図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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なんだ…生きてたんですか…ちっ(感動?の再会をする傍らで冷ややかな声と舌打ちが聞こえて)
『覚えてないんですか、三郎さんは私の作った料理を食べて三日も目を覚さなかったんですよ…もし、このまま目を覚さなかったらちょこはどうしようかと…!』(抱きつく腕に少しだけ力を込めて半泣きでそう言って)
俺が簡単にくたばると思ったか阿呆め。
仮にも色々学んでるしな。
(相変わらずな詩歌に余裕綽々と目を向けて笑って)
自覚したのならもうお前料理すんな、死人出るから。
(ジロリと相手を睨みつけると、前とは違う冷ややかな目を向けて)
『あうぅ…そうですよね、ごめんなさい…』(眉を下げて申し訳なさそうにして)
こればっかりは私もお姉ちゃんの味方はできません…(相手の言葉と態度に意気消沈している姉を見て同情の眼差しは送りながらも擁護はせず)
いや、当然智代子も悪い、しかし、その問題は別の方向へシフトする。(ピシッとデコピンを額に打つと、詩歌の方を見て、苦く笑って)
まぁ、誰が料理するか、だよな。当然。
それならこれまで通り私がやります。あなたに料理なんてさせたら一体どんなとんでもないものが出てくるかわかりませんので(相手に対する信頼が全面的にないことを示すようにそう立候補をして)
『ちょことしてはどちらでも構いませんよ!あ、でもせっかくなら三郎さんの手料理も食べてみたいですね、えへへ…』(傍観者の立場でそんな風に呑気にのたまうと、へらりと笑って)
まぁ、俺は和食しか作れねえけどさ、家の事情で料理はそれなりに学んだぞ?律儀に受ける意味は無かったが、他人に作らせてマズイモン食うよりマシだったからな。
少なくとも、和食に関してはお前より上手い。
(過去を思い出すように虚空を眺め、戯けるように笑うとそう自信たっぷりに反論して)
お前のせいでこうなってるんだろうが!お前あとで説教だ!料理本でも見て学べ!(ツンツンツンと智代子の額を人差し指で何度も突くとそう告げて)
わかりました…そこまで言うならローテーション制にしましょう、勿論私たち二人で、です。正直私も学校がありますし毎日というのは少し厳しいので(なんだかんだ言いながらも、現実的に考えた上での着地点を見つけて一つ頷き)
『あうわうわう…ごめんなさーい!』(ほっぺたをひたすら突かれて情けない声を漏らし、謝罪を口にして)
ま、それが無難だな、俺も俺で毎日忙しい,ただ。
このバカには料理、食事は任せない、これだけは誓おう。(同意したあと、情けない声を漏らす智代子から手を離し、やれやれと言わんばかりに手を振って)
『酷くないですか!?今、バカって言いましたよ!未来の奥さんに向かって言うに事欠いてバカって…!ちょこの方が年上なんですよ!』(年長者アピールをしつつ抗議するが、その態度や振る舞いなどはおよそ年上感は感じられない残念なもので)
お姉ちゃんは話しがややこしくなるので少し黙っててください(本来なら姉の味方をするべき場面だが、流石に今回の件では相手の意見が全面的に正しいため、ぴしゃりとそう言い捨てて)
黙れバカ!もうお前引っ込んでろ!
(また額を人差し指で何度も何度も突いて)
……はぁ、早速なんだがな、三日三晩眠り込んでいたからか、腹が減った……智代子は座ってろ。
(溜息を吐くと、腹をさすって軽くそう言い、突くのをやめると智代子を床に座らせ、詩歌に目線を向けて)
やれやれ、しょうがないですね…家にある材料で何か作れないか見てきます(ため息混じりにそう言って立ち上がりキッチンへと真っ直ぐ向かい)
『うぅぅ…わかりましたっ、わかりましたからあんまりバカバカ言わないでくださいよー…』(おでこを手で庇いながら最後には少し悲しそうな顔をして俯き)
頼むわ、俺コイツ見張ってるから。
(そう言いつつ、詩歌が去ると改めて智代子に向き直って)
……料理本を読め、読めないなら、分かるな?
(バッグを漁ると料理の基礎中の基礎が書いてある絵本並みの本を相手に差し出し、恐ろしい笑みを向けて)
え…?あんな大失敗をかましたちょこにもう一度チャンスをくれるんですか…!?危うく三郎さんたちを殺してしまいそうになったような私ですよ!?(自分がとんでもないことをしでかしたという自覚は当然あるようで、二度と料理なんてさせて貰えないと思っていた矢先に料理本を手渡してきた相手の顔を上目で見やり、おずおずとそう尋ねて)
俺は他人の料理にマズイだの云々は言わない。
自分は何もしてないのに文句を言うのは筋違いだ、それなら俺自身で作るし、だから、今回はチャンスを寄越す。
(おずおずと尋ねられると爽やかな笑みではあるものの、荒々しい言葉で答えを返して)
三郎さん…!ありがとうございます、私頑張ります!…すぐには無理かもしれませんけど…必ず美味しい手料理食べさせてあげますから、だからもう少しだけまっててください!(本を胸元に抱えて、花の咲いたような笑顔を相手に向けて)
期待してる、だから、この期待に添えるよう頑張ってくれ。(ナデナデと相手の頭を猫に見立てて適当に撫でてやると、そう微笑んで答えて)
『うぇへへへ…はい!三郎さん、大好きです!』(思い切り緩み切った顔でだらしなく笑うと相手の腰あたりに腕を回して抱きつけばおでこを胸辺りにくっつけて)
………こほん、ご飯出来ましたけど?私お邪魔なようなのでご飯は一人で食べますので、お二人仲良くごゆっくり(いつからそこに居たのか、小さく咳払いをしては濁った目をしながらそう捲し立て)
ストレートに言うなっての……くすぐってえ氏。
(顔を逸らすとそう呟いて両手を上にあげて降伏宣言のようなポーズをして、抱きつかれてされるがままで)
飯は食うからな!?あとお邪魔とか違うから!あと目に光がねえ!(ビクッと反応すると相手にそう叫んで)
はあ…こんな調子じゃ先が思いやられます。お願いですから私のいる前で一線だけは超えないようにしてくださいよ(深いため息と共に料理ののった盆をテーブルへと置き)
『し、詩歌ってば、そんな…まだ私たちには早いですよー!』(何を想像したのか顔を朱に染め、頬に手を当てながら身体をくねらせて)
越えるわきゃねーだろ!まだ俺は未成年だぞ!?
あとお前も!変な想像すんな!
(詩歌にそう反論して、そのまま智代子の方は顔を向けるとそう叫んで)
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