探偵の助手兼家政夫を急募(◇オリジナルBL)

探偵の助手兼家政夫を急募(◇オリジナルBL)

ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵)  2019-11-10 16:38:54 
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…こんな所で何してる?ここは俺の事務所だ…怪しい者じゃない?そんなこと言われて、はいそうですか…なんて信用すると思ってるのか?盗人が自分の事を果たして盗人だと口にするだろうか…?答えは否。警察に電話していい?(にっこり笑み浮かべてスマホ取り出して)…その貼り紙を見てた?ああ…そっちか(ぽんと手を叩き)…ようこそ、俺の事務所へ…(スマホをポケットに入れ、掌を返したように恭しく貴方の手を取り)詳しいことは中で話そう。…こちらへどうぞ?


ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵)と助手兼家政夫の緩く刺激的な日常…(ドタバタやギャグやまったりも含む)をイメージした内容です。


 ◇ ロルは中~長文(長い分には歓迎。ロル数合わせられる方だと嬉しい)。過度な確定、終止ロル、受け身ロルは苦手です。小説、心情ロル、相談ありきで時々場面切り替え出来る方優遇。

 ◇ 登録逃げ&無言失踪禁止(絡み打ち切る場合は報告必須)

 ◇ 基本は置きレス、タイミング合えば即レス。一週間以上放置で絡み打ち切り(一週間以上遅くなる場合は報告を)若しくは相性が悪いと判断した場合も打ち切ります(簡易pfやロルを見てお相手に選ばせて頂いた方も対象でございます)。


 ◇ 掛け持ちしております。不快に感じられる方はバックで。参加者様以外の書き込みはお止め下さい。此方は一切反応致しませんので。お相手様も荒らし行為を働く輩はスルーまたは通報をお願い致します。

 ◇ イメージは此方C攻め、お相手様Cリバor攻めリバと考えております。


 ◇ 展開(こんなのやりたい)等、話し合って決められる方


 ◇ お声がけの際は簡易pf、上記の会話文に返事を返す感じでロルを回して下さいませ。


 >>1 此方キャラCのpf


※合図があるまでお静かに…レス禁止※




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  • No.133 by 相馬 光輝  2020-01-12 12:51:41 


なっ……燃えるゴミの日は明日だけど…。あんたのっこと知ってるっぽいけど心当たりないのか?
( おあいこだと言われると自分の匂いが落ち着くと直接言われたわけではないがそう言われている気がして照れくさくなる。朝起こしに行く時なんかも、使えるのは匂いだけ的なことを言われたのを思い出せば微かに顔が熱くなって。でも相手が手紙を音読し始めるとそちらに集中して一応、相手の背後に回り筆跡なども確認するもその字は印字で。そしてどうやら手紙の差出人は相手のことを多少は知っている模様。相手がどんな事件も解決するというのは勝手に広がった謳い文句で世間に知れ渡っていたりもするのだが、謎解きが愛して止まないと言ったり同種と書いてあったり、まるで相手を知っているふうな書き方に眉を潜め。ゴミ箱に吸い込まれるようにして入った手紙を目で追いつつ燃えるゴミの日を伝えては、相手は興味なさげだったが相手の身になにかあったら心配なので一応心当たりはないのか聞いてみて )

  • No.134 by 埜上 狼苑  2020-01-13 10:59:47 





ないな…前にも似たような事が一度あったが…そいつとは別人だろ。そいつは同種なんて気色の悪い表現はしなかった。それに初めまして…と書いてある。面識はない。



( 彼は自分を心配してか知り合いではないのかと問うも首を横に振りはっきりないと口にする。彼がここに来る前に似たことが一度あったことを伝えるもそいつとは明らかに別人であることも付け加える。自分と深い関わりがある人物は決して多くはないためこの手紙の差出人とは面識はないと告げて。大した仲でもない奴に同種と文面ですら言われたくはない。「……相馬、おかわりくれ」飲み終わったカップを差し出しながらおかわりをお願いして。カップに伸びて掴んだ彼の手を自分の方を引き寄せては互いの体は密着する。彼の首筋へ顔を寄せ彼の匂いを嗅げば苛立ちは収まっていき。ふ、と口角は上がりちゅっと唇を首筋に触れさせれば「チョコレートまだ残ってたろ?それも持ってきてくれ」耳元でそう囁けば密着していた体を離して )




   

  • No.135 by 相馬 光輝  2020-01-13 13:12:35 







…そうか、なんか不気味だな。…ん、すぐ用意する…ッ!?
( 心当たりはないという相手に眉を潜めては不吉な予感がしつつも何もなければいいなと思い。おかわりを頼まれれば頷いてカップに手を伸ばすもその手を掴まれればバランスを崩してソファの背に片手を付いて身体を支え。ホッとしたのも束の間、首筋にあたる相手の髪と息遣いに目を見開き、その擽ったさに身を捩ったところで首筋に触れる柔い感触。それはさっき相手のベッドで額に触れたものと同じ感触で。耳元に響く相手の声に頬を染め上げてはバッと相手から離れて首筋に片手を当てて。「あ、ああんたは、また!なんで、キ、…キスなんか!…こんなこと誰にでもやるのか!?それとも隠れキス魔だったのか!?」チョコを頼まれたのを認識しつつもそれどころではなく、羞恥と動揺からふるふると口を震わせながら相手を指差して、キスの部分だけ声を恥ずかしそうに声を小さくしては耳まで真っ赤にして早口に捲し立て )





  • No.136 by 埜上 狼苑  2020-01-13 15:14:38 




ククッ…漸くお前らしい反応だな…何か起こるとしても明日だ…今気にしていてもしょうがない。お前はいつも通りにしていろ。


( 眉を潜め怪訝な表情をしていた彼が一転、真っ赤になり体を震わせて此方にキャンキャン吠える様に漸く彼らしい反応が見られたとばかりにクスクス笑って。問いかけにはすぐに答えず、考えても答えのでないことを考えるなと口にしないながらもそんなニュアンスで言葉を紡いで。捲し立てるような早口でもきちんと聞いており、キスは小声になるなんて初さも気づいては「キス魔とは心外だな…誰彼構わずやるわけがないだろ?お前(の反応が楽しいから)だからやったんだ」口角を上げたまま心外だなと告げつつも実際に彼以外にはやるつもりもないためそう答えて。 )
 






  • No.137 by 埜上 狼苑  2020-01-13 15:18:12 




( / あれ…何か下げちゃってるな…すみません…意図してやってわけではありませんです…。)


  • No.138 by 相馬 光輝  2020-01-13 16:13:37 






…う、分かったよ…。
( 相手が笑うのを見ていつも通りにと言われるとまだ恥ずかしさが残っていたが少し冷静になれて、フゥと深呼吸すると気持ちを落ち着かせて頷いて。でも続く相手の言葉をド直球にそのままの意味で受け取ればまた頬を染めて「ど、どうせそれもみんなに言ってるんだろ!お、俺は騙されないからな!」と誰も騙す騙されるの話をしていないのに照れ隠しに滅茶苦茶動揺しまくりながら言い返すとプイと相手に背を向けてズカズカと台所へ行き。そんな自分の反応を楽しまれているなんて気付きもしないで、コーヒーのおかわりを淹れ始めては相手の、お前だからという言葉を思い出してまた顔を火照らせて。コーヒーとチョコ用意するころには少し落ち着いてきて、ついでに自分用のカフェオレもいれると先に相手の元へコーヒーとチョコを持っていき、すぐにまた台所へ戻っては自分のカフェオレを手にさりげなく相手の隣に腰掛けて。「…一人で飲むよりこっちのが美味しく感じるからな。」とそれっぽい理由を聞かれてもいないのにボソボソ一人勝手にこぼしては相手のチョコを一つだけ貰い口にして「…苦、」と恥ずかしさを誤魔化してボソリと零して )



(/ 大丈夫ですよ!上げてくださり有難う御座います。さてさてついでと言ってはなんですがこの後場面転換をして翌日に移りますか?それにしてもうちの息子がギャンギャン煩くてすみません…。埜上さんのかっこよさに拓斗はすぐに取り乱しちゃいます。)








  • No.139 by 埜上 狼苑  2020-01-13 20:40:02 




……ふ、あいつの反応はやっぱり面白いな。



( 自分の言葉に深呼吸して落ち着こうと素直に行動をする彼だったがすぐに冷静さを掻き真っ赤になっては台所へ行ってしまう様子にわちゃわちゃしている方が彼は面白いなと笑って漏らして。自分の注文通り、コーヒーのおかわりとチョコレートを置いてまた台所へ行ってしまっては笑み浮かべたままチョコを一つ口へと入れては苦味を楽しみつつ息を吹き掛けコーヒーを一口啜り。カフェオレの甘い香りが鼻を擽れば彼がカップを手に此方に戻ってきては最もなことを言いつつ自分の隣へと座ったことに目を細めて。「…チョコレートを口に入れてからコーヒーを口にするんだ。また違った味わいがあるぞ」コーヒーと混ざり合い溶けてなくなりコーヒーと融合するチョコレートの感覚が何とも言えない甘美な味で。更に一つとチョコレートを一つ口へと運び口の中で転がしてからコーヒーを含んで。暫く彼と話をしつつまったりとした時間を楽しめば夕食の時間になり風呂の時間になり時は過ぎていき、あっという間に就寝時間になれば今日可愛らしい彼が見られたこともあり珍しく眠気が襲ってきてはそのまま眠りについて )



(/ ありがとうございます…ですね、場面転換させて頂きましたっ。光輝くんが可愛くて可愛くて…埜上以上にきゅんきゅんしちゃってます!かっこいいと言って貰えて嬉しいです…反応が好みな光輝くんについつい埜上は愛でるという意地悪をしちゃいます…。)



  • No.140 by 相馬 光輝  2020-01-14 02:21:46 







ん…ほんとだ。おいしい。
( 翌朝、相手を起こしに行く前に昨日相手に教えて貰ったチョコレートを口にいれてからコーヒーを飲むというのを実戦しては口の中でとろけるチョコの美味しさに目を細めて。朝食の準備はもう済んでいてあとは相手を起こしにいくだけ。ただ気がかりは昨日の差出人不明の手紙。郵便物の確認は相手を起こしてからしようと思ってまだしておらず、大事にならなければいいなと思いながら相手の部屋の前まで行き。「埜上ー。朝だぞ。起きてるかー?」といつものようにドアをコンコンとノックして声を掛けて )


(/ 場面転換感謝です。そして翌日に場面変えさせて頂きました。息子を褒めてくださり有難う御座います。埜上さんの意地悪もちゃんと愛を感じますので、息子は素直じゃないのでキャンキャン吠えてますがちゃんと喜んでおります。でもいつか意地悪返しをしてみたいです!埜上さんは頭が良いので返り討ちにあってしまいそうですが…。)






  • No.141 by 埜上 狼苑  2020-01-14 18:51:45 





……寝てる…お前が置いて行った電気毛布が俺を離してくれない…これはもう優しい誰かさんの匂いで起こして貰うしかないな…優しい誰かさんが部屋に入って来て俺に抱きついてくれないかなー?


( 部屋の外から彼の声がノックの音と共に聞こえて来ては微睡みの中、目を冷まして。今回は素直に寝てると返しつつ昨夜は彼が用意してくれた電気毛布を使用したため布団の中はぬくぬくで逆にベッドから出るのが億劫になっていて。外にいる彼に聞こえるような声量で白々しく芝居かかったように言葉を紡いで。でも本当に彼の匂いを嗅がないと起きられないのは事実。優しい彼ならきっとぶつくさ言いながらも部屋に入って来てくれるだろうと思えばベッドから起き上がる事もせずに彼が部屋に入って来てくれるのを待っていて )



(/ 寧ろありがとうございます!よかった…光輝くん喜んでくれてるんですね…。あはは、埜上なら返り討ちにしちゃうかもですが、すごく楽しそうですね。是非やってみたいです!と言うかやりましょう!)





  

  • No.142 by 相馬 光輝  2020-01-14 20:24:25 






寝てるって…寝てるやつはそんなハッキリ喋らないっての。天才は寝言も優秀ってか?…てか誰かさんって…く…、仕方ない
( いつぞやの時の同じように煩いツッコミをいれつつもこういうやり取りが楽しくなってる部分があり表情は穏やかで。そして頭ポンコツな自分でも流石に『優しい誰かさん』が誰を指し示すのかは分かり扉の前で一人頬を火照らせてはブツブツ溢して。まさしく相手の予想通りぶつくさ言いながら扉を開けては、以前とは違い静かにカーテンを開けてから相手のベッドへと近付き。「…埜上、ほら朝だぞ…、」少し乱暴ながら優しい声で声を掛けつつ電気毛布の電源をパチンと切っては、少し身を屈めて横になる相手へと近付き軽く肩を揺すり。さっきの相手の言葉からするとここで抱きついたほうがいいのだろうかと思うも恥ずかしくてそれは出来ずに、打開策として相手の髪をさわさわと優しく撫でて )



(/ ではいつか息子に悪戯させてみますね。まだなんの悪戯をするか考えていないので流れの中で考えたいと思います。このあとは謎好き青年からの呼び出しでしょうか?)




  • No.143 by 埜上 狼苑  2020-01-15 19:26:58 




…なんだ抱きついてくれないのか?


( 流石に照れ屋な彼は抱きついて来ないだろうと思っていれば彼なりの譲歩なのか身を寄せ髪を撫でてくれる様にさも残念そうにそう告げるも彼なりの精一杯だとも分かっているし彼の香りも嗅げたので頭はスッキリしてきて。電気毛布の電源を切られてしまい肌寒くなっては腕を伸ばして彼にぎゅっと抱きついて少し暖を取らせて貰えばゆっくり状態を起こして。「…変わりはないか?」あの謎の予告状が来ていたこともあり先に起きていた彼に何か変化はあったかと問いかけて。まぁ彼なら自分を起こす事を優先しそうな気もしているのだがそれならそれで一緒に確認すれば良いかとも思っていて )





(/はい、光輝くんがやりたいことをやって頂ければと思います。そうですね、ポストに予告通りに手紙が入っていて…という感じの流れでやりたいなと思っております。)


  • No.144 by 相馬 光輝  2020-01-15 20:20:11 






あー…まだポスト確認してないんだ。あんたが一緒のほうが良いと思って。
( 抱きつかれてピクリと肩を揺らすも相手のにおいがふわりと香れば恥ずかしさもありつつ少し落ち着く気がして。質問されればそっと相手から身を離してまだ郵便物を確認していないことを告げ「じゃあ俺は先にいってる。」と相手の部屋から先に出ていき準備していた朝食の仕上げをしてテーブルに並べると郵便物の確認に玄関へ向かってポストの中を確認して。何通か正規の郵便物も来ていたがやはり一通の差出人不明の封筒が。何もなければいいけど…と不安を抱きつつ、そろそろ降りてきて食卓についているだろう相手の元へ向かい「埜上、やっぱり手紙来てたよ。」と手紙をひらつかせながらリビングに顔を出して )


(/ 了解です。一応手紙が届いている流れまで書かせていただきました。埜上さんを動かせるだけの興味を惹かせる何かが思い浮かばず…手紙持ってくるところまでしか回せずにすみません…)







  • No.145 by 埜上 狼苑   2020-01-16 03:38:58 




それならそれで構わない。…わかった。


( まだポストを見ていないと答える彼に予測していたこともありそれならそれでいいと告げて。朝食の最終仕上げがあるのだろう先に行くと言った彼に頷いてはその背中を見送りベッドから起き上がれば服を着替えて身支度を整えてリビングへ移動して。椅子へと座り出来上がっている朝食を前に新聞に視線を落としつつポストを確認しに行ったのか姿の見えない彼が戻ってきては手紙はあったと差し出してきて。「……よほどの暇人なのか…差出人の名前はやはりないな。……“日が沈む公園の赤い屋根が見える場所に来られたし…ヒントは猫が知っている”……この程度で同種呼ばわりとは…舐められたものだな…いただきます」封を開けると中には一枚の便箋。昨日と同じくそれをまた読み上げては溜め息をついて。あまりにも簡単すぎる謎かけに再び便箋を封筒に戻してゴミ箱へシュートしては朝食だと言わんばかりに手を合わせて。しかしこれだけでは終わらないだろうとも思えば「…相馬、食事を終えたら出るぞ。こんな馬鹿げたことをやる奴の面を拝みに行ってやらないとな…?」犯人には文句の一つでも言ってやりたいしこれ以上に難解な謎が出てくることにも少なからず期待しては口角を上げてこの後、出掛けることを告げて )




(/ 進めて頂きありがとうございます。いえいえ問題ないですよ。ありきたりですがこのような感じにしてみました…謎を解いていき最終的には青年の所に向かう感じにしてみようかと思っています。)



  • No.146 by 相馬 光輝  2020-01-16 07:19:33 






えぇ……わかった。あんたがそう言うなら付いてくよ。
( 手紙が開封されて読み上げられる内容に耳を傾けつつ椅子に腰かけては手を合わせて頂きますをして。正直あまり乗り気ではなくて渋い顔をするも相手が行くというからにはそれなりの何かがあるだろうと思って。相手が行くならその手助けをしたいし、今のところ実害もなく危険性も感じられないが、相手にもしものことがあっては嫌で。この前自分のせいで骨折をさせたばかり。今度は傍にいてもしもの時は相手を護りたいと思って付いていくと強く頷いて。「でも無茶したら止めるから。それが俺の役目でもあるからなァ」以前相手に言って貰った言葉は今でも自分の胸に刻まれており、行き過ぎた無茶はさせないと小さく微笑み。「でもあんたに謎解き仕掛けるなんてそれだけでも肝は据わってるよな。確かにどんな奴かは見てみたいかも。」相手に勝負を挑もうなんて怖いもの知らずの無謀な人間だと思うがある意味その挑戦する意思は称えたいと思って。一足先に食べ終えると手を合わせて相手が食べ終えるのを見守って )



(/ いえいえ、手紙の内容考えて頂きありがとうございます。
息子は埜上さんの身の心配をしておりますが埜上さんの行くところはどこでもついていきます…!)






  • No.147 by 埜上 狼苑   2020-01-16 19:59:19 




…ああ、頼りにしてるぞ、相馬。


( 謎の手紙の主に会いに行くことに“えぇー…”と乗り気じゃない彼だったが自分が言うなら行くと行ってくれて。前に似たようなことがあった際は助手は連れて行かなかった。だが彼なら連れていきたいと思って。謎解きという頭脳を必要とする場面ではあまり役に立たない可能性があるがそれでも彼らしい行動でより面白くしてくれるだろうと期待してのこともあって静かな笑み浮かべて頼りにしていると告げて。何より彼は自分について行きたがるだろうことも理解している。骨折させたという負い目以上に二度とそんなことはさせないといった意思を彼から感じて。無茶したら止めると笑って言われれば「…ふ…役目、か…」どこか嬉しそうに目を細める。彼もどうやら何だかんだで手紙の主には興味はある様子。先に食べ終えたのを横目に自分のペースで食べ終えれば手を合わせて。「…ごちそうさまでした…指示された場所へは歩いて行くぞ」こういう場合はバイク等は使わないでいくほうがいい。あまり遠くへは行かされる心配はないのが主な理由で )



(/ そう言っていただけましてよかったです。光輝くん…なんて健気なのでしょう…。埜上も光輝くんが来てくれて嬉しそうですね。)


  • No.148 by 相馬 光輝  2020-01-16 22:38:27 






おう…まあ謎解きには役に立たないだろうけどなァ
( 頼りにしていると言われると嬉しくて口角が上がりそうになるのを堪えながら照れ臭そうに頷き、推理は出来るが頭脳戦はとんと弱いためポリポリ頬を掻いて。そして自分の言葉が相手にどう響いたのかは分からないが、相手から零れた綺麗な微笑みに目を奪われては目をぱちりと瞬かせ。そうする間相手が食事を終えれば指定の場所へは徒歩で行くことを伝えられて。「了解、じゃあとっとと片付ちゃうな。ついでに準備も済ませてくるよ。」こくりと頷けば二人分の食器を重ねて台所へ持っていき手早く洗い物を済ますと自分の部屋へ行き出掛ける支度をして再びリビングへと戻ってきて。「おまたせ。早く行こうぜ。あとこれカイロな。貼るのもあるぞ。」いつかも渡したカイロをポケットから取り出すと低体温の相手のために差し出して、貼るのもあると言って小さなバッグからもう一方の手で取りだして見せてニッと笑い )


(/ こんなにも尽くしたいのは埜上さんだけです。そして埜上さんの微笑みに息子は弱いようです。このあたりで背後は退こうかと思います!)






  • No.149 by 埜上 狼苑  2020-01-17 21:46:36 



適材適所だ。お前は出来ることをやってくれればいい。


( 照れているのか頬を掻く彼に頭脳戦が苦手なのは知っているしそこに重きを置いていないこともあり彼に出来ることをしてくれればいいと告げる。自分も食事を終えたのを見計らい片付けを行い準備を整えて戻ってきた彼の気遣いに差し出されるカイロを受け取りもみもみしてポケットへ忍ばせて。貼るタイプもあると見せて貰えば「…貼るのもあるのか…お前に抱きついて暖取るのも良いが…それも使うか…」今日の気温はそこまで高くないとスマホの天気予報で見たこともあり、彼に抱きつくのが最早暖を取る選択肢の一つになっているも貼るタイプのカイロの力も借りようとそちらも受け取っては背中側にぺたりと張り付けてポカポカと温まりだす背に表情を和らげて。「じゃあ、そろそろ行くか」そろそろ行こうと声をかければ彼と共に事務所兼自宅を後にして。日の沈む公園…ヒントは猫が知ってる…便箋に書かれていた内容を改めて思い出しつつ答えはもう分かっているため迷うことなく事務所から10分の距離にある猫町公園へと向かい。「赤い屋根が見えるのは…ここだな…」赤い屋根が見える位置へと足を進めてはそこにあったのは封筒で。中から便箋を取り出しては「…“流石埜上 狼苑様。これくらいで蹴躓いたりしませんよね。次はどうでしょうか…白い犬が逆立ちする場所へ来られたし…ヒントは蜃気楼ではない…”…つまらないな…簡単すぎて飽きてきた…」ポカポカと彼に貰ったカイロ達のおかげで体は温かだが次の謎もすぐに解いてしまってはつまらないと包み隠さずに漏らし溜め息をついて )



(/ そんな風に言って貰えると埜上も喜びます、ありがとうございますっ。光輝くんといれば埜上はよく笑うようになると思います。あ、はい。ではまた何かありましたら…!)




  • No.150 by 相馬 光輝  2020-01-17 23:10:15 




( できることをやればいいと言われれば変に気を張る必要もなく安心出来て、カイロを使ってくれるのも嬉しく思いながら上機嫌に相手の後ろについていき公園へと訪れて。手を頭の後ろに組んで様子を見守っていれば指定された場所から次の封筒が。相手が音読する内容を聞きながら詰まらないと零す相手に近づいていき、隣に立ってさり気なく風避けになって「なんかこの手法って恋人同士がやるサプライズみたいだよな。最後には婚約指輪でも出てくるんじゃね?」相手が手に持つ手紙を覗き込みながら可笑しそうにクツクツ笑い冗談を零して。「んで、詰まらないならもうやめるかー?まあやめてもこの熱愛っぷりならまた手紙送ってきそうだけど。」少しからかい混じりに笑っては再び手紙に視線を落として )





  • No.151 by 埜上 狼苑  2020-01-18 19:48:09 




…それも面倒だな…仕方ない…婚約指輪でも婚姻届けでも出てきたら突き返してやるか。…ここにはもう用はない。行くぞ、相馬。


( 最終最後の謎を解いて出てくるのが婚約指輪でも婚姻届けでもこのまま帰り手紙を送り付けられるのもどちらも面倒だと率直に告げて。何が出てきてもきっと最後は手紙の差出人にぶち当たるだろうからそれを突き返してやることを原動力に何とか気持ちを保って。この公園にはもう用はないため彼にそう伝えては行くぞと口にして。次に彼と連れ立ってやってきた場所は公園から近い八百屋。「店主、ここに不知火はありますか?」店内にいた店主に声をかける。『……不知火…?あら、もしかして…貴方が…?ちょっと待ってて下さる?不知火について訪ねて来る方がいたら渡すように言われているものがあるんです。』年配の女性店主はなにか思い出したようにぽんっと手を叩いては奥へと引っ込んでいき。程なくして店主が戻ってくればその手には封筒が。手渡されそれを受け取り会釈して店を後にする。外に出ては封を開けて中から便箋を取り出して。「“素晴らしい、埜上狼苑様には簡単過ぎましたでしょうか…?しかし余興はここまでです。次は難易度を上げます。ここで躓かれませんように…【子供が集う場所に来られたし。ヒントは子供が嫌ってる場所でもあり】”ほう…漸くやる気を出してきたようだな…」ニヤリと笑み便箋を封筒に仕舞っては彼に手渡して。次の場所は子供が集う場所…でも子供も嫌いな場所でもある…それはどこか。頭の中で色々と考えていき )


 

  • No.152 by 相馬 光輝  2020-01-19 00:36:39 





( 面倒と言いながらも一度はじめたことは途中で投げ出さない様子に、今のところ本当に付いて行っているだけだが力になりたいと思えば、行くぞの言葉にこくんと頷いて後ろからついていって。次に訪れたのは八百屋で不知火を店主に頼むのを見遣れば、また新たな便箋が手渡されて。手渡された便箋に目を通しては「…来てほしいなら素直にここに来いって言えばいいのに。時間の無駄じゃん。」と思わず思ったことが零れて。相手は無駄な時間が嫌いなはずだし、時は金なりともいう。こんなの立派な時間泥棒である。かくいう自分も素直な性格ではないため人のことを言えたものではないがこれはあまりにも「…まわりくどい…」ポツリ眉を寄せて呟いては手紙をポケットにしまい相手を見て。「で、次の場所はどこなんだ?歯医者とか?あとは廃校になった学校とか…坂下の駄菓子屋とかかな。…まあ何でもいいけど早く行こうぜ。あんたはもう場所分かってるんだろ?」こんなこと早く終わらせて相手と二人事務所兼自宅でゆっくりしたい。そんなことを思いながら相手の顔を覗いてニッと笑って )





  • No.153 by 埜上 狼苑  2020-01-20 08:27:29 




…やはりお前は分かりやすいストレートな方を好むか…俺はもっと解き甲斐のある謎解きなら、面白いんだが…これは時間の無駄と言わざるおえないな…早く終わらせてお前の淹れたコーヒーを飲むとするか。


( ぽろぽろと彼の口から漏れた本音。不服そうなその物言いにクスリと笑ってはやはり分かりやすくストレートな言葉の方が彼の好みかと呟いて。自分は解き甲斐のある謎解きなら面白味もあり、回りくどいのも嫌いではないが彼の言う事にも一理あるなとも思ってはもちろん次の場所も分かっているため笑みを浮かべては歩き出して。彼の挙げた候補は二つとも残念ながら違う。この近くで子供が集い、嫌いな場所はと歩を進めていけば前方に小学生くらいの男女が四人団子になるように固まっていて。少し先をちらちらと気にしながら『…だ、誰も来ないし…もう行こうよ…いっくんとりっくんが先に行って…男の子でしょ…?』『ば、ばかっ…これはあれだ…っ…レディなんとかって言うだろ?俺は紳士だからなっ。女を先に行かせてやるよ!』『…僕…怖いから…怖くない人が先…』『お、男のくせにだらしないわね!こ、こんなの私怖くないわよ?!てか、これ渡さないといけない人って誰よ?!早く来なさいよね…!』と何やら揉めているようで、そこに近づけば「…待たせたな。“子供が集う場所、でも子供は嫌いな場所”」『あ…この人じゃない…?封筒渡せって言われたの…ちゃんと合言葉言ったよ…?』『もっと早く来なさいよね…!ほらちゃんと渡したわよ!…もう良いでしょ?私達帰るから…!あそこ通らなきゃいけないけど、別に怖くて通れないわけじゃないからね!』聞いてもいないことをペラペラ話すのは恐怖心を和らげる行為。封筒を受け取り、勝ち気な二つ括りの女の子がそう叫んだ瞬間、先程子供達か気にしていた方向から『ワンッワンッワンッ』と大きな犬の声が聞こえてきて。子供達はビクッと体を跳ねさせて驚きと恐怖で目に涙を溜めて『お、お前がでかい声出すからだろ?!』『わ、私のせいだって言うの?!』『…うち帰りたい…』『……怖いよぉ…あそこ通れないと帰れないのにぃ…』泣き出す子供を見ては無言でそのまま犬がいる方へ近づいていき。『ウゥー…』そこには一軒家の庭先の犬小屋に繋がれたドーベルマンが一匹、近づく自分に唸り声を上げている。小屋には“噛みます、触らないで”との張り紙もされているのが視界に入るも構わずに手を伸ばせば「よーしよしよし…お前は遊んで欲しいだけ、構って欲しいだけなんだよな」ム○ゴ○ウの如くワシャワシャ犬を撫でまくれば唸り声も止み、ブンブン尻尾を嬉しそうに振り腹まで見せる変わりように子供達も最初は心配していたが唖然とその光景を見つめ『あの兄ちゃん…何者だ…?あ、でも今なら通れるぞ!行くぞ!お前ら!』『…ま、待ってよ…』『…うち…帰れる…!』『ちょっと、あんたら待ちなさいよっ!』言うが早く子供達は一気に駆け抜けて行きながらも『ありがとーございましたー!』自分の前を通り抜ける際にきちんとお礼が聞こえてきては小さく口角を上げては犬から手を離して胸ポケットに入れていた封筒を取り出して開けて。「…さて、次は…“これも解かれてしまうとは…なかなかやりますね…残念ながら終わりも見えてきました…【一番近くにいる人物が答えを知っている…ヒントはなし】”…一番近く…」入れ直した便箋の入った封筒を彼に差し出すも自分の一番近くにいるのは彼で。封筒を差し出したままじーっと視線を向けて )


 

  • No.154 by 相馬 光輝  2020-01-20 10:39:38 






( 相手と子供たちのやりとりを眺めつつ候補の1つである駄菓子屋も中々いい線だったかもなと一人思いながら子供たちが去ってくの見送ると屈んでドーベルマンの頭をなでなでして。頬をぺろりと舐めてくれるドーベルマンに頬を緩ませつつ差し出された封筒に首を傾げて。「…いや、俺なんも知らないぞ。」訝し気に眉を寄せつつ、もしかしたら自分の知らない間にポケットの中や衣服に何かいれられたかもと注意していたのでまずないだろうが一応立ち上がって確認してみるもやはりそれらしいものは入れられていなく。「てか、手紙の差出人、地元民だろ。さっきから指定するところ近場だし、クロ太…あーこいつの名前な。クロ太のこと知っててお題にするあたり歳も若そう。…で、次の場所はどこなんだ?一番近くって物理的じゃなくて、内面的なことかもしれないだろ。一番信頼してる人とかさ。」肩を竦めて答えつつもきっと自分の言ったことは相手も既知のこと。相手には次の行き先候補が分かってるんだろうなと思いながら一応封筒を受け取って中を確認して、自分も心当たりはないか考えてみて。心の片隅では、さっき相手が飲むかと言ってくれた珈琲をどの豆をつかっていれようかなんて早く帰る気満々で考えていて )





  • No.155 by 埜上 狼苑  2020-01-20 23:33:10 



…お前の探し方は甘いな…どれ、俺が探してやるか…動くなよ?相馬…、



( 何も知らないと答え、一応簡単なボディーチェックをしている様子を見つつ何もなかったと言わんばかりに肩を竦めている彼の言葉に耳を傾けていたがニヤリと意地悪く口角を上げては両手をわきわき、指の間接を上下させる動きをしながら自分がボディーチェックをしてやると彼に近づいて。まずは撫で心地の良い髪をポフポフと触れて、その後耳から頬…首筋までするりと指を滑らせるように触れ、肩から脇腹辺りをポンポン軽く叩くように触れるも何かある気配はなく。だとすれば背中側かと彼の脇腹から手を回して前から彼に抱きつくような体勢になり背中をポンポン、腰もポンポン、最後に臀部もポンポン触れればスッと彼から離れて。いつのまに取ったのか人差し指と親指で挟み込むように小さな機械を彼に見せて。「…発信器だな。いつ付けられたんだ…?ま、この電波を逆探知して居場所を特定してやる。」いつのまに買っていたのか小型の電波の探知機を懐のポケットから取り出せば漸く出番が来たかと笑み深めながら手紙の差出人がいるであろうおおよその場所を特定して。「…ここか」場所を絞り混んでいき辿り着いたのは先程のクロ太がいた家からそれほど離れていない一軒家で。インターホンを鳴らす前にガチャリと扉が開けば中から青年が出てきて。『ああ…漸くお会いできましたね…埜上 狼苑様。お待ちしていました、中へどうぞ…さぁ…』笑みを浮かべて恭しく会釈した青年は物腰は柔らかいが無遠慮にいきなり自分の手を取りやや強引に家に上がらせようと引っ張ってきて。露骨に眉間に皺を寄せ、その手を振り払い「…俺に触るな。家には上がらない。何のつもりで俺に手紙を寄越したんだ?」真っ直ぐに青年を見つめては問いかける。『……あ、僕は狼苑様に憧れてて…自分の作った謎を解いて頂きたくて…あの…僕の謎解き…如何でした…?楽しんで頂けましたか…?』振り払われて眉を下げながらも話しかけられたことが嬉しいようですぐに表情を明るくさせて手紙を送った理由を話して。「……正直クソつまらない。向いてないから止めた方がいいな。俺をこの程度で楽しませれると思うなよ。二度とこんなことは止めろ。時間の無駄だ…行くぞ、相馬」はっきりきっぱりそう言葉を返せば青年に背を向けて歩き始めて )



 

  • No.156 by 相馬 光輝  2020-01-21 04:57:24 




………、
( 相手に触れられた感触がぞわぞわと時間が経ってからも残り恥ずかしさから微かに頬を染めるも探知機で検知した一軒の家に行くまでに何とか気を落ち着かせようとして。それにしても相手はやはり用意周到。探知機を持っていたのも流石。ただ触り方が…とまた熱がぶり返しそうになって首をぶんぶん横に振り。そして一軒の家から出てきたのは恐らくは自分より若い青年。馴れ慣れしく相手に触れるのにやや眉を寄せつつも相手も青年の相手をするつもりはないようで。行くぞ、と言われて名前を呼ばれれば何処か優越感にも似た気持ちで相手の後についていこうとする。が、不意に青年に腕を掴まれてはチクッと腰辺りに何か刺さる感覚がして。「__しまッ…、埜上…構う…な、」視界がぐらりと揺らぎ一気に思考が回らなくなる。でも相手に迷惑を掛けたくない一心で構うなと口にしたところで意識が途絶えて。力を失った自分の体を支えたのは青年のグルの一人。自分を軽々腕に片腕に抱えるとそのグルの男は家の中に入っていってしまい。そこで青年は相手の方を見て『安心してください。ただのちょっとした睡眠導入剤のようなものです。体に害はありませんし十数分もすれば目覚めます。僕のちょっとしたゲームに付き合って頂けたら彼を解放します。まあ低能な彼なんかより僕のほうが埜上様にはふさわしいかと思いますけど。どうしますか?』青年はにっこり笑うと扉を開けて待って。そのころ自分は家の地下にある密室に運ばれて床に下されるもぐっすり眠ったままで )





  • No.157 by 埜上 狼苑   2020-01-22 19:54:45 




……あいつにあれ以上の手出しないなら、お前のお遊びに付き合ってやる。俺に何をさせたいんだ?



( 彼が連れて行かれてしまえばもう少し注意深く用心しておくべきだったと内心舌打ちしつつも表情には一切出さずに彼より自分の方がふさわしいと口にする相手に最低限の返答を返して。あれ以上彼に何もするなと釘を差し、その代わりに相手の言うゲームに付き合ってやると返して。眠らされているだけならまだいい。意識を失うその時に構うなと彼に言われたがもちろん自分は構うため目の前の青年のゲームとやらに付き合う一択で。真っ直ぐ相手を見つめて自分は何をすればいいんだと告げて )




  • No.158 by 相馬 光輝  2020-01-22 21:35:16 





( 青年は相手の返答に満足げに目を細めるとその時は何も答えずに相手を中に通して、自分が寝かされている地下室に案内しては中に入るように指示し、相手が中にはいったところで扉を閉ざしロックをかけて。その部屋は防音になっており扉も普通の扉ではなく重厚感がありハンマーで叩こうとも壊れない丈夫なもの。ロックも暗証番号をいれないと開かないようになっていて。室内には窓や壁のつなぎ目もなく真っ白なつくりになっていて、あるのはパッと見では分からない隠しカメラ数台とスピーカー、そして天井に拳二つ分ほどの通気口だけ。しかしそのほかにも見た目ではわからない仕掛けが隠されていて。その部屋の隅っこに自分は横向きに寝かされており右手首には明らかに何か仕掛けがありそうな腕輪がつけられていて。と、小さなスピーカーがジジジジと不快な音を立ててはコホンと青年の咳払いする音が部屋に響き。『僕の声ちゃんと聞こえてますか?…嗚呼、大丈夫みたいですね。少々手荒な真似をしてしまい申し訳ありません。でも此処からは埜上狼苑様もとてもお楽しみいただけるかと思います。簡単なことです。僕が今からまたお題や謎を出すので、一問正解するごとに暗証番号を下一桁から一つずつお教えしましょう。すべて解けば埜上さまはその部屋から出られます。ただし失敗した場合は…、まあそれはその時のお楽しみということで。ちなみに不正や下手な真似をしたと僕が判断した場合も失敗したとみなし同じペナルティがあるのであしからず。』そう言ってスピーカーからの音声が途絶えたときちょうど自分の意識が戻りだして「…ンン…、」と小さく呻き眉を寄せていて )






  • No.159 by 埜上 狼苑   2020-01-23 14:24:54 




……、



( 此方の問いかけには答えない青年。促されるように中へ通されるままに着いていけば彼が中で横たわる地下室へ導かれて中に入るように言われては大人しく中へと入って。扉は閉まりロックが掛かっても表情は変えずに。見たところ固いもので壊すことが出来ない代物。ロックナンバーを入れないと扉が開かないのはすぐに分かって。スピーカーやカメラの位置には気づいているも大して気にはせず、眠っている彼は怪我をしていないかと目配せして。怪我はなさそうでホッとするも明らかに彼の腕には不釣り合いな腕輪を見つめていればスピーカーから不快な音が聞こえてきたが不快な音が消えては先程の青年の声が聞こえてきて。彼が言いたい事は理解した。二人とも無事でここから出たいなら従って余計な事はするなと言うことを。言いたい事を言って通信を切った青年に何の感情も抱かずに意識を取り戻したのか聞こえてきた彼の声に「……相馬、怪我や不調は何かあるか…?」目で見ただけでは細部の情報は知ることは出来ない。静かに問いかけながら労るように髪を撫でて )


  

  • No.160 by 相馬 光輝  2020-01-23 16:01:47 






ン、…平気。むしろ頭スッキリしてる。ひょっとしたら天才になってるかも。
( 耳に馴染む相手の声が聞こえてくれば微かに瞼を震わせて目を開いて、髪を撫でられる感触に目を細めては平気と頷いて。体の不調は一切なくむしろスッキリしていたのでそれを伝えておどけて笑って見せる余裕を見せれば立ち上がって部屋を見回して。「うわぁ…すごく怪しい部屋。俺こんな部屋、映画とかアニメでしか見たことないよ。……てか悪い埜上。また俺のヘマで面倒ごとに巻き込んだ。…それにこれなんだろ。外れないんだけど。」如何にもな部屋に眉を顰めるも、こんなことになったのもまたもや自分の落ち度。あの時もう少し注意していればこの事態は避けられたはずで、ただの謎好き青年と侮ったのがいけなかった。やや眉を下げて苦笑気味に謝っては自分の腕についたイカツイ腕輪に眉を寄せて手をブンブン振ってみたり少しいじってみたりするも取れる気配はなく。「なんだろ心拍数測るやつ?…ッ、」首を傾げて指で弾いたときピリとした痺れが手首から体中を走り、痛いというよりもなんともむず痒い擽ったさに襲われてブルッと身を震わせて。「ふ、ふふ…擽ったい。ヒヒ、…も、止めて、」擽りが弱いこともあり断続的に続く痺れに変な笑い声を漏らしては近くにいる相手の腕を軽く掴んで体を支え。するとまたスピーカーがジジジと音を立て『それは腕輪を取ろうとしたペナルティです。脆弱な電流なので一切体に害はないですよ。むしろ電気療法の一種で体にいいくらいです。ま、強さはこちらで調整できますが。あとでその腕輪は使うことになるので外さないでくださいね。…埜上様が僕に止めてくださいってお願いしてくれたら彼に流している電流を止めてあげてもいいですよ。』ジジと音を立てて楽しげな青年の声が止んでからも擽ったさは終わらず小さく笑い続け、どうやら本当に相手が青年に従わなければ電流は止まらないようで。ただ苦は全くなく擽ったいだけ。「埜上、俺大丈夫だぞ。…ぷ、…ふふ」青年のいいなりになるのは癪なので我慢しようと思うもついつい笑い声が漏れてしまい )





  • No.161 by 埜上 狼苑  2020-01-23 21:52:01 




…そうか。

( 寧ろ調子が良いとおどける余裕を見せる彼の姿に問題はないなと判断でき、口元を僅かに綻ばせて。自分のせいでと気にして謝る彼に「構わない。更に面白い謎や指令をくれるらしいからな。ただその腕輪はどんな仕掛けがあるか分からないから不必要に触るなよ…って、がっつり触ってるな…」あのままムカついた気持ちで帰るよりは面白味のある展開なこともありニヤリと口角を上げるも内心、腕輪は気にはなっていて。彼の腕につけられた腕輪。明らかに怪しく何があるか分からないから自分は触れなかった。彼にも触れるなよと告げるも既に時遅く振り回したり弄っているのが視界に入ればぽつりと呟き。彼の指が腕輪を弾いた瞬間に彼の体に異変が起こる。体を震わせ笑い出した彼に堪えるように服を掴まれれば何か言葉をかけようとしたが再び聞こえたノイズ音からの青年の声に耳を傾けて。言い終わると一方的にまた声は聞こえなくなる。彼も今の話を聞いており自分は平気だと口にするも笑いも漏れていて説得力はゼロ。体に害はないと青年は言っていたがあくまでそれは彼の体に流れる電流の話。本人の意思とは関係なく笑い続けていることが体に良いわけはなくて。「……おい、お前は俺にお前の謎や指令を解かせたいんだろ?こんな隣で笑われてたら集中出来ない。電流を止めてくれ。お前は俺の邪魔をしたいのか?俺はこんなにも…お前に向き合おうとしてるってのにあんまりだな…」彼の電流を止められるのは自分だけ。止めて下さいと青年の望むように口にすることは簡単。しかし青年は謎解きが好きな性格故にただ従うだけでは満足しない気がして。ストレートではなくカーブのような言い回しで青年に声をかけて )


 

  • No.162 by 相馬 光輝  2020-01-23 22:46:48 




ふッ…はァ…、あ゛あ゛ー止まった。
( 相手が言葉を発してから暫く、青年がどう言葉を受け取ったのかは不明だが程なくして電流が止まれば擽ったさもなくなり軽く乱れた息を整えつつ袖口で額を拭いホッと息を吐きだして。「ありがとなー、埜上。もう不用意に触らないようにするよ。…てか俺達ここから出られるんだよな?…トイレ行きたくなったらどうしよ。」呼吸も整えばへらりと笑いかけてお礼を言って相手に触れていた手を離すと改めて部屋を見回して。ゲームの詳細は自分は寝ていたので知らないが、此処で何かしらして脱出するのは分かりもし長期戦になったらと考え不安になりつつもトイレの心配をする精神的余裕はあって。「つーことだからなんかするなら早くして欲しいんだけど…洗濯物も取り込まないといけないさ。」正直、利になるか分からないこの時間は面倒でしかなく、帰ってしなければいけないことを頭に思い浮かべていて )




  • No.163 by 埜上 狼苑  2020-01-25 23:01:06 



だな。そうした方がいい。出られないわけないだろ?指令や謎解きをすればここから出られる。そう時間はかからないだろう。


( 礼を言いながら触らないようにすると言う彼にそうした方が良いと伝えて。出られるのかトイレはどうするのかと心配をしている様子にまだ余裕はあるなと判断しつつも、ここから出られる条件を知らないであろう彼にその条件を教えながら自分がいるのだから出られないわけはないと告げながら時間はかからないと敢えて口にしつつ帰ってからやることも気にしていることにまだまだ精神的に追い詰められてはいないなと微笑んで。そろそろ何らかの指示や謎解きが開始されるかと何となく感じていて )






  • No.164 by 相馬 光輝  2020-01-25 23:26:59 





指令に謎解きか…どんな謎解きなんだろうな?
( 自信に溢れた相手の言葉に小さく笑みを向けつつ、どんな指令や謎解きが出されるか全く想像つかないため首を傾げ。先ほどの謎解きなら地元民であれば想像を捻りだせばなんとかなりそうだが知識が必要となってくると自分は力になれなさそうで。小さく溜息を吐いたところで通気口から一枚の紙がひらひらと落ちてきては、それをキャッチして紙を見てみて。そこには文字が書いてありそれに目を通すとやや眉を寄せるも相手には見せずに無言でポケットにしまって。そして相手に向き直って「…埜上、俺のこと思いっきり殴ってくれ。じゃないとこの部屋は出られない。」と真剣な声色で唐突に述べては一切構えることなくまっすぐに相手の目を見つめて )




  • No.165 by 埜上 狼苑  2020-01-27 21:46:22 




…ここからは面倒な事になりそうだな。


( どんな謎解きが自分達を待っているのか、そう口にした彼に単なる謎解きだけではなく指令まであることから面倒事をやらされる事になるかもと予測してそう呟くも早速通気口からヒラヒラ舞い降りてくる紙をキャッチした彼はそれに目を通すもそこに書かれているであろう指令を読み上げることはしない。きっとそこに内容を口に出してはいけないやらこれしか言うなと書かれているのだなと彼の言葉から理解して。早速の面倒事に内心で溜め息をついて。しかしただ殴れと言われたがきっとあの一癖ありそうな青年の事だ…そのまま言葉通り受け取ってはいけない気がして。拳でやら足でやら殴れと指定されたわけではない。よって普通に彼を殴ったとしても指令はクリアにはならない事を感じ取って。「……相馬、ここで言うのはあれだが…お前に俺の秘密を打ち明けようと思う。……実は俺、女なんだ…」この間、骨折をした際に入浴を手伝って貰ったがその時下半身はタオルで隠されていた。胸のない女性だって存在するため神妙な表情で真っ直ぐに彼を見つめると衝撃の言葉を紡いで )




  • No.166 by 相馬 光輝  2020-01-27 22:58:35 






…へ、…
( 相手を信じてノーガードで構えていたが、まさかの相手からの衝撃の告白に目をぱちりとさせては一瞬固まって。それから数秒後、訝しげに相手を見据えて喉元を確認したあと、一歩近づいて徐に相手の股の間に手を伸ばそうとして直前で引っ込めて。「…本当に女なのか?」相手は中性的顔立ちではないが綺麗の部類には入るため、今の日本の技術であれば男性に見せることは大いに可能なのではと思い、相手の言葉を信じてジッと見つめ。するとジジジとまたスピーカーが鳴り。『あはは…おっと失礼。あまりにも滑稽だったので。あ、埜上様ではないすよ。そこの彼がです。…僕の用意した答えとは違いますが…いえ期待以上の答えと言うべきでしょう。指令はクリアです。今回出した指令はざっくり言えば“相手に殴れと頼む。ただし頼まれたほうは本当に殴ってはいけない”というあなた方の信頼関係と人間性を見る言わばテストのようなものでした。殴る相手が恨んでる相手ならまだしも人は大抵いきなり知り合いを殴れと言われて殴れるものではない。いくらこの部屋から出るためとはいえ、知り合いを殴る野蛮人は世に出る価値なんてありませんからね。なので殴ったらアウト。でも流石埜上様。“殴る”という視点を変えたのはとても面白かった。拳も使っていませんし満点以上の解答です。』「……いやいや野蛮人って人をいきなり眠らせたり密室に閉じ込めたりするのは野蛮じゃないのかよ!」『…うるさいな。…失礼。それにしてもあなた本当にバカなんですね。さっきの埜上さまの言葉を真に受けるなんて可笑しくて笑いが止まりませんでしたよ。馬鹿にもほどがあります。猿なんですか。…コホン…さて無駄話はこれくらいにして。正解したので1つめの暗証番号をお教えします。1つ目の暗証番号は“3”』そう青年が暗証番号の1つを告げた瞬間またスピーカーが一方的に切られて。自分はというとコケにされて怒るというよりも、自分の阿呆さは自覚しているだけに恥ずかしくて情けない気持ちになりカァと顔を赤くては口元を手の甲で抑えて。「…埜上、…あんたが女っていうのは…、」少し考えれば指令のための嘘だと分かるのに馬鹿正直に信じた自分が恥ずかしい。相手も流石に呆れるかバカだと思うだろうと思えばやや俯いて、一応とばかりに小声で確認を取れば口元を隠したままチラリと相手を見遣って )




  • No.167 by 埜上 狼苑  2020-01-28 19:51:54 



…気になるなら…ほら…触って確かめてみたらどうだ…?



( 彼が自分の嘘に衝撃を受けては青年がそんな彼を再三バカにしてまたその声が聞こえなくなっては気恥ずかしいのか口元を隠しつつ問いかける様子にふ、と口角を上げては反対側の手を掴んでは先程彼が触れそうになってやめた自分の股間へとゆっくり導きながら確かめてみろと楽しそうに告げて。ある意味彼がこういう反応をしてくれるだろうと思っていたこともあり予定通りなためそんな彼を責めるつもりは一切なくて。そもそもそう動いて貰うための嘘でもあったわけで。最初の暗証番号は教えて貰えた。指令や謎解きをしたら暗証番号を教えると言っていた青年の言葉は嘘でないことも証明されて )


  • No.168 by 相馬 光輝  2020-01-28 20:19:33 






!……、
( 手を相手の股の間へ導かれるとドキドキしてしまうも流石に恥ずかしさのキャパオーバーでしっかり触ることなくパッと手を引っ込めて。「ばばば、…そんなことしなくても男だって分かってるし!てか、もし万が一、女だったら簡単に触らせたらダメだろ。」顔を真っ赤にしてあたふたしてはギャンと吠えるも急に静かになると目を逸らして後述をボソボソ静かな声で零し。99.9%相手が男だと思っているが、ほんの少しだけ相手の嘘を信じて女なのではと思っており。仮に相手が女だった場合、男として女性には自分の体を大事にしてほしい。その思いから口にした言葉だが、相手が男である以上、いらない気遣いと自分の馬鹿正直さを晒しているだけのことには気付いておらず。「…はぁ…で、そろそろ次のお題出るころか?」なんだか一問目から疲れた。と小さく溜息を吐いてはスピーカーに目をやってから部屋の中を見回し、次に何が起きるかうかがって )






  • No.169 by 埜上 狼苑  2020-01-29 23:39:46 




ふ…、何だ…触らなくて良いのか?一発で分かるのに。


( 導いた手は自分の股間へと触れることはなくバッと引っ込んでいき。顔を真っ赤にして慌てふためく彼の姿をにやつく眼で眺めながら言葉を紡ぐ。彼はきっと自分を男だと思っているのだろうが万が一と言ったことを思えば実は女説を限りなく引きずっているのは間違いない。ここで誤解を解いてやっても良いのだがぎゃんぎゃん可愛らしく吠える彼をもう少し楽しみたい欲求もあり、まだ暫くはこのままで良いかなんて思っていて。そろそろ次のお題かとどこか疲れたような顔をして辺りを見渡す様子に再び通気口から紙がヒラヒラ落ちてきて。今度は自分がキャッチして。そこに書かれていた内容に目を通せば「………相馬、俺の好きな所を3つ挙げろ。…そんな目で見るな。指令だ」引っ掻けなど微塵もない何の意味があるのか分からない指令だが彼が自分の好きな所を挙げるのは興味があって。しかし3つもあるだろうかというのが正直な所で )






  • No.170 by 相馬 光輝  2020-01-30 00:20:37 





さ、触れるわけないだろ!お、大人の事情ってやつだよ。
( 赤い顔のままギャイと吠えては目を逸らしてボソボソ言い訳を零しつつ、相手が通気口から落ちてくる紙を掴むのを横目に見て。次は何の謎解き、はたまた指令が出されるのだろうと相手に意識を向けていれば、相手の好きなところを3つ述べろと。どんな目で相手を見ていたかは分からないがぽかんとしてはやや首を捻って。自分は相手のような天才的な頭脳は持ち合わせていない。それに言葉の裏を読むというのは苦手。だから指令の意図だとか裏側なんてのは考えられずに言葉のまま受け取って。「埜上の好きな所を3つ挙げるだけでいいのか?え、確認だけど埜上が好きな所(場所)を想像して答えるんじゃなくて、俺が埜上の好きな所を答えればいいんだよな?……、」一応問題の確認を取っては考えるというよりは少し気恥ずかしそうに目を伏せて。それでも時間にすれば数秒、迷うことなく口を開いて「1つめは俺の頭撫でてくれる手。…たまに撫でてくれる手が優しくて暖かくてすげぇ好き。2つめは俺の淹れるコーヒーを飲みたいって言ってくれるところ。あんたの体調とか好みに合わせて一生懸命考えて淹れるから、飲みたいって言われると嬉しい気持ちになるから好き。3つめは…匂い。…あんたの匂いはなんか落ち着く。だから好き……これでいいのか?」恥ずかしそうに目を伏せながらもスラスラと好きなところを述べてはチラリと相手を見遣りまたすぐに視線を落として。はっきり言えば相手の好きなところはまだまだ言える。匂いが好きというのはベッド侵入事件でバレているので兎も角、それでも退かれるかななんて思えば、指令クリア云々よりも相手の反応が気になり自分の爪先を弄っていて )





  • No.171 by 埜上 狼苑  2020-01-31 11:47:44 




──…らしいが、この答えで良いのか?


( 彼は意外にも自分の好きな所をスラスラと理由まで添えて答えてくれる様子に目を瞬かせるも3つ挙げるだけで良いのか?と言った事から他にも聞けば出てくるようなそのニュアンスに感じるもまさかなと思いつつ…でも彼が挙げてくれた自分の好きな所に内心喜んでいてカメラに背を向ける形で彼に何も言葉を返すことはなかったがふわりと目元を優しげに細めて穏やかな笑みを見せて。自分の外見や頭脳を好きな所に挙げなかった彼。それが実は嬉しくて堪らなくすっかり上機嫌になりつつ、くるりとカメラに向き直った時にはいつものポーカーフェイスへと戻していて青年に声をかけるも今度は声は聞こえて来なくて代わりにまたヒラヒラと通気口から紙が舞い降りてきて。それを指で挟んで掴むと開いて中を確認し「………俺に無いものを持っているから…だな。…なんだ、またか…?……おい、これに答えたら3つ目の番号を教えるのか?違うなら此れに答える気はない。早く二つ目の番号と次の指令や謎解きを寄越せ」指令に答えたのに再びヒラヒラ舞い落ちてくる紙をキャッチして中を確認するも単なる質問コーナー化しつつある指令に時間の無駄とばかりに3つ目の番号を教える気がないなら自分も答えるつもりはないことを告げて。今自分が答えた問いは単なる二つ目の番号を教える指令の平行線上でのもの。内容を目にした時点で気づくべきだったが青年が二つ目の番号を言っていないのに次の指令や謎解きに移るとは思えず。自分の呼び掛けに応じるようにジジ…とノイズ音が鳴り『ああ…申し訳ありません、埜上様。私の好奇心が溢れて出てしまったようです…。二つ目の指令は目の前にいる人物に自分の好きな所を3つ挙げさせろと比較的サービス問題にさせて頂きました。埜上様の好きな所をたったの3つも答えられない者になど、埜上様の傍にいる資格なんてありませんからね。そしてお察しの通り、今しがたお渡しした二つの紙に書かれていることは3つ目の番号の指令とは別です…。私の好奇心…探求心が溢れてしまった結果ですので…お答え頂かなくて結構です…。ちなみに内容は…』「…二度言わせる気か?」どうにもこの青年は無駄話が多い。さらりと述べた言葉は棘こそないもののどこか冷たく冷気を纏っているようで。『…いえ、埜上様…二つ目の暗証番号は“5”です。次の指令、謎解きはまた御手紙を…少々お待ち下さい…』青年がどう感じたのかは分からないがすぐに二つ目の暗証番号を告げ、次の指令または謎解きは後程と言い、声は聞こえなくなって )




  • No.172 by 相馬 光輝  2020-01-31 16:02:37 






……!
( 好きなところを3つ挙げて場合によっては相手にひかれてしまうかもと不安に思っていたが、どうやらその不安は杞憂だったようで。カメラに背を向けて見せた相手の笑顔。今まで見た中で一番優しくて柔らかなその笑顔にトクンと鼓動が跳ね上がる。そう、自分はたまに相手が見せてくれる笑顔も好きなのだ。でも今回のは特別。しかもカメラに背を向けて青年には見せずに自分にだけ。相手の笑顔を好きなうち3つの内に挙げなかったのはこの笑顔を誰にも知られることなく独り占めしたかったからなのかもしれないと今更ながら思いつつ、ドクドクと煩く脈打つ心臓をそっと抑えて嬉しさから緩む頬を隠すようにやや顔を俯かせて。そんな風に浮かれていればまた相手が通気口から落ちてきた紙をキャッチする姿が見えて。相手の口からポツリと零れる言葉に疑問符を浮かべつつ程なくして始まった青年とのやり取りを大人しく聞く。無事に暗証番号がコールされてホッとしては通信が切れたところで相手の元へ行き「俺正解したんだよな?良かったー。もし捻り問題だったらただ恥ずかしいだけになるとこだった。…てかさっき落ちてきた紙になんて書いてあったんだ?俺に無いものがどーのってやつ。」心底安心したように胸を撫でおろしつつも何処か表情は得意げで、相手の笑顔も見れたことでフフンと鼻歌でも歌い出しそうな雰囲気を出しながら先程相手が掴んだ紙の内容が気になり問いかけて。そこで通気口から一通の封筒が落ちてきてそれを掴んでは中に書いてる文字に目を通して。その文字を見た瞬間やや青ざめた顔をしてはスピーカーがあるほうへキッと視線を向けて。「…なんでお前がこれを知ってんだよ。」思ったよりも低声が出てはスピーカーがジジと音を立て『おやおや怖い怖い。これだから低能は嫌なんです。で、言えないんですか?』「……悪い、埜上。今回のお題クリアできないかも。ここに書いてあることをあんたに明かさないといけないんだけど…今は言えない。」『へぇ…埜上様の助手とあろうものが隠し事ですか?僕なら身の上話だろうと過去の失敗や恥ずかしい話だろうと包み隠さず言えますよ。…埜上さま、良いんですか?こんな信用ならない低俗と一緒に居て。貴方には話せない秘密があるみたいですよ?それに僕はこの男が埜上様に可笑しな影響を与えないか心配なんです。まあ言えないなら仕方ないですね。ペナルティとして暗証番号をリセット…更新します。要は前の二問は無駄になるということです。…それでも言いませんか?』「……ッ、」相手には迷惑を掛けたくない。でも今どうしても紙に書かれていることは明かしたくなくて唇を噛み締めてはクシャリと封筒を握りしめて俯いて )






  • No.173 by 埜上 狼苑  2020-02-01 11:41:00 



……全てを一度に知るなんて、そんなつまらない事…俺がすると思うのか?リセットで構わない。…もちろん、その分…お前は俺を楽しませてくれるんだろう?


( 嬉々としている彼の問いには隠すつもりはないもののまだ答えずにいれば通気口から落ちてきた紙を今度は相手がキャッチして。その内容に目を通した瞬間にその表情が青ざめたことにもちろん気づく。素直に今は言えないと答えた彼の頭を伸ばした手でポンポンして撫でてはカメラに向き直り、口角を上げ自分の性格を分かっているらしい青年に話しかけるように口を開いて。リセットで構わないとはっきり告げては付け加えるようにもっと楽しませてくれるんだろ?と青年を煽り「さぁ、指令でも謎解きでも…何でもいい…早く俺を楽しませてくれよ」カメラ目線で瞳を悪戯に細めては掌を差し出して、芝居かかったようにそう言葉紡いで )



  • No.174 by 相馬 光輝  2020-02-01 12:12:05 





…!…ごめん埜上。…ありがとう
( この緊急事態で隠し事なんて…自分は最低だなと思っていれば頭の上に乗る柔い重み。自分の好きな相手の手が髪を撫でれば小さく目を見開いて。前の二問を捨てることになるのに全くそれを意に介さない相手の飄々とした態度。その優しくてかっこいい姿に胸を熱くしては始めは小声で謝るも顔を上げると小さく微笑みお礼を言って。「でも…今のもだけど今までの問題も何の意味があるんだろうな。なんか謎ときってよりは指令だし…なんて言うか…、」試されているみたいだと思い。一問目の問題の時、青年は人間性や信頼関係がどうのと言っていた。2問目も先程自分に出された3問目も相手との関係がどこまでのものなのかまるで確かめられているようだと漠然と思って。とすると4問目も似たような問題や指令が出されるのだろうかと考えながら頭を撫でられた心地よさから無意識に相手の傍に立ち、次に出されるも指令やらはなんだろうかと通気口や部屋の各所に注意をやって )





  • No.175 by 埜上 狼苑  2020-02-02 11:45:07 





…どういたしまして。これが終わったらコーヒー…忘れるなよ…?


( 小さくお礼を紡ぐ彼にこれが終わって家に帰ったらコーヒーを淹れてくれればチャラにするとでもいう通りに忘れるなよ?と微笑んだまま伝えて。隣に並ぶように立った彼の表情はもう青ざめてはおらず、嬉しそうに緩められた顔で。彼にはやはりこの顔の方が良い─そんな風に思っていればヒラヒラと再び紙が舞い落ちてきて。パシッと人差し指と中指でその紙をキャッチしては中を開いて。書かれていたのは指令。しかし内容を口にしてはならないとそこには書かれていて。しかも書かれていた内容が問題あり。紙をジト目で見つめているも何度見ようともその内容が変わることはないため深い溜め息を一つしてぽつりと呟いては彼を真っ直ぐに見つめて「…全く…あいつは何がしたいんだ…ああ…相馬、これから俺がすること…嫌だったら突き飛ばしたり殴って良いから。指令は指令だがお前の気持ちを優先しろ…良いな?」指令でも指令でなくとも彼になら自分は出来るのだが、大事なのはそれを実行される彼の気持ち。そのため嫌なら抵抗して良いと予め告げておく。もちろん指令には抵抗されたら失敗と書かれているのだが、端から変な内容の指令なこともありこれは捨てでもいいなと内心思っていて。カメラの角度を視野に入れつつ彼の肩を掴んで体を此方に向かせては一旦肩から手を離し、片手を彼へと伸ばして頬を優しく撫でてから添えるとそのまま距離を詰めては顔を近づけ柔い唇をそっと塞いで。─まだこれだけなら彼は殴ることはしないだろうと予測は立つも…指令はこれで終わりではない。唇を合わせたままペロリと舌先で彼の唇をなぞるように触れては僅かに開いた口へスルリと自らの舌を滑り込ませて。蹴りくらいは覚悟をしつつも彼の上顎や舌の付け根等擽るように舌を這わせては口づけを深くしていって。【目の前の相手に抵抗されずに3分間深い口づけをせよ。ただし抵抗されれば失敗となる】そうあの紙には指令として書かれており )


 

  • No.176 by 相馬 光輝  2020-02-02 12:22:04 





ん……何?───…ッ!?
( またコーヒーを淹れて欲しいと言われると嬉しそうに唇を噛み締めながら短く相槌を打つもそう浮かれ気分でばかりも居られない。次の指令が出されたようで今までとは違い紙に掛かれた内容にしっかり目を通す相手にやや首を傾けて。もしかしたら自分に出された3問目のように明かしたくない事情を告白しろとでも書いてあるのだろうか。それなら相手が自分を気遣ってくれたように自分も相手に無理はさせたくない。と思っていれば相手からは予想とは違う言葉を掛けられ。自分の気持ちを優先しろとはどういうことだろうかと思っていれば、肩を掴まれてピクリと小さく体を震わせる。その手はすぐに離れて細くて長い指先が頬へと触れればまた小さく体が震えて鼓動が早まり、端正な顔が近づいてくると馬鹿な自分でも何をされるか分かって無意識に瞼を下ろし。そして重なる柔い唇、──嗚呼、意外と柔らかい感触なんだなと何処か他人事のように冷静に思うも、キスされているという事実が脳へしっかり伝達されると、ハッと目を見開いて。これはいったいどういうことだ!?とパニックを起こしたとき、唇をなぞるねっとりとした熱。深くなる口付けに驚いては相手の肩を掴んで反射的に押しのけようとするも此れはきっと指令なんだと思い踏みとどまり。「…ッん…ぅ、…ン…」弱い上顎を舌先が擽るとくぐもった声が漏れて羞恥から頬が染まっていき、キュッと相手の肩を掴む。普通、人からこんな口付けされたら不快しかないはずなのに相手からだと全く嫌ではない。寧ろ…──。相手の舌の動きと久しい人との口付けに翻弄されながら鼻に掛かった甘い吐息を漏らせば、これが指令であることを少し忘れてこちらからも舌を絡めて相手の舌裏を舌先で突いて )





  • No.177 by 埜上 狼苑  2020-02-03 09:30:24 




……、……ン…、


( 蹴りまで覚悟していたのだが一向に手も足も飛んで来ないことに“あれ、もしかして受け入れられてる?”と都合良く解釈しつつも瞳を閉じてきゅっと自分の服を握り鼻にかかったような甘く漏れる彼の吐息混じりの声を聞けば嫌がられているならこんな反応はしないよなと思ってはいたが実はこれが指令だと勘づいた彼が我慢しているだけかもとの考えも浮上してきて。しかしそれも彼からも舌を絡められ舌裏に感じる舌先が突っついてくるような感覚に後者の考えが前者の考え方にまたもや都合良く切り替わってはそろそろ3分経つかと思いつつも彼の口内を隅々まで味わってから唇を離したため実際は無論3分を過ぎていて。過ぎたら失敗とは書いていなかったため咎められはしないだろうとタカを括りつつ深い口づけの合間に息継ぎはさせたのだが少々息が上がっているように見える彼の頬を優しく撫でてから手を離しカメラの方へ体をくるりと反転させ「…人のキスが見たいなんて悪趣味なお前に付き合ってやったんだ…まぁ正直段々楽しくなってきたのは認めるが…さっさと番号を教えろよ?」青年に話しかけつつぽろりと飛び出す本音も添えて番号を教えろと告げて。ガガ…とノイズ音が聞こえてくれば『お褒めに預り光栄です…素敵なキス…ありがとうございます。僕が彼に成り代わりたいくらいに素敵で素晴らしかったです。相棒足るもの…相方の考えを尊重し受け入れる寛容さも必要です。そこの彼に美味しい思いをさせるのは不本意極まりないですが…合格としましょう。では一つ目の番号は“9”です。では次の指令、謎解きはまた後程…』再び言いたいことを言って青年の声はしなくなる。いい加減慣れてきたが気分が良いものではなく。「……相馬、今更だが我慢することなかったんだぞ?俺、蹴りはマジで覚悟してたんだけど…まあ…俺はお前とキス出来たから良かったんだけどな。─なかなか可愛かったぞ…?」しかしながら指令とは言え、深い口づけを交わしてしまった彼に我慢しなくて良かったんだぞ?と声をかけつつおどけたように蹴りは覚悟していたと伝えては自分は彼とキス出来たから良かったと意味深に口にしては顔を覗き込むようにして意地悪く微笑んで )


 

  • No.178 by 相馬 光輝  2020-02-03 11:19:55 





( 相手との濃厚な3分間、始めこそ此方から舌先を絡めてみたが其れはその一回のみ。すぐに相手からのキスに呑まれていけば思考が回らなくなり、息継ぎもさせてくれていたがまともに息を吸えていなく息苦しさから顔を赤く染めて。それでも必死に相手からの口付けを受け止めては程なくして相手の顔が離れていく。やっと解放されたという想いと名残惜しい想いを同伴させながら息を乱し肩を揺らしては、相手の指先が頬に触れた瞬間ピクリと少し大げさに体が震えて。そんな相手は青年と会話を始めたので、その間にハァハァ…と時折息を震わせながら息を整えるも、一向に思考は追いつてこずにいて。やはり今のは指令だった、それだけは分かり息がようやく整い始めるころに青年との会話は終わったようで相手と再び向き合う形になって。おどけたように言葉を紡ぎ意地悪く微笑む相手はいつも通り悔しいくらいにかっこよくて綺麗で、当然キスが嫌と言うわけではなかったのだが言いようのない感情の波が押し寄せてきて。「可愛く…ないし…」こちらもいつも通り返事を…と拗ねたふうに返そうとするも失敗。声が掠れるとともにボロと大粒の涙が双眸から零れ落ち、それは意に反してボロボロと次から次へと出てきては慌てて袖口でグシグシ拭って )




  • No.179 by 埜上 狼苑  2020-02-04 18:43:47 



……悪かった…俺が…悪かった…な…、ごめん。



( いつものように拗ねた物言いが返ってくると思っていた。しかし彼の瞳から涙が溢れ出せば、目を見開いて。彼は服の裾で拭うもそれは止まることなく流れ続ける様に“あの日”の母親の姿と重なって見えてはぎゅっと強く彼を抱き締め謝罪の言葉を述べて。あの日から涙──人が泣く姿が苦手になった。どうしようもないくらいに胸が締め付けられる。それは相手が彼だからなのかはよく分からず…。やはり彼は指令だからと我慢していたのだと思えば「…指令とは言え、軽はずみでして悪かった…もうしないから…だから、泣くな…」抱き締めたまま、もうしないと口にしてポンポンと慰めるように彼の髪を優しく撫でて )


 




  • No.180 by 相馬 光輝  2020-02-04 20:10:11 






…ッ!!
( 意に反して流れ落ちてくる涙は止めようと思っても止まらずに相手を困らせてしまうと焦って力任せに袖口でグシグシ拭っていたが、相手のぬくもりに包まれると小さく目を見開いて。抵抗することなくその腕の中に収まり聞こえて来たのは初めて聞く相手の声。抱きしめられていたので表情こそ見えなかったが、その声は今まで聞いた中で一番弱々しく切なくて胸が締め付けられるような思いになって。一体何が相手にこんな悲しくて切ない声を出させているのだろう。そう思ううちに、相手の匂いや髪を撫でてくれる手もあって気持ちが落ち着いてくれば、いつのまにか涙は引っ込んでいて謝る相手の肩口に顔を埋めたまま首を横に振って。「…違う、違うんだ…埜上は悪くない。…キ、キスも嫌じゃなかった。ただちょっとびっくりしただけ。」本当にキスは嫌ではなかった。本当に嫌だったら3分の間に相手を突き飛ばしている。自分でもはっきりとした理由は分からないがキスが終わったときに漠然と感じた感情は“このキスは指令だったんだ”という事実。もし指令がなかったら…相手が自分に口付けることなんてこの先ないのだろうと思って。暫く相手の肩口に顔を埋めていたが顔を上げるとニッと歯を見せていつものように笑って。「もう大丈夫。マジでびっくりしただけだから。…いやなんで泣いちゃったんだろ。」相手から離れて頭を掻きながらおどけたふうに笑ったところでまた紙が一枚通気口からヒラヒラ落ちてきてそれをキャッチして。「…サービス問題?これが出来たら暗証番号を2つお教えします。だってさ。……えっと俺が埜上を横抱きして20分耐えられたらクリア…。20分…、いや俺体力には自信あるぞ!」読み上げ不可とは書いていなかったので紙に掛かれた指令を自分の言葉に変えて相手に伝える。相手を横抱きすることは造作ない。が、いくら相手が男にしては軽いと言っても自分より身長が高い成人男性。それを20分抱え続けることがいかに大変かは馬鹿な自分でも分かる。が、これ以上相手に迷惑はかけられない。筋力はそれなりに自信があるため先程の涙はどこへやら元気よく頷いては、相手の答えを待たずに相手に近づいていくと膝の裏と上半に手を添えてヒョイッと軽々横抱きして )





  • No.181 by 埜上 狼苑  2020-02-05 20:35:48 




……お前は…人に断りもなく…キツいなら無理はするなよ?ああ…気を逸らしてやれば良いのか…。



( 笑いながら大丈夫だと自分から離れた彼。そこに何か引っ掛かりのようなものを感じるもそれを問う間もなく次の指令が寄越されて。指令を読み上げながら自分に断りもなく横抱きする彼をジト目で見つめつつも、暗証番号を二つ目教えて貰えるサービス問題で張り切る彼にキツいならこの指令は捨てても良いと思っているため無理はするなと告げて。しかしながら気を逸らしてやれば20分くらいならいけるだろうかと思いながら横抱きされることに羞恥心はないためそのままだっこされつつ「…相馬、お前…麻婆茄子とか作れるか?まぁ麻婆豆腐でもいいが…俺、好きなんだよ」意識を逸らせようと自分の好きな物を明かしつつ彼に話しかけて。先程、彼は自分とのキスは嫌ではない…そう告げた。では何故涙を流したのか…あの涙は傷ついた涙だった。自分とキスして傷ついたのではないとしたら…キスをした動機…?指令だから…いや、それは流石に自惚れ過ぎか…そう思いつつ、彼が自分との口づけが嫌ではないこともどこか嬉しく感じていて )





  • No.182 by 相馬 光輝  2020-02-05 21:23:20 






おう、大丈夫だ!埜上はもやしだからいける気ィする。…?
( 此方が断りなく横抱きすると少し渋い顔をするも大人しく横抱きされる相手。なんだかんだ無理はするなと此方の心配をしてくれる様子に大丈夫と元気に頷き、全く悪意はないが相手のことを“もやし”とディスっているのは気付かずに得意げに笑って。続く相手の“気を逸らす”というのが相手なりの気遣いだということは気付かずに首を傾げるも、問われた質問には嬉しそうに笑み「もちろん!麻婆豆腐も麻婆茄子もお安い御用!前に買ったカイエンペッパーも残ってるし調味料は揃ってるはずだから家に帰ってすぐ作れるぞ。なが〇にえんには頼らない。そっか、埜上は麻婆が好きなんだな。」相手の好物が知れて嬉しそうにしては某有名メーカーの素には頼らないで一から作ることをやる気満々に宣言して頬を緩ませ。そんな相手の気回しもあり時間は過ぎて残り3分。相手が先程のキスについて考えていることは知らずにペラペラと話していたが流石に腕はパンパン。額から汗がタラリと垂れて手や足が生まれたての小鹿の様にプルプルしだして。それでも此処までやってきて失敗なんて絶対に嫌だと思い、手足に力をいれて踏ん張り。と、──「…ッ、ふはは…ちょッ…また擽ったいの来たんだけど…ヒヒ、…こんなトラップあるなんて聞いてなっ…アハハ…、」急に襲ったのはあの腕から伝わるこそばゆさ。恐らく青年が脆弱な電流をまた流しているのだろうが、体力も気力も限界のときには辛いもので、ケタケタ笑いながら必死に力を入れる。正直、相手の前でこんな至近距離でこんな顔見られるのは恥ずかしい。でも此処で相手を落としたら今までの努力は水の泡。一度歯を食いしばってから精神を集中させて「…下には虫の大群…じゃなくて大量の画鋲…とにかく埜上落としたらヤバイのが落ちてる…だから落としたらだめ…ふは…ヒヒ、…は、埜上、やばい、から、もっとギュッて掴まって。」下には危険物が落ちていると想像することで相手を落としてはいけない気持ちを高めるも笑いは止まらず。これではぎりぎりやばいと思えば息を乱しながら相手にもっと自分の体に掴まるように要求して )




  • No.183 by 埜上 狼苑   2020-02-06 13:13:46 




…誰がもやしだって?お前は俺の裸見てるくせにそんな意地悪言うのか…?



( 大丈夫だと元気よく告げた彼。しかし次の瞬間に此方をもやしだて口にされればピキリと微笑みに青筋を立てて敢えての穏やかな口調で問いかけて。と言っても本気で怒っているわけではない。彼は自分の入浴を手伝ってくれた際に上半身ではあるが見ているのにと告げて。帰ったら作ってやると笑顔を浮かべた彼に釣られて微笑んでは「ああ、楽しみだな」と言葉を返し。何だかんだで残り3分。彼は限界が来ているようで汗も額から流れている。腕だってパンパンなのにここまで来て失敗は嫌なようで自分を抱え直す。自分に出来ることは何だろうかと考えようとしては再び彼は笑い出して。また電流が流れているのだと彼の説明で理解しては自分にしがみつくように要求してくる。色々限界な彼にこれは酷だなと思いつつ漸く彼の首に両腕を回して更にぐっと体を密着させて。目の前には彼の首筋。汗ばんだ首を見ていては顔を近づけかぶりとかじりついて。擽ったさを上回る痛みを与えればどうだろうと思ってのことで )



  • No.184 by 相馬 光輝  2020-02-06 14:37:11 






あはは、冗談だって。まあ細いとは思ったけど女ってもやしって言ったほうが喜ぶじゃん?なんてなァ
( 青筋を立てる相手に無意識だったとはいえ自分の失言に気付き一瞬ヤバとなるも相手が本気ではないことが何となく分かれば未だに相手が女である可能性を引きずりつつ冗談まじりに笑って。料理を楽しみにしてくれている様子も嬉しく頬が緩むが今はそんな余裕は微塵もない。体力も気力も限界なところに擽り攻撃。泣き顔も見られて奇怪な笑い顔も見られて恥晒しもいいとこだが、今は耐えるしかないと気合を入れ直す。相手が首に両腕を回してくれたことで大分楽になりホッとしたのも束の間、首筋に走った痛みにビクンと体が揺れて「──ひぎッ…な、何するだよ!埜上は俺の味方じゃ…あはは…、」首筋の痛みのおかげか少しの間擽ったさを忘れるも、危うく落とすところだったので何をするんだと少し顔を赤くしながら抗議して。しかしまた襲ってくる擽ったさに笑いを零し、何だか自分が壊れたオモチャにでもなった気分だと思ったところで、ピピピピとタイマーが鳴る。時計はなかったが感覚的には20分、それにこの状況だからそのタイマーは当然20分の終わりを告げる合図だと思って。しかし実際は19分50秒を告げるタイマー。多少の違和感はあったが限界の限界を超えていた自分はそれが青年の罠だと気付かずに20分経ったと思って相手を下ろそうとして )






  • No.185 by 埜上 狼苑  2020-02-06 21:22:15 



……教えといてやる。女でももやしって言われても喜ばないぞ。



( 笑って冗談だと告げる彼に微笑んだまま、女でももやしと言われても喜ばないことを教えてやって。そんな彼の限界が訪れそうになりしかもあの擽ったいと言っていた電流が流れるというピンチに自分が出来ることして。首筋に噛みついたのだが赤い顔をしながら味方じゃないのかと言われるも自分は協力のつもりで行ったこと。何とか踏み止まるも突如鳴り始めたタイマーの音。普通なら20分経ったことを知らせる音だと錯覚するだろう。お誂え向きにこの場所には時計はない。しかし自分の考え正しければまだ20分は経っていないはずで。勘違いした彼が自分を下ろそうとすれば更にぎゅっとしがみついて「馬鹿、下ろすな…まだ20分経ってない。お前は俺に麻婆を食わせない気か?…もう少しだ…頑張ってくれ、相馬。早く帰れるかは今、お前に掛かっているんだ…俺も協力する」それを制止する言葉をかける。大体後10分くらいなはずだが敢えて数字は言わない。今の彼にしたら10分ですらキツいはずだ。そんな彼に頑張れとは言いたくなかったが“頑張れ”は頑張っている人を更に高みへ導く言葉でもあって。自分も協力すると伝えては顔を首に近づけぺろりと舌を這わせるように舐め上げては再びがぶりと歯を立てて。これが例え一過性のものであっても一時的に擽ったさが抑えられ痛みにより体は強張ることもあり身が引き締まるのではないかと考えていて )




  • No.186 by 相馬 光輝  2020-02-06 22:09:25 





え!そうなのか?女は細いって言うと喜ぶやつ多いから俺は『もうもやしって何よ!』って言いながら照れてるのかと思った…。
( 相手から言われた衝撃の事実にびっくりして目を見開いては今度から気を付けよう…なんてブツブツ言いながら相手を横抱きすることに専念して。そんな横抱きも漸く終わり。まさかタイマーが19分50秒で鳴っているとは思わずに漸くこの苦しみから解放されるとホッとして相手を下ろそうとするもギリギリのところで相手から待ったが掛かり、下す寸でのところで体勢を立て直して「──何?まだなのか?…埜上が言うならそうなんだよな。…よし、頑張る。…ッてまた…、」もう終わりだと思ったところからの気持ちの切り替えはかなり酷。正直限界突破していたのでもう無理かと思ったが相手の“頑張れ”“協力する”の言葉にグッと背中を押されて踏みとどまり。ただ気力だけでどうにかなるものでもなく、歯を食いしばって。そこでまた首筋を這う生暖かい熱とピリッとした痛み。ビクッと体が震えるも反射的に力が入れば体勢を保つことが出来て。そして地獄の10秒。たった10秒だったが酷く長く感じた時間はようやく終わりを告げて、ピピピと正規のタイマーが鳴り響き『流石埜上さま、時間のトラップには引っかかりませんでしたね。まあ助手さんは少し見苦しい一面がありましたが…及第点でしょう。指令はクリアですので暗証番号をお教えします。暗証番号は“7と4”です。』プツンとまた一方的に通信が切られて、擽ったさもなくなり指令はクリアとなったのだが、変に緊張してしまい体に力が入って相手を抱えたまま動けずにいて )





  • No.187 by 埜上 狼苑  2020-02-08 11:34:13 




(もやしと言われて喜ぶ女性がいるならよほど辛い環境下にいたかもやし好きの変わり者のくらい。やはり彼は女性の扱いには慣れていないよう。驚きつつも自分の言葉を聞き入れている様子に口角は上がって。それは馬鹿にした笑いではなく微笑ましさからきたもので。続いても自分の言葉を受け入れて体勢を立て直した彼に協力しながら10分経過するのを待って。ピクリと反応を見せつつも自分を下ろすことなく正規のタイマーの音が響く。彼の首筋から顔を離せば聞こえてきた青年の声、此方が口を挟む隙を与えずに話続け暗証番号を二つ告げると共にまた通話は切れて。すぐに自分を下ろすと思っていた彼。腕も体もとうに限界を迎えているだろうに一向に下ろす素振りを見せないその原因にも気づいては再び首筋に顔を寄せ先程まで噛んでいた箇所をペロリと舐めてツツー…と舌を這わせる。「お疲れさん、下ろして良いぞ?それとも俺はそんなに抱き心地が良いか?なんだったらずっとこうしてても良いんだぞ…?」耳元にも顔を寄せて囁くようにそう意地悪く口にしてはフーッと息を吹き掛けて )


 




  • No.188 by 相馬 光輝  2020-02-08 12:38:05 







…ッ、…そんなこと言われたらずっとこうしてなきゃいけなくなるんだけど…
( 相手を下ろそうとしても身体の強張りが解けずに動けずにいると首筋を伝う生温かい感触。そのねっとりとした感触にビクッと肩を揺らして、続く相手の囁きと耳に掛かる息に意識が相手へと向いて。もし腕がパンパンでなければ相手の身体を横抱きし続けたい。ただそれは体力的にも無理な話でぼそっと切羽詰まった声で呟いたあと、身体の強張りも抜けて手足が動くようになればギリギリの中でも決して雑に下したりせずに足から丁寧に床にゆっくりと下して。「…は…終わったぁ…。俺頑張ったよな?……てか、埜上…指令クリアのためとはいえ噛んだり舐めたりはやめろよ。…汗臭いし汚いだろ…」相手を床に下したところで漸く本当の意味で緊張が解ければフラフラと後ろにしりもちをつく形で床に腰を下ろして手をだらんとさせ天井を仰ぎながら息を吐き出し。しばらく息を整えたあと、チラリと相手を見遣り達成感から零れる笑みを向けるも、どうしても首筋を噛まれたり舐められたりしたのが気になって眉を顰め。ただされるのも恥ずかしいのに自分は汗を掻いている。普通は嫌悪感を抱くものなんじゃないかと思いながら首筋に手を宛がおうとするもすでに限界を迎えた手は上げられずにだらんとなったまま小さく震えていて。「…情けな…」ぼそっと呟いては羞恥やら諸々落ちるかせるため相手から視線を逸らし小さく溜息を吐いて )






  • No.189 by 埜上 狼苑  2020-02-09 20:45:27 




…お疲れさん…よくやったな。


( 自分の冗談に戸惑う彼はとうに腕も体も限界なのに自分の足から丁寧に下ろしてくれる様に目を細めて柔らかく微笑めばお疲れさんと労い、付け加えるように褒めてやって。息を吐いて笑み浮かべる彼の髪を軽くポンポンして。体を休めながら眉潜め此方に首を舐めたり噛んだりしたこと汚いだろと嗜めてくる彼に「…なんだ、助けてやったのに随分な言い草だな…。汚いと思ってるなら俺は最初からしない」助けてやったのにと口にしながらも自分は神経質な性格。汚いと感じたものに近づくなど最初からしないと告げて。情けないと呟きが聞こえてくれば「……お前が居てくれたらから達成出来た指令だ。…相馬、お前が居てくれてよかったよ」素直に感謝の気持ちを伝えて。暗証番号も彼のおげで二つもわかった。次の指令や謎解きはと思っていればヒラヒラ紙がまた落ちてきて。それをキャッチするとそこにはこう書かれていた。【二つにひとつ。どちらか選択し、述べよ。一つは汝の知られざる隠したい過去。もう一つは○○嫌い】「………女嫌いだが…何か文句あるのか…?」自分にしてみたら一つに一つ。片方に比べたらどうってことはないもの。少しの間の後にぽつりと伝えて。その瞬間にガガッとノイズの音がして『…文句などありませんとも。女性は分かりづらく面倒なもの…埜上様も女性嫌いなのですね…素晴らしい。合格です。最後の番号をお教えします…最後の番号は…“1”です。…埜上様のことを色々知られて嬉しかったです…もう少し長く楽しんで頂きたかったですが…仕方ありませんね…ごきげんよう…埜上様…」そしてまた声は聞こえなくなり。番号をダイアル式の鍵に回して合わせていく。最後の1をセットし終えたら鍵は開いて。「ようやくか…行くぞ」これで終れば良いが…と思いつつ開かれた扉から彼と共に出て )



  • No.190 by 相馬 光輝  2020-02-09 21:23:19 








別に…あんたが軽かったから出来たんだよ。…それに励ましてくれたし…、
( よくやったと言われるとじわりと胸が熱くなり頬が熱くなるのが分かればスッと顔をそらしてボソボソといつものように素直じゃない言葉を零し。相手のしたことは一歩間違えば逆効果だった可能性があるため多少の不満はあるが、結果オーライ。指令はクリアできたので何の問題もないし、頑張れと励ましてくれたのは力になったため小さな声で「ありがと…」と付け足し。そして最後の指令。青年とのやりとりを聞き、相手は女嫌いなのだと認識しつつ暗証番号が無事に分かれば扉を開けることも出来て。これで漸く外に出られると思い相手のあとをついていく。あの青年のこと、まだ何かあるかもしれないと用心して足を進めていたが、相手が先に部屋の外へ出て自分も外へ続こうとした瞬間自分の目の間で扉がバタンと勢いよく閉じてしまい。「はっ?……何だよ。俺だけ出ちゃいけないってか?って…埜上大丈夫かー?…あー聞こえてないかもな。」ムッと眉を寄せるも一番に考えたのは自分だけ閉じ込められたという心配ではなく相手の安否で。扉をどんどん叩いて相手の反応を窺おうとするもこの重厚な扉では声は届いてないだろうと小さく溜息を吐いて。とその時またジジとスピーカーが音を立てて『すみませんが助手さんは出せません。最初に言いましたよね。すべて解けば“埜上さま”はその部屋から出られます。と。ちなみにこの声は屋敷全体に聞こえていますのでお二人に聞こえています。埜上さま、助手の代えなんていくらでもありますよね。彼のことはこのあとこちらで手厚く奉仕致しますのでご心配なく。彼にとって今より良い環境と給料を与えるつもりでいます。きっと彼もそのほうが喜ぶでしょう。ですから埜上さまは安心してお帰りください。』と告げて )








  • No.191 by 埜上 狼苑  2020-02-10 18:20:01 




……そうだな、その方があいつも喜ぶ─なんて…俺が言うと思ったのか?仮にそうでもあいつから直接言われたわけじゃない。重要なのはあいつがどうしたいか…。少なくとも自分に危害を加える奴の下で働きたいとは思わないだろ。 



( 彼と共に出ようとしていた扉が自分が出た瞬間に閉まってはそう言えば最初に“自分だけが出られる”と言われていたなと思い出して。その時また青年の声が聞こえてきては彼を置いて帰れと言うもの。彼には今以上の生活と給料を与えると好条件を引き合いに出して。何やらこれはこの青年が単独で行っているわけではないと直感がして。自分が考えている通りならこの青年のバックにいるのはあの人だ─だとするなら彼の身の保証はどこにもない。伏せ目がちに納得したように口を開くもすぐに顔をあげてはそれは彼が決めることだと告げて。彼の口から直接そう言われたのならまだしもそうではないのなら自分一人で帰るという選択肢はなくて。「…生憎、代えは今のところ利かないんでね…あいつも連れ帰りたいんだが…?交渉の余地はないのか?俺はお前に言ってるんだ」はっきり言えば代えはいない。しかしながらそう口にするのも返って危険。青年に交渉をしてみることにして。『……埜上様のお願いなら…。ただし彼をあそこから出したいなら僕の言うことを聞いて貰います…宜しいですね?』返ってきた声はどこか高揚の色さえ滲む。「…さっさとしろ。……」一言だけ言葉を紡げば『分かりました…では迎えの者をそちらに行かせますので少々お待ちを…」至極穏やかな声は聞こえなくなり静寂が辺りを包む。──と思っていたが察知した気配に反応し、直ぐ様体を構えるも『埜上様、抵抗なさいませんよう…我が主の元へお連れするだけです。貴方に本気に抵抗されては敵う者などここにはおりません…ですので、どうか…』間近に聞こえた丁寧な物言いの男の声。構えを解けば背後から鼻から口元にかけてハンカチが当てられる。「……っ…、」息を止めようにもふわりと香った甘い匂いに強烈な眠気が襲って。『…驚いた…この香りに抗う方がいるなんて…。強烈な眠気に気絶するように眠りにつく者が大半なのに…でも貴方が抗えば彼はあそこから出られませんよ…』体から力が抜けていくもそれに抗うように口元に当てられるハンカチを掴む手を掴んで爪を立てて。驚いた声が背後から聞こえるも自分が抗えば捕らえられた彼は出られないと聞けば立てていた爪を離すのを最後にだらりと手は落ちて。意識も薄れていきこの男に横抱きされ運ばれていることには気づかずに。先程の彼の照れた顔が浮かんでは意識は途絶えて )




  • No.192 by 相馬 光輝  2020-02-10 18:50:26 






…は?何言ってるんだよ。当然だろ。
( スピーカーから聞こえてきた音声に対して迷いなく頷くもそれは相手に聞こえていた音声とは違うものに対して。実は先程の青年の声は途中から自分のだけ録音に切り替わっていて、相手とは別の音声が聞こえていた。その内容は要約すると、相手は自分のような低能を認めることはない。いつかは捨てられるし、自分は相手の重荷になって迷惑をかけるだけ。それでも傍に居続けるのかということ。正直胸にグサリと来る言葉もあったが、たった数か月ではあるが自分の胸には相手に言われてきた言葉や頭を撫でてくれた感触がしっかり残っている。相手は『お前がいたいなら居て良い』と言ってくれた。自分に自信があるわけではないがスピーカーを見据えて迷いなく傍にいると頷いて。それから暫く、部屋の重厚な扉が開く。部屋の外には相手の姿はなく誰の姿もない。先ほど青年に『埜上様はあなたを認めない。迷惑と思っている』と言われた言葉が脳裏を過るも、相手が先に自分をおいて帰るなんて考えられなくて、だとすれば相手の身に何かあったのだと思い。「おい、埜上をどこへやった。俺は埜上と一緒じゃないとここから出ないからな。こそこそせこい真似してないで出て来いよ。」と青年がこの声を聞いているのは分かっていたため誰も居ない部屋に低声で呼びかけて )








  • No.193 by 埜上 狼苑  2020-02-10 23:16:30 



『ジジ…それは残念ながら出来ません。今はお楽しみの最中です…。おや…流石、埜上様。もう目覚められたのですか?一二を争う強い眠り薬も貴方様には聞きませんか…最低でも一時間は眠っていて下さるかと…』


…最悪だ…眠り薬以外にも何か使ったな…体が鉛のように重い…それに何種類か使われた薬の副作用か死ぬほど体が怠い…。


( 徐々に覚醒し瞳を開けるとそこには微笑む青年の顔と見知らぬ天井が視界に映る。視線を動かす気にもならないほどの体の怠さに重さを感じ最悪だと漏らして。彼の声は聞こえないものの青年の近くにいるせいか此方の声は彼に聞こえる状態のようで。彼に自分の声が聞こえているとは思っていないため体の怠さや重さを和らげるように深く息を吐いて。意識がクリアになってきては「……俺のシャツはどこに家出した…?…お前は俺を動けなくしてまで何がしたいんだ…ああ…怠い…」自分がさっきまで来ていたシャツや上着諸とも脱がされたのか半裸状態でベッドへ横たわらせられていて。上体を起こそうにも睡眠薬以外の薬の作用か体に力が入らない。嫌になるくらいの体の怠さに吐き捨てるようにそう口にして。『ふふ…貴方に使った薬は三種類です。眠り薬、鎮痛剤…そして…興奮剤…』…紡がれる言葉を聞けばおのずと目の前の青年が自分にやろうとしていることが何か分かって。怠さも相まって素直に嫌なのが顔に出てしまって )





  • No.194 by 相馬 光輝  2020-02-10 23:44:36 





……、
( 青年にばっさり切り捨てられるも先程とは違い怒りをあらわにすることはなく静かに部屋を見回して。相手の声が聞こえてくれば決して安全とはいえない状況なのを悟り奥歯をギリと噛み締める。自分がもっとしっかりしていれば相手に迷惑を掛けることはなかったかもしれない。また自分のせいで相手を傷つけてしまったことを酷く責めるも今はその時ではないのは重々承知しており。時間からして相手は屋敷の外へは連れ出されていないはず。地下室はあの部屋しかなかったし相手が連れ込まれたとすればこの屋敷内の地下室以外のどこか。地下室があるくらいだから隠し部屋くらいあるかもしれないと思って、部屋の中の探索をしようとしたときバチッと腕に衝撃が走り。「──ッ、…下手な真似はするなってか?…上等じゃないか。痛みなんてこっちは慣れっこなんだよ。」腕から感じた電流。それはさっきまでの脆弱な擽ったさとは比にならない強いもの。恐らくこれは脅しだろうがそんなものに屈するつもりはなく相手のいる部屋を探して )





  • No.195 by 埜上 狼苑  2020-02-12 11:19:45 



『…天才の貴方様は僕が何をしたいかなんて…わかっているでしょう…?それを言葉にさせたいだなんて…意地悪な人だ…もちろん、そこも素晴らしく素敵ですが…』


…分かりたくもなかったけどな…てかこれはやるなって言われてたんじゃないのか?あの人に。


( うっとりと此方を見つめる彼に溜め息混じりに告げるも笑み浮かべ言葉を続ける。電流を流すボタンを操作していた青年だったが“あの人”と言葉を出せばその手はボタンから離れて。「お前は俺とあいつを引き離すように頼まれた…俺には手を出さないようにすることを前提に。俺から交渉を持ち掛けられたとしても応じるのも構わない。ただ最終的なジャッジはあの人が下すから余計なことをするなとも言われていたはずだ。これでお前の身の保証もなくなったわけだ…ざまーみろ」『…あの方は僕を庇護して下さるはずです…言うことを聞けば埜上様とずっと一緒に居させて下さると約束したのです…』口角を上げるも青年の表情は変わらない。どんな言葉すら恍惚とした様子で聞いており穏やかに言葉を返す。「それを本当に信用してるのがすごいな…だから教えてやるよ。あの人は平気で嘘をつく。お前がたとえ成功しようがしまいが何だかんだ理由をつけてお前の望みを叶える事はない。俺が絡んでいるなら尚更な」はっきりそう告げてやって。この会話、青年がまだ回線を切っていなかったこともあり今此方に向かいつつある彼に筒抜けで。『……たとえそうでも…こんなチャンスはもう二度とない…どうせ叶わぬ願いなら…せめて…』達観したように青年はそう口にするとそこでブツリと回線は切れてしまい )


  • No.196 by 相馬 光輝  2020-02-12 14:39:54 






──ッ、
( 一度は止まった電流だが自分が移動する分だけまた電気の波が強くなり表情を歪める。それでも気にせずに相手のいる部屋を探し、その間声は聞こえていたが必死だったためあまり理解は出来ておらず、屋敷の中を駆け回って──。プツンと回線が途絶ええところで一つの部屋の前に見張りなのか大柄な男が立っているのを見つけ。恐らくは最初に自分を担いで運んだ男。一度上がった息を落ち着かせては電流が流れるのを気にせずにそちらに近づいていき。「この中に埜上がいるのか?……まあだんまりだよな。俺暴力は嫌いなんだ。だから──、」そう言って口角を上げてはポケットの中に忍ばせていたあるものを取り出して──。数秒後、地に伏した大柄の男を見下しては小さく息を吐き出し、扉に手をかけてゆっくり開いて )

( 中に入ると青年が今まさに相手に触れようとするところ、頭の中は煮えくりかえるように熱かったがいやに冷静で。青年はよっぽど相手に意識が向いているのか此方に気付いていない。それを良いことに背後から近づいていくと青年が相手に触れる前にその首根っこを掴んで引き剥がして「はい、そこまで。…あー、電流流しても意味ないぞ。俺いま無敵チートモードだから。」と意味の分からない発言を笑顔を張り付けて述べては青年が何か言う前に先程と同じものをポケットから取り出して青年に嗅がせて。瞬く間に青年の身体は力を失い傾く身体を支えては意識がないのを確認して床に横たわらせ。「…はぁ、やっと電流治まった。…埜上、大丈夫か?って…あんま大丈夫じゃなさそうだな。…ここの屋敷、多分他に人がいる。早く出た方がいいかも。」ベッドに横たわる相手を見てはやや眉を下げるもいつものように騒ぎ立てたりせずに静かに言葉を紡ぎ。そして自分の着ていたコートを脱ぐと相手の上半を優しく起こして身体を支えてやりながら自分のコートを羽織らせて。さっきの指令で腕は疲れ切っていたがそれを感じさせない素振りで相手を横抱きすると床に横たわる青年には見向きもせずに部屋を出て、部屋の外に転がる男を跨ぎ多分まだ何かあるんだろうなぁと漠然と思いつつ出口へ続く廊下を進んで )





  • No.197 by 埜上 狼苑  2020-02-13 11:37:38 




……俺は薬の副作用で怠くて体に力が入らないだけだ…お前こそ大丈夫じゃないだろ。…自分で歩くから下ろせ…こう言う場合は…痛みを与えて一時的に脳を覚醒させれば…どうとでもなる。


( 彼は電流が収まったと言った。それは今しがたまで体に電流が流れていたということ。自分を気遣いコートを羽織らせてくれ横抱きしてくれている彼の方が大丈夫ではないだろと口にして。横抱き出来る腕ではないはず。先程の指令でとうに限界がきているだろう。ただでさえ薬のせいで体に力が入らないから自分の全体重が彼の腕にかかることになる。それは避けたくゆっくりと片腕を上げ懐から取り出したのはサバイバルナイフ。キンと刃を出してそのままグッと持ち手を握るとじんわりと腕に嫌な痺れが起こる。プルプル手が震える感覚も感じながらも勢いよく自らの膝から少し下の太もも辺りにサバイバルナイフを突き立てて。突き立てた所からは血が湯水のようにドクドク流れ落ち「…ぐ…っ…ああ…っ…これで動く…下ろせ相馬。歩ける」痛みに声を上げるも鈍くしか動かせなかった手や足の感覚が痛みのおかげで戻ってはこんな中でも口角は上がり再度彼に下ろせと告げて。「……早く出るぞ…」半ば無理矢理下ろさせれば刺さったままのサバイバルナイフを真っ直ぐに引き抜いて。そのまま何事もなかったように足早に歩く。その度に血が太ももを伝い足首に流れ廊下を汚すも構わずに歩いて。出口の扉を押して外へ出る。するとそこには複数のパトカーが停まっていて。その中の一つのドアが開き中から一人の男が出てきて。それはあのいけすかない警部ではなくその姿に目を見開いて。『狼苑…無事か?ああ…またお前はそんな無茶をして…こっちに来なさい。すぐに手当てをさせよう』穏やかな口調で自分の名を呼び柔和に微笑む男は此方に近づき伸びた手は慈しむように髪を撫でてくる。その手をパシッと反射的に払いのけ「……結構です…貴方の手は借りない。というか何をしにここへ…いえ…答えなくていい…失礼します…」浮かんでいた笑みは消えその表情は消える。これ以上顔も見たくなく口さえ聞きたくなくてどうしてここへ来たのかとついて出た問いすら飲み込んでその脇を逃げるように足早に歩いて。─が、その瞬間ガッと腕を掴まれ再び目は見開かれどこまでも穏やかに微笑む顔を視界へと入れ『愚問だな…愛しい息子がピンチなら駆けつけるのが父親だろう…?ああ…今は…もう少しだけ遊ばせてやろう…、しかし狼苑…いずれお前は私の元に帰ってくるよ…必ずな…。総員、我が愛しい息子を危険な目に遭わせた不届き者を一人も逃がすな!突入!』呪いのような言葉はその口元から紡がれては掴まれていた手は離れて。そうこの男は自分の父親。そして警視庁のトップに君臨する。何も言葉を発することはなく部下へ指示をする声を背にその場を後にして )


  

  • No.198 by 相馬 光輝  2020-02-13 12:18:59 






…埜上。
( 目まぐるしく目の前で起こる光景を目にしつつやはり何処か冷静。でも頭は酷く痛い。頭は沸騰しそうなほど熱く酷く胃がムカムカした。だから冷静と言うよりは胸の底が酷く冷え冷えとしている感覚に近い。その場を後にする相手の後についていき低声で呼び止めてはその腕を掴むと無理やりこちらに振り向かせた瞬間、その頬を平手でパシンと打ち付けて。「…無茶はすんなって言っただろ。あんたのそういう勝手なところ嫌いだ。でも俺はあんたの助手で離れないって決めてるからあんたのやり方に従う。」鋭い目つきで怒りとは違う激情を向けてはその場で自分のシャツを引き裂いてしゃがむと血が流れる下肢部分を止血するため血管を圧迫するようにシャツで太腿を締め上げて。それから相手の持っていたサバイバルナイフを手にすると軽く血を拭ってから迷いなく自分の腕を切り裂いて「あんたの理論ならこういうことだろ?…滅茶苦茶やってるって少しは自覚しろよ。」青年の話、相手の家柄や素性…どうでもいいと言ったら嘘になるが、今自分は相手のした行いのほうが重要で。自分も人のことを言えたものではない。寧ろ自分の方が感情に流されて滅茶苦茶やっている自覚がある。相手も自分の腕の限界を思ってしてくれた行動なのも理解はしていて。相手を鋭く見据えながらもその表情の奥は何処か泣きそうで。「…こっからならあの警部呼ぶよりもあんたを病院に運んだほうが早いから。次は大人しくしてろよ。」腕から流れ落ちる赤い鮮血。相手の太腿の怪我に比べれば全く大したことはなくて。そしてこの場所からならこんな怪我をしていても何かと“融通の利く”病院が近くにある。有無を言わさず“勝手に”相手を軽々と横抱きしては先程見た相手の父親らしき人のことは特に何も問いかけることなく病院へと足を進めて )





  • No.199 by 埜上 狼苑   2020-02-13 22:36:49 




…いってえ……はは…お前…最高にイカれてんなぁ…ああ…俺も…になるのか? 


( 無理矢理掴まれたのは彼だと分かっているため振り払うことなく振り向かされた途端に自分の頬で響く音。ジンジンと痛む頬に平手打ちを食らったのだと分かればいてえと声を上げて。彼が自分のサバイバルナイフを取り上げ自らの腕を切りつける様に先程の父親とのやり取りが彼のことで塗り替えられていくような気がして何だか笑ってしまって。しかし彼の泣きそうな表情を見てしまえば今度は勝手にされる横抱きに抵抗はせずに大人しくして「……悪かった…お前まで怪我するなよ…」ぽつりと呟けば辿り着いた病院。当たり前だが直ぐ様、二人とも緊急治療室行き。各々隣り合う形で手当てを受けて『これで刺したんですか…?出来れば抜かないで来てほしかったな…幸運にも神経は傷ついていませんので歩けなくなったりマヒしたり等、後遺症も出ないでしょう。ただ少し縫いましたから今日明日くらあはあまり動かさないように。貴方の腕の切り傷も神経は傷つけていませんし傷が塞がるまでは消毒をして下さいね』自分が縫ったのは2針程度。彼は結構な出血があったが幸い縫うことはなくて。内心良かったなと思いつつ彼を気遣う余り今日は少々やり過ぎたか…なんて言葉にすることはないが反省していて )


 

  • No.200 by 相馬 光輝  2020-02-13 23:16:10 






そうそう、イカれてるやつにはイカれてるが付くもんなの。
( 謝る相手にはとりあえず首を横に振っておき、病院に付いて医師からの注意を受けては、今は二人の診療と治療を終えた待合い室で二人並んで座るところ。治療の間に随分気持ちも落ち着いたこともありイカれてるとの言葉に頷くと手をヒラヒラさせてはいつもの調子で返して。それでも負い目はある。今はズボンの下で見えないが相手の太腿には痛々しい包帯が巻かれており、それを思うと眉が下がって。ちなみに今はタクシー待ち。あの松間とかいう警部は忙しいらしく迎えには来られないと言われたので代わりに“融通のきく”タクシーを頼んでくれた。来るのには15分ほどかかるとのことで。「埜上、数日は絶対安静だからな。移動のときは俺が運ぶから。……てか御免。俺が一番最初アイツに眠らされなきゃこんなことにはなってなかった。まあそれはいいや。それよりなんか色々いっぺんに起こりすぎて良くわかんねェけど、あんた足以外もやばいんじゃないのか?あ、頭がイカれてるって話じゃないからな。色々薬かまされたんだろ?ほんとは座ってんのも辛いんじゃないの?」他にも気になることは諸々あったが、生憎自分の頭は同時に複数のことを考えられるように出来ていない。一番の最優先事項は相手の安否。故に頭の中を必死に整理してスピーカーから聞こえてきた事を思い返しては、相手が太腿にナイフを刺すに至った要因を導き出して。刺傷による突発的痛みによる誤魔化しが失われた今、相手の身体はナイフを刺す前よりも辛いはずで。ジッと隣の相手を見遣れば少し軽口を混じえつつ荒っぽい口調ながら心配の目を向けては怪我をしていない方の腕で相手の肩に手を回して自分のほうへ引き寄せて肩に凭れ掛からせて「こっちのがちょっとはマシだろ?」とすましたふうに述べて )





  • No.201 by 埜上 狼苑   2020-02-14 23:35:07 



…は、仲良くお揃いだな。


( 彼の冗談混じりに言葉に口角は上がる。お互いにイカれててお揃いだなと口にして。そんな彼から絶対安静を言い渡されるのは二度目。自分が移動する際は運ぶと言ってくれる。有り難く思う反面申し訳なくも思って。彼からの謝罪は此方を気遣う言葉へと変わっていく。彼の言う通り痛みで色々和らげるやり方は今はもう出来ない。半端ない怠さが自分を襲うもとことんまで顔には出なくて。乱暴にだがこちらの肩に手を回して彼の肩へと寄りかかるようにされて「……ああ、本当はお前の股枕が良いんだけどな」彼の気遣いに体が僅かながらに軽くなる気がしつつ股枕が一番良いと伝えるも身を委ねるように体の力を抜いていき )



  • No.202 by 相馬 光輝  2020-02-15 01:38:47 






膝枕ならまだしも股枕は此処では流石にできないだろ。…家に帰ったらだなァ。
( 相手のお揃いという表現にクツリと喉を鳴らして笑いつつ、肩に掛かる心地よい重みにやや目を伏せて小さく微笑み。それから聞こえてきた言葉に少し恥ずかしくおもうも流石に病院では体勢的にもできないという意味で普段より少し柔らかめの声で笑って返して。しかし相手がしたいというならしたいし、自分も嫌ではない。数秒の沈黙のあとぽつりと呟いては肩に寄り掛かる相手の髪を軽く撫で。「…あとさっきはいきなり叩いて悪かった。…痛かっただろ。」相手を想うが故の突発的行動だったが感情的になって相手の頬を平手打ちしてしまったことには変わりない。あの時相手は父親らしき人と話していて表情には全く出ていなかったがいつになく感傷的になっているようだったし、嫌な思いに追い打ちをかけてしまったかもしれないと自分の足元に視線を落としながら謝って。その間にも相手の髪は撫でたままでいて )




  • No.203 by 埜上 狼苑  2020-02-16 22:03:11 



…仕方ない…家に帰るまで我慢するか…。


( 彼が恥ずかしがることなど分かっていたため家に帰ってからと口にする彼に肩に寄りかかることが出来るだけで少し体は楽になるのにやはり密接に彼を感じないと完全に楽にはならないのかそう告げて。そんな彼から先程叩いたことを詫びられては「いや…逆によかった。余計なこと考えなくてすむから」と気にしている様子にそう言葉を返して。髪を撫でてくれる彼の手が気持ちよくて軽くすり寄って。彼には沢山触りたい欲求が出てくるもそれは今するべきことでもないと思っては近くにあった彼の頬に軽く唇をくっつけて )

  • No.204 by 相馬 光輝  2020-02-17 03:15:28 






そうか……って吃驚したーッ!…分かってると思うけど今なんの指令も出されてないぞ?
( 相手の返答に静かに胸を撫でおろして安堵しつつ、弱っているからなのかいつになく甘えた様子で擦り寄ってくる相手にやや鼓動を早めて。落ち着いた気持ちとそうでない気持ちとが交差する中、タクシーまだかななんて考えていれば頬に柔い感触があたり目を見開いて。一瞬それが何なのか分からずにいたが何か分かると自分の片頬を抑えて小さく声を上げ。それでも相手を突き飛ばすことはなく相手に視線を落としては訝しげに見遣り。そのあとタクシーの運転手からの到着の着信が入れば「タクシー来たみたいだから運ぶぞ。」と声をかけ、まだ絶対安静の相手のからだを動かすのは気が引けたが、そっと抱き上げるとタクシーの後部座席まで運んで自分も隣に乗り込んで。その時腕の痛みはまったく気にならず「…埜上、辛いならまた凭れていいぞ。」と声を掛けて )




  • No.205 by 埜上 狼苑  2020-02-17 19:13:22 




…指令がなくても俺はしたいと思ったらする…。



( 小さくだが声を上げる彼に自分は指令がなくともしたいと思えばするんだとなに当たり前のことを聞いているんだと言いたげに答えて。そんなこんなでタクシーは来たようで彼に再び抱えられればその首に腕を回して大人しく運ばれて。タクシーの中に座らされその隣に彼が乗ってくればまた寄っ掛かっていいぞと告げられ「…ああ…」体は薬が抜けるまではこの怠さは消えない。ただ座っているだけでもやはりキツイ。有り難く彼に寄り掛かって。彼の香りを嗅ぐだけでも少しは気分が良くなってきて )


 

  • No.206 by 相馬 光輝  2020-02-17 20:01:26 





…、
( 相手の返答に複雑な気持ちになり目を伏せては、怠そうにする相手への負担を考えてそれ以上話すことはなく黙って髪を撫で続けて。シェアハウスにつくとタクシー運転手に運賃を払って相手を抱えては鍵を開けるときだけ相手に手伝って貰い中に入ると階段を上って相手の部屋のベッドまで運んで。「ふぅ…やっと一息つけたな。…食欲は…ないよな。珈琲はどうする?それか水かお茶飲むか?」ゆっくりベッドに下して横たわらせて布団を掛けてやっては小さく溜息を吐き。本当は麻婆豆腐を作ろうかなんて考えていたが辛そうな様子を見ると食欲はないかと思い。何か飲みたいものはないか尋ねては相手の額に掛かる前髪を避けてやり )




  • No.207 by 埜上 狼苑  2020-02-18 20:48:48 



……ああ…俺の麻婆が…明日…作ってくれ…今は水でいい…。 




( ベッドへ横たえられると息を吐き、本当に麻婆を食べたかったこともあり至極残念そうに彼の手作り麻婆を食べられないことを嘆きつつも明日に作ってくれとちゃっかりお願いしつつお茶よりは水を欲しているためそう伝えて。「お前はちゃんと飯食えよ。俺に合わせたり遠慮はするな…」そして彼も疲れているだろうが自分に合わせたり気を使ったりしないでちゃんと食事をするように告げては眉間に皺を寄せて怠さに堪えて。明日になればこの怠さも消える。分かっているが額にかかった前髪を避けるように彼の手が自分に触れては「……今日は………悪かった…」ぽつりと呟くようにそう口にしては眠る気はないが怠さを和らげるためか瞳を伏せて )


 

  • No.208 by 相馬 光輝  2020-02-18 21:20:19 






嗚呼、麻婆でも何でも埜上が食べたいもの明日と言わずにいつでも作ってやるよ。
( いつになく弱々しい相手の声色に眉を下げつつ、自分の麻婆を食べたいと言ってくれるのに胸がキュウとなり。相手はこんな自分でもまだ此処に居てもいいと思ってくれている。それが伝わってきて、それだけでなく自分を気遣う言葉に目を伏せては「…分かってる。ちゃんと食べるよ。」とぶっきらぼうながら少し声を震わせ頷いて。相手の瞼を閉じて長い睫毛が目元に陰影を作っては小さく呟かれる謝罪。そのぽつりと呟かれた謝罪に目を見開くと胸が締め付けられる感覚がしてやや顔を俯かせて震える唇を噛み締めて。「……いや、別に。…まあ足にナイフ刺すのはどうかと思ったけど俺も同じことしたしお相子だろ。…俺もごめん、埜上のことまもりきれなくて……水、取ってくる。」こちらもぽつりぽつりと話すと謝罪を口にして。そして一旦相手から離れると台所へ行って寝ながらでも水を飲めるストロー付きのプラスチック製の水筒に水を入れてすぐに相手の元へ戻ってきて。「埜上、水持ってきた。……、ちょっとベッド上がらせて貰うぞ。」そう言って一旦水筒をベッドの端においてはベッドに上がり、ベッドヘッドを背にして腰掛けて。そして股を軽く開いて座ると相手の頭を自分の下腹部あたりにもたせ掛け。「股枕…してほしいって言ってただろ。…寝心地は良くないかもだけど。」ボソボソと不器用に述べてはベッドの端に置いてあった水筒を手にしてストローの先が相手の口元に来るようにして持ってやり )






  • No.209 by 埜上 狼苑  2020-02-19 11:47:53 




それは楽しみだな…。


( 彼が麻婆でも何でも自分の好きなものを作ってくれると告げてくれれば口元に笑みを浮かべて楽しみだと口にする。でも彼はこれまでも自分が食べたいと言ったものは作ってくれている。どれほど手間がかかり面倒な料理でも作り方を知らないものなら調べたりまでしてくれる。美味いとなかなか言わない褒めない自分のために文句は言いつつも応じてくれるのだ。ちゃんと食べるとぶっきらぼうにだが彼の口から聞ければ閉じていた瞳を開いて目を細めては「…それでいい」短くだがそう告げ柔らかく微笑んで。自分の謝罪に彼は謝罪を返してくる。彼に謝らせたかったわけではないのだが彼自身もそういう気持ちは吐き出させてやらないと必要以上に自分を責めてしまいそうで。申し訳なさそうに守れなくてごめんと伝え、水を取りに席を立った彼の背を見送る。足を刺すことに躊躇いはなかったが彼の腕より彼の心を優先すべきだったと今は思う。戻ってきた彼は断りを入れてベッドへ座っては自分の頭を軽く持ち上げその膝へと導いた。帰ったら膝枕とは言っていたが本当にして貰えるとは思っていなかったが彼はやってくれている。「……ふ…なんだかんだ言ってお前…俺のこと大好きじゃないか。ん…」口角を上げながら自分の望みを叶えてくれる彼にそう言っては差し出されたストローから素直に水をこくこく飲んで )


 

  • No.210 by 相馬 光輝  2020-02-19 13:04:31 








…大好きかは分からないけど…今まで会ってきたやつの中では上位で好きだよ。好きなとこも3つ以上言えるし…
( 疲弊した様子の相手は何処か儚げでその整った口許から零れる言葉1つ1つは短いが胸の奥までストンと落ちてじんわりと広がっていく感覚がして。大好きなんじゃないか、と言われると自覚はないものの相手のことは尊敬しているし確かにその言葉はしっくりくる気がする。それでも素直に頷くのは照れ臭く好きなのは認めつつ少し声を小さくして答え、相手がある程度水を飲むのを確認するとベッドの端に水筒を置いて、股の間にある相手の頭に手を置いて髪を撫で、暫くすると徐に口を開き「そう言えば埜上はあの時結局何聞かれたんだ?」と。あの時とは青年からの指令を出された時のこと。自分が相手の好きなところを3つ答えたあとに相手は指令とは別に何かを聞かれていた。その時も何を聞かれたか相手に聞いたがタイミングもあって聞き出せず少し気になっていて。いつもよりも静かなトーンで問いかけつつ少しでも相手の怠さが和らぐようにと髪は撫で続けていて )







  • No.211 by 埜上 狼苑  2020-02-20 16:20:17 




──なんだ、本当に好きなのか?そんな風に答えるなんて、お前はやっぱり変わってるな…。俺は…疎まれることしかなかったし…そういう風に生きてきた。


( 半分は冗談だった。お前なんか好きじゃないと彼は本心かは分からずともそう答えると思っていたがそれに反して彼は自分を好きな部類に入ると答えて。驚いたように目をぱちくり一瞬瞬かせたがすぐに微笑を浮かべてからかうように問いかける。自分はこれまで人に疎まれ嫌われるように生きてきた。こんな仕事をしているためいつ何時どんな目に遭うか分からないから。自分を好いてくれる人がいないなら自分がこの世に留まる理由もないからで。ぽつりとそう溢しては何を話しているんだろうなと思いつつも彼にあの時も聞かれ答えそびれていたことを改めて問われれば「……口うるさいし…頭使うことは苦手だし…ヘマもするし…なんでそんなお前と一緒にいるのか…そうあの紙には書いてあった」撫で続けてくれる彼の手に表情を和らげて伏せ目がちにその問いに答えてはまたストローに口をつけて中に入っている水を全て飲み終えたのかズズーと音が鳴っては口からストローを離して。おかわりは必要ない体は次に睡魔を連れてくる。くぁっと欠伸をしてはそのまま瞳を閉じて「……相馬…そろそろ…寝る…お前も…飯…食って…ちゃんと休め…よ…」途切れ途切れになりながらも言葉紡ぐとそのまま寝息を立てて眠りについて )


  

  • No.212 by 相馬 光輝  2020-02-20 17:19:05 






好きだよ。それに変わってるのは埜上もだろ。…つーか、埜上の良さに気付かない奴が見る目ないんだよ。あんたは言うほど疎くないし良いやつだろ。…あの松間って警部はそれ分かってるからあんたのこと助けてくれるんだと思うよ。
( 此方の返答に少し驚いた表情を見せる相手に今度ははっきりと好きだと頷いて。僅かに瞼を伏せられて語られる彼の生き方。ほんの一部であるが普段から垣間見れる相手の器用であり不器用でもある言動が思い起こされれば、小さく首を横に振って暗に自分は相手を疎ましいと感じたことはないと告げて。そして此方の問いの答えを聞けば小さく目を見開き。相手はあのとき“俺にないものを持っているから”だと答えていた。頭脳明晰で何もかもが完璧な相手が持っていなくて、馬鹿で単細胞な自分が持っているものとは何だろうか。疑問に思い問いかけようとするも其れよりも前に相手の眠気が先にきたようで。「分かった。ちゃんと飯食って寝るよ。…着替えは起きてからしような。枕元にスマホ置いとくからいつでも呼んで」相手に聞こえているかは分からないがそう声を掛けると相手が眠ってからも暫く髪を撫で続けて。数十分後、相手を起こさないようにそっとベッドを降りて枕元にスマホを置くと空になった水筒を手に静かに相手の部屋を後にして )


( 翌朝、薬のせいもあって相手はずっと眠り続けておりその間に自分も言いつけ通り飯と睡眠を取って。ただやはり自分だけとなるといい加減になり、昨日の夜はカップ麺で食事を済ませた。朝の支度やら準備を済ませると相手の部屋へ向かい、まだ眠っている様子だったが枕元へと座って。昨日見た相手の父親らしき人物。優しそうな雰囲気ではあったが、自分は直感で嫌な感じがした。警視庁の子供なら世襲で相手も警察に入りそうなものだがそれをしなかったということはそれなりの理由と相手の意思があるのだろうなと考えつつ、少し胸の奥が痛む感覚を覚えながら綺麗な相手の寝顔を見詰めていて )




  • No.213 by 埜上 狼苑   2020-02-20 23:43:57 




……俺の全ては…俺の物だ…二度と…貴方の好きには…させ…ない…、…ん……相、馬…、


( 夢を見ていた。これまでの今までの全てが全部絶望へと変わったあの日、己があの男に吐き捨てた言葉を彼が居るとも知らずに口から出していて。眉間に寄った皺が和らいでいけば脳は覚醒に導かれていく。ゆっくりと瞳が開いていき此方を覗き込む彼の顔が最初に視界に入っては彼の名前を呟きつつ完全なる寝起きのこともあり暫くぼーっとしつつ無意識に伸びた手は彼の手に触れて。きゅっと握れば彼の手の温かさに口元を綻ばせてその手を自分の口元へと誘っては彼の指先に唇を軽く触れさせて。体や顔への刺激は脳を活性化させる。そのまま小さく開いた口は彼の指の爪の部分にかじかじと歯を立てて。何かを噛むことも然りなのだがまだ足りない。後少し…やはり彼の匂いでないと自分は完全に覚醒はしないのだと言葉にはしないもののじっと彼を見つめながら再び爪をかじかじ甘噛みして )


  • No.214 by 相馬 光輝  2020-02-21 00:17:58 






埜上?…ッ、痛
( 綺麗な寝顔が何処か苦しげに歪められてやはりまだ薬の副作用が残っているのだろうかと心配になる。然しそれも勿論あるのだろうが其れだけでないようで。相手の口から洩れるのは恐らくは寝言。そして直感だが相手の父親と関わること。優秀で完璧な相手を苦しめる何かが気になったし出来れば支えになりたいとは思ったが、やり方を間違えばその想いはエゴになる。ただ難しいことを考えるのは至極苦手でどうしようか迷っていると相手の瞼がゆっくり開かれ、ボーっとする様子を心配げに覗けば徐に手を取られて。なんだろうと思えば指先を甘噛みされ、そのピリリとした痛みにやや眉を寄せ。続けられる甘噛みと相手の視線に言わんとすることが分かると眉間の皺を深めて「…分かった。分かったから…して欲しいなら口で言えばいいだろ?それともまだ怠いのか?」何処か根負けしたように言うも内心では嬉しいと思っており、甘噛みされる手をそっと引っ込めると相手の負担にならないように相手に上半だけ覆いかぶさり。悪態を履きつつもその声色は優しく自分の匂いを嗅がせるように身体を密着させながら相手の指通りの良い髪を優しく撫でて )






  • No.215 by 埜上 狼苑  2020-02-21 20:29:22 




…お前の匂いが嗅ぎたい…そんな変態じみた事を俺に言わせたいなんてお前、性格悪いな…。



( して欲しいなら口で言えと彼は悪態をつく。しかし拒むでもなくその声は優しいもので。実際匂いを嗅ぎやすいように覆い被さってくれる彼の首に手を回してぎゅっと抱き締め更に密着しながら耳元でそう囁いては首筋にに鼻先を近づけて、ふんふんと彼の匂いを嗅いではカッと目を見開いて「…目覚めた…早くお前の飯…食いたい…こんなに飯が食いたいなんて久しぶりだな…」髪を撫でてくれる手を心地よく感じつつも身体を離しては腹の虫が早く早く栄養をと叫ぶような感じでグーと鳴いて。こんなことはあまり経験がなく久々だと伝えては柔らかく微笑んで )


 

  • No.216 by 相馬 光輝  2020-02-21 20:56:41 







別に匂いが嗅ぎたいって言えとは言ってないよ。…近くによれとかさ。まあ俺馬鹿だしそれくらいド直球のほうが分かりやすくていいけど。
( 少し眉間に皺を寄せて拗ねたふうに言い返すも本気ではなく半分は照れ隠しで。首元に相手の髪が当たれば擽ったげに身を捩り、匂いを嗅がれる感覚に羞恥から目を伏せて。相手は本当に自分の匂いで覚醒するようで先程よりもはっきりとした声が聞こえてくれば此方からも身を起こして相手を見下げて。腹の虫と共に相手から柔い微笑みが零れればドキリとして視線を横に流し「そりゃ…昨日の朝食べてからなんも食ってないからだろ。…飯出来てるぞ。麻婆ではないけど珈琲と野菜のポタージュ。一応パンもある。…足なるべく動かさないほうがいいから暫くはここで食べようかと思うんだけど、いいか?…もし下で食べるなら運ぶよ。」と可愛くない返事をしつつも相手がお腹が空くのは自分の作る料理だからなのかと少し期待して。そしていつもは食事はリビングでとっているが相手の足の負担も考えてここで食べるかと確認を取り )





  • No.217 by 埜上 狼苑   2020-02-22 23:28:49 



…わかった…じゃあ、これからは…“お前の香りに包まれたい…”と言うことにする。


( 聞こえてきた拗ねたような言葉にクスリと笑えば彼の要望に答えてやろうとわかったと口にしては目を細めエアーハグのポーズから少し芝居めいた言い方で情感込めてそう告げて。ツレない可愛げない発言も彼がすれば照れ隠しなのが如実に解るため逆に可愛く感じでしまう。「…ああ、正解だ。─だから尚更お前の料理が食いたいんだよ。そうか…楽だろうが家の中まで横抱きは勘弁だな…ここで食べる。お前の分ももって来い。使っていないテーブルがクローゼットの中にあったはずだ。俺はベッドの上で食べられるように準備をしておく」彼は自分の足を、自分は彼の腕を気遣いこの部屋で朝食を食べることに決めては彼がここで食べるなら料理置くテーブルが必要。確かクローゼットの中に使っていないミニテーブルがあったためその旨を伝えつつ彼が料理を運んでくる間に自分はベッドで食事が取れる準備をしておくと付け加えて。彼がこの家に来る前はよく部屋で食事を取っていたこともありベッドに取り付けることが出来るテーブルを持っていて。丈夫なわりに軽いため今の自分でも容易に持って設置することが可能で使っていた時の名残でベッド付近に折り立たんで置いているので足にも負担はかからなくて )





  • No.218 by 相馬 光輝  2020-02-23 00:38:15 







も…なんでもいいよ。
( 相手の芝居めいた言葉は冗談っぽくもありながら、相手が自分の匂いを好いてくれているのは事実だと知っているだけにその何処か妖艶な姿も相俟って恥ずかしさが込み上げ、手をひらつかせてぶっきらぼうに返して。そのあとテーブルのありかなど聞けばこくりと頷き「分かった。じゃあベッドのテーブルの設置は任せるよ。少しは身体動かさないとなまりそうだしな。ただ足に負担掛かり過ぎるようなら途中でもやめろよ。俺がやるから。」と釘を刺すように言っては先にクローゼットからミニテーブルを取り出して設置して、一旦相手の部屋を離れるとお盆に温め直したスープやパン、淹れ立てのコーヒーなどを乗せて相手の部屋に戻り「埜上、テーブル設置できたかー?」と声を掛けながら部屋の中に入って )







  • No.219 by 埜上 狼苑  2020-02-24 17:17:28 




相変わらず照れ屋さんな奴だな…。



( ぶっきらぼうな態度と此方を気遣ってから部屋から出ていった彼にぽつりと呟きながら目を細めて柔らかく微笑み。任せたと彼に言われたこともありベッド脇に置いてあったテーブルをベッドから立ち上がり手に持つと手慣れた様子でベッドへ設置しては再びベッドへと腰を下ろす。その瞬間にズキッと傷口が痛んではツーと太ももから伝い、足首から床へとポタリと赤い斑点が落ちた時にタイミング悪く彼が朝食を手に部屋へと入ってきては「……傷、開いちゃったかも…?」とりあえずにっこりうさんくさい爽やかな笑顔を向け言葉を紡いでは態とじゃないから怒ってくれるなよと内心思っていて。実際にテーブルは軽く設置するまでは何ともなかった。最後ベッドへ座る際にいつもと変わらずに全体重をかけるように座ったのが原因だろうかと考えていて )



(/こんばんはー。ひょっこり参上させて頂きますっ。二人の色々な事が垣間見えてきてワクワクが止まりませんが、謎解き青年のイベも終えたのでこのあとの流れについてご相談に参りました。ぐっと距離が縮まった二人ですが、こんなお話を入れてみたいとかやりたいとか挟みたいとかありましたら教えて下さいませっ。あ、そうだ…懲りもせずまたイラストを描いてしまいました…埜上なのですが…カメラに背を向けて光輝くんに見せた笑顔と言いますか…描いてみました…(照)https://estar.jp/pictures/25604279



  

  • No.220 by 相馬 光輝  2020-02-24 18:09:47 







あんたは意外とそういうとこおっちょこちょいだよな。
( 部屋に戻って来てすぐに床の赤い斑点に気付いてはやや眉を潜めて、相手の胡散臭い笑みを見遣ると心配しつつ少し呆れた物言いで述べて、とりあえず朝食をそれぞれのテーブルの上に並べてから相手の正面に屈んで「…まあ俺が設置すれば良かったんだよな。…あとで病院行って縫い直してもらったほうがいいかもな。雑菌入って感染症になるといけないし。とりあえず傷の具合見るから脱がせていいか?」と結局は自分の判断ミスで相手の傷口を開かせてしまったようなものなのでやや目伏せて反省し、気を取り直してベッド脇に置いてある病院から処方された消毒やらを一応取り出しては、傷の確認のためなので恥ずかしがるの忘れて何でもないよう脱がせていいか確認して )




(/ こんばんは!そうですね。少しずつですが二人の仲が進展してお互いの気持ちが垣間見えてきている気がします。今後のお話、青年イベでも出てきた埜上さんのお父様の話をしてもいいかなと思いますし、他にはギャグ線で腐女子の漫画家さんに二人にBLのモデルをやってほしいと依頼されるとか…あ、でも探偵全く関係ありませんね…。あとは幽霊廃校から夜な夜な変な声が聞こえるから調査して欲しいとか考えました。背後さまの意見や希望もお聞かせいただけたらと思います!そして埜上さんの貴重な笑顔がイラストで見られるなんて嬉しいです!光揮にだけ見せてくれようとしたのがキュンキュンしました。)





  • No.221 by 埜上 狼苑  2020-02-25 21:46:16 



俺はドジっ子属性は備えていないが…ギャップ萌え…するか?



( 呆れたような彼の物言い。その中に心配の色が滲むのに気づいてしまえば自分にドジっ子属性はないが萌えたか?とおどけて問いかけて。彼が運んでくれた朝食を食べる前に当たり前だが彼の傷の確認が入る。彼の性格上分かっていたことなだけに脱がせても良いかの問いには答えずに素直に自分でベルトを緩めてズボンを脱いでしまえば下着一枚になって「…縫うほどでもない気はするが…」内心、彼が照れなかったのが少々物足りない気持ちもあるが自分を想ってのことなのは彼の言葉で分からないほど自分は劣ってはいない。傷口を彼と改めて見るも少し開いた程度。態々縫い直しが必要なほどではないように思えて。それより彼の作った朝食を欲している胃袋はグーと音を奏でていて )



(/ ですよねっ自分もそう思います!喜ばしい
限りです!色々な案を出して頂きありがとうございます!そうですね…廃学校ではないですがあなた様の提案を纏めさせて頂き且つ私の意見を述べさせて頂きますと…全て盛り込んじゃいたい次第です!腐女子の作家さんは実は高校生で…その子な通う学校には夜な夜な変な声がする…的な流れでも素敵な感じだと思いますっ。そのあとに埜上の父親の話を持って来ちゃっても此方としては問題ありません。その間に光輝くんのお話を盛り込んでもぜんぜん良いですし!寧ろとっても(私が)気になっております(笑)キュンキュンして頂き嬉しいです!埜上も自分がそんな風に笑うなんて思ってませんし…でも無意識ながらも光輝くんに見て貰いたかったのかもしれません…(染々))



  • No.222 by 相馬 光輝  2020-02-25 22:44:47 






ま、確かに埜上がドジっ子は想像つかない。…するかもな。
( 相手のドジっ子ぶりを想像してみるも失敗に終われば想像つかないとクツクツ笑い。ふとギャップ萌えするか?とおどける相手に視線をやれば、普段とは違う少し柔らかな表情に思わず視線を逸らし、“ドジっ子”に対してではなくその表情に対してするかもなと少し恥ずかしそうに小声で呟いて。此方が脱がせていいか問うと相手は先にズボンを脱いでくれて。包帯は血が滲んでおりガーゼと共に外すと痛々しい傷口が現れる。確かに思ったほどは大したことないが素人の判断では不安で。「…縫うほどでなくてもやっぱ一応病院行こ。後でもっと酷くなったらそれだけ病院居る時間長くなるし嫌だろ?とりあえず消毒するよ。沁みるけど我慢な。って…お腹は元気みたいだな。こっちはやっとくから先に食べてていいぞ。」心配しすぎかもしれないがやはり傷口が化膿するのが不安で。だからこれは自分の我儘。少し強引だが病院に行くのを決定事項の如く言うと袋から消毒液を取り出して。そのとき聞こえた腹の虫。思わず自分のお腹を押さえるがその発信源はまさかの相手。少し驚いたように相手を見るも自分の作った朝食を食べたいと思ってくれているのが嬉しくてフッと笑っては、スープなので食べながらでも治療出来るだろうと思い、テーブルの上に置かれるスープに目配せして )




(/ 意見有難う御座います。なるほど…まとめるのもありですね!ですが自分的に廃学校という少しホラーチックな要素を入れたいなぁと思ったのですがどうでしょうか?電気も通ってなくて色々壊れやすかったり立て付けが悪かったり…少し怖い雰囲気を出したいなと思いました。でも夜の学校というだけでも充分ホラー要素はありますし腐女子さんからの依頼というのもとても良い案なんですよね…。あ…今までの話白紙になってしまうのですが別案思い浮かびました。背後さまがご提案頂いた腐女子作家さんが高校生という案でピンと来たのですが、『学内に自分のネームノートを盗んだ人がいるから探して欲しい』という依頼で二人が学生か教師に扮して潜入捜査をするというのはどうでしょうか?廃学校の件については、別件依頼として廃学校を廃墟にして『後日建て壊しをする予定だが夜な夜な変な声がするので調査して欲しい』という依頼にするとか…。言い出しっぺで折角ご意見頂いたのに自分勝手にすみません…。勿論背後さまにご提案頂いた案で進めていく方向でも大歓迎です!)






  • No.223 by 埜上 狼苑  2020-02-26 19:25:49 




だろ?…今、何にしたんだ?……何が悲しくてオッサン相手にズボンを脱がなきゃいけないんだ…まぁ…病院に長くいるのはごめんだし…仕方ないか…。


( 自分がドジっ子だとは想像つかないと漏らす彼に己自身も同じことを思っていたため同意を示すように笑って。しかしするかもなと彼が述べては今しがた自分のどこにギャップ萌えしたのかは謎で何にしたんだ?と問うものの自分の何かしらに彼がギャップ萌えしたならそれはそれで良いと思ってしまったこともあり、それ以上は追求はせずに。傷を見てくれつつ後で彼は病院に行こうと告げてくる。正直病院は退屈極まりなく嫌いなこともあり正直行きたくはなかったがこのまま放置していては彼が変に心配することは理解出来るため渋々病院へ行くことを了承しつつ彼にならともかくオッサン相手にズボンをまた脱がなきゃならんのかと溜め息をついて。自分の腹が珍しくなったのだが目の前で腹を押さえる彼を微笑ましく思い見ていれば先に食べていていいと言って貰えて。しかし彼が自分の不注意で少し開いた傷の手当てをしてくれようとしているのに果たして良いものか。しかしグーグーと鳴り止む気配のない腹の虫に「…どうせこの後、病院に行くんだ。適当で良いから、お前も早く食えよ。…いただきます」そう口にして手を合わせると湯気の出るスープを口に運んで。いつも美味しく食べているが腹が減っているからかより美味しく感じて。スプーンを止めることなくスープを再び掬って味わうように口へ導き「……空腹は最高のスパイスだとよく聞くが…本当みたいだな…相馬…美味いよ」珍しく美味いと彼に告げていて )



(/なんて素敵な…!是非あなた様がピンと来た提案の方がとてもやってみたいです!埜上が教師で光輝くんが生徒に扮して依頼を遂行したいと思いました!腐女子ちゃんの依頼と校長や教頭の依頼のダブル遂行とかどうですかね?!(興奮)本当に素敵な流れすぎてやりたいです!是非やりましょう!(強引)その時に朝のヒトコマ(光輝くんが埜上を起こしにきてくれる所)でやってみたいことがあります…。声を変える変声器(字合ってますか?/聞くな)を完成させた埜上は部屋の外から呼び掛けてくれる光輝くんにそれを使ってからかう…というのをやってみたいなぁと思っております…。謎解き青年の回で1%くらい埜上は女性かもと思っている光輝くんに変声器で女性の声に変えて…とか楽しそうかなと… )


  • No.224 by 相馬 光輝  2020-02-26 20:40:05 






別にー。…でも超セクシーで胸でっかい女医さんよりはオッサンのがいいだろ?
( あまり追及されないのを良いことに此方も軽く返しては病院を渋る相手を見て小さく笑い。でも自分も病院は苦手なので気持ちは分からないでもない。そして確か相手は女性が苦手。もしかしたら母親に原因があるのかな、なんて考えつつも場の空気を茶化すように揶揄い気味に言っては、何だかんだ病院に行くことを了承してくれる相手に心を許されているのを感じて嬉しく思い。「りょーかい。…あー、ほんとそうだよな。空腹のときに食べる焼肉は超最高。……ま、一応埜上の怪我が早く良くなるようにって気持ち込めて作ったからな。…消毒つけるぞ。」此方を気遣って傷の手当は適当にしてご飯を早く食べるよう勧めてくれる相手の優しさに笑みを向けて軽く頷きつつ、続くことばにも同意して。いただきますとちゃんと言ってくれるのに擽ったく思っておれば相手からの“美味しい”の一言。今まではまあまあだったり、食べられるだったり遠回しな誉め言葉だったがその直球の一言に目を見開いて。段々とその一言が胸に沁み渡れば表情を綻ばせて嬉しさを噛み締めるようにやや顔を俯かせ。それから照れ混じりに小声で気持ちを込めたと告げては、消毒を付けたコットンをピンセットで持って患部に慎重にゆっくりとあてて )




(/ 提案乗っていただき嬉しいです。有難う御座います。埜上さんの教師姿さぞかっこいいことでしょう!光揮は年齢的にコスプレになりかねないですが留年してたとかで誤魔化せば大丈夫ですよね…あと童顔とかで。ダブル依頼いいですね!えっと…腐女子さんかの依頼が盗難犯を探すことで、校長と教頭からの依頼は廃校舎と建て壊しの件についての依頼ということでよろしかったでしょうか?そして朝の一コマについてのご提案!とても素敵だと思います。変声器…合ってると思います!電話機、電話器って両方見かけますしどちらでもいいかと!それはともかく、埜上さんの悪戯(?)もぜひやりましょう…!光揮も楽しんでくれると思います。)







  • No.225 by 埜上 狼苑  2020-02-27 17:39:53 



……言っとくが俺は女が怖いとかじゃないからな。興味がないだけだ。美しいものは美しいと感じるし、それが外見であったとしても変わらない。こういう仕事をしているんだ、女相手に色目を使うことだってある。付け加えるなら面倒な事が嫌いだから面倒な女は嫌い…と言った感じだな…。


( 自分の女嫌いを彼がどう解釈しているのか気になる発言にピクリと眉を動かす。よもや自分が女に近づくことも恐怖に感じて出来ない男だとは思われてはいないだろうが人の心など全ては把握出来ないため万一、憶一の可能性を考えては言葉紡いで。実際こういう探偵業は情報こそ要。依頼内容によってはその情報を握っているのが女なら接触しなければならない。色目を使い懐に入る込む必要がある場合もあるし、現にそれを自分はしてきた。女嫌いなら到底出来ない芸当で。しかし色々と拗れて面倒な事になったこともあるので総じて色恋が絡むと面倒臭くなる女は苦手なのだと伝えつつ再びスープを飲むのを再開しては太股に感じた痛みに表情は変えずに優しく消毒してくれる彼のされるがままになっていて。美味いと口にしたのは初めてのこと。彼の反応は言わずもがなで。こんなにも嬉しそうな顔をするのかと微笑ましくなっては口許に笑みが浮かんで )



(/ 素敵すぎる提案に乗らないなんて勿体ないことは致しません!ありがとうございます…フレームのない眼鏡にスーツに白衣とか着させてみようかなと思っております。光輝くんなら大丈夫です!学生服姿絶対似合います!ですです。腐女子生徒からは盗難依頼に校長と教頭からは廃校舎の建て直しの件でのダブル依頼でお願い致します!よかったです!謎解き青年イベでのあの下りから閃きましたっ。提案を承諾して頂けて嬉しいです!では頃合いを見計らって朝の一コマに場面転換しちゃいますねっ。 )


 

  • No.226 by 相馬 光輝  2020-02-27 19:05:24 







んー…そうか…。そう言う意味では俺も女は苦手かも。思ってることと真逆のこと言ったり、それを読んで合わせてやっても気分によってご機嫌斜めだったり…まあそこが可愛かったりするときもあるんだけど…基本面倒くさいんだよな。俺に女運がなかっただけかもしんないけどさ。埜上が女が怖いとは思ってないよ。
( 相手の返答を少し首を傾げながらも聞き入れて、自分も女性というよりは“面倒な”女性は苦手だと同意して頷き。ただやはりどうしても引っかかる。あの時青年が出した指令。指令の内容を自分は実際に見ていないので定かではないが、こんな理由の“女嫌い”を態々指令にだして相手に告白させるだろうかと。まあ考えても仕方ないことだし杞憂ならそれで良い。とりあえず相手の思っているような印象は抱いていないと首を横に振って。「よし、終わった。…じゃ俺もいっただきまーす。あ、麻婆も頑張って作るから楽しみにしといてな。」消毒を塗り終わって包帯を綺麗巻くとズボンを履かせる。この時、ちゃんと見ていれば相手が男だと分かったのだがそのことは頭になかったので気付かず、自分もミニテーブルの前に座ると手を合わせてスープを食べ始め。先ほど美味しいいと言われたことの嬉しさがまだ残っており、次の麻婆も頑張ると意気込んでは笑顔を向けて )



(/ 此方こそ感謝です。おお、縁なし眼鏡に白衣いいですね。かっこいいです。理科の教員でしょうか?光揮大丈夫ですか?多分ぶつくさ文句言うと思いますが埜上さんと学校に一緒にいけるのはとても喜ぶと思います。ダブル依頼について確認有難う御座います。把握致しました…!素敵な閃き有難う御座います。場面転換についても了解です。次くらいが頃合いかなと思いますが、もし此方が転換したほうが都合がいい場合はおっしゃってくださいね!)





  • No.227 by 埜上 狼苑  2020-02-27 23:20:43 




そうか…ならいい。お前も似た感性を持ってるみたいでよかったよ。



( 彼の具体的過ぎる女あるあるを聞けば似た感性を持っているように感じては爽やかに微笑んでそう告げて。自分がスープを味わっているうちに彼から終わったと声が聞こえてくればズボンも履かせてくれる気遣いに柔らかく笑みが浮かぶ。自分で脱いだのだ、自分で履いてもよかったのだがそこは彼の気がつくところで。いただきますとの声に漸く彼も食べ始められるか…少しスープが冷めてしまっているかもしれない等気にはしつつもその後に続いた言葉に「……ああ…楽しみだ…」素直にそんな言葉を溢して。彼の笑顔が愛らしくてずっとこんな笑顔を見ていたいと思っては作って貰える麻婆も楽しみにしつつ彼の負担を減らすため早く怪我を直さないとなと改めて感じていて──)



(太股の怪我も完治した頃。一つの依頼が舞い込む。それはとある建て替えを予定している高校からで。依頼主はそこの校長と教頭の二人。どうやら夜な夜な声が聞こえる等噂が絶えない学校のようでそれの解明と調査を依頼されて。生徒には有らぬ恐怖心や不安感を与えたくないとの配慮で自分達は教師、生徒として学校に潜り込む手筈になっており。校長や教師やその他の教師達にのみ自分達の存在は明かされていて。そんな大きな依頼が舞い込んだ次の日。自分達は学校に行かなくては行けないため珍しく目は覚めているのだが彼が起こしに来てくれるのを待っていて。それは昨日完成したお手製の変声器を試したいからでもあって。ちなみに今は女性の声にのみ変換が可能。彼はまだ謎解き青年での一件を引きずっているように思えては実験してみようと変声器を構えつつ、にやにやしながら部屋の外の気配に集中して )



(/ ご賛同頂きまして、ありがとうございます。そうですね、理科です。実験とかやらせたいです…。全然問題はありませんとも!絶対に似合います!埜上も何だかんだ光輝くんと一緒に変装しての任務は楽しいと感じるはずです。場面転換しちゃいましたっ!埜上の悪戯…お楽しみ下さいませ…。 )




  • No.228 by 相馬 光輝  2020-02-28 02:50:14 






( 相手の足も自分自身の腕の傷も完治するころ、最近では割と大きな依頼が舞い込む。それは学校潜入を兼ねたもの。嘘を吐くのが苦手な自分が生徒のふりを出来るか不安はあるが久々の学生気分を味わえるのは楽しみで。しかも潜入捜査とはいえ相手の授業を受けられる後にも先にもない貴重な機会。またとない経験が出来ると思えば依頼とは分かっていてもワクワクしており、朝から張り切って朝食を作ればいつもの様に相手の部屋の前にいって。「おーい、朝だぞー。埜上起きてるかー?」相手の企みなど露知らず、トントンと軽いノックから始まっては優しめに声を掛けて返答を待ってみて )




( / 実験いいですね。埜上さんの実験…何かすごいことしそうです。場面転換も有難う御座います。光揮はどうなるか…は本編でということで背後はこの辺りで失礼しようかと思います…!)





  • No.229 by 埜上 狼苑  2020-02-28 20:22:45 



“…起きれなぁい…貴方の香りじゃないと起きられないって…何度言ったら分かってくれるのぉ…早く私を起こしに来て…?”



( 彼の声が部屋の外から聞こえてくれば早速実験開始。カチッとボタンを押しながら変声器に向かって声を出して。変声器はもちろん成功。変声器を通して自分の声が可愛らしい女性の声に変わっているのが確かに聞こえて。さて彼はどんな反応をしてくれるだろうか…期待をしつつも本当に実際に彼の香りを嗅がねば起きられない体になっていて。あの香りはなにものにも変えがたい。落ち着くし爽やかな覚醒を脳にもたらしてくれる。そして何より彼の反応を間近に見られるしぬくもりも感じられる。とにもかくにも彼の反応が楽しみで仕方がない。敢えて布団を頭まで被っては彼が部屋の中へと入って来てくれるのを待っていて )




(/あはは、凄いことさせちゃいますか?いえいえ…ですね。此方も楽しみです。光輝くん、どうなるんだろう…。はい、わかりました。お話しできて嬉しかったです。では、また…)


  • No.230 by 相馬 光輝  2020-02-28 22:06:47 






……!?
( 声を掛けて暫く、反応がないのでいつものようにドアノブに手を掛けて扉を開けようとした時、中から聞こえてきた声にビクリと肩を震わせる。それはこの部屋の中から聞こえるはずのない声。思わず今自分が開けようとしている部屋の扉が相手の部屋であるか周りをきょろきょろして確認しては、再び扉を見てこくりと唾を飲み込み。まさか相手が女を連れ込んだ…いやいやそんなはずはない。では何だと言うのか。そこではたと思いつく。いつぞやの謎好き青年での一件を。頭の中をぼやぼやと浮上する忘れかけていた“相手は女かもしれない説”。「…いやいやいや…、」あり得ないだろと首を横に振るも、考えれば考えるほど今の声の理由をつけるには“その説”が濃厚に思えてきて。でもだとしても口調が変わるだろうか?いや、仮に本当に相手が女だとしたら寝ぼけていて声と口調が変わってもおかしくはない。と暫く一人少ない脳みそをフル稼働させ。もう一度声を掛けて確認をしようかと思ったがどちらにしても相手を起こすのに部屋の中へは入らなければならない。すこし躊躇いながらもゆっくりとドアを開いては部屋の中を覗きながら室内に足を踏みいれて後ろ手に扉を閉ざして。それからベッドの上のふくらみを見ては扉の前から少し首を伸ばして相手の方を見て「埜上、朝だぞー、」ともう一度控えめな声で声を掛けてみて )





  • No.231 by 埜上 狼苑  2020-02-29 21:03:05 




“…相馬…くん…もう…私今日起きなくて良いの…?もっと近くに…早く…来て…?本当に起きられないの…”…ああ…捲るなよ…おはよう。変声器完成したな。これで女装とかすることになっても大丈夫だな。



( 彼の気配と声が近づいてくるのを感じてはどんな反応をしてくれるだろうかとベッドの中で息を潜めているも一行に此方の方にまで近づいてくる様子のない彼に変声器を使い、導いて。女性の声に変えて話しているとぺらりと捲れた掛け布団。変声器と自分の姿が露になれば笑み浮かべて変声器を離して自分の声で捲るなと告げつつもさもこれからくる依頼に対応出来るようにしていたんだとばかりに言葉を紡いで。「いざって時はあった方が良いだろ?……相馬…お前の匂いに包まれたい…こっち…来い」何はなくとも彼の香りを嗅がなければ完全には脳は起きない。芝居かかったように口にするもその表情は穏やかで )






  • No.232 by 相馬 光輝  2020-02-29 22:34:16 






……ッ、
( “相馬くん”と聞きなれない呼び方をされてやっぱり女の声は聞き間違えではなかったと思うと思わずまた部屋から飛び出してバタンと扉を背にして閉ざし。「落ち着け。…埜上が女?…いやいや…、一回頭冷やしに顔洗いに行こうかな…」スゥと深呼吸しては混乱する頭を落ち着かせようとするも上手くいかずに。もし相手が女だったら自分はこの先どう接していったらいいのだろうと本気で悩み始め、一度顔を洗いにいこうと洗面所に足を進めようとするも確認するなら早い方がいいだろうかと思い直して。「…てか確認って声が女でも見た目は埜上のままの可能性もあるのか…」ブツブツ呟きつつ、どのみち相手を起こしにいかなければならないので、覚悟を決めては再び扉を開けて部屋を恐る恐る覗き。まだ布団の膨らみはそのまま。ゆっくり近づいて布団を捲ってみるとそこにはいつもの相手といつもの相手の声。ぽかんと拍子抜けしては相手の喋っていることは理解しつつも頭に中々入ってこずにベッドから少し後ずさって「…埜上、女なのか?」と変声器の事実を知らされても尚、もしかしたら本当は女だということを隠すためのカモフラージュの二重の演技なのではおバカな思考に走り、純粋に相手が女なのではと信じはしめてはまた一歩あとずさって )






  • No.233 by 埜上 狼苑  2020-03-02 21:00:56 



ああもう…まどろっこしい…匂いを嗅がせろ…相馬…。


( 一歩また一歩と自分から離れていく彼にチッと舌打ちすれば今は焦らされたくない気持ちが大きくベッドから立ち上がれば彼に近づいてその腕を取り引き寄せてやや強引にその体を抱き締め匂いを嗅がせろと耳元へ低く囁いて名前を呼び。首筋に顔を近づけ彼の匂いをすんすん嗅げば頭はやはり冴え渡っていけば「…変声器だと言ったろ?疑うなら触れ。すぐに分かる。…って俺がからかったからか…俺は女じゃないよ」満足いくまで彼の匂いを嗅げて高ぶった気持ちは落ち着いていく。疑うなら触れと口にしたものの元はと言えば自分が彼をからかったから。自分は女じゃないと改めてきちんと口にして )






  • No.234 by 相馬 光輝  2020-03-03 01:32:36 






…ッわ!
( 舌打ちが聞こえると反射的にビクッとなりヒヤリとするも何か考える前に手を引かれてはそのまま相手の上に倒れ込み。いつもの相手の声が耳元を擽って首筋に相手の髪が当たってその擽ったさにギュッと目を閉じて耐えていたが、また相手の声が聞こえてくると薄っすらと目を開いて。「…女じゃない…、」相手の言葉をポツリと復唱しては相手の上に覆い被さったまま、馬鹿正直に相手の言葉を受けと取って片手をゆっくりと下へ移動させて。そろりとたどり着いた場所。軽くむぎゅっと握っては自分の持っているものと同じものを感じてカァと頬を染めてはすぐ手を引っ込めて。「…女じゃない。」先程と同じ言葉を今度は確信を持ってはっきりと呟いては顔を見られないように相手の肩口に額を押し当てて「……良かった。…俺あんたが女だったらどうしようかと思った。あとあの変声器使うのもうやめてくれ。…あんな声より埜上自身の声のが好きだから。」と顔を上げないままボソボソ呟いて相手の胸元あたりの服を軽く握って )





  • No.235 by 埜上 狼苑  2020-03-03 11:48:22 



…驚いた…意外と大胆に触るんだな…?もっとソフトタッチかと思った…こんな風に…。


(触れと言ったのはもちろん自分。しかし思っていた触れられ方よりダイレクトに触れられた事に素直に驚いたと口にしつつもすぐに揶揄るように口角は上がって。自分の思っていた触れ方は…そう言葉を続けながら覆い被さる彼の服越しにするりとなぞるように触れてはその手を頭に導いて彼の頭をくしゃくしゃと撫でて。「……ああ、変装する時以外とお前には使わない。悪かったな…」自分の声が好きだと言われ擽ったい気持ちになりつつも嫌がることはしないと謝って。同じものがついているのにあの反応はやっぱり初なんだなとも思っては「…そう言えば時間…大丈夫か?」今日は依頼された学校へ行く日。自分達は変装しなければいけないこともありぽつりとそう呟いて )


  • No.236 by 相馬 光輝  2020-03-03 12:56:27 






…ンッ…ばか、あんたは触らなくても良いだろ。
( ビクッと身体を震わせて顔を赤くしては握っている胸元の服の皺を深くして悪態を吐くも本気ではなく。髪を撫でられると心地よく大人しくして謝る相手には照れもあって顔は上げないままふるふると首を横に振って。「…ん、リビングに一式全部準備しといたぞ。でもその前に朝食。今日はホットサンドにしてみた。……先に行って珈琲淹れてくる。」時間は大丈夫か聞かれて頷くと漸く顔を上げて視線を合わせてはむくりと相手の上から退いてベッドから立ち上がり、まだ恥ずかしそうにしながら視線を泳がせて、そのまま先に相手の部屋を出て行って )


( そして二人で朝食も終えて変装用の着替えに腕を通す頃、自分は今日行く学校の制服を事前に校長から借りていて、数年ぶりの学生服に気恥ずかしくしつついそいそ着替え。ブレザーの下にフード付きのパーカーを着て軽く気崩して、跳ね気味の茶髪はこの日の為に黒く染め、櫛で軽く整えてぺしゃんと落ち着かせ、いつもしているピアスも外した。学生鞄の中には今回必要そうなものを詰め込み準備ができると相手の元へ向かって「…埜上、準備出来たぞ。…やっぱ俺変じゃないか?23にもなって学生の変装とか…コントにしか見えないと思うんだけど…」自分のかっこうに全く自身が持てずに相手に見せながら自分の出で立ちを見て眉を寄せて )





  • No.237 by 埜上 狼苑  2020-03-03 23:10:36 




お前も触ったんだから、良いだろ?



( 真っ赤になり恥ずかしそうな彼の悪態は悪態にあらず。可愛い…愛しい…言葉にすれば陳腐になる感情は確かに自分の心に存在している。今までこんな風な感情を抱いた人間は…。時間が許すならまだこうして彼と戯れていたいが先に行くと自分から離れて部屋から出て行くその背を見送り。今しがたまで彼の髪に触れていた手をきゅっと握りベッドから立ち上がればリビングへ向かって──)



へえ、似合ってるじゃないか。びっくりするほど違和感ないな。ま、俺が着るわけにも行かないし…生徒達に接触するなら生徒の方が自然だろ?それに一度に二人の教師を就任させるのも不自然に思う奴も中にはいるかもしれないってことだったからな。…そうそう、俺達の間柄は従兄弟ってことになってて一緒に暮らしてるってことになってるから無理して距離取らなくて良いからな?…いつもと違って新鮮で黒髪もなかなか…悪くないな。


( 彼の作った朝食、珈琲を残さず平らげては彼が用意してくれていた白いワイシャツにベスト、背広とスーツ姿に身を包んで。ネクタイもきちんと締め、黒髪を後ろに撫で付け完全にオールバックにしてワックスで固める。いつもはここまでキチッとした格好はしないため窮屈に感じるも仕事は仕事。割りきれないほど子供ではなくて。学校に行けば上から白衣を羽織ることになる。変装ということもありフレームのない眼鏡をかけては着替えは終わり。同じように着替え終わった彼と対面してはいつもの雰囲気とは別人のような彼の姿。でもやはり彼は彼。茶色かった髪色が黒になっただけで随分印象が変わるんだなと思いつつ似合ってると笑み浮かべ褒めて。自分達の学校での関係性を彼に伝えては変に距離を取る必要はないと告げながら改めて黒髪も悪くないと付け加えて )


  


  • No.238 by 相馬 光輝  2020-03-04 00:45:31 







まあ…そうだよな。でもあんたが違和感ないってなら安心した。生徒達との接触は任せといて。これでも一応集団に溶け込むのは得意なほうだから。で、俺達の関係は従兄弟だな。
( 相手の説明を聞けば納得して頷きつつ相手がこの格好に違和感がないと言うなら問題ないだろうと少し安堵して息を吐き出す。相手は仕事には妥協しない人間。もし本当に違和感があればそれを指摘するだろうから自信が持てて、それと共に嬉しい感情も沸いて。そしてどうせなら相手の役に出来るだけ立ちたい。今までは失敗ばかりで相手に迷惑を掛けることのほうが多かったから今回は持ち前の人の輪に入っていけるコミュ力で少しでも生徒達から情報を得て相手の力になろうと意気込み、任せてといてと頷いて。二人の間柄が従兄弟関係なのも確認しながら、やはり細かいことまで配慮できる相手はすごいなと心の中で感心して。そこで最後に黒髪のことを悪くないと言われると小さく目を見開き恥ずかしさから目を伏せる。実は本当は似合っていないのではないのかと思っていたので嬉しく。「……埜上もその…似合ってるよ。何着てもかっこいいけど、なんていうか男前だし出来る教師って感じする。まあ実際天才だから出来るんだろうけど…イケてるよ。」実際相手の変装を一目見たときから鼓動が早まり直視できずにいた。元々整った顔立ちでスタイルも抜群だから何を着ても似合うとは思っていたが、こうして間近でみると良い男が際立つ。きっと教師からも生徒からも人気が出るんだろうなと思いつつも如何せんそれを表現できるボキャブラリーがなく、不器用ながら相手の格好を褒めると気恥ずかしそうに自分の黒くなった前髪を弄りながらチラリと相手を見遣り。「…それで、学校までは何で行く?コート着れば生徒ってのはバレなさそうだから俺の運転でバイクでもいいけど。」まだ恥ずかしさを残しながら学校の交通手段を聞いては早まる鼓動を落ち着かせて )








  • No.239 by 埜上 狼苑  2020-03-05 01:03:38 




……ああ、お前に任せる。



( 今回は彼のコミュニティー能力の高さが遺憾なく発揮出来るであろう依頼。任せてくれと告げる彼に元よりそのつもりだと言わんばかりに目を細めて穏やかに微笑んで任せると口にして。自分が褒めたからだろうか、彼が喜んでいるように見える…のは自惚れではないよう。変装した自分の姿を彼なりの言葉で褒めてくれるその言葉がどんな賛辞より嬉しく感じていて。彼も自分に褒めらられこんな風に感じてくれたのだろうか…そんな風に考えつつもこれから学校へ行く交通手段にバイクを挙げられ「そうだな…バイクで行こう。帰りは人目があるだろうから俺が運転する…分かったか?─光輝」そうしようと頷いては行きは良いが帰りは下手をしたら人目がある可能性がある。そのため自分が運転することを伝えてはそのまま彼の脇を通る際に分かったかと名前を口にしては返事を聞かずとも答えは分かっているためそのまま玄関へと向かっていき )


  • No.240 by 相馬 光輝  2020-03-05 02:01:05 







おー、了解。…──!?
( 相手の心情は露知らず諸々を一任されると嬉しそうに頬を緩めて、バイクのことを了承して頷くも去り際に聞こえた呼び名に目を見開いて。相手から初めて呼ばれた下の名前。はじめは頭が回らずに真っ白になっていたが段々名前呼びされたのを実感してくると口元を手の甲で抑えて俯いて。じわじわと熱くなる胸に喜びを噛み締めながらグッと拳を握ると鞄を肩にかけ直して相手の後を追って )


( 結局名前呼びのことは深く追求せずに嬉しさを噛み締めて学校付近の駐車場についてはヘルメットを外し二人で降りて。早速学校へ向かおうとするもそこでふとあることに気付いて。先ほどの呼び名。もしかしたら認めて貰えたからではないのかもしれないと。浮かれてしまったがもし違っていたら…その可能性を考えながらチラリと相手を見て「埜上…そのもしかしてさっきのって学校で俺の呼ぶときのための予行練習とか?…てか俺はあんたのこと埜上先生って呼べばいいのか?」此れから先、自分たちの関係は教師と生徒、そして従兄弟。従兄弟と言っても苗字は違うから今まで通り『相馬』と呼ばれると思ったがもしかしたら相手は下の名前で呼ぶことを想定していたから、さっきの呼び名は自分が急に相手から呼ばれて照れないようにするための練習だったのではと勘ぐってしまい。ついでに相手の呼び方も確認してはジッと相手を見て )






  • No.241 by 埜上 狼苑   2020-03-05 17:03:44 




…ああ、練習と言うか…この依頼中はそう呼ぶぞっていう通達…だな。校長達が俺達のやり取り見て仲が悪いと思ったのか…仲違いして依頼が達成されない可能性を考えたようだ…お前を名前で呼んだら親睦も深まって万々歳だとごり押しされた。お前が嫌なら元の呼び方に戻すが─ああ、俺は先生付けで構わない。


( 彼を初めて名前で呼んでみたもののどうにもしっくりこない。“相馬”と呼び慣れていたからというわけでもないようにも感じて首を捻るもヘルメットを装着してはエンジンをかけて先に乗った彼の後ろにいつものように跨がり席へと乗って。走り出すバイクにしっかり彼へとしがみついてそのまま学校へと向かって──学校の駐輪場へバイクを停めて二人、バイクから地面へと降りて。ヘルメットを外しては彼からの問いかけにそちらへと視線を向けるとその質問に涼しい顔で答えて。実は依頼を受ける際に校長達の前で自分達の間では普通のいつも通りのやり取りなのだが軽い言い合いをしてしまったこともあり、依頼の受理後の帰り際にひそひそと二人に仲が悪い姿は風紀も乱れるため依頼成功率を高めるためにも名前で呼んで周りに仲良しアピールではないがその方が学校の雰囲気も良くなると言われたこともいきなり名前を呼び出した理由で。しかし彼が不快なら例え依頼主のお願いであっても自分はそれを聞くつもりはない…何故ならそれこそ依頼を失敗しかねないからで。ジッと此方を見つめる視線に本当は名前で呼ばれるのは嫌だったのだろうかと思いつつも彼からの確認にはそれで構わないと頷いて )




  • No.242 by 相馬 光輝  2020-03-05 18:05:52 







本当にそれだけ?…ふーん。…でもあんまり仲良し過ぎても依怙贔屓だってよく思わない生徒もいるだろうしその辺は気を付ける。…別に、あんたの都合がいいように呼べばいいよ。
( 涼しい顔で答える相手に浮かれた気持ちは凪いでいき一人落胆して。別にあの名前呼びに特別な意味などなにもなかった。一人期待した自分が馬鹿みたいで、だとしてもあんな期待させるような呼び方をしなくても従兄弟関係にすると伝える時に言えばよかったじゃないかと自分勝手に相手を責める。でも相手には悪気はなかったのだし仕事上の話だ。それを自分が一人で勝手に舞い上がっただけ。相手を責めるに責められず行き場を失った感情がぐるぐる渦巻いては素っ気ない返事をして相手の胸元にバイクのキーを押し付けると一先ず二人で校長室に挨拶に行くために校舎へと足を進めて )



『ねえねえ、相馬くんって新しく赴任する埜上先生の従兄弟なんでしょ?先生ってどんな人なの?』『さっき別のクラスの子が職員室で見かけたって言ってたけど超イケメンだったらしいじゃん』
( 校長室での挨拶を終えて自分たちは一旦分かれて、自分は今回の依頼で編入することになるクラスに来ていて。既に担任の案内のもと自己紹介済み。ちなみに担任も自分が潜入捜査で来ていることは知らないため、本当に生徒だと思っている。今回の依頼の原因がなにであるか分からない以上、校長と教頭以外の教師たちも調査要員のうちだから。そして今はホームルームを終えた空き時間で生徒達に囲まれ、いち早く相手のことを聞きつけた女子生徒たちに質問攻めにあっていて。中身は23歳なので相手のお墨付きがあったとはいえ正直不安はあったが誰も自分が成人男性だと疑う生徒いなくて。騙しているようで気負いはあったが仕事と割り切っては質問してきた女子生徒に笑顔を向けて「そうだなぁ、とにかく頭が良くて切れ者…あとはこのあとの授業で見た方が早いかも。」と相手が性格も変えて変装してくるかもしれないため当たり障りなく答えて。そのあとも会話を続けるうちに例の夜な夜な聞こえてくる謎の声の話題になって、その声は昨日も聞こえたらしく。生徒たちの話に耳を傾けつつ時折相槌を打ったり質問したりして話を合わせて情報を聞き出してはチラリと時計を見て。そろそろ始業時間。仕事とはいえ相手の教師姿はひそかに楽しみにしていて学校から借りた教科書やノートを取り出しながら生徒達と会話して )





  • No.243 by 埜上 狼苑  2020-03-06 05:51:29 




ああ…ってか何で怒ってるんだ…?



( 彼の内情までは分からないことから突如素っ気なくなった様子に瞳をぱちくり不思議そうな表情を浮かべつつもそのまま彼と校長室へと共に向かって。彼は一足先に教室へと向かっては校長からくれぐれも彼と喧嘩をしないようにと釘を刺されつつお願いしますねと年を押されて。一番目は科学の授業が彼のいるクラスでの授業を行わなければいけない。失礼しますと口にしては校長室から出て彼のいるクラスへ向かいガラガラと扉を開けて。教室の中に入れば先程の校長室の後に言われた台詞にちらりと彼に目配せして。そして教卓へと移動してきてチョークを手に持ち、黒板へカッカッと音を響かせ自分の名前を書きチョークを置いて手を叩きくるりと生徒達へ向き直り「おはようございます。俺はご病気の磯田先生の代わりに今日赴任してきた埜上 狼苑です。よろしくお願いします。…堅苦しい挨拶はこのくらいにしておいて…俺から言うことは一つだけだ。俺の授業を真面目に受ける意思がない者は出て行ってくれて構わない。聞く意思がない奴に俺も教える気はないからな。……誰も出ていかないのか?……よろしい。では授業を始める。教科書120ページを開いて」爽やかな笑みを浮かべて挨拶を紡ぐも、それも長くは続かずに表情は穏やかながらもぴしゃりとそう生徒達に言ってのけて。ぽかんと生徒一同しつつも誰も出ていくことはなく、満足げに口角上げては自らも教科書を開いて授業を開始させて。分かりやすく的確にがモットー。小難しいことを言っても生徒達は理解が出来ないだろうと要点を黒板へと書き出し、補足の説明やユーモアを交えた解説を行っては独自スタイルの授業を展開させていき )


  • No.244 by 相馬 光輝  2020-03-06 07:56:40 







( 相手の授業の掴みは完璧。相手の見た目もあって教室の中がはじめは色めき立っていたが授業が始まれば、生徒達はどんどん相手の授業に引き込まれていって。魅力的な声に底知れない知識を生かしたたぐいまれない授業は確かに分かりやすく、おそらくこのクラスの中で一番馬鹿な自分でも何となくは理解できて。相手の授業をもっと聞いていたい気持ちはあったがあくまでこれは依頼である。自分は良い成績を取りに来たわけでも楽しいスクールライフを送りにきたわけでもない。自分の席は校長の計らいで一番後ろの角の席だったので後ろから教室全体が見渡せる。ちなみに夜な夜な聞こえる謎の声は主にこの教室あたりから聞こえるとのこと。しかもその声は日によって男だったり女だったりするとか。さらに言えば謎の声の原因を突き止めようと教師たちが夜に見張りに来たこともあったらしいがその日に限って謎の声は聞こえなかったらしく。兎にも角にも聞こえる場所が此処ということでこのクラスに編入になったわけだが、流石に授業中に怪しい動きをするものはいなくて。そんな時に隣の女子生徒からトントンと机を叩かれて一枚のノートの切れ端を渡される。何かと思ったが女子生徒は既に黒板を向いていて相手の授業を楽しそうに聞いていて。ノートの切れ端を開いてみると“お昼休みに埜上先生と屋上に来て”と書いてあり。何故相手と…と思ったがとりあえずは相手の授業に耳を傾けて。相手の授業は分かりやすい。が、今まで勉強をしてこなかった自分にとっては意味の分からない言葉が何度も出てきて頭の中に入ってこない。そうなると襲うのは睡魔。相手の声が好きで落ち着くということもあって段々瞼が重たくなってくればこくりこくりと船をこぎ始める。これは依頼だから起きねばという気持ちに反して相手の声は心地よい微睡みへと誘い、そういえば高校時代は眠たくなる時に限って授業中に当てられてたっけなんて思い出しながらカクンと頭を下に向けて居眠りを始めて )





  • No.245 by 埜上 狼苑  2020-03-06 11:56:44 




…俺の授業で居眠りとはいい度胸だな?従兄弟じゃなかったらつまみ出してたぞ…次寝たら…キス…するからな?



( いびきこそ聞こえてはこなかったが彼が居眠りをしていることにいち早く気づいてはジト目で見ては教卓から彼の席へと徐に近づいていき手に持っている教科書を丸めて額辺りをパコンッと軽く叩いてから流れるように丸めるのを解いてその背を教科書の角辺りでツツーっとなぞるように這わせてからだめ押しに耳元で囁いて。一番最後の部分は彼にしか聞こえないような声量で告げ教卓へと戻っていっては授業を再開させて。人前だろうが自分には関係ない。やろうと思えば出来るため時折ちらりと彼を確認するように視線を向けて授業を進めていって )



 

  • No.246 by 相馬 光輝  2020-03-06 14:11:42 






あたッ……んなこと言ったって先生の声が子守歌に聞こえるから…っ、
( 額の衝撃に痛くはなかったが小さく声を上げては額を摩りながら少し気だるげに相手を見上げて抗議するも、背中に当たる教科書の硬い感触にゾクゾクとしてピンと背筋が伸びて。加えて聞こえてきた囁きにバッと片耳を塞いでは顔を赤くして恨みがましげに相手を見据えるも、特に本当に嫌と思っている訳ではなく内心では起こしてくれたことに感謝していて頬杖をつくと再開される授業を聞いて。それにしてもキスするとは本気で言ったのだろうか。いや揶揄いに決まってるだろと起きてはいるが授業とは全く関係ないことを考えていると隣から視線を感じて、ちらりと横を見ると先程ノートの切れ端を渡してきた女子生徒が何やら目を輝かせて此方を見ていて。「…?」なんだと思うも軽く愛想笑いをしては相手が授業をする様子をぼんやり眺めていて。そして授業終わり。相手と話したかったが既に相手の周りには人だかりが。『先生の授業すごく分かりやすかったです。ここも分からないんですけど教えていただけませんか?』『あ、ずるい!俺も教えて欲しいです。』『それより先生って何歳なんですか?彼女さんいます?』と大人気も大人気。思春期には相手の大人の魅力が堪らないんだろうなぁと考えながら、話し掛けられないのなら仕方ないとこの高校は休み時間ならスマホを触ってもいいのでスマホを取り出すと“俺の隣の女子、早川さんが昼休みに俺とあんたで屋上に来てほしいってさ。俺は今から他の生徒とテキトーに話して情報集められそうなら集めとくよ”と駐輪場での出来事は気にしていない素振りのメッセージを送ってスマホをポケットにしまうと話し掛けてくれた男子生徒に笑顔を向けて、生徒たちに囲まれる相手を気にしつつも会話を始めて )






  • No.247 by 埜上 狼苑  2020-03-06 22:20:47 




…お前ら…俺の貴重な休み時間が…ああ…わかった…教えれば良いんだろ…ここは、こうで…お前はどこが分からないんだ…?…勉強のこと以外には答えないからな…はい、次…ないな?よし…じゃあ…解散。



( 彼は結局眠ることはなくきちんと起きていて。チャイムが鳴れば授業は終了。さて、さっさと教室から出るかと思えばそんな自分の心情知らずに男女問わずで生徒たちが周りにわらわら集まり始めて。色々な質問をしてくる生徒たちにぽつりと本音溢しつつも一人一人質問に答えていって。普段はあまり吸うことはないのだがストレスを特に感じた際などは煙草を吸いたくなる。彼が来てからはそれがめっきり減っていたが今はまさにその状態で。あまり人に囲まれることは得意ではない。仕事ならと割りきれるが体は正直で。全員の質問に応えてはそれ以上の質問はないことからささっと教室から出ていって。設けられている喫煙スペースへと移動してズボンのポケットから煙草を取り出せば一本出して口に咥えては火を付けて。吸い込んで息を吐けば高ぶる気持ちは落ち着いてきて。そして先程生徒たちに囲まれている際にマナーモードにしているスマホが震えたのに気づいており確認しては彼からの報告に“わかった…昼休みに屋上に行く。俺も職員達から聞けることは聞いておく…後でな”と返事を返して。朝の一件には触れてこなかった彼だが気にしていないことはないのだろうとも思いつつ相手が触れないなら自分が触れるのもなとそのままスマホをポケットへ入れて次の授業が始まるギリギリまで一服していて。2時限目は他のクラスでの授業。恙無く終わらせれば3時限目からは受け持ちクラスがないため職員室へ移動して同じく受け持ちのクラスがない職員へ他愛のない話をしながらそれとなく情報を聞き出していて )


  • No.248 by 相馬 光輝  2020-03-06 23:48:26 







あまり有力な情報はなさそうだな……ただ無さすぎるってのもちょっと怪しいけど。
( 今は四限目の授業が終わったところ、二限目からの授業を聞いて尚の事相手の授業が如何に分かりやすいかを実感すれば、依頼とはいえ授業もそつなくこなす相手を尊敬して。そして結局休み時間の間や授業中に保健室に行って話を聞き出したりもしたがこれと言って有力な手掛かりは得られず。謎の声については皆知っているようだが其の正体は分からないようで、噂だけが一人歩きして“昔この学校でいじめを受けていた生徒たちの怨念”だとか“失恋したり受験に失敗したりした生徒たちの生霊”だとかオカルト的な噂が広がっているようで。ただあまりにも現実離れした噂はどうにも真実を隠すために意図的に作られたものにも思えて。ともあれ今は昼休み。お昼を食べがてら情報を引き出そうかと思っていたが大方情報を出そろったように思えば、やはり夜に直接学校を張るのが先決かと思い。となれば女子生徒との約束を果たそうと。屋上に呼び出され何があるのかは分からないが、とりあえず相手と合流してから向かうことにすれば職員室に足を向け。「失礼します。埜上先生いらっしゃいますか。」昔から慣れない職員室。出入口から声を掛けては相手の姿を探すもちょうど他の先生も近くにいなくて声を掛けて貰う手段は使えなさそうで。かと言って生徒が勝手にズカズカ職員室の奥に進むことはできないため「埜上せんせー…」と先程よりも少し大きめの声で声を出してみて )




  • No.249 by 埜上 狼苑  2020-03-07 16:22:53 





…何度も呼ばなくても聞こえてる。…では志水先生、俺はこれで…。



( 職員室の奥まった席が己に与えられたデスクスペースで。近くにいた職員に話を聞いてみたが特にこれという決定的な情報は挙がらない。実際夜に校舎探索をした方が確実な気もしてきて。他愛のない話も終える頃、何やら話の方向性が自分の個人的なことへと変わってきては話を終えるタイミングを失っている所にまさに助け船。彼の声が聞こえてきては返事を返そうとするも気づいていない職員によりそれは遮られて。こいつの耳は難聴なのかと思いつつ、少し大きな声で再度彼の呼び声が聞こえてきては席から立ち上がり出入り口付近へ移動して視界に入った彼に言葉を返して後方へ会釈しては彼と共に職員室から廊下へ出て「…大した情報もないくせに…ベラベラと関係ない話をされたり聞かれたり…無駄な時間を過ごした…これもうお前の弁当を食べないと割りに合わないな…お前の方の成果は?ま、どうせなにも出てこないだろ」げんなりしたようにそう言葉を紡いでは彼に成果を問うも聞くまでもなく結果は分かっているとでも言いたげに口角を上げて )


 

  • No.250 by 相馬 光輝  2020-03-07 17:13:12 






はは、でも良く言うだろ。無駄だと思う時間でも捉えようによっては意味のあるものになるって。どうでもいい無駄話でもその耐えてる時間が自分の為になったり後々ひょんなことで繋がりがあったりな。…ま、師範の受け売りだけどなー。
( 此方に気付いて近付いてきてくれる相手にホッとしつつ相手と共に職員室を出ては、相手の様子に小さく喉を鳴らして。生徒でもあれほど人気だったのだから歳の近い教師や、年配の教師からもきっと注目を浴びて、さぞどうでもいい世間話やら身の上話をされたり聞かれたりしたんだろうと同情しつつ軽い物言いでへらりと笑って。この時既に自分の中で駐輪場でのことはやや薄れており、続く言葉に首を縦に振って。「何もってことはないけど…目ぼしいものはないな。ただそれが逆に怪しいんだよ。多分一部の生徒同士でなにか隠し合ってる。で、わざとオカルト的な噂を流してる。そんな感じがした。……あー弁当か。そう言えばまだ食べてないな。…約束の時間までまだ少しあるし一緒に食べるか?」現時点での自分の考えを述べては弁当の言葉にまだ食べてなかったことを思い出し。実はお弁当は朝に相手に作って持たせた。自分の分も今持っている学生鞄に入っていて。スマホで時間を確認すればまだ女子生徒との約束の時間まで少しありそうなので場所を見つけて一緒に食べるかと相手を見遣り )





  • No.251 by 埜上 狼苑  2020-03-08 11:55:11 




……そうだと良いんだかな…。


( 彼の口から出た師範の受け売りの精神論にぽつりと言葉を返す。あの無駄な時間が何かに繋がる気はしなかったが彼がそう言うのならば悲観的に捉えるより良い気がして。彼の聴き込みも成果はなかったよう。ただお互いに成果がないのは彼が言う通り何かを隠したいのか知らしめたいのか何者かにより意図的に流されている噂であるのは間違いないだろう。「……情報が少なすぎるな…引き続き、頼むぞ─ああ、目的地は一緒なんだから分かれて食べる必要もないだろ。明日以降はどうなるかわからないが、無理して俺と一緒に取ろうとしなくていいからな。…お前がどうしても俺と食べたいって言うなら…食べても良いけど?」正直情報が少なすぎる。生徒から聞き出すのは彼に任せた方が良さそうだと判断すれば頼むぞと告げて。彼から昼飯を一緒食べるかと問われれば断る理由もないし何よりこれから同じ場所に行かなければならない。離れて食事をするのは非効率で。それだけの理由と言うわけでもないが“いつも一緒に食べているからいないと落ち着かない”なんてわざわざ口にするのもなと思っていて。しかし明日以降は別々でも仕方ないと口にして此方のことを気にしなくていいと伝えて。彼自身もクラスメートと食べたりするかもしれない。そうは思うも彼が自分と食べたいと言うならその願いは聞いてやらなきゃなと揶揄するように笑いながらそう続けて。実は職員室を出る際に弁当箱の入った袋は持って来ており、どこで食べるかなと考えて)


         

  • No.252 by 相馬 光輝  2020-03-08 13:27:13 





……?よく分かんないけど、…どこで食べる?空き教室はあったと思うけど人目つくところだとあんたのところに寄ってきて食事どころじゃなくなりそうだし…。あ、化学実験室は?あそこなら普段鍵かかってるから生徒寄り付かないだろ?
( 軽く聞いた質問は何だか難しく返答されて首を傾げる。とくに考えもなく聞いたため、どうしても一緒に食べたいかと言われると正直よく分からず、そんなことを聞いてくるということは相手も別に自分とは一緒には食べたくないだろうかと相手の心情は知らないためそう思って。だが考えるうちにまどろっこしくなってくれば、自分の中で一緒に食べるという選択を決めて何処で食べるか問い。そこで相手が理科の教師として赴任されたことを思い出せば、それなら実験室の鍵も使えるだろうと相手を見て )




  • No.253 by 埜上 狼苑  2020-03-09 09:14:31 




……ああ、そうするか。鍵ならここにある。中を見に行って拝借した時に返すの忘れてた…行くぞ光輝。



( 少々難しく言ってしまったようで彼の表情を見れば自分の言いたいことは伝わっていないことは分かって。しかし彼が自分と昼食を取ると決めたのか食べる場所の提案をしてくれればそれ以上その話を続けようとせず、誰にも邪魔されずに食事を取れる場所はそこしかないかと納得しては頷いて。徐に弁当袋を持たない反対の手で思い出したように白衣のポケットから実験室と書かれた鍵を取り出して悪戯に笑ってヒラヒラ揺らせて見せて。実は情報収集する傍らでいずれやる実験の授業で使う化学実験室をチェックもしていて。ちょうどその時に借りた鍵がそのまま返されることなくポケットに入っていた模様。要は返し忘れていただけだがそのことを素直に溢しながら職員室へ取りに行く手間が省けたこともあり鍵を一旦ポケットへ仕舞うと彼に声をかけそのまま化学実験室へ向かって。とにはかくにも腹拵え。辿り着いた教室の前でポケットから鍵を取り出せばガチャリと扉を開いて。中は何てことはないどこにでもあるような実験室。横に長い机に丸い椅子。フラスコやらビーカーやらの器具が棚の中に綺麗に整頓されていて。適当な椅子へと腰を下ろすと机に弁当袋を置いて紐を解き、弁当箱と箸を取り出して )




  • No.254 by 相馬 光輝  2020-03-09 12:16:54 






へぇ、用意周到じゃん。にしても学校でお昼なんて久しぶりで変な感じする。
( 鍵を返し忘れていたという相手に対して冗談半分に用意周到だと笑うと、相手ならたとえ本当に鍵を返却し忘れていたのだとしても、現状を予測して態と忘れたか、はたまた天が味方したかなんてのもありそうだなと思って。相手と共に実験室に向かいつつあまり良いとは言えない高校時代を思い返すも不思議と相手となら負の感情は沸かずに久しぶりだと楽しげに零して。実験室について相手に施錠して貰っては、実験室特有の薬品混じりの湿気を帯びた匂いが鼻腔を擽り。「俺、原理とか難しい言葉は良く分かってなかったけど実験だけは好きだったんだよな。ま、成績は最低だったけどな。」肩を竦めて軽い口調で言えば相手の向かいの席の丸椅子を引いて座り自分も弁当を広げ始め。弁当のおかずはド定番のアスパラと人参の肉巻きとから揚げ、甘さ控えめの卵焼きにほうれん草と油揚げのお浸し。どれも代わり映えのないものだが冷凍食品は一切使わずに朝から作ったもの。弁当を作るのは久しぶりだったのと、学校という人に囲まれる仕事のため人混みが苦手な相手の精神を少しでも癒せるようにと気持ちを込めたので、ついつい没頭してしまって。「…今更だけど勝手に弁当用意したのはこっちだし、もし食堂が良かったらそっちでもいいからな。…今更だけど。」急に弁当を押し付けてしまったのではと不安になっては、今更だけどと二回ボソボソ言ってチラリと相手の反応を窺って )




  • No.255 by 埜上 狼苑  2020-03-09 13:14:48 




俺もだよ…ま、お前となら悪くない。


( 彼の言葉は此方を気遣うものなのか本心なのかそれでも悪い気はしないため口元を緩める。向かいの席についた彼の何気ない言葉にはなんだか染々と久々だと同意を示すように言葉を紡ぐ。彼の学生時代の話が聞ければ笑み浮かべ伏せ目がちに「…ま、原理がわかってないと成績には繋がらないからな…でも、そうか…好きか…だったら俺の授業も楽しめるかもな…どうせこの依頼を達成すれば学校に来ることもなくなる…どうせなら楽しんだ方がいい…俺も…お前もな…」自分が教師で彼が生徒…しかも従兄弟。こんな関係も依頼を終えればそこでその関係も終わる。永遠に続かないのならその一時くらい楽しんだもん勝ちだと思って。弁当箱を開けるとそこには弁当の定番のおかずが並ぶ。どれも口にしたことがあるものだがどれもが彼の手作り。便利な冷凍食品はない。自分より早く起きて彼が気持ちを込めて作ってくれたのだと思えば“いただきます”と手を合わせて。今更だと溢しては不安げな視線を此方へ向ける彼。箸を持ちアスパラと人参の肉巻きを掴んではぱくりと口に運んで。もぐもぐ咀嚼してごくんと飲み込めば「……お前の弁当が良い…好みの味を一から探すのは面倒だ…それに俺は…お前の作る料理が…好きなんだよ…気に入ってる…また頼むな…?」彼の方は見もしないで穏やかな口調でそう口にしてはふっくら綺麗な形をしている卵焼きを箸で一口大に切って掴み口へと入れて )




  • No.256 by 相馬 光輝  2020-03-09 14:45:24 






そ、でもテストはちゃんと受けてたんだぜ。順位は下から数えた方が早かったけどな。でも順位確認するだけまだ偉くね?なんて。埜上…先生は一番取ってそう。…先生の実験なら尚の事楽しそうだな。確か明日も俺のクラス、化学の授業あったし楽しみにしてるよ。
( 普段もこんな感じで話すこともあるが今は特に生徒という設定もあっていつもより明るい声色で饒舌に話せば、自分の欠点も隠すことなくおちゃらけて話し。相手の学生時代については聞いたことないが、以前見た警視庁のお偉いさんが父親なら教育も厳しそうだなと思い。でなくても相手は自ら努力して勉強しそうなので、きっと学生時代も優秀な成績を収めていたのではないかと思い一番を取ってそうだと小さく零して。続く相手の言葉には自分も同意見で、どうせなら楽しむつもり。相手の授業を受けるのもこの機会しかないため、明日からの授業も期待していると笑みを向けて。そしてお弁当はどうやら此処で食べる模様。手を合わせる相手にそれだけで嬉しくなって不安が薄らいでいけば、アスパラと人参の肉巻きを食べる相手を緊張の面持ちで見守り。次いで相手から零れる言葉。ほんの少しだけ遠回りしているが直接的な誉め言葉に小さく目を見開いて。目は合わないがそれが本心なのだと分かると分かりやすく頬がゆるゆると緩んでいき。「おう、この依頼中は毎日作るつもりだし、頼まれればいつでも作る。……ってもしかして埜上せんせー照れてるの?」意気込みたっぷりに嬉しそうに頷くも、上機嫌になると悪い癖ですぐ調子に乗ってしまう。触れなければいいものをつい少し揶揄いたくなってしまえば、卵焼きを口にする相手をじっと見遣って悪戯に口端を上げて)






  • No.257 by 埜上 狼苑  2020-03-11 22:31:29 




ま、テストの順位だけが全てじゃないからな。何だかんだ最後はその生活が良かったと思えるなら…それで良いんだと俺は思う…。テスト勉強をひいひい言いながらしている奴が少し羨ましかったな…俺には簡単過ぎてつまらない時間だったから…。…ああ、退屈はさせない。期待して良いぞ。


( 彼の学生時代がまた知ることが出来た。予測は立つが彼の口から聞けるのはまた違った感覚で。おどける彼に微笑み染々と自分が良かったと思える学園生活を送れたならそれでいいと言葉紡いで。自分の学生時代は…試験勉強せずともテストは常に一位。授業は出ているだけで他の勉強をしていて。友達もいないし告白等はされたが付き合うこともしなかった。自分のやりたいようにやっていたと思っていたが…それは全て幻想で。今の自分は確かに自分なのだ。懐かしくも忌々しい記憶を思い出しながら自分の学生時代を少しだけ垣間見せて。しかしすぐに口を閉ざすと彼の自分の授業を楽しみにしていると言って貰えては落ちた陰りは払拭されていき柔らかく微笑んでは期待して良いぞと告げて。どこか嬉しそうな彼の口調を聞きなから揶揄されては「…お前は面白い事言うな?俺は料理を味わってるんだ…お前が作ってくれた、この料理を…明日も食えるのか…楽しみだな」照れてはいなかったこともあり自分さ今彼の作ってくれた弁当の中身に意識を集中していることもありそのことを伝えては楽しみだなと伝えてはほうれん草と油揚げのお浸しを口にして )




  • No.258 by 相馬 光輝  2020-03-11 23:27:37 





俺もそう思う。結局順位は唯のお飾り。他人と比べるよりも自分の中でどう取り込むかが重要なんだよ。ま、学歴社会でそうも言ってられないし馬鹿な俺が偉そうにいうことでもないんだけどな。
( 結果的に学生生活が良かったかは置いておき、いつもの明るい調子で肩を竦めて、相手の学生時代の話を聞けたことを嬉しそうに聞きながらやはり相手は天才なんだなと尊敬するのと同時に天才ならではの悩みもあるのだろうなと思って。僅かに相手の表情に陰がさしたのに気にはなったが、話題が次に移ったのでそちらにシフトして「…そう言って貰えると作り甲斐がある。リクエストがあればキャラ弁でも何でも作るぞ。これでも弁当は作り慣れてるし、旨い弁当で活力つけないと。」弁当を味わって食べてくれるのが嬉しくて頬を緩めながら自分も弁当を食べ進めて、どうせなら相手の好きなものを食べて貰って英気を養ってほしいと思い、冗談を織り混ぜつつリクエストを聞くと笑って頷き )






  • No.259 by 埜上 狼苑  2020-03-13 22:40:32 






それが分かってるならいい…学歴が高くても馬鹿な奴もいる。ただ単に学歴が高いだけの奴を俺は傍に置くつもりはない。




( 彼の言葉に口の中のものがなくなってから言葉を返し。馬鹿な俺がと口にする彼にただ学歴が良いだけの奴は自分の傍には置かないときっぱり口にする。自分のことを考えて作られる料理は有り難いし格別美味しく感じる。自分だけに作られたのだと付加価値がつくからか…否作り手の真心を感じられるからか…。でも決して誰でも良いと言うわけではない。彼からリクエストがあれば何でも作る…そんな言葉が紡がれればパクリとからあげを齧ってはもぐもぐしながら考え「……弁当らしい弁当なら何でもいい…お前に任せる」これがいいあれがいいと言えるのは母親に弁当を作って貰ったことがある奴か、作る立場にある奴くらい。これといったものは思い浮かばずに今日のようないかにも弁当らしいものが良いと口の中に入っているものが無くなってから告げて。自分が学生時代に食べていたのは有名料理人の作った料理。学校へわざわざ料理人が出向いて料理を作る。周りからは羨まれていたがその実自分は弁当こそ羨ましくて。味もだが一番は愛情がある料理を食べたい。彼の作る料理はそんな自分の心を唯一満たしてくれて )




  • No.260 by 相馬 光輝  2020-03-14 06:15:28 






弁当らしい弁当か……分かった。明日からも楽しみにしといて。
( 相手らしい言葉に耳を傾けつつ当然自分は馬鹿というか学歴も良くないため、そんな自分を認めて貰えているようで嬉しくて目を細め。弁当を任せられれば今日作った弁当の様に基礎的なことは知っているものの、自分のイメージする弁当は一般的な物と少し違っていて。しかし弁当らしい弁当には変わりなく、任せると言われたので嬉しそうに頬を緩めてはやる気満々に頷いて少しだけ口端を上げて。そのあと弁当を食べ終えては丁度女子生徒と待ち合わせた約束の時間になったため、弁当箱を鞄にしまい席を立って廊下に出る。相手に実験室の鍵を閉めて貰っていざ屋上へ足を進めようとしたとき、なぜか廊下の向こうからあの女子生徒が急いだ様子で近づいてきて『よ、よかった。此処に居た。まだ連絡先交換してなかったから…。ごめん、この後の約束だけどキャンセルで。別クラスにネタになりそうなもの見つけたの。あ、でも話は明日するからよろしくね。先生もごめんなさい。相馬くんにはいちおう連作先渡しておくわ。』女子生徒は上がった息を整えながら早口にのべると連絡先が書かれた紙を押し付けて来て、また慌ただしくその場を離れていき。「…何なんだ…予定なくなったな。…授業でももう情報はなさそうだし捜査するなら夜かな。」眉を寄せて女子生徒が去った方見遣って連絡先が書かれた紙に視線を落とすも、今は謎の声の操作が先。紙をポケットにしまっては今回の調査は夜がメインになりそうだと口にして少し浮かない表情をして )





  • No.261 by 埜上 狼苑  2020-03-16 18:49:16 




ああ…満足しなかったらお前に仕置きでもするか…。


( 何だか嬉しそうに聞こえる彼の言葉にさりげにきゅんとときめきを覚えた自分に不思議そうに首を傾げるも期待しててくれと言われれば嬉しげに口角を上げては冗談めかしにそう告げて。弁当食べ終え、二人弁当を食べ終えて待ち合わせ場所を通りかかった際にその待ち合わせ人と遭遇したようで。ドタキャンを盛大に倉ってはその言葉に何かを僅かに気づいたよう。女生徒が去っていき彼の言葉を聞き「…ああ…本番は今日の放課後…もとい夜だな…」と頷いて言葉を紡ぎ。しかし次の授業までは暇になったわけで「…ストレス軽減させろ…」ぽつり呟き彼の腕を掴んでぐいっと引き寄せふんふんと彼の香りを堪能して )


 


  • No.262 by 相馬 光輝  2020-03-16 20:34:34 






なッ…作って貰えるだけ感謝しろよな!って…まあ食費は先生持ちだけどさ。
( お仕置きと言われて思わず悪態を吐くもそもそも文句を言える立場ではないのでもごもごと口籠り。それに相手のとのこの言い合いも嫌ではないため少し顔を俯かせると微笑みを浮かべて。女子生徒が去ってから教室に戻ろうかと思ったが不意に腕を引かれるとよろめいて相手の肩に手をついて体を支え。匂いを嗅がれてると分かると少し身じろいで「ちょっと、誰か来るかもしれないだろ。」いつ誰がくるかも分からない場所で身体を密着させているのが恥ずかしく小さな声で抗議するも体を押したり暴れたりして抵抗することはなくて。暫くして予鈴が鳴ればそっと身を離して「じゃ、俺は授業に戻るから。はい、これ。代わりなるか分からないけど持っとけば。」ポケットから取り出した自分の匂いがしみついたハンカチを相手の胸元に押し付けては照れ混じりに言い、じゃと片手をひらつかせてその場を去っていって )




うわぁ…やっぱ夜の学校ってそういう雰囲気出るな。
( 時刻は夜、通常の授業を終えて自分は軽く部活などを見学して過ごし残りの夜までの時間は相手と共に学校側から与えられた休憩室で休んでいて。そして自分たち以外には教頭だけが残り、他の生徒も教員も全員いなくなった校内。電気はついているため真っ暗ではないが日中の賑わいが嘘のように閑散としていてまるで別の建物に来ているような錯覚を起こし。その何とも言えない夜の学校の雰囲気にやや眉を寄せては、窓の外が真っ暗なせいで薄暗い廊下の先を見遣り小さな溜息を零して )






  • No.263 by 埜上 狼苑  2020-03-18 16:36:27 



…ふ…、楽しみにするくらい良いだろう…?お前が俺の満足するものを作ってくるも来ないもどちらにせよ俺にとっては楽しみだからな…。食費の事は気にしなくていい…伊達に稼いでいないからな。


( 彼の言葉にニヤリと笑み浮かべどう転んでも自分にとって悪くない結果になることを楽しみにしてめ良いだろう?と告げて。彼が自分が満足する料理を作れば自分は満足するし、しないならしないで彼にお仕置きと称して色々出来る。自分にとって美味しい展開に楽しみだと呟き食費を気にする彼に伊達に稼いでいないからなと付け加え。自分がくっつき彼の香りを楽しんでいれば抵抗はしないながらもいつものように悪態が聞こえてきて。そうこうしていればチャイムが鳴りいい加減彼を離さなくてはいけない。やんわり彼の体を離した自分に彼は何かを差し出して。それはハンカチで成り行きで受け取ってしまうも授業に出るべく己の元を去っていく彼を見送りそのハンカチに鼻を近づけ香りを嗅げば染み付いた彼の香りに包まれて。何だか主人恋しいペットに与えるタオルのような感覚に陥るも既に軽減されたストレスがその効果を物語っていて。ハンカチをポケットへしまえばこの後は特に授業を受け持つクラスはいないため一旦職員室へと戻ろうかと思ったが一人になれる人気のない中庭へと向かって)



…なんだ、もしかして怖いのか?幽霊とかそういうオカルト系が。


(何だかんだであっという間に夜になり。今は校長より宛がわれた休憩室に彼と共にいて。夜の雰囲気は昼間や日中の雰囲気とは随分様変わりする。眉を寄せ溜め息をつく彼に笑み浮かべたままそう問いかけて。自分といえばオカルト的なことはもしかしたらあるかもしれないがあまり恐怖は感じずにいて。寧ろ怖いと感じている彼は自分には物珍しく映っている。しかしそろそろ生徒達が噂をしていた時間帯。その話はもちろんコミュ力の高い彼の得た情報で。「…怖いなら俺の胸に飛び込んできて良いんだぞ…?お前ならな…さて、行くか」そう口にしては休憩室ね扉に手をかけて )






  • No.264 by 相馬 光輝  2020-03-18 17:33:02 







いや幽霊は怖くないけどさ、風の音とか急に音鳴ったり人が急に出てきたりしそうだなと思って。
( 自分が幽霊が怖いと思っている様子にそうではないと首を横に振って。確かに実際襲ってくるような害をなす幽霊が出てきたら驚きはするだろうが、それよりも自然や人工的に作られた建物が不安感を煽るのだと説明して。続く優しさなのか揶揄いなのか分からない言葉には目を瞬かせて「…俺が飛び込んで勢いに負けて一緒にぶったおれないようになー。」とふざけ混ざりに笑って返すと相手の後に続いて部屋を出て。学校の廊下は更に薄暗い。物々しい雰囲気に幽霊は怖くないと言ったのに小さく息を飲んで。とりあえずは最初に一番怪しい受け持ったクラスの教室に向かうことにするも、その道中には夜の学校で怖いことで定番の理科室や音楽室の前を通らなければならない。怖くはないとは言ったがそれこそ音が出そうなものが沢山あるためちょっと嫌だなと思いながら相手の少し後ろを歩いて。二人の静かな足音だけがする廊下、特に話すこともなく無言でいたが急にパチンと音がして学校内の全ての灯りが消えるとあたりは真っ暗に。少し前を歩いていた相手の姿すら見えない状態になればビクッと肩を震わせて。「な、なんだ!?停電?…埜上大丈夫か?いま灯りつけるから。」廃校にする校舎だから不具合だろうかなんて考えつつ、とりあえず灯りを付けようと傍にいるだろう相手に話しかけながら事前に持ってきた小さくても明るさのある懐中電灯を取り出そうとポケットの中を探って )





  • No.265 by 埜上 狼苑  2020-03-22 21:49:44 





ああ…そっちか…まぁどちらにせよ俺の胸は開けといてやるから安心しろ…お前の全体重が乗っても俺は倒れたりしないから。




( 彼の言葉に幽霊ではなく人工的な音に彼が驚く人間なのだと認識を新たにしてはどちらにせよ自分にくっついていいとふざけ混じりに紡がれた彼の言葉にも微笑んでそう告げて。暫く歩けばバチンっと音が鳴り学校全体の灯りが消えたのか辺りは暗闇に包まれる。少しの間何も見えなかったが瞳も暗闇に慣れて辺りが見えるようになってきて。彼の驚いた声を聞いてはそちらへ戻って「光輝…」名前を呼びポケットを漁る彼を見やり何やらまごついているように感じたこともあり「そのまま動くな…俺が探す」背後から抱き締めるようにして自分も彼のポケットの中を探り見つけた固い感触にそれを掴んで取り出してはカチッとスライドさせて光を灯して「行くぞ…」もう片方の手で頭をポンポンしては声をかけて光りを頼りに歩き始めて )



  • No.266 by 相馬 光輝  2020-03-23 00:37:51 






…と、ありがと。…てか今も先生って呼んだほうがいいか?
( 全体重が掛かっても倒れないという相手を頼もしいと思いながら先を進み電気が消えたところで懐中電灯を探すも、暗闇の中で神経が敏感になっているせいか相手が背後に回る気配を感じては探す手を止めて。聞こえてきた名前にいちいち反応してしまう自分が悲しくて胸が痛むも、まるで抱きしめるようにして懐中電灯を探されるのに鼓動を早めて。相手が離れていけばほっと胸を撫でおろして撫でてくれる手に小さく微笑みを零しつつ明かりを頼りに相手の後ろについていきお礼を言って名前の呼び方は今も先生のほうがいいかと問いかけて。先ほどついいつも通り埜上と呼んでしまったがそれも二人きりだから良いかと思ったが仕事中には変わりない。ただ従兄弟設定なら埜上でもありなのか?と考えるうちに分からなくなってきて。そしてまた暫く相手の持つ明かりを頼りに歩いていて実験室とは別の理科室の前を通り過ぎようとしたとき、またバンッと大きな音が理科室の中からしてビクッ肩を跳ねさせては反射的に相手の服の裾を掴んで )








  • No.267 by 埜上 狼苑  2020-03-25 19:39:06 





お前が呼びたいなら呼んで構わないが…今は呼びやすいように呼べばいい。…なんなら名前で呼ぶか?お前だったら許可してやっても良いぞ…?


( 先程呼び捨てにしたのを気にしているのか彼はそんな風に聞いてくる。自分としてはどちらでも構わないので呼びやすいように呼べばいいとさらりと告げ。特に今は日中のように生徒や職員がいないこともその要因で。しかし少しの間の後、名前で呼ぶか?と意味深な発言をしつつ彼になら呼ばせてやっても良いと楽しげに口にして。暗がりの中、自分が持つ懐中電灯一つで廊下を歩く。己と彼の足音と話し声くらいしか聞こえない静まり返っていたが突如鳴った大きな音にくんっと白衣が後ろへ引かれるような感覚に足を止めて「………光輝…どうせやるなら大袈裟なくらいに抱きついてこいよ…ここは理科室か…今音鳴ったのはここか…」暫くの間の後、溜め息をついてどうせなら抱きついてこいと謎の呆れ方をしてジト目で彼を一瞥するも今しがたの音の原因はここかと呟きドアに躊躇なく手をかけて。ドアを開けようとするも鍵が掛かっているため開くはずもなく「…ま、開くわけないか…どうせ風の音とかだろ…さっさと行くぞ」鍵が開いていればまた違ったのだが至極つまらなさそうにドアから手を離してはまた歩き始めて )



  • No.268 by 相馬 光輝  2020-03-25 20:21:33 






…埜上ならいつも呼んでるだろ?…まあ呼びやすくていいなら埜上って呼ぶよ。
( 名前で呼んでいいと言われてはやや首を傾げつつも先生か埜上なら埜上のが呼び慣れているため埜上にすると頷き。まさかと思っているため自惚れないようにあまり相手の言っていることを理解していない様子で。それからまた名前を呼ばれるとピクリと反応しつつ口を開き掛けるも相手が先に行ってしまったため口を閉ざし。しかしあることを思い出せば先程相手が開けようとした扉ではなく、教室の後方についているもう一つの扉に手を掛けて。するとガララと音を立てて扉が開いて。「開いた。…ってまあ後ろの扉だけ鍵が壊れてるだけなんだけどな。生物の授業してるときにここ使ったんだけど鍵壊れてたの今思い出したよ。…埜上、窓が開いてる。」少し先にいる相手に声を掛けて真っ暗な教室の中を覗いては一つだけ窓が開いてるのを見つけて。そしてその窓の下には黒板消しが落ちており恐らくさっきの音はそれが風か何かで落ちた音。此処は二階。単なる閉め忘れだろうかと首を傾げつつもなんだか不気味で。「……の、埜上が窓閉めて。」とさっき幽霊は怖くないと言ったのに情けないがさっきみたくまたいきなり音がしたらと思うと怖気づいてしまい、相手の方を見て声を小さくして頼んで)





  • No.269 by 埜上 狼苑  2020-03-26 16:05:23 




…お、そっちが開くのか…でかした。ああ、確かに窓が開いてるな。




( ガララと音がすれば足を止めて振り返り。先程自分が開けようとした前の扉ではなく後ろの扉が開いているのを視界に入れてはニヤリと口角を上げて彼の元へと戻っていく。中には入ろうとはしない彼とは此方から寄っていき中を覗き込んだ自分の体が密着するのは当然で。窓が開いてるなと彼の言葉に同意を示しつつ懐中電灯の明かりで中を躊躇なく照らしていき。そんな彼から戸惑ったような声で窓を閉めてとお願いをされれば「…随分と可愛いお願いだな…幽霊は怖くないんじゃないのか?ま、その可愛さに免じてやるか…」柔らかく微笑んでポンポン彼の髪を撫でて理科室の中へと足を踏み入れて落ちている黒板消しを拾い上げ黒板のところへと戻してから開いている窓へと近づいていき ) 







  • No.270 by 相馬 光輝  2020-03-26 17:29:47 







そうだけど…窓が開けっぱなしなの不自然だし誰か隠れてるかもしれないだろ?
( 身体が密着すると小さく肩を跳ねさせて鼓動を早めつつ相手が照らした場所に視線を向けて。とりあえず人が居なかったことに安心して、窓を閉めて欲しいと頼んでも相手は深くは揶揄ってこずに、暗がりで見えた優しい微笑みにトクンと鼓動を跳ねさせながら頭を撫でてくれる手に目を細めて。それでも素直ではないこともあり相手が通りやすいように進行方向を譲りながら一応声を小さくして早口にボソボソ話し掛け、相手が黒板消しを元に位置に戻して窓を閉めに行く様子を心配そうに見守り。突然の物音や人が出てきたりすることを心配したが窓は何事もなく相手の手によって閉められる。「はぁ…やっぱり単なる閉め忘れ……ッ、!?」ホッと胸を撫で落とした瞬間、此処ではない何処かからピアノの音が聞こえて来て。それはこの理科室の丁度上の階にある音楽室から。夜の学校の音楽室の定番ともいえる展開に眉を寄せて。曲はオリジナルなのか知らない曲、ゆったりとした単純な不協和音が混じりつつ繊細でもあり何とも不気味な旋律を奏でていて。「…これって行かないか?」曲はまだ続いている。あまり乗り気でない表情で相手を見やって音のする天井を見あげて )




  • No.271 by 埜上 狼苑  2020-03-28 21:41:39 



…はいはい…。怖いなら怖いって言って良いんだぞ光輝。


( 背に彼の呟きを聞きつつ何だかんだ言いながら彼は怖いものの類いが怖いのかと改めて認識し直せば揶揄するように怖いなら…と告げて。理科室に一切足を踏み入れることはなく此方の様子を見ていた彼のホッとしたような声を聞いて程なくして何やらピアノの演奏が聞こえてきて。不協和音の中に感じる旋律に耳を傾けながら彼の問いかけに「…もちろん行くに決まってるだろ?…盛り上がって来たな行くぞ光輝」ニッと笑みを浮かべそう口にしては恐怖なんてものは一切感じておらず至って楽しげで彼に行くぞと声をかけてその脇を通り抜けて理科室を出てきてはちゃっかり彼の手を掴んで上の階にある音楽室へと向かって )




  • No.272 by 相馬 光輝  2020-03-28 22:25:31 







怖いには怖いよ。何が起こるか分からないし…
( こうなってくると人為的なものを感じて余計に不気味。オカルト的なものよりも一番怖いのは人間で目的が分からないから余計に不安感を煽る。師範が言っていたが何事も警戒心は必要。恐怖心は悪いことばかりではないと教えてくれていたのを思い出せば怖いことを小声で認めつつ程よい緊張感を持って。楽しそうな相手を見れば「まあそうだよな…。…俺も何なのか気にはなるし…」と肩を竦めて相手の後に続こうとするも取られた手に目を見開いて。驚いてしまうも妙な安心感を覚えては自分よりも少し冷たい手を握り返してひそかに小さく微笑み音楽室に向かって。相手が手を繋いでくれたおかげで無意識に強張り過ぎていた緊張も解れ音楽室にたどり着き。その瞬間ピアノの音が止む。ちなみにここも普段は鍵が閉まっている場所。しかし何故か扉が開いて相手よりも先に中を覗くもピアノの前は誰も座っておらず無人の状態で。「あれだろ。録音流したんだろ。埜上の得意な奴。」咄嗟に浮かんだ考えを述べつつ一体だれが何の意図をもってこんなことをしているのだろうと考えてはまた無意識のうちに手汗をかいて繋ぐ手の力を強めていて。「とりあえずピアノ調べてみるか…?」嫌な胸騒ぎはするがこれも仕事。ちゃんとせねばと相手を見てからピアノに視線を戻して )







  • No.273 by 埜上 狼苑  2020-04-01 23:28:53 




恐怖心はパニックを引き起こす要因にもなるが、程よい恐怖心は冷静な判断をする上で必要不可欠だ…何が起こっても俺達はあそこへ帰る…それだけは忘れるなよ。


( 素直に怖いと漏らす彼。そんな彼自身も分かっているとは思うが敢えてそう言葉にする。そしてどんなことが起ころうとも二人で家に帰るのだと音楽室へ向かう道中伝えて。そして彼と共に音楽室に到着すれば止むピアノの音。中に入っては彼から自分の得意なやつだろと口にされ「…誰だ…?俺の専売特許を無断使用してる奴は…」なんて冗談混じりに言葉を返して。手汗を滲ませながらも繋ぐ手は離さない彼からピアノを調べるかと問われ「………」言われるまでもなく元より調べるつもりは満々で。何も答えないながらも空いた手でピアノの鍵盤に手を触れ慣れた滑らかな手つきでドからドまでの鍵盤を押さえて音を鳴らしていく。そして音の鳴らない鍵盤があることに気づいて )



 

  • No.274 by 相馬 光輝  2020-04-02 11:51:57 


おう、ってそう言われると俺達家族になったみたいだな。
( 相手の言葉に頷きつつ何が起こってもあそこへ帰ると言われれば、まるであの自宅兼事務所が自分たちの家で自分も相手に認めて貰えたような気がして嬉しそうに笑い。そして音楽室についてから聞いた相手の冗談混じりの言葉に少しだけ緊張がほぐれて救われて、相手と一緒にピアノへと近づいて。ピアノの鍵盤の蓋は閉じていて相手がそれを開けて長い指先が長音階を奏でるも音が鳴らない鍵盤があって「…もしかしたら中のハンマーのところに何か引っ掛かってるかも。」ぱっと浮かんだ考えをぽつりと呟いてはアップライトピアノのため前側の板を外して中を確認しようとして )

  • No.275 by 埜上 狼苑  2020-04-04 19:35:49 






……お前の作る夕飯…早く食いたいしな。




( 家族になったみたいだと嬉しそうに笑う彼。その言葉には何も返さないながらも穏やかに笑み浮かべては本来ならとっくに夕飯を食べている時間帯。幸い今は腹がへっていないためそこまでの欲求はないながらも早く彼の夕飯が食いたいしと口にして。ピアノの鳴らしてみて音が鳴らない鍵盤があることに彼も気づいたようでポツリと何か引っ掛かってるかもとアップライトピアノの板を外して持ち上げていく。その時、ヒュッと風を裂く音が鳴り彼の方へと何かが飛んでいくのが分かれば庇うように片手を前に出して。瞬間、ザッと指を掠めて後方へとんでいけば切れた指先からはポタポタと血が流れて。後方へ飛んでいったのはカッターの刃で。「……もう刃は飛ばないみたいだな」中を見る気を削ぐかのような仕掛けに屈する自分ではなく彼にゆっくり板を上げていくように告げる。そうしてゆっくりと上げていった板のおかげか元々一度しか出ない仕組みなのかそれ以上何かが飛び出してくることはなくて )



  • No.276 by 相馬 光輝  2020-04-04 20:28:35 





( 早く夕飯を食べたいと言って貰えればうれしさから早まる鼓動。相手は少食だから普段から放っておくとあまり食べないためいつも相手の食欲が沸くように試行錯誤して3食出来るだけ食べさせるようにしていて。だからこそ自分の作る夕食をたべたいと言って貰えたのが嬉しくて滅多に見せない穏やかな表情に鼓動を早めて。「痛ッ……紙?」ピアノの蓋を開けた瞬間、ハンマーに挟まっている紙が目に止まると同時に足に痛みが走り其方に気を取られたせいで手に迫るカッターに反応が遅れて。視界に入っていて咄嗟に避けようとしたがその前に相手の手が遮ればその長指からは鮮血が流れ落ち。「…ちょッ…おい大丈夫か?」足が痛んだが今は相手の怪我のほうが気になって、心配そうな視線を向けては相手の手を取ると躊躇なくドクドクと血の流れる指先をぱくりと咥えて血を吸って )




  • No.277 by 埜上 狼苑  2020-04-06 09:54:19 





指先が切れただけだ…問題ない。それよりお前もどこか痛めて……、………


( 痛みはもちろん感じている。切れた傷口が熱を持つようにヒリヒリしてズキズキと痛む。しかし相変わらず痛覚はないのではと言うほどに一切表情は変えずに問題ないと口にして。それよりも彼の方が気になる。カッターの刃に気づくよりも前に確かに彼は痛いと漏らしていた。どこか痛めたのではと問おうとしたその瞬間、怪我をした手を掴まれ赤い血の流れる指先を躊躇も惑いも見せずに自らの口腔へと含み咥えた彼に僅かに目を見開き、口を噤んで。温かな口腔に包まれちゅうっと指先を吸われれば傷口に彼の唾液も入って滲みて新たな痛みを生むも吸われることにより傷口が圧迫されて痛みが籠るようでヒリヒリした痛みは和らぐ。というかそんなことより彼の血液型は何だったか…己と違う血液型ならこういう行いはあまり宜しくはないわけで。血液型が違う者同士は輸血が出来ない。違う血液型の血が体内に入れば体が受け付けないのは当然である。彼は此方を心配し咄嗟の行動なのは火を見るより明らか。幸い傷口は綺麗にパックリ切れているため最初こそ血は出るがすぐに止まってくれるだろう。様々なことが脳内駆け巡りその着地点へ行き着けば今度は別の感情が生まれてくるわけで。悪戯に目を細め口腔に収まる指を動かし上顎や舌に擦り当てて。彼の一連の動作で痛めた所を足だと推測し「…光輝、お前も足、か…?痛めてるだろ?どこだ…?」口角も上がり反対側の手は彼の内腿に触れてはツツー…と膝に向かい這い下りていき )





  • No.278 by 相馬 光輝  2020-04-06 10:29:07 






…ンッ…平気…
( 相手の懸念してることなど全く気にせずに唾液に混じる鉄の味をコクコクと美味しそうに飲み、丁度血が止まり始めたところで指の腹が口内を擽れば僅かに肩を揺らしてくぐもった声を漏らし。そこで相手の意地悪げな瞳と目が合い少し背筋を震わせつつ一旦ちゅぽんと音を立てて指を離して、足の痛みのことを指摘されると小さく首を横にふって、平気と伝えると止血された傷口をぺろりと舐めて。しかしそこで名前を呼ばれて内腿から膝裏に触れられればその擽ったさが逃れるように足を擦り合わせ「……名前、やだ…」何処とは答えずに思わずずっと心に引っかかっていいたことが漏れれば小さく首を振り。実際痛むのは脛だが恐らくは石ころのような物がバネと糸と使った仕掛けで鍵盤の下から当たっただけ。カッターの怪我に比べれば痛いのはその時だけで今はもう徐々に痛みが引いていっている段階。「…悪い、いきなり咥えて。…他に怪我はないか?」少し冷静になってくると自分の犯したことの罪悪感やら羞恥心で目を伏せつつ少し身を離すと先ほど相手が触れた個所がまだもやもやする感覚がしながら心配げな視線を向けて )





  • No.279 by 埜上 狼苑  2020-04-07 21:03:42 




…そうか…ならいい。…ああ…他はどこも怪我してないよ。

( 平気だと言った彼にそれが嘘ではないと感じそれならいいと答える。実際彼が平気でないならちゃんとそれを自分に伝えてくれるはずなため彼が平気だと言うのならその通りなのだろうと。しかし続けて彼の口から漏れた言葉も紛れもない本音のような気がしては僅かに目を見開くもすぐに表情を戻す。口から指が離されれば血はちゃんと止まっていて自分を心配する瞳と交差すれば他にはどこも怪我はしていないと言葉紡ぎ。「……嫌ならもっと早く言え…もう呼ばないから。…ハンマーに紙が挟まってるな…」伸ばした手で彼の髪をワシャワシャ撫でてから─“もう呼ばない”それだけ告げて手を離しハンマーに挟まってるいる紙を掴んで引き抜いて )



  • No.280 by 相馬 光輝  2020-04-07 21:40:30 





良かった…埜上が傷つくのもう見たくないから…
( 他は怪我をしていないと聞くと安堵した表情を浮かべて頷き、相手の手を軽く取ってうつむき気味に小声で呟いて。それから名前をもう呼ばないと言われれば自分から拒否したのに切ない気持ちになり、胸の奥にある本心が痛むも今の自分にとっては呼ばれないほうが良いため目を伏せ撫で受けて。「…なんだろう。……○○のマドレーヌ?」気持ちを切り替えて相手が手に取った紙を覗いて見ればそこには手書きで有名な高級パティスリーの店名と共にマドレーヌと書いてあって。「…おつかいのメモみたいだな。」思ったことをぽつり呟きつつ「俺もこの店の焼き菓子好き。まあ高くて一回しか食べたことないけど」と余談をぽつりと零して )




  • No.281 by 埜上 狼苑  2020-04-10 20:32:05 



…お前もだろ?俺一人だけ無傷じゃ意味がない。





( 彼の言葉はいつだって嘘偽りない。自分に指以外の怪我がなくて良かったと本当に思ってくれているのが伝わってきて胸がきゅっと締め付けられて。しかし自分だけ無傷でいても意味がないんだと彼の髪をワジャワシャしながら伝えて。僅かに彼の表情が変わったような気がするもその理由までは分からずに自分の手を振り払わずに撫でられる彼を見てはその内情までは分からなくて。彼が自分の紙を覗き見てその内容を読み上げる彼。いつもと変わりないように見えてどこがどうとは言えないながらも何やら違う彼の様子。しかし彼がいつも通りを貫こうとしているなら自分が水を差すのは違う気がしてそれはせずに有名店のマドレーヌ…これを買ってこいなんて安直すぎることを書く意味はない。しかしこのマドレーヌにヒントがあるならその店に行く必要があるか…?今の時間帯では開いているわけもないため行くなら明日だなと思っては彼のプチ情報を耳に挟みつつ「これが無事終わったら好きなの買ってやろうか…?とりあえず明日…行ってみるか…」と冗談混じりにだが本心を告げながら明日この店に行ってみるかと伝えて )
     







  • No.282 by 相馬 光輝  2020-04-11 12:02:44 






まじで?俄然やる気出てきた。甘さ控えめだし埜上も気にいると思うぞ。…音楽室にはあとは何もないみたいだな。…残りは本命の教室か。でも今日は変な声しないみたいだな。
( 一人だけ無傷では意味がないと髪を撫でられれば胸がつまり熱くなって。乱れる髪も気にせずに撫で受けては結局はこの関係性が心地よくも感じて目を伏せて。そして明日お店に行くことに了承して頷きつつこの仕事が無事に終わったら好きなものを買ってやると言われるとパッと紙から相手に顔を向けて嬉しそうな笑みを向けて。それから音楽室を見渡して結局先程の不協和音の原因は掴めないが手がかりは何もないように思えて。それにしても今日は今回問題になっている不可解な声がまだ聞こえてこない。生徒たちの話によれば日によってその声は違うらしく毎日ではないと聞いていたので今日はしない日なのかもしれないと思って )




  • No.283 by 埜上 狼苑   2020-04-14 22:59:17 




…そうか…お前が淹れるコーヒーとなら食べてもいいぞ…。……今日は疲れた…帰ってお前の飯食う以外したくない…。



(好きなの買ってやると言えば嬉しそうな笑みを見せる彼。先程の憂いた表情などなかったようなその笑顔と彼の自分も気に入ると思うと言われれば表情を和らげて彼の淹れたコーヒーとなら食べても良いと告げて。彼に変な声は聞こえないと言われ自分にも聞こえないし、彼の話しによれば不可解な声が聞こえてくるのは毎日ではないとの情報もあるし今日は色々あって自分的には限界。早く帰って彼の作る夕飯を食べる以外はしたくないと溢して。そして疲れを癒すように彼の腕を取り引き寄せぎゅっとしてしまうのは最早、体の生理現象。すんすん彼の首筋の匂いを嗅げば目が覚める効果以外にもリラックス効果もあって )







  • No.284 by 相馬 光輝  2020-04-15 00:03:45 






…ッ、埜上。一応ここ学校だから…、あとは教室チラって見て確認したら帰ろう。今日は埜上の好きなもの何でも作るよ。
( 自分の淹れたコーヒーとならと言われて嬉しくないはずがなく引き締めた表情筋がすぐに緩んで。正直今日は何もない気がするし教室に行くのも面倒くさいなーと思っていれば突如相手に腕を引かれて小さく肩を震わせて。密着すると首筋に当たる相手の髪が擽ったくて咎める物言いをするも引き剥がす素振りは一切見せずにむしろ受け入れて。早まる鼓動にこのままでいたいなと考えながら相手の髪を優しく撫でて何でも作ると頷くとそろそろ離れようかと思うも意に反して相手を離そうとはせずに徐に相手の背に片腕を回して )





  • No.285 by 埜上 狼苑  2020-04-15 11:50:06 





……誰もいないんだから良いだろ?好きなもの…筑前煮…レンコンとかゴボウをガリガリ食いたい…味噌汁…。…正直今すぐ帰りたい…が、仕事は仕事。やるべきことはきちんとやらないと気が済まないタイプ。彼の夕飯が待っているならラストスパートをかけなければとそう口にするもなかなか彼から離れることはできずに。磁石のように引き寄せ合ったみたいに離れようとはしない。彼なら怒ったり…しなくとも慌てて身を離すだろうと思っていただけに頭まで撫でられそっと背中に回る彼の手に今日はやけに積極的だなと思いつつもっとこうしていたい欲もあるがそろそろ離れようと彼の額へちゅっと唇を落とし「…行くぞ。」そう声をかけやんわりと体を離してはワシャワシャまた髪を撫で音楽室から先に出て )




 

  • No.286 by 相馬 光輝  2020-04-15 18:30:28 






人が居る居ないの問題じゃないんだけど…。…分かった野菜の食感しっかりめの筑前煮と味噌汁だな。…ん
( 微かに頬を熱くしながらボソリと言い返すも殆ど照れ隠し。食べたいものを言って貰えれば上機嫌になって頬を緩ませて任せといてと言うように頷いて。それから額に口付けられて相手の体が離れていき髪を撫でられれば、最近はよく頭を撫でてくれるようになったなと思いつつじわじわと口付けられたことを実感すれば額を抑えて俯いて何事かブツブツ言いながらも機嫌は良さげに相手の後についてき )


はー…結局今日もそこまで収穫なし…。あ、昨日の女子生徒に今度こそ呼び出されてるんだけどマドレーヌ買いに行く前に行くか?
( 結果として昨夜教室も行ったが何もなく、現在はその次の日の放課後。情報としては昨日と然程変わらずに変わったとすれば相手の人気が他クラスにまで伝わりさらに上昇したくらい。今は誰も居なくなった実験室で二人でいて、自分は机に顎をついてだらけており女子生徒から呼び出されていたこと思い出せば机に顎をついたまま相手を見て )





  • No.287 by 埜上 狼苑  2020-04-18 20:22:39 




でもお前は暴れないだろ?俺の癒しアイテムに、これからもなってくれよ?…疲れたからバイクの運転は任せた。 


( 自分が抱きつく事に口調とは裏腹、嫌がる素振りさえ見せなくなってきている。それが嬉しくもありすっかり機嫌は良くなって。これからも自分の癒しアイテムになってくれと笑み浮かべたまま伝えてはこれから帰るのだが流石にバイクの運転をする気力もないし気分でもなく。これだけ暗ければ誰が誰かなんて判別は出来ないだろうと思えば彼に運転を任せてしまって。帰って待っていれば自分の食べたい彼の料理が食べられる。後少しの辛抱だと自分に言い聞かせて──)




 
…ああ、その女子生徒の用件も気になるな…一見、無駄な行動も事件解決の糸口になってる場合もあるからな…とりあえず、その女子生徒が先だな。待ち合わせ場所はどこなんだ?


( 何らかの力が働いたのではと言うくらいにあっという間に放課後になり。現在、実験室で彼と談話していて。授業が疲れたのか大した情報が得られないことに不貞腐れているのかは不明だが机に顎を乗せてだらける彼からマドレーヌが女子生徒…どちらを先に済ませる?との問いに、一度学校を出てから実は女子生徒との待ち合わせ場所は学園のどこかなら時間の無駄遣いと言うもの。先に学園内で済みそうな方をやると告げて。あくまでその女子生徒とは彼がやり取りをしている。待ち合わせ場所等は自分の知るよりもなく。どこなんだ?と彼に問いかけて )




  • No.288 by 相馬 光輝  2020-04-19 17:37:49 






ふ、それなら先生同士の無駄話もやっぱ何か意味あるのかもな。ま、冗談だけど。待ち合わせ場所は空き教室だよ。
( 相手の言葉を聞けば以前先生同士の話を気怠げにしていたのを思い出して少し生意気な笑みを浮かべるも特に深い意味もなく、上半を起こしては問いかけに軽く答えて席から立ち上がって。場所を移動して待ち合わせ場所の空き教室。中に入ると女子生徒が此方に背を向けて立っていて自分たちが扉を開けるのと同時に振り返って。『来てくれたのね。昨日は予定を変更しちゃってごめんなさい。……それにしても二人並ぶとやっぱり最高ね。あら失礼。ゴホン、要件を単刀直入に言わせて貰うわね。私、あなた達に依頼があるの。あ、えっと、実はあなた達の正体…正確には埜上さんのことを知ってるのよね。前に知り合いが埜上さんにお世話になって話は聞いていたから。それで丁度困ってるところに貴方たちが現れたから依頼をお願いしようと思って。それで依頼内容なんだけど…』そう言って一人ペラペラ喋りだした女子生徒の依頼は『学内で盗難されたネームノートを取り返してほしい』とのこと。誰が盗んだかは別に暴かなくてもいいと付け加えてから少し雰囲気が変わり色めき立った瞳を向けてきて『それで依頼とは別にお願いがあるの。勿論ただではとは言わないわ。依頼料とは別で報酬を用意するわ。』と何故か少し興奮気味に相手と自分を見比べていて )





  • No.289 by 埜上 狼苑  2020-04-22 22:16:21 





……お前がそう言うなら…そうかもしれないな。




( 生意気にも取れる彼の言葉は自分の堪えて我慢した時間が無駄ではないと言われているようで柔らかく微笑んで呟いて。そんな彼と共に女子生徒との待ち合わせ場所の空き教室へと向かい。扉を開けては既に彼女は中にいて。彼が中に入ったのを確認し後ろ手に扉を閉めて。そして自分を知ると言う彼女の用件を彼と共に聞いていれば自分達に盗難されたネームノートを探して欲しいと言うもので。ただし犯人を見つける必要はないらしい。自分にとって探し物…特に盗難は誰がなんのためにそれを取ったのかと言うところまで知りたいため何だかあまり気乗りしない依頼。しかし彼女はもう一つ別の依頼があると言う。しかも最初の盗難の依頼とは別に報酬を出すと言われるも「……受けるかどうかは内容にもよる。まずは聞いてからだ」どれだけ魅力的な依頼でもその内容によって受けるかは決まる。興奮気味な彼女の様子もどんな内容を言われるのかが気掛かりで )




 

  • No.290 by 相馬 光輝  2020-04-23 14:32:45 





『ふふ、それはそうよね。…それでもう1つの依頼なんだけど、是非あなた達にモデルになって欲しいのよ。さっき私が現役高校生の漫画家だって紹介したと思うけど女性向けの漫画…BLの漫画を描いているの』
( 嬉々と話しだした女子生徒。先程とは少し雰囲気が変わり声にも熱が入っていてどうしたんだと思いながら見ていれば聞き慣れいないワードが出てきて眉を寄せて。「…BL…」ポツリと呟くと女子生徒は嬉しそうに頷いて『そう!BL!でも最近構図が浮かばずに行き詰まってて困ってるのよね。そこでインスピレーションを沸かせるために貴方たちに実際に私の前でBLっぽいことをして欲しいの。でもこんなお遊びみたいな依頼じゃ埜上さんは引き受けないと思うから報酬を用意したの。報酬は今あなた達が追ってる謎の声の正体の鍵…それを教えてあげるわ。…どうかしら?』女子生徒は自分たちがなんの依頼を引き受けたかも知っているようでそのことについて教えると話して。いい話にも聞こえるが自分にはいまいちBLがピンと来ずに眉間に皺を寄せて )




  • No.291 by 埜上 狼苑  2020-04-25 20:49:51 




…BL…ボーイズラブ…男同士の恋愛……なるほど…確かに報酬がないとやる気は起こらないな…。鍵をくれるんじゃ、仕方ない…構図に指定はないんだな…?…その依頼受けてやろうじゃないか。



( BLが分からず怪訝な表情をしている彼にその意味をポツリと呟いて。彼女の言う通り、何か報酬がないとやりたいとは思わずにそのまま口にして。しかしあの謎の声のヒントをくれるとあっては手に出来るものは出来るだけ手にしたく笑みを浮かべては受けてやろうじゃないかと楽しげに告げつつ徐に伸ばした手は彼の腕を掴み軽く引き寄せては顔を近づけていけばぴとっと彼の額に自らの額をくっつけてじっと視線を向けて )



  • No.292 by 相馬 光輝  2020-04-26 13:43:17 


『ええ、でも折角学校にいてその変装をしてるんだからその変装を生かしてほしいわ。』

( 構図に指定はないと言う問いに女子生徒は頷いて軽く注文をつけるとあとは部屋の済の椅子に腰掛けてノートを取り出し此方を見ながらペンを走らせて。「……ボーイズ…男同士の…恋愛?……ッうわ!…ななな、なんだよ。喧嘩か?」相手が呟いた言葉を繰り返して何となく意味は理解するもやはりイマイチぴんと来ない。それはつまりどういうことなのか、と難しい顔をしていれば突然腕を掴まれて引き寄せられては相手と額が合わさって。端正な顔立ちが視界に広がり学校でがっつり見られていることもあって一気に顔が熱くなってはガンを付けられていると解釈して動揺の色を見せつつ睨み返して )

  • No.293 by 埜上 狼苑  2020-05-01 21:42:50 




…ふむ…活かして、か…




( 彼女の言葉を聞きつつ呟き、説明はしたが察しの悪く此方を照れながらも睨み付けてくる彼にジト目を向けたのも束の間で額を離しては指を彼の顎下に触れさせくいっと所謂顎クイをして顔を近づけていき唇が触れるか触れないかの距離でピタリと止めてちらりと彼女の様子を伺って。彼にこの手のことを期待してはいけない。寧ろ素の表情や行動を誘発した方が良い気さえして。とりあえずは彼女の嗜好を探らないと打開策は見つからない。どんな感じを求めているのか…注意深く観察していて )



  • No.294 by 相馬 光輝  2020-05-01 22:48:26 





な、何だよ…え、何?俺どうすればいいの?
( ガンを飛ばされていると思えばその額は離れていき今度は顎を持ち上げられて至近距離に顔を近づけられて。内心キスされるかと思ったと心拍数がドクドクと上がっていて少し顔が熱くなるのを感じながらも相手が女子生徒の様子を探っているのに気付き。そこで自分たちは何か求められているのだと理解するもどうすればいいのかは分からず。女子生徒はしきりにペンを走らせていて瞳が血走っているように見えるとヒッと声を漏らしつつ相手に視線を向け戸惑い気味に小声で話しかけ。しかし自分からアクションを起こしたほうがいいのかと思えば一度顔を逸して顎クイから逃れると相手の肩を押して無理矢理壁際に追い込みその身体を壁に押し付け今度は此方から顔を近づけて )





  • No.295 by 埜上 狼苑  2020-05-05 21:12:06 




…お前は何もしなくてい…。…なんだ、お前にこっち側はまだ早いんじゃないか?


( 顔を赤くし照れているなと思っていれば窺うように見た彼女の血走る瞳に怯えたような声を上げて戸惑いながらも問いかける彼に何もしなくていいと告げようとするも、元より誰かに指示されてから動くよりとりあえず自分でも動いてみるのが彼で。戸惑っていたはずの彼だったが急に動き始めた様子にとりあえずは為されるがままになりって。壁際へと押さえつけられ彼の顔が此方に近づいてくる─ちらりと彼女の方を気にしていれば更に激しペンを握るく手を動かしているのを視線の端に捉えて。見世物にするつもりなどないが、もう一歩くらい踏み出さないと彼女は満足しない気がしては此方からも顔を近づけチュッと唇同士を触れあわせて )




  • No.296 by 相馬 光輝  2020-05-06 13:39:50 





こっち側って?……ッ!?
( 壁際に追いやった相手は慣れているのか表情を崩さずにこっち側はまだ早いと言われて疑問符を浮かべて。何か聞くが触れ合いそうになった唇は本当に重なってびっくりして目を見開き「な、なに!?ほんとにすんなよ!…びっくりした…」動揺からいつもの様に騒ぐも嫌とは微塵も感じなくて。また女子生徒の反応を伺えばペンを走らせながらそのまま続けろと視線で訴えられている気がして。ゴクリと喉を鳴らすと再び相手へと視線を戻し「ほ、報酬のためだからな!」と軽く吠えて相手の足の間に膝を差し込むと勢いのまま唇を奪うも勢いあまって歯がぶつかり合って )




  • No.297 by 埜上 狼苑  2020-05-10 23:28:32 




…っ…たく…勢いつけすぎだ…。やっぱり…お前はこっち…だな…。 



( 此方からの口づけに可愛らしい反応を示す彼。報酬のためだと息巻いて果敢に此方を攻めてくるもその勢いだけが直進してはカツンッと歯同士がぶつかる良い音がして。他の誰かにやられたのならはっきり言って興醒めだが彼がやると何故か微笑ましく映るから不思議で。目元を細め、微笑めばくるりと器用に自分と彼の体を反転させて此方側から壁際へと一気に追い込んで。ゆっくり顔を近づけていき鼻先をそっと触れ合わせる距離で彼をまっすぐ見つめてはそのまま唇を塞いで。ちゅちゅっと啄むような口づけを行っては彼の唇を舌先でツツー…となぞって )


  

  • No.298 by 相馬 光輝  2020-05-11 07:29:35 





ちょっ…ンン!? …は!あんた教師なのに生徒にこんなことしていいのかよ!
( 歯がぶつかるという初歩的なミスに相手は口の割りには表情は優しげでその微笑みにトクッと鼓動が跳ね上がって。体を反転させられて背中に壁を感じては目を瞑るも薄めを開けたときには相手の顔は目の前で制止の声も相手の唇で塞がれて目を見開き。唇をなぞる舌先の擽ったさに体を震わせて頬が紅潮していき、その気持ちよさに身を委ねかけて唇を開きかけるもシャッと女子生徒がペンを走らせる音が耳に届いて我に返って。勢いよく相手の両肩を押して身を離させ一応設定として口元を手の甲で拭い取り相手を指差し吠えるも素で息が上がり照れていてそれが表情に出ており )





  • No.299 by 埜上  狼苑  2020-05-16 18:27:08 





…教師だからってキスもセックスもしたいと思えばする。てかお前だって俺にキスしようとしたくせに…まぁ思いっきり歯ぶつかったけど。



( 少し前まで頬を赤く染め与えられる口づけに身を任せようとしていた彼は突如として此方の両肩を押して身を離して。大方、一心不乱にペンを走らせるあの女子生徒のせいで間違いないだろう。息も整わず肩を揺らせながら吠える彼に意地悪く目元を細めては少なくとも自分は教師だろうがしたいと思った時にキスだけでなく体を交えるセックスも行うのだと躊躇いなく答えて。自分からの口づけにきゃんきゃんと抗議する彼に少し前には彼から自分にキスしようとしていたと口にして。そして口角上げ、それは失敗に終わったと言いたげに楽しげに言葉紡いで。そろそろ少しばかり本気を出すかと絞めてていたネクタイを見せつけるように緩めながら己の下唇を舌先で舐めては「…もう一声って感じなんだろ…?少し本気を出してやる…しっかりその目で見てるんだな…」そう彼女に声をかけるとシュルッとネクタイを外しそのまま彼の両手首を片手で掴んでは頭上で固定しつつ器用に手と口とでネクタイを巻き付けて締め上げ動きを封じた上でそのまま壁へ片手で押し宛てては空いた手は彼の体のラインに沿うように這うように撫で上げつつ反応を見るようにじっと彼に視線を注いで) 


  • No.300 by 相馬 光輝  2020-05-16 19:52:57 




誰もするなとは言ってないだろ。生徒に手を出すのが問題なんだって。
( 相手にしては子供のような傲慢な言い返しに眉を寄せつつ言い返すも、ネクタイを緩めて唇を舐める相手を見てはゾクリと背筋が震えて反射的に逃げようともがいて。しかし抵抗も虚しく両手首を捉えられてしまっては頬を赤らめながらも相手を強く睨みつける。その睨みも体に触れられたことですぐに崩れてビクリと腰を跳ねさせては羞恥から顔を逸して。「…も、いいだろ?これ以上やることないって…ンッ」演技を解いて相手にだけ聞こえる声の大きさで根を上げてはネクタイを解こうともがいて )





  • No.301 by 埜上 狼苑  2020-05-20 20:09:45 




…俺には差して問題じゃないが。…お前はやっぱり…そっちの方が…いい…。


( 生徒とか教師とか自分には差ほど響かないし興味もない。さらりと今は教師なのだがそう言葉紡ぎつつ、自分の攻めに屈した彼は演技を解き素へと戻るのを見ては目元を柔らかく細め彼の耳元で彼にしか聞こえない声量で告げて。確かにこれ以上はダメだなと…彼の可愛らしい顔は自分だけが見れればいい…そう思い、敢えて彼の口端に唇落としてはシュルリとネクタイを解いてやって。「…おい、もうこのくらいで良いだろ?十分サービスはしてやったそ…報酬を貰おうか」と一心不乱にペンを走らせる彼女に視線向け声をかけて )



  

  • No.302 by 相馬 光輝  2020-05-20 21:13:16 






『あらもう終わり…、でもそうねとても良いものを見せて貰ったから約束通り報酬の情報を上げるわ。あなた達が追ってる謎の声の正体…それはずばり人の声よ。それも不特定多数の。まあ正確には私達のクラスの一部の生徒ってところかしら。』
( 女子生徒は残念そうにするもどうやら満足したようで情報について話し始め。自分は拘束が解かれて安堵しつつ少し残念に思う気持ちに戸惑いつつ、ネクタイで少し擦れてしまった手首を擦って女子生徒の話を聞いて。『此処まで言えば名探偵の埜上さんは全てお見通しでしょうけど…もう1つ情報を提供するとすれば信仰ね。まあ迷信に近いしもっと砕いていえばオカルト。私達ティーンエージャーが好き好んで飛びつきそうなもの…暇つぶしや娯楽にあるいは自分のカーストを守るために存在するもの。理科室や音楽室で起きたことも関係しているわ。…ってまあ謎の声の正体は流行りみたいなものだし、校長と教頭が過敏になってるだけで私達生徒はそこまで気にしてないんだけどね。ただバレたら一部の生徒が困るからあまり暴いて欲しくないってのが本音。』女子生徒は一度話を区切るとペンとノートをしまって相手を見て。自分はと言えば首を傾げつつも生徒たちが話していたことが何となく結びついた気がするもパズルのピースが欠けたようにぼやけていて )





  • No.303 by 埜上 狼苑  2020-05-27 19:34:47 




なるほど…暴くのが俺の楽しみなんだが…暴かない楽しみも味わわせてくれるのなら…それも良いか…、

(彼女は残念そうにするも自分や彼の対価に添ってきちんと情報を提供してくれて。その真相を完璧に隅から隅まで把握したわけではないが彼女のくれた情報は真実への扉を確実に開けてくれて。暴かれたくないと漏らした彼女に自分はどちらかと言わずとも暴く方が好きだと告げつつも今回のことは暴かれたくない意思も混同しているよう。暴かない楽しみも今回のことで知れれば自分にとって新たな扉が開かれる気がしてぽつりと漏らしつつふと視線向けた彼はピースが揃っていないような顔をしている。後に真相は明らかになるだろうから敢えて伝えることはせずに。これ以上は彼女から聞けることはないだろう。さすれば自分達がここにいる理由はない。「情報提供感謝する……行くぞ」彼にそう声をかけては屋上から校舎内へと入って)



  • No.304 by 相馬 光輝  2020-05-27 21:28:24 





『楽しいか楽しくないかはそっちの問題だけど…依頼だけはちゃんとしてね。』
( 女子生徒の言葉を背に校舎内へ入ると普段と違うことをしたこともあってどっと疲れがでた気がして。情報提供のためとはいえ相手とキスをして体にも触れられて、まだその感触が残っていてネクタイが巻かれていた手首を擦り。情報提供のための絡みと思うと少し虚しくて悲しく思いつつ校舎内の人気のないところまで来て。「さっきは依頼とはいえ変なことさせて悪かった。…で、このあとはどうするんだ?さっきの生徒から聞いたことを調査するか、マドレーヌのお店に行くか。…あと新しい依頼もあったな。」相手ならもう事件の真相は見えていそうだが自分は相手の助手のため指示を仰いで )



  • No.305 by 埜上 狼苑  2020-06-03 19:13:44 




それを言うならお前が…だろ?俺は結構楽しませて貰った。…今日は店に行く。本番は明日だ。…お前の好きなやつ今日は買ってやってもいいぞ。




( 校舎の人気のない所に彼と来ては紡がれた謝罪にむしろ彼がだろうと謝ることはしないながらも自分は楽しんでしまったことを素直に明かしながら彼女の情報のお陰でおおよその事は理解していることからこれから起こす行動は彼の気持ちを向上させることも出来るかもしれない。褒美をやるとを告げつつ彼の心情察しれぬままにそう口にして。どのみに彼女の情報から何かしら起こるなら明日だと思っては今日学校へ残っていても大した情報は得られないことから本番は明日だとも告げて。「行くぞ…」彼に声をかけては靴を履きかえ彼と共に駐輪場へ。まばらに生徒がいる状態なため自分が運転することにしてはヘルメットを彼に手渡し自分も身に付けてはエンジンかけてバイクを発進させて)






  • No.306 by 相馬 光輝  2020-06-03 21:25:49 







了解…、じゃぁ食べる時にはお菓子に合うコーヒー淹れるよ
( お店に行くという相手の言葉に頷き何でも買ってやると言われれば前々から行きたかったお店だったこともあり、あからさまには表情に出さないものの嬉しそうに声を明るくして相手にも楽しんで貰えるようにコーヒーを淹れると笑って。その後相手の運転でパティスリーへと訪れてはその英国王室を思わせるお洒落な外観に期待に胸が膨らみ。とは言ってもこれも仕事の一環。気を引き締めてバイクを降りてはお洒落なドアベルをチリンと鳴らして相手と共に店内へ入り。店内も綺麗な作りで床は大理石に照明は宝石を遣ったシャンデリア風のライト。メインのケーキや焼き菓子もそれこそ本物の宝石のようにキラキラ輝いていて一番安いものでもワンカット700円以上からとお高め。例のマドレーヌもこじんまりと小さめなのに450円もする。並の高校生がおいそれと手を出せる代物ではない。中にはイートインスペースもあって平日で時間帯もあるだろうが女性客が多い模様。早く食べてみたい…と思いつつ普通のパティスリーにはまずいないスーツ姿のコンシェルジュが近付いてきたのでそちらに視線を向け『いらっしゃいませ。当店のご利用は初めてでいらっしゃいますか?本日はイートインをご利用でしょうか?』物腰柔らかく三十代半ばの男性が話し掛けてきて、それに物怖じすることなく今回の目的を果たすべく口を開いて。「あのすみません。少しお聞きしたいことが…俺と同じ制服を着た生徒がこの店に来たことはありますか?もしくは高校生くらいの年齢の人が来たりとか。」そう尋ねると男は小さく首を傾け「…そうですね、お客様のことですので詳しくはお話出来ませんが、ここ最近はお客様のお召になっている制服と同じ制服を着た方々に何度かご来店頂いていますよ。…それより貴方さまは…」自分が制服を着ていることで子供で油断されているのか特に怪しまれることなく答えてくれたが自分の後ろに立っていた相手を見ると怪しむというよりは不思議そうな視線を向けて )










  • No.307 by 埜上 狼苑   2020-06-10 15:19:29 



怪しい者ではありませんよ、私は○○学園の教員です。生徒指導の一環で見回りも兼ねて…うちの生徒はトラブル等、此方のお店で御迷惑をお掛けしていませんか?


( 店内は些か一学生が赴くには些か敷居が高いように思える。それに比例するように商品も一般的な菓子店に比べると高い。常識人であり金がないならまず足を踏み入れることを躊躇う場所であるのは間違いなくて。此方に向けられたコンシェルジュの視線に普段はあまり見せない人の良い笑みを浮かべて当たり障りない言葉で話しかけて。教員であることを敢えて明かすことで警戒されないようにし、生徒指導の一環でと説明をして情報を仕入れやすい状況を自ら作っていく。いくら守秘義務がある立場でもこうすれば情報を開示してくれるはず。何かしらトラブル等あるのなら教員という立場の人間にこそ話しやすいだろう。ニコニコ笑みを浮かべたままコンシェルジュの返答を待っていて )





  • No.308 by 相馬 光輝  2020-06-11 03:31:16 




( コンシェルジは相手の言葉に渋った顔をするも学生服の自分を見てより信用が高まったのか重たい口を開いて『トラブルも迷惑も何も御座いません。先程お話したとおり偶にこの制服を着た学生がご来店頂いただけですよ。』と頭を下げて、店内でお召し上がりですか?と話を終わらせて本来の仕事に戻って。この男からはこれ以上は聞き出せそうにないがお菓子は気になる。でも流石にお店の中では食べるつもりは相手にはないだろうかと思いつつ少し期待した視線を相手に送って )




  • No.309 by 埜上 狼苑  2020-06-14 20:38:58 



そうですか…それなら良かったです…。お前は…何か食いたいものがあるなら頼め…俺はいい。家で食う。…ここで食いたいなら、俺はお勧めのコーヒーを頂きます。


( トラブルは特に無いことをコンシェルジュから聞けてはそれ以上の情報は得られない事も悟ってはトラブルがないなら良かったとコンシェルジュに笑いかけ。そして彼の物言いたげな視線に気づかない自分ではない。彼に視線を向けては食べたいものがあるなら注文しろと告げて。彼も彼なりに頑張っていることもありご褒美をあげようとそう声をかけて。「すみません、持ち帰りでこの甘さ控えめのおまかせケーキもお願いします」自分もせっかく赴いたのだから何か注文しようと今店内で飲むためのコーヒーをリクエストしつつ持ち帰りで注文をしてみて。彼は何を頼むだろう…興味はあるため彼に視線を向けて )


 )


  • No.310 by 相馬 光輝  2020-06-14 22:48:11 




え……俺はこのレモンのカップケーキにする。
( 此処では食べないという相手の言葉を聞いて相手と一緒に食べたかったこともあり小さく声を上げて。自分ひとりで食べてもな…と思うもお菓子は食べたい気持ちはあったし奢ってもらう身としては文句も言えないので相手がコーヒーを注文したのに続き一番小さくてこの店の中では手頃なすっきりとした味わいのレモンのカップケーキを選んで。そのあと席に案内されて向かい合ってテーブル席に付いてはそわそわと店内を見回して )






  • No.311 by 埜上 狼苑   2020-06-21 20:43:26 




…それと、もう一つ…このザッハトルテを持ち帰りでお願いします。……そわそわするな、落ち着かないのか? 


( 彼は何だか腑に落ちないようにレモンのカップケーキを頼む様子にその内情までは解らずに自分達を席まで案内し会釈し去っていこうとする店員を呼び止め、最後に持ち帰りの注文を付け加えて。もちろんこれは自分のではなく彼ので。去っていく店員を見送ってはキョロキョロする彼にその行動をやんわり嗜めつつ店員の入れてくれた水の入ったコップを持ち口に運び喉を潤して。こう言った店に馴染みがないように見える彼。落ち着かないのかと問いかけては周りに他の客はちらほらいるが不思議と人目の付かさない空間に向かいに座る彼の頭に手を伸ばせばポフポフ撫でてやって )


 

  • No.312 by 相馬 光輝  2020-06-21 22:43:00 





悪い。ずっと貧乏暮らしだったから慣れてなくて。
( 相手が持ち帰りにザッハトルテを頼んだのが自分用だとは思わずに、そわそわしているのを嗜められると首を引っ込めて謝って頭を撫でられながら気恥ずかしげに慣れていないと告げて。暫くして店員が注文したコーヒーとレモンのカップケーキを持ってきて、綺麗な見た目に瞳を輝かせながら早速手を合わせて。しかしすぐに食べようとはせずにカップケーキの乗ったお皿をフォークごと相手の前へスライドさせて「先に食べろよ。…甘さ控えめのにしたしあんたでも食べれると思う。」と視線を伏せて小声で言い )





  • No.313 by 埜上 狼苑  2020-06-28 20:04:07 





……慣れろとは言わないが、あんまり可愛い反応をされると苛めたくなるから…気を付けろ。


( 素直に慣れてないと照れ臭そうに口にする彼に目元を和らげ口元を緩めつつも彼がするなら何だか可愛く見えてしまう。そんな風に思いながら苛めたくなるから気を付けろと微笑んで。そして彼が注文していたレモンカップケーキが運ばれてくる。目の前の皿を置かれ彼の瞳はキラキラと輝いていたがスッと此方にレモンカップケーキの入っている皿を寄せてきては先に食べるように声を掛けられる。彼はシェアするのが好きなタイプだったか…そう思うも同時に自分が口にしないと彼も食べないのではないかとの予測は出来て。彼から甘さ控えめにしたと聞けば「わざわざ控えめなものを選んだのは俺にも食わせるため…いや、値段か…なら一口だけ。…ん………少し甘、いか…でも、コーヒーには合う甘さだな…悪くない」自分のためかとも思ったが流石に自惚れすぎかと感じつつ一番値段の安いものにした彼に「…ほら、お前も…食え…口、開けろ」後は皿を返すだけ…のはずだが不思議とそうはせずにフォークで一口大に切りずいっと彼の口元へと近づけて )




  • No.314 by 相馬 光輝  2020-06-29 10:48:19 






かわッ…可愛くはないだろ。てか…そんなこと言うのあんたくらいだから大丈夫だよ。
( 可愛いと言われると外で言われたこともあって照れ臭さが強く、相手の柔らかな笑顔にかっこよすぎだバカと心の中で悪態を吐きながら大丈夫と視線を逸らして。カップケーキを差し出したは良いが食べてくれるだろうかと反応を窺っていると相手が図星に近い予想を口にしてピクリと肩を揺らすもひとまず食べるのを見守り、悪くないと聞くとホッと息を吐いて。「まあ…食わせるためって言うか一緒に食べたかったからな…あんたでも食べられそうなもの選んだってのは正解。あと値段安いってのも合ってる。……って俺も?ここでそれするのか?」シェアして食べたいなんて女くさいと思われるだろうかと目を伏せながらボソボソ呟き。その時、フォークで切り分けられた一口のカップケーキを差し出されては目を見開き声を小さくして周囲を視線だけて見回し。幸いここは奥の人目があまりない席、少し躊躇いながらも照れ混じりにフォークに顔を近付けてカップケーキを口にしてはモゴモゴと食べて。「……うまい。」と一言感想を零すと皿をこっちに寄せてくれと口にせずに手を差し出して )





  • No.315 by 埜上 狼苑  2020-06-29 13:56:17 




そうなのか…?なら面と向かってじゃなくお前は影で噂されてるタイプだな。




( 自分の発言に何やら照れているのか分かりやすくどもる彼から続けられた台詞になら…と口角を上げて意地悪く言葉返して。差し出したレモンカップケーキを周りを気にしながらも食べてくれたり素直に自分とシェアしたかったと告げる彼に肩竦めて口元綻ばせ「…物欲しそうに見られてたからな。今これは俺の手元にある。食わせてやった方が早いと思ってな。…なら後は全部…お前が食え。…ん、やっば多少は甘いな…」うまいと口にした彼の手を差し出す意図もすぐに気づき、まずはその差し出された手にフォークを置いては皿を彼の方へ寄せる際に少し身を寄せモゴモゴしていた口元に僅かについた食べ滓を指で掬い、舌で舐めては呟いてまたコーヒーを啜って )



 

  • No.316 by 相馬 光輝  2020-06-29 19:43:27 





まぁ…自慢じゃないけど悪い噂ならされてるだろうな。
( 意地悪く返されれば気持ちを落ち着かせてやはり可愛いと言うのは相手だけだと肩を竦めて返し。「別に物欲しそうになんて見てないし…ッてあんたはまた…!」ケーキと言うより相手に見惚れていたのはあるが、ボソッと可愛く返事をして差し出された皿に礼を言おうとしたときに唇に触れられては肩を震わせて。食べ滓を食べる妖艶な姿にまた顔が熱くなるのを感じながら悪態を吐こうとするも飲み込んで溜息を吐いて「…いただきます」と大人しく残りのカップケーキを照れ臭そうに食べ進めて。その後カップケーキを食べ終えては相手を見て「で、明日も引き続き潜入捜査か?…盗難されたノートも見つけないといけないけど…目星はついてるんだろ?」まだメインの事件は解決していないが新たに舞い込んだ依頼もあるため、明日はどうするかと問いかけて )




  • No.317 by 埜上 狼苑  2020-07-09 18:51:23 



…レスぶった切って悪い…。謝罪と報告とお願いに来た…。お前が無理なら遠慮なく断っていい。


…まずは、待たせて…ごめん。お前が嫌だとか嫌いになったとかそういうわけじゃない。…俺が体調不良を引き起こしてる。…原因は風邪。熱と倦怠感がなかなか引かない。完治にはもう少し掛かりそうだ…。


完治次第、必ず返事を返すつもりでいる。…相馬、俺を待っててくれないか…? 


これは命令じゃなくて…お願いだ。聞くも聞かないもお前が決めていい…。でも…待っててくれると俺は…嬉しい…。



  • No.318 by 相馬 光輝  2020-07-10 09:11:24 






命令じゃなくてお願いなんて超弱気じゃん。あんたらしくない。やっぱり身体やられて心も弱ってるな。

正直返信遅くなってきてたし呆れられたか嫌われたか不安だったよ。忙しいんだろうって割り切るようにしてたけどな。兎に角今は返信なんて気にせずに自分大事にして休め。で、治ったら「俺に付いてこい。」くらい言えるようにしといて。

でも弱ってるあんたも見てみたいから本題の話進めるときはしっかり看病させてな。今は気持ちだけ看病しておくよ。じゃ、飯作って待ってるからお大事に。





  • No.319 by 埜上 狼苑  2020-07-15 11:16:15 




…ああ…俺らしくない事をしたな…今思うと予想以上に弱ってたみたいだ…。


…大分落ち着いてきた…お前に、“何があっても俺についてこい”って言えるくらいには…な。正直にいうと…返信が遅れてた理由…忙しいのもあったけど…俺の背後の頭が足らなくてな…今ちょうど良いところだろ?事件の真相も…俺の中ではわかってる…が背後が着いていけてないんだ。何も気づいてない。でも俺が分かってるからどうにか帳尻合わせようとしたんだろうな…でも思考が追い付かない。


お前の背後さんに聞けばいいものをせっかく盛り上がってるのに水差すとかで聞けなくて…言い出せなくて…まぁ…大まかなそれが理由だな…。でもやっぱ…楽しいんだよ…お前と…お前の背後さんと話を紡ぐのが…。考えてくれる展開も面白いし…実際にやってみて…世辞抜きで面白い。…だからこの先も続けて行きたい…こんなどうしようもない背後だけど…俺共々…これからも宜しく頼む…。お前に逢えて…よかった…。



悪い噂…だけじゃないだろうな…お前鈍そうだし…。
 

( 聞こえてきた自嘲とも取れる言葉に意味深にそれだけじゃないと告げ、揶揄るように言葉付け加え。食べ滓を舐め取れば初な彼の反応にどこか満足げに目を細め。赤くなり悪態をつかん勢いだったが溜め息をつく彼の姿に段々と自分の事を学んでいっているのが少し面白くなく感じるもそれでも彼の成長を嬉しく思う自分がいて。大人しくカップケーキを食べ始める彼を双眸細めて見つめコーヒーを口に運べば食べ終わるまで見届け。食べ終わった彼から不意に明日はどうするんだと問われれば「……事件は時として繋がっている…明日はあの女子生徒の紛失したノートを探す。…そろそろ行くぞ…」笑み浮かべたまま明日は落とし物調査だと告げると自分の財布と伝票を彼の前にスライドさせては先に店から出て )





  • No.320 by 相馬 光輝  2020-07-15 20:12:22 






あー…事件の真相についてはいつでも聞いてくれて良かったのに。色々考えさせて悪かった。でも話してくれてありがと。大分ってことはまだ本調子じゃないんだろ?とりあえず体調万全になるように休めよ。


この後はあんたの背後さん宛、口が悪いのも失礼なのも生まれつきだからそこは勘弁な。長くなるから読むのも体調回復してからでいいぞ。多分頭痛くなる。俺もなった( けら )


抑々、この事件の発端は俺が潜入してるクラス(C組)の一人の生徒がはじめたお遊びから始まる。その一人の生徒はクラスの中では地味で目立たない女生徒X。オカルト好きで何なら気味が悪がられた。その女生徒Xには自分の通う学校向けに密かに開設しているHPがあって、そのHPは『何でも願いを叶えます』とまあ陳腐なもの。アクセスは誰でも出来るけど依頼の引き受けは其処の学校に通う生徒もしくは教師しか受け付けない限定的なものだ。そのサイトの問い合わせホームから依頼者が依頼を送って承認されると、依頼者には願いを叶えるための条件が返信される。その返信内容がまあ面倒くさいんだけど…。まず
①夜の学校に来て理解室に向かう(理科室の後ろの鍵が空いている)そして理科室の一番隅にある棚の後ろにチョークでペンタクルの印を描く②図書室の指定された本に同じくペンタクルが描かれた紙を挟むのと音階が書かれた紙があるからそれを回収③次に音楽室、図書室で得た音階の紙の通りにピアノを弾く。その後は俺たちも拾ったけど『マドレーヌ』とか何かしら書かれた紙を掴ませて、最後に教室へ向かわせる。④そして最後のC組の教室。謎の声が頻繁に聞こえる場所な。教室には掃除道具入れがあって実は奥が二重構造になってる。その奥を開くと鏡が張られていて願いを叶える為の呪文と共に『唱えよ声高に、汝の願いを』と書いてあり依頼主はその通り大きな声で呪文と願いを叫ぶ。
と此処までが願いを叶える為の条件。はっきり言ってこの条件の行動に意味なんてない。ただオカルトっぽく仕上げる為の演出。重要なのは③の音楽室で依頼者に掴ませる紙で其処に書かれたものが依頼報酬ってわけ。つまり俺たちが拾った『マドレーヌ』の紙は依頼報酬で依頼者が掴むはずだった紙。俺たちが来る直前まで音楽室に依頼者が居てピアノを弾いてて、逃げたか身を隠してたのかもな。

結論から言えば謎の声の正体は、依頼者(学校の生徒か教師)が呪文と願いを唱える声。だから謎の声は不特定多数、男だったり女だったりした。それが遠くで聞くと何と言ってるか分からなくて謎の声に聞こえたんだろう。実際呪文も唱えてたしな。

女生徒XははじめこんなHP誰も見ないだろうと自己満で済ませてたんだ。実際開設して数ヶ月アクセスは0。アクセスがあっても依頼が来ることはなかった。でも何かのきっかけがあったんだろうな。1人が試しにしてみて、その願いを女生徒Xは叶えられる範囲だったため依頼を引き受けこっそりと叶えた。その噂が広がり何度も繰り返され、謎の声の事件が生まれた。だが噂が広がり過ぎることを恐れた女生徒Xは公にこのHPのことを口にしないことをHP上に明記。だから俺が生徒に聞き込みしてもみんな知らないフリをしたんだ。

因みに電気が急に切れたのと理解室の窓が開いてて黒板消しが落ちたの、それにピアノの仕掛けは俺達の動向に勘付いた女生徒Xが錯乱させるために依頼者に仕込むように頼んだこと。
この女生徒Xにたどり着くヒントとしては、この謎の声がするのは決まった曜日の夜だということ。その理由は女生徒Xの時間割に関係していて、その曜日には実験室を使う化学の授業と音楽の授業がある。つまり移動教室で条件を進行するために必要な後ろの扉の鍵開けを不自然なくできる曜日って訳。あとは図書室。女生徒Xは図書委員だから誰にも怪しまれずに鍵を開けることができた。マドレーヌの有名なパティスリーも女生徒Xが甘いも好きだけど、地味で学生の自分は手が出せないからと依頼報酬にしてたみたいだな。


で、あんたの読み通り、窃盗事件はこの謎の声事件と繋がってる。あの変態腐女子ライターの他にもうひとり別のクラス(B組)に同人誌を描いてる腐女子が居て、その腐女子が変態ライターを妬んで、女生徒XのHPを使って『彼女のネームノートを私の手元に』と依頼。女生徒Xは迷ったけど噂が広がり後に引けない状態になってたから依頼を承諾。女生徒Xはネームノートを上手く盗んでそのB組の腐女子の机の中に忍ばせた。これが窃盗事件の全貌。



ってうわぁ…なっが。こんなん体調万全でも熱出して頭痛くなって吐き気してくるわ。そりゃ返信も滞るよなぁ…俺のせいだな。ごめん。まあ…面白いって言ってくれる言葉は信じるよ。今回のことで分からないことがあったら何でも聞いて。本レスで事件の説明するときは各学云々でいいから。てか、また歯切れ悪くなってんじゃん。やっぱ不調だなー。俺もあんたに逢えてよかったって思ってるよ。






  • No.321 by 相馬 光輝  2020-07-15 20:12:57 






>319


にぶ、…鈍くねーし!鈍いのあんただろ。
( 確かに人よりも頭が回らずにお馬鹿なところはあるが人の感情には敏感なつもり。でもつもりなだけで相手の言う通り鈍い部分もあるのか?と思いながら噛みつき。名前呼びのことも含め此方の気持ちに気付かない相手こそ鈍いのだとぶすっと言い返して。「っておい。あーもう本当勝手。」明日の予定を聞いて頷こうとするも先に店の外へ出て行ってしまう相手に返事する暇はなく一人残されたテーブルでまた不機嫌そうに眉を寄せ。でももうこんなことは慣れたもの。と言うかごちそうになってる身で文句は言えないため一人になったテーブルで手を合わせてご馳走様をすると伝票と財布を手に会計を済ませて店の外に出て。「おまたせー、早く帰ろう。運転は任せた。俺制服だし念の為な。」まだ外は明るいため学校関係者以外にも警察に見られたら面倒のため雇い主の相手に運転をお任せすればヘルメットを先に被って後ろに跨って )






  • No.322 by 埜上 狼苑  2020-07-17 11:03:33 




……鈍いよ、お前は…。…ったく…なんで…嫌なんだかな…、

( 背後から聞こえるギャーギャー彼の噛みつく台詞を背に一人店から外に出てはポツリと呟く。からかいの気持ちもなかったとは言わない。照れてムキになるあいつが可愛くて…。でもそれだけじゃなかった…。名前で呼んだ時に嫌がった彼の表情を思い出しては目を伏せて。そうこうしていれば彼は会計を終えて店から出てきて。運転は任せたと先にバイクの後ろへ跨がるのを視界に入れては「よし、任された…俺の運転テクに惚れるなよ…?」笑み浮かべそう彼に告げてはヘルメットをつけバイクに跨がりエンジンをかけて颯爽と走り出して。安全運転はしつつも滑らかに方向転換し道を曲がり、風を切るようにバイクを走らせる。運転は好きな方だが彼と行動を共にし出してこういう場合を除き、すっかりお任せになっていて。楽で良いのがその理由の大半だが運転している彼の背後から見る景色だったり匂いだったり自分を落ち着かせる。当初は危ないから掴まれと言われても自分は座席部分を握っていた。それがいつしか彼の腹部へとしっかり腕を回ししがみつくようになっていて。反応が面白いのはもちろんだが自分が彼にくっつきたいと思うようになっていたのか…。そんなことをぼんやり思いながら家路へとついて )








  • No.323 by 相馬 光輝  2020-07-17 16:00:56 






はいはい、あんたの運転には元から惚れてるっての。
( 向けられた笑みに手をひらひらさせて軽口を叩きつつも本心であり、バイクが走り出すと相手の腰に手を回して捕まりヘルメットを被る相手の運転する姿を後ろから眺めていて )


はぁ…疲れた。制服って堅苦しいし苦手。…飯何食う?
( 事務所兼自宅に帰ってくると早速制服から部屋着に着替えてエプロンを付けると手を洗い相手がいるほうを見て問い掛け冷蔵庫の中も確認して。さっき少量だがカップケーキも食べたし軽いものがいいかなと考えながら相手の答えを待って )



( / 念の為 >320 にも返信があります。)




  • No.324 by 埜上 狼苑  2020-07-19 17:37:36 



ああ…悪い。上げて貰ってから気づいたようだ。…背後は口調等一切問題ないと言ってる。寧ろ順を追って分かりやすく教えてくれて感謝してるよ。…なるほど…やはりな…そのB組の女子生徒から色々聞く必要があるわけだ。あのくだらない教員との話もお前の言う通り無駄じゃなかったな…ありがとう。


…本スレで俺の看病もしたいってお前、言ってたな?また違った俺の一面に…惚れても良いんだぞ…?


─────


冷やし中華…。着なれないものは総じて肩が凝る…慣れずとも堪えろ。

( ソファに座りながら背広を脱いで背凭れに掛けネクタイを緩めながら彼のぼやきと問いかけに答える。伊達眼鏡も外してテーブルへと置けばふう…と息を吐いて。慣れろとは言わない。自分でも慣れることは難しいし何より慣れるまで依頼完遂を長引かせるつもりもない。彼に明日の予定をあの腐女子生徒のネーミングノートの捜索と言ったのには理由がある。くだらないあの職員室でのやり取りの中にもヒントは紛れていたのだ。彼のいるC組ではなく隣のクラスのB組のとある出来事。しかし何ら他愛のない他の奴ならスルーする小さな事。B組にいるとある女子生徒の様子が一時おかしかったと言うもの。自分の鞄から何かを取り出し警戒するように辺りをキョロキョロしていたのだと言う。個人的な私物かもしれないが何かあるのは間違いないと踏んでのことで )



  • No.325 by 相馬 光輝  2020-07-19 19:11:17 






おう、別にいいぜ。俺の下手くそな説明で理解してくれてありがとな。まぁあんたは天才だから俺が説明しなくても全部お見通しだったろうけど?( ニタリ )なんかあんが素直に礼言うの変な感じ、嬉しいからいいんだけどさ( 頭掻いて )


言われなくても惚れてるよ…。看病の話はまた今度しようぜ。




おっけー。ま、学生服は数年前まで毎日着てたから着慣れないと言うよりはほんと苦手って意味。毎日服を選ぶ手間は省けるけど、みんな同じで規則で固めてるのがいかにも日本的で堅苦しいっていうのかな。自由の中にこそ規律性があると思うんだよね。でもまああんたの言うように仕事だし堪えはするけどな。
( 冷やし中華のリクエストに頷くと早速キッチンに入って準備をしながら、着慣れないという表現を使う相手に少し違うと首を横に振って。自論を述べつつ堪えはすると頷いて冷やし中華を準備していき、「あ、冷やし中華のタレ、ゴマダレと中華だれどっちにする?他のがいいなら他も作る。」食材が大方出来上がり器も冷凍庫でしっかりと冷やしたところで味の決め手のなるタレは何味がいいかと手を動かしながら聞いて )







  • No.326 by 埜上 狼苑  2020-07-23 14:12:24 



それ、誰に言ってるんだ?当たり前だろ?(スッと目を細め)…ま、たまには、な…(伏せ目がちに)

…素直なお前も可愛いな、相馬…ご褒美にキスしてやろうか?(顎クイし顔近づけ)…だな、…またその時に色々決めるとしよう…此方は蹴ってもいいぞ…?(柔らかく微笑み)



……そもそも嫌なのか…。…お前みたいな考え方なら良いが…羽目外しすぎる奴がいるから規則が生まれる。一人より連帯責任…学校も日本もそんなもんだ……なるべく早く終わらせてやる…。 

( 彼のは着慣れないではなく根本的に制服と言うものが苦手なよう。自分の意思に反して…いや反しているすら気づかずに…何の疑問も感じずに…あの頃の俺は…あの男の望む通りに…。思い出したくもない記憶に片手で目元を覆いながらも彼に負担を掛けさせるのは良しとはならずなるべく早く終わらせると口にして。ふう…と息を吐けば聞こえてきた問いかけに「…辛めのやつがいい…」そう一言言葉を返しつつ聞こえてくる調理音に少しずつ気持ちは和らいでいき。徐に立ち上がり冷蔵庫に近づけば中を開け水を取り出し蓋を開けてゴクゴク飲んでは中へと蓋をして戻し、手の甲で口元拭えば扉閉めソファへと戻って )



  • No.327 by 相馬 光輝  2020-07-23 15:57:47 








ま、羽目を外すやつの気持ちも分からないでもないけどな。それに日本が制服の理由は私服で貧富の差が露呈されないようにって気遣いもあるらしいから良い部分もある。自分だけの責任よりも連帯責任だからこそ配慮できることもあるだろうし。例外は絶対あるから良いことを悪いこと…人の数だけあるって感じ?あ、でも俺、埜上との学校行けるのは楽しいから早く終わるのはちょっと寂しいかも…なんてな。
( 物事に対しては人の数だけ感情や意見が入り組むため1つが正解ではない。だから自分がこれは嫌だと思っても偏見はせずに別の人の立場からも物事は考えるようにしていて。ただやっぱり自分は制服は苦手だなぁと内心思いつつ、自分のことを考えてくれてなのか早く終わらせると言う相手に冗談っぽく本音を口にしてへらりと笑って。相手の変化には気付いて心配はしていたが追求はせずに「おっけー、辛めのな。」と水を飲みに来る相手を横目に調理を進めていき、冷凍庫でキンキンに冷やしたお皿の上に麺、きゅうり、卵、割いた鶏ささみ、トマト、もやしと具沢山に盛り付け、担々麺を更に辛くした風のタレを回しかけてから最後にスプラウトをトッピングして。「はい完成。一応絡み追加の唐辛子パウダー、あとお好みでいりごまとマヨネーズも此処に置いておくな。」完成したものを相手が座っているソファ前のテーブルに並べていき、箸と冷えた麦茶も用意すると隣に腰掛けて )







  • No.328 by 埜上 狼苑  2020-07-28 19:02:51 



………お前はき結局、両方の肩も持つんだな。…奇遇だな、俺も同じこと思ってた。


( 結局彼は制服が苦手だと言いつつも何だかんだで制服の良さなんかも同じく口にしている。結局彼はどちらがダメだとは言えないことは言わないのだ。彼らしいと思いながらそれを否定することはなく口元和らげそう言葉を返して。そして自分と学校に通うのが楽しいから早く終わるのは寂しいと続ける彼に本心か冗談か…冗談っぽく言ってるから割と本心なのか?なんて思いながら彼が素直に言葉にしてくれるならと自分も本心を告げてみるも何だか言葉にしたら胡散臭くなったかもしれない。そんなこんなで彼は自分の望む辛いタレを作ってくれてテーブルへと色鮮やかな冷やし中華が並んではトッピングも添えられて。「…ふむ…ごまか…」あまり普段はマヨネーズは使わないが彼は自分のタレにも合うと準備をしてくれたのなら使ってみるかとごまを多めにマヨネーズは少なめにだが自分の冷やし中華に入れてみて。手を合わせていただきますをしては箸を持ってつるつる麺を啜ってみて )




  • No.329 by 相馬 光輝  2020-07-28 20:16:47 






肩を持つ訳ではないよ。ただ自分の意見を言う上で相手側の立場に立って双方の意見もちゃんと知らないと偏見になりかねない。だから視野は広く持ちたいってこと。ま、それが肩を持つって言われたらそうなのもかも知れないけどな。…埜上も?じゃーさ、この案件が片付いたら校長に頼んで学校一緒に回らねぇ?実際授業するのとは違うけど疑似体験くらいにはなるだろ。
( 相手の言うように肩を持つと言えばそうなのかもしれないが、自分が嫌だと思った事をその場で決め付けずに一度立ち止まって周囲を冷静に見てみる、その上で改めて自分の意見を構築したい、そんな考え方で。やはり自分の考え方を声に出して口にするのは難しいなと感じながら相手も同じ気持ちだと知ると今度は素直にパッと表情を輝かせて。胡散臭いなんて思わずにそれが相手の本心だと思えば心が踊り、それならばと二人で学校回りをしないかと。まだいけていない場所もあるし相手となら楽しいだろうと思えば声を弾ませて提案して。それから相手が冷やし中華を食べ始めると用意したトッピングも使ってくれて。自信はあるがつい緊張してしまい、自分も冷やし中華を啜りつつ相手の反応を窺って )





  • No.330 by 埜上 狼苑  2020-08-01 19:42:53 




なるほどな…柔軟な考え方が出来るのはそこにあったか…刑事や探偵に向いてるかもな。……だな、そうするか。


( 彼の言葉で確信したことを口に出す。凝り固まっていない彼の考え方はちゃんと感じていたがそれを改めて問うたことはなかった。しかしそれが彼の言葉で知ることが出来たため刑事や探偵に向いているかもなと述べて。自分の言葉はどうやら彼には真っ直ぐに届いたよう。変に疑われるでもなく受け止められては弾んだ声が返ってきて。少し驚くもふわりと目元を細めては自分に異論はなく彼のそうするかと提案に頷いて。何やら物言わぬ彼から視線を感じては「…俺に穴でも開ける気か?……ま、俺の好きな味…だな」そう問いかけつつも微笑んだままそう告げて )



  • No.331 by 相馬 光輝  2020-08-01 20:23:21 






え、まじで?でも俺は埜上の助手で充分。だって柔軟な心的傾向があっても俺にはそれを具現化する力がないからな。それが出来るあんたの傍にいるのが俺は楽しいし、後ろで支えるほうが性に合ってる。
( 天才の相手直々に刑事や探偵に向いていると言われると嬉しそうに目を細めるも今の自分の力では及ばない上に相手の助手という立場に満足して気に入っていることを告げ。提案にも乗って貰えれば相手の柔らかな表情に嬉しくなって「じゃ、決まりな。」とニッと笑って。味の感想を聞けばホッとして「あー、悪い。口に合った気になって。でも好きな味なら良かった。また作る。」と釣られるように微笑んでは冷やし中華を食べ進めて )




埜上、朝だぞー
( 翌朝、いつものように早めに起きると朝食の準備と学校へすぐに出かけられる準備をしてから相手を起こす為に相手の部屋の扉の前へ行き軽めにノックして声を掛けて )





  • No.332 by 埜上 狼苑  2020-08-05 16:12:49 


(/背後のみですみません。お伝えしたい事がありまして…。誠に勝手で申し訳ないのですが…此方のセイチャットのサイト様でなり茶を続けていくことが精神的に困難になり絡みを打ち切らせて頂きたく参りました…。誓ってあなた様やこのサイト様が理由ではありません。私事になりますがこの数週間どなたかは分かりませんが、嫌がらせ…と言いますか…書き込みが沢山ありまして…精神的に此方のサイトに足を運ぶのが辛くなってしまって…。あなた様とお話を紡げてとても楽しかったです…今まで本当にありがとうございました…。)

  • No.333 by 相馬 光輝  2020-08-07 21:51:23 




反応遅れて悪い。俺から言わせてな。報告ありがと。辛いことあったんだな。あんたと分かれるのは寂しいけど仕方ない、よな。でも埜上の助手はやめるつもりないよ。話は此処で終わっちゃうかもしれないけど、俺は一生の埜上に尽くすって決めたから。あわよくば助手の関係以上になれないかなって思ってたし…。だからせめてそうなれるように応援だけしといて。俺もあんたに出会えて良かった。また…って言ったらだめだよな。あんたが元気で幸せになれるの願ってるよ。…ありがとう。



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