図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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1つ、たった1つのことさえ極めれないのか……。
クソが!!(そう苛立たしげに頭を掻き毟ると、そう強く叫び、片手をフェンスに叩きつけたあと、変わらず竹刀を振り続けて)
いない…一体どこにいっちゃったんですか…(覗き込んだ図書室に目的とする相手の姿はなく弱々しくそう呟けば、次は屋上へと向かって)
……!三郎さんっ!(屋上の階段を上る途中微かにフェンスを叩いたような音が聞こえると、まさか相手がそこにいるのではないかと階段を駆け上がり、相手の名前を呼びながらドアを勢いよく開け放ち)
______なんであるんだ?夜は寒い、風邪引くから早く帰れ、変質者も出やすいんだから。
(ポカーンと突然現れた恋人に傷だらけの腕と竹刀を下ろし、夜風が寒さを加速させる中。心配そうにそう言って)
なんでじゃないですよ!たまたま三郎さんの寝顔を見に行ったら家のどこにもいないし私とても心配してっ…こんなところで何をしてたんですか!?それに、そんなケガまでして……(目の前まで走り寄って相手が居ないことに気づいてどれだけ不安だったかを口にして、傷だらけの手を見れば泣きそうな顔で相手の顔を見やり)
帰るなら三郎さんも一緒じゃなきゃ嫌です…!
……悪い、ちょっと実家に用があったんだ。
この傷はなんでもない、ちょっと転んだ。
此処で少し練習を、な。
(俯いてそう答える、その顔には影が差していて、転んだ、という部分だけは嘘だと伺え、その他の部分は事実、そして泣きそうな相手を見ると、いつものように撫でてやり)
……俺はまだ帰れない。
何をしてるかまでは聞きません…それでも危ないことはしないでください…三郎さんにもしものことがあったら私は…(相手が何か自分に対して隠し事をしている、そのことは容易に察することができるが、隠すということは何か言えない事情があるのだと考え、無理矢理聞き出そうとせずにそれだけを寂しそうな口調で述べ)
それなら、ちょこもここに居ます…!いつまでだって待ちます…(それでも自分一人帰ることだけは許容できないのか頑固にそう言い放って)
分かってる、俺はお前の前から居なくなる事はない,
ずっとではないが、お前の側に居れるだけ居るつもりだ。
(隠し事を許容してくれる相手に笑いかけて、そのまま自分の意思も伝えると、前までとは違う、柔らかな笑みを見せて)
……見ててもつまんねえぞ?(そう言いつつ自分の黒コートを脱ぐと、相手に被せ、ほのかに彼の匂いが漂って、しかしそんな事は気にせず、素振りに戻って)
…えっと、それはつまり死がふたりを分かつまでってことですか?(相手の笑みを見て少しだけ安心したのか、そう問いかけてはこちらも小さく微笑み)
三郎さんが側にいてくれるならちょこはそれだけでとても楽しいですよ、つまらないなんてことありません。……えへへ…これ、三郎さんの匂いがします(膝を立てて座りながら相手の姿をジッと見つめ続け、相手の匂いに包まれるような感覚に幸せそうにそう囁くように口にして)
そんなブリュンヒルデ・ロマンシアみたいな……
まぁ、多分そうだろうな。(何かを呟いた後、そう自信たっぷりに答えて)
そ、そうか、それならいいんだが……
あんま嗅ぐなよ、臭うぞ?(相手の発言に対して少し小っ恥ずかしかなり、そう一言注意した後、少し離れて竹刀の素振りを始めて)
ぶりゅ…?それはなんのことかさっぱりですけど、結婚式なんかでは定番の誓いの言葉じゃないですかー(聞き慣れない横文字の言葉にキョトンとしながらも、最後にそう言って微笑み)
大丈夫です、臭くないですよ。安心する匂いです…(そう穏やかな口調で言ってのけては、瞳を閉じて)
有名な戦乙女,ブリュンヒルデとシグルドの話だ。
愛するほど殺したくなるブリュンヒルデ。
その愛に応える為、死なないシグルド,あれはいい話だ。
そうだったか?ならいつか俺も言う時が来るのかね。
(うむ、と素振りを続けながらも同時進行で話も進め、ぽわーんと考えるとすぐに振り払い、そのまま集中して素振りを続け)
……寝るなよ(寝られたら迷惑だ、と言わんばかりにそう告げると、集中力をさらに高めて)
うーん…なるほど?俗に言うヤンデレってやつですかね?三郎さんは本当に色んなことを知ってるんですねー。えへへ、三郎さんにそんなことを言われたらもっともっと好きになっちゃいそうですね(わかるようなわからないような説明に自分なりにそう解釈をし、相手の知識量と幅広さに素直に感心して。その場面を想像すればなんともだらしのない笑顔を浮かべていて)
大丈夫ですよー、それにまた寝てる隙に三郎さんにどこかへ行かれちゃったら堪りませんから(先程のことを根に持っているかのようにジト目で言い)
悪かったよ,もうあんな事は多分しないから。
(根に持つ相手に苦い顔をしてそう言葉を返し、多分、と自分でも自信がない為そう言葉を付け足して)
そこは多分でなく絶対と言って欲しかったところですけど…私のそばにいてくれるって約束してくれましたから不問にしますね!(小さなため息混じりに苦笑するが、それ以上強くは言わず)
……しいっ!(その内フェンスに竹刀を何度も打ち付けると、バキッと嫌な音がする、だが振り下ろすのをやめず、夜が白み始めていることにさえ気付かず)
さ、三郎さん、何をしているんですか!?(流石に一晩寝ずに過ごしていたせいか眠気がピークに達してほんの少しウトウトしていると激しい物音にハッと目を覚まして、ただならぬ様子にそう呼びかけながら相手の元へと駆け寄ろうとして)
…練習って一体何の…と聞いてもきっと答えてはくれませんよね…えっと、ごめんなさい邪魔しちゃって、ちょっとビックリしちゃっただけですから(これほど鬼気迫るほどの練習を要することとは何か、それがわからないことに対するもどかしさを覚えながらも俯きがちに水を差してしまったことに対して小さく謝罪をすると引き下がって)
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