ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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……!?
( 声を掛けて暫く、反応がないのでいつものようにドアノブに手を掛けて扉を開けようとした時、中から聞こえてきた声にビクリと肩を震わせる。それはこの部屋の中から聞こえるはずのない声。思わず今自分が開けようとしている部屋の扉が相手の部屋であるか周りをきょろきょろして確認しては、再び扉を見てこくりと唾を飲み込み。まさか相手が女を連れ込んだ…いやいやそんなはずはない。では何だと言うのか。そこではたと思いつく。いつぞやの謎好き青年での一件を。頭の中をぼやぼやと浮上する忘れかけていた“相手は女かもしれない説”。「…いやいやいや…、」あり得ないだろと首を横に振るも、考えれば考えるほど今の声の理由をつけるには“その説”が濃厚に思えてきて。でもだとしても口調が変わるだろうか?いや、仮に本当に相手が女だとしたら寝ぼけていて声と口調が変わってもおかしくはない。と暫く一人少ない脳みそをフル稼働させ。もう一度声を掛けて確認をしようかと思ったがどちらにしても相手を起こすのに部屋の中へは入らなければならない。すこし躊躇いながらもゆっくりとドアを開いては部屋の中を覗きながら室内に足を踏みいれて後ろ手に扉を閉ざして。それからベッドの上のふくらみを見ては扉の前から少し首を伸ばして相手の方を見て「埜上、朝だぞー、」ともう一度控えめな声で声を掛けてみて )
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