三丁目のミケネコさん 2019-11-10 07:27:55 |
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あ、このままじゃ風邪をひかれてしまいますね……
(近くにあったブランケットを持ってきて起こさない様に掛けると、そっと買い物に出掛けるためにその場を離れる)
……ただいま戻りました。……重かった……
(両手に沢山の食べ物の入った袋を持って)
あれ、絢さんまだ寝てるんでしょうか……。
(荷物をキッチンに置いてから貴方の様子を見にソファーに向かう)
あ、起きてらしたんですか。
絢さんおはようございます。
(驚かさない様に正面から近付き、声を掛ける)
もうすぐお昼なんですが……お腹空きませんか?
何かリクエストあれば作りますよ。
(微笑み乍優しい声で話し掛ける)
そうですか……では何か適当に作りますね。
絢さん?どこか出掛けられるんですか?
(貴方が立ち上がったのを見て、キッチンに向かおうとしていた足を止める)
そうですか。
(予定が無いときき止めいた足を動かしキッチンに向かう)
……あ、そういえば。先程買い物をしてるときに肉屋さんの奥さんが、猫に逃げられたと愚痴っていました。
見つかれば良いのですがね。
(買い物であったことを雑談の様に貴方に教えながら手際良く料理を作っていく)
はい、猫です。まぁ、すぐ帰ってくるでしょうけど……
ところで絢さん。依頼は別に新しいものはないのですか?
(キッチンから顔だけ少し出して貴方の顔を窺っている。暫くすると、「もうすぐ料理出来ますから」という声と共に顔も引っ込む)
……はい、オムライス出来ました!
絢さん、座ってください。
(トレーに美味しそうなオムライスを載せてキッチンから出てくる)
絢さんは何でも解決出来るのに……。
大人というのは見る目が無いですね……!
(まるでここには居ない誰かに腹を立てたような口調で怒り)
いえ、どういたしまして。
(お礼を言われ、嬉しそうに微笑み)
…ま、仕方ないよ。世の大人様にとって、
年齢って本人の実力以上に大事だから。
(肩を竦めて大人への皮肉混じりに呟き)
………いただきます。
(礼儀正しく手を合わせ)
まぁ、確かに私も何かを人とする時は年を見てしまいます……
(自分も世の中の大人の一人であることに気付きしょんぼりとし)
はい、召し上がれ。
(礼儀正しい貴方に、見ている此方も嬉しくなり)
今日は美味しい卵を使ってるんです。
お店の人がサービスしてくれたので。
(昼食を食べる貴方を見つめ、暫くしてから自分も食べ始め「あ、美味しい……」と呟き)
そうですか?私もそう思いま……
(嬉しそうに話していたが、貴方が指を見ていることに気付き)
あの、絢さん……もしかして、痛かったりは……しませんか?
(痛かったら嫌だが、痛いと感じていてほしいという複雑な気持ちで貴方に尋ね)
さっき小説の頁で切ってたみたいだ。
(貴方に微かに血の滴る指先を向け)
…怪我を痛いと「感じる」ことは出来ないけど、痛みを「知る」ことは出来る。
この怪我だって、痛みを「知っている」けど「感じる」ことは出来ない。
(独り言のように呟き)
痛みを「知っている」……けど「感じる」ことは出来ない……。
(貴方の言葉に少し悲しそうな表情を浮かべ)
あ……!手当てをしなくては!
絢さん、待っててください。
すぐに救急箱を持ってきます。
(暫く物思いに耽っていたが、突然思い出した様に声を上げ)
…痛みを「感じる」のと、痛みを「知る」のは
脳のそれぞれ別の部分が担当しているから。
無痛症は「感じる」神経が潰れてるって訳。
(じいっ、と貴方を見つめて)
感じないのに……知っているのは苦しくないのですか?
(貴方の手に視線をやりながら尋ね)
絢さん、何ですか?そんなに見つめて……何か付いてますか?
(貴方に見つめられていることに気付き、照れたように笑いながら視線を逸らし)
……そうですか?
あ、そうだ手当て。手当てしますね。
待っててください。
(棚から救急箱を取ってくると、優しい手付きで手当てを始め)
どうしてそんなこと言うんですか!
痛みは無くても体は傷付きますと何度も言っているじゃないですか。
(少し怒ったように貴方の言葉に反応し)
それに痛みを感じない分、此方としては不安なのです……。
多少過保護になるのは許してください。
(手当ての為にかけていた眼鏡をしまいながら、申し訳無さそうに笑い)
…痛みなんて無駄なもの、無い方が様々な活動が出来るんだよ。…致命傷を受けない限りは…
例え撃たれても思考能力を痛みなんかに
乱されずに推理を続けられるから。
(無表情に貴方を見下ろすと述べ)
無駄ではないですよ。
痛みは体の悲鳴ですから。早く気付いてあげられるに越したことはありません。
それと、間違っても撃たれたりなさらないでくださいね。
絢さんが撃たれたりした日には、私はおかしくなって自ら死を選びかねません。
(貴方を見上げてしっかりと見つめ、真剣な顔で言葉を紡ぎ)
ふぅん、キミはそう考えるんだ。
(相変わらず興味無さげに呟き)
今日も、明日も撃たれたりするような現場に
行く依頼は無いよ。
…キミに死なれでもされたら困るからね。
(気だるげに貴方を見つめ、ため息と共に語り)
絢さん、溜め息を吐くと幸せが逃げてしまいますよ。
それと、そんな危ない依頼は私が丁重にお断りさせていただきます。
(にこりと笑って貴方を見返し)
……絢さんが生きて、此処で仕事をしていてくれる平和な日々が続けば、私は死にませんよ?
(少し冗談めかして貴方の言葉に返し)
ち、違いません……。
私は、絢さんが好きですよ。頭がよくて、綺麗で、私のご飯を食べてくれて……。
そんな絢さんのことがっ、私は大好きですよ!
(言うなら今しかないと思い、顔を背けた貴方に話し掛け、はにかんだ様な笑みを浮かべ)
ええ、変わってます変わってます。
(貴方の質問に笑いながら答え)
貴方はきっと貴方が思ってる以上に変わっていますよ。
でも、それが絢さんの魅力です。
(からかう様な調子で言いながらも、本心で言っている様な口調で話し)
…魅力、ねぇ。自分じゃ特に感じないんだけど。
(ゆるく微笑みを浮かべた…つもりなのだろうが、表情筋が上手く動かずに引き攣ったような口許になり)
自分では魅力に気付けないものですよ。んっ……絢さん、何ですかその顔。
(貴方のぎこちない微笑みに、思わず吹き出しそうになるのを堪え)
あ……やってみなきゃわかりませんよ?ほら、もう一度笑ってみてください。
(お手本を見せるように綺麗な微笑みを作ると、横を向いている貴方を促し)
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