どうやら俺は不思議系男子…のようです(募集)

どうやら俺は不思議系男子…のようです(募集)

斎藤 司  2019-10-30 11:40:32 
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スラマッ・ソレ!


……すみません…緊張してインドネシア語で挨拶してしまいました…。

あなたとは初めて会った気がしません…ああ…昨日夢で会いましたよね?


…あれ…?会ったのは小林さんだったかな…あなたは小林さんですか?(首を傾げて)


小林さんじゃない?…すみません…間違えました…佐藤さんですよね?


…佐藤さんでもない?わかりました!たにゃかさ…(噛んだ)


…ああ…肝心な台詞を噛むなんて…海に沈んでしまいたい…(遠い目をして)


よくあること…ですか?あなたは優しい人ですね…(微笑み)


ところであなたはどこのどちらさまですか?妖精さんなら友達になって下さい。妖精さんじゃなくても友達になって下さい。


不思議系男子が友達になりたそうにあなたを見つめている…


友達になりますか?


YES

NO


YESを選んでくれた優しい人…


あなたは遅レス平気ですか?寝落ち平気ですか?


遅レス?ふざけんな!勝手に寝てんじゃねえ!って人はバックして下さい。


大丈夫な人は…ロルは中~長回せる人だったら逆立ちして喜びます…恋人になって下さい。


後は…掛け持ちに不快感を感じない人だと一生ついていきます…ご主人様…。


友達や恋人になってくれるつもりがない人の書き込みはやめて下さい。いじめ、良くないです。



>>1 斎藤 司の嬉し恥ずかし赤裸々pf


ちなみにBLらしいです。…BLの意味を知っているか…ですか?馬鹿にしないで下さい…!俺にだってそれくらい分かります…!ボーイズライク!俺は男しか受け付けないって意味ですよね?…あれ…?違いますか…?




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  • No.110 by 斎藤 司   2019-12-26 08:06:43 



…宮本先生の役に立てて、よかったです…。…あ…ありがとうございます…。

( 改めて助かったと告げ自分の頭を躊躇いなくポンポン撫でてくれた彼に嬉しげにはにかむも、自然な動作で自分の汗をかいた額をハンカチで拭ってくれる様子にトクンッと心臓が跳ねる。汗でハンカチが汚れるのも厭わずに拭いてくれる彼を上目に見つめ、礼を伝えて。彼に触れられたのが髪なら最近はドキドキすると言うよりは嬉しいと言う気持ちが勝り平気になってきたのだが違う場所への接触に頬は僅かに赤く染まって。そろそろ車に戻るかと微笑む彼にこくんと頷いた所で扉が独りでに閉まり音を立てて完全に閉まってしまって。その直後に他の生徒の声がしていたこともあり原因はそれかもしれないと思いつつもいち早く扉へ向かってくれる彼を見やる。ポツリと呟いた声は真っ直ぐ自分の耳に届いてはもしかしなくても閉じ込められた…?と目をパチパチ瞬かせて。スマホを取り出してどこかに電話を入れてくれていたがそれも繋がらないのか、此方に振り返り眉を下げて閉じ込められたくさいと教えてくれ、面倒に巻き込んで悪いと謝る彼に小さく首を横に振る。「先生は悪くないです…俺にこの扉を開けられる力があればよかったんですけど…待っていたら開けて貰えるなら頼らせて…貰いたいです…。……先生も座りましょう…すみません…俺…気づかなくて…足、怪我しちゃってます…よね…?捻った感じですか…?ここに座って下さい…こっちの足ですか…?俺、湿布持ってます…貼らせて貰っても…?あ…、足…触ります…」此方に歩み寄って来てくれコートを肩に掛けてくれる彼の表情が歪んだことに気がついては椅子指差す彼に眉を下げてその手を掴んで自らの肩に回すようにして気づかなくてすみませんと謝っては彼にも椅子に座ろうと声をかけて。ゆっくり足に響かないように椅子まで誘導しては彼に座って下さいと告げながらも自然な流れで座って貰えば自分は前に移動して片膝をついて先ほど変化があったのは此方側の足だったかなと靴を脱がせては自分の膝へと足を置いてそっと触れて。熱を持っているように感じては靴下を脱がせてみると僅かに腫れているようにも見えて。制服の内ポケットから湿布を取り出しては貼らせて貰ってもいかと問いかけながらも既に靴や足に触れているのに少々ズレ気味に触りますと口にしつつ湿布をぺたりと真っ直ぐに貼りつけて。綺麗に貼れれば笑みを浮かべて靴下、靴と痛みが極力起こらないように優しく丁寧に履かせていって )



           

  • No.111 by 宮本 仁  2019-12-26 11:56:25 


火事場の馬鹿力があれば出来るかもな…ッ、いや俺が変にやせ我慢したのがよく無かったんだ。というか…湿布なんてよく持ってたな( 此方の少ない言葉で相手も状況をすぐに察してくれたようで、相手の言葉を聞いては以前相手が車の扉を開ける加減を気にしていた時に話していた会話を思い出し少し場の雰囲気を和らげるため冗談を溢し。足のことで謝る相手には首を横に振って、情けなく思いながら相手の肩を有難く借りると椅子に腰掛けて。椅子に座るだけでも足への負担が随分減って小さく息を吐き出すもどうやら相手は湿布を持っていて貼ってくれるようで。普通湿布がポケットに入っていることなんてない。相手にはどらやき好きの青いロボットのようなポケットでもあるのだろうかなんて足が痛んでいるせいか普段考えないようなことを考えつつ、目を瞬かせて純粋にやや驚いた表情を浮かばせ相手が手に持つ湿布に目をやって。「…ッ、嗚呼、ありがとう…。…うまいもんだな。…だいぶ楽になったよ。」痛みを感じたのは最初に足に触れられた時だけ。触っているのに触りますという少々ズレ気味な言葉も今は足の痛みを紛らわしてくれて癒やされれば気にならずに。湿布を貼られると湿布独特のスゥスゥした感覚がすればそれが気持ちよくて目を細めつつ、此方に気遣い献身的に手当してくれる相手の手際の良さを見てそれを褒めながら楽になったとお礼を言い、靴まで履かせてくれる相手の頭を撫でて。「手、汚れなかったか?」靴を触らせてしまったし手が汚れてないか気にかけるも先程ハンカチは使ってしまったため、とっさに相手の手取ると気休めだが自分の手で軽く撫でるようにして手についた少量の素直を払ってやり、手を離すと自分の隣の椅子をポンポンと叩いて )

  • No.112 by 斎藤 司  2019-12-27 20:24:01 



(/すみませんご報告があります。背後が今日インフルエンザにかかってしまいました。高熱が落ち着くまでは返信出来そうにありません。そのことをお伝えに参りました。落ち着き次第戻って参りますのでお待ちいただけると幸いです…)

  • No.113 by 宮本 仁  2019-12-27 22:03:28 


(/お久しぶりです。返信の件了解致しました。
忙しい時期にインフルエンザは大変ですね。寒い日が続きますのでお体を温めてゆっくりご養生ください。宮本共々またお話できるのを楽しみにしながら背後様のご健康お祈りしております。)

  • No.114 by 斎藤 司  2019-12-31 15:14:36 



(/ありがとうございます…お待たせしました…ようやく高熱が落ち着きました…。病み上がりですので返信速度はまだ戻りませんがゆっくりお返事返させて頂きますね…。改めまして、よろしくお願い致します。)



……人は何が起こるかわかりません。だから持ってます…でもいつもは持ってません…。…馬鹿力は今は出ませんが…湿布が役に立ちましたね…先生は悪くないです。


( 何が起こるかわかりませんからと彼の疑問に答えてみたもののいつもは持っているわけではなく今日はたまたま持っていたのだとかっこつけたかったが嘘はつけないためぽろりと漏らしつつ扉を開けられるくらいの馬鹿力は今は出せないが湿布が役に立ったと嬉しそうに笑って。また謝る彼にふるふる何度だって首を横に振りそれだけは違うと口にして。自分がした手当てに痛みが楽になったと言って貰えてはぱあぁと嬉しそうに微笑んで「嬉しいです…よかったです……」頭を撫でてくれる優しい手に目を細めて。その手が離れ自分の手を掴み何やら払う仕草をしている彼。きっと埃か何かを払ってくれているのではとは思うのだがドキドキと胸の音がまた速くなって。彼の靴は特に汚れていなかったが…。なんて感じているうちにその手も離れていき。ホッとしたような名残惜しいような不思議な感覚に包まれるも隣の椅子をポンポンされると「……座る…です…あ…先生も一緒に使いましょう…先生のですけど…こうやって…くっついたら二人とも温かいですよ」ドキドキも落ち着いてきては隣の椅子に腰を下ろす前に彼から肩にかけて貰ったコートの片側を彼の肩にかけては隣に腰を下ろしてもう片側を自分へとかけては彼の空いた肩へとこてんと頭をくっつけて。ぬくぬくと言わんばかりにご満悦な表情をして )



 

  • No.115 by 宮本 仁  2020-01-02 11:42:20 


(/高熱が落ち着いたと聞いて安心いたしました。返信速度は気にせずお体を最優先してくださいませ。
そして明けましておめでとう御座います。今年も背後と宮本をよろしくお願いします。司くんに笑顔と幸せがいっぱいの年になるよう宮本を励ませたいと思います。背後さまにも素敵な一年が訪れることを願っております。
重ねて申し訳ありませんが年末年始は私情で忙しく返信することが難しいです。もしかしたら間を取って明日には返信できるかもしれませんが、数日は返信出来ないかもしれないことをお伝えします。
ご挨拶とご報告だけになってしまいましたが、戻ってきた際はまたよろしくお願いします。)

  • No.116 by 斎藤 司  2020-01-02 12:28:17 



(/お忙しい中、返信ありがとうございます。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。あなた様と仁先生を楽しませられるよう司を好き勝手させますね。はい、あなた様の私生活優先で時間が空いた時に返事を返して頂けますと幸いです。あなた様と仁先生とお話出来るの楽しみにお待ちしています。)


 

  • No.117 by 宮本 仁  2020-01-04 12:53:03 


>114

そうだな、役に立った。斎藤に湿布借りるための怪我だったのかもな、なんて( 湿布は偶々持っていた様子だがそれでも助かったことには変わりない。だから再び感謝の意を込めて役に立ったと頷いて。そしてフと相手の柔らかな笑顔を見ればきっと怪我をしなければ相手の笑顔やちょっとした触れ合いもなかっただろうと思えば怪我も悪くなく思えて冗談交じりに上記を述べて肩を竦め。相手の胸の鼓動が早まっていることには気付けずにいたが、次の相手の行動で自分の鼓動が早まるのは分かり。隣に座る相手の体温、分け合う1つのコート。頭がコツンと合わされば懐かしいぬくもりに胸がキュッと引き締まる。意識してはダメだと思いながらも相手の満足げな表情を見ていると胸の内側からポカポカと温まっていくのが分かって。でも実際冷え性なこともあり指先は冷たい。「…そうだな。温かい。でももう少しだけ良いか?」と相手の言葉に頷きつつほんの少しだけならいいだろかと前を向いたまま相手の手に自分の手を重ねてそっと握ってみて )



(/背後さまも病み上がりでお辛いなか優しいお言葉有難うございます。何とか時間が作れましたのでお返事させて頂きました。
司くんとても可愛らしいですね。宮本も心動かされつつありますがこれからどう二人の仲が進んでいくか楽しみです。
このあとですが無事に倉庫から出たあとは司くんが風邪を引く流れにしますか…?背後さまが病み上がりなのに息子さまに風邪を引かせるのは気が引けますが…。)

  • No.118 by 斎藤 司  2020-01-04 23:00:06 



……役に立ててよかった……ふふ…怪我は心配ですが…そう言って貰えるの…嬉しいです…。 


( 改めて役に立ったとはっきり言って貰えると柔らかく目を細めてぽつりと呟いては嬉しいと付け加えて。彼と一つのコートを二人で来ては彼も温かいと言ってくれる。自分も温かいし彼も温かいなら言うことはなく我ながら良いことを思い付いたなと思っていては彼の手が自分の手を捉えてきゅっと握られては彼の指先が冷たいことに気づいたのだがそれよりも手を握られているということに意識がいってしまいトクントクンと心臓が速くなる。「………宮本先生が…温かくなるなら…良いです、よ…」そして照れ臭くもあってか頬が赤く染まっていきつつも振り払ったりはせずにきゅっと彼の手を握り返して ) 




(/お疲れ様です、お返事ありがとうございます。可愛いと言って頂けて嬉しいですっ!そうですね、司を風邪を引いてしまう感じで進められたらなと思います。いえいえ、二人の仲がまたこれで深まると思うので全然構いませんよ。司は家の玄関先でぶっ倒れてしまう感じで大丈夫でしょうか?)




  • No.119 by 宮本 仁  2020-01-05 00:19:52 


……、斎藤…( 握ってみた手は拒絶されることはなく安堵すれば、繋がる手から伝わってくる相手の温かな体温に更に鼓動が早まり。そして相手の表情をチラリと覗えばその赤く染まる頬を見てまた胸が高鳴る感覚を覚えて。この感覚はなんだろうかと思いながら少しでも寒さを紛らわそうと口を開きかけたとき、自分のポケットにいれていたスマホがブウウと着信を知らせて。「…ちょっと悪い、さっき掛けた教員かも。」足を痛めているため無闇に立ち上がらないほうがいいだろうと思えば相手に断りを入れてから寄り添った状態のまま通話に出て。すると案の定それは先程の教員。どうやら学内の喫煙スペースで他の教員と喋っていたようで着信に気付かなかった模様。こちらの事情を手短に話せばすぐに駆けつけてくれるとのことでとりあえず安堵すれば通話を切って。その時、少し残念に思う自分が居た気がして気のせいだと思うことにすればスマホをポケットにしまいながら相手を見て「…良かったな。すぐに来て開けてくれるそうだ。もう少しの我慢だからな。ここから出たら何か温かい飲み物なり食べ物なり奢ってやるよ。」ポンポンと空いている手で相手の頭を撫でながら優しく言えば、そろそろ他の教員も来るし手を離さなければと思うもその気持ちに反して握る手はそのままにしていて )



(/はい、それで大丈夫です。当初の予定通り学校に無断で欠席している司くんが心配になって宮本が様子を見に行く形にしますね。)

  • No.120 by 斎藤 司  2020-01-05 20:14:24 


…先生が一緒でよかったです…ちっとも怖くなかったですから…。先生…俺の手は温かいですか?


( 彼と二人きりなのを遮るように鳴り響く彼のスマホ。どうやら先ほど彼が電話をかけた教員からの折り返しの電話で。すぐに駆けつけてくれることを彼から教えて貰うもそれは二人きりで居られる時間も少ないことも意味する。彼とならいつまでだって居られるような気はしていたがそんなことあるわけもなく。でも彼は自分の手を離すつもりはないようでずっと握ってくれている。そして此方を安心させるようにすぐにここから出られることを匂わせてくれて。でもやっぱり何だか寂しい気持ちがついて回る。閉じ込められたのが彼でよかったと染々言葉を返して )


(/はい、お願い致します。どんな展開になるのか今からドキドキです。)


  

  • No.121 by 宮本 仁  2020-01-06 07:30:57 


嗚呼、温かいよ。( 問われたことに小さく微笑み頷いてはより離れがたい思いが強くなるも助けはすぐにやってきて扉の外で人の声がしてガタガタと扉を開けようとしてくれているのが分かり。迅速な救助は有難いことなのになぜか惜しく思う自分に内心苦笑を漏らしつつ、ここで漸く繋いでいた手をそっと離して「…もうすぐ出られそうだな。買い出しもだけどありがとう斎藤。お前が湿布持っててくれたおかげで足もすぐ良くなりそうだ。」そう言って普段あまり見せない柔らかな微笑みを向けては頭をポンとしてから分け合っていたコートを相手の肩に掛けてやり、壁を支えにして立ち上がると先に扉のほうへ向かい )


( 斯々然々無事に倉庫から出て今は相手を自宅まで送り、何度目かになる相手の家の裏にあるレンタルショップの路地へと駐車しており。「明日も学校なのに遅くまで悪かったな。もし宿題が出てて間に合いそうにないなら俺から先生たちに言っておくよ。…今日は本当に助かった。」本日何度目かになるお礼を言えば助手席に座る相手に、お詫びとお礼にもならないが温かいミルクティー缶を差し出して )



(/自分もこれから二人の仲がどう進展していくか楽しみです。場面は少し飛ばさせて頂きました。このあと司くんが倒れる流れでもいいのですが、それだと宮本は意外と人の体調に敏感で異変に気付いていそうなので数日後でもいいかなと考えております。)

  • No.122 by 斎藤 司  2020-01-07 11:45:28 







……ありがとうございます…俺、ミルクティー大好きです…。

 
( ガタガタと扉を開けてくれているのだろう音が外から聞こえてくれば離れていった彼の手。少し寂しさを感じつつもそれまで繋がれていた事実は変わらない。きゅっと自分の手でその手を握りしめると彼に続くようにして倉庫から共に出て 再び彼にレンタルショップの路肩まで送って貰う。シートベルトを外して鞄を肩にかけては差し出された温かいミルクティーを受け取り、その温かい容器をきゅっと大切そうに手に持ちながら彼からのお礼の言葉に笑み返し飲み物のお礼と宿題に関してのお礼を口にする。甘くて温かいミルクティーは家でも実は結構飲んでいて好きな飲み物なため嬉しそうに大好きだと告げて。宿題云々は朝早く起きたり早めに学校に行ってからやったりといくらでもやりようはあるため問題は特になくて。自然に撫でられた頭にはにかんでは「…また何かあったら言って下さいね…俺、お手伝いしますから…今日はお疲れ様でした…また明日…おやすみなさい…」何かあればまた声をかけてくれと伝え、ぺこっと頭を下げると車から出ては手を振り再度深々と頭を下げてはそのままアパートへと入っていって───)



……ん…何か…体…だるい気が……でも学校に行かないと……っ…。


( 倉庫に閉じ込められてから数日が過ぎたある日の朝。いつもの時間に起きた辺りで体の異変に気がついて。体が怠くて熱く食欲もいつも以上になくて。それでも彼と会える学校には行きたくてふらつく体で身支度を整えて玄関へと向かったのだが靴を履こうとしてぐらりと歪んでそのまま前方へと倒れてしまって。起き上がらないとと頭では分かるのに体はいうことを聞いてくれず走ったわけでもないのに上がる息と体は熱いのにぶるぶると震える感覚に不安を感じすがるように口からついて出たのは母親ではなく「…先生…宮本…先生…」頭を撫でてくれる優しい彼の名前で。ドアに伸ばされた手はドアノブを掴むことはなく力なく落ちていきゆっくりと意識は閉ざされていって )


 
(/ありがとうございます!ですよね、仁先生は色々すぐに気づいちゃうので数日後に飛ばさせて頂きましたっ。司くん玄関先でぶっ倒れさせました…先生の頃合いで来てあげて下さいませ)


  • No.123 by 宮本 仁  2020-01-07 13:52:27 


( 数日後の学校の職員室、今日は相手のクラスの授業の受け持ちがある日で今は丁度その授業の前の休み時間。化学は毎日ある科目ではないから学校に行けば相手に毎日会えるというわけではない。備品の買い出しや化学準備室の整理のように相手が手伝ってくれたりでもしなければ限られた曜日の一限分の時間しか会うことはできない。それも授業なので相手個人と話すことはまず出来なくて。それでも相手の顔を見るだけでも癒やされている自分がおり、手元の手帳に視線を落としは授業の時間割リストにある相手のクラスの部分を指でそっとなぞる。脳裏に倉庫に閉じ込められた時、相手とコートを分け合い手を繋いだことや、帰り際に相手がミルクティーを受け取り嬉しそうにはにかむ表情、そして頭を下げてパタパタとアパートに戻っていく背中が鮮明に浮かんではそれを遮断するようにパタンと手帳を閉じて。…いけないな。と胸中でひとり呟くと授業で必要な物を腕に抱えて相手のクラスへと足を進めて )


…欠席か…。…江頭、斎藤から何か聞いてるか?( チャイムがなる少し前に相手のクラスの教室に入っては無意識に相手の席へと視線が行く。するとそこは空席。教室の中を見回してもその姿はない。授業態度は至って真面目、授業開始前には必ず席にいるはずの相手が居ないのは違和感がありクラス名簿を開いて確認してみると朝のHRからおらず欠席理由も不明となっており。相手が無断で欠席なんて…そんなことあるだろうか。確かに少々抜けているところはあるが報連相の報連は怠るような質ではないはず。不審に思えば以前相手にポッ○ーを上げていた男子生徒に相手から連絡は来ていないか聞いてみるもどうやら朝からSNSも既読が付かないようで。…おかしい、と心配になるも授業開始のチャイムが鳴れば心配は拭えないながら授業を始めて。
そして今は放課後、相手が欠席と知ってから嫌な予感がずっとついて離れず担任でもない自分が動くのは気が引けたが、もしものことがあってからでは遅い。そう思うと鞄を持って職員室から出ると相手の家へと向かっていて。
相手の家に着くと扉の前まで来てチャイムを鳴らしてみるが応答はない。もう一度だけチャイムを鳴らすも結果は同じで少し躊躇いつつドアノブに手を掛けて回してみるとガチャリと音を立てて扉が開き。そしてゆっくり扉を開き中を覗いて…「__ッ!? 斎藤…!」そこにはうつ伏せで倒れている相手の姿が。一体いつから倒れていたのか。制服姿なのを見れば朝からだろうかと考えると唇を噛み締めては靴を脱いで急いで相手の元へ掛けよるとその身体を抱き起こして。ひどく熱い体温、紅潮した頬や額に浮かぶ汗、高熱があるのは一目瞭然。「…部屋、上がらせて貰うぞ。」聞こえているかは分からないが一声声をかけると相手を横抱きして部屋の奥へ進ませてもらいリビング来て目についたソファにひとまず座らせては正面に屈んで「斎藤…、大丈夫か?」と相手の髪を優しく撫でて声を掛けてみて )



(/場面の移動有難う御座います。そして前置きが無駄にダラダラと長くなってしまい申し訳ありません。場面も2,3転しているのでもし分かりづらい部分がありましたらご指摘ください。ここからまた宮本の葛藤が始まりそうです…。)

  • No.124 by 斎藤 司  2020-01-08 00:54:39 




…う…ん…先…生…?…なんで…あ…俺…連絡…入れてなくて……すみませ…無断で休んで…しまいました…。


( 呼び掛けられればゆっくりと意識は戻り瞳は開かれるものの誰に声をかけられたのか誰に抱えられているのかの判断は遅れてしまい。ソファへ座らせて貰えれば高熱ながらも何とか目の前に誰がいるのか等理解してくればきっと彼がいるのだからもう授業は終わっているのは分かっては無断で学校を休んでしまったことも気づけばすみませんと眉を下げて謝罪して。息が荒い、体が怠い…でも彼に髪を撫でて貰えればホッとしたように息を吐く。彼はわざわざ部屋を訪れてくれたことは明白で。「…学校…行きたかったです…今日は…宮本先生…の…授業もあったのに…」熱に浮かされながら学校へ行きたかったことを口にしては彼の授業も今日あったため尚更で )



(/いえいえ、場面転換むしろありがたいです。お気遣いどうもです…今のところは大丈夫なので何かあればお聞きしますね。…仁先生…葛藤させてごめんなさい…)






  • No.125 by 宮本 仁  2020-01-08 05:00:33 


そんなこと気にしなくて良い。体調不良のことは俺からちゃんと担任の先生に伝えて置くよ。それよりずっと一人で辛かっただろ。( 高校生の一人暮らし、勉学とバイトとの両立を考えれば相当辛いはずで、朝から倒れてこの時間まで一人にさせてしまったことを心苦しく思いながら気にしなくて良いと首を横に振って優しく頭を撫で続け。そして熱に浮かされながらも相手が零す言葉に胸が痛み眉が下がるも、自分の授業もあったのにと言われれば少し嬉しく思ってしまう自分もいて。しかし今は気持ちを切り替えて「…斎藤、学校は風邪が治ったらいくらでもいける。今は風邪治すことに専念しような。…汗も掻いてるみたいだし着替えたほうが良さそうだな。…着替えの場所だけ教えて貰えるか?」と優しく声を掛けては先にブレザーのジャケットだけ脱がせてやって )



(/はい、よろしくお願いします。ちなみに司くんの家はワンルームでしょうか?)

  • No.126 by 斎藤 司  2020-01-08 20:53:48 




先…生…ん…そこのタンスの中に…服が入ってます…。


( どこまでも彼は優しい。髪を優しく撫でてくれる手は朝自分が求めたぬくもり。温かくてじんわり胸が熱くなる。ジャケットを脱がせて貰えば熱さが軽減される気がして息を吐けばタンスを指差して服が入っていると彼に伝えて。「……先生…ご迷惑おかけ…します…でも…先生が来てくれて…嬉しい…です…」わざわざ心配して来てくれて申し訳ない気持ちもあるがそれ以上に喜びが勝っていて謝りながらも素直に嬉しいと告げて ) 




(/お願いしますです。あ、はい!正解でございます!司の部屋はワンルームです。一人暮らしなのでそのくらいでベストかと思いまして)



  • No.127 by 宮本 仁  2020-01-08 22:48:39 


…あのタンスの中だな。迷惑だとは思ってないさ。もしそう思っていたら担任や他の先生方に任せていたからな。( 指差されたタンスを見て頷くと申し訳なさそうにする相手に首を横に振って。本来であればただの化学教師が此処までやる必要はない。手漉きではあったが普通なら担任や副担任に任せるもの。自分がここ来たのは他でもない相手だから…。そう直接は口にせずに迷惑ではないと告げては、嬉しいと口にする相手に密かに鼓動を早めつつ相手の髪をひと撫で一旦離れるとタンスの中から緩めのスウェットを手に取りついでに身体を拭くタオルも拝借して。それから水の張った洗面器などを用意して戻ってきては相手の前に膝をついて屈んで「…身体拭くからシャツ脱がすけどいいな?」と一応一声掛けては上から順々にボタンを外して前を開けて。晒される雪肌は熱のせいでほんのり色づいていて相当熱で辛いだろうと思えば眉を下げ、濡れタオルを準備すると再び一声掛けてから汗ばむ身体を丁寧に拭いていって )



(/了解です。ワンルームですね。では背後はこのあたりで失礼させて頂こうと思いますがよろしいでしょうか?)

  • No.128 by 斎藤 司  2020-01-09 15:56:57 




…ありがとうございます…。


( 全てを伝えられずとも彼の言葉は自分だから来てくれたのだと言って貰えたような気がしてそれが本当に嬉しくて思わず笑みが溢れる。彼の様々な気遣い甘えつつシャツも脱がせて貰って体も丁寧に拭いて貰って。熱が高い体には冷たいタオルは心地よく「…ん…冷たくて…気持ちいい…です…」汗もかいていたし気持ちよくて素直にその気持ちを言葉にしつつふにゃりと笑みを浮かべて。冷たさと心地よさにピクリと反応しつつも彼が今ここに…家にいてくれていることに安堵している自分に気づきつつ彼が来てくれて良かったなと感じていた不安は和らいでいって 」)



(/はい、ご理解頂きありがとうございます。了解致しました。また何かあった時は宜しくお願い致しますね。)



  • No.129 by 宮本 仁  2020-01-09 17:15:22 


そうか…、斎藤は今まで風邪を引いたときも一人だったのか?( 相手は此方を信用してくれているのか身を委ねて柔らかな表情を浮かべるに何とも言えない気持ちになり小さく相槌を打ちつつ何度かタオルを水に浸け直しながら腕やお腹に背中と優しく拭いていき。そしてふと相手は一人暮らしを始めてからこれが初めての風邪ではないだろうと思えば今までも一人で乗り越えてきたのだろうかと思えば背中を拭きながら尋ね。内心自分の高校時代と重ねながら背中を拭き終わるとスウェットを手に取り「斎藤、ここの腕通せるか?」とスウェットを袖や首が通しやすいように相手の前に持っていき )

  • No.130 by 斎藤 司  2020-01-09 22:11:10 




…はい…一年の頃にニ度…友達がこうして来てくれましたけど…その頃には状態も落ち着いてて…その時…担任の…先生には…友達も説明してくれたけど…信じて貰えませんでした…友達まで悪く言われて…俺は…何言われても良いんです…友達を悪く言われるのは…本当に…嫌…でした…。


( 彼に言われるままスエットに腕を通しつつ、問われたことに眉を下げて答えて。一年の頃に二度、今日みたいに倒れてしまい、無断で休んでしまったのだがその時の担任の教師には信用して貰えず挙げ句見舞いに来てくれた友達まで悪く言われてしまったことがあると彼に伝えて。自分は何を言われても良いが友達まで悪く言われた事は本当にショックで辛い記憶となっていて。その時は自分はおかしいから友達は関係ないのだと担任に言われるままに認めて友達を庇ったのだがその時の担任の教師には今も目を付けられており時々言われのないことを言われたりもしているがどこにも誰にも言うことなくその胸に閉まっていて。つい風邪を引いて弱っているからかぽろりと漏れてしまった負の感情。何だか申し訳なくて「…すみません…楽しくない話を…してしまいました…」困ったように笑ってはすみませんと彼に謝罪して )







  • No.131 by 宮本 仁  2020-01-09 22:55:55 


…そんなことがあったのか。いや、謝ることはない。話してくれてありがとな( 相手の話に耳を傾けて謝る相手には首を横に振り普段はあまり浮かべない優しげな微笑みを向けては柔く前髪を撫でてやり。それから下の着替えも手伝ってやるといつまでもソファでは辛いだろうと思い「ベッドに移動するぞ」と声を掛けて相手の膝の裏に腕を差し込みもう一方で上半を支えると軽々と横抱きしてベッドまで運び横にならせて布団を胸元まで掛けて。「…食欲はありそうか?薬もなければ近くの薬局で買ってくるが…、」これだけの熱、このあと喉や鼻に症状が出てくるかもしれないため市販薬になるが常備しているものが無ければ食べられそうなものと一緒に買ってこようと思い。続けて先程の相手が話してくれたことで何か言いかけるも先に相手の返答を待って )

  • No.132 by 斎藤 司  2020-01-10 21:02:05 



……っ…聞いて下さってありがとうございます…。


( 優しい微笑みにトクンッと心臓が跳ねる。前髪を撫でてくれる手にきゅうっと胸が締め付けられる感覚にもなっては話を聞いてくれたことへの礼を告げて。体も拭いて貰い着替えも手伝って貰ってはスッキリとした気持ちにもなって。しかしベッドへ移動すると声をかけて貰ってからが心音が速まることとなる。てっきり肩を貸して貰っての移動だと思っていたため軽々と横抱きされてしまえば何だか気恥ずかしいし彼と距離が近くなってドキドキするわで運ばれている間、大人しく俯いていて。ベッドに寝かせて貰い布団をかけて貰い「……はい…食べられます…あ…薬…ないです…お金…財布……う…」こくんと頷いて食欲はあることを伝えつつ薬はなかったため眉を下げる。買ってきて貰うのは申し訳ないが自分では行けないためお願いするべく財布を渡そうと思わず上体を起こしては熱でクラリと目眩が起きて )




  • No.133 by 宮本 仁  2020-01-10 21:34:27 


そうか…じゃあ買ってくる…って無理して起き上がるな。病人と生徒はこういうとき財布の心配なんてしなくていいんだよ。( 相手の顔色が先程よりも赤みが増したのは気のせいか、熱が上がってきたのだろうかと心配していれば、どうやら薬はないようで。確か近くに薬局があったため買ってくると言うも無理して起き上がろうとして目眩を起こす相手の肩を持ち身体を支えてやると優しい声色で諭して再びゆっくりベッドに横たわらせて。こんなときにまで此方を気遣う相手に少し胸が引き締められる思いをしつつ、額に張り付く前髪を避けてやりながらお金の心配はいらないと首を横に振り。「…じゃあ少し薬局行って薬買ってくるよ。すぐ戻るから。…水だけ用意しておくな。」そう言うと一旦相手から離れてキッチンに行くとコップと水を拝借してすぐ相手の元に戻りベッド横にある棚に水の入ったコップを置き。「じゃ、行ってくるな。」一人にする心配はあるが看病のためには必要なものを揃えたい。心苦しさ感じつつ相手の髪を撫でてはその場を離れようとして )

  • No.134 by 斎藤 司  2020-01-11 06:00:28 



……ありがとう…ございます…。


( 優しい彼の声に導かれるまま再びベッドへ横にさせて貰い、ぽつりと礼を紡ぐ。額に張り付く前髪に触れ流してくれる手に成されるがままになりつつも水を用意してくれる彼を目で追って。出掛けると告げ頭を撫でてくれた手が離れていけば咄嗟に布団の中にあった手が彼の手を掴んで。「……あ……すみません…何か…手が…離したがりません…」自分自身の行動に驚きつつも掴んだ手は離れようとしない。どこか他人事のようにそう口にするも気恥ずかしそうに上目で見つめながら「……気を付けて…いってらっしゃい…です…でも…寂しいので早く帰って来て欲しい…です…」ゆっくり掴んだ手を離していきながらポソポソと本音を漏らせば掛け布団で口元を隠して )



  • No.135 by 宮本 仁  2020-01-11 10:13:31 


ふっ、…嗚呼、すぐに戻ってくるよ。いってきます。( 手を掴まれて驚くもまるで他人事のような言葉に小さく笑いを零しては再びしゃがんで相手に向き直ると離れていった手を両手で包み込むようにして握り返し。気をつけてと此方を気遣う言葉に礼を述べつつ、すぐ戻ると頷いては恥ずかしそうにする相手の頭を片手は繋いだままにしてポンポンと優しく撫でて微笑みかけ。そしてそっと手を離すと今度こそ相手から離れて家を出る間際に一度だけ振り返り相手の部屋を出て薬局に向かい。薬局にて必要そうなもの諸々をなるべく早く買い相手のアパートに戻ってくる。先程は平静な素振りをしていたが正直相手の姿に少し動揺していて。相手は生徒で病人、そう言い聞かせては熱は上がっていないか寂しい思いをさせてないか心配しながら部屋の扉を開いて )

  • No.136 by 斎藤 司  2020-01-11 19:52:35 



……先生は…本当に優しい人だな…。



( 彼の出ていった方へ視線を向けつつも先程此方の手を握ってくれ頭を撫でて笑ってくれた彼の姿を思い出してはぽつりと呟いて。本当に彼は優しい。少し前に会ったばかりの自分に優しく接してくれる人。最初は気にならなかった彼にどう思われているかと言うのも気になるようになっていて。だからと言って彼にはただの良い子になるつもりもなくて。彼に触れられたり接近されたりすると鼓動が速まる自覚はちゃんとあって。それが何なのかぼんやり考えるも熱に浮かされた頭ではそこまで考えることも出来なくて。ただ自分は彼が好きなのは事実で。その好きが恋愛感情なのか人間として好きなのかはまだ分からない。扉が開いた音にピクリと反応しては「…先生…?お帰りなさい…」彼が戻ってきてくれたことが嬉しくて笑み浮かべてはお帰りなさいと扉に向かって口にして )



  • No.137 by 宮本 仁  2020-01-12 11:10:14 



ただいま。…一応ゼリーとりんご買ってきたけど台所借りていいならお粥も作るが食べられそうか?( 扉を開ければ此方に向けられる言葉に、少し感慨深い気持ちになりながら応えると先に台所に買ってきたものを置いて手洗いをさせて貰ってから相手の元へ行き。家を開けたのは15分前後であったが待てたのをえらいと言うように頭を撫でながら何か食べるか問いかけ。一応自分も一人暮らし歴は長い。自炊もそれなりにしているため相手が食べられるなら作ってやりたいと思い優しく問いかけて )


  • No.138 by 斎藤 司  2020-01-13 10:39:26 




…買ってきてくれて…ありがとうございます…先生の…手料理…食べたいです…お願いしても…良いですか…?



( 此方に近づいてきてくれた彼はくしゃりと髪を撫でてくれてはふにゃりと柔らかく笑みを浮かべて買い物に行ってくれたことにお礼を告げる。そんな彼からの優しい問いかけはお粥を作って貰えるとあっては、食べたいですと答えるも面倒ではないかなと思い、遠慮がちにお願いしても良いですか?と問いかけて見つめて。熱があるし体は怠いが彼が側にいてくれるだけでそれが何だか軽減されるような不思議な感覚になるのを確かに感じていて。一年の頃に倒れた際、友達が来てくれた以上に辛さが軽くなるのは彼だからなのかもしれないなと直感で思って。そんな彼の手料理が食べられるかもしれない展開にドキドキ期待感から胸は高鳴って )



  

  • No.139 by 宮本 仁  2020-01-13 12:52:34 


嗚呼、勿論。…まあただのお粥だし斎藤のが上手いかもしれないが…。と、その前に。( 髪を撫でてやると相手から柔らかい微笑みが溢れてまた鼓動が跳ねる。遠慮がちにお粥をお願いしてくる相手に優しく頷くも、ひとり暮らしをしている相手も自炊はそれなりにするだろうと思えば相手のが上手いかもと肩を竦めて。そして早速調理に取り掛かろうかと思うもその前にと一旦立ち上がって台所に立ち、先程洗面器やタオルを借りた際に見つけた氷嚢に買ってきた氷をいれて水を足すとすぐに相手の元へ戻ってきて「…冷えピタまだ冷えてないからとりあえずコレで。寝られそうなら寝てもいいからな。」トン、と氷嚢を相手の額の上にそっと置くと胸を軽くポンポンと叩いてから今度こそ台所に立ってお粥作りに取り掛かって )

  • No.140 by 斎藤 司  2020-01-13 14:05:26 




…料理…難しいのは作れないです…パスタも日によって量が変わります…。


( 此方の方が料理が上手いかもと褒めてくれる彼に難しいものは作れないことを告げる。米は必要な量は問題なく炊けるがパスタは目分量で作るタイプなため日によって量が変わるのだと付け加えて。大量のパスタもなに食わぬ表情で平らげたこともある。料理のレベルは煮物や焼き魚、煮魚…カレーやら卵料理やら味噌汁の類いは問題なく作れる程度で。でも毎日は料理はしていない。彼に食事は大切だと教えられてからは食事をすることに重きを置いたこともあり朝は菓子パンやらトーストやらを食べるようになっていて。かといって器用かと言われればそういうわけでもなく包丁で指を切ることは未だにあるし火傷もすることもあって。冷えピタの代わりに額に置いてくれた氷嚢が冷たくて気持ち良くて表情はより和らいで。「ありがとうです…はい…分かりました…」ポンポン優しく胸を叩いて貰えば眠れそうなら眠っていいと言ってくれる彼に分かりましたと小さく口にして台所へ移動する背中を見送って。彼が近くにいる気配を感じ安心感から欠伸が出てきては眠気も襲ってきたようでうとうと瞼が落ちていく。料理を作って貰っているのに眠ってしまうことを気にしていたが意識はゆっくり薄れていってスースーと寝息を立てて )



 

  • No.141 by 宮本 仁  2020-01-13 17:24:41 


( 高校生ならひとり暮らしをして難しいのでなくても料理が出来れば充分だと思いつつ、なるべく音を静かにしてお粥を作って。今度お粥以外に相手に何か作って上げたい、なんなら一緒に何か作ってみたいと思ったところで、自分はまた学校以外で相手と会うことを考えていることに気付き小さく息を吐き出して。自分は一体相手とどうなりたいのか。可愛い弟のような存在だろうかと考えながらお粥を作り終えると水や茶碗などと一緒にお盆の上に乗せて相手の元へいき。眠っている様子の相手に一度お盆を隅に避けて置いてはその寝顔を覗く。熱のせいで紅潮した頬。いつもよりも熱い息遣い。年相応の幼い寝顔だが何処か大人びても見えるその表情に鼓動が早まるも小さく首を横に振っては、起こすのを少し心苦しく思いながら「斎藤…。」と肩のあたりを布団の上から軽くトントンと叩いて声をおさえて声を掛けてみて )

  • No.142 by 斎藤 司  2020-01-13 19:54:43 




……ん…先生…。


( トントンと肩に僅かな振動を感じ、彼に名を呼ばれればゆっくりと瞼を開いて。彼の顔が朧気に視界に映ればふわりと柔らかく微笑むもまだ寝ぼけているのか伸ばした手は彼の手を掴むと自分の方へと引き寄せてはぎゅっと彼を抱き締めて。温かな体温を感じて擦り寄るも程なくして微睡みが覚めてきて「……すみません…先生をぎゅーしちゃいました…」意識がはっきりしてくれば今自分は彼に抱きついてしまっているのだと理解し、そっと腕を解いては気恥ずかしそうに謝って。しかし良い香りに気がつけば「…良い匂いがします…先生の手料理…完成したんですか…?食べたいです…」嬉しそうに食べたいと口にして )



 

  • No.143 by 宮本 仁  2020-01-14 18:16:43 


……いや大丈夫だ。熱がある時は人肌恋しくなるよな。( 相手の瞼が上がり虚ろげな瞳が覗けばまたふわりと花咲くような笑顔が溢れてトクンと心臓が脈打ち。続けざまに抱き寄せられれば反射的にベッドに手をついて相手に体重が乗らないようにするも、相手に熱があるせいかより体温を感じて密着していることを実感すれば心拍数が上がって。離れていく身体にホッとしながら、動揺が表情に出ないように大丈夫と頷くも続く言葉に息を詰めて。わざとなのだろうかと思えるほどの畳み掛けるような可愛らしい言動に小さく深呼吸をしては相手の頭を軽く撫で「…あまりそういうこと言うもんじゃないぞ。俺じゃなかったら斎藤の身が危ない。…嗚呼、お粥だから手料理ってほどのものじゃないけどな。」今自分は平静を保てたが別の人が相手に同じことをされたら本当に相手の身が危ない気がして。責めるわけでなくやんわり注意しては、食べたいと嬉しそうにするのに頷いて茶碗によそったお粥を手に持って。「…ひとりで食べられそうか?もし辛いなら手伝うが…」食べるのを手伝うつもりではいたが、所謂あーんをいきなりしたら相手は嫌がるかもしれないと思い一応相手の意志を尋ねてみて )

  • No.144 by 斎藤 司  2020-01-15 11:31:14 




…分かりました、先生にしかやりません。 



( 自分のことを心配してくれる彼の言葉の意味の全てを理解はしていないがこくんと頷いて真面目な表情で口にして。何がどう危ないのか分かっていないながらも俺じゃなかったら危ないの言葉を素直に受け止め、だったら彼になら大丈夫なのだと思って。「お粥も手料理だと俺は思います……一人じゃ食べられません…先生のあーんを熱望します…あーん…」食べられないなら手伝うぞとの申し出には正直無理をすれば自分で食べられなくはないが彼にあーんして貰う機会など早々ないと熱に浮かされた頭でも分かるため食べられませんと口にしては食べさせて貰う気満々で口を開いて )



  • No.145 by 宮本 仁  2020-01-16 07:21:32 


いや…そういうつもりで言ったわけでは…まあいいか。( 自分の言葉をどう解釈したのか。自分にしかやりませんと言う相手に戸惑いの表情を浮かべながらも内心で少し嬉しいと思う自分がいて。ボソリと零し頷いてはあーん待ちをする相手にまた鼓動が早まって。これはきっと可愛いものや弱いものを守りたくなる庇護欲なのだろうと思えば手に持つ茶碗からスプーンでお粥を一匙掬って。「わかった。…もし味が薄かったり濃かったりしたら言ってくれ。」相手は病人のため胃に優しいように薄味にはしたが食べやすさも大事なため素直に言っても良いことを伝えてはスプーンに掬ったお粥に息を吹きかけて冷ましてから茶碗を受け皿にして相手の口元へ持っていき「ゆっくりでいいからな。」と優しく声をかけて )

  • No.146 by 斎藤 司   2020-01-16 20:16:39 




……?いただきます……ん、…はい…美味しいです…。



( 戸惑いの表情を浮かべた彼を不思議そうに見つめる何か変なことを言ってしまっただろうかと気にして。でもまぁいいかとの呟きに彼が良いなら良いやと気持ちを切り替える。自分のお願いを聞いてくれ息を吹き掛け冷ましてくれては口元へ近づけられるお粥。ゆっくりでいいと気遣って彼が冷ましてくれたためあーんと開いた口はぱくりとスプーンに乗ったお粥を食べて。熱さも味もちょうど良くて思わずふにゃりと表情が緩む。美味しいと口にしてはもぐもぐ味わったならごくんと飲み込み。そして再びあーんと口を開いて。 )





  • No.147 by 宮本 仁  2020-01-17 12:21:48 


そうか?口に合ったのなら良かった。…誰かに自分の作った料理を出すのは久しぶりだったから安心した。( 相手の口に合うかどうか心配していたがその表情が緩むのを見てはホッとすると共に何故か胸が温かくなって。自分の心の中に空いた隙間を埋めてくれるような温かな気持ち。相手の笑顔に釣られて安心したと小さく微笑みを零しては再び開けられる小さな口を見てそのあどけなさに胸がトクリとなり「…なんだか餌付けしてる気分になるな。…食べられるだけでいいからな 」再びお粥を冷ましてから相手の口元へスプーンを持っていてはその食べる姿が可愛らしい小動物に見えてくれば思ったことをそのまま口にして目を細そめ。その作業を何度か繰り替えしては無理しないようにと伝えて )

  • No.148 by 斎藤 司  2020-01-17 22:09:02 



とても美味しいですよ…先生の手料理食べられて…嬉しいです…。


( 良かったと安心している彼にとても美味しいと手料理を食べられて嬉しいと目を細めて告げて。彼が誰かに作るのは久々だと漏らせばそうなれば彼にとってすごく親しい間柄…つまりは恋人と呼ばれる人もそれに近い人もいないと言うのが知れて。久々に作った相手が自分だったということも何だか嬉しくて。「……先生なら餌付けされます…ん…全部…食べれます…だから…もっと…俺に…下さい…」求めれば求めるだけ彼はお粥を食べさせてくれつつも無理はするなと気遣ってくれる。そんな彼になら餌付けされても良いと告げ、無理して食べるつもりはなくただ胃が求めるままに全部食べられると口にして。だからもっと欲しいと甘えるように伝えて )




  • No.149 by 宮本 仁  2020-01-18 20:25:45 


… こんな美味しそうに食べてくれると俺も嬉しいよ。餌付け、していいなら元気になったとき快気祝いに何か別のもの作ってやってもいいぞ。斎藤の好物とか。( 再び自分の手料理をおいしいと喜んでくれる相手に目を細めつつ、全部食べてくれる様子にもっと相手の喜ぶ顔が見てみたいという欲求が生まれて。甘えるような声色も相手だからか嫌な気はせずにむしろ胸が温まるのを感じれば、お粥を相手に食べさせつつほぼ無意識に上記を述べていて。が、ふと此れでは学校の手伝いでも看病でもない何でもないときに相手と会うことになるのではと気付いて「まあ…無理にとは言わないけどな。」と間をあけて付け足し茶碗の中のお粥の最後の一掬いをスプーンで掬い相手の口元へ持っていって )

  • No.150 by 斎藤 司  2020-01-19 11:17:08 




……自分のために作って貰えたものは…すごく美味しく感じます…。それに…貴方が作ってくれたからなのもあると思います…。…良いんですか…?


( 自分がもっとと欲しがり食べる姿に彼も嬉しそうにしてくれているのが分かっては此方も幸せな気持ちになって。自分のために作ってくれたものは不思議とお世辞抜きで美味しく感じるし、特に相手が作ってくれたことも更に美味しく感じさせている要因だと告げ。そんな彼から体調が良くなったらまた手料理を振る舞おうかなんて言って貰えては熱に浮かされた自分の聞き間違い、若しくは都合良くそう聞こえた幻聴なのかと思ってしまいそうになり“良いんですか?”と問いかけるも無理にとは言わないと彼の口から漏れればまた手料理を作ってくれる話は事実なのだと理解して「……嬉しいです…先生の手料理…また食べたいです…俺は煮物とか焼いた魚とか…あと…パスタも好きですよ…?」差し出されたお粥をぱくりと食べてもぐもぐしてちゃんと飲み込んでから、彼の手料理を食べられるのは嬉しいしまた食べたいと伝えては自分は和食やパスタが好きだと笑み浮かべたままアピールして )


 

  • No.151 by 宮本 仁  2020-01-20 17:11:33 


そう、か。じゃあ…斎藤の体調が回復したら煮物でもパスタでも何でも好きなもの作ってやるよ。それまではしっかり養生しような。( 相手の言葉を聞き入れながらはじめの問いかけには逡巡して言い淀み、続く相手の言葉を聞いたところでゆっくりと口を開き。こんなに素直に自分の言葉を受け入れてくれて喜んでくれる相手の笑顔に胸の奥底が燻られるのを感じながら相手が明かしてくれた好物を作ると頷いて小さく微笑み。そして全て食べ終えて空になった茶碗を見てまたどこか擽ったい気もちになれば茶碗とスプーンを横に避けてから再び相手に向き直って「…全部食べられてえらかったな。…一応薬買ってきたけど飲めそうか?」ポンと軽く相手の髪を撫でて褒めては自然な動作で相手の口元を指で拭ってやり、手を離すと先程買ってきた薬は飲めそうか優しく問いかけて )

  • No.152 by 斎藤 司  2020-01-21 11:37:36 




…楽しみです…頑張って…養生します…。



( 何でも作ってやると言われれば笑みを溢して楽しみだと口にしては養生すると約束して。お粥を全部食べては偉いと頭を撫でて貰えば目を細めて気持ち良さそうにしつつも口元を指で拭われればトクンッと心臓が脈打ち照れているのか恥ずかしそうに掛け布団を引っ張り口元を隠して。続けて問われたことに「…はい…飲みます…早く治して…先生の手料理、食べたいので…」こくんと頷き早く治して彼の手料理を食べたいから薬を飲むと告げる。彼の手料理を食べれるとあってはすぐにでも治したいと強く思いながらもふと風邪引きの自分と一緒にいるということは彼に移してしまう可能性があることにハッとして「あ…先生…すみません…今更ですが…風邪移っちゃったら…ごめんなさい…。先生が風邪引いたら…俺…看病しますね…」移るか移らないかは分からないが仮に移ったら申し訳なくて眉を下げながら謝ると共に彼が風邪を引いたら自分が看病すると伝えて )



        

  • No.153 by 宮本 仁  2020-01-21 19:04:10 


…? ありがとな、でも気持ちだけ。看病してまた斎藤が風邪ひいたら大変だ。それに俺は結構丈夫だから移ることはないよ( 養生すると頷いて恥ずかしそうする相手は自分の手料理が早く食べたいから薬を飲むと言い。その仕草や理由に鼓動を早めつつ薬の準備をしていれば、相手からの気遣いの言葉。移ることなんて考えていなかったので始め目を瞬かせるもその気遣いに感謝しては微かに目を細めて頭をポンと撫でて。「さ、薬が用意できたぞ。口開けられるか?」手のひらに錠剤を乗せて声を掛けては相手に口を開けさせて、あーんの延長で薬を相手の口の中に居れてはすかさず用意していたコップの水をタオルを顎下に添えて口元に近づけてやり )

  • No.154 by 斎藤 司   2020-01-22 20:29:45 



……そうですか…でも丈夫なのは良いことです…。…ん…ゴクゴク…。


(看病は大丈夫だとやんわり断られてしまえば残念そうに眉を下げるも彼の体が丈夫なら自分の風邪は移らないと思っては良いことだとすぐに表情を柔らかくして。彼の気遣いは至る所にあり、薬を口の中に入れて貰い更にコップを近づけられタオルまでスタンバイして貰っては縁に口をつけて水を飲めば薬を一緒に飲み込んで。コクコク喉を鳴らして水を飲み薬もきちんと飲み込めば口を離して。「…ふう…飲めました…ありがとうございます…」息を吐き出し薬を飲めたと伝えるとお礼を告げて微笑んで )



  • No.155 by 宮本 仁  2020-01-23 18:15:11 


…ちゃんと飲めたな。えらいぞ。…あとは横になって沢山寝ような。( 喉を鳴らして薬を飲むのを確認すればコップを離して顎下に添えていたタオルで口元を拭いてやり一度床に置いて。頭を撫でて薬を飲めたのを褒めると再びベッドに横にならせては布団を肩まで掛けてやり氷嚢を額の上に乗せて。お粥も食べて薬も飲んだので多少辛いだろうが眠気がくるはず。優しい声色で話し掛けてはポンポンと腹部のあたりを布団の上からやんわり叩いて )

  • No.156 by 斎藤 司  2020-01-24 18:46:48 



ん…宮本先生…今日はありがとう…ございました…先生が来て嬉しかった…です…。先生…もし…帰る…なら…鍵かけて…外のポストに…鍵を…入れて…貰えると…助かり…ます…。


( 彼に偉いとまた褒めて貰えると嬉しげに表情を綻ばせる。きっと自分が眠ったら彼は帰ってしまう。少し寂しくなるもそれを引き留める術も理由も薬が効いてきて明確なものは考えられなくうつらうつらとなる瞼のまま彼に今日来てくれたこと、看病してくれたこと、お粥を作ってくれたこと…その全てを含ませてお礼を述べては彼が帰り際に鍵をどうするかと悩ませてしまわないように一手間だが鍵をかけてポストに入れて欲しいと伝えて。彼の手は魔法の手だと本当に思う。あんなに心細く不安だったのにこんなにも自分を安心させてくれる。「…先生…約束…忘れちゃ…やですよ…?…ん…おやすみ…なさい…」そろそろ眠気も限界になっては快気祝いの約束を忘れないように笑み浮かべ告げそのままおやすみなさいと口にして瞼はゆっくり落ちていき、スースーと寝息を立てて )


  • No.157 by 宮本 仁  2020-01-24 21:23:40 


…忘れない…、おやすみ。( 鍵などをどうするか伝えて眠った相手の腹部あたりを一定のリズムで叩き、寝息を立て始めたのを見るとそっと手を下して小さく呟いて。その寝顔はやはり高熱のせいで辛そうで心が痛むがほんの少しだけ自分が来た時よりも落ち着いてみえて。この分だと病院に連れていく必要はないかもしれない。いや様子を見て容態が悪くなるようなら連れていこう思いとりあえずお粥や水が入っていた食器類を手に立ち上がって極力音が出ないように洗い物を済ませ、勝手に触るのは気が引けたが使ったタオルなどと一緒に洗濯や掃除もしておいて。「…帰ったほうが良いのか…、」大方家事を済ませてしまうと手持ち無沙汰。相手は『帰る“なら”』と言っていた。もし帰ると思ってるなら『帰る“時は”』というニュアンスになるはず。…帰って欲しくないのだろうかと思うも、ただの言葉の綾の可能性もある。さてどうしたものか。腕時計で時間を確認してみればもう良い時間。病人とはいえいち生徒の家に入り浸っていいものなのか。…出来る事なら…、 )


( 空が明るみ時計の針が朝の時間を指し示すころ、果たして自分はまだ相手の家にいて。一度は外に出た。しかし鍵はポストの中にいれずに近場で煙草を数本吸って考えに考えた結果相手の家に戻り。椅子に座らせてもらい軽く仮眠を取っては相手の様子を見つつ氷嚢を変えて、明け方になると朝食の準備だけ軽く済ませて、再び相手の様子を見て。顔色は良くなったように見えるが相手が起きてみないことには分からない。軽く相手の髪を撫でてからそっと離れるとベランダに出て煙草ケースを取り出す。ベランダとはいえ生徒の家で喫煙もどうかと思ったがヤニ漬けになった体には抗えず一服だけさせて貰うことにしては年期の入ったジッポで葉先に火を灯し紫煙をゆっくり吐き出すと、ベランダから見える景色をぼんやりと眺めていて )

  • No.158 by 斎藤 司  2020-01-27 15:12:11 



ん…朝…。


( 意識が戻ってくればゆっくり瞳を開いてはぽつりと呟いて。ぼーっとしたように天井を眺めては彼は流石に帰っただろうとキュッと何故か胸が痛みつつも上体を起こして。しかしふと感じた気配に窓の方を見やり。ぼんやりと窓ガラスに映る人影にまさかと心が騒いではゆっくり布団から出てベランダへと足を向けて。扉を開いてそこにいる彼の姿を瞳に映しながら「…おはようございます…宮本先生…まだ居てくれたんですか…?」嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちが共同した気持ちと彼が居てくれて嬉しいという気持ちも沸き上がり彼に声をかけて )


  • No.159 by 宮本 仁  2020-01-27 18:15:42 


…おはよう。…嗚呼、勝手に居させて貰った。( ベランダのサッシが開く音と聞こえてきた声に振り返っては喫煙姿を見られたことにやや目を逸らすもすぐに煙草の火を消して携帯用の灰皿にしまい。外は朝方ということもあり良く冷えるため、相手の方へ近づいては柔く体を押して自分も部屋に入れさせて貰うと後ろ手にサッシを閉じて。「もう身体は大丈夫なのか?」改めて相手に向き直り心配そうに声をかけてはその額に手を当てて熱を確認しつつ顔を覗いて )

  • No.160 by 斎藤 司  2020-01-28 18:58:24 




…いえ…居て下さって…嬉しいです…。…はい…少しだけ体は怠い気はしますが…熱はないと思います…。


( 煙草を吸っていたのか口に咥えていた煙草を消す彼の姿に何だか邪魔してしまったかなと気にしつつもベランダから中に入って来た彼に体調を心配して貰え、額に触れられればトクンッと心臓は跳ねるも熱を測ってくれているだけだと自分を落ち着かせては勝手に居たと口にした彼に笑み浮かべ嬉しいですとふわりと口元を緩めて居てくれて嬉しいですと告げて。「はい…熱は下がったと思います…先生のおかけです…。先生…昨日はご飯食べられていないですよね…?俺…何か作ります…」熱は下がったと越えつつも彼は昨日夕食を食べていないのではと思い、せめて朝食ぐらいは何か作ろうとそう申し出て )


 

  • No.161 by 宮本 仁  2020-01-28 20:00:28 


確かに…熱はだいぶ下がってそうだな。( 自分が朝までここに居たことを咎めずにそれどころか嬉しいと微笑む相手の表情にトクンと鼓動が跳ねては、気恥ずかしさからそっと相手の額から手を離し。「…一食くらいどうってことないよ。それにまだ病み上がりなんだ。俺を気遣う前にベッドに戻ってもう少しゆっくり休んでおけ。…あと朝食ならもう準備は済ませてある。…食べるか?」まだ自分の体が辛いだろうに此方の飯の心配をしてくれる相手に小さく首を横に振って平気だと伝えては優しく髪をポンポンと撫でて、そっと肩に手を添えてベッドへと誘導して端に座らせて。そして昨日と同じ粥であるが朝食の準備は整っているため台所に軽く目配せしつつ食べるか問いかけて )

  • No.162 by 斎藤 司  2020-01-29 21:35:13 



…はい…そうですか…俺の手料理で先生の胃袋ゲット作戦が…あ…でもまた先生の手料理が食べられる…?!もちろん、食べましゅ!…噛みました…。


( 熱は下がったなと彼に言って貰えてはこくりと頷いて。それもこれも全て彼のおかげだと感謝はしているも手料理作戦は不発に終わったためボソボソ呟く。いずれ彼に自分の手料理を食べて貰いたいなと思いながら誘導されるまま気づけばベッドに腰を下ろしつつもポンポン頭を撫でられながら彼に朝食の準備はしてあると聞けばまた彼の手料理が食べられるのだと今更ながら思ってピクリと反応して“もちろん食べます!”と言いたかったのだが盛大に咬んでしまっては肝心な台詞を咬んでしまった己にずーんと落ち込みながら律儀に咬んだと告げて )


  

  • No.163 by 宮本 仁  2020-01-29 22:53:57 


…? ふッ、そんな慌てなくても朝食は逃げたりしないよ。でも元気そうで良かった。すぐ準備するよ。( 相手の口から胃袋ゲット的なことが聞こえてきた気がして目を瞬かせるも此方の作った朝食に反応して噛むの聞けば珍しく小さく吹き出してその柔らかな髪をクシャクシャと撫でて。噛んだことは馬鹿にしたりせずにむしろそれだけ自分の作った朝食を喜んでくれているのだと思えば嬉しくて、いつもの仏頂面に優しげな微笑みを浮かべると髪をポンポンとして一旦相手から離れて台所へ向かい。お粥はすでに完成していて温めるだけだったが、元気も出てきているようなので力をつけるために溶き卵を投入して卵粥にしては青ネギを散らして再び相手の元へ戻り。「今日も食べさせるか?なんて…一人で食べれるか。…インスタントで良いんだがコーヒーはあるか?」茶碗の中の卵粥に軽く息を吹きかけ冷ましつつ昨日の延長であーんをするか問いかけるも流石に今日はしないかと肩を竦め、朝にはいつもコーヒーを飲んでいるためその有無を尋ねて )

  • No.164 by 斎藤 司  2020-01-30 22:58:02 



ありがとう…ございます…。


( 忙しない自分に嫌な顔どころかその表情は優しく穏やかなものへと変わった瞬間、トクンッと胸がまた高鳴って。クシャクシャ髪を撫でられ、ポンポンまでして貰えてはふにゃりと表情を緩めて礼を口にして台所へ移動していく彼の背を見つめて。今日のお粥は卵粥。良い香りに目を細めていれば彼は粥に息を吹き掛けてくれているのが視界に入りまた食べさせてくれるのかな?と期待するようにじーっと見つめてしまう。食べさせるか?と問われ「…!…あ…えと…インスタントコーヒーなら…はい…あります…。そこの棚にお茶の葉と一緒に…」ピクッとまた反応しては頷こうとするも食べないかと肩を竦める彼にしょんぼりとした表情になってしまいつつ問われた事にちゃんと答えるあまり食べさせて欲しいのだと言うタイミングを逃してしまい悄々と棚を指差して。 )  


  • No.165 by 宮本 仁  2020-01-31 04:22:45 


嗚呼…あそこの棚だな有難う。……、( 相手から零れる柔らかな笑顔にまたトスンと胸を打たれる感覚を覚えて鼓動早めながら表情には出ないように平静取り繕い。続いて何処かしゅんとしてしまう相手の反応が気になりながらもインスタントコーヒーの場所を教えて貰うと指差されたほうへ視線を向けて礼を言い。すぐにコーヒーの準備をしようかと思うがやはり落ち込んでしまった様子の相手が気になって相手に視線を戻して。さっきまで笑顔だった相手が落ち込んでしまっている理由、考えられるとすれば…と、とある憶測がすぐ浮かぶも自惚れた考えにまさかと思ってしまう。でもそれしか考えられずに茶碗を持ち直してはスプーンで一口掬ってフーと息を吹きかけ相手の口元へもっていき「…やっぱりコーヒーはお前に食べさせてからにするよ。」と此れで正解だろうかと反応を窺うようにしつつ優しい眼差しを無意識に向けて )

  • No.166 by 斎藤 司  2020-02-01 11:16:40 



…いえ…お口に合うかわかりませんが、いっぱい飲んで下さい…。


( 礼を告げられるといよいよもって言えなくなってしまって悄々したまま、どこか諦めたように微笑み自分の普段飲むコーヒーの味が彼の好みだったらいっぱい飲んでくれと告げて。しかし彼は自分の変化に気づいてそれを気にしてくれたのか、てっきりコーヒーの準備をしに席を立つものだと思っていたのに茶碗を持ち直してスプーンで卵粥を掬い、ふーふーと再び息を吹き掛け、そのスプーンを差し出してくれてはぽつりと漏らした言葉にピクリと反応し「……ありがとうございます…いただきます…あーん…ん…美味しいです…」彼の優しさや気遣いが嬉しくて柔らかく表情を綻ばせ礼を伝え、口を開いてスプーンを口に含んで粥を食べて。もぐもぐ咀嚼しては幸せそうに美味しいと紡いで )


  • No.167 by 宮本 仁  2020-02-01 13:01:43 


…? 嗚呼、ありがとな。でも珈琲は一杯だけでいいぞ。ま、気に入ったら本当に何杯も飲むかもしれないが( コーヒーをいっぱい飲んでも良いと気遣ってくれる相手の優しさに小さく微笑みながらも、大抵朝のコーヒーは一杯までなので沢山はいらないと首を横に振り。でも相手の家のコーヒーならインスタントだろうと美味しく感じるかもしれないと思えば肩を竦めて上記を。卵粥を口にする姿はやはり可愛らしく餌付けしてるみたいだと思ってしまうもなんだか癖になっている自分がおり、美味しそうに食べてくれるのが嬉しくこちらも幸せ気持ちになれば再び相手の口元へと冷ました粥を持っていって。それを何度か繰り返し、結局全てあーんで相手に食べさせて。「よし全部食べられたな。えらいぞ。…それで斎藤、今日は学校は休みだがバイトは大丈夫か?まだ病み上がりだし、もしあるようなら大事を取って休んだほういいと俺は思んだが。」茶碗を床に一旦置いて相手に向き直ってはこの後どうするかと。熱はだいぶ下がったようだが、おそらく微熱はあるし、体に怠さも残っていると言っていたので無理は禁物。色々と事情があるかもしれないが高校生は体が資本のためもしバイトがあるなら休むことを勧めつつ頭を軽く撫でて )

  • No.168 by 斎藤 司  2020-02-02 19:21:32 




はい…気に入って貰えたら…いっぱい飲んで下さい…。



( 彼のこくんと頷き無理強いするつもりはなくあくまで彼が飲みたければ飲んで欲しいと微笑んで告げて。卵粥が無くなるまであーんとして食べさせてくれた彼に「…ごちそうさまでした…とても…美味しかったです…。アルバイト…家で出来る事ですが…そうですね…無理をして快気祝いして下さるのに…延びたら嫌です…今日はお休みします…。先生は…何時まで居て下さいますか…?予定とか何かあるなら…俺はお引き留め…出来ません…と言うか既に…物凄くご迷惑お掛けしてます…先生と居られるのはすごく嬉しいですが…先生の予定とかを優先して欲しいです…」美味しかったと感想を述べつつ、くれたアドバイスにこくこく頷いては髪を撫でてくれる手にふにゃりと微笑んで今日はバイト休みにすると伝えては彼にいつまで居てくれるのか問い。そもそも自分のせいで拘束してしまっている感は否めないが彼に予定があるならそれを優先して欲しくて。彼が側に居てくれるのは正直すごく嬉しい。学校では少ししか話せない彼と言葉を交わせるのはとても嬉しくて。それでも拘束してしまう事を申し訳なくも思ってはそのように伝えて彼の返答を待って。出来ることなら彼と少しでも長く一緒に居たい…。でもそう伝えては優しい彼の事。無理をしてまで残ってくれそうな気もして敢えて言葉にはせずに )


  • No.169 by 宮本 仁  2020-02-02 19:41:28 


今日は特に予定はないな。…此処に居てもいいんだが、着替えがな…( 再度気に入ったらと言い直してくれる相手の気遣いに感謝しつつ、アルバイトは休むという相手の髪を軽く撫でて。予定はと聞かれると特にないためそれを告げる。生徒と教師、もう相手の体調が大分良くなったのなら自分が此処にいる理由もないのだが、何故かまだ相手を放っておけないと思って。出来ることならそばに居てやりたいが、昨日から自分は風呂に入ってもいなければ着替えてもいない。暑い時期ではないので汗臭いということはないだろうが、やはり自分では分からない臭いで相手を不快にさせるのは嫌で。少し困ったように笑っては肩を竦め「とりあえず洗い物だけは済ませて置くな。」と相手の頭を撫でて茶碗を持って流しに向かい洗い物を始めて )

  • No.170 by 斉藤 司   2020-02-03 16:17:37 




……もし…居て下さるのでしたら…お風呂…入りますか…?…狭いですが…ちゃんとお湯も出ます…好みの水圧かは分かりませんが…。…シャンプー、リンス…ボディーソープはこれでなきゃダメ…と仰られるなら…無理強いしません…。…ちなみに…先生に合う着替えもあります…見るからに大きめサイズなので袖は一度も通していない服なのですが…。お母さんが成長期だからすぐに身長伸びるからと送ってきてくれたんですが…俺は植物じゃないので…そんなにニョキニョキ伸びません…。



( 彼は今日予定はないと言う。居ても良いがと続けられた言葉に綺麗好きそうに見える彼はお風呂に入りたいのだろうかとそうすれば自分と少しでも長く一緒に居てくれるだろうかと考え、口を開いて。きっと彼が普段使っている自宅の風呂に比べたら自分の家の風呂はさぞ狭かろうとは思うもののシャンプーやリンス等に拘りがないタイプなら…いや、狭いのは嫌かもしれないと色々ぐるぐるしてしまうも着替えもちゃんとあるとアピールしつつも無理強いしませんとも告げて。なんなら下着も新品のありますと言った方が彼はお風呂に入ってくれるだろうか…そもそもつい先日知り合って話すようになったとは言え、生徒の自分の風呂は借りづらいだろうかとまた色々な考えが頭を巡るも律儀に洗い物までしてくれている彼をポンポンして貰った髪に触れながら不安げに見つめて )



 

  • No.171 by 宮本 仁  2020-02-03 18:27:40 


…ふッ…そこまで考えてくれるなんて斎藤は優しいんだな。でもそうか…斎藤は成長期だもんな。植物みたいには伸びないだろうがまだ大きくなりそうだ。( お風呂に入らないかと進めてくれる相手に、ありがたくはあるも果たしてそこまでして貰って此処に留まる理由があるのだろうかと思ってしまう。でも相手を放っておけない感情があるのは確か。迷っていれば続く相手の言葉が聞こえてきてその内容に目を瞬かせて。そしてその少しズレた、否どこまでも人のことを考えて色々と考えてくれていることが分かる言葉に胸が温かくなれば、相手が可愛らしく思えて小さく笑いを零すと優しく目を細めて。ひとまず洗い物を終えると不安そうにする相手の元へ近づいてはその頭を再び撫で「…じゃあお言葉に甘えて風呂借りてもいいか?水圧もシャンプーやらも拘りはない。…ただお前も体拭いたとはいえ風呂入ってないから、もし入れるようなら先に入いってくれ。…におうわけじゃないからな?」熱もある程度下がった今、相手もシャワーだけでも浴びれるなら浴びたほうがいいと思えばそう声を掛け、家主よりも先に入るのは気が引けたため先に入るように促して )

  • No.172 by 斎藤 司  2020-02-04 21:01:12 




……っ…優しい…んでしょうか…。俺は先生を拘束する…悪い子ですよ…?…ん…だったら嬉しいです…もう二センチくらいは…欲しいですから…。



( 彼の柔らかい笑みにトクンッとまた鼓動が跳ねる。優しいんだなと言って貰うもこの期に及んで彼を引き留めてこの場に留まらせようとしている自分は果たして優しいのだろうかとポツリと呟いて。居て欲しいと望む気持ちとそれを我が儘だと思う気持ちが共存しており自分を悪い子だと告げるもまだ身長が伸びそうだと言われたことは純粋に嬉しくて微笑んで叶うならあとニセンチ伸びてくれたらと漏らして。洗い物が終わったようで此方に戻ってきた彼に髪を撫でられながら水圧もシャンプー等も拘らないから風呂を貸してくれるかと問われれば「…もちろん…どうぞ…あ…そうですね…先生がそう言って下さるなら…先に…入らせて貰っちゃいます…。…ん…安心しました…自分じゃ分かりづらいことなので…では…入ってきます…少々お待ち下さい…」ふわりと目元を細めて柔らかく笑顔浮かべこくんと頷く。そんな彼から先に入ってきたらと勧められてはそれもそうだなと納得しつつ先に入ると伝えて。匂うわけじゃないと口にされれば良かったと言葉紡ぎ、少し待っていて下さいとそのままカーテンが掛けてある簡易な脱衣スペースへ移動しては早く風呂に入って彼にも入って貰わなくてはとの思いが先行するあまり着替えやタオルなど準備することなく服を脱ぎ、ガラガラと浴室の扉を開けて中に入って。髪や体を洗う最中、それを思い出すことなく綺麗に泡を流して辺りも綺麗に流しては蛇口を閉めて扉を開けた瞬間にようやく気づいて「………タオルと…着替え…忘れました…」ぽろりと口に出すもここで立ち往生していては一向に彼がお風呂に入れない。一糸纏わぬ姿で彼の前に出るのは失礼かとも思うものの同じ男同士なのもありそのまま浴室から出てはカーテンを開けてヒタヒタと床が濡れるのも気にせずに歩いてきて「…お見苦しくてすみません…色々忘れました…床もすぐに拭きます…」眉を下げながらそう彼に声をかけてタンスからまずタオルを出して髪や体を拭き始めて )






  • No.173 by 宮本 仁  2020-02-05 20:56:46 


本当に悪い子だったらさっきみたく細かいところまで気は遣えないさ。…それに悪いで言ったら俺のが悪い大人だろうな。…二センチ伸びたら俺とそんな変わらなくなるか?( 悪い子だと零す相手に首を横に振っては、自分のが悪い大人だろうと目を伏せて。最終的に此処にいることを決めたのは自分で、相手の気遣いや優しさを利用している大人げなさ。兎にも角にも相手が悪くないことを伝えては身長があと二センチ欲しいという相手の頭の上に掌をかざして軽く首を傾げつつ先に風呂に入る相手を見送って。「…帰る選択肢だってあったのにな。…他の生徒でも同じことしてたのか?俺は。」カーテン越しに聞こえる相手の服を脱ぐ音がやけにクリアに聞こえ、シャワーを浴びる音が聞こえてくればホッと息を吐いて自問自答して一人呟き。自分は相手の看病のために放っておかないから此処に残った。本当にそれだけだろうか?そう考えていれば思いの外時間が経っていたのか浴室の扉が開く音がする。そこまでは良かったがポツリと聞こえていた相手の着替えを忘れたとの声。では自分が着替えを取ろうと声を掛けようとした瞬間サッと開かれるカーテン。同じ男同士なので恥ずかしがることはないのだが、ついその細くも水が滴る白く綺麗な裸体に目がいってしまい反応に遅れて。「…!!…おいおい、声掛けてくれれば着替え取ったのに。…着替えはこのタンスの中か?」ハッと我に返るととりあえず相手の元へ近寄り、床を拭いていいタオルがどれか分からなかったので手近なティッシュで相手の足元の床だけ軽く拭いて。叱るというよりも少し呆れたような口調で上記を述べては、返答を聞く前に目に付いた下着や着替えを手に取って相手が体をふき終わるころに無意識に体を見ないようにして差し出して )

  • No.174 by 斎藤 司  2020-02-06 12:34:54 



(先程も此方を責めない彼になるべく迷惑をかけないようにと思ったこともあり、一人でなんでもしようとした事が返って彼を心配させてしまったよう。呆れたように自分に声をかければ良いのにと聞こえてくればどうやら頼った方が良かったのかと眉を下げる。自分が体を拭き終える頃、取り出してくれていた着替えや下着等を差し出してくれる彼に「あ…ありがとうございます…すみません…」それらを受け取りながらお礼と謝罪をし何故か此方を見てくれない彼にしゅんとしつつも着替えて。やはり裸で出てきたから彼は嫌だったのかもしれない。タオルを頭に被るようにしてからドライヤーをコンセントに差し込んで )
    

  • No.175 by 宮本 仁  2020-02-06 17:00:08 


別に俺は怒ってないから謝る必要はないよ。…急に裸で出てくるから驚いただけだ。( 謝る相手に首を横に振っては、何やら落ち込んでいる様子に気まずそうに視線を落とし、先程よりも幾分優しい声色で驚いただけだと告げて。相手が服を着たのを気配で感じると其方を向き、ドライヤーで髪を乾かす様子に気付けば何も言わずにやんわりその手からドライヤーを奪って、背後に立ってドライヤーの電源を入れてタオルの上から熱風をあてて。「斎藤はあまり気にしないんだな。その…裸を見られたりとか。まあ男同士だから当然といえば当然なのかもしれないが…。それにしても人のはあれだけ気に掛けてたのに自分の着替えを忘れるなんてやっぱりお前は面白いやつだな。」ドライヤーでわしわし相手の髪を乾かしながら話しては、先程シャンプーやら水圧やら細かなところまで気遣ってくれていたのに、自分の着替えを忘れるという失敗が可愛らしく思えば乾かすついでに頭を撫でるようにして小さく笑いを零して )

  • No.176 by 斎藤 司  2020-02-07 18:51:25 




…驚いた…だけ…そう…ですか…。


( 優しい口調で謝らないで良いと告げられ、ただ驚いただけと言葉返されるとホッとしたように表情は和らいで。さてドライヤーをかけねばとスイッチを入れようとした途端にドライヤーを彼に奪われてしまい。きょとんとしていればカチッと音が鳴り、ブオオーと熱風が自分の髪にかかってくれば彼が乾かしてくれているのだと気づいてはふにゃりとはにかんで。髪を撫でるうに触れる彼の手が気持ち良くてそのまま身を委ねていればふと問われる。裸を見られるのは抵抗ないんだな、と「……先生が女性なら気にします…でも…先生だから一応気にはしました…でも待たせたくなかったので…俺があそこで右往左往していたら先生お風呂入るの遅くなります…急いで入らなきゃと思ったので…頭からすっかり抜け落ちてました…」面白いやつと笑う彼にドキドキ再び鼓動はうるさくなるも照れ臭そうにはにかんで抜け落ちてましたと告げて ) 




  • No.177 by 宮本 仁  2020-02-07 19:31:23 


気にしすぎだ。俺はシャワー借りる立場にあるんだし斎藤はまだ調子悪いんだからゆっくりしていいんだぞ。でも気遣いありがとな。( ホッとした様子の相手の髪を乾かしながら優しい声色で続け。相手の表情は見えないが、なんとなく笑っているような気がすれば不思議と此方の気持ちも穏やかになり。髪が乾くとその柔い感触を楽しむようにポンポンと頭を撫で「よし乾いたぞ。…床を拭くタオルはこれでいいか?」ドライヤーのスイッチを切って相手の手に渡すと先程は分からなかった床を拭くタオルの確認を取ってから、相手が歩いてきて濡れている床を手早く拭いていって。床を拭き終わるとそのタオルを手に相手の元へいき「さて、俺もシャワー借りるとするかな。…着替えはどれを使えばいい?」と相手を見て問いかけて )

  • No.178 by 斎藤 司  2020-02-08 19:49:48 




……いえ…先生だから…かも…しれません。



( 気にしすぎだと此方を気遣ってくれる彼だから此方も気遣いたくなるのだと思えばそのまま素直にそう伝えて。お礼を言われれば照れ臭く気遣われれば胸が温かくなる。髪を乾かして貰えば「ありがとうございます…あ、はい…すみません拭いて貰ってしまって…」髪をきちんと乾かして貰い自分が濡らした床を拭いてくれる彼に謝罪しつつもそろそろシャワー浴びると告げられれば「はい…あ…先生にお風呂に入って貰っている間に俺が用意しておきます…。大丈夫です、ちゃんと用意出来ます…」問いかける彼に自分がきちんと着替えを用意しておくから大丈夫だと伝えて。色々迷惑や心配をかけてしまっているためせめてそのくらいはやりたいと口にして )






 


  • No.179 by 宮本 仁  2020-02-08 21:05:38 


……俺だからか?あ、いやいいんだよ。だるいときに屈んだりするのは結構辛いからな。これくらいはさせてくれ。( 気遣うのは先生だからだと言われればその意味を見出そうとしてやめる。今自分が相手に対してほかの生徒以上の感情を抱いてるのは確か。教師としてはあるまじきことだが一度抱いた特別な感情を捨て去ることはできない。それがどういった感情なのかは今は自分の中でもはっきりとさせないようにすれば、続く相手の謝罪に首を横に振って。そして風呂に入っている間に着替えやらを用意すると言われればまだ本調子でない相手に悪い気がするも、結局は相手に出して貰うことはかわりないためお願いすることにして「じゃあ、頼む。…用意したらまたベッドで休むなりしててくれていいからな。」つい癖のように相手の頭をぽんとしては、気遣い屋の相手の事だから自分が入っている間に休まずに何かしそうなのでゆっくりしておくように言うと相手の頭から手を離して着替えるスペースであるカーテンの裏に行き。ジャケットやベルトから脱いでいって、適当に軽く畳んで隅に置いては浴室の中へと入って )

  • No.180 by 斎藤 司  2020-02-10 15:08:14 




…ありがとうございます…。



( 俺だから…その問いかけに答える暇は与えて貰えずに此方を気遣う彼の言葉に微笑み何度目になるだろうお礼を告げて。着替えの準備を自分に託し、優しい手はまた髪を撫でてくれ離れていく背を見送る。ほんわか温かいのにほんの少し寂しさを感じつつもタンスから彼の着替えの服を取り出してバスタオルも取り出してはカーテンを開けて避けて畳まれた状態で置いてある彼の服。聞こえるシャワーの音に彼はここにいて自分の家のお風呂を使っている。意識してしまえば心臓の音はうるさくなって「…っ…?…なんでこんなにドキドキするんだろ…」初めての感覚に戸惑いながらもそっとタオルと着替えを置いて脱衣スペースから出てきて。彼には遠回しに大人しくしているように言われたが…少しだけなら動いても大丈夫だろうと冷蔵庫へ近づき冷凍庫を開いて中から冷凍されたご飯を取り出して電子レンジにかけて。冷蔵庫から梅干しと海苔の佃煮を取り出し。もちろん自分が食べるわけではない。さっき彼に食べさせて貰ったお粥でお腹いっぱい。ピーと音が鳴り電子レンジの扉を開けては温まっているご飯を取り出しては二つに分けてそれぞれに海苔の佃煮や種を取った梅干しを入れて塩をまぶしてラップでにぎにぎとおにぎりを握って。海苔を巻いたら完成。手は込んでいないが昨日から何も食べていない彼に何か食べて欲しくて。「出来た…ん…ご飯粒が…あむ…」握る際についたのか指についた米粒をペロリと舐め取ると満足そうに表情を緩めては出来上がった三角おにぎりを二つ皿に乗せてラップをして戸棚の中に忍ばせて。彼がお風呂から上がって来たらお茶を飲んで貰って、頃合いを見計らって渡してみようと思えば手を洗ってから彼に言われた通りにベッドに腰を下ろしてぼーっとしつつ大人しくしていて )



  • No.181 by 宮本 仁  2020-02-10 16:31:53 


…はぁ…俺は何してるんだ…。まあ今日一日だけ…。あとは快気祝いをするだけ…( 今日の看病といつかする快気祝いが終わったら必要以上に相手の家へ訪れることはもうやめよう。これ以上の線は踏み越えてはいけない気がする。と理性が働くのに反して、胸の奥底は高鳴っていて。相手の匂い…正確には相手の使うシャンプーの匂いが充満する浴室、先程まで相手が使っていたことまで考えて首を横に振っては手早く髪や身体を洗ってしまい。浴室から出るとタオルや着替えが用意されていて感謝しつつ身体を拭いて服に袖を通して。髪はとりあえずタオルドライをして首にタオルをかけるとカーテンを開いて。「シャワーありがとな。すっきりしたよ。…ちゃんと大人しく待ってたか?」ベッドに腰を掛けボーっとする様子の相手が目に止まれば、おにぎりを作っていてくれたことは知らずにそちらに近づいていって )

  • No.182 by 斎藤 司  2020-02-11 17:07:54 




あ…いえ…よかったです…えと…はい…一応は…。


( 浴室の扉が開く音に気づいておらず彼に声をかけられると嬉しそうに笑顔を向けて。しかし続けられた大人しくしていたかの問いかけに少し良い澱むも一応はと告げて。言わなきゃ態度に出さなきゃバレることはないのだが、どうにも彼相手には顔や態度に出てしまう。これ以上突っ込まれてはボロが出る。彼におにぎりを渡すまではそれはダメだと思えば先程自分が使っていたドライヤーを差し出し「先生…これ…使って下さい…飲み物…お茶で良いですか…?」使ってくれと伝えてはいそいそベッドから立ち上がり冷蔵庫に近づき中を開けながらそう問いかけて。ちらりと戸棚の中にあるおにぎりを見ては別々に渡すよりお茶と一緒に渡した方が良いかと考えていて )


 

  • No.183 by 宮本 仁  2020-02-11 18:05:38 


…?…嗚呼、ありがとな。__斎藤、( 相手に近づきその返答を聞いては微妙な表情と声の違いに気付き微かに眉を顰めるもその場では言及はせずに、渡されたドライヤーを受け取り礼を述べ。そのまま髪を乾かそうかと思うが、気を遣ってなのか早速動き出す相手を見遣れば名前を呼んで。そして手元のドライヤーをとりあえずベッドの端に避けて置くと冷蔵庫を開けて中を覗く相手に背後から近づいていき「…大人しくって言っただろ?…まあ気遣ってくれてありがとな。飲み物はお茶でいいよ。…それで一応何をしてたんだ?」注意するように言うもその声色と表情は優しく穏やかなもので相手の頭をぽんとしては一度冷蔵庫をぱたんと閉じさせると相手の肩に触れてこちらにゆっくり向かせては視線を合わさせて。やはり先の相手の微妙な違和感には気付いており、怒る訳ではなく何処か楽しげに静かに目を細めては相手の顔を覗いて問いかけて )


  • No.184 by 斎藤 司  2020-02-12 20:01:37 



…あ…はい…すみません…。…あの…えっと…、


( 頭にぽふっと感じた彼の掌。そして優しい声に促されるままに冷蔵庫は閉められ彼と向き合うような体勢になって。此方を真っ直ぐに見つめられれば思わず謝罪が口から零れるも怒っているようには見えない彼から何をしていたんだと聞かれると視線は泳いで言葉も詰まり、戸棚に向かっては照れ臭そうに指差し「…俺…おにぎり…作りました…先生に食べて貰おうと思って…ちょっとだけ…大人しくしていませんでした…すみません…」再び謝りながらもやっぱり怒られたり呆れられたりしてしまうかもと上目に彼の様子を伺って )


  • No.185 by 宮本 仁  2020-02-12 20:41:17 


…おにぎり?…そうか。ちょうど小腹が減ってきたところなんだ。折角作ってくれたんだし貰うよ。髪乾かしてる間に準備頼めるか?( 相手の返答に小さく目を瞬かせてはまた色々気遣ってくれたのだろうと察して。大人しくしてなかったことに対してはもう何も言うことはなく柔和に目を細めてはお茶とおにぎりの準備を頼むとベッドへと戻り髪を乾かし始めて )


  • No.186 by 斎藤 司   2020-02-13 14:30:39 




…はい…準備…します…。


( 怒ったり呆れたり彼はすることはなくその瞳や声はどこまでも優しい。準備を頼まれれば嬉しくてその表情はみるみる明るくなり笑み浮かべ頷いては髪を乾かし始める彼のためにコップを取り出し冷蔵庫のお茶を注いでは戸棚を開けておにぎりの乗った皿も手に持って。体の怠さも忘れつつお盆にコップと皿を乗せてテーブルへと運んで。これで彼が髪を乾かし終えればすぐに食べたり飲んだり出来ると満足げな表情を浮かべ、再びベッドへと腰を下ろして。喜んで貰えたら嬉しいなと近くにあった柔らかい大きなクッションを膝の上に置き胸に抱くようにし顎を乗せてリラックスしたようにぽへーと緩んだ顔を見せて )



  • No.187 by 宮本 仁  2020-02-13 15:53:59 


( 髪を乾かしながら相手が準備してくれる様子を見守り、準備し終えて満足げな表情を浮かべるのを見ればまた胸がトクンと跳ねるのが分かって。鼓動を落ち着かせつつ髪を乾かし終えると軽く手櫛で髪を整えてドライヤーを元あった場所に片しては、軽く手を洗わせて貰ってからテーブルの席へと腰掛けて。おにぎりとお茶というシンプルなものだが、今の自分にはとても特別なものに見えればベッドへ座りリラックスする相手へと視線を向けて「ありがとな斎藤。…お前はベッドでそのまま休んでくれてていいから。おにぎり、頂くよ。」そういうと静かに手を合わせておにぎりを一つ手に取る。誰かが握ってくれるおにぎりなんていつ以来だろうか。どこか懐かしさを覚えながら一口、二口齧って咀嚼するうちに具材が見えてきて「ん、海苔の佃煮だ。…おいしい。斎藤はおにぎりの具、海苔の佃煮が好きなのか?」具材の味ももちろんだが程よい握り方も美味しくて小さく微笑みを浮かべ、まだもう一個のほうは何が入っているか分からないが相手はおにぎりの具は何が好きなのか気になりふと顔を相手に向けて問いかけて )

  • No.188 by 斎藤 司   2020-02-13 23:01:08 




…はい…召し上がれ…俺の愛情もこめこめしました…。


( 手を洗ってから合わせて頂きますしてくれる姿を嬉しそうに見守りつつ召し上がれと口にする。続けざまに自分の愛情もこめこめしたと楽しげに付け加えて。一つを手に取りぱくぱくと食べ進めて出てきたのは海苔の佃煮。彼に好きなのかと聞かれ「好きです…それ母さん直伝の海苔の佃煮です…教えて貰って作りました…。先生の口に合ったなら嬉しいです…。後は…野沢菜とか…最近おかかチーズにハマってます…」実はこの海苔の佃煮は母親から教えて貰って自分で作ったもの。彼に美味しいと言って貰えては尚更嬉しくて。後、自分が好きなおにぎりの具は何かと考えつつよく食べるものと最近のお気に入りを答えて )



 

  • No.189 by 宮本 仁  2020-02-14 00:17:30 


はは、ありがとな。…母親直伝なのか。ってことは斎藤も作れるんだよな?今度…、今度でいいからレシピだけでも教えてくれるか?( 愛情を込めたと言われてまた鼓動が高鳴るもその言葉に深い意味がないのは分かって目を伏せ。そもそもおにぎりを握るときの付きもののような台詞。そんな言葉にまで反応してしまう自分を恥じつつ笑って礼を述べては次ぐ言葉に関心の声を漏らし。純粋に興味が湧いて今度教えてくれと言いかけるもそれではまた会う口実になってしまう。少し間を空けてはレシピだけでもと言い換えて問いかけて。「野沢菜は俺も好きだな。…おかかチーズは食べたことないがうまそうだ。…と、こっちは梅か。この梅干しも自家製か?」相手のお気に入りを聞けばつい数秒前に距離を置かねばと考えていたのに高揚する自分がおり、しっかり相手のお気に入りを覚えつつもう1つのおにぎりにも手を伸ばし。その中には梅干しが入っていてこれも自家製なのだろうかと思えばおにぎりを食しつつ質問して )

  • No.190 by 斎藤 司   2020-02-15 11:53:37 



説明が難しいので…良かったら…今度先生の予定が空いている日とかに…見て貰いながら作りますよ…?門外不悉ですが…先生は特別です…。


( 自分の作った海苔の佃煮は彼のお気に召したよう。レシピだけでもと告げられるも大雑把な母親から目分量を叩き込まれていることもあり大さじ小さじと表すのは難しいと口にしては今度彼の予定が空いている日にでも家で見て貰いながら作り方を教えますよと穏やかに笑って。門外不悉はもちろん冗談が彼になら教えたいと思っていて。特別だと付け加えつつ二つ目のおにぎりを食べながら梅も自家製と問われ「…あ…はい…自分で漬けてます…此方もお母さん直伝です」嬉しそうに微笑んでは梅干しも彼の口に合えば良いなと様子を伺って )


 

  • No.191 by 宮本 仁  2020-02-15 13:22:51 


…そうか?じゃあ、今度快気祝いのときに時間があればお願いするよ。でも門外不出って…、それだけ大事なものなんだな。( レシピだけにするつもりだったが相手から誘われれば断ることも出来たが頷いていて。門外不出が冗談なのは理解しつつも相手にとっては家庭の味で母親との思い出なのだろうと思えば、小さく笑いつつ目を細め。「…梅干しも直伝なんだな。俺も梅干しやら糠漬けは好きで漬けてるよ。酒の肴にもなるしお茶にも合うし上手いよな。…って酒はまだ分からないか。」梅干しも自家製と聞けば感心しておにぎりの中の梅干しに視線を落とし。自分も漬物は好きで色々と漬けていたりするので、思わず相手が未成年であるのを忘れて酒の肴の話をしては苦笑を零し。「…ごちそうさま。どっちも美味しかったよ。」おにぎりを食べ終えてお茶を飲み干すと手を合わせて美味しかったと微笑み、それから手早くコップ等も洗ってしまえば、再びテーブルの席に戻って来て相手に身体を向ける形で座り。「……、」とここであることに気付く。相手の家に残ると決めたはいいが昨日相手が寝ているうちに洗濯やら掃除はしてしまったので特にすることもない。どうしようかと沈黙してしまうもとりあえず相手を横にならせたほうがいいかと思い立ち上がって「斎藤、あまり眠たくないかもしれないがまだ横になってたほうがいい。…何か話してれば眠くなるかもしれないしな。…そうだな…、斎藤は趣味はあるか?バイト以外で休日にしてることとか。」相手の膝の上のクッションを退けて横になることを勧めつつ、何か話題をと思えばありきたりの質問をして。どこの見合いカップルだと心の中で自ツッコミしつつ、相手の部屋の中を見回して )

  • No.192 by 斎藤 司  2020-02-17 14:03:14 



……はい…任せて下さい。…大事ですが…本当はちょっと言ってみたかっただけです…。


( 快気祝いの時にでも教えてくれと言ってくれる彼にこくこく頷く。彼の言葉にすこし恥ずかしそうにしながらも実のところ門外不悉という言葉を使ってみたかっただけなのだと明かして。そんな彼は自分の作ったおにぎりをぺろりと完食。美味しかったと言って貰えては「…よかったです…」嬉しさからぎゅっとクッションを抱き締めて口元を緩めて。彼は手際がいい。再び洗い物をささっと済ませては此方に赴き、自分の体を気遣ってベッドへと横にさせてくれ布団をかけてくれて。正直に言えば眠りたくはない。せっかく彼がここにいてくれるのだからもっと話がしたい。それに自分が寝てしまえば彼は退屈になって帰ってしまうかもしれないしと色んな感情に心はざわついたが彼からの問いかけに「…散歩好きなので…よく出歩いています…この間は河川敷の橋の所で川の魚を見ていたら…『自殺しちゃいかーん!』って知らないおじいさんに羽交い締めにされました…怖かったです…」こう見えて外に出るのは好きなタイプ。この前あった出来事を彼に話していれば自分の感情に逆らうように少し眠くなってきて )


 

  • No.193 by 宮本 仁  2020-02-17 14:58:50 


…それはボーっとしているのが物憂げに見えたのかもしれないな。冬の川は冷たいしおじいさんも心配してくれたんだろうが…いきなりはびっくりするよな( 門外不出と言う言葉を言ってみたかっただけと零す相手を可愛らしく思いつつ、続く趣味の散歩の話を聞けば小さく目を瞬かせて。何故だがその光景が容易に想像できて橋の上でほわほわする相手の姿が浮かべば微かに笑いを零して優しげに目を細めて同調して頷き「…この寒さだが川に魚はいたか?…子供のころはよく河川敷の川を覗いて鯉やら亀が泳いでるの飽きずに見てたけど今はそういうこともなくなったからな…」自分も幼い頃は寒い中鼻水を垂らしながら飽きずに橋の上から生き物観察をしていたので懐かしく思えば小さく微笑み、少し眠たくなってきた様子の相手の前髪をそっと撫でてやって )

  • No.194 by 斎藤 司  2020-02-18 11:40:19 



……はい…でも…良いおじいさんでした…勘違いしたお詫びにって…みかんをくれました…。


( 話を聞いては優しげに微笑んでくれる彼に此方も柔らかく笑い、頷くもでも良いおじいさんだったと自分の中で食べ物をくれる人は良い人なのだとの認識なのかみかんを貰ったのだと嬉しげに告げて。とても甘くて美味しいみかんだったとまたあのおじいさんに会えたら伝えたいなと思いつつ「…ええ、鯉とか小さなお魚…いました…その日はいませんでしたけど…亀も見ました…寒いけど楽しくて…ずっと見ていられます…ふふ…たまに…時間がある時…覗いてみたら良いです…心がスーっとします…」子供の頃に好きだったのならきっと今でも好きなはず。時間がある時はまた覗いてみたら良いですとおすすめしてみる。心がスーっとしていき落ち着く気がして彼にもそれを味わって貰いたくて。前髪を撫でてくれる手は優しい。そんなことをされたら本当に眠ってしまう。「…んー…先生…俺…まだ…先生と話したい…のに…せっかく…先生…居て…くれてる…のに…俺…寝たく…な…い…うー…」うとうとと落ちる瞼を懸命に開けるも開いた側からまた落ちる。何度も繰り返しながらせっかく彼が居てくれているのに沢山話したいのにと溢し軽く唸っては限界が来たのか瞼は閉じて開かなくなって )



  • No.195 by 宮本 仁  2020-02-18 12:47:36 


…おやすみ斎藤( 静かに寝息を立てる相手のあどけない寝顔を見てはホッと息を吐いて。この時間に眠るということはやはりまだ体が本調子ではないのだろう。やや眉を下げつつ起こさないようそっと目元を指の裏でなぞってはその寝顔を見詰め。真面目でしっかりもので礼儀正しいわりに変なところが抜けている。抜けているというより天然で純粋無垢といったほうがしっくりくるだろうか。幼い純真な子供がそのまま大きくなって見た目だけ高校生になったような…兎に角相手の年代では稀に見る絶滅危惧種。たまには散歩に出かけてみるのもいいかもしれない。そしたら相手に偶然出くわすこともあるかもしれないから…とこの時点で純真でない汚い下心を抱く自分はやはり相手とは釣り合わないと思い。それ以前、相手はただの生徒。他の生徒と比べれば特別な感情はあるがそれ以上先に進むことはない。…はずなのだ。「……考え過ぎは良くないな。」ぽつり呟いては一度その場を離れて、勝手に触っても良いと許可は出ていたので多少気は引けたが先程使わせて貰って風呂場や水回りの掃除を済ませて、服やタオルの洗濯もしておき、それでも時間が余ったので鍵を使わせてもらい一旦夕飯の買い出しにでて。
そして時刻は夕方、正直ここまで入り浸っていいのか迷ったが眠っている相手を置いて勝手に帰るのも気が引けて買ってきた食材で夕飯を作っていて )

  • No.196 by 斎藤 司  2020-02-19 19:56:41 



ん……先生…あ…まだ…居てくれたんですね…。


( ゆっくり瞳は開いたものの開何時かは分からないが結構眠ってしまったのは分かり、さすがに彼は帰ってしまっただろうかと思ったが鼻に良い香りが漂ってきては彼の姿を台所で発見し、まだ居てくれたことがホッとして嬉しくて微笑んで声をかけて。「…良い香りです…何を作ってくれているんですか…?」ベッドから上半身を起こしては香りだけでは判別出来なかったため問いかけてみて。まさか彼がまだ居てくれるなんて…喜びはもちろん感じるが申し訳ない気持ちもある。でも彼が居なくなってしまっていたらきっと自分は寂しく感じていただろう。それを気にして彼は留まってくれているのではないかと思いつつもやっぱり彼が居てくれるのは嬉しい。帰るならきちんと見届けて帰ったことを自分が理解しないとその寂しさは計り知れないと思っていたため彼が自分が眠っているうちに帰ってしまわないと本当によかったと思ったがあまりにも自分勝手だろうかとも感じていて )




  • No.197 by 宮本 仁  2020-02-19 20:23:03 


嗚呼、斎藤起きたんだな。台所、使わせて貰ってるよ。…きんぴらと煮魚と出汁巻きと豆腐の味噌汁だ。和食は消化に良いものが多いし斎藤は洋食よりもこっちのが好きなんじゃないかと思ってな。…もう出来るけど食べるか?食べられそうにないならパックに詰めて保存してくが。( 料理が出来上がるころ、相手の声が聞こえれば一度ガスを止めてそちらに顔を向けて。朝よりも幾分顔色が良くなったような気がして安堵しつつ、自分がまだ家に居ることを喜んでいるように見えてホッとして。作ったものは和食。相手の年代ではジャンキーな食べ物や洋食が好まれそうだと思ったが相手は何となく和食が好きそうだと思って。それに洋食よりも薄味の和食のほうが病み上がりの身体には優しい。食べるかと問いかけつつとりあえずコップにお茶を注いでは相手の元へ持っていき差し出して )

  • No.198 by 斎藤 司  2020-02-20 16:47:38 



……!…食べます…!……嬉しいな…ありがとうございます…和食…大好きです…。


( これぞ手作り料理といった献立が彼の口から聞ければぱあぁと表情は輝いて。すぐに今度は噛まずに食べますと答えては和食も好きだし彼の手料理も嬉しいしでふにゃんと柔らかく微笑んでお礼を告げて。自分も何か手伝った方が良いのではとほぼ条件反射ですくっとベッドから立ち上がるもハッとしてすぐにベッドへ腰を下ろして。彼のおかげでかなり体調はよくなってはいるがその彼自身が万全でない自分が動くことを良しとしていない。彼が準備を終えるまで申し訳なく思いながらもベッドへ座っていて。その間にも彼お手製の料理全ての良い香りに涎が出てきつつもそれを拭い、大人しく待っていて )



  • No.199 by 宮本 仁  2020-02-20 19:08:44 


…良かった。…斎藤のその喜ぶ顔を見るとホッとするし癒されるよ。…深い意味はないが。( 和食が好きだと喜んでくれる相手の表情はやはり純粋で綺麗で。少し立ち上がりそうになりながらも自分が言ったことを覚えていてくれたのか座り直す相手に胸がキュンとして。その胸の高鳴りがあったからなのかつい思っていたことが口から零れれば少し誤魔化すように味噌汁の入った鍋に視線を落とし声を小さくして。ちらりと相手を見ればちょこんとベッドに大人しく座る姿。ご飯を待つ子犬のようでまた可愛らしく思いつつ、着々と食卓の準備を進めていき完成した料理をテーブルの上に並べて。「よし、斎藤準備出来たぞ。ちゃんと待ててえらかったな。」箸とコップも準備し終えては、マテをしていた相手にヨシと言う感覚で視線を向けていて。ただ作った料理が相手の口に合うかどうか、相手に以前料理のことを聞いたとき、煮物や煮魚…特に和食が得意そうだったので凡人の自分が作った料理で大丈夫だろうかと思い。ただ生徒相手になぜこんなにも心配になるのかと一人考えながら相手の座る椅子を軽く引いてから、向かいの自分の座る席に座って )

  • No.200 by 斎藤 司  2020-02-21 19:19:27 



…?先生が嬉しいなら…俺も嬉しいです…。


( 深い意味はないと付け加える様子に軽く首を傾げるも彼が嬉しいと感じてくれているのはその表情から伝わって来たため、だとしたら自分も嬉しいとニヨニヨと緩い笑み浮かべて告げて。彼が準備を終えて此方に視線を向けてくれてはピクンと反応してベッドから下りて彼が夕飯を並べてくれたテーブルに近づいては引いて貰った椅子に座って。偉かったと褒めて貰えては照れたように口元緩めて。そして美味しそうな香りが漂う食べ物達にキラキラ瞳は輝いて。どれから食べようと視線をキョロキョロとさせつつもいただきますと手を合わせて。「…お味噌汁…食べます…ふー…ふー…ん…あち…あ…豆腐…美味しいです…」まずは湯気の立つお味噌汁から。息を吹き掛けてから器に口をつけて味噌汁を飲んではまだ熱かったようで小さくあちと声をあげながらも豆腐を発見し目を細めては美味しいと伝えて。次は出汁巻き卵。ふっくらした綺麗な黄色を一口大の大きさに箸で切ってはじゅわりと出てくるお出汁がもう既に美味しそうで。箸で掴んでぱくりと口へ入れては味付けもバッチリでふわふわでやっぱりとても美味しい。至福の表情を浮かべてもぐもぐ咀嚼して )


  • No.201 by 宮本 仁  2020-02-21 20:21:48 


…口に合ったみたいで良かった。食べるのはゆっくりでいいぞ。…ほら口の中熱いならお茶もあるから。( 相手が料理を食べ始めるのを少し緊張してみていれば、熱いと言いながらも零れる笑顔にホッとする。誰かに料理を作るのは久しぶりだしこうして喜んでもらえるのが何より嬉しくて自然と表情を綻ばせては小さく微笑み。味噌汁を飲んで熱そうにしていたのが気になれば相手の手元にお茶の入ったコップを置いてやり、ゆっくりでいいと言えば自分も手を合わせて食べ始め。そして出汁巻きを一口食べて少し動きを止める。普段から自炊はしていたし自分の味も分かっているはずなのだが、いつもと味が違う気がして。自画自賛するわけではないがいつもよりおいしい。そう感じてその理由が分かれば美味しそうに出汁巻きを頬張る相手に視線を向け「…誰かと食事をするのは一人の時より違う気がするな。一人だと味気なく感じるが、斎藤みたいに自分の作った料理をおいしそうに食べてくれるのをみると箸が進むよ。」と何処かしみじみとした口調で述べて )

  • No.202 by 斎藤 司  2020-02-22 21:59:41 




ん…ありがとうございます…ゆっくり…味わって…食べます…。


( ゆっくり食べて良いと言ってくれる彼の優しさにこくりと頷く。ゆっくり味わって食べると告げなから近くに置いてくれたお茶にお礼を言いつつ手に持ち、チロリと舌先を覗かせて外気に晒してからコクコクとお茶を飲んで。お茶の冷たさは舌も冷やしてくれてはすぐにヒリヒリ感は消えていき。染々と述べられた彼の言葉に「…そうですね…一人より二人の方が美味しいです…。食事は誰と食べるかも…とても重要です…先生とご飯を食べられたから…こんなに美味しく感じるんですね…」その通りだと同意しては自分の意見も穏やかに微笑んで述べて。料理は味も環境も誰と食べるかによっても味は変化する。他ならぬ彼と一緒に食べているからこんなに美味しく感じるんだと噛み締めるように告げつつ満遍なくおかずを食べながら味噌汁も飲んで )


 
 

  • No.203 by 宮本 仁  2020-02-22 22:54:58 


そうだな…、よく知らない奴とか目上の人との食事は緊張して味が分からなくなるときあるから誰と食べるかは大事だな。…俺とか?( 相手の言葉を聞いて確かに誰かと食べることではなく誰と食べるかも重要だと思い頷いて。嫌いな人はいないが苦手な人はいたりするのでその人とどうしても一緒に食事をしなくてはいけなくなったときは気が張って味が分からなくなるときがある。しかし相手とはそんなことはない。相手の口からも先生と食べるから美味しいと聞けば少し驚いたように顔を上げて。それから少し考えるように目を伏せて「…また快気祝いのときに一緒に食べよな」と小さく微笑みを向けては食事を進め。そのあと食事を終えて洗い物も済ませては流石に連泊するわけにもいかないので帰り支度を始め。自分の服はタオルなどと一緒に洗わせて貰っていたので自分のシャツや服を着替えると借りていた服を畳んで「借りてた服は洗って後日返すよ。…俺は帰るけど無理はせず休めよ。」と頭を撫でるも何故か帰るのが名残惜しく思い、無意識のうちに相手の頭を撫で続けていて )

  • No.204 by 斎藤 司  2020-02-25 11:31:03 



……はい…先生とだから…です…。快気祝いも…今から楽しみです…。


( 驚いたように瞳を瞬かせる彼にこくりと頷いては改めて言い直して。そして快気祝いの日も彼と食事出来るとあっては今から楽しみだと微笑んで。食べ終えた食器をまた彼は洗ってくれる。でもそろそろ彼は帰る時間。寂しさはもちろんある。出来るなら泊まってほしいとも思うが流石にそれは出来ない。彼も名残惜しく感じてくれているのか無理せずに休めと優しい言葉。髪を撫でてくれる手はなかなか自分の頭から離れずにそれが嬉しくてふわりと微笑んでは「…先生…昨日も今日も…一緒に居て…看病して下さって…ありがとうございます…とても嬉しかったです…先生が帰っちゃうの…ちょっと…いえ…嘘つきました…すごく寂しいですけど…これ以上…拘束しちゃうのも…申し訳ないので…せめて…お見送り…させて下さい…」頭を撫でてくれる手を両手でそっと包むように触れてからこれで最後だとすりすりと頭を擦り寄せて頭から彼の手を離しては胸の前へ下ろしてきて両手できゅっと掴んでから手も離しつつせめて見送らせて欲しいと伝えて )



  • No.205 by 宮本 仁  2020-02-25 14:15:48 


俺はこの時間拘束されてるなんて思ってないよ。望んで此処に居たしもう少し此処に居たいとは思うんだけどな。…斎藤が元気になって登校すればまた会えるよ。…見送り頼む。( 擦り寄ってくる相手が犬か猫などの小動物に見えてくれば胸の奥がキュンとなるのを感じつつ、昨日から申し訳なさそうにする相手に首を横に振って何度か向けた言葉と共に肩を竦めて少し微笑んで。快気祝いは相手が快復しても互いの都合が合う日でないと会うのは難しいので、一番早く会えるとしたら授業日だろうと思えばそれを伝え。見送りをお願いされれば一瞬迷うも小さく頷きコートを着込んで鞄などを手に持って )

  • No.206 by 斎藤 司  2020-02-26 11:34:30 




……先生が…そう感じて…思って下さって…嬉しいです…。そうですね…学校に行けば…先生にまた会えます……はい…喜んで…。



( 彼の言葉はやっぱり心がぽかぽかするものばかり。優しい言葉の数々に寂しさは徐々に緩和されていくような気がして。学校に行けば授業の日は必ず彼に会える。明後日は確か彼の授業はあったはず。断られるかなと見つめているも彼の口から出たのは見送りはオッケーして貰えては終始ニコニコ笑顔で喜んでと告げて。コートを着て鞄を手に持つ彼の後ろから玄関まで一緒に歩いてきて「…先生…気を付けて…帰って下さいね…あ…ちょっとだけ待って…下さい…あった…これ…どうぞ…外…寒いと思うので…」お見送りをするもハッと思い出したように少し待って欲しいと伝えては戸棚の引き出しから使い捨てのカイロの取り出してすぐに使えるように封を切り彼に手渡して。彼は車に乗って帰るから必要はないかもしれないが少しでも温かく家路について欲しくて「…先生…おやすみなさい…また、明後日…学校で…お会いしましょう…。あ…服はいつでも良いですので…」穏やかに笑っておやすみなさいと口にして付け加えるように洗って返すと言われた服はいつでも良いと伝えて。彼の姿が見えなくなるまでじっと見つめて扉が閉まれば少しの間の後、鍵をきちんとかけて。彼がいなくなった部屋は何だか寒く感じる。今日はもう寝てしまおう。明日は学校は休みで彼にも会えない。体調が完全によくなっていたら出掛けるのも良いかもしれないと思いつつ、電気を消すとベッドへ入って目を閉じて )



  

  • No.207 by 宮本 仁  2020-02-26 14:09:18 


…深入りしたらダメだってのに…( 相手の家を後にした車内。車は発進させないまま静かな空間でぽつりと呟く。しかしもう今更な気もすれば自嘲気味な笑みを零して。ふと手元のほんのり温かくなり始めているカイロに視線を落としては先程の相手の言葉や笑顔が思い起こされて。高校生なのに何処かまだ幼くてあどけない笑顔、反して大人のような落ち着きもあり不思議な魅力が相手にはあって。相手と居ると汚い心が洗われるような至極落ち着いた気持ちでいられる。それと共に擽られる庇護欲。様々な感情が交錯していくうちひんやりとしていた手がカイロで温まっていくのを感じれば、カイロをポケットにしまい代わりに癖のように煙草を取り出して口に咥えて。そして火をつけようとしたところで動きを止めるとカイロの入ったポケットに視線を落として暫く。口元に咥えるまだ火のついていない煙草を外すとケースにしまってはゆっくりと自宅へと車を発進させて )


( 数日後の月曜日、生憎今日は相手のクラスの受け持ちはなく相手が登校しているかは不明。態々確認しにくのは憚られ結局放課後の時間になれば日課である裏庭の喫煙スペースに行き煙草を吸い紫煙を吹かせて。ここは滅多なことがない限り生徒はこない。以前相手が蝶を追いかけて此処に来たのを思い出せば無意識のうちに笑みが零れ。と、ガサッとなる物音、また相手が来たかと思うがその予想は直ぐに外れる。『アイツ本当にくんのかよ。』『逃げるんじゃねぇの?』と話しながら此方に歩いてくるのは3年の少々柄が悪いことで有名な男子高生。暴力は振るわないと聞いているが聞こえてきた会話はあまり芳しいものではなく。男子高生たちからは此方は丁度死角になって見えないため、とりあえず様子をうかがうかと煙草の火を消して壁に凭れぼんやり空を仰ぎ、今相手はどうしているだろうと考えて )

  • No.208 by 斎藤 司  2020-02-27 09:50:43 




………誰も来ない…今日待ってろってこれに…書いてませんでしたけど…もしかして…今日じゃない…?…それにこれ…顔洗って待ってろって…首洗って…ですよね…一応顔は…洗って来ましたけど…でもこれ…果たし状ですよね…初めて…貰いました…ちょっと…ドキドキです…。


( 彼のお泊まりから数日後の放課後。結局彼の授業日は今日はなくどうやら楽しみすぎて明日の授業日と自分は勘違いしていることを知り落ち込んでいたのだが今朝無事に体調も回復して学校へ登校し靴箱に入っていた手紙を見てからはその気持ちも少しは緩和されて。読めば読むほど果たし状のそれで。亡くなった祖父から聞いていたこれが果たし状かとドキドキした気持ちで書かれていた場所で律儀に差出人を待っていて。しかし放課後裏庭で待つと書かれていただけなので何時とは書かれておらずかれこれ20分くらい待っているがまだ誰も来る気配はなくぽつりと呟いて。近くに彼がいるなんて思ってはいないため、それからぽろぽろと心内をいつものように吐露しつつもドキドキと差出人が来るのを待っていて )


 

  • No.209 by 宮本 仁  2020-02-27 12:19:22 


…斎藤?( 男子生徒の様子を其方には目を向けずにぼんやりと声だけ聞いて物陰で窺っていれば別の方向から声が聞こえてきて。その声は良く知っている。間違えるはずのない声だがそのはっきり聞こえてくる独り言の内容に口元をおさえて小さく笑いを零しては紛れもない相手だと確信して。しかし何故こんなところにいるか。それは先程の独り言と男子高生たちの会話から容易に想像出来て嘆息が零れて。何はともあれ男子高生達はまだ相手の存在に気付いていない。気付いたのが自分が先で良かったと思いつつ、男子高生のことは特に気にせずに相手の元へ歩み寄りって。話し掛ける寸前、今の状況で相手に話しかけたらもしかして果たし状とやらの送り主が自分だと勘違いされるだろうかという考えが過るも、まあないか…とその憶測は置いておき相手の元へいき。「斎藤、また会ったな。」と敢えて何をしているかは問わずに軽く声を掛けて )

  • No.210 by 斎藤 司  2020-02-27 22:00:24 




…あ…先生…宮本…仁先生…!…この果たし状の差し出し人…?…では流石にないですよね…。先生、完全復活しました…先生のおかげです。



( 裏庭と言っても範囲は広い。自分が待っている場所は差し出し人である男子学生とは少し距離があって。ドキドキして待っていれば聞き覚えのある声に髪の一部がレーダーのようにピンと立っては此方に近づく彼の姿にぱあぁと表情を明るくさせて微笑んで。果たし状を大事に胸の前できゅっと持ってはまさかこの果たし状の差し出し人は彼…?と一瞬思うもまさかなとすぐにその考えを捨てては自分の体は完全に復活したとそれは紛れもなく彼のおかげだと嬉しげに伝えて。「……俺は迷い混んでません。ここに来いと呼び出されたのです…この果たし状に…!」しかし急にハッとしたような表情になり自分はここに迷い混んだのではなくこの果たし状に呼び出されて来たのだと現物の果たし状を掲げて告げる。それは以前彼にここに来てはならないと(正確にはこの近くにある喫煙スペース)言われたことを思い出したからで )





  • No.211 by 宮本 仁  2020-02-27 23:53:04 


はは、なんでフルネーム。…残念ながらその通りだよ。その果たし状の差出人は俺じゃない。それと快復したみたいで良かった。快気祝いも近いうちにしないとな。( 此方に気付いて名前を呼ばれれば相変わらずそのふわふわした雰囲気に癒されながらフルネームで自分の名前を呼ぶ相手に小さく笑い。それは下の名前を覚えていてくれたことの嬉しさから。果たし状についても少し冗談めかして肩を竦めつつ、相手の快復を心から喜び軽く頭をポンポンとして。「嗚呼…果たし状だろ?その送り主っぽい奴らならさっき見かけたぞ。多分上級生だと思うんだが…。お前なにか睨まれるようなことしたのか?…って斎藤に限ってそんなことはないよな…。それにしても嬉しそうだな。」迷い込んでないと表現する相手にはてと首を傾げるも以前のことを思い出すと成程と頷いて。律義な奴だなと可愛らしく思いつつ果たし状について恐らくではあるが送り主を見たことを伝えて。ただどうしても相手が喧嘩を売られるようなことをしたとは思えずに難しい顔をしてどうしたものかと腕を組みつつ、果たし状を貰ったにしては嬉しそうな相手を不思議そうに見遣って )

  • No.212 by 斎藤 司  2020-02-28 19:59:29 



……はい、元気いっぱいです…。差出人でないのは少し残念ですが…先生に会えて嬉しいです…。


( 彼の言葉に自分は元気いっぱいだと答えつつ差出人が彼でないのは少し残念に思いつつまたこれも素直に口にしつつ一番は彼に会えて嬉しいですと告げて。頭を自然に撫でて貰えば嫌ではないのでそのまま撫でて貰いつつも内心はドキドキと鼓動が速まっていて。そして続いての彼の言葉は自分を心配しているような気がしては「…?恨まれることをした覚えはありませんが…自分の意に反して…受け取り側の受け取り方によっては…恨まれてしまうことも有りうるので…わかりません…でも…おじいちゃん…祖父が言ってました…。果たし状を送るという事は少なからず自分を気にしてくれている、意識してくれているのだと…。上手く行けばお互いを高め合えるライバルになれるんだって…だから俺…嬉しいなって思って…」果たし状を送る相手は自分を恨んだりよくない感情を抱いているかもしれないが、自分の対応によってはそこからライバル…お互いを高め合える好敵手になる場合もあると祖父からの教え。そんな関係になれたら素敵だなと思っていて )





  • No.213 by 宮本 仁  2020-02-28 21:30:28 


…なるほどな、捉え方の問題か。…どうする?まだ向こうでお前のこと待ってるかもしれないけど行ってみるか?( 先生に会えて嬉しいと言われればまた鼓動が早まるのを感じつつ相手の祖父の教えに納得して頷き。やはり相手の祖父は聡明な人らしい。相手はその教えをしっかりと受け継いでいて感心しながら暫し考えて。できれば相手は面倒ごとに巻き込みたくないのでこのまま先程の上級生と引き合わせないほうがいいかと思ったが、ここで無視したら無視したでまた別の機会に別の場所で呼び出されてひと悶着あるかもしれない。ならば今自分の目のある所で先ほどの上級生と相手を引き合わせたほうがいいかと考えて。上級生は乱暴はしないと聞いているし万が一があったとしたら自分が止められる。勿論気配を消して遠巻きに見て、生徒たちだけでの問題としてなるべく介入はしないようにはするが。あまり気は進まないが相手は果たし状をプラスに受け取っているし、今後のためを考えては男子生徒たちがいたほうを指さして行ってみるかと問いかけて )

  • No.214 by 斎藤 司  2020-02-29 20:40:07 



…!お待たせしているのですか…?!すみません…ではすぐに行ってきます…!


( 彼の指差す方向に視線を向ければそこには二人の男子学生がいて。待たせてのならばそれは申し訳ないと思っては慌てて駆けていき。「…お待たせして申し訳ありません…あの…これを下さったのは貴方…達ですか…?」勢いのままに言葉を紡ぐもそこにいたのは二人。二人がこの果たし状を出してくれたのかと思いつつ「…あの…どんなご用件でしょうか…?」果たし状をぎゅっと胸の前で握りつつ自分を呼んでくれてまで伝えたかったことや用件はなんなのだろうとドキドキしながら見るからに年上の二人に臆することはなく問いかけて。きっと彼が近くにいてくれているから自分は落ち着いていられるのかも…なんて思っていて )


 

  • No.215 by 宮本 仁  2020-02-29 21:02:37 


……( 此方が声を掛ける暇もなくすぐに走り去ってしまった相手の背中を暫く見てその後ろをそっと追えば、相手と生徒たちからは死角になる壁際に凭れて空を仰いで耳だけ其方に向けておき様子を窺って。男子生徒たちは相手がくると特に敵対心を見せる訳でもなく笑顔を向けて。『お前斎藤だろ。俺達金に困ってるから金貸してくんない?』と相手の問いかけには特に答えずに用件から直球に入って。その声は当然自分の耳にも届いており、上級生が下級生にたかりか…と呆れつつも男子生徒たちは本当に金に困ってるかもとまで考えて小さく首を振り、そのまま黙って相手の返答を待って )

  • No.216 by 斎藤 司  2020-03-02 09:48:08 



……お金…ですか…?ちなみに何にお使いになるのですか…?借金で困っていらっしゃるようには見えませんが…。


( ドキドキと彼らの言葉を待っていれば此方に向けられたのは笑顔。そんな友好的に接してくれる彼らからの答えは“お金を貸してほしい”と言うもの。きょとんとしてはそのお金は何に使うのだろうとテレビで見るように二人は借金に苦しんでいるようには見えずに不思議そうに問いかけて。お金を貸してくれ=借金があるに結び付いてしまうのはテレビの影響。それと自分はお金に困らないようにやりくりしていることもあり人様にお金を借りる理由が借金でない以外に思い付かないこともあって。しかしこの二人の笑顔の下には苦労があるのだろうかとも思えばその返答を聞き逃さぬように待っていて )

  • No.217 by 宮本 仁  2020-03-02 11:12:37 


『はァ…お前も人を見かけで判断するんだな。何に使うかなんて野暮なこと聞くもんじゃないんだよ。まあ簡単に言えば俺達が仲良くするための金だ。』( 男子生徒はげんなりと溜息を吐くと少し面倒臭そうに屁理屈と横暴を並べ立てて、俺達と言いながらもう一人の連れをチラリと見遣り、良いから早く金を貸せと言わんばかりに相手の前に掌を返して突き出して。物陰からその言い草を聞いて凡そ遊ぶためのお金が欲しいのだろうなと思い。何故相手に目を付けたのかははっきり分からないが、相手の優しさやら何処か抜けている不思議ちゃんという噂を聞いて、こいつなら貸してくれるでも思ったのかもしれない。それにしても上級生相手にいきなり借金という発想にいきつくのがやはり何処かズレていて可愛らしく思えば口元に手を当てて音鳴く笑いを零して )

  • No.218 by 斎藤 司   2020-03-02 22:09:30 



仲良くするためのお金…二人で仲良く遊ぶためのお金…なのですか…?


( 彼らの返答を鸚鵡返しのように問うも本当にそうなら自分の答えるべき返答はひとつ。「…言い換えるなら俺達の遊ぶためのお金がほしいから寄越せ…で合ってますか…?だったら答えは…お断りします。じっちゃんの言葉を借りるなら“こちとら生活かかってるんだ。お前らに渡す金なんかあるわけねぇ…おとといきやがれ糞野郎…”です」祖父の言葉を借りながらも笑みを浮かべてその申し出をきっぱり断って。少しの間の後「…それに俺…財布…今は持っていません。家に忘れて来ました…今日はお弁当を作って来ていたのですが食堂のプリンも食べたかったんです…家に財布を忘れてしまいそれは叶いませんでしたが…」と今自分は財布を持っていないことを赤裸々に告げてじっと彼らを見つめて )


  • No.219 by 宮本 仁  2020-03-03 00:44:35 


……お前のお爺さんはそんなことも言ってたんだな( 相手の言葉を聞いてお金が借りられないと分かったのか、つまんねェやら期待外れ等ぶつくさ文句を言いながら去っていく男子生徒が見えなくなったところで静かに相手の隣に並んでは男子生徒たちが去ったほうをみながら、よくやったとでもいうように相手の頭をポンと叩き上記を。「それよりプリン食べるか?今の時間ならまだ残ってると思うぞ。」と奢ってやるという意味で頭をぽんと撫でてから手を離し相手を見て )

  • No.220 by 斎藤 司  2020-03-04 22:09:21 



…はい…近所のガラの悪い人たちにも…祖父はそうやって怒った後に料理を振る舞ったそうです。怒るべきことはきちんと怒る…祖父はそういう人です…。
   

( 頭を優しい手がポンポンしてくれるのを感じては嬉しげに目を細めて。彼の呟きにこくりと頷いては自分の祖父はそういう人なのだと誇らしげに告げて。自分は祖父のように食事を振る舞うことは出来なかったがいつかそんな人になれればなと思っていて。彼の続く言葉にピクリと反応しては「…良いんですか?……プリン…食べられるの…嬉しいです…先生…ありがとうございます…」今日は我慢と思っていたこともあり彼の言わんとしていることも理解できては瞳をキラキラさせて花まで飛ばしながら喜びを露にしてお礼を口にして )


 

  • No.221 by 宮本 仁  2020-03-04 22:37:46 


もし世の中の奴らがお前のお爺さんみたいだったら優しい世界が出来そうだな。益々会ってみたかったよお前のおじいさんに。でもさっきみたく突っ張ってるだけの奴らなら良いけどお前のおじいさんでも食事を振る舞うのをためらうくらい根っからの悪い奴もいるから気を付けろよ。( やはり相手の話の中に出てくる祖父の話を聞くと叶わないことだとは分かっていても会って話したくなってくる。祖父あっての相手なのだとしみじみ感じながら悪い奴らでもさっきみたいな甘ちゃんならまだしも、世の中にはとんだ外道もいるので気を付けろと相手の表情を可愛らしく思いつつ頭を軽く撫でて。「じゃあ早速食堂に行くか。斎藤は甘いものもすきだな。」相手の柔らかい表情に少し胸が騒ぐの感じてはやや視線を逸らして口許を抑えて。すぐに視線を戻しては食堂があるほうへ足を向けて )

  • No.222 by 斎藤 司   2020-03-05 15:51:27 




ええ…そうですね…きっと…。…ふふ…俺も…その光景を見たかったです…。…はい…ちゃんと…気を付けます…。 



( 彼の言葉に本当に祖父ばかりのような心根の人達しかいない世界なら差別や戦争はもしかしたらなくなるのかもしれないなと思えば静かに笑み浮かべて同意して。彼と祖父が話している…そんな光景を自分も見たかったと呟いては柔らかく口許を綻ばせて。悪い人は残念だが現実には存在する。彼の言葉に少々表情に暗い影が落ち伏せ目がちに俯きつつこくんと頷いて。再び彼の手が自分の髪に触れる。行くかと声をかけられ歩き出す彼について此方も足を踏み出してその後に続いてその隣に並んで「……甘いもの…好きですよ…美味しいものは…幸せな気持ちになります…」彼と一緒にいられる…言葉を交わせる…今のこの時間も自分にとっては幸せな時間だなと感じては憂いたような表情はすぐにぽわぽわとした雰囲気に変わっていて )




  • No.223 by 宮本 仁  2020-03-05 16:26:58 


…はは、そうだな。…そう言えば快気祝いはいつにする?斎藤の都合に合わせるよ。( 表情を明るくさせる相手に同意して頷きつつ食堂へと足を進めては快気祝いの話を振り。自分としては今のところ仕事はどうとでも都合がつくので相手に合わせると告げたところで食堂に着きその扉を潜って。以前も相手と来たことがある食堂に来るのはかなり久しぶり。といより前回相手と来てから自分では来ていない。食堂内を見回してはプリンは食券売り場とは別のところにあるようで、売り場へ歩みを進めつつ相手を見て「プリンの他に飲み物はいるか?」と問いかけ内ポケットから財布を取り出して )

  • No.224 by 斎藤 司   2020-03-05 23:07:12 



…ん…俺が決めて良いんですか…?ありがとうございます…では…明後日…とかは如何でしょうか…?…急…ですかね…?


( 彼からの快気祝いの言葉が出てくれば再び辺りに花を咲かせてお礼を口にして。少し考えるように自分の予定を頭の中に思い描いては明後日はどうかと問いかけつつ急すぎるかなと小首傾げて。食堂へと彼と共に向かえば以前も二人で訪れたがまた来ることが出来て嬉しいなと思いながら、あれから自分はプリンや珍しい物の噂を聞き付けたまに来ていて。プリンが売っている購買へ向かいつつも彼から飲み物はいるか?と聞いて貰えては「…先生は相変わらず…太っ腹です…助かります…」喉が渇いていたこともありその申し出に太っ腹だと伝えて。何にしようかなと思っていれば『あら、斎藤くんに宮本先生じゃないかい。これやっとくれ。二人で協力して箱の中身を当てられたら珍しい飲み物か珈琲一杯無料にしてあげるよ』と食堂のおばちゃんに呼び止められて。箱の中身はなんだろなとお手製感溢れる手書きの書き込みの前に側面の左右に穴の開いた段ボールがセットされていて。「…刺したり噛んだり…いじめないですか…?」興味を引かれ吸い寄せられるようにそちらへと移動しては段ボール箱をじっと見ておばちゃんに問いかける。『当たり前だよ!危険な物は入れてない。神様にだって誓えるよ』それもそうかと思いながらもちらりと彼を見やり「……先生…これやってみます…なんか…ドキドキします…」箱の中身はなんだろなをやると口にしてはドキドキすると口にはしつつもズボッと躊躇なく左右の穴から両手を差し入れて )


   

  • No.225 by 宮本 仁  2020-03-06 00:13:13 


明後日だな。問題ない。予定、開けておくよ。( 急すぎるか気にする相手に首を横に振っては大丈夫だと頷き、早速手帳を取り出しては相手との予定を書き込んでパタンと閉じて少し微笑み。それから食堂に訪れては飲み物について太っ腹だという相手に小さく笑っては何を頼むのだろうと見守り。しかし相手が頼む前に食堂のおばさんが話し掛けてきては何やらイベントごとが始まって。こんなサービスもしているんだなぁと感心しつつ相手が早速箱の中に手を入れるのを見て、その躊躇いない様子が何だか可愛らしくも勇敢に見えて胸が温かくなるのを感じて。「どうだ?何が入っているか分かりそうか?」相手に話しかけながら協力して箱の中身を当てると言っていたが自分はどうすればいいのだろうと考え。それに珍しい飲み物も少し気になったりしていて、とりあえず相手の導き出す答えを待ち )

  • No.226 by 斎藤 司  2020-03-06 20:31:46 




嬉しいです…ありがとうございます…明後日…とても楽しみです…。



( 彼の返答は問題ないとのことで、予定を開けておくと告げられては何だかドキドキしてしまいながらも至極嬉しそうに微笑んで。そんな自分も今は目で見えない箱の中の物が何か考えている。しかし自分一人では決定打に欠けるため一旦段ボールの穴から両手を抜いては「…先生も触ってみてくれませんか…?…多分…おでんの具とかに入ってそうな気はします…」一人で当てなければならないとは言われていない。ちらりと彼を見やり無理強いするつもりはないが段ボールに手を入れてみて欲しいとお願いしつつ自分の触った感想も伝えて)


 

  • No.227 by 宮本 仁  2020-03-06 21:46:11 


え…食べ物が入ってるのか?__分かった。これ持っててくれるか?( 相手の様子を窺っていると自分にも触って欲しいと言われて。勿論それは良いのだが続く相手の予想を聞いて少し瞠目して。食堂だから食べ物もあり得ることだが、まさか本当にいれるとは。とはいえまだ自分では確かめていないので分かったと頷くとスーツのジャケットを脱いで相手に持つよう頼んで任せては段ボールの穴に両手を入れて。「……これは、嗚呼…多分斎藤の予想で当たってると思うよ。」手に当たった親しみのある感触。段ボールの穴から手を引き抜くと相手の予想で当たっているだろうと頷いて )

  • No.228 by 斎藤 司  2020-03-08 21:20:03 



…はい…。


( 彼から渡されたのは今彼が着ていたジャケット。宝物のようにそっと受けとると皺にならないように大切に持って。彼が段ボール箱に手を入れて中に入っている何かに触れている。その様子を眺めて待っていて。彼が段ボール箱から手を引き抜き自分の思っているもので合っていると言ってくれれば「…!…やっぱり…そうですか…ありがとうございます…はい…先生のジャケットです…」びこっとアホ毛が立ち上がる。そして自分と同じ答えになったことが純粋に嬉しくて目を細め口角を少し上げてふんわり微笑んでお礼を述べてから預かっていたジャケットを普通に返せば良いものを自然な動作で広げては「お手をどうぞ…?あ…厳密に言うなら腕を…どうぞ…?」自分が彼にジャケット着させようとするかの如く袖を通して下さいと言わんばかりにどうぞと声をかけるも言い間違いに自身で気づいて言い直して )


  • No.229 by 宮本 仁  2020-03-09 08:51:07 


嗚呼…助かったよ。…こうしてると斎藤が奥さんみたいだな。( 箱の中身の予想が互いに同じだったことに喜ぶ様子を見ればただのイベント事だが、こうして純粋に喜べる心がまぶしくて胸が温かくなる感覚を覚えて目を細めて。ジャケットは普通に返されずに広げられるのを見れば小さく目を瞬かせて、周囲の視線は気になったが相手の気遣いは嬉しくて言い直す相手に微かに笑いを零し。そのあとは躊躇いなく相手に背を向けてジャケットの袖に腕を通すと冗談混じりに上記を述べて。「有難う、斎藤のおかげで楽に着られた。」そう微笑みを向けたところで先程の食堂のおばさんに箱の中身の答えを聞かれ。相手と視線を合わせた後自分が答えを言えば正解だったようで、飲み物はどちらにするか聞かれ。「良かったな。…珈琲と珍しい飲み物、どっちにする?」珍しい飲み物が何なのか食堂のおばさんに聞いたが『飲んでからのお楽しみだ』と言われて答えは教えてくれずに、とりあえずどちらが良いか相手に尋ねて )

  • No.230 by 斎藤 司  2020-03-11 18:56:02 





……先生の…奥さん……、



( 彼の言葉にぽつりと呟く。もちろん冗談なのはこんな自分でも理解している。でもたとえ冗談であっても嬉しくてドキドキと鼓動は速まりつつ頬を僅かに赤くしては彼は広げたジャケットを戸惑うことなく着てくれて。お礼まで言われてしまえばきゅっとときめいてしまい。「…いえ…喜んで貰えて…よかったです…あ、正解ですか…はい…嬉しいです…。…ここはもちろん…珍しい飲み物が良いです…。隠されると…知りたくなります…あ…ありがとうございます…これがその飲み物…」自分が選択した飲み物をおばちゃんが渡してくれて。『健康には良いから残すんじゃないよ』と笑顔で言われてしまえばこくんと頷いてコップを受け取って。中身はブルーベリーのような鮮やかな紫色。見た感じは色から言えばブルーベリーか巨峰などが連想されるが…。コップに顔を近づけ、すんすん香りを嗅いでみるとフルーツの香りもするが酸っぱい匂いもしていて。「…あ…プリン…」この飲み物の元になった食材を考えるもハッと思い出した大好きなプリンの存在。プリンが売っている売り場まで彼と二人で向かえば容器に入った美味しそうなプリンを見ては表情を緩めて )

 

  • No.231 by 宮本 仁  2020-03-11 19:20:08 


…あー…変なこと言ったよな。ってもしかして嬉しかったのか?( ポツリと聞こえてきた声に冗談でも流石に言い過ぎたかと後ろ髪を掻くも、相手の反応を見るとどうやら悪くは捉えていないようで。頬を赤らめる様子にもしかしてと問いかけつつ、珍しい飲み物を受け取る相手を見遣って。そのグレープジュースのような色合いに健康的なら紫キャベツやら諸々の野菜の類も入っているかもしれないなどと考えて居れば、プリンと聞こえてきて。忘れていた訳ではないがそう言えばまだ買ってなかったなと思えばプリンの売り場まで来て。プリンの入った容器を眺める相手は年相応でその幼げな様子が可愛らしく思え「…折角だから俺も食べようかな。お前のお気に入りなんだろ?だったら食べてみたい。」そう言うとプリンを二つ購入して、プラスチックの小さなスプーンもつけて貰うと食堂の空いている席へ移動して。「ほら、斎藤の分。…それにしても綺麗な色ではあるけど何が入ってるんだろうな。」椅子に座ると1つのプリンをトンと相手の前に置いて、改めて相手の持っている珍しい飲み物に視線を向けて )

  • No.232 by 斎藤 司  2020-03-14 21:33:54 





………先生の…奥さんなんて…烏滸がましくないですか…?もちろん…嬉しい…ですけど…。
  

( 彼に問われると気恥ずかしさのままに自分が彼の奥さんだなんて烏滸がましくはないかと問う。しかしやっぱり嬉しく感じてしまっては素直に口にして。プリンと思わず声が出てしまった自分をからかうでもなく自分が気に入っているなら食べてみたいと彼は言ってくれて「…はい…先生も気に入ってくれると思いたいです…」此方も赤裸々にそう告げては席へと移動して二人腰を下ろす。プリンを置いてくれる彼に礼を紡ぎ、自分の前にある紫色したコップに視線を注がれれば「……ええ…飲んでみます…いただきます…」手を合わせて先にコップを手に取れば口へと運びごくりと一口飲んでみて「………そこはかとなく甘くて…そこはかとなく苦くて…酸っぱい…?」一気に広がる様々な味を逐一口に出していき。美味しいか美味しくないかと言えば………。先程のおばちゃんの言葉を思い出す。『健康には良いから』…そう、確かに言っていた。「…プリンも…いただきます…」これを彼に勧めるのは些か気が引ける。一旦味を変えようと彼が買ってくれた目的のプリンへ手を伸ばし。蓋を開けてスプーンで掬いぷるぷるしているプリンを口へと入れて。柔らかくて甘くて美味しいプリンに表情を緩めて )





  • No.233 by 宮本 仁  2020-03-14 22:55:50 


へぇ…なんか恋の味みたいだな…。…美味しくなかったか?( 烏滸がましいという相手には「そんなことないよ。」と否定しておいて、席に座って紫色のジュースを飲み始める相手を見て。その口から漏れる感想を注意深く聞いては口に出すつもりはなかったのだが無意識のうちに思ったことがそのまま口から零れ。自分の発言に少し恥ずかしくなって口許を抑えつつ相手の表情を見ればそれはあまり芳しくないもので。好みではなかったのだろうかと問いかけつつプリンを食べる相手の柔らかい表情にきゅんとなる。素直で分かりやすい表情の変化に癒されながら自分のプリンを手にして「じゃ俺も頂くよ。」と一言述べるとスプーンで一口掬って口へ運んで無言で咀嚼しては飲み込んで )

  • No.234 by 斎藤 司  2020-03-17 22:35:50 



ん…嫌いな味ではない気はします…慣れたら癖になる…かも…。…先生…どうですか…?



( そんなことはない。彼からの一言で自分の心はあっという間に満たされて。によによ表情を緩めつつ最初は好きではない味かと思ったが途端にその考えが反転してはまた一口飲み、嫌いな味ではないと告げつつ照れているように見える彼が可愛いと思いつつも味に慣れてくれば何だか癖になると告げて。自分が好きな学食のプリン。それを今彼も隣で食べてくれている。それが嬉しくて飲み込んだのを確認しては彼はどう感じてくれるだろうとウキウキキラキラした表情で見つめながら問いかけて )



  • No.235 by 宮本 仁  2020-03-18 10:03:44 


嗚呼、美味しいよ。市販のものとは違って卵の味が濃厚で甘すぎないで旨い。…斎藤はこの食堂でもほかのお店でも他におすすめの好きな食べ物はあるか?( プリンの感想を問われればプリンを飲み込んでから相手を見遣り美味しいと味の感想を述べて。普段あまり甘いものを摂取することはないがこのプリンは不思議と抵抗なく食べれて、勿論プリン事態が美味しいのもあるが相手のお気に入りのプリンということもあるのかもしれないと思い。本当にそうなのか確認したくなれば他に好きなお店の食べ物はあるか聞いていて。プリンをもう1口食べて次に気になったのは相手が慣れたら癖になると言った紫色の飲み物。場所によっては間接キスなることは気にせず、というか気付かずに一旦プリンを置くとそのコップを指さして「それも飲んでみてもいいか?」と尋ねて )

  • No.236 by 斎藤 司  2020-03-21 18:53:11 



よかった…。…俺の…おすすめ…そうですね…この食堂だったら…しょうが焼きは絶品です…後はオムライス…食堂以外なら…学校から少し左へ進んだところにあるお店…お蕎麦屋さんなんですけど…そこの鴨蕎麦が…俺は好きです…。えっと…お店の名前は確か…“蕎麦職人…吾妻屋”です…。


( 自分の気に入っているプリンを彼も気に入ってくれたのが嬉しくて柔らかく笑み浮かべたまま呟き。おすすめ…しかも自分のを聞かれては少々緊張しつつも学校での自分のイチオシと学校から近いお蕎麦屋さんのことを話し始めて。ふと彼は自分が飲んでいた謎の飲み物を飲んで見たいと尋ねてきては一瞬迷ったものの彼が飲んで見たいと言うなら自分にそれを止める権限はないため差されたコップを彼に差し出して。不味かったらどうしよう…との不安があったが彼が飲みたいと望んでくれるならとの思いもあって )




 




  • No.237 by 宮本 仁  2020-03-21 20:45:15 


生姜焼きとオムライスか…美味しそうだな。へぇこの街に少しは慣れてきたと思っていたが蕎麦屋があるなんて気が付かなかった。蕎麦職人吾妻屋の鴨蕎麦…覚えておく。( 相手のおすすめを興味深げに聞いて復唱して。学校付近の蕎麦屋は学校終わりにもよれそうなため今度行ってみようと思い頷き。そして問題の紫の飲み物。差し出されたコップを手にしては相手が口をつけていないほうの縁に口をつけて一口飲んで指で軽く縁を拭うとコップを置いて。口の中に広がる独特の香り。何とも言えない味に確かに変わった味だと思い。「…お前の言う通り癖になる味だな。体に良さそうな味がする。」思ったままの感想を述べてはコップを相手の手元に戻して。「そう言えばもうすぐテスト期間だけど斎藤は大丈夫そうか?」ふと思い立てば残ったプリンを食べ進めつつ問いかけて )

  • No.238 by 斎藤 司  2020-03-24 18:54:28 



……病み付きになっても知りませんよ…?


( 彼の復唱にはにかんで意味深な言葉を紡ぐ。もちろん言葉通りなのだが大した意味はない。ただ本当に自分が美味しいと思うものを紹介したため結構などや顔で。しかし彼に渡した紫色の液体が鎮座するコップは自分の口にしていない箇所を彼が口をつけたのをちゃっかり見てしまっていて。別の容器に移した方が良かったかとしゅんとしつつも彼の感想は自分と同じもので。そんな彼から問われたのはテストのこと。毎回トップ10には食い込んでいるため「問題ないです…テスト範囲も教えて下さるので…此方として有り難いのです…」戻されたコップ…彼の口をつけた所に口をつけては気持ち悪がられるだろうか…異性なら兎も角同性は嫌だろうなと何となく思ってはその箇所を外して飲まなければと緊張したせいで彼が口をつけたところを口にしていて残りの謎の飲み物を飲んで )





  • No.239 by 宮本 仁  2020-03-24 19:43:12 


病みつきになったら斎藤とも会うかもしれないな。もしくは一緒に行くか…( 相手の意味深な言葉に目を瞬かせつつも深い意味はないのだろうと思えば僅かに口元を緩ませて、相手のどや顔には小さく笑いを零して一緒に行くかと冗談半分に口にして。コップに関しては全く意識しておらず、向かいに座っていたためコップを持った時に必然的に相手の口のついていないほうになっただけ。相手が口をつけたほうで飲むにはわざわざコップを半回転させなければいけないためそれをしなかっただけで。まあ意識していたとしても常識として口を付けていない部分で飲んだだろうが意識せずの行動だったため相手の心情は知らずに。テストについては流石だなと思いつつ相槌を打っては謎の飲み物を口にする相手を見やって。その時先程まで全く意識していなかったが相手が何となく自分の口のつけたほうで飲んでいる気がすれば「関節キスだな。」と何となしに揶揄い半分にいつものトーンで指摘して )

  • No.240 by 斎藤 司  2020-03-26 10:00:35 





……ふふ…だったら病み付きになって下さい…。




( 自分のどや顔と言葉に彼の瞳はぱちぱちと瞬く。しかし笑み溢し自分と遭遇率が上がるか一緒に行くかと口にする彼に敢えて一緒に行きたいとは答えずに悪戯に目を細めてはクスクス笑ってそれなら病み付きになって下さいと告げて。少しの緊張も紫色の液体の味が口に広がれば和らいでいくも自分の内情知らぬ彼からの揶揄混じりではあるが普段と変わらないトーンで言われた言葉に暫くフリーズして。コトンとコップをテーブルへと置いてはみるみるうちに耳まで赤くなって「…………態とです…」彼から視線を逸らしてそう呟くと残ったプリンをスプーンで掬い口へと運ぶと俯きもぐもぐと咀嚼して。本当はもちろん態となわけはない。恒例のうっかりミスで。しかしもぐもぐしている感にも咄嗟に出た言葉なのに自分は嘘をついていると罪の意識に苛まれるやら彼の間接キス発言然り、間接キスをしてしまった事実にドキドキと胸の鼓動はうるさくて。ごくんとプリンを飲み込めば「……先生…ごめんなさい…態と…違います…先生の口つけたとこ…俺が口つけたら…間接キスで…先生嫌かと思って…つけちゃダメだって思ったら…先生…どこに口つけたか飛んでいきました…すみません…」逸らしていた瞳をちらりと彼へと向けて俯き加減にごめんなさいと謝罪して。きゅっとプリンの器を握り、赤裸々に胸の内をぽろりぽろりと紡いでは赤らめた顔のままぺこりと頭を下げて )




  • No.241 by 宮本 仁  2020-03-26 11:50:53 


まあとりあえず今度行ってみるよ。( 悪戯に褒められる目にこんな表情もするんだなと思いながら行かないことには病みつきにはなれないため行ってみると頷き。相手も誘おうかと思ったがとりあえず一人で行くことにして一緒に行くのは後日でいいかと一緒に行くことを前提として考えて。悪戯に笑っていた相手だが今は顔を赤面させて頭を下げている。耳まで真っ赤にして初心な反応をみせる相手は一度態とだと言った言葉を直ぐに嘘だと懺悔するが、そのどれもが可愛らしく思う自分にとっては何ひとつ悪い気は起こしていなく。「別に俺は態とでも良かったんだけどな。嫌だなんて思わないしむしろ後から口付けたのはお前なんだし逆に嫌じゃなかったか?」むしろ態とであったほうが嬉しかったかもしれない。自分には不快感はなかったとはっきり告げては、逆にこれが意図せずに起きてしまったのなら嫌なのは相手なのはないかと思い問いかけつつ「顔、赤くなってるぞ」とプリンを握る相手の手に手を重ねて少し首を傾けて顔を覗き込んで )

  • No.242 by 斎藤 司  2020-03-27 19:35:25 



……はい…病み付きになってきて下さい…。




( 頷いてくれる彼に是非病み付きになって下さいと口にする。まさか自分が誘って貰えるなんてことは微塵も思っておらず、ただ彼の行き付けの店が増えれば良いなと思っていて。そんな彼の心はどこまで広いのか。浅はかで許しがたい自分の言葉に此方を責めることはなく受け入れてくれ此方を気遣いしてくれる彼に「……嫌じゃない…です…嫌なら口もつけません…!…、」そう答えるのがやっとで。ドキドキ煩い鼓動を持て余しつつ彼の手が重なり、顔を覗き込まれる際に近づく距離。赤くなってるぞと彼から告げられ更に自分の手に彼の手が触れてきては「…っ…」ドクンッと鼓動が跳ねた。その瞬間だけ何かに引かれるように更に彼に顔を近づけ…。触れあってしまった唇。ハッと我に返っては「…す…みません…!…先生…ほんとにすみません…!」何をしてるんだど自分を叱咤してはプリンを掻き込んで消費して慌てて席を立ってはそのままコップを直しに返却口へと向かいきちんと棚に皿などを直してはそのまま食堂から出ていって )





  • No.243 by 宮本 仁  2020-03-27 20:53:22 


…っ、おい斎藤!( 相手の顔が近づいてきて一瞬何をされるのか脳裏を過るもまさかと思った時には柔らかな熱が触れ合っていて。小さく目を見開き思考が停止するも相手が謝ったことで我に返って引き留めようと声を掛けるが相手はコップなどを返却してから食堂を出て行ってしまい。「今のはどういう意味なんだ…」ポツリと呟いてはまだ微かに感触が残っている気がする唇に指を触れさせてから自分の胸に手を当てる。鼓動が早い。それに顔が酷く熱い気がして。「……斎藤、」また思考が停止していたことに気付くと相手の名前を呟き、空になったプリンの容器を返却して食堂を出て。出入り口を出て辺りを見回すも当然だが相手の姿はない。やや眉を潜めては少し考えたあと食堂の前から移動をして )

  • No.244 by 斎藤 司  2020-03-30 10:38:32 



…はぁはぁ…どうしよう…俺…なんであんなこと…っ…、



( 今までこんなに走ったことはない。食堂から出てはそのままダッシュで自分の教室まで駆け抜け…ようとしたがそこまでの体力はなく階段を上がりきる前に足は走ることを止めてゆっくりとした足取りで階段を上りきっては壁に手をつき止まることはなく教室へと足を向けつつ肩で息をしながら切なげに言葉を漏らして。嫌われてしまっただろうか…流石に気持ち悪いと思われてしまっただろうか…。ツンっと鼻の奥が痛み目頭が熱くなってくる。彼に嫌われてしまうと考えただけで胸が抉られるように痛み反対側の手で胸元をぎゅっと握り。どうしてあんなことをしてしまったのだろう。キスしたいと頭で思うより先に心が思ったのか体が勝手に動いてしまった。同性からのキスなんて普通なら嫌悪するだろう…やっぱりちゃんと謝った方がと思うものの彼から近づくなと決定的な言葉を言われてしまったらと自分の足は戻ることを良しとせずに辿り着いた教室の前、浮かぶ涙を袖で拭いスンッと鼻を啜り中へと入っては教室の中は人も疎ら。鞄を机の上に置き忘れたまま果たし状の主に会いに行っていたのでぽつんと鞄は机の上にいて。自分の席に近づいてはそっと鞄を手に持ちクラスメートに挨拶してから廊下へと出て ) 




  • No.245 by 宮本 仁  2020-03-30 12:07:40 


サイトウ?…知るかよ。そんなことどうでもいいんだ。今はそれよりも…( 今居るのは学校の昇降口、相手の姿を見失って始めは今まで生きてきた中でないくらいに焦ったが冷静になれと気持ちと落ち着かせ。学校内は広い。相手をやみくもに探すよりもとりあえず相手が学校から出ることを考えて必ず通過しなければならない昇降口で相手の姿を待ってみることにして。しかし相手より先に姿を現したのは、この赴任先で偶々一緒になった幼馴染。赴任早々、幼馴染がこの学校の体育教師だと知って偶に話はしていたものの昔からそりが合わないためあまり関わらないようにしていた。が、今相手を探し出して話さなければならない大事な時にこの幼馴染は暇なのか昇降口に居た自分を見つけて絡んできて『お、なんだなんだ誰か待ってるのか?昔は下駄箱で好きな奴待って告白なんてしたよな。懐かしい。あ、…サイトウって覚えてるか?』と。そして冒頭の自分の台詞に至るのだが、サイトウと言うのは相手の事ではなくサイトウ違いで、高校時代のクラスメートで自分に告白してきた男子のこと。昔の話のため殆ど記憶が薄れていたし今は本当にそれどころではなかった故に煙たそうにして相手の姿を探し周りを見回して。それでも幼馴染はしつこく話掛けてきて『とか言ってサイトウのこと好きだったんじゃないのか?』「好きな訳ないだろう。」『ははッ、そりゃそうだ。男となんて出来ねェよな。キスだって気持ち悪くて出来ないよ。な?』「……今忙しいんだ。悪いけどまたにしてくれないか。」『へいへい、わぁーたよ。ンじゃまたなァ』手をヒラヒラして去っていく幼馴染に疲労感が増して溜息を吐くもこうはしていられないと再び相手が姿を現さないか見回し。この時、先程の幼馴染の最後の問いかけに、自分はスルーしたつもりなのだが見る角度によっては小さく頷いているように見えることには気付いていなくて )

  • No.246 by 斎藤 司  2020-03-30 15:05:55 




…っ…先生…ごめ…なさ…い…。お…れ…もう…二度と…あんなこと…しません…すみませんでした…っ…!  


( 鞄を持ち上履きを履き替えに昇降口へ向かう。自分の靴箱へと足を進めて靴を履き替えて扉を閉めた際に聞こえてきた見知った声にビクッと肩を跳ねさせる。視線を向けると出入り口のところに見えたのは彼の姿…と体育担当の教師で。二人に気づかれない位置へと咄嗟に身を隠しては耳に入ってくる言葉の数々に胸は無数の針で刺されるかのように痛む。サイトウ違いなんて自分にはわかるはずもない。“好きな訳ないだろ”と彼の口から発せられる。男同士のキスだって気持ち悪いだろ?と問われた彼。止せば良いのに伺うようにそっと隠れた壁際から覗き見た姿は言葉こそ発せられなかったがそれは小さく頷いているようにも見えて。すぐにまた身を隠しぎゅっと胸元を握る手を強め。体育教師はどこかへと姿を消したが自分は彼のいる場所を通らないと外には行けない。苦しい…痛い…痛い…皺になりそうなくらいに胸元を握りしめたまま隠れていた場所から姿を見せては震える声で自ら声をかけて。堰を切るように溢れたのは謝罪だけでなくその瞳からは大粒の涙が流れ落ち──勢いよく頭を下げてから彼が口を開く前にその脇を走り抜けようとして )




  • No.247 by 宮本 仁  2020-03-31 18:24:42 


斎藤!?…おい、ちょっと待て。( 体育教師が去り相手が来るのを待っていれば割とすぐに彼は姿を現して。今の話を聞かれているのは知らずに謝罪をして涙を流す相手に瞠目して。相手にとって食堂でのキスがそこまでショックな出来事だったのか。だが何やら勘違いしている様子に走り抜けようとした腕を掴んで引き留め「ちょっと来い。」とここでは人目もあり邪魔になるので昇降口を出て横に逸れた人目のない少し開けた場所まで引っ張って来て手を離し。「謝り逃げは駄目だってお前のじいさんも言ってなかったか?…あーもうほら泣くな。…なんで斎藤は謝ってるだ?俺にキスしたからか?」身を少し屈めては少しぶっきらぼうながら優しい声色で離し掛け、相手の瞳から零れる涙を指先で掬いとるように拭ってやり。そして少し間を空けてから問いかけては急かすことなく相手が話し始めるのを待って )

  • No.248 by 斎藤 司  2020-03-31 19:05:51 




っ…?!……言ってました…。はい…先生…今…体育の先生と…男同士のキスは気持ち悪いって…話してました…よね…?…先生…頷いてたから…俺…ごめんなさい…。



( 気持ち悪い自分はすぐに退散しなければと思っていたため腕を彼に捕まれると驚いたように目を見開き。“ちょっと来い”そんな言葉を自分に投げ掛ける彼に訳が分からないながらも他ならぬ彼からの言葉に素直に着いていき。人目のつかない場所へ誘われ手を離され彼の言葉にこくりと頷き。彼のぶっきらぼうながらも優しい問いかけに今しがた彼と今はいない体育教師が話していたことを口にしつつせっかく拭ってくれた涙だが話しているうちにまた流れ出して。此方を急かすことなく待ってくれている彼にごめんなさいと謝罪して。嫌われているのかいないのか定かではないが不安そうに彼を見つめて )





  • No.249 by 宮本 仁  2020-04-01 00:05:03 


なんの話……まさかさっきの話聞いてたのか?( また涙を流し始める相手に胸がツキリと痛むのを感じながらその話を聞き逃さないように耳を傾ける。始めは何のことを言っているのか分からなかったが次第に理解しはじめて。相手は勘違いをしていると思っていたがどうやら自分が思っている以上に更に勘違いをしてしまっているようで。潤む瞳に見詰められてまた胸が痛むも再び相手の目元に手を伸ばすとその涙をぬぐってやり。「…俺は男同士だとか同性だとかそういう偏見はないよ。まあ好きでもないやつにされるのは御免だけどな。頷いてたってのは…見てたのか?もしそう見えたなら多分見間違いだよ。俺はあの時頷いてなかった。…あと、お前にキスされても別に嫌だとは思わなかったよ。」相手の不安を感じ取ればそれを少しでも減らしたくて誤解をとくように優しく話して。ただ最後は少し気恥ずかしさもあって声を小さくすれば自分の後ろ髪を掻き少し視線を逸らして )


  • No.250 by 斎藤 司  2020-04-03 21:51:17 




……俺の…見間違い…?…よかった…です…俺…先生に…嫌われたと…思って…、




( 彼の言葉にこくりと頷く。見ていたし聞いてもいた、それを彼に隠すつもりはない。涙浮かぶ目元に彼の指が触れそっとまた拭ってくれる。きゅっと胸が切なくなっては彼の紡ぐ言葉を聞き、己が色々と勘違いや見間違いをしていたのだと知り…パチパチ瞳を瞬かせて。キスも嫌ではなかったと言って貰えてホッと胸を撫で下ろす。優しい彼の口調は怒っているようにも此方を嫌っているようにも感じずに本当によかったと彼に嫌われたと思った…そう語尾を震わせながら告げて。「…でも…なんで…俺…先生にキス…したんでしょうか…なんか…先生の顔が…すごく…近くにあって…ドキドキして…気づいたら…俺…」安心したら安心したで沸いてくる疑問。そもそもこんなことになった原因である自分の行動。ポツポツとまた赤裸々に口に出しつつ首を傾げて )




 


  • No.251 by 宮本 仁  2020-04-03 22:47:15 


それは、俺にも分からない。…でも嫌ってはないよ。( 首を傾げる相手を見て先程の行動は無意識だと知れば流石に自分にもその理由が分かるはずもなく。やや目を伏せては自分にも分からないと告げてとにかく嫌ではなかったことを伝えて。そして相手を見ては徐に顔を近づけて「斎藤、じゃあ今こうしてみてどうだ?…なんでか分かりそうか?」先程何故キスをしたくなったのか分からないと言っていたため、似た状況を作れば何かしら分かるだろうかと思えば相手の背丈に合わせて少し身を屈めて顔を覗き込むようにしては顔を近づけて原因が分かりそうか少しゆっくりとした口調で尋ねて )

  • No.252 by 斎藤 司  2020-04-06 04:08:36 





……そう…ですよね…すみません…はい…。



( 自分が分からないのに彼がわかるはずもなくて。眉を下げてしょぼんとなるも彼から嫌ではないと改めて言って貰えては気分は少し浮上してきつつこくりと頷いて。ふと彼の顔が近づいてくるのに気づいては瞳は見開かれまた心臓が煩くなり僅かに頬まで赤く染まる。ゆっくりした問いかけにきゅっと胸元を掴み戸惑いつつも口を開いて「…っ…やっぱり…ドキドキ…します…先生に…触りたくて…触っても欲しくて…なんか…これって………」自分の今の状態を言葉にしていき、どうして彼にキスをしてしまったのかを己自身で探る。思ったことを挙げていけば一つの答えが導き出され。自分はもしかして彼が…暫くフリーズしていたが結論に辿り着けば戸惑いは消えていく。忙しなくドキドキはするものの冷静になっていき。「…わかりました……俺…先生が…好き…です…好きなんです…」原因が分かればすっきりしたのかそう真っ直ぐに彼を見つめ柔らかに微笑んで言葉を紡いで ) 
 






  • No.253 by 宮本 仁  2020-04-06 11:52:14 


……好き…って…斎藤…キスしたくなるほどの好きがどういう意味か分かってるか?( 悄々としてしまう相手を見てはもう少し言い方を変えたほうが良かったかと悔いつつ、反して自分が顔を近づけたことで白い肌を赤くするのに可愛らしく思って。相手が導き出す答えを焦らすことなく待ち、その答えを聞いてはあまりのも純粋すぎる眩しい答えに鼓動が打ち跳ねて。そのすっきりとした柔らかな微笑みにどんな意味があるのか、少し期待していた気持ちをざわめかせながらも慎重になり、顔を近づけた状態のまま相手の頬へと壊れ物を扱う如く指先を触れさせて眉を下げ問いかけて )

  • No.254 by 斎藤 司  2020-04-07 23:07:24 





…っ…貴方に会えない時は…会いたいなって…授業とかなくても…会いたくなって…会えて顔を見られたらドキドキして…嬉しくて…言葉を交わせたなら…触れて貰えたなら…もっとドキドキして…胸がきゅっと切なくなって…でもとても幸せで…。



( そっと頬に触れる彼の手にピクッと僅かに体を反応させながらもその手におずおずと遠慮がちにだが自分の手を重ねて。眉を下げて神妙な表情で彼に問われればポツリポツリと自分の気持ちを言葉にしていく。言葉紡ぐ度にドキドキと心音は速まりつつもこの不整脈の理由が分かれば不安や戸惑いは嘘のように消えて柔らかく目元を細めて彼の手に頬を擦り寄せ「…これは…恋…です。…俺は貴方に恋をしています……宮本 仁…さん…俺は貴方が…大好きです…」これは──恋なのだと自分の気持ちを改めてそう彼に“大好き”だとはっきりと伝えて )



  • No.255 by 宮本 仁  2020-04-08 00:53:45 


……──( 重ねられる手と擦り寄る頬に微かに指先を震わせながら相手の言葉を聞いて。真っすぐで曇りのない柔らかな感情、甘い綿菓子が溶け出して胸に流れ込んでくる感覚に微かに息を飲み。湧き上がる久しい感情に鼓動を早めながらも相手の言葉にはすぐ答えずに「…ちょっと来い」と先ほども掛けた言葉を口にすると手を返して相手の手を掴んでそのまま少し強引に引っ張る形で歩を進めては、体育倉庫の裏、まず人が来ることがない場所まで連れて来ると唐突に相手の背に痛みがないよう体育倉庫の壁に押し付けて。そしてそのまま片手も壁に縫い付けると唇を塞いですぐに離し「……どうだ、これでもさっきと同じこと言えるか?」と強い視線を向けて )

  • No.256 by 斎藤 司  2020-04-09 00:03:14 





…?…っ…先生…?




( 彼は此方の言葉に何も返してくれない。自分の気持ちは伝わらなかったのだろうか…そんな風に思っていては重ねている手を返して掴まれ少し強引に引かれる手。そしてこの場所に来るまでにも言われた言葉を再び受けてハテナマークを飛ばしながらも彼に引っ張られるままに着いていき。連れられ来たのは体育館裏。人気は全くなくそこに呼び出される理由はカツアゲか愛の告白。なんてそんなことを一瞬でも考えてしまえば壁に押し付けられる自分の躯。引かれていた手も壁へと同時に押し付けられそのまま塞がれる唇。ピクッと反応するもすぐに離れた柔い感覚…告げられた言葉に強い意思の感じる瞳…僅かにまた頬は赤く染まりながらも「……言えます…俺は…貴方が好きです…」ドキドキ速まる鼓動、揺れる瞳で彼を上目で見つめて“貴方が好き”そう伝えて )


   

  • No.257 by 宮本 仁  2020-04-09 13:13:23 


……そうか…、……( 此方から口付けても嫌悪感を示さない相手はそれどころから再び迷いのない瞳でまっすぐに気持ちを伝えてくれて。相手の混ざりけのない純真な言葉がトスンと胸に刺されば、相手を掴んでいた手を離して少したじろぐように半歩距離と取って薄く染まる頬を隠すようにくしゃりと前髪を抑えて俯き。こんなにも感情が溢れ出して表情を隠しきれないことは今までにあっただろうか。だがトクトクと早鐘と打つ鼓動に反して理性も働いており少しの沈黙のあと前髪を抑えていた手を下ろすと相手の目を見て「……斎藤、お前の気持ちは嬉しい。……だが答えをだすのにもう少しだけ時間をくれないか。気持ちの整理がまだついていないんだ。勝手ですまない。」相手と自分は生徒と教師、好意的感情で自由に動ける関係ではなく、しがらみがありすぎる。相手を傷つけ困難を強いる可能性もあって。もちろんすぐに答えを出さないことも相手を傷つける要因にもなるが、相手が大事だからこそ誠意を持って返事がしたくて。まあ一番の要因は自分が神経質なだけではあるが。「…年下のお前にここまで言わせて情けないとは思ってる。でも少しだけ一人で考える時間が欲しい。」真摯な瞳で相手を捉えてはいち生徒ではなく一人の人間として向き合い頭を下げて )

  • No.258 by 斎藤 司  2020-04-10 21:03:44 





……はい…良いですよ。でも俺のアプローチは…今後も受けて下さいね…? 




( 頭を下げる彼の言葉に穏やかな笑み浮かべたまま頷く。きっと慎重で優しい彼は即決はしないだろう…そんな風に直感で思ったこともあり。悪戯に目を細めて彼が離れた距離を自分から一歩詰めては緩く首を傾げながらもそう口にして。彼が彼の良いときに返事はくれたらいい。でもそんな返事待ち期間ですら自分にとって…自分の彼への気持ちに気づいた今では彼へのアプローチ期間でもあって。彼が自分の気持ちを嫌でも迷惑でもなく嬉しいと言ってくれたことも原因の一つ。「…先生…顔…上げて下さい…ん…」顔を上げてと彼に告げると徐に上がった彼の顔…露になった唇にまた顔を寄せてチュッと触れるだけの口づけをしてすぐにそっと離れて。「……俺…先生に恋人になって貰うために…色々…勉強してきます…では…また明日…」恋愛経験ゼロに等しい自分は此方方面は知らないことが多すぎる。彼に恋人になって貰うために色々勉強すると伝えてはぺこりと頭を下げて背を向けて歩いていき )





  • No.259 by 宮本 仁  2020-04-10 21:41:23 


……情けないな…( 相手が去ってから暫くふらりと体育倉庫の壁に凭れては夕暮れ時の空を仰ぎ見て苦笑を零して。ほわほわと可愛いばかりの相手だと思ったが完全にリードされていて、触れ合った唇に指先を触れさせてはまた火照りだす頬に顔を俯かせて。アプローチについては了承した。だが今の自分の心境で果たして許容できるものなのか。キャパオーバーになる気しかしないが、相手に『恋人になって貰うために勉強してくる』とまで言わせたのだから自分も誠心誠意応えなければならないと思い。だが先程は相手からの口付けに動揺していたこともあって、気をつけて帰れよとくらいしか返せなくて。本当に情けない。経験はそれなりにあるはずなのに、年下の生徒にこんなにも心をかき乱されるなんて。小さく息を吐き出して保たれていた背を起こし喫煙スペースへ足を向けかけるも思い直して一度職員室へ戻るため昇降口へと踵を返して )



…俺は雑用係じゃないってのに…( 相手からの告白を受けてからもはや一週間、相手とは授業で顔を合わせる程度でしっかりとは話していない。と言うよりかは自分が未だ答えを出せずに悩みあぐねていて意図的に避けている部分が少しあって、無視をすることは決してないが授業が終わったらすぐに教室から出るようにしており。今学校はテスト週間。午前中には生徒は帰宅して、今自分は屋上にて礼の幼馴染の体育教師に押し付けられた雑用である運動部の学内合宿で使う布団のシーツを干しているところで。何十枚もあるシーツを一人で干すのは骨が折れたがそれも漸く残すところ一枚。カゴに残るシーツに手を伸ばした時、丁度突風が吹けば軽く目を瞑って )

  • No.260 by 斎藤 司  2020-04-13 20:24:42 




……先生、見つけました…。


( 彼に告白し勉強すると言ったあの日から一瞬間が過ぎて。あれから携帯で色々検索してその知識は結構凄いことになっていて。しかし他の誰かに試して完成度を上げる…ようなことはせずに有りのままの自分で彼にぶつかろうとその機会を伺っていたが一向にそんな日は訪れず一週間が経ってしまい。その原因の一つは彼にある。無視されるようなことはないながらも意図的に二人きりにならないようにされている気はしていて。そして今はタイミングが悪くテスト週間。普段から勉強は欠かさないようにしているため成績を下げるようなことはないが教師である彼がこの期間、採点やら補習生徒への問題作成等、忙しいことは何となく知っていて。邪魔をしたくないこともあり不用意な接触は敢えて避けていたがでもそれも今日はもう限界。テストをきちんと終えた放課後。彼の姿を探して教室を出る。見つけたと思ったら彼はあの体育教師とまた話している。もやもやとした感情が自分に沸き上がり少し戸惑って。こんな気持ちになったのは生まれて初めてで。二人の会話をまた盗み聞き彼はどうやらこの後、シーツを干すため屋にいることは分かって。彼の居場所はわかった。今すぐに駆け寄り彼の手伝いをしたかったがこのもやもやを無くしてから彼に会いたいと思えば一旦トイレの水洗い場に移動し蛇口を捻ってパシャパシャと水で顔を洗いハンカチで拭って。冷たい水が肌に触れ頭がすっきりとしてきては蛇口を捻って水を止めてハンカチをポケットへ仕舞い。ペチペチと更に気合いを入れるように自らの頬を叩いてはその足は屋上へと向かい。ガチャリと開けた屋上の扉。そこには風に揺れるシーツと彼の姿。トクンッと鼓動は跳ねるも彼が最後の一枚だろうか…シーツへ手を伸ばした矢先にビュオッと強い風が吹いて──その瞬間、反射的に駆け出し一気に彼との距離を詰めてはその体目掛けて勢いのままに抱きついてポツリとそう呟き柔らかく笑みを浮かべて )




  • No.261 by 宮本 仁  2020-04-14 14:01:28 


___斎藤ッ?! ( 相手がテスト期間に留まらずに勉学に手を抜かずに精を出していたのは知っていたが体育教師との会話を見られていたのは全く気が付かずに。突然の突風にふわりとシーツが舞い上がり薄く目を閉じていたため相手の接近に気が付かずに、視界の端に何か影を捉えたときにはぽふりと相手に抱きつかれていて。その柔らかな感触と『見つけました』と零された言葉にドクンと心臓が跳ね上がっては声を抑えながらも驚きの声を上げて。「…なんで、此処が……俺のこと探してたのか?」早まる鼓動を抑えつつとりあえずシーツを片手に丸めて抱えるようにしては無理に引き剥がそうとはせずに抱きつく相手に視線を落として戸惑いの声で尋ねて )

  • No.262 by 斎藤 司  2020-04-17 20:13:34 



いえ、見つけた…は、言葉のあやです…すみません…。体育の先生と先生が話してたのが聞こえてたので、来ました…。



( 咄嗟に見つけたと口にしてしまったのは風に煽られるタオルのせいで彼の姿があまり見えなかったからか…。探してたのかと戸惑いの声で尋ねてきた彼に素直に見つけたは言葉のあやだと伝えてつつ体育の先生との話を聞いていたのだと告げて。やんわり体を離しながら「…シーツ…最後の一枚…ですか…?俺もお手伝いします…本当は最初からお手伝いしたかったですが…俺、こっち持ちます」彼の手に丸めるように持たれたシーツの端を持ち、手伝いしますと口にして )





  • No.263 by 宮本 仁  2020-04-17 20:56:36 


……( 体育教師と話していたのを聞いて来たとは予想外で小さく目を見開いては少し視線を逸して。離れていく体に安堵と名残惜しさと同時に湧き上がる感情にシーツを持つ手の力を強めたところで相手が手伝いを申し出てくれて少し我に返って。「嗚呼…助かる。ありがとう。…でも話を聞いてきたってことは俺に用があって来たんじゃないのか?」シーツの端を持ってくれる相手に礼を述べつつ相手が取りやすいように物干し竿の真ん中に洗濯バサミを挟んでは自分もシーツの反対側の端を持って竿に掛けて。作業を進めつつやはりあの話題だろうかと考えながら洗濯バサミを手に取り問いかけて )

  • No.264 by 斎藤 司  2020-04-20 01:34:39 




いえ、お気になさらず…。用…?俺… 先生に会いに来ました…一緒に居たいから…。…先生…俺と二人で長くいるの…嫌ですか…?俺は…急かすつもり…ないです…ただ貴方と…あの日…俺の家に居てくれた時にみたいに…話せたら…少しでも…長く…一緒に居られたらって… そんな気持ちです…。



( 彼と同様シーツ端を伸ばし彼が真ん中に挟んでくれていた選択ばさみを手に取りそれで端をしっかり挟んで固定すれば顔を上げて。真っ直ぐに彼を見つめて感じていたことを口にしつつ告白の返事を催促に来たわけではないとの意味合いでそう告げて。ただ自分は彼に会いに来たのだと。自分は眠っていたりしたからずっとと言うわけではないが彼と一番長く居られたあの日のように二人で彼と話したくて。少しでも長く彼と一緒に居たくて…。そして自分の恋人になって貰うためアプローチも出来たらしたい。でも一番の望みは彼の近くにいること。一緒に居られれば彼は自分を意識する時間が長くなる。そんな強かな思いもその胸に抱き。笑み浮かべながら彼の返答を待っていて )



 

  • No.265 by 宮本 仁  2020-04-20 04:24:30 


…俺と、一緒に……( 改めてまっすぐに純粋な言葉を向けられるとトクンと鼓動が脈打ち相手の言葉を復唱しては少し目を伏せて。告白されたときもそうだが、こんなにも素直で曇りのない言葉を向けられて嬉しくないはずがなく「…いやじゃない。でも今までは避けるようなことをして悪かった。…あっちに吸われるところがあるから話そう。」シーツを手伝ってくれたことに礼を述べつつ嫌ではないと首を横に振り、視線を合わせると無視はしなかったが避けたに等しい行いをしたため謝って。シーツが入っていたカゴを抱えるとシーツに隠れて見えないが吸われるスペースがあるためそちらを指差して )

  • No.266 by 斎藤 司  2020-04-23 16:02:34 




…いえ…先生は俺を無視しなかったです…居るのにいないもののようにされるのは寂しいから…ん…よかったです…はい…お喋りします…嬉しいです…。

(悪かったと謝る彼にふるふる首を横に振る。一番寂しいのはここに居るのにいないもののように扱われる“無視”…彼はそれを自分にすることはなかった。そんな彼から向こうで話そうと声が掛かればはにかむように嬉しげに照れ笑っては頷いて呟きつつ指差された方へ向かい。屋上はあまり来たことがなく彼の言った通りそこには座れそうな日の当たるスペースがあって。ぽかぽかした陽気にそよそよ吹く風が気持ちが良く目を細め「…先生、昨日の夕飯は何食べました…?…俺は…家で水炊きを作って食べてました…野菜もお肉も…美味しかったです…」昨日の夕飯は彼に何を食べたかと問いかけて。自分はと言えば、夜は少し冷えたこともあり野菜やお肉も取れる温かい水炊きを作って食べたことを話して )





  • No.267 by 宮本 仁  2020-04-23 18:01:52 


…昨日か?…昨日は……、あー水炊きはうまいよな。手軽だし野菜も肉も程よく摂れて良い。タレは何にしたんだ?( 無視はしてないと言ってくれる相手にホッとしつつ場所を移動しては二人並んで座り。何を食べたかという他愛もない話が今の自分にはその方がありがたく相手となら楽しく感じて。だが思い出してみれば自分は昨夜は何も食べておらず。つまらない返答になることに内心辟易とすれば自分の返答は言葉を濁して相手の話を拾うことで誤魔化して。何気ない話を前を見て聞き返しつつふと隣の相手に視線をやれば何となく風にさわさわと揺れる髪に触れたくなり横髪に手を伸ばして )

  • No.268 by 斎藤 司  2020-04-25 21:51:47 




ええ…手軽なのも良いところ…です…。タレは塩ダレです…。ん…先生…髪…なでなで…してくれるですか…?嬉しいです…。
 


( 彼の言葉にこくこく頷き手軽さも良いところだと返しつつタレについて問われれば“塩ダレ”だと笑み浮かべたまま告げて。何やら言葉を濁した彼にもしかしたら昨日は夕飯を食べなかったのだろうかなんて思いつつも深く掘り下げるようなことはせずに。伸びた手が横髪に触れては嬉しそうに照れ笑いながら自らもすりすりとその手に髪を擦りつけて。「…先生…あの…もしよかったら…夕飯…一緒に…食べませんか…蕎麦職人吾妻屋で…」このまま彼と談笑を楽しむのも良いがまた一緒に食事がしたいなと思えばこの間自分が勧めた蕎麦屋の名前を出せば一緒に食べに行かないか?と緩く首傾げながら問いかけてみて )




  • No.269 by 宮本 仁  2020-04-25 23:56:33 


あーさっぱりしてていいよな。…斎藤は撫でられるの好きなのか?( 本当になんでもない会話。それでも心地よさを感じて相手は塩ダレが好きなのだろうかと考えながら頷き。何となく伸ばした手は受け入れられて触り心地の良さに目を細めれば相手からもすり寄ってきてまるで小動物がする仕草に鼓動が高鳴り。髪を撫で続けながら撫でられるのが好きなのか問いかければ相手から食事の誘いをされて。それは以前話に出てきたこの学校の近くの蕎麦屋。「…実はお前が紹介してくれてからまだ行けてないんだ。…丁度腹も減ってきたし行くか。」相手を避ける理由はない。それにこの誘いが嬉しくないなんてことがあるはずもなく、誘いに乗ると相手の髪から手を離して先に立ち上がって )

  • No.270 by 斎藤 司  2020-04-27 22:20:07 




今度先生もやってみて下さい。美味しい塩ダレのレシピ教えます…あ…先生が良いなら俺の家でお鍋パーティーしますか…?……俺は…貴方に…撫でて貰えるのが…一番…好きです…。



( 美味しそうと言って貰えては何だか嬉しくてニコニコ笑み浮かべてレシピを教えると口にするも彼さえ良ければ今度自分の家で鍋パーティーをやっても良いとさえ伝えて。しかしもちろん彼が嫌だと乗り気でないと言うのなら彼の気持ちが大事で大切な自分は無理強いするつもりはない。撫でられるのが好きか?─そんな風に問いながら自分の髪を撫でてくれる彼の手も彼の手も…とても好きで愛しくて…。至極幸せというように表情を和らげて彼が撫でてくれるのが一番だと告げて。そんな自分のお誘いはまさかのオッケーで。手は離れてしまったが嬉しくて「嬉しいです…ええ…行きましょう…先生…鞄とか取りに行きますか…?俺、正門…裏門…?で待ってた方が良いですか…?」ぱあぁと表情を輝かせながら微笑んでは席を立った彼につられるようにゆっくり立ち上がってはこてんと首傾げつつ問いかけて ) 



  • No.271 by 宮本 仁  2020-04-28 07:43:16 


塩ダレは手作りだったのか。…斎藤の家でか?( レシピを教えてくれると聞けばタレは手作りなのだと知ることが出来て。料理は簡単なものしか作れないと言っていたがタレまで手作りする人は料理好きな人が多いためやはり謙遜もあったのだろうなと思い節約も出来るし頑張っているのだなと感心して。続けて鍋パーティーをしないかと誘われれば小さく目を見開き。これは以前言っていたアプローチの1つだろうかと思考していれば自分に頭を撫でて貰えるのが一番好きだと幸せそうにはにかむ相手の笑顔があって。その笑顔の眩しさに鼓動を跳ねさせつつ「…そうか…」と短く照れたように目を伏せて。「…嗚呼、そうだな。鞄を取りに行くから裏門で待っててくれるか?……あと鍋パーティーもいつかしよう。」相手の表情の可愛いらしさに鼓動を早めながらまた髪を撫でたくなる衝動をひとまず堪らえて裏門で待つよう伝えては続けて先程していなかった返答をして。それから屋上から降りるためにシーツが入っていたカゴを手にすると立ち上がって相手に向かって手を差し出して )

  • No.272 by 斎藤 司  2020-05-01 22:59:46 




…よく…分かりましたね…その通りです…。先生はエスパーですか…?



( 彼の言葉に少し驚いたように目を見開くも、すぐにふんわり笑ってクスクス声出してはエスパーですか?と問いかけて。そんな彼に裏門で待っているように言われては素直にこくりと頷いては鍋パーティーには答えて貰えなかったためダメなのかなと感じつつもその後に続いたいつかやろうの言葉にぱあぁと表情を輝かせて。「…はい…いつか…しましょう…。ちゃんと待ってます…あ…ありがとう…ございます…」彼の内情は分からないながらも口元を緩め差し出された手に僅かに頬を赤らめつつ己の手を重ねて立ち上がるとお礼を伝え。「…途中まで…一緒に行きましょう…ちょっとでも長く…先生と居たいです…」はにかんで途中まで一緒にと口にしては先陣切って歩く最中、彼に顔を近づけ頬へとちゅっと唇落として。にこやかに微笑みながら扉まで先に進み「先生…」そう呼び掛けて待っていて )




  • No.273 by 宮本 仁  2020-05-02 11:50:57 


いやレシピを教えるって言ったからそうなのかなって思っただけだよ。( エスパーと言われてきょとんとしてしまうも小さく首を横に振って。でもその言い回しも可愛く思えば微かに笑って。「…嗚呼。……斎藤は意外と誑かしタイプだったんだな。」此方が差し出した手を初に頬を染めて照れたかと思えば先を歩く相手に頬に口付けられ小さく目を見開いて。口付けられた頬に片手で触れつつ一緒に少しでも居たいと言う相手に胸の鼓動を早めては思った事を照れ混じりにポツリと呟き、相手の居る扉へ足を向けて )


( それから一旦相手と分かれてカゴを返しに行き荷物を職員室に取りに行って昇降口で靴を履き替えると駐車場へ向かって車に乗り込み。裏門に向かうと一旦車を停めて窓を開けて相手の姿を探して )

  • No.274 by 斎藤 司  2020-05-07 15:18:52 




……ああ…なるほど…俺がヒントを出してたんですね…無意識でした…。誑かし…それは褒めて貰えてるんでしょうか…。



( 彼の言葉を聞けば何故正解したのかが理解できると共に無意識に自分がヒントを出していたのかと言葉紡ぎ。そして照れているような彼から漏れ出た“誑かしタイプ”それは褒め言葉なのか…どうなのか…疑問に思っては呟いて一人首を傾げているも此方に歩み寄ってきてくれた彼より先に扉を開けて校舎内入る。そしてカゴを持つが故に通りにくいだろうと扉をそのまま手で押さえてはどうぞと目配せして彼も中に入れば手を離しては扉は独りでに閉まっていき── ) 



…先生…。

( カゴを置いたり鞄を取りに行かなければいけない彼と一旦分かれては靴を履き替えるために下駄箱へと向かう。上履きからスニーカーへと履き替えて上履きを仕舞うとパタンと扉を閉めて。そして裏門へと真っ直ぐに足を向けて彼が来てくれるのを何をするでもなくぼんやりと待っていて。程なくして一台の車が裏門へとやってきて停車。開いた窓から彼が顔を出すのが見えれば嬉しそうに笑み浮かべ声をかけパタパタとそちらに駆け寄っていき )



  • No.275 by 宮本 仁  2020-05-07 16:48:52 


斎藤、待たせたな。乗ってくれ。( 相手の姿を探しながら先程相手が言っていた言葉を思いだしていて。誑かしは確かに褒め言葉ではないだろう。しかし相手は誰彼構わず誑かしとは思わない。もし自分だけにそうであるならと、既に告白して貰った身なので期待してしまっていて。扉を開けていてくれたり相手の気遣いは下手な大人よりしっかりしている。相手の可愛らしい表情やふとした時に見せる大人な表情が脳裏に溢れやはり自分は相手のことが、と実感して。そして車に駆け寄ってくる相手にまた鼓動を早めつつ運転席から腕を伸ばして助手席の扉を開くと相手に座らせて。相手が座ってシートベルをしたのを確認すると再び車を発進。目的地はすぐそこ。蕎麦職人吾妻屋の駐車場に車を停めると先に降りて相手側扉を開けてやって「…いいところだな。因みに斎藤はどれがお気に入りなんだ?」店の暖簾とちらりと見てから相手を見て、相手が降りたのを確認して扉を閉ざすと車のロックを掛けながら問い掛けて )

  • No.276 by 斎藤 司  2020-05-11 12:10:55 



いえ…先生待つのも…俺は好きです…はい、お邪魔します…。

(普段の彼もかっこいいが車を運転する姿もやっぱりにかっこよくて素敵だと思いつつ助手席の扉を開いてくれる気配りに胸ときめかせ表情緩めたまま車へと乗車しシートベルトをきちんとつけて。すぐに車は発進し、あっという間に蕎麦職人吾妻屋に到着して駐車場に停車。これから久々に彼と食事が出来る…少しでも長く近くにいられる喜びにぽわぽわ花飛ばしながらシートベルトを外した所で開いた助手席のドア。何だか丁寧に扱って貰えては純粋に優しくして貰って嬉しいのとこんなことして貰えるなんて少しは彼の特別になれているのか…なんてドキドキした気持ちを胸に鞄を肩にかけ直しながら車外へと出て「…ありがとうございます…あ…ですよね…俺も趣があって…好きです…おすすめ…いっぱいあります…鴨蕎麦…天ぷら蕎麦…冷やし蕎麦…おぼろ月見そば…せいろ蕎麦も美味しいです…」ドキドキしっぱなしではアプローチもできない。少しでも居られるうちに…そう思いおすすめのメニューの数々を挙げてみて )





  • No.277 by 宮本 仁  2020-05-11 15:49:51 


お気に入り…いっぱいあるんだな。どれも美味しそうだ。とりあえず中に入るか。( 隣に座る相手はふわふわとした雰囲気で本当に純粋だなと擽ったい気持ちになれば自然と此方も優しい気持ちになって微笑みを浮かべ。相手からのおすすめを聞けばその数は多く、きっとどれも美味しいのだろうと思い店に入る前から期待が高鳴り。店の暖簾を潜ると食券スタイルではなく店の従業員がテーブル席まで案内してくれてお互い向かい合うように着席。メニューを広げてくれる店員に礼を述べてはテーブルの真ん中に互いが見えるように置いて早速どれにしようか迷い。「サイドも豊富だな。夜に飲みにも来られそうだ。…俺はとりあえず初めてだしせいろ蕎麦にするよ。斎藤は決まったか?」そのメニューの豊富さんに簡単の声を漏らしつつ相手が成人したら飲みにもいきたいなと密かに思い、自分は無難なせいろ蕎麦を選び相手は何にするか横にしていたメニューを相手側に向けて問い掛けて )

  • No.278 by 斎藤 司  2020-05-16 19:49:13 





( 自分のおすすめを美味しそうだと笑ってくれる彼に中へ入るように促されては頷いて。店内入れば従業員に席へと案内して貰い、彼と共に向かい合うように席について。広げて貰ったメニューを二人見ていたが彼は注文を決めたようで自分も決まったか?と聞いてくれて。こくりと頷き「はい、月見うどんにします…。すみません…注文を…」彼が成人した自分を飲みに誘いたいなんて思ってくれていることは露知らず、各々決まっているなら注文をと店員を自ら呼んで。すぐに来てくれた店員に自分との彼の分も注文をすれば復唱し厨房へど移動した店員を見送り。「…水…入れてきます…」この店はドリンクバーの機械があり飲み物は自分で入れるセルフ制。水以外は料金が発生するためとりあえず水をと彼に声をかけてから席を立ってはその機械へ迷わず近づき。コップを手に取り適当に氷を入れてから水を入れる。もう一つのコップにも同様にして水まで入れては席へと戻り「はい、水です…」彼の近くにコップを置いてはもう一つの水を持ち直しこくこく喉を潤して )



  • No.279 by 宮本 仁  2020-05-16 21:04:23 


注文と水ありがとな。( 相手がメニューを選ぶ様子を見守っていれば注文してくれた上にセルフの水も用意してくれてお礼を告げると自分もコップを手に取り水を飲んで。何気なく店内に視線を向ければ和やかで落ち着いた雰囲気でまだ食事はしていないがまだ来たいと思わせるものがあり。「斎藤…テスト週間が終わったら話がしたい。」話す話題を考えるうちにそんな言葉が唐突に口から出れば相手に視線を向けて。丁度その時注文した月見そばとせいろ蕎麦が運ばれてきてひとまず話を中断して。店員に軽く礼を言って離れていくのを見送り蕎麦に視線を落として「…とりあえず食べるか。…いただきます。」先程の返事は食べながらでもいいかと思えば手を合わせて箸を取って )

  • No.280 by 斎藤 司  2020-05-21 16:36:23 




いえ…。…話…?それって…この間の…?あ…はい…食べましょう…いただきます…。



( 彼が様々なことに礼を言ってくれふるふる首を振るも何だかただ水を飲んでいるだけなのにコップの縁に触れる彼の唇を思わず目が追ってしまう。マジマジ見るのもなと思って水を飲むことに集中していると彼の口は開く。釣られて視界を上げて彼を見るもテスト期間が終わったら…そう告げられては直感で自分が彼に伝えたあの日の告白の返事なのかと問おうとするもタイミングが良いのか悪いのか遮るように注文の料理が店員から運ばれてくる。目の前のテーブルへと各々置かれては彼に食べようと声をかけられれば口を噤んで頷き、手を合わせて箸を取ってふーふー息を吹きかけ食べ始めて ) 



  • No.281 by 宮本 仁  2020-05-21 19:51:02 


…蕎麦の実の香りがしっかりして美味しいな。このつゆも好みでおいしい。( 相手は此方の質問の意図を察したようで、途中で止まってしまった言葉がそれを示していて。水を飲む時の相手の視線には気付かなかったが今度は逆に此方が相手の食べる姿を見てしまう。ふーふーと息を吹きかける姿が少しおさなげで可愛らしくつい見入ってしまうも、自分も蕎麦を箸で摘んでつゆにくぐらせては小さな音で啜り。その鼻から抜ける香りに思わず微笑み二口目をすぐに啜って「良いところを教えて貰った。…それでさっきの話だけど、テスト週間が終わってから斎藤の都合の良い日があれば教えてくれないか。」またすぐにでも来たいと思える味に舌鼓を打ちつつまた一旦箸を止めては相手を見て。そして先程の話の続きを少し落ち着いた声で始めて )

  • No.282 by 斎藤 司  2020-05-27 20:00:00 



よかったです…、先生の好きな味で…、

(少しの緊張はあるものの彼は自分の進めた蒸籠蕎麦を気に入ってくれたことはしっかり伝わってきて。それだけでも喜びが内側から溢れてくるような気がしてよかったと口にする。良いところを教えてもらったと溢す彼に何とも言えない嬉しさと優越感に似た感情を抱きつつ笑みこぼして。そして彼から続けられた言葉に「…一番早い日で、テストが終わったその日です。次にその明後日ですかね…」そう言葉返しては相変わらず自分好みの味付けに表情を緩めながらまた一口月見蕎麦を啜って)




 

  • No.283 by 宮本 仁  2020-05-27 20:50:17 


ならテスト終わった日…斎藤の都合が良いときでいいから職員室に顔を出してくれか?家に帰ってからがいいなら家の近くまで行くから( 安堵の表情を浮かべる相手の笑顔に今日この店に来てよかったなと思いつつ返事を聞けばテストが終わった日に話がしたいと述べ。テストが終わるのはあと数日もない。その日に話をするのかと思うとすこし緊張するが表には出さずに蕎麦を食べ続けて )

  • No.284 by 斎藤 司  2020-06-02 20:46:16 



…分かりました…職員室に行かせて頂きます。

( 彼の言葉にこくんと頷き職員室に行くと告げて。でもどちらにせよ職員室では話せない内容だとは思いつつもそれならそれで彼の望む場所へ行けば良いだけの話で。何より彼にご足労頂くのが申し訳ない気持ちでいっぱいな自分はそう言葉を返して。食べながらと言うのはあまり気遣わせないようにとの気遣いだろうか…それを有り難く思いながら「他のメニューも外れはないです。また食べに来て下さい」この店の店員でもないのだが、つい彼ともっとこの店の美味しさを共有したくて笑み浮かべたままそう伝えて)


 




  • No.285 by 宮本 仁  2020-06-02 21:40:47 


嗚呼、また来るよ。斎藤も一緒にな。( 職員室に来ると言ってくれた相手によろしくと頷いて、お店も進めてくれれば次も相手と行きたいと思えば一言付け足して )


今日か…( テスト最終日、全てのテストが終わり今自分は職員室でテスト後の授業対策の準備をしていて。時間的にはそろそろ相手が来るころか。時計を何度か見つつパソコンと向き合いキーボードを軽快にタイプしながら、時々プリントにペンを走らせ相手が来るのを待って )

  • No.286 by 斎藤 司   2020-06-09 20:55:15 



…っ…はい…先生と一緒に…また来ます…。



( 此方はまた来て下さいと告げたが彼に自分も一緒にまた来ると言って貰えては驚きに一瞬息を詰めるもやはり嬉しい気持ちが溢れ出てきて嬉しそうに表情を綻ばせてまた彼と一緒に来ますとはっきり告げて。彼と共に蕎麦を楽しみ談笑も楽しみ幸せな時間は過ぎていき。蕎麦を食べ終えると彼の車でいつもの路肩へ車を停めて貰い、また明日と手を振って家路について。彼と長く一緒に居られた日はいつも決まって自分はご機嫌。鼻歌なんて普段は歌わないのにふんふん歌いながら風呂に入り眠りについて── )



宮本先生…いますか…?

( 月日は過ぎ。あっという間にテストの最終日。彼と約束した日になり。テスト結果はまだ出ていないが彼に恥じぬ自分でいたいと勉強にも手を抜かなかったためまずまずの成績だと自分なりに思っていて。そして少し緊張もしている。約束の日は彼と自分の関係が大きく変わる日でもある。ドキドキしながら帰り支度終えクラスメートに挨拶をして鞄を持ち、教室を出て真っ直ぐ彼の待つ職員室へ足を進め。職員室の前に到着しては深く深呼吸してから扉を開けて中に入っては恐らくは席にいるであろう彼に届くように呼び掛けて ) 


  • No.287 by 宮本 仁  2020-06-10 18:14:50 


嗚呼、斎藤…来たか。( デスクに向かって手を動かしていると職員室の入り口から声が聞こえて顔を上げると待ち人の姿があり。数名の教師も顔を上げたが各々作業に戻り自分は一旦パソコンを閉じると手早くデスクの上を片付けていって職員室を出る準備をしては化学室の鍵を手に取り相手の元へ向かって。「テストお疲れ。…来てくれてありがとな。場所移動するぞ。」相手のクラスのテストの採点はまだだが相手の授業態度や提出されたノートを見れば高得点なのは確実。実際前任の担当教師がつけていたテスト記録を見たが相手の配点は上々。ねぎらいの言葉を掛けて軽く頭をぽんとすると化学室の鍵を指にぶら下げて見せて職員室を出て相手と共に化学室へ向かって )


  • No.288 by 斎藤 司   2020-06-10 19:09:47 



いえ…。頑張りました…化学のテスト…どの教科よりも点数…良いと思います…。

( すぐに彼は自分の元に来てくれてはテスト終了を労うように頭をポンと撫でて貰えては表情を緩めて。彼の担当教科である化学は一番点数が良いと思うと嬉しそうに告げて。そして彼から化学室の鍵を見せられるとこくんと頷いて彼と共に職員室から出て化学室に向かい。彼が鍵を開けてくれて中に入っては一瞬解けた緊張はまた少しぶり返してきて。実はずっと考えていた。彼は自分をどう思ってくれているのか。…でもついにその答えは出なくて今日を迎えてしまっていて。人の気持ちなど本人でないなら分かりようもない。でもどうしても考えてしまっていた。自分と同じまでいかなくとも自分を恋愛対象として好いてくれていたなら…そう淡い期待も寄せるものの、自分は生徒で年下で彼を支える器でないと思われているかもしれないとも思っていて。怖い気持ちもあるがもやもやするのはもう嫌で改めて彼を見据えて「……先生…俺…今日という日を待ち望んでいました…貴方の気持ちを…聞かせて…欲しいです…」そうはっきりと口にして )


  • No.289 by 宮本 仁  2020-06-12 07:32:30 


…嗚呼…、待たせてしまってすまない。( 自分は此処に来るまで相手に都合が良いかと聞いただけで用件は言わずに答えを出すとは話さなかったが、相手からそれが述べられたということは答えを期待されていて此処まで相当負担を掛けてしまったということだろう。自分が今答えを出すことを相手が望んでいるのなら自分も覚悟を決めるしかなく、元よりそのつもりだったため小さく息を吸い。「斎藤…俺はお前のことが好きだ。生徒としてではなく一人の人間として好きだと思ってる。…でも付き合うことは出来ない。俺たちは教師と生徒…恋愛をするのは自由だが其れ以上の関係を持つことは許されない。もしも周知されれば俺だけなら兎も角お前にも何かしらの罰則はあるだろう。俺はお前にそのリスクを背負わせたくはない。…だから…、お前が卒業を迎えるその日にまだ俺を好きでいてくれるなら…卒業式が終わったときまた此処に来てくれ。」今付き合って自分が相手を守ることは可能で、関係がバレたとしても自分が全責任を負うこともできるが、それは最悪の展開でしかなくそのリスクは避けなければならない。あと1年と少しの間はお互いの気持ちを見つめ直す期間でもあり、まだ10代の相手がしっかりと自分を見極めて相手自身の進路を照らし合わせる時間。今の感情で未来のある相手の時間を蔑ろには出来ない。相手を想うが故の答えだが、裏を返せば自分にとって都合の良い答えでもある。まっすぐに相手の目を見つめて静かな声質で述べると相手と一定の距離を保ちながら反応を窺って )

  • No.290 by 斎藤 司  2020-06-18 14:25:48 




……それは…先生も俺が好きで…俺が…卒業して教師と生徒の柵がなくなれば…俺の…恋人に…なってくれる…そう解釈しても…良いですか…?


( 彼は自分を生徒としてではなく斎藤 司という一人の人間が好きだとはっきり言ってくれた…そして自分達が教師と生徒である以上は付き合えないとも。少しの痛みとそれ上回る愛しさと喜びを噛み締める。彼の発した自分を想う気持ちを全てて受け止めて受け入れて…内にしっかりと宿せばどこか距離を保っている彼に噛み締めきれない感情の高ぶりに一歩一歩近づいていき言葉を返す。期待に少し声が震えたが彼を真っ直ぐに見つめたまま確認を取るようにそう問いかけて。彼がそうだと言ってくれたなら…自分は…自分の出す答えは一つだけ…。後一歩近づいたなら触れられる距離でピタリと足を止めては彼の言葉を再び待っていて )




  • No.291 by 宮本 仁  2020-06-20 22:54:00 


嗚呼、その解釈で間違ってない。…都合が良いのは分かってる。それでもお前は俺を好きでいてくれるのか?( 相手は静かに最後まで話を聞き入れて其の意味を汲み取ってくれて。一歩一歩詰められる距離に後退りそうになるが相手が話を聞いてくれたように自分も相手を受け止めようと堪えてその場に留まり、相手の瞳を見返しながら首を縦に振る。自分の言葉は伝えたため、其れに相手どう返事をしても受け止めるつもりではいるが僅かに緊張して喉が乾くも表情を変えずに相手を見て問い返して )

  • No.292 by 斎藤 司  2020-06-27 20:08:24 




貴方は優しいから…俺のためを思って…断るんじゃないかと…そんな可能性も考えてました…だから尚更…俺は嬉しいです…。だって、そうすることも…貴方には出来た…でも…そうはしなかった…それって…そうしたくはなかったから…です、よね…?


( 彼の言葉を聞き終え、少しの間の後口を開く。自分が見てきた彼の性格を考えるともしかしたら断られる可能性もあるかもと思っていたことを彼に明かしつつ、それでも彼はそうしなかった。その彼の気持ちが嬉しくて…首傾げて問いかける。此方から近づいても一歩たりとて逃げなかった彼。彼の頬に手を伸ばして微笑んではそっと頬を撫でつつ「…俺の心にこんなにも変化をもたらしてくれる貴方を…俺は諦められそうにありません…卒業までは生徒として…貴方の近くにいることは…許して欲しいです…だから…一人の男として…貴方を愛する…斎藤 司は…奥底に引っ込みます…だから…これが…今日が…最後です…だから…キス…させて下さい…」幸せそうに笑みを浮かべそのまま彼の唇を塞ぐ。あの日にした口づけとは違い、勉強の成果を見せるように啄むような口づけからするりと彼の口腔に舌を滑り込ませては深い深い口づけをして )







  • No.293 by 宮本 仁  2020-06-29 02:15:42 


正直…断ることも直前まで考えて迷っていた。でも斎藤の言うようにそうはしたくなかった。お前が……否、この先は卒業後までに取っておくよ。( 相手の予想は当たっていて自分のことを理解してくれているのだと思うと胸が熱くなる、思いの丈を全て相手に伝えようと口を開きかけるが今はまだその時はではないと首を横に振りながら微かにだが滅多に見せない柔らかな微笑みを浮かべ。こんな臆病で小狡い男にも相手は真っ直ぐな言葉を掛けてくれて頬に相手の手が触れ体温が伝わってくれば微かに瞼を震わせて澄んだ双眸を見返して「嗚呼…、卒業までと言っておいて変な話だが俺は教師としてお前の一番近くに居て護れる存在になりたい。…って、おい…キスは…ッ!!?」本当に虫が良いと内心自分自身を嗜めていると近づいてくる綺麗な顔、合わさる柔らかな唇が相手のものだと理解したときには生暖かい感触が咥内に侵入してきて目を見開いては咄嗟に相手の肩を押して離れさせ「…ッ阿呆…いきなり舌を入れるやつがいるか!…前はちょっとしたキスだけで逃げてたってのに…大胆になったものだな。」動揺から僅かに声を荒げるも嫌なわけではなく、その為口を拭うことはなく、少し上がった息を整えると息を吐きだして相手と向き合い直して「堅いと思われるかもしれないがこういうのは正式に付き合ってから…、…にしても何処でこんなキス覚えてきたんだ?」冷静に告げようとするが少しばかり照れが生じて、生徒で年下の相手に押され気味なのも癪に思えてくれば少し身を屈めて白い頬に手を添えると顔を近づけて親指の腹で唇をなぞり、いけない生徒を注意するような物言いで然し双眸は柔和に細めて )

  • No.294 by 斎藤 司  2020-07-09 18:17:28 




先生…すみません…お待たせ…しています…。実は俺…体調崩しちゃってて…例のウイルスではないんですが…熱と倦怠感が続いてて…返事もう少し待って…貰えますか…?本当に…すみません…。


  • No.296 by 宮本 仁  2020-07-10 08:18:40 


そうだったのか、そんな事で謝らなくて良いし体が辛いのに報告してくれてありがとな。告白の時は散々お前を待たせた身だ、いくらでも待つし体調が快復するまでは絶対安静。ちゃんと元気になってから戻ってこいよ。

  • No.297 by 斎藤 司  2020-07-15 09:47:52 



…先生…ありがとうございます…俺… 大分体調…落ち着いて…来ました…。もうちょっとかなって感じです…。でも…早く先生と話したいから…お返事…返します…。…先生…これからも…宜しく…お願いします…。


─────


…それを聞けただけで…十分です…卒業式まで…俺…ちゃんと…貴方の生徒でいます…。

(柔らかな笑みに目を奪われながらも彼の口からは自分の言葉を肯定する言葉が聞けて。確信に迫る言葉はお預けにはなってしまったが“教師として一番近くに居て護りたい”それは自分には十分過ぎる言葉で。柔らかく微笑んではちゃんと彼の生徒でいると告げ。頬を撫でた手に彼の長い睫毛は震える。返答を待たずして深い口づけをした自分。驚いて肩を押されるもそれは拒絶ではなく。彼の声が荒げられるも驚きを示したものだと彼の表情が物語っている。そんな彼に屈託ない笑顔を向け「…勉強するって…俺…言いましたよ?貴方に釣り合う男になるように…貴方が頼れる男になるように…これからだって…俺は…どんどん成長します…恋人になる貴方を支えるために…」生徒ではいると言ったが自分は彼を支えるためこれからだって成長を続けていく。将来を共にするなら今のままの自分じゃ彼を支えきれない。きっと卒業後、彼と恋人関係になってからも自分は成長を止めるつもりもなくて。そのための勉強はこれからも続けていくと伝えて。冷静でいようと言葉紡ぐ彼だったがその声に照れ臭さが混じる。それも嬉しくて目を細めるも、頬に彼の手が触れ近距離で絡み合う視線…唇をなぞるように触れる指先…意識するなと言うのが無理な話で「……色々…調べて…でも…したのは先生が初めて…です…こういう経験…本来は他で積むらしいんですが…俺が好きなのは…キスしたいのは…先生だけだから…」咎めるように注意されるもその柔和な笑みにドキドキして比例するように頬は朱に染まりながらも彼をまっすぐに見つめて“先生だけ”と言葉にして)




  • No.298 by 宮本 仁  2020-07-15 11:29:57 


俺と釣り合えて頼れる男がどうして今のキスをした理由に繋がるかはちょっと分からないが…まあいいか…。でも暫くはまだ俺に頼れる男でいさせてくれ。あまり早く成長しすぎても困る。( 勉強の仕方を間違えてはいないだろうかと些か心配になるがそういう所が思春期の子供らしくて良いかと思えば少し呆れた表情を浮かべるも気持ちは嬉しいので優しげに目を細め。でもまだ自分は歳上として頼られる立場にありたい。甘えるよりも甘えられて世話を焼きたい気持ちのほうが大きいため、可愛いままでも居て欲しいと遠回しに焦りすぎなくて良いと伝えて頭を撫でて。「他で?…之からも俺だけなのを願うよ。卒業後は他にも斎藤の初めてを沢山貰うつもりだから宜しくな。…さてと、そろそろ昼時だな。久しぶりに食堂でも行くか?」本来とは一体なんだろうと疑問符を浮かべつつ、大胆な行動に反して初な反応を見せる相手を可愛らしく思い瞳を真っ直ぐに見詰め返すと口元から手を話してくしゃりと髪を撫でて。そして一瞬ぐっと頭を優しく押したのを皮切りに恋人前提の表情から教師に顔に。手を離すと腕時計を見て初めて会ったときと同じように…否、瞳の奥に相手にしか分からない色を秘めて食事に誘って )

  • No.299 by 宮本 仁  2020-07-15 11:56:41 


来てくれるのは嬉しいけどあまり無理はしないようにな。返事はお前のペースで良いからゆっくり休めよ。

  • No.300 by 斎藤 司  2020-07-17 10:11:38 



…先生…ありがとうございます…。無理しないように先生に…会いに来ますね…。




…キスが下手で未熟な男は…長続きしないと…書いてありました…。…?…早くはダメ…ですか…ん…難しい…でも…先生は…いつだって…俺の頼れる男…です…。だから俺も…支えたいなって…あ…甘えて欲しいって…事…ですか…? 


( 彼の率直な意見にネットで調べたり雑誌を読んだり色々した結果書かれていたのだと真っ直ぐな瞳で告げて。早く成長しては困ると優しい眼差しで頭を撫でながら言ってくれる彼に自分は早く成長していつも自分を支えてくれる彼を支えたい…自分が頼りたいと思うのはいつだって彼で…頼ってばかりじゃなくて支え合いたいのだと紡ぐ。子供のままでいたら彼を支えられない…早く大人にならないと…そんな自分すら見透かす彼の言葉の真意を遅れて汲み取ると緩く微笑みこくんと頷いて。自分の言葉に疑問符を飛ばす彼の姿に「…調べたら…書いてました…俺はしないです…したくないです…先生以外と……!……お待ちして…います…。……はいっ先生とご飯食べたいです…」これもネットや雑誌の受け売りなのだと明かしつつ、しかしながら自分はそんなことをするつもりはないと口にして。続けられた卒業後について意味深な言葉に更に頬を染め上げ、ぼそぼそ小さく答えて。くしゃりと撫でられた頭をぐっと優しく押され何かが変わるのを敏感に感じ取り…教師の顔をした彼は昼食に自分を誘ってくれる。少し寂しさはあったがそれでも彼の近くにいられること…そして彼の瞳の奥に見える変化が嬉しくて目を細め笑えば頷いて“先生と”食事したいと告げて ) 



  • No.301 by 宮本 仁  2020-07-17 11:19:14 


あまりネットやら雑誌に書いてあることばかり信用しないほうがいい。…学ぶなら本人から少しずつ学べ。恋愛なんてのは全て教科書どおりにはいかないからな。…行くぞ。( 一体なんの雑誌やらネットを見たのか。真面目なのか天然なのか少し心配になりながら頬を染める相手を見てやはりまだ初だなと可愛らしく思いつつ、相手の言葉に鼓動が高鳴る自分もいて。こんな感情は久しぶりで抑えなければいけないのに溢れてしまいそうで。相手を大事にしようと心に決めて、食事の誘いに乗ってくれる相手に小さく笑いかけ化学室を共に後にして )



今日は休みだったんだが…( 相手と約束を交わしてから数週間が経ったがお互いの関係はあれから変わらず教師と生徒。会うのは学校のみで偶に食堂で昼を共にするくらい。ただ確実に自分の中の気持ちは大きく成長していて、授業中贔屓こそしないがつい相手を目で追ってしまうことも屡々。卒業まで…と期限を付けたのは自分だが中々の足枷になっている。だがまあ会えない訳ではないので不満もなく、そんな日々を過ごし今日は土曜日の休日。学校の雑務もなく今日は家でゆっくりと過ごそうかと思っていたが朝から思わぬ来訪者が。『お邪魔しまーす!』と我が物顔で大きなキャリーケースを引いて部屋に入ってきたのは二歳下の妹。理由は言わなかったが暫く泊めて欲しいとのことで。全く勝手な…と思ったが可愛い妹には変わりないため承諾。荷物の整理をした後に、街に買い物に行きたいとはしゃがれて、休みだったのに…とぼやきながらも断り切れずに頷くと妹と街へ出て。妹は人との距離感が少々ずれていて街中でも気にせずに腕を掴んできて、昔からなので諦めておりそのままにさせて街の中を歩いて )

  • No.302 by 斎藤 司  2020-07-19 10:15:12 



……分かりました…先生に教えて貰います…はい。

( ネットや雑誌のことを鵜呑みにしてはいけないと嗜められては素直にこくんと頷き。彼自身も言ってくれた“本人から学べ”に感銘を受けては他の誰でもない彼に教えて貰いますと告げて。行くぞと声をかけられては嬉しそうに微笑み返事を返せば彼と二人で化学室を出て食堂へと向かって。生徒と教師で有りながら普通の生徒と教師ではない自分達。それは二人にしか分からないがそれが特別感を増させる。注文した品を持ち共に席へと腰を下ろしては向かい合いながら談笑を楽しみ一緒に食事をして──)




…っ…俺、何もしてない、です…。

(彼とは学校でしか会えないため土日や祝日の日はバイトが無ければ専ら一人で出歩いていることが多くて。今日も散歩がてらもしかしたら彼とどこかでバッタリ会えるかもしれないと期待を胸に秘めながら街を散策していて。しかしただ自分は近隣の警察官から目をつけられている。忘れてはいないため巡回コースには立ち入らない所を歩いていたのだが運悪くたまたま警察官と遭遇。彼と女性が近くを歩いていることは気づけなく一方的に不審者扱いされ一人の警察官に腕を掴まれていて。自分が男だからか不審者レッテルを貼っている人物だからか容赦なく腕を掴まれ痛みに表情を歪ませながらもお決まりの近くの交番へと連れて行かれそうになるのを懸命に阻止しようとしていて )
 


  • No.303 by 宮本 仁  2020-07-19 12:48:19 


( 相手に起きていることは知らずに妹と共に歩いていたが周囲の人間が後ろを指差して騒いでいるのに気付いて後ろを振り返り。其処で相手が警察に連れていかれそうになっているのが目に止まれば、妹の腕を解いて足早にそちらに向かうと相手の手を掴む警察の手を掴んで離させて。何故こんなことになったのか冷静に警察と話せばただの偏見。一般市民の未成年を無理矢理連れて行く等何を考えているのだろうかと思いながらも相手は自分の生徒で不届きを起こすことはありえないとはっきり告げてはそもそも任意同行を無理矢理強行するのは違反、それを指摘しつつ警察にはその場から退場して貰い。「斎藤、大丈夫か?」細い腕をあの警察官は強く掴んでいたように見えたためその腕を労って撫でてやりながら顔を覗き込み。すると遅れて妹が後ろからやってきて『どうしたの?大丈夫?…知り合い?』と自分の背中越しに自分に問い掛けてきて、後で説明すると声に出さずに片手で制しつつ再び相手に向き直って )

  • No.304 by 斎藤 司  2020-07-23 13:20:55 




……っ…先…、

( いつものように無理矢理振り払って逃げないとと思っていれば偶然にも彼が…会いたかった彼が助けてくれて。自分の腕を擦りながら心配してくれる彼に微笑んで礼を紡ごうとしたが背後から来た何やら親しげな女性に目を見開いて。この人…誰…先生と雰囲気が似てる気がするけど…。もやもやとした感情を抱いては「…大丈、夫…です…あの…俺…お邪魔…です、よね…?すみません…助けて下さって…ありがとう…ございます…」今は彼と自分の関係はあくまで教師と生徒。プライベートで彼が何をしようと彼の自由。それでもヤキモチを妬いてしまい切なげに笑えばやんわり彼の手を解いて頭を下げてスッと脇をすり抜けて ) 



  • No.305 by 宮本 仁  2020-07-23 14:04:13 


斎藤、言い逃げは失礼だろ。返事はちゃんと聞くって前にも言わなかったか?それより、やっぱり体調悪いんじゃないのか?( 言いたいことを言って去っていこうとする相手の腕を軽く掴んで引き止めると以前も言った注意を軽くして。それよりも気になったのは相手の歯切れの悪さで先程の警察との一件で動揺していたとしても喉につっかえるような喋り方が気になって。風邪でも引いているのではと見当違いなことを思っては心配そうに問い掛けて )

  • No.306 by 斎藤 司  2020-07-27 09:53:06 




…っ……ごめんなさい…俺…体調は…悪くないです…。

( 腕を掴まれ彼からの言葉に表情を更に曇らせ謝罪して体調は大丈夫だと口にしては俯いて。『…もう…我慢できない…お兄ちゃん鈍すぎ!この子お兄ちゃん大好きなんじゃないの?それで私が横にいたからヤキモチ焼いちゃってるのよ。…って…ダメよ…ふぐっ…にやけちゃう…よもやお兄ちゃんにBL的展開が…!って良く見たらイケメン!詳しく言うならばカワカッコイイ子じゃない!』そんな自分の気持ちを代弁してくれたのは先程彼に待っていろっ促されていた女性。彼に詰め寄りながらそう捲し立てている。と思えばニマニマする口元を隠して身悶えている忙しない動きにぽかんとして。…ん?お兄ちゃん…?そう聞こえ一つの考えが頭に浮かんだがそれを遮るように女性の意識は此方側に向かいイケメンと瞳を輝かせている。「……?イケメン…イケてるメンズ…の略称…後ろ…誰もいないですよ…?」女性の視線の先は自分の後ろ…顔だけ振り返るも誰もおらずきょとんとして首を傾げては『…しかも天然不思議ちゃん系!?やだ、可愛い!君よ、君がイケメンくんっ。ね、お名前何て言うの?』彼に掴まれている手は彼女により引き離され、代わりにぎゅっと包み込まれてずい、と接近されれば「……あ、あの…近い…です…えと…斎藤 司…で…」『司くん!名前もなんか、っぽいわね!じゃああだ名はつー君にしましょうっ。ね?良いでしょ?』グイグイ来る女性に慣れてはおらず頬を少し赤くしながらもたじろぎ、近づかれれば僅かに後退しつつも自分に好意的な反応は普段が普段なだけに嬉しくて飛び出したあだ名にこくこく頷いて )



  • No.307 by 宮本 仁  2020-07-27 10:27:24 


普段お兄ちゃんなんて呼ばないだろ…( 相手に馴れ馴れしくする妹に溜息を吐いては妹は空気を察したのか『あ、こっちにいる友だちから遊ぼうってLINE来たから私は行くね。今日の夜もその友達の家に泊まるから』と去っていき。嵐が過ぎ去ったような気疲れにまた小さく溜息を吐くと相手に向き合おって「悪い、いつもは初めてのやつにはあんなに馴れ馴れしくないんだ。…どうしたんだろうな。」兄の自分には溌剌として我侭だが意外と人見知りで礼儀はあり初めての人にあそこまで迫ることはないのに。少しいつもと違った様子だったし大丈夫だろうかと妹が去ったほうを振り返って心配しつつも相手と2人きりにしてくれた気遣いには感謝して。「斎藤は買い物か?」相手に視線を戻すと何をしに街に来ていたのだろうと尋ねて )

  • No.308 by 斎藤 司  2020-07-31 17:49:57 



…腐の属性の女性でしたか…。いえ、好きなものを見るとテンションが上がる…ということなのでしょう…多分。

( 去っていく彼の妹さんの背中を見送りつつ謝る彼に首を横に振り、一連の動きや言葉を思い返しては導き出した答えポツリ呟くも彼女は彼に隠しているかもしれないし下手に自分が話すわけにもいかないと思っては言葉を濁し。しかし彼はそんな妹さんを心配ながらも自分へと向き直ってくれ声をかけて貰え「…いえ、散歩です…先生に会えないかなと思って…先生は…買い物ですか…?」ふるふる首を横に振って自分は散歩だとしかもとことん素直に心の内側を吐露する。そして彼は買い物だろうかと今度は此方から問いかけて )




  • No.309 by 宮本 仁  2020-07-31 18:18:49 


ふ?…彼奴はお前が好きってことか。( 聞き慣れない言葉にやや首を傾けつつ先程の妹の言動を思い出してはえらく相手が気に入っている様子だったし、今の発言から相手にもその自覚があるようで。成程と思えば一人納得して続く相手の返答を聞いて少し驚いて目を瞬かせて「…俺に?いや、俺は唯の付添い。…の予定だったんだけど本人が居なくなったからな。その予定は潰れた。」相手の言葉が本当なら外へ連れ出してくれた妹には感謝しなければならない。そう思いながら此方も事実を述べて妹が去っていった方角を見遣り肩を竦めて。「でも斎藤、俺に会ってどうするつもりだったんだ?」相手に会えたことは嬉しい。願ってもないことに心は高揚するがあまり表情には出さずに身を屈めて相手に少し顔を近づけるとやや意地悪な問いをして僅かに口角を上げて )

  • No.310 by 斎藤 司  2020-08-05 16:09:07 


(/背後のみですみません。お伝えしたい事がありまして…。誠に勝手で申し訳ないのですが…此方のセイチャットのサイト様でなり茶を続けていくことが精神的に困難になり絡みを打ち切らせて頂きたく参りました…。誓ってあなた様やこのサイト様が理由ではありません。私事になりますがこの数週間どなたかは分かりませんが、嫌がらせ…と言いますか…書き込みが沢山ありまして…精神的に此方のサイトに足を運ぶのが辛くなってしまって…。あなた様とお話を紡げてとても楽しかったです…今まで本当にありがとうございました…。)



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