図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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戸籍上は成人済みなんだから、実感を持て。
(ぐしゃぐしゃとまた荒く相手の頭を撫で、そう呆れたように言う、ただ、その眼は優しく笑っていて)
はは、そりゃ仕方ねえさ、こんな事、俺は滅多に無かったんだからな。(このあたり前の風景を見ていると思わずにやけて来て、ニヤニヤしたままそう言い)
それはわかりますけどー…それじゃあ三郎さんも私のこと一人前のレディとして扱ってくださいよー(自分自身のこれまでの行動や言動を省みずに相手側の対応をまず求めて)
『…アレですか、柄にもなく自分は幸せだなーと喜び噛み締めながら遠回しに私に惚気てるんですかそれは』(こちらの憎まれ口も素通りな相手にタジタジになり、そう捲し立てながらもどことなくそんなやり取りも楽しそうで)
お前が一人前のレディらしくなったらな。
(はは,と笑い飛ばすと、相手の対応をのらりくらりとかわし、椅子を引っ張ってくると彼女の隣に座り)
違う違う、ふっつーにあんまりなかったんだ,こう言う機会、俺だって人並みに幸せは感じるし、だから、久しく感じた感情はイイんだよ。
______分かんない?(足を組んで笑いながらそう否定したあと、2人に同意を求めて)
勿論わかりますよー!なんといっても三郎さんとちょことは以心伝心ですからねー(本当にわかってるのかいないのか、そんな風に調子のいいことを言っては隣にきた相手に身を寄せて)
『これぐらいのことで幸せを感じるなんてよっぽどロクな人生送ってこなかったんですね…あまりにも可哀想ですしここで束の間の幸せでも味わっていけばいいんじゃないですか?』(言いたい放題言って鼻で笑いながらも相手の言葉を否定するようなことはせず、なんだかんだ家族として受け入れる発言をして)
以心伝心とか俺は嫌だぞー。
(冗談交じりに声を上げて、身を寄せて来た相手に此方も身を寄せて)
そうするつもりだ、おまえの憎まれ口ももう慣れたしな。
(ニッと笑うと、相手の反応にも慣れたと軽く言ってのけて)
何故ですかー!いいじゃないですか、以心伝心!言葉にしなくても通じ合う関係なんて素敵ですよ!?…あ、でも、好きとか愛してるとかそういうのはやっぱり言葉にして聞かせて欲しいですけど…えへへ(感情豊かに喚いたかと思えばすぐに甘える子犬のごとく相手に顔をすり寄せ、既に話しがズレにズレて脱線しているのだが本人にその自覚はなく)
『全く、これだけ罵られてヘラヘラ笑ってられるなんてあなたのその図太さはある意味尊敬に値します……はっ…!それともまさかそういう趣味が…?』(どんな憎まれ口も拒絶せず受け止めて相手の優しさが嬉しい様子だが、素直にそれを認めるのは照れ臭いのか大袈裟にドン引きしたような表情で照れ隠しにそんなことを言ってのけ)
お前のことが好きなんて分かりきってることじゃねえか、口にするまでも無いだろ。(擦り寄られるとそうキョトンとした顔で答え、いつも通り撫でてやり)
ねーよ!?人のことをなんだと思ってやがる!
(ガタッと朝から飛び上がると、詩歌にずいっと顔を寄せ、否定して)
ダメですー!わかっててもちゃんと言葉として聞きたい言葉っていうのがあるものなんです…って、二人とも顔近過ぎですよー!(相手が詩歌に顔を近づけたのを見て見るからに嫉妬したような声を上げて)
『そうやってムキになるところが尚更怪しいですね』(特に動じた様子もなく、ふふん、と相手の反応を嘲笑うように言って)
やっぱ女って面倒くせえ……
後で何度だって言ってやるから、落ち着け、ほら、離れたから。(ぼそりとそう呟いた後、詩歌から遠ざかり、相手の方を見るとそう耳元で囁いて)
おまえが俺をそう言う扱いにするのなら、俺も俺なりの対応を取らせてもらう。
____________出て行っても良いんだぞ?こっちは。
(嘲笑う相手にいい加減イラッと来たのか、そう脅しをかけ、そしてわざわざ智代子にも聞こえるように言って)
あっ……詩歌!いくらなんでも言い過ぎですよ!これ以上酷いこと言うならいくら詩歌でも怒りますからねっ(怒気を孕んだ相手の言葉に悲しげに小さく声を漏らし、それから詩歌の方へ向き直れば少しだけ口調を強めてそう言い聞かせようとして)
『…ごめんなさい…』(二人の反応を見て、そこでようやくやり過ぎたと気づいたのかいつになく殊勝な態度で、謝罪の言葉を呟いて)
______智代子、少しだけ、ほんの5分。
俺と、詩歌、2人きりにしてくれないか?
(言い聞かせようとした彼女の肩をぽんと叩き、薄く笑いそうお願いして、彼からのお願いと言うのはかなり珍しく、大抵は聞く方だったからか話し方が少しギクシャクしているものの、何か思惑がある事がうかがえて)
おまえはまだ謝るなよ、俺はおまえと一対一、サシで話がしたいんだ。(先ほどの怒気を孕んだ目ではなく、酷く穏やかな目で詩歌を見据え、そう言って)
えっ?あ、はい…わかりました…(意図が分からず最初のうちは戸惑いながらも相手のことを信頼しているようで最終的には首を縦に振れば立ち上がって席を外し)
『…なんですか、まだ私を責め足りないですか…?』(相手のみならず姉にも叱られたことがよほど堪えているのか俯きがちにそう相手に問いかけ)
______詩歌、俺はおまえの事がちっとも分からん。
俺は全く怒ってないし、おまえは智代子の妹だから上手く付き合っていきたい、今すぐにとは言わない、俺と智代子だって、出会った当初からあんな感じだった訳じゃないし。
いやアイツそもそも出会った時から人間じゃないとは分かってたんだけどな。
…まぁ完結に言おう、どうして、おまえはそこまで姉以外の人間を受け入れているハズなのに、拒絶してしまうのか。俺はそれが気になるんだよ。
(智代子が席を外して少しするとポツポツと語り始め、結果的には相手がどうして他人を言葉だけで拒絶しているか、その理由を問い)
他人と親しくなることに意味なんてないから…ただそれだけですよ。どんなことにもいずれ終わりは訪れるんです、初めから終わるのがわかっていることなら最初から何も始めない方がいいじゃないですか、そんなことにいちいち心を動かしてたらキリがないじゃないですか(途方もなく遠くを見つめるような瞳で、無表情でそう言葉を返して)
______違う、違うな。
それは人の生の在り方じゃない、それは、おまえの姉を否定してると同じなんだ。
アイツは自分が霊で、消えると思い込んでいて、それでもなお、最後の願いは叶えたいと接触してきた。
終わりを本当に知ってる奴が、行動を起こしたんだ。
人と関わったんだ。
それが人間のあるべき姿なんだよ、いちいち心を動かしていてはキリが無い。
そんなの、考えれないほどに幸せになって仕舞えばいい。
人は悪い考えは幸せな事で全て消し去れるんだ。
心を動かすんじゃない、丸ごと変えてしまう。
事実、俺は智代子との出会いで丸ごと変わったんだ。
おまえも、変われ、智代子のいない6年間に何があって、どれだけの空白があったのか、俺には計り知れない。
だけどな、その分幸せを取り戻さなきゃいけないだろう。
幸福は麻薬だ。だけど、不幸と無感情は毒薬なんだ。
だから……そんな冷たい顔をしないでくれ、詩歌。
(長々と語った末、自分が変わった事、相手の言い分は、智代子の生き霊時のことを丸ごと否定していること、そして、幸せはそんな考え吹き飛ばせる、ともうめちゃくちゃな論ではあるが、彼が言うとそれなりに説得力があり、最後には相手を思わず抱き締めていて、智代子とそれなりに似ているからか、なんら抵抗なく抱いていて)
……全く、とんでもない詭弁ですね…話しに聞いていた通りあなたらしい歯の浮くようなセリフのオンパレードです。よくもまあ、それだけ次々と減らず口を叩けるものです…そうやって『お母さん』のことも誑かしたんですね(彼が智代子との出会いで何かが変わった、その台詞を聞くと虚ろだった瞳に光を取り戻し。いつも通りの憎まれ口を叩くがその内容には一点の違和感が内包されていて)
……大体、私がこんな風になったのは誰のせいだと思ってるんですか……一方的に家の問題だからと言い残して私たちの前から居なくなって『お母さん』を悲しませて…その『お母さん』も私の前からいなくなって…大事な人も幸せな日々も全部全部私の目の前から消えてなくなってしまうんです…それなら何も愛さない方が、何ものにも心動かされず生きた方が幸せじゃないですか…!……本当はずっとずっと、時を超えてでももう一度会いたかった…『お父さん』……!(相手の腕の中、握り拳を作って相手の胸元を叩きながら感情を爆発させ。子供のように泣きじゃくり)
____________お父さん、ね。
おまえは恐らく未来から来たんだろう、それも、俺の身勝手な理由で智代子にも捨てられて。
その時の俺がどうしてそんな苦渋の選択をしたかは判らない、智代子がどうしておまえを捨てたのかなんて到底理解出来ない。
……だって、さ、『家族』なんだぞ、捨てる訳が無いんだ、俺も、智代子も、未来の感情を先におまえに言わせて貰うなら……。
『生まれてきてくれてありがとう、おまえも、智代子も、大切な家族だよ』(何か納得したように泣きじゃくる相手の耳元でそう囁き、最後には心からの感謝を、美しい声でそう告げて)
そんな言葉信用すると思いますか……なんて嘘です。確かに未来ではずっとパ…(何か言いかけて慌ててわざとらしい咳払いをして)お父さんはお母さんに何か隠し事を続けているようでしたし居なくなってしまった原因もそこにあったんだと思います…夜に突然居なくなることも多く朝には傷だらけで帰ってきてそれでもなお何も言わないパ…げふんげふん、お父さんにお母さんはいつも夜通し泣いてました…そしてある日の夜を境にお、お父さん…の行方がわからなくなって、とうに心にも身体にも限界を迎えていたお母さんは心労で倒れてそのまま……(妙にお父さん呼びの部分で突っかかりながらも相手へとこの先に待っていたかもしれない未来のことを話しつつ、相手の背中へと腕を回していて)
本当は…二人が結ばれないようにするために私はここへ来ました。残酷な未来に苦しむこんな私の存在を無かったことにするために……でも、やっぱり無理でした…お父さん…の隣であんなに幸せな顔で笑うお母さんを見たら引き離すことなんて出来っこないです……それに、今朝二人一緒に帰ってきたのを見て、そしてさっきの言葉を聞いて確信したんです。この時間軸の二人ならもしかしたらあんなに辛く悲しい未来には向かわない、今度こそ幸せな家庭を3人で築いていけるって………そう信じてしまってもいいですか…?未来に希望を持って幸せへ手を伸ばしてもいいですか…?(顔を上げて相手の顔を見上げれば、涙でくしゃくしゃになった顔で確かめるように問いかけ)
そんなの当たり前だ、聞いたからには彼奴を泣かせないし、おまえも泣かせない、取り敢えず未来の俺の分として一発自分自身を痛めつけておくとして。
未来に希望を持つのは人間の特権だ、だから、持て。
おまえは俺の娘なんだろ?娘の未来を暗闇の中に放る親が何処にいる?(涙をそっと拭ってやり、ニコリと笑うと相手の頭を優しく撫で、それは相手にとっては懐かしい感覚であり、彼からしたら初めて感じるのに何処か懐かしく、それでも撫で続けて)
『うぅぅ…パパ、パパぁー…うわあぁぁぁん……!』(恋い焦がれてきた優しい手に安らぎを感じこれまで堪えてきた想いを全て吐き出すように幼い子供のように感情を剥き出しにして泣き、胸元へと顔をすり寄せて)
ちょ、ちょっとちょっと!三郎さん!詩歌思いっきり泣いちゃってるじゃないですかー!確かに今回の件に関しては詩歌も悪いですけど、そんなに泣くまで叱っちゃダメですー!…っていうか、何したんですかー!?(詩歌の泣き声が聞こえて流石にいてもたってもいられずにリビングへと飛び込んできて、何故か抱きついて泣いている詩歌の頭を撫でている相手という構図に何事かと二人を交互に見やり)
『…このことはしばらくお母さんには内緒にしておいてください、ここでの私はあくまでもお姉ちゃんの妹といことで、どうかお願いします…』(相手の胸元で智代子には聞こえないよう小さくそう囁いて)
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