図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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全く…仕方がないですね、お姉ちゃんは一度言い出したら聞かないですから…
『えへへーありがとう、詩歌ならきっとそう言ってくれるって信じてましたよー!』
ただし!もしも少しでも怪しい動きをしたらその時は有無を言わさず通報します、いいですね?(頭を下げる相手と姉を交互に見やり、最後に相手へとそう釘を刺して)
それは分かる。
……それは分かってる、というかそんなことしない。
(詩歌を指差すと同意したあと、ぐしぐしと智代子の頭を粗く撫で,釘を刺されるとしっかりと首を縦に振って)
『えへへ、話しは纏まったみたいですね。それじゃあ二人で仲良く待っててくださいね!私頑張ってきますから』(紆余曲折あったが詩歌が受け入れてくれたところで腕まくりをすれば買い物袋を手にキッチンへ向かい)
ちょっと待ってください、お姉ちゃんは一体何を…?まさかとは思いますがあの袋の中身食材ではないですよね…?(キッチンのある方へ向かった姉の背中を見送り、相手の方へ向き直ればわなわなと身体を震わせつつ質問を投げかけ)
おーう、頑張れ、期待してる。
(相手を適当な表情で見送ると、特に不安要素はないように本を開いて待つ体制を取って)
?,食材だぞ?手料理で俺の心を鷲掴みにするとか云々。
胃袋つかまれると良いなぁ……(完全に惚気て,**ーっと天井を見上げてそう呟き、詩歌にそう答えて)
何を呑気なこと言ってるんですか、あなた心どころか命まで鷲掴みにされますよ。ああ…どうしてお姉ちゃんに料理なんて…(これまで敵意剥き出しだった相手の身を案ずるような発言をしてから、頭を抱えたまま項垂れて)
何それコワイ、だが、俺は此処で引き返すわけにはいかない、というか絶対アイツ止まらない。
……下手物ほど中身はいいって、言うし、さ?(本から目を離して驚いたように目を見開くものの、諦めた様子で本に目を落とし、その後,微笑みながらそう言ってのけて)
一応警告はしました、その先のことは私は一切責任は持ちませんので……お姉ちゃんには私は急用が出来て帰りが遅くなると伝えておいて…(それならば好きにすればいいと呆れたように言いつつ、ちゃっかり自分だけは逃げ出そうとしたが…)
『あれ、詩歌どこかへ行くんですか?もう少しでご飯出来ちゃいますよー?…三郎さん、三郎さんへの愛をたっぷり込めて鋭意調理中ですからね、楽しみにしててくださいね!』(キッチンから顔を出し、相手と詩歌へと無駄にいい笑顔で手を振り)
手前だけ逃げるなんて都合の良いことは俺も、智代子も許さねえ,まぁつまりだ。
逃げないでください、ストッパーとして居て貰わないと困るんです。(相手の手首を掴んで引き戻すと、最終的には怯えたようにそう必死に訴えて)
あいよー!楽しみにしてますよー!
……アレが本当にヤバいと?(相手の無駄に良い笑顔には引きつった笑みと元気な声で返し、相手の顔が引っ込んだ後、すぐに冷静になりそう聞いて)
何故ですか、ていうかこれ明らかに私はとばっちりじゃないですか。言うなればあなたの惚気の被害者です…どうしてこんなことに…(引き止めてくる相手の言い分に納得がいかない様子だったが流石に智代子の笑顔を見た後では逃げ出すことなど出来ず、天を仰いで)
ヤバいなんてものじゃないです、料理の基礎すら知らないまま愛情さえあれば万事オッケー的なノリで料理をするのが姉です。実際姉の料理を食べてから1週間原因不明の高熱で寝込んだこともあります
仕方ないじゃん!ぱっと見の印象では判断できないんだし!どちらにせよ,もう道連れは確定してる、諦めて地獄の底まで共に逝くしかないぞ。
(そう必死に訴えるも、結局開き直って、よくよく考えると、6年間眠ってたやつに料理任されねぇな、と同じく天を仰いで)
腹下すとかそう言うのじゃないの!?
高熱ってもはやアイツの料理パンデミックしてるじゃねえか!?(思わずそう叫んで現実に戻ると、涙目で頭を抱え、取り敢えず単語を並べて)
うぅ…嫌です、まだクリアしてないゲームもロクに遊ばず積んだままのゲームだって沢山あるのに…(まるでこの世の終わりであるかのように辛そうな顔をして)
『三郎さん、詩歌、ご飯ができましたよー!三郎さんを想いながら作ったおかげで今日はなんだか会心の出来のような気がします!』(ニコニコと鍋を手に持ちながらリビングへと軽快な足取りでやってきて、会心の意味合いが今となっては恐ろしい響きを伴っていて)
それ分かるわー……図書室に残してしたゲームがあるってのに此処で終わりとか……はぁ。
(まるで今から死ぬような言い草で彼女の意見に同意し、遥か彼方を死んだ目で見据えて)
痛恨になってないと良いんだがなぁ………
うっっっっっわ……
(そう言って持ってきた鍋を覗き込むと、思わず超小声にしたものの、中身不明の液体状のナニカを見てドン引きして)
もし生き残れたらその時は一緒にゲームをしましょう…一緒に遊ぶ相手もいなさそうなあなたの相手になってあげてもいいですよ(悪い方向にフラグを立てるような発言をして自身も鍋を覗き込み、中の液状の物体がゆっくりと流動しているのを見ればこちらも小声で相手の耳元で囁きかけ)な、なんですか、これ…液体が流動してるんですが…
『えへへ、もうそんなに二人とも仲良くなったんですね!ちょこはとても嬉しいですよー!それじゃあご飯でも食べながらもっと親睦を深めるとしましょうー』(何やら顔を寄せ合って囁き合う相手を見て勘違いを加速させ、悪びれた様子もなくその謎の物体をそれぞれの器に盛り分け)
残念ながら俺のプレイしているゲームはスマブラを除いて須らくソロ用なのだよ……まぁ、その気になったら俺もやってやらん事もない。(悟りを開いたようにそんなことを余裕綽々そうに言うものの,また相手にだけ聞こえるように)
きっと気のせいだ、料理が下手、と言う認識があるからそう見えてしまうだけなのだ。中身はいいはずだ。
(震え声でそう囁いて)
グ……ヌ……頂き……ます……。
(奥歯を食い縛り、意を決して謎の液体を口の中に入れて)
……砂糖、塩、ケチャップ,マヨネーズ、胡椒,ソース、
……あっ無理…(入っている調味料を看破した後、ゆっくりと器を置き、後ろにぶっ倒れると完全にダウンして)
それ一本あれば十分です、言っておきますが私はかなり強いですよ。対戦したら泣かせちゃうかもしれません……すみません、今すぐ私が泣きたいです…(こちらも相手の調子に合わせていたが、いざその謎物体を前にした途端泣きそうな顔になって)うぅ…ふぐぅ…っ!?(痛恨の一撃!効果はばつぐんだ!詩歌はしんでしまった…)
『えーっ!?ど、どうしたんですか二人とも!まだ全然残ってますよー!』(ダークマターを作成した張本人はといえばそんな自覚はなく倒れた二人を見てオロオロしていて)
____________(一言も喋ることなく、というか気を失っていて、よほどショックだったのか,一周回って寝ているように気を失っていて)
………(同じく安らかな寝顔で)
『さ、三郎さん!詩歌!目を開けてくださいよー!』
(それから三日三晩二人は一度も目を覚ますことなく悪夢にうなされ続けたという…そして俗に言う血塗られたディナー事件から三日がたち、どうにか二人は一命をとりとめ)
あっ、三郎さん!ようやく目を覚ましたんですね!うぅ…良かったですよーっ…(目を覚ました相手の目の前にひょっこり顔を出し、ギュッと抱きついて)
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