「主」 2019-11-24 22:36:01 |
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(薄く小さな掌で軽く胸板を押し返され、自然とわずかに腕を緩めて覗きこめば、そこにあるのは断固とした意思を感じさせる力強い瞳。このなし崩し的に陥ったぬるま湯の中にあってなお、同僚の彼女──各務は、どこまでも彼女らしく、こちらをはっきりと拒絶していた。
ものわかりのいい人間であれば──本来、少なくとも仕事上の自分はその部類のはずだ──トラブルを起こさぬためにそのまま頷いて解放してやるのだろう。だがここは、仮にも妙齢の男女が一夜を共にしたベッドの上。みすみす帰す前に、職場でいつも凛としている彼女の素の表情のようなものを見てやりたい、そんな意地の悪い気持ちが芽生えた。
ゆえに、彼女がその気になれば抜け出せるよう腕だけは確かにほどいたものの、その瞳から視線を外さず。口元を僅かに緩め、きっと彼女も記憶がないのをいいことに、“一線を超えた以上関係がないわけではないだろう”などとはったりを吹っかけて。)
昨日までは、の話な。
今の俺、あんたとこんなふうになってても落ちついてるんだぜ。人並み程度に欲はあるのに……とまで言えば、意味、わかるだろ?
(/ 現代日本、把握です。こちらの名前は佐田龍之介といたしましたが、希望があればまた変えますのでぜひお気兼ねなく。
イメージについても問題ないので、そのまま彼女らしくあってくれれば。こちらは今のところ上記のような、基本穏やかであるものの、一見屑のようでそうではないようで、しかしやはりろくでなしの性根が伺える、少々ややこしいタイプの男です。背後様の好みに合わせて微調整していきますので、こんな展開がしたい、などあれば何なりと。)
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