗚呼、作りたい。…ギルスとのお揃いのアクセサリー。…ギルスと揃いにしたら強くなれる気がするよ 」と少し声色を明るくして微笑んで。そして続く彼の問いかけに少し照れたような表情を浮かべて頷いては彼と共にひとまず銀行へ向かって )
( たどり着いた銀行、当然初めての場所で戸惑いつつも最低限の知識としてお金の引き出しかた等は教わっていて。しかし銀行の場合、己は顔パスとペンダントで自身に与えられた資産の範囲内ならお金を動かせると教育係に言われているため問題ないかと思い、彼を銀行内の入り口で待たせると一人で受付に向かって。「 …お金を引き出したいんだが… 」『 かしこまりました…ってアレック王子!? 嗚呼…申し訳ありません。ご無事とは伺っておりましたが…。お金の引き出しですね。何とは聞きませんが後ろの彼とご関係が? 』「 まあ…あと振り込みもしたい 」驚く銀行員と適当に話をしてペンダントを見せて必要なお金を引き出すと、今度は振り込みがしたいと。もちろんその先は孤児院。彼に直接渡しても良かったが必要ないと言われそうだったため、銀行員に頼んでお皿代に少しだけ上乗せした額を孤児院に匿名で振り込んで貰い。銀行員の彼を見る疑心の目には気付いていたが特に何も言わずに引き出したお金を受け取って小さく微笑み礼を言うとすぐに彼に元へ戻って。「 待たせたな。…何とか一人でできたよ。…次は骨董屋だな。 」と何食わぬ顔で微笑むとまるで骨董屋の場所が分かっているように先に歩き始めて )
謝らなくていいけど、微笑ましげに笑わないの…。
( クスクス笑われてはその彼が自分を見る微笑ましそうな表情に謝らなくて良いけどと口にしつつも嫌な気持ちにはならない。やはり擽ったいような気持ちが心にあるだけで。何だか本当に照れ臭い気持ちに包まれていたが彼からお揃いのアクセサリーを作りたいと言われれば「そうなのか?なら尚更作らないとな」しかも強くなれる気がするなんて嬉しいことまで言って貰えては嬉しくて口元を緩めて。照れる彼を可愛いなと思いつつ彼に続いて銀行へ向かって──入り口で待っているよう言われては大人しく待ちつつも、銀行員に何か言われているような彼の姿を見れば自分は外で待っていた方がよかったか?と思いつつも程なくして戻ってきた彼に「いや、下ろせたならよかったよ。そうか、よかったな。ああ…行くか」一人で金を下ろせたと嬉しそうな彼によかったなと微笑みつつ骨董屋の場所を知っているようで先に歩く彼の後ろに続いて )
嗚呼、まあ殆ど銀行員に任せきりだったけどな。…そう言えばアクセサリーはどんな種類のものがあるんだ?お揃いにはしたいがギルスと私では特性が違うと合わせづらいということはないだろうか…
( 待ってくれていた彼に礼を告げつつ骨董屋に向かい、その途中で先程お揃いの話をしていたことを思い出していて。己ばかりお揃いに浮かれているのかと思ったが彼の表情を見る限り自惚れでなければ彼も喜んでくれている。だとするなら二人に合った良いものを選びたい。しかしアクセサリーと一言に言っても詳しくはないが各々にあった特性があるのではと思い。もちろんデザイン性を重視するのであれば深くは気にしなくていいのだろうが一応気になって足を進めながら彼に視線を向けて聞いてみて )
それでも出来た…で良いんだよ、お疲れさん。ん?ああ…そこは大丈夫だ。デザインをお揃いにして特性は魔石で弄るから好きにカスタマイズ出来るんだよ。質の良い魔石を使うとその分性能も良くなる。デザインはピアスか、指輪か…ブレスレットだな…どれがいい?
( 銀行員にほとんどやってくれたと言った彼にそれでも“一人で出来た”で良いんだと労ってやって。初めてのことは誰だって緊張するからと思ってのこと。そして骨董屋に行く道中、彼がお揃いのアクセサリーの話題を口にしてはお互いに特性が違うことを気にして色々尋ねる様子にニッと笑み浮かべ大丈夫だと告げて。アクセサリーの作り方はまず見た目のデザインを決めて、次にそこに取り付ける魔石を精製する。魔石には色々な種類があるがどんな効果を付与するかは自分で決められることを説明して。だから特性が違っていても問題はないのだとも添えて。そしてアクセサリーには三種類あってそれも伝えて何が良い?と楽しげに問いかけて )
そうなのか?デザインを選べるのは便利だな。それならギルスともお揃いにできる。…そうだな…。ピアスは気になるが、勝手に開けたら父上に何か言われそうだし…、ブレスレットで作ってみたい。
( 銀行でのことを褒められれば少し照れたように笑い、次ぐアクセサリーについての話も嬉しいもので、彼とお揃いに出来ると分かれば嬉しそうに微笑んで。そんなアクセサリーの主なデザインは三種類のようで、どれも魅力的に思えれば迷ってしまう。正直一番ピアスが良いと思ったが、己の体に勝手に穴をあけたとなれば王が黙っていない気がして。別に己が怒られる分には全く問題はないのだが、彼に被害が及ぶは嫌で少し悩めば無難なブレスレットが良いと彼を見て答え。そう話をするうちに骨董屋に着けば早速店内へ…ではなく骨董屋のショーウィンドウで足を止めれば其処に置かれているオカリナにジッと視線を向けていて )
確かに、この綺麗な耳に穴なんて俺の額に風穴開けられちまうな…ブレスレットにするか。
( 白く形の良い耳を持つ彼。そんな彼の耳に穴を開けたとあっては自分に風穴が開けられると笑いながらな告げて。彼の言葉に頷きながら無難なブレスレットにしようと口にして。先陣切って歩いていた彼の足が止まる。どうやらこの骨董屋に用事があったようで。てっきり店の中に入るものだと見ていればショーウィンドーに飾られている一つのオカリナを見つめている彼に「あのオカリナ…欲しいのか?」自分も隣に立ち視線を向けたまま銀行でお金を下ろしてまでだし余程彼が欲しいものなのだと思いつつも確信は掴めず聞いてみて )
ふふ、私の耳に穴が開いたとしてもギルスを傷つけることは例え父上だとしてもさせないよ。…それにギルスもとても綺麗だ。…この耳についているのもアクセサリーなのか?
( 彼の冗談っぽい言葉にクスクスと笑ってはふと彼の綺麗な耳元へと目がいき。そこには彼の耳を飾るピアスのようなもの。そっと腕を伸ばして直接は触れないように耳に片手を添わせては此れもアクセサリーの類なのかと興味深げに尋ねて。そして骨董屋に着けば目的の物は“以前と”変わらず其処にあり引き込まれるように其れ…オカリナを見て。隣から彼の声が聞こえてくれば小さく頷いて「 嗚呼、以前一度だけお忍びでこの街に訪れたことがあったんだがその時に偶々目にしてな。…随分前だし場所も記憶も朧気だったのだが…、…店主に購入出来ないか取り合ってくるよ 」何故だか分からないがこのオカリナにとても惹かれた。何処か懐かしいような心が揺さぶられる引力を感じて、ショーウィンドーには値段が書いていなかったが彼に断りを入れてから店内へと入り。店内は薄暗く古めかしいものや見た目では用途の分からない珍品が沢山並んでおり、それは天井からも吊るされていて。物珍しさから店内を見回していたが何処からともなく背の小さいフードを被った白い顎髭の男が現れ、ビクッと身体を揺らし恐る恐るその男を見遣り。『 おぬし第二王子だな 』「 …!…あ、嗚呼…、あの貴方はこの店の店主か? 」『 いかにも。 』「 …あのオカリナを買いたいのだが…、 」そう言ってショーウィンドーのオカリナを指さすと男の目がフードの下で光り、男は顎髭を摩り値段の書かれた紙を出してきて。その紙を受け取り驚愕する。想像していたよりも何倍も高い値に目を見張り紙から顔を上げて男を見遣って「 こんなにするのか? 」『 あれはただのオカリナではない。魔力を宿したオカリナ。…第二王子といえどまけてはやらんからな 』「 ……、 」男の言葉に再び紙に視線を落とす。下してきたお金で足りる額ではあったが、果たしてこの金額が正しいものなのが己には判断できなくて。困ったように眉を寄せては彼に話を聞いて貰ったほうがいいだろうかと彼の居るほうへ視線を遣って )
(/背後です。ブレスレットについて一文抜けていたので訂正させて頂きました。スペースを取ってしまいすみません。
またオカリナの値段の真偽についてはアバウトにしか考えていないので店主共に自由に動かしていただいて大丈夫です!)
ふふ、私の耳に穴が開いたとしてもギルスを傷つけることは例え父上だとしてもさせないよ。…それにギルスもとても綺麗だ。…この耳についているのもアクセサリーなのか?
( 彼の冗談っぽい言葉にクスクスと笑ってはふと彼の綺麗な耳元へと目がいき。そこには彼の耳を飾るピアスのようなもの。そっと腕を伸ばして直接は触れないように耳に片手を添わせては此れもアクセサリーの類なのかと興味深げに尋ねて。ブレスレットに関しても当然異論はなく、彼とのお揃いが増えるのを楽しみにしながら同意して「 そうしよう。 」と静かに首を縦に振って。そして骨董屋に着けば目的の物は“以前と”変わらず其処にあり引き込まれるように其れ…オカリナを見て。隣から彼の声が聞こえてくれば小さく頷いて「 嗚呼、以前一度だけお忍びでこの街に訪れたことがあったんだがその時に偶々目にしてな。…随分前だし場所も記憶も朧気だったのだが…、…店主に購入出来ないか取り合ってくるよ 」何故だか分からないがこのオカリナにとても惹かれた。何処か懐かしいような心が揺さぶられる引力を感じて、ショーウィンドーには値段が書いていなかったが彼に断りを入れてから店内へと入り。店内は薄暗く古めかしいものや見た目では用途の分からない珍品が沢山並んでおり、それは天井からも吊るされていて。物珍しさから店内を見回していたが何処からともなく背の小さいフードを被った白い顎髭の男が現れ、ビクッと身体を揺らし恐る恐るその男を見遣り。『 おぬし第二王子だな 』「 …!…あ、嗚呼…、あの貴方はこの店の店主か? 」『 いかにも。 』「 …あのオカリナを買いたいのだが…、 」そう言ってショーウィンドーのオカリナを指さすと男の目がフードの下で光り、男は顎髭を摩り値段の書かれた紙を出してきて。その紙を受け取り驚愕する。想像していたよりも何倍も高い値に目を見張り紙から顔を上げて男を見遣って「 こんなにするのか? 」『 あれはただのオカリナではない。魔力を宿したオカリナ。…第二王子といえどまけてはやらんからな 』「 ……、 」男の言葉に再び紙に視線を落とす。下してきたお金で足りる額ではあったが、果たしてこの金額が正しいものなのが己には判断できなくて。困ったように眉を寄せては彼に話を聞いて貰ったほうがいいだろうかと彼の居るほうへ視線を遣って )
(/いえいえ…わざわざ書き直して下さり、ありがとうございます。アレックくん何でこんなに可愛いんでしょう…。笑顔はもちろんですが、困っている表情も可愛らしいです…。なるほど、了解致しました!適当に動かさせて頂きますね。)
頼もしいことだな…俺が…?綺麗なのはこのアクセサリーだろ?ああ、ピアスだな。魔石が施されてるんだ。
( そんなことはさせないと口にする彼は正直頼もしい。微笑んだままそう告げては伸びてきた彼の手は自分の耳へ向かう。そっと添えるように触れられトクンッと心臓が跳ねる。程なくして手は離れていきブレスレットのお揃いにも彼は同意してくれて。骨董屋のショーウィンドウのオカリナはどうやら彼のお気に召したもののよう。「ああ、いってこい」売って貰えないか聞いてくると店の中に入っていく彼を見送って。あのオカリナ、ただのオカリナではない、何故なら魔力を感じる。かなり値が張りそうだなと思いながらも彼の様子を見ていて。窓からフードを被った小さい顎髭の店主が彼に近づくのが視界に入って。会話の内容は聞こえてはこないが一旦席を外した店主に何か言われて彼の表情が戸惑いに変わるのには気がついて。何か問題があったのかと思っては何か言いたげな視線を彼が向けてきたため柔らかく笑み浮かべては店の中に入って。「…どうした?アレック。…って…高っ…あんたは相変わらず王族嫌いだな」彼に声をかけるもその手にある紙に書かれた値段にやれやれと苦笑い浮かべて。ここの店主とは知り合い。王族嫌いなこともあり結構な値を吹っ掛けていて。「これの正確な値段は…もう少し安いだろ?」『……お前もいたのか…」表情は変わらないながらもスッと店主は自分から視線を逸らせる。やはり多く金を取ろうとしていたようで。「……仮に俺が買うならいくならで売ってくれるんだ?」もちろん自分は買うつもりはない。彼が銀行からお金を下ろしてまで欲しがったもの。自分が買って彼に渡してやるのなんか容易い。でもやはり欲しいと思ったものは自分の手で買い手に入れる達成感を彼にも味わわせてやりたいと思っていて。『……お前さんにか…そうだな…じゃあこのくらいだな…」適当なメモ用紙にオカリナの値段を書いて見せてくる。…ああ…やっぱり安くなってる。ここの店主の王族嫌いは知ってはいたが…現王の息子にまでぼったくろうとするとは…。「じゃあ…アレック、これ俺のために買ってくれ。この値段で良いから」少々強引にだが話を進めてしまって )
(/かわいいと言ってくださり嬉しいです。ギルスさまもとても優しくて偶に見せる照れた姿が可愛らしいです。今後ももっと色んなギルス様の一面が見られたらと思います。海賊を含めた航海の話や恩人の話もでましたし、いずれしていきたいですね。
お話も進めてくださりありがとうございます。助かりました!)
ギルスも綺麗だぞ?
( 耳のアクセサリーはピアスだと教えてくれる彼の話に耳を傾けつつ、ピアスにつく魔石を物珍しげに見て、謙遜する彼に小さく目を瞬かせてはクスクス笑い当然のように彼が綺麗だと頷いて。そしてどうやらオカリナの額は間違ったものだったようで王族嫌いの店主と話をつけてくれる彼に感謝しつつ、その聡明で頼もしい姿に尊敬の意は深まるばかりで。「 あ、ああ、ありがとう。 」とんとん拍子に進む話に目を瞬かせつつ渡された紙の額を見れば、それははじめ渡されたときの額に比べて随分と安くなっていて。『 …ギルスには敵わない…、 』とぶつくさいう店主に提示された額のお金を渡しては無事にオカリナを購入することが出来、店主にも、ありがとうと短く礼を言い微笑むと購入したオカリナを手に彼の元へ行き。「 ふふ、やはり頼もしいのはギルスのようだ。……このオカリナで良かったのか? 」小さく笑っては嬉しそうにするも、彼が先に述べた“俺の為に買ってくれ”という言葉を真に受けて、彼もこのオカリナが欲しいのかと思えば、己自身欲しかったが購入できたのは彼のおかげであるため、彼にオカリナを差し出して )
(/アレックくん本当に可愛いです。たまに見せるお色気も正直堪らんです。ほんとですか?ギルスを可愛いと言って頂けて嬉しいです!ギルス自身もこういう接し方する人が周りにいないことも少なからず影響はあると思いますが一番の理由は“アレックくんだから”照れちゃうのだと思います。ええ、此方としてもお見せしていきたいと思っておりますので、いずれ航海や海賊に変装したりなどあなた様とやりましょう。いえいえ、安直な発想で申し訳ないですが…このオカリナ…凄く重要そうですね…今後使う場面が出てきそうな予感にドキドキしております。この後は孤児院へ行って…お揃いのアクセサリー作りですかね?)
……ったくお前は…思ったこと口に出しすぎ…何か調子狂う…。
( 綺麗なのは自分もだと当然のように口にする彼にまた僅かに頬を赤くしてがしがし頭を掻いて照れてしまい。少し前にはそんなやり取りがあったが今は困っている彼を助け、無事にオカリナを購入出来たため、その心は晴れ晴れしていて。自分の少しの手助けで彼の欲しがっていた物を買うことが出来たことは嬉しくて。オカリナを差し出す彼に笑み浮かべて「これはお前のだよ。ああやって言わないと、きっと売って貰えなかっただろうからさ。…俺が買った訳じゃないけど大事にしろよ?これはなかなかの品だ。お前の役に立つ日が必ず来る気がするんだ」それは彼のものだと告げて。自分がほしかったわけではなく売って貰えるように小芝居をしただけで。魔力が宿るオカリナは珍しい。中でもこんな穏やかで優しい感じの魔力はなかなかない。彼が持つのが相応しい気がしたこともあり大事にするように口にして )
(/色気伝わっていて嬉しいです。アレック自身は無自覚なところはありますが、こんな風に接するのは背後さまのお言葉をお借りすると“ギルスさまだから”です。他の人にはどうしても王子としての自分の意識が働いて堅くなってしまいますが、ギルスさまには心を許しているので色んな表情を見せられます。
はい、是非航海編のお話をどこかでやっていきましょう。まだアレックは尊敬と恋心を混同していますが、その気持ちの変化もどうなっていくか楽しみです。
安直だなんてとんでもないです!それを言うならこちらでず。実はまだ魔法のオカリナの方向性は大体しか考えていなくて、1つは吹く人の込める念によって音色や効果が変わる(何も考えなければただのオカリナ)2つめはオカリナが認めた人しか音が出ない。とこれくらいで、どう使われていくかは話の流れの中で後付けしていこうかなと考えております。ですのでもし背後さまが此処でこう使いたい!などありましたら自由に使ってやってくださいませ。
はい、孤児院に戻ってアクセサリー作りで大丈夫です!長くなりましたが、このあたりで背後は失礼致します!何かあればお声掛けくださいませ。)
( 照れている彼を見るのは何故だか嬉しい気持ちになる。それは胸の内側を擽るような優しくて春の陽気のような温かな気持ち。可愛らしい一面を持つ彼であるがやはり基本はかっこいい。かっこいいなんて薄っぺらな言葉では形容出来ない品性が彼にはある。そんな彼にオカリナはお前のものだと言われれば目を瞬かせてオカリナに視線を落として。「 あれは芝居だったのか。ふふ、私も芝居の1つくらいは覚えたほうがいいかもしれないな。…有難う。大事にするよ。私もこのオカリナには運命を感じていたんだ。 」小さく微笑み礼をいうとオカリナを大事に布袋の中にしまって腰につける鞄の中にいれて。「 さて…街での用事はこれくらいだろうか。お皿も渡したいし孤児院に向かうか? 」予定していた用事はもう済んでいる。己もこれ以上は特に街に用はなく、彼がなにもなければ買ったばかりのお皿を孤児院に届けるかと彼を見遣って )
(/そうなのだとしたら凄く嬉しいです。アレックくんの持つ色気はギルスとはまた違った毛色を持っていて素敵だなぁと思っております。航海もお話の進み具合を見ていつやるか等、ご相談させて頂きますね。ですですっ。尊敬だけでなく恋心だとアレックくんが気づいてくれるシーンもとても楽しみです。あなた様は安易ではありませんよ。寧ろそんな素敵なオカリナ設定を考えていて下さって、このオカリナを使いいつぞやも楽しみです。此方も詳しい設定や出番等、後々で良いですよ。お、それは有り難い!使いたくなったらまたご相談させて下さい。流れご了承ありがとうございます。はい、此方もこれにて失礼致します。また何かあればお声がけ下さいませ。私も何かあればまた登場致します。)
ああ、それもいいな。芝居ってのも時には使えるから。…運命か…そうだな、それはお前の手元に来るように運命づけられていたのかもな…。
( 芝居を覚えた方が良いかと笑う彼に此方も笑み浮かべたまま時と場合によっちゃ芝居で好転することもあるためそれもいいなと答えて。運命と彼が口にすれば何だか本当にそう思えては彼がこのオカリナを手にするのは予め決まっていたような気がして。彼の目的は為された。これから孤児院へ行くかと問う彼に自分も特にやることはないため頷いて「俺も特に用事はないし、渡しに行くか…アレック、こっち…“転移”」歩いて行けない距離ではないがやはり楽な手段に頼ってしまっては少し離れている彼の手を取り自分の方へと引き寄せては転移魔法を唱えて。一瞬で孤児院へ移動しては手を掴んでいることは忘れてはいないがそのまま彼の手を引いたまま孤児院の中へ入って )
( 彼が教えてくれるのは戦闘術だけでない。今の国の状況がそうさせたというのもあるがこうして彼は己の面倒を見てくれて、王が定めたわけでもないのに家事や芝居…アクセサリー作りも教えてくれると言う。彼の優しさがそうさせるのか…。何にしても彼と此れから過ごす時間を楽しみに思い、彼の話に相槌を打っていれば引き寄せられる身体。何度目かになる転移だがこうして彼と身体を近づけるのは未だに慣れなく、鼓動を早めるうちに孤児院へとついていて。
孤児院の中に入ると彼にいち早く気付いた子供たちが遊ぶのをやめてパーッと駆け寄ってきて『 ギルス兄ちゃん!今日も来てくれたの? 』『 いつまで居るの?ごはん食べてく? 』『 苦しそうにしてた子たちも兄さんのおかげですごく元気になったよ 』『 あ!兄ちゃん、それお土産? 』と彼を囲んで口々に話し出して、目敏い子供たちは彼の持つお皿が入った袋に気付き『 なになにー!? 』とわいわいしだして、その騒ぎを聞きつけた子供たちが更に彼に群がって。子供たちの人望を集め人気のある彼を微笑ましげに見詰め、己は遠巻きにその様子を見て落ち着くのを待っていたが、不意に服の裾をクイクイ引かれる感覚がして其方を見遣れば見覚えのある少年の顔があり。「 こんにちは。…君はリューイだったね。…まただっこして欲しいの? 」彼に始めに教えられた通り身を屈めて子供の視線より低くなれば優しく笑いかけ。少年は引っ込み思案なのだろう、黙ってこくりと小さく頷くのを見れば頭を撫でてやってからゆっくり抱き上げてやり )
一度に聞くな、答えられないだろ?えーっと…お前たちに渡すものがあって来たんだよ。飯か…そうだな、何だかんだでもう昼近くだし何か食っていくかな。…ああ、いっぱいお前ら遊んでやれよ?そうそう、渡すものはこの土産。アレックが選んでくれたんだ。皆の分あるから喧嘩はすんなよ。ほら中見ても良いけど先生に渡してきな。
( バーっと寄ってきてくれる子供たちの一人一人に言葉を返しつつ彼の様子も見やり。相変わらず遠巻きにいることに謙虚なのか遠慮しているのかと思いながらも引っ込み思案なリューイが彼にだっこをおねだりしている姿を見れば目を細めて。「お、リューイ。だっこして貰ってんのか。よかったな」そう声をかけてやれば嬉しそうにはにかんで頷いて。『ギルス兄ちゃん!アレック兄ちゃん!お土産ありがとー!先生ー!兄ちゃんたちに皿貰ったぞー!』子供たちは満面の笑顔を向けてお礼を言ってはそのまま皿の入った袋を手にそう口にしてはぞろぞろ先生のいる所へ移動して )
トピック検索 |