高校 図書室にて、図書委員は在る。

高校 図書室にて、図書委員は在る。

図書委員長  2019-11-24 02:38:36 
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「……なーんだ、こんな古ぼけた図書室にまだ人が来たのか、ハイカラシティーボーイ?
ハイカラシティーガール?
え?意味わかんないって?
安心しろ、俺も分からねえ……
あ、此処のルールを説明するぞ。

俺は桐島三郎 一郎と二郎は居ない。
歳は17、高校生で図書委員長自称してる。
正直肩書きはどうでもいい、要するに、俺と話せ、
何でもいいぞ、恋愛してもいいし。
女がいいってんなら委員1人見繕ってやる、だけどな。
本、傷付けたらブチ飛ばす。
……続けよう。
今の俺の服装は、黒コートに白いモコモコ首につけてる。
ズボンはテキトーな制服と思え、長ズボンだ、特に意味はない、寒いから勝てるだけ。
設定は好きにしろ、俺はお前が大事だ、あ、心配されたい人や過保護されたい,是非こい,俺が甘々に心配してやる。
極度に悲しい設定もドンと来い、迎え入れてやる。
誰でもいいさ、何せ俺は暇人だ。
ah YOU OK?なら来い。
ついでに女体の説明もしとくぞ。」

「……という訳で、私が女の方だよ、
橘 真橋 宜しくね。
服装はあっちがスカートになっただけ,別人だから間違えないでね。」

尚 1人のみ募集。

提供 心配性 笑うのが好きな男子高校生。
無意識系少女 心配性。低身長とだけ。

募集 誰でも良し、オリキャラ前提。
出来れば高校生で心配しがいのある人をなりきってほしい。


質問があったらご自由にね。



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  • No.1041 by 桐島三郎  2020-06-03 01:33:55 

……取れたよ,だから撫でるのを一旦やめてくれ。落ち着かない。
ッ……あーはいはい!分かりましたよ,しばらくこうしてやる。
あとで使い方とか色々教えてやるよ,それなら安心だろ。
……コートが欲しいのか?やっぱり。
そう言うのでいいんだよ,人は贅沢し過ぎるとそれが当然に思えて堕落して,そして傲慢になって,求めて,求めて。
_______最後には自滅するんだ,愚かな人間は。
(目を覚ますと相手から撫でられる感覚を頭を通じて味わい,少し堪能するが相手に聞かれると答えないわけにはいかず,取れた,と答えると,撫でられたままでは落ち着かないと相手の手を取って撫でるのをやめさせて。
相手から率直な言葉をぶつけられて,意地悪してやろうと言う気持ちもわかないまま,相手の言う通り,しばらくこの通りにしてやると仕方なく言って。
申し訳なさそうな相手とは裏腹に全く気にしていないらしく,それどころか相手が使い方を知らないなら自分が教えればいい,相手のやること,学ぶべきことが増える,それは,悪いことではない筈だ。
物欲しそうな視線を感じると相手の方を見て,微笑むとコートをまた脱ぎ,相手の頭にパサっと被せて,そうすると彼の香りがダイレクトに伝わってきて,しかし彼自身は寒いのだろうな,程度にしか思っていなく。
謙虚で今ある幸せを噛み締める,それは良いことだ,だから,今の幸せを壊さないように謙虚であり続ける。
少なくとも,自分はそうありたいと昔何かを見たような遠い目で呟き,最後の言葉には憎しみがこもっていて。)

……少し離れてくれるか。 
……はぁーーーーーーー。
(相手が叫んだ瞬間にメモの中身が目に入り,表情を歪めると少し悲しそうな顔をして,そして相手から離れると,少し距離を置き,メモを目で追い見ると,そのあと,呆れたような,軽蔑するような,そんな長い長い溜息をつき,顔を手で覆って)

  • No.1042 by 桐島 玲  2020-06-03 02:31:54 

あ!う、うん、そうだよね!
んふふ~、桐島さんだいすきー。
良いの?嬉しい!機械とか使いこなすの、ちょっと憧れてたんだよね。
っ……あ、ありがとう。寒いから、借りるね…!
──桐島さん…?
(改めて指摘され、更に手を取られると、今まで相手の頭をずっと撫で回していたことが途端に恥ずかしくなり、相手の言葉に勢いよく頷きながら同意し、一瞬で頬を真っ赤に染めると覗き込んでいた顔を逸らして。幸せな時間がまだ続くのだという安心感と嬉しさで胸をいっぱいにして、ほわほわと満足げに微笑みながらなんの躊躇いもなく大好きと口にし、その気持ちを表現するかのように相手にくっつき、擦り寄り続けて。洗濯機をはじめとした家電、電子機器の存在は一応知っていたものの、これまでは実際に見る機会、ましてや使用する機会など皆無で、純粋な好奇心からそれらに憧れる気持ちがあったため、相手の言葉にキラキラと瞳を輝かせて喜んで。再びコートを被せられれば、相手の微笑みと、何よりも自分にとって魅力的すぎる香りの誘惑に耐えられるはずもなく、相手の好意を再度突き返すような勿体ない真似が出来るはずもなく、素直に借りることにして、香りを意識して何となく恥ずかしくなり、顔を隠すように両手でコートを手繰り寄せると、コートですっぽりと覆われた顔が大好きな匂いで包まれて逆効果だったようで、ますます真っ赤になり、ドキドキと鼓動が早まるのを感じながら、それを誤魔化すように寒いからを強調してお礼を述べて。相手の様子がだんだんと、この幸せな雰囲気に似つかわしくなくなっていくのを感じ取ると、不思議そうに、心配そうに緩く首を傾げ、相手の顔色を窺うように覗き込んで)

あ…あー、………本当にっ、ごめんなさいっ…!
(必死にメモを返して貰おうと足掻くものの叶わず、メモを目を通す相手の姿を為す術もなく見つめながら、何も言葉が出てこないまま絶望したような表情になり、相手の居ないところで勝手に過去の話を聞いてしまったことか、それを相手に黙っていたことか、相手の師匠に名前を出さないように言われていたのにこんなにもあっさりとメモを見られてしまったことか、それともそれら全てか、自分でも何が申し訳ないのか分からないほどに焦り、混乱しているものの、とにかく相手にも相手の師匠にも顔向けが出来ないほどの申し訳なさを感じてしまい、読み終えた相手の反応を見ればその申し訳なさは確信へと変わり、せっかく仲直りが出来たにも関わらず今度こそ終わったと強く思い、言い訳のしようもなく、相手の師匠と約束した手前余計なことも言えず、この世の終わりかのような顔をしてただ一言力なく謝ると、俯き気味に視線を落として相手に背を向け、逃げるようにとぼとぼと図書室を出て行こうとして)

  • No.1043 by 桐島三郎  2020-06-04 00:31:26 

…もしかしてずっと撫でてたのか?俺を?
分かってるよ、何度も言われなくたって分かる。
だけど俺が教えるのはあくまで使い方だ、手伝ったりはしない。
はいはい、寒いからな、暖かい服で居ろ。
……!、どうかしたか?
(相手の慌てた様子と、自分の何かに撫でられ続けて形が変わっている髪を触って知ると、膝枕から起きるとその場であぐらをかき、真正面から相手に聞いて。
脳が蕩けている相手に言葉は届かないとしても、何度も言われると恥ずかしい、だから、十分そうなのを装って相手の口を手で塞いで。
相手から期待を寄せられると途端に自信がなくなり、しかも自分は使い方を知っているだけで予報外のことが起きたら色々と、所謂レシピ通りには料理は作れない、アレである。
しかし引き下がる訳にも行かず、言い切って。
寒いから、という相手の意見を信じ、自分のコートを預けると微笑み、何ならあげたっていいが、それはさすがに自分が寒いな、と自分で考えて苦笑いして。
心配そうな声が耳に届くと我に返ったように笑って、どうかしたか?ととぼけたように聞いて。)

…待て、待て。
待ってくれ。お前は、会ったのか?ケイローン先生に?
(この紙に書いてあったことなどどうでもいい、相手が先生に何を言われてようが吹き込まれてようがどうでもいい、
ただ、この場から去ろうとする相手の手首をすんでのところで掴むと、彼の目じりに涙が溜まっているのが見え、そんな中でも、相手は本当にあったのか、と聞いて)

  • No.1044 by 桐島 玲  2020-06-04 01:32:22 

ま、まっ、まさか!ず、ずっと…じゃないよ、ずっとじゃ…、
むぐ……、……ッ!
もちろん分かってるよ。自分でしなきゃ花嫁しゅ──じゃなくてっ!練習にならないもんね!
…でも、これじゃ桐島さんが寒いよね。
桐島さんこそ、どうかしたの?すっごい顔してたよ…?
(図星をつかれてあからさまに動揺してどもりながら、相手の方を見ることが出来ずに真っ赤な顔をぶんぶんと激しく左右に振り、寝顔に見とれていた間は撫でる手が止まっていたような気がするのであながち間違いではないと、誤魔化すように、半分は自分自身に言い聞かせるように早口で唱えて。口を塞がれるととろんと細められていた瞼を見開いて驚き、驚いたことで脳の働きを多少は取り戻したようで、直前の自分の発言、相手との近すぎる距離、口を塞がれているこの状況、どれをとっても恥ずかしくなり、頬を色付かせて目を丸くしたまま相手を見つめて固まって。元から使い方だけ教わればそれで良いつもりだったようで、浮かれるあまりうっかりと心の声、家電の扱いに憧れていた魂胆を漏らしてしまいそうになりながらもすぐに言い直し、ニコニコと嬉しそうに微笑みながら学ぶ意欲に燃えていて。相手の寒さが心配なのは紛れもない本心で、しかし相手の良い香りがするコートを手放したくないのもまた本心で、借りたコートをしっかりと両手で押さえて頭ごと覆いながら幸せに包まれ、その手は全くコートを手放す気がないのに言葉では相手の寒さを案ずるという、一見矛盾しているかのような不思議な状況になってしまっていて。相手が何を想っていたかなど分かるはずもなく、先程感じた相手の様子の違和感をうまく言語化できずに稚拙な表現になってしまうものの、心配そうに、不安げな表情で相手を見つめて尋ね返してみて)

! ……………それは……い、言えない…、
(手を掴まれて咄嗟に首だけで振り返ると相手の涙が見えて罪悪感に押し潰されそうになり、目を合わせることが出来ずに顔を逸らして、相手に背中を向けたまま悩みに悩んで言葉に詰まり、それでもここで相手の師匠との約束を破ってしまえばわざわざ自分に話してくれた好意を、相手の師匠の気持ちを踏みにじることになる、そんな事をしてしまっては取り返しがつかなくなってしまうような気がして、かといって大好きな相手に嘘をつけるはずもなく、後ろめたさでキリキリと胸が痛むのを必死に堪えながら、弱々しく震える声で言えないと答えることしか出来なくて)

  • No.1045 by 桐島三郎  2020-06-05 00:36:34 

ずっとじゃない。
だって〝手が止まってる時があったから”とか思ってるだろお前,それはずっとって大体は一貫して言えるんだよ。
……?,もういいのか?まだ終わらないでとか言ってたのに。
え?なに?武者修行?
お,おう,そうだ,教えるから頑張るんだぞ。
大丈夫大丈夫,何のために毛布があると思ってる。
いつでもどこでも被る為だよ。
…あれ,こっちの方があったかいな,交換するか?
んーー……特に何もないぞ、ダイジョーブだ。
(同様している相手を眺めると大体予想でき,相手が思っていることを当てるマジシャンのように,相手の逃げ道を華麗に塞いで行って。
相手が擦り寄るのをやめ,羞恥心を今更感じていることなどつゆ知らず,相手が先まで甘えながら言ってた言葉を言って,相手の羞恥心を仰ぎ。
相手の言葉をとんでもない聞き間違いをして,相手がなにを言っていたかは気になるもののアレな事かもしれない為突っ込まず,同意して応援することしかできず。
ごそごそと部屋の隅っこに置いてあったダンボールを漁るとその中から暖かそうな毛布が出てきて,彼はそれを被ると,グッ,と相手へハンドサインだと思うものを送り、もしかしたらこっちの方が暖かいのでは,と思うと交換を申し出て。
相手の表現からして見られていたことは消せない,しかしこちらが否定し続ければ相手をあまり追求はできまいと考えるとバレバレな強がりをして。)

…そうか……そっかぁ……。
しょうがない______________ッ!?
『……我が名はペーレウス!アルゴー号の一員にして,イアーソーンの友!
賢者ケイローン!我が名に紐付けられしギリシアの賢者よ!
貴殿の誓約を今一度口にしようではないか!
《子供を悲しませてはならぬ》
《弟子を殺めてはならぬ》
《知識を露見させてはならぬ》
だがどうだ!子どころか弟子が悲しんでいる!蠍を牽制するのも飽きたであろう!どうだ!今一度弟子に顔を見せては!』
(相手が言ったならば言うつもりはないのだろう,仕方ないて割り切るしかない,そう考えると,また,ケイローンに会えないと分かり涙がぽたぽたと流れ落ち,相手は悪くないとフォローを入れようとした瞬間に,荒れ狂う風が突然空いた窓から吹き込まれ,窓から流れるように入ってきた青年,彼女のメモに書いてある名を高らかに叫ぶと、星座を見上げてそう叫び,三郎は無意識のうちにレイを庇うよう抱き寄せ,しかしそれは敵意ではなく,そもそもこの人物に問題があるらしく)

  • No.1046 by 桐島 玲  2020-06-05 01:37:27 

な!なんで分か──み、見てたの…!?
…ッ!?ち、違……言ってないもん!
そうそう武者修行、武者修行!武者修行大好きなんだよねー!
いっいや!交換しない!!…あ、暖かいなら桐島さんがそっちにして…!?
…そう……、
(見事なまでに心の声を言い当てられると、目を丸くして相手の顔をまじまじと見つめ、思いっきり焦った様子でなぜばれてしまったのか考えを巡らせ、撫でているところを見られていたとしか思えないという結論に至ると、図星だと認めたも同然の言い回しで見ていたのかと尋ねて。恥ずかしすぎる発言を相手にわざわざ繰り返されると身体中が熱くなって茹でダコのように赤く染まり、耐えられずに勢いよく相手から離れ、相手とは反対側の壁際までダッシュで逃げると、手で顔を覆い隠しながら顔を左右に振り、言っていないと言い張って。武者修行は聞いた事もなく知らない言葉だったが、都合よく相手が聞き間違えてくれたため適当に乗っかり、コクコクと何度も大袈裟に頷きながら知識もないのに話を合わせようとして。相手が毛布を被るのをコートの隙間から確認し、安心して微笑んだのも束の間、交換というとんでもない言葉が聞こえると激しく焦り始め、この幸せを失ってたまるかと言わんばかりに過剰反応してコートをがっしりと押さえつけると、必要以上に強めに交換を拒否し、不自然さを誤魔化すように、暖かい方を相手に譲るという言い訳をぎこちなく付け足して。明らかに相手が何か隠していることは察したが、人に言いたくないことがあるのは仕方がなく、隠し事をされるのも別に構わないと心の中で言い聞かせながら大人しく引き下がるものの、気がかりなのはその内容で、先程相手が呟いていた言葉が自滅など何やら物騒だったため、何か危険なことがあるのではないかと、ただただ相手の身が心配で、これ以上尋ねはしないものの、どこか心細そうにしょんぼりとしていて)

!?──な、なに……誰……?
(相手の涙に心を痛めるものの、突然窓が開いたことにも強風が舞い込んできたことにも驚いて咄嗟に固く目を閉じ、知らない声が聞こえてくると怖くて目を開けることが出来ずに、怯えた様子で小さく震えながら抱き寄せてくれた相手にぎゅっとしがみつき、目まぐるしく変わる状況に理解が追いつかないまま、おそるおそる絞り出した声は消え入りそうなほど小さいもので)

  • No.1047 by 桐島三郎  2020-06-06 01:20:41 

いんや,見てない。だけど分かる,あとお前それ自白と同じ,もう理由を言う必要もねえぞ。
いや言ってたろ,強がるなって。
………へぇ?,そういえばなんだけど。何とか修行って言葉,俺もう一つ心当たりあるんだよな。
花嫁修行っつーんだけど、お前には関係ないよな?
分かったよ、こっちがよかったらいつでも言うんだぞ、お前に風邪とか引かれたくない。
…………あーあ、言うつもりはなかったんだけどなぁ。
…トロイア戦争って、知ってるか?
(理由と言うのはまぁ、何となく,勘である、それで当たってしまったのはなんか自分が相手のことを熟知している気持ち悪い奴みたいで嫌で、だからとりあえず相手が自白したのをうまく使い,言う必要ないな,と答えて。
相手が逃げてしまうとどう見ても強がりだとわかり,言い張る相手に一瞬で距離を詰めると壁に追い詰め,世間一般では壁ドンというのだろうか,それをして強がるなと軽いノリで言って。
あぁ、嘘ついてるな,と瞬時に理解すると相手がこれ以外で修行と口にする言葉など心当たりしかなく,とりあえずカマかけるように花嫁修行と言って見て。
相手の側まで近寄るとコートの隙間から相手の額をさすさすと撫でて体温を確認し,風邪をひいて欲しくない,引かれたくないと相手を心配して言い。
相手が引き下がってくれたが,それもそれで後味も胸糞も悪く,仕方ないと言わんばかりに自分の額を手で押さえると,相手の知らないであろう名を口にして。)

ぺッ,ペーレウス!?何だお前!何しにきた!ケイローン先生に助けてもらってトロイア戦争の火種放って最後には目立たない死に方した恥晒し!!
(んー?と辺りを物色するように見回す粗暴そうな男,しかしその態度は至って冷静で,少なくとも礼儀も何も知らぬ荒くれ者ではないようだが,三郎は相手へ罵詈雑言を浴びせ,しっしっ!と追い払うように手を振り,玲をギュッと抱きしめ続けて)

  • No.1048 by 桐島 玲  2020-06-06 02:53:22 

あ。……桐島さんの寝顔見てたら、ここがきゅんってして、つい……。
…!?ッ……!
えっ!?も、もちろん!全然!関係な──関係、ないんだ……、
っう、うん……絶対、こっちの方が良いから……!
せ、戦争……?
(相手の言葉にハッとしたようにもうバレバレなのを自覚すると、イタズラが発覚してしまった子供のように後ろめたそうな様子で相手からゆっくりと視線を逸らし、許可なくひたすら撫でられていたことを相手がどう受け止めるかが分からない以上、まずは謝るしかないと思い、ほんのり頬を染めながら自分の胸元に手を当てると、おずおずと気まずそうに、ずっと撫でていたことを改めて打ち明けて。相手にとっては深い意味なく行ったであろう所謂壁ドンという動作は、既に逃げ出してしまいたくなるほど恥ずかしがっていた自分にとってはただただ恥ずかしさに追い打ちをかけるだけの、ある意味凶器でしかなく、脳内はパニック状態で、あまりの威力にドキッと心ごと射抜かれたように言葉を失い、茹でダコのように紅潮したまま瞳を湿らせ、フリーズしてしまって。一度は失言を聞かれていないと思い安心しきっていたため、相手の口から飛び出した言葉に思いっきり不自然に焦って真っ赤になりながら、花嫁修業などもちろん自分には全然関係ないと否定しようとするものの、自分で言っていて悲しくなり、何よりも相手から見ても自分と花嫁修業は関係ないと思われていたことが少なからずショックだったようで、カマをかけられていることなどつゆ知らず、がっくりと肩を落とし、弱々しく呟きながら俯いて。近づかれ、額に触れられると、相手の香りに包まれていることもあって、いつも以上に相手のことを過剰に意識してときめいてしまい、相手が触れている部分に身体中の熱が一気に集まるかのように顔が熱く、赤くなり、このまま触れられていると火照っているのがばれてしまいそうで、何よりもときめきに押し潰されてしまいそうで自分が耐えられそうになく、本当に発熱してしまいそうな、クラクラしてきたような気がして、相手の手を避けるように軽く身を引きながら、コートより毛布の方が良くなることは絶対にないと返して。耳にした名前は当然知らないものだったが、さすがに戦争という言葉くらいは何となく知っており、正式に学んだわけではないため知識はないものの、危険で物騒なイメージを持っており、ますます心配そうな声色で、不安げに眉を下げて相手を見つめて)

ちょ、…桐島さん?あ、あの人、お友達じゃないの…!?
(相手の口振りからして、突然現れた青年は相手の知り合いのようだと何となく察すると、ようやくペーレウスという名が先程相手の師匠から聞いた、自分がメモにとった名前と同じだということに気がつき、おそるおそる目を開き、キョトンとした表情で相手と青年の姿を交互に眺めながら自分なりに考えてみれば、見知らぬ青年に対する恐怖心や警戒心はまだあるものの、相手の師匠が青年の名を出し、彼によろしくと告げて去っていったくらいだから悪い人物ではないのではないか、もしかして相手の友人か何かではないのかという考えに至ると、そんな友人らしき人物を邪険に扱うような相手の態度が心配になってきて、相手を見上げながらきゅ、と軽く服を引っ張り、思わずヒソヒソ声で口を挟んでしまい)

  • No.1049 by 桐島三郎  2020-06-07 02:32:23 

それが恋だよ玲クン,ま,怒るつもりはないぞ,心地良かったからな。
?……おーい?生きてるかー?魂飛んでないかー?
いやぁそうだよなぁ?まさかどっかの男の為に花嫁修行なんてする訳ねえもんなー,だって。お前が名前も知ってて深く関わってるの,俺ぐらいだもんなぁー?
そっか,ならいいんだ。
幾千の時を遡る戦争の話だ,どこぞのペーレウス名乗る英雄が。
『この場に居る我が妻の次に美しい女性へ!』と結婚式の際にブーケトスをした。
その場にいた,ヘーラー,アプロディテ,その他1人の女神様がなぜか美意識故にそれを取り合い。
それを収集する為にパリス王子が投げ込まれたが,結果的に不和となり,トロイア戦争の引き金となった。
要するに神々の自意識が起こした馬鹿みたいな喧嘩だ。
(相手が白状し,謝る相手を見ていると,正に恋,純粋なる恋の形,それをすぐに感じ取ると相手を指差してそれが恋だと今更のように諭したあと,誤ったことに対して怒ってない,むしろ,と言葉を返し,ありがとうと伝えると頭を撫でてやり。 
相手のフリーズには何度か経験ある気がするがそれはそれとして,いつも通り相手の眼前で余った手をひらひらと振ると,起きないならと優しく抱きしめて。
相手が否定して落胆しているような姿を見るとやはりというか何というか,分かりやすいと感じると更にカマをかけ,自分のために花嫁修行をしてくれているのか?と多少期待を込め。
にこりと優しく微笑むと手を離し,相手の感情など知る由もなく,いやこちらも中々に恥ずかしいとは思っているが表には出さず。
そしてその場からも立ち上がると,部屋に散らかっている本を拾ったり整理したりを始めて。
相手からすると危険なイメージだろうが,残念ながらその通り,何人も死ぬし何千と無駄死にする。しかしそれを隠すつもりはないのか,まるでその場に立ち会っていたかのように感情を込めて説明して。)

馬鹿言うな!ケイローン先生な知り合い,アルゴノーツの乗員,それだけだ!そもそもアイツは星座になんてなってないどころか死因が不明なほどトロイア戦争では影が薄いんだぞ!中言い訳あるか!
(相手がそんなことを言い出すとぎょっとして,相手の肩を掴むと相手がどれだけ自分と接点がないか,それとなぜこんなところにいてはおかしいのかを大声ながらも怯えないように多少なら調整して教えて。)

  • No.1050 by 桐島 玲  2020-06-07 04:28:28 

恋…んふふ。あたしも──だからこんなに心地良かったんだね、撫でられるの。
! ……生きてる、けど、死んじゃいそうだから…!離して…?
っ……あ、あたしだって、お嫁さんに憧れたり……花嫁修業くらいするもんっ!
──っ、あれ、ほんとに熱い……?…ちょ、ちょっとだけ、休も…、
そんなことで……でも、女の子なら可愛く居たいって気持ち、ほんのちょっとだけ分かっちゃうかも…あたしにはこうして桐島さんが居てくれて、可愛いって思われたいのも桐島さんにだけだし、一緒に居てくれたら他に何も要らないくらい幸せだけど。もしそうじゃなかったら、あたしだって──、
(相手の傍に居るといつも感じる暖かな気持ち、それに改めてはっきりと〝恋〟という名前を付けて貰えるのは、相手のことを撫でていた先程の行動だけでなく、相手に対して抱いている大切な気持ちごと認めて貰えたようで心が救われ、満たされる思いで、相手に触れたくなる気持ちと同じくらいに相手から触れられると心地良く、きっとこれも恋なのだろうと考えれば驚くほど腑に落ちてすっきりと晴れやかな気分になり、もし相手も同じ想いで居てくれたのならこんなに嬉しいことはないと、穏やかな表情で微笑みながら幸せを噛み締めるように撫でられていて。抱き締められるとハッと我に返るものの、壁ドンからの抱擁、そしてその前に自分がしでかした大胆な言動の数々、これらが重なった状況では嬉しさより恥ずかしさが勝り、今だけは相手の抱擁すら、更に自分をドキドキと追い詰める爆弾を投下されたようなもので、本来ならば有難いはずのシチュエーションを満喫する余裕もないままに、紅潮しきった顔でじたばたと身じろぎ、逃げ出そうとして。恥じらい故に必死で誤魔化し、隠そうとしていた花嫁修業への憧れだが、他でもない相手から自分がする訳ないと断言され、その上相手以外のどこかの男の人が候補に入っているような言い方をされるのは不服でしかなく、カマをかけられていることなど全く気付かずにムッと頬を膨らませて相手を睨むと、自分だって花嫁修業くらいするとムキになって反論してしまうものの、それが目の前の相手の為であることは言わず、言えるはずもなく。相手が自分から少し離れて本の整理を始めると、自分も手伝おうと立ち上がり、後を追いかけようとしたが軽い眩暈に襲われふらついてしまい、そこでようやく恥ずかしさから解放されても身体の火照りが治まらず、どこか様子がおかしいことに気がつくと、壁を支えに何とか立っていようとするものの身体が熱くてクラクラして顔を歪め、諦めたように壁にもたれ掛かりながらズルズルと力なく座り込むと、わざわざ相手を呼び戻すのも気が引けてしまい、少し休ませて貰おうと、ぐったりとその場で目を瞑って。相手が語ってくれた内容は、戦争になる動機としてはあまりにも単純で些細なことに思えてしまい、目を丸くすると思わず本音の呟きを漏らすものの、切ないことに、単純で些細だからこそブーケを取り合ったという人達の気持ちが少し分かってしまう部分もあり、もしもほんの僅かに状況が異なり、何かの歯車が狂っていたならば聞かされた話は決して他人事ではなく、自分だって些細なことから争いを起こしてしまうかもしれない、現に相手に出会うまでは知らず知らずの内に犯罪を繰り返しながら生きていたのだからと、そんな風に相手の話には思うところが存分にあるようで、感情の込もった相手の話し方も相まって感情移入してしまい、まるで自分のことのように神妙な面持ちで俯き、言葉を返して)

き、聞こえちゃうから、あの怖い人に!…でも、あの人は桐島さんに用事があって来たっぽいよ…?
(相手の大声に驚いてぴくりと肩を揺らすものの、大声に怯えるというよりは見知らぬ青年に警戒心を抱いて怯えており、そんな青年のことを相手が大声で影が薄いなどと言うため、青年の気に障ってしまうのではないかとそちらの心配をしているようで、相手の大声を止めるためにこちらも声を張って訴えかけるものの、焦って怯えるあまり、訴えかける自分の声が大きいことを自覚する余裕は皆無で。相手はこう言うものの、青年の方は相手に用があって来たと考えるのが自然であり、おそるおそる青年の方へチラリと視線をやりつつ、何か用があるのではないのかと言ってみて)

  • No.1051 by 桐島三郎  2020-06-08 01:15:15 

そそ,恋は甘い毒だ,思い人無しじゃ生きられない,そんな毒,ただ共にあれば甘いだけ,そう言う毒なんだよ。
……嫌でーーす!
…へぇ,誰の?誰のお嫁さんに憧れてるんだ?
?……!?,玲!………風邪?…いや熱か?助けてアス_______はい分かってます,地上にいる限りは貴方の医力には頼りませんよ,アドバイスお願いします。
それだけならまだ可愛いもんだ。
トロイア戦争は始まる際に盟約を結んでいた。
神々は手を出さないこと。だ。
……それがまぁ,見事に破られまして,神々はダイレクトに手を出し,その結果,戦争は激化,関係のない者達まで駆り出され,無意味に死んだ。
有名どころで言うならアキレウス,パリス,ヘクトル,色々と有名だけど,そのうち2人,アキレウスとヘクトルは死亡確認した。
アキレウスは人生の半分以上を戦いに注ぎ込んだらしいが,弱点であるかかと,アキレス腱をパリスに射抜かれて死亡。
ヘクトルはアキレウスの鉄戦車に三日三晩引き摺り回されてオーバーキル。ひどいもんだよ
(自分も相手に恋をしている,しかし相手は恋というものを本質的には理解していない,なら適当なこと吹き込んでもバレないのではなかろうか,と少し考えてしまい,恋は毒だと例え,まぁ,恋は盲目ともいうし,あながち間違いでもないだろうと笑いながら伝え。 
相手の姿を見ていると急に離したくなくなり,身体を捩らせる相手の唇にキスをし,相手が大人しくなるまでそのキスを続けて。
相手がムキになることも想定の範囲内,だから返しは。
そう,相手が憧れているというなら,誰の嫁に憧れているかを聞く,女として憧れているというのは当然だが,今の相手なら多分狼狽えるだろう。そう考え何気なく聞いて。
相手が倒れたことに一瞬で気づくと持っていた本をそばに置いて急いで駆けつけ,相手の額や身体を触って確認し,どちらか医学力がない為判断がつかず,誰かに頼ろうとするものの思い出したように呟き,しかし結局アドバイスを貰い、相手を寝転がすと流石に裸体を見るわけにはいかないと目をつぶってコートを脱がすと代わりに布団をかけ、色々と誰かに聞いていて。
相手が言うレベルだったのならまだマシだった。
神々はルールを破ってドンパチ始め,何人も関係のない人が死んだ、そして,彼はその2人の英雄の死に立ち会ったような口ぶりで話して)

『…ドゥディス,俺の伝説は見ていないか?活躍と最後,俺は最後まで本に記されているぞ。
それを知らぬか?己が無名の弟子とはいえ嫉妬はよくあるまいて。
……それはそれとして,お前の隣にいる女,16を越えているか?ならば俺と契約せねば。
そうすれば俺はようやく天より自由になれる。』

「あ”あ”ん"?喧嘩売ってんのか無能,ダイダロスの剣と祝福の権能があってようやく一人前の半人前剣士がよォ。
俺は俺にまつわる本を全て焼却したんだよ!今も生きてる奴がさも何千年も前に活躍を終えたみたいな書き方されるのは尺だからな,故人が。
手前にはその女は勿体無い,それに俺の女だ,手ェ出すならまた天に縛るぞ,クソジジイ。」

『……やるか?若造。』
「やれよ,老いぼれ。剣を抜け。」

(ペーレウスと呼ばれた青年は見た目に反して以外と粗暴では無かったものの,初っ端三郎を煽り。
何が,ならば,なのか分からない理論で玲に詰め寄ると三郎に手首掴まれて止められて。
そして血走った目でペーレウスを睨む彼は玲を守る為に言っているものの本人の意見そっちのけで未だ腰にあった矢を引き抜くと,長さを利用して槍のような構えをし,そしてペーレウスは一応と言わんばかりに問いを投げ,答えを得ると。
彼を上から睨みつけ,と腰にあった鞘から剣を抜き,玲と彼から何歩か距離を置くと,剣を肩に担ぎ,今まさに死合おうと言う状況に,自然となっていて)

  • No.1052 by 桐島 玲  2020-06-08 03:05:24 


…そんな素敵な毒なら、いっぱい浴びたい。桐島さんと一緒に。
(毒という言葉に一度は怯えるような素振りを見せるものの、相手と共に居たくて堪らなくなるような、相手の傍に居れば甘く幸せになれるような毒ならば、そんな毒に溺れてしまうのも悪くはないのではと考えてしまって。相手への真っ直ぐな気持ちごと恋という毒を受け入れるかのように、満更でもなさそうに薄く色付いた頬を緩ませ、相手の胸元に擦り寄って)

んんっ…!?──ぅ、ふぅん……ッ、
(恥ずかしさでいっぱいということはそれだけ相手を意識しているということ、そんな中で甘いキスをされてしまえば驚きに目を見開いたのも一瞬のこと、あっけなく身体の力は抜け、痺れるような気持ちよさにふわふわとしてきて頭が回らなくなり、うっとりと吐息を漏らしながら目を閉じ、素直にキスを受け入れていて)

だ、だ、誰のって……!──っ内緒!!
(誰のお嫁さんになりたいか、答えなど分かりきっているものの、面と向かって本人に告げるのは恥ずかしすぎるのは言うまでもなく、更に相手にどう思われるかが非常に不安だという観点からもハードルが高すぎて、軽々しく答えられるはずもなく、困ったようにまごつきながらますます赤く染まっていくばかりで。誰のお嫁さんか尋ねなければ分からないほどに自分の愛は相手に伝わっていないのかと思えば、それもそれで悲しくて。いたたまれなくなり睨んでいた視線をふいっと逸らすと、どうして良いか分からず真っ赤な顔ではぐらかすように、投げやりな言葉を返して)

……っごめ……んね……。
(湯冷めしたせいか、慣れない出来事が立て続けに起きたことによる疲労のせいか、原因は分からない上に風邪なのかどうかも不明ではあるものの自分が体調を崩してしまったことは間違いなく、弱々しく瞳を開くと、すぐに駆けつけて助けようとしてくれている相手の姿を薄目で確認して申し訳なさそうに謝罪の言葉を絞り出し、それ以上の元気は出ずにぐったりと横たわったまま再び目を閉じ、表情を歪めて火照るような辛さに耐え続け)

──っ……でも、どうして今、その戦争のこと……、
(伝えられた内容は自分が理解するにはあまりにも規模が大きく、想像を絶するもので、おそらく自分には半分も理解出来ていないだろう、それでも分かる範囲で想像してみても耐え難いほどに無残さが伝わってきて胸が締め付けられ、衝撃的な内容に言葉が出てこずにただ息を呑んで。しかしまだ、この話と先程の相手への違和感がうまく繋がらず、なぜ相手が大昔の戦争のことにこんなにも詳しいのか、そしてなぜ先程のように恨めしそうな表情をしていたのか、尋ねて良いものか迷い躊躇いつつも、ここまで聞いてしまったのだから触れずにはいられず、おそるおそるその疑問を口にして)

……?──ッ!?!?
桐島さんっ、怒らせちゃダメっ!
っあ、あのっ!…契約って何の話ですか?あ、あたしに出来ることなら何でもしますから!お、お願いします、桐島さんに怪我させないで下さい……!!
(契約など全く意味の分からない話についていけずにキョトンと首を傾げるものの、青年に詰め寄られるとびくりと身を強ばらせ、怯んでいる内にみるみる険悪な状況になっていくのを感じ取りながら表情が青ざめていって。何も出来ずに立ちすくんでいたが、二人が武器を取り出したのを視認すると目を見開き、恐怖心も一瞬で吹き飛ぶほどに焦り、相手に青年を刺激しないようにと涙目で訴えかけながら、考えるより先に身体が動いて二人の間に割り込み、震える足で相手の目前に立ち、何の契約なのかはさっぱり分からないものの相手が傷付くよりは遥かにましなはずである、真っ直ぐに青年を見つめながら何でもすると告げ、納刀するように必死で説得して)


(/長くなってきましたので、ロルを分けてみました。不都合がありましたら元に戻して下さい…!(蹴り可))

  • No.1053 by 桐島三郎  2020-06-09 01:54:49 

ダメだ、毒は毒なんだから。
それに、俺は誓った、次死ぬまでに、愛する人を幸福にしなければいけない。
だから、毒なんかより幸せっつー大量の感情に溺れてくれれば、俺は満足だ。
(自分からそんな毒を説明しておいてなんだが、毒は毒なのだ、相手に浴びせるわけにはいけない、何せ、毒には嫌な思い出しかないどころか、憎むしか感情が生まれない。
だが、そんな事より相手を幸せにする、その誓を果たす。
相手には、そんなものに溺れて欲しい、そう考えて抱きついて来た相手の頭をゆっくりと撫でて。)

……はい終わり、無理やりキスなんてして悪かったな、お前の言う通り、離してやるよ。
(相手がうっとりとした表情になった瞬間に唇を離し終わりと言い、強引なキスをしたことを誤り、そして相手が身動ぎして自分から離れようとした、その願いを叶えてやる。
だから、相手からぱっと手を離して)

えーー……俺じゃねえの?俺以外居ないだろ。
(意地悪のし過ぎも良くないな、と考え、相手がフイっと顔を逸らしてしまうと、納得のいかない抗議の声を上げるものの、仕方ないと思い、相手が内緒といったのは。
まぁ要するに、居る、ということで、それで接点があるなら、まぁ、自分しかいないワケで、そういう簡単な理論の末、相手に言葉を当然のように投げかけて)

…静かにしろ、病人は黙って医者の言うことを聞いて眠れ、それが出来ないならそのまま眠れ、その内に済ませる。
(病人の相手にしゃべらせてお礼を言わせるのはただただ相手に負荷をかけているだけに過ぎず、それからもう眠っていてくれと思うと、相手が耐えている事を知り、眠ってくれと大人しく伝え、苦しそうな相手の頭をそっと撫で、眠れない子を寝かしつける親のように。)

……当時の俺の盟友が、その戦で戦死した。
死体は無惨にも本人か分からないほど荒らされ、アイツが誉れとして付けていた輝く剣と銀のペンダントは全て奪われているか、ひび割れて輝きを失っていた。
相手の軍は英雄の誉れを踏みにじり、油断を許さず、不意打ちで殺した、そしてペンダントがひび割れていたのは…。
それは神があいつを見捨てて加護を消したことに他ならない、憎まずに居られるか、神なんて、結局はクズばかりだ。
トロイア戦争も起こしたのも神、大きくしたのも神、人を死なせたのも神、簡単に収束できたのも神。
それをしなかったのも神。クソ野郎だ、滅ぶべきして滅んだんだよ、ざまぁねえ。
(相手に聞かれるとしばらくの沈黙を貫くものの、思い出せば思い出すほど彼の顔は憎悪に歪み、そして哀しみにも浸り、憤怒と悲哀の入り混ざるなんとも言えない表情になるものの、最後の最後で、神という存在を嘲笑する時、それだけは、本物、曇りのない真っ直ぐな嘲笑いで。)

「玲!?前に出て……いやそれ以前に!馬鹿言うな!お前は俺の女だ!」

『……ふむ、確かにそうだ、契約の説明をしようか。
マドモアゼル、私はこの世に厳戒する為に楔を用意する必要があるのです、それは番であり、何より愛し愛される関係となる地上の女性、否、感情など不要。
繋がれている、その事実さえあれば、私は楔から解き放たれる』

「……よし改めて思った、お前に玲は渡せない。
玲、何度でも言う、お前は俺の女だ、まさかこんなクズの願い、聞き届けたりしないよな?」

(突然眼前に飛び出してきた玲に2人とも驚き武器を落とし、一瞬でひろいあげるもののその瞬間に玲の肩を掴むとこちら側に三郎が抱き寄せ、俺の女だと堂々と宣言し。
そして契約内容はとんでもないもので、どう考えても迂闊に結んでは行けないもので。
そしてそれを聞くと玲の答えを待つまでもなく三郎が玲を抱き寄せ、守るように言って、一応というか保険として、聞いて。)

  • No.1054 by 桐島 玲  2020-06-09 04:20:38 

幸せなら、もういっぱい貰ってるよ?今も…、こんなに幸せだらけでいいのかな。
(相手と出逢えたこと自体が最大の幸せであり、相手と一緒に居られることも、優しく撫でられ甘い愛を注いで貰えることも、贅沢すぎるくらいに幸せで。毒という代償がなければ、この恋はひたすら甘くて幸せで、自分にとってあまりにも都合の良いものであるため、嬉しすぎる反面、こんなに幸せで良いものなのか、いつか反動がきて罰でも当たってしまうのではないかと呟きつつ、それでも出来ることなら相手と一緒に幸せに溺れたくて、幸せを噛み締めるように、甘えるように、抱きつく腕にぎゅ、と力を込め)

え……?あ、
(相手の唇が離れてしまうと、寂しいようなまだ物足りないような、何とも言えないもどかしさを感じ、悲しげな声を漏らしながら、離れていく相手を引き止めるように、咄嗟に伸びた右手で相手の服を掴んでしまい。気まずさや後ろめたさ、恥ずかしさがぐるぐると入り交じった複雑な表情を浮かべ、濡れた瞳で求めるように相手を見上げて黙り込んで)

ッ!………。
(聞こえて来たのは自分にとって当たり前すぎる内容で、もちろん図星だったため、ピクっと大きく反応して身体を揺らし、顔を逸らしていてもばれてしまいそうなほど耳の先まで真っ赤になり。相手の口から正解を言われてしまえば否定できるはずもなく、否定なんかしたくもなくて、紅潮した顔をおそるおそる、ゆっくりと相手の方に向けると、無言でこくりと控えめに頷く、というよりもそのまま俯いてしまって)

……ん…、
(意識が朦朧とする中でも相手が誰かとやりとりをしているような気配は何となく感じ取っており、相手の口から医者という言葉が出てくると誰と話していたのだろうかと軽く疑問を抱くものの、その疑問を深く考える気力はなく、苦しみに耐えながら返事にもならない声を絞り出し、言われた通り目を閉じていれば、次第に意識が遠のいてきて、眠ったか気絶したかは定かではないが、いつの間にか気を失っていて)

そんな……、…あたし、何にも知らなかった…。
(何の知識もない自分は相手の話を聞くまで、神様に対して清らかで神聖なイメージを漠然と抱き、万能で完全な存在であるかように認識していたものの、相手の話はそんな自分の無知さや呑気さが憎らしく思えてくるほどに壮絶なもので。大昔の戦争のことも神様のことも、何より大好きな相手の過去も相手が抱えている思いも、自分は何一つ知らなかった。そんな自責の念に襲われてしんみりと呟き、相手の悲しみを少しでも拭えたら、相手の気持ちを少しでも晴らせたらと心の底から願うものの、今の自分に出来ることなど何も思いつかず、無知で無力な自分を責めながら、無意識の内に相手の手を取り、ただ握りしめることしか出来なくて)

…はぁ…!?
聞くわけないでしょー?絶対にイ──…そ、それは出来ませんっ…!
(青年の言う契約が予想外すぎるとんでもない内容だったため、信じられないと言いたげにあからさまに顔を顰めてしまい、相手が自分を庇うように抱き寄せてくれたことも相手の言葉も嬉しくはあったが最早それどころではなくて。契約内容への嫌悪感を隠す余裕もないまま、相手を見上げながらそんなお願い聞くわけがないと強めに否定し、その勢いで絶対に嫌だと言いかけるものの、そこでようやく多少の冷静さを取り戻し、武器を持っている青年を怒らせたくない、相手に危害が及ぶようなことにはなって欲しくないと思い直すと、喉元まで出かかった本音をぐっと飲み込んで青年の方を向き、なるべく穏やかな口調になるよう心がけながら断りを入れて)

  • No.1055 by 桐島三郎  2020-06-10 01:14:51 

幸せなんていくらあっても困んないんだ、貰えるものは貰っておけ。
(相手は心配をしているが、考えてみると幸せは毒であり、恋こそが根源の毒、それはつまり、毒を既に2人ともたっぷり浴びているということに他ならない。
だがそれは言わず、抱きついている相手の頭を優しく撫で、貰えるものは貰っておけと言って。)

もの欲しそーな顔してんなぁ、自分の口で言ってみな、何して欲しいんだ?
(相手が自分を引き止めるとニヤリと嫌らしく笑い、相手の方へ振り向くと相手の顎をクイッと指で上げ、何して欲しいのか、自分の口で言ってみろと。)

やっぱりな、俺はいつだってウェルカムだぜ、近いうちに高校生の結婚が国に認められるらしいしな、正確には18歳から成人扱いになる、ってことだが。
(相手が頷くと、やっぱりなと予想通りだったらしく、バッと手を開き、相手を招くように相手が自分の胸に飛び込んでくるのを待つものの、結婚自体は時を経たないとできない、早く適応されろ、と思いつつ口にし、相手が来るのを待って)

……ぐー………ぐー………フゴーッ………
(しばらく相手を誰かの指示のもと看病し、よく冷えたタオルを相手の額に、そしてあまり暖かくするのも現状相手の病では良くないという言葉を聞き、まぁとりあえずと薄めの布団を裸の相手にかけて、その相手のすぐ近くで看病を終えて、場所を選ぶ余裕もなく相手に背中を向けて謎の寝息と寝言を放ちながら眠っていて)

知らなくてよかった。
知る必要がなかった。
知らせたくなかった。
…これに尽きる。
(聞かれたら答えるつもりだったが、結局自分の不注意で話す理由を作ってしまった、そんな自分が言うのもなんだが、3個、言わなかった理由を上げ、握られた手を握り返すとこれに尽きると言い切って)


『______ならば、我の流儀にて貰い受けるのみ』

「…シッッ!
逃げるぞ!玲!」

(玲の否定を聞いてしばらく何かを考える仕草をしていたが、ダイダロスの剣を持ち直すと刺突の構えをして短くそう告げると、例を抱き寄せていた彼が靴のつま先で突然飛んできた剣先を上にズラし、避けるが。
靴の先端が持つはずもなく足の親指から少し出血する、しかし動けると判断したのか、玲のをお姫様抱っこするとすぐ近くと扉から外に出て、さらに廊下の窓をこじ開けるとそのまま飛び降りて)

  • No.1056 by 桐島 玲  2020-06-10 03:45:10 

そうだよね………やっぱり困るかも。あたし、桐島さんのことばかり考えてる…、
(幸せすぎて困ることなんてない、相手の言葉に一度は同意するものの、撫でられてほわほわとした気分になっていくにつれて、相手の傍に居れば居る程どんどん相手を好きになっていく自分に改めて気がついて。勉強したいと思うのも努力したいと思うのも、可愛くて良い子になりたいと思うのも、生きていたいと思うことさえ、思い返してみれば自分の意欲の根底には全て相手の存在があって。気持ちよさそうに撫でられながら、本当にこんな調子でいいのだろうかと、幸せすぎる状況で幸せすぎる悩みをぽつりと零して)

い…いじわる……。
(相手の表情からして、こちらの気持ちを知った上で言わせようとしているのだろうとすぐに察し、それが分かっていてもやはり直接言葉にするのは恥ずかしく、真っ赤に染まってしまい。相手の言動全てに余裕があるように思えて、自分ばかりがこんなにいっぱいいっぱいなのは悔しくて。悔し紛れに悪態をつき、潤んだ瞳でせめてもの抗議に相手を睨みつけてみて)

や、や、や、やっぱりって!な、なんで、どうして知っ──うぅ、
(ぽぽぽ、まさにそんな音が聞こえて来そうなくらいに更に顔に熱が集まり、反射的に顔を上げて。必死に誤魔化したはずなのに既に相手にはばれていたという事実が恥ずかしさに拍車をかけ、余裕もなく冷静さの欠片もない今、あわあわと大きく身振り手振りしながら先程の会話だけでなぜばれてしまったのかと焦りまくり、しかし目の前で腕を広げている相手の姿を見ればすぐにでもその胸に飛び込みたくなってしまうくらい、単純に相手にベタ惚れなわけで。結局は相手が受け入れてくれたことへの嬉しさと正直すぎる欲望が勝ち、自分の言い訳などどうでも良くなって、諦めたように小さく唸ると真っ直ぐに相手の胸元へ向かっていき)

ぅ"っ……!ッ!?
──はぁ、はぁ……、…夢……?桐島さん……、
(どのくらい経っただろうか、大量の汗をかきながら酷くうなされて目を覚ますと、夢から覚めたはずなのに苦しくて堪らず、掻き毟るように強く胸元を押さえながら荒い呼吸を繰り返して。ようやく意識がほぼ戻ってくると、眠っている間に自分が見た映像を思い出すように頭を抱え、言うまでもなくそれはお世辞にも良い内容とは言い難いものだったようで、リアルすぎる映像が果たして本当にただの夢だったのかと考え込んで。そのうち無性に何処かの何かに呼ばれているような気がしてきて、自分の意思とは関係なくふらふらと立ち上がり、すぐ側で眠っている相手の姿を視界に捉えるもののその場に留まることはなく、ただ切なげに名前を呼ぶと、覚束ない足取りで図書室を後にして)

……それでも、あたしは聞けてよかったと思う。正直ね、聞いた話だけじゃ神様達のことはまだよく分からないし、神様がどうとか、そういうことは全然言えないんだけど……。でも、桐島さんがどういうことを経験して、どういうことを思いながら生きてきたのか、あたしは知りたいし、知れて良かった。もしかしたら単純で、バカっぽいって思われちゃうかも知れないけど……桐島さんのことが大好きだし、これからも桐島さんと一緒に居たいって思うから。だから、話してくれて、ありがとう。
(相手にとっては言いたくなかったかも知れないし、そんな相手の考えを何も知らずに追求してしまったことを申し訳なく思うものの、話を聞いて後悔する気持ちは湧いてこなくて。自分が軽々しく言葉を返してはいけない気がして、軽々しくコメント出来るような内容でもないものの、それでも自分の素直な気持ちは、例えどんな内容であっても大切な相手のことは知っておきたい、これからも知っていきたい、知った上で出来る限り力になりたい、そうやってずっと一緒に居たいというもので。少し躊躇いながらもありのままの本心を告げ、辛い話をさせてしまったことに罪悪感を抱きつつも、今はごめんねより、話してくれたことにありがとうと伝えたくて、握る手にきゅっと力を込めて)

! 桐島さ──えっ、ちょ……、
な、何する──ッ!?きゃあああああ!
(突然のことで、動きも速すぎて、正確には見えなかったものの、見るからに危険な行動で剣先を防いだ相手のことが心配になって思わず呼びかけようとしたが、相手に抱えられたことにより遮られ、代わりに驚きの声を漏らして。あっという間に廊下に出ると、窓を開ける相手に再び驚いて目を丸くし、何をするつもりなのかと抱えられたまま騒ぎ、見ていられなくなって窓に向かっていく瞬間にきつく目を瞑り。まさかとは思ったものの身体が宙に浮く感覚に完全にパニックになり、必死に相手にしがみつきながら悲鳴を上げて)

  • No.1057 by 桐島三郎  2020-06-12 00:53:45 

それで別に良いだろ、俺にはお前が必要でお前には俺が必要,違うか?
(相手の欲の根底の全てに自分があるとして、それはそれで良い、互いに互いを必要とし、相手を行動の根源とする、それもまた愛の形だろう。
だから、相手の頭を撫でながら違うかと聞いて。)

へぇー、なら何もしなくていいな?俺意地悪だもんなー。
(相手は自分のことを意地悪と言う、なら自分は意地悪く相手を虐める、だから、睨まれて仕方ないと、相手を愛でるのはやめよう、相手が自分をいじわるというのだから、仕方ないだろう?と言いたげな目で相手を見下し、言って)

おーよしよし、いい子だなー、正直なのは好きだぞー。
(相手が諦めて自分の胸元に擦り寄ってくるとそっと抱きしめ、愛子を愛でるように頭を優しく撫でてやり、相手の耳元でダイレクトな好意をぶつけて。)

ぐー………ぐー………タマ…ネギ……はっ!?
(相手がこの場を去ってしばらく後、呑気に眠っていた彼は目覚め、謎の寝言の直後に瞼を開けるが、相手がいないのを確認すると飛び起き、周りを見回すものの痕跡が無く、自室のドアをぶち開けると探し初めて)

…その言葉が、1番ありがたいよ、玲。
ありがとう。
(記憶に変なコメントをされるよりは触れられない方が気が楽で、だから、相手の愛を確認できて、それでいて優しさのみちる手が握ってくれる、それが一番嬉しく、にこりと微笑むと握り返して)

ジリ貧だぞこりゃ……玲、走れるか?
(しがみつく相手を他所に綺麗な着地をし、そのまま学校内を駆け、その内ペーレウスは2人を見失うものの見つかるのは時間の問題、だからせめて、相手だけは逃がせるか、走れるのか、と聞いて。)

  • No.1058 by 桐島 玲  2020-06-12 02:08:21 

違わない。違わないから、もっと…ずっと一緒に居たい。
(相手のことでいっぱいな自分を受け入れて貰えるのなら、相手にとっても自分を必要として貰えるのなら、ありのままの恋心を否定する理由などもうどこにもなくて。撫でられている頭を上げて真っ直ぐに相手の瞳を見つめると、恥ずかしさに頬を染めながらも嬉しそうにはにかみ、相手の言葉をきっぱりと肯定して)

や、やだ……いじわるしないで…?
(向けられた視線と言葉に困ったように眉を下げ、何もしてくれないのは嫌だと答えるものの、それ以上の願望を口にするのは躊躇われ、先程の甘いキスの余韻と現状の恥ずかしさで火照った頬はますます紅潮し、もじもじしながら濡れた瞳で相手を見上げると、何かを訴えかけるような、助けを求めるような眼差しを向け返して)

好き…?じゃあ、もっと正直になる…!
(抱き締められて頭を撫でられると、それだけで相手に触れている箇所が痺れるようにきゅんとして心地よく、あっという間に幸せで満たされていって。耳元で告げられた好きという言葉にドキドキして鼓動が早まり、一瞬で真っ赤になると、相手が正直なのが好きならばもっと正直になる、そんな真っ直ぐで単純な想いをぽつりと呟きながら相手にくっついていて)

……呼んでる、帰らなきゃ……、
(意識こそあるもののその目は虚ろで明らかに様子がおかしく、衣服を纏っていない自分の姿にも何の感情も抱いていない、というよりも全く気にも留めずにそんな事には気が付いていないようで。何かに導かれるようにして校舎の屋上まで辿り着くと、迷うことなくある一点を見つめながら覇気のない声色で呟き、ふらふらとふらつきながらその方向のフェンスまで歩み寄っていき、よじ登ろうとしているのだろうか、そのままそっとフェンスに手をかけて)

これからも…何かあったら、何でも言ってね。言いたくないことを無理やり聞こうとは思ってないの、でも、桐島さんのことはもっと知りたいから。
(相手の微笑みに少し安心したように笑みを返し、結ばれた二人の手に視線を落としてじっと見つめながら、繋がれたこの手のようにいつまでも強い絆で繋がっていたい、そのためにたとえどんな内容であっても自分は大好きな人のことを知っておきたいと強く思い、そんな正直な気持ちを照れくさそうに、遠慮がちに、けれどはっきりと言葉にして)

ちょ、ちょっとなら……!速くないけど……、
(飛び降りの恐怖や驚きで混乱し、表情も青ざめていて、ろくに身体に力が入りそうにないものの、そんな事を言っている場合ではなく逃げなければならないという事は理解しており、少しなら頑張れそうだと答えるものの、元々筋力など皆無な上に腰が抜けてしまいそうなこの状況化である、不安げに相手を見つめ、走れたとしても速くはないと付け加え)

  • No.1059 by 桐島三郎  2020-06-15 01:55:24 

…はは、一応言っとくぞ。
後悔すんなよ。
(最後の警告、と言わんばかりに、はにかむ相手の唇に指を押し付け、少しだけ笑って表情をなんとも珍しく、転々と変えると、最終的には相手と同じようなほほ笑みをして)

言え、そうしないとやってやんねー。
(相手がどれだけ訴えかけ、助けを求めても、今自分は意地悪なのだ、意に介するワケもない、だから、そう。
子供っぽく、もじもじしている相手の首筋を人差し指で一瞬だけ撫でて。)

すまないがドストレートに好意をぶつけられるのもちょっとぉ…
(自分はダイレクトな好意をぶつける割に、相手からのストレートな好意を何度も受け取ると爆発するレベルで羞恥心が溜まる、だから、まぁ、自分勝手ではあるがもごつきながら言って)

______どこへ帰る。お前の場所は此処だろう?
桐島 玲。
(文字通り死にものぐるいで駆けずり回っていたが、上から見下ろせばいいという考えに至って階段を飛ぶようにして駆け上がっていたものの、誰かいるのを悟ると息を整え気配を消し、少しだけ寄ると声が届き、だからそのまま。
相手の方へ手を差し伸べ、相手の脳内に、精神に、真名を語ることで直接的に干渉し、声を届かせて。)

…いつか、また、話す時が来たら話すよ。
(結ばれた手は離さない、離せない。呪いだろう、それは確かに呪いで、毒だ、しかしそれは人を溶かすワケでも、殺すワケでもない。
共依存の毒だ、自分自身は知らぬうちにたっぷり浸かっている。
だからこそ、ここで一気に話してしまうのはもったいない、後で、後で、ゆっくり話していこう。)


「ならダメだ!何せアイツは……」

『大英雄 アキレウスの親父、だからな、俊足は親譲りだ』

「知ってたよちくしょう!玲!お前逃げろ!
くそ……《一騎打ちの戦火》だ!逃げるなよ!ペーレウス!」

(久々の超絶技巧戦闘がこれだ、当然体にもガタが来るし、疲労がドッと溢れ出てくる、今の自分では相手を抱いて逃げ切れる自信が無いし、しかも相手は俊足の英雄の親、遅いわけもない、少なくとも自分に追いつけるのは明確。
そう考えた言葉は律儀に扉から…否、扉を蹴破った音で掻き消され、思った通りの回答をする。
そしてこのままじゃマズいと思ったのか、1階ということを利用して窓を指さし逃げるように伝え。
そして指に灯った小さな火をペーレウスに飛ばしてそう叫び)

  • No.1060 by 桐島 玲  2020-06-15 03:20:38 

しないよ、するわけない。自分の気持ちに嘘つく方が、後悔するに決まってるもん。
(相手を求めるこの気持ちが愛だろうと毒だろうと、それが自分にとって大切な気持ちであり、今の自分が幸せであることに変わりはない。自分の想いをはっきりと受け入れてくれた相手に背中を押されるように、自分自身の中でも既に決意は固まっていて、答えなど一つしかなく。清々しいほどに真っ直ぐな瞳で後悔などしないと、むしろこの恋心を否定してしまう方が後悔すると、きっぱり言い切って)

っ……さっきの続き、して欲しいの……、
(確実に相手はこちらの考えを把握している、把握した上で言わせるつもりで、言葉にしなければ絶対に自分の望む展開にはならない、それを改めて確信すると、紅潮した顔ごと視線を床に落として困ったように考え込んで。たった一瞬首筋に触れられただけでもピクリと反応してしまい、ドキドキと期待は高まるばかりで、焦らされているようでもどかしく。もじもじと下を向いたまま、直接的な表現こそ出来なかったものの、今にも消えてしまいそうなか細い声でぽつりと呟いて)

何それぇー?そんなの分かんない。難しすぎる。もっと分かりやすく、あたしにも出来るように言ってー?
(正直なのが好きなのにストレートすぎるのは駄目、相手の言葉を耳にするなり顔を上げて不服そうに頬を膨らませ、相手を軽く睨むと冗談混じりにポコポコと両手で交互に相手の胸元を叩いて抗議して。曖昧なさじ加減など分からないから、自分にも分かるように、自分にも出来るような言い方で好みを教えて欲しいと、こちらも勝手で我儘な内容ではあるものの、好きな人の好みに近づけるなら近づきたい、そんな素直な想いを隠すことなくぶつけて)

! 桐島さん……どうして……。
──変な夢、見たの。それだけじゃなくて、あっちの方から呼ばれてるみたいな、吸い寄せられそうな感じがして……。
ねぇ、桐島さん。あたし、本に呼ばれてるんじゃないのかな…?このまま此処に居ちゃ、いけないんじゃ……、
(背後から聞こえた声にハッと目を見開いてゆっくりと振り返るものの、フェンスにかけた手は離さずにいて。相手の声が届いたおかげか虚ろだった目は晴れ、正気に戻った様子だが、その表情は未だに晴れず、重苦しく思い悩んでいるような、憂いを帯びた雰囲気で。どうして相手は自分の場所が分かり此処に居るのか、そしてどうして自分はこんな所に居るのか、二つの意味での〝どうして〟を呆然と絞り出しながら、相手と、そして自分自身と向き合うようにぐるぐると考えを巡らせてしばらく立ち尽くし、ようやく少しは状況を整理できた頭で屋上に来るまでのことを知りうる限り語りながら指差した先は、行ったこともない、知るはずもない、自分が元いた本が置かれている、相手の実家がある方角で)

…うん。
(焦る必要も急かす必要もない、これからもずっと傍に居られるなら、少しずつお互いのことを知り、距離を縮めていきたい、相手の顔を見ていると穏やかな気持ちになり余裕が生まれて。ふいに、まさに衝動的に、相手に近づきたい、現在も過去も未来もずっと相手の存在を包み込みたい、そんな想いからか相手に引き寄せられるように自然に身体が動いて、初めて能動的に、相手の頬にちゅ、と唇を触れさせ、すぐに離れると、自分でも自分の行動に驚いたよう口元を手で覆いながら、照れくささを誤魔化すように控えめに微笑んで)

そ、そんなの嫌っ!あたしだけ逃げるなんて出来ないよ!
(青年に見つかってしまったことで余計に焦りパニックになり、相手が指差した窓に一瞬視線を向けるものの、すぐに相手へと向き直ると、必死の形相で嫌だと断言して。自分が逃げずに留まったところで何も出来ないどころか、却って足手まといなのは百も承知である、しかしそれでも今ここで相手を置いて自分だけ逃げたとして、万が一相手の身に何かあったら…と想像するだけでも恐ろしく、相手を失うことも離れてしまうことも自分には耐え難くて、一人で逃げるという考えには微塵も至らずに、涙目で出来ないと叫び返して)

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