通りすがりの大天使 2019-11-03 10:26:24 |
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俺は……。(相手が自己紹介をしたという条件反射で自身も自己紹介をしそうになるも、名前を言った方が良いのか迷い。結局、暫くしたら言うことにして)…俺はラークだ。オメェ、これから仕事か?(少しいかつい表情をしながら)
ラファエル…?(ラファエルという名前を聞き、顎に手を添え考える仕草をし)……ああ、あの口悪オヤジか。(思い出したように)
《こら、おチビ!ラファエルはオヤジじゃないにゃー!》
(翼を広げながら顔を赤くし、ぷりぷりと怒る姿は正に子供のようで)
《むー、オレはおチビじゃないのにゃ!お前の方こそおチビだにゃー!》
(相手の暴言に顔を赤くし、大声で反論し)
『……………ミカエル、騒々しいぞ。何事だ』
(2mは優に越えるであろう短髪長身の天使がぬっと路地の入口から顔を覗かせ)
オメェがおチビのだろ!にゃーにゃーにゃーにゃー言ってばかりのガキがよぉ!
(ビシィッと相手を指差し)
うわっ!また何か出てきやがった!
(2mを優に越えるであろう天使が路地の入口から顔を覗かせれば、ぎょっと目を見開いて)
《オレはおチビでもガキでもないのにゃー!【大天使長ミカエル】なのにゃ!》
(自分も相手を指差し返し、反論を述べ)
『………何だ、この……小さい悪魔は』
(自分より遥かに小柄な二人のうち、悪魔らしき方を見つめて一瞬言葉選びに迷ったようだが、やがて口を開き)
《だ~か~ら~、オレはガキじゃないにゃ!》
(叫ぶのはやめたものの、まだぶつぶつと文句を垂れていて)
『……不快にさせたならすまない。俺は巨体だからな』
(困ったような表情をしてぺこ、と律儀に頭を下げては文句を垂れるミカエルの首根っこを掴み)
あーあー、ガキの文句聞こえませぇん。(わざと耳を塞いで馬鹿にし)
……何それ、自慢かよ腹立つな…。(律儀な様子には良い奴だなと思うも巨体という言葉を聞けば顔を歪ませ)
《む~…ウリエル放せにゃ~!》
(首根っこを掴まれてばたばたと暴れ)
『……すまん、不愉快だったか…では、これで失礼する』
(申し訳なさそうに眉尻を下げ、暴れるミカエルを軽々と担いでどこかへ消え)
………。(二人の大天使が消えれば、俺も帰らなきゃと歩き始め。)…明日は、天界でも行ってみるかなぁ…(と呟き、何処かへ消え)
…よし、天界とうちゃ~く。(グ~ッと背伸びをして天界を見つめ)
「ラファエル様~!」
(純白の天界にはラファエルの名を呼ぶ老若男女の声が溢れ)
《ラファエル~、呼ばれてるけど行かないのにゃ?》
(相変わらず小柄なミカエルがラファエルに呼び掛け)
………あ"?
(不機嫌そうな声でその呼び掛けに答え)
『…ミカエル、無理強いは良くない。
ラファエルにも休息が必要だろう』
(不機嫌そうなラファエルを気遣ってか、ミカエルを諭すように言い)
うーん…純白で鬱陶しいぐらい眩しいな。(ジトーッとした目で)
…あ。(昨日会った三人がいて、こっそりとその場を離れようとしたが、天界の人々がラークを見つけ、「悪魔だぁ~!悪魔がいるぞぉ~!!」と大声で言われてしまい)
《悪魔かにゃぁ?》
(ミカエルがくるくると周りを見渡して)
『…ガブリエルの仕事だな』
(ウリエルはため息と共に隣でぐうぐう眠っている青年を叩き起こし)
【…ハイ、こちらガブリエル…って、ウリエル。何。寝てたんダケド】
(青年は目を覚ますなり槍を取り、ウリエルの返事も待たずに駆け出して)
…ハァ…面倒くさ。さっさと終わらして寝よ…
んで、家でゲームしよっと…。
(ぶつぶつと何かをぼやきつつ、槍を逆手に構えると有り得ない身体能力で建物を飛び越えて悪魔の方へ走って行き)
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