斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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いや俺が貰うのはおかしくないか…?フ、まあいいか。有難く半分頂くよ。それに見たことがないやつなら良かった。また今度手伝ってくれるときはまた新しいの探しておくな。( 今日の報酬として渡したトッ○は目の前で開封されて半分渡される。はじめ目を瞬かせて率直に思ったことが口から溢れるも深く考えることはやめにして。それにこのどこかズレた行動が心地よくおもい始めている自分がいて、フッと笑いを溢すと差し出されたトッ○を受け取って、また相手の喜ぶ顔が見たいがために自然と新しいのを探しておくと言っていて。「じゃぁ、俺はこのへんで。また学校でな。気をつけて帰れよ。」貰ったトッポを軽く振って、相手の家は目と鼻の先なのに気をつけてと言えば車の窓を閉じて相手が去っていく背中を暫く見つめたあと車を発進させて。その口元はわずかにあがっており )
( 数日後、相手に日を改めて手伝って貰ったことで化学準備室は無事に整理を終えることができたが、今はまた別の問題が浮上していて。それは生徒指導の教員から学校の備品を買ってくるよう頼まれたこと。別に頼まれたことが嫌なわけではない。ただ問題なのはまだ土地勘に慣れていないことと頼まれた備品の量の多さ。土地勘はこの地に慣れるためには有難いことだが、頼まれた備品の量がとても一人で運べる量ではない。生徒指導の教員曰く『生徒に頼みなさい』とのことだったが生徒に面倒ごとは押し付けたくないし、一番に相手の姿が浮かんだが以前手伝って貰ったばかりのこともあり頼みづらくて。そして今自分は高校の裏庭、唯一の喫煙スペースである場所に来て壁に凭れて煙草を吸いながらこの問題をどうするか考えていて )
…ありがとうございました…。
(貰ったトッ○をきゅっと大切に大事に胸に抱いて上機嫌に彼に深々と頭を下げては去っていく車が見えなくなるまで見送って。先生はやっぱり優しくて素敵な人だと思いつつ、また学校で彼に会えるのが楽しみで仕方なくアパートへと駆けていって──)
珍しい蝶々…綺麗です…素敵です…。
( 特にやることもなくフラフラと校舎内をさ迷っていれば珍しい蝶々を見つけては携帯を構えてパシャパシャ撮っていれば、その蝶々の後についていくような形で裏庭へとその姿を追っていけば完全に視線は蝶々へロックオン。周りが見えなくなっていては足元にある空き缶やらのゴミに足を取られて盛大に前方へと転んでしまって。彼のいる喫煙スペースへと転んでは「…いたたたた…あ、宮本先生…」痛みに表情を歪めたものの軽い擦り傷と打ち身程度なためゆっくり立ち上がりながらパンパンと制服についた汚れを落としては彼の姿を発見してぱああと表情を明るくさせては近づいて )
斎藤…!?( どうしたものかと悩んでおればズサーッと近くで音がしてビクッと肩を揺らして煙草を口元から離して。聞き覚えのある声が聞こえてそちらを見遣れば、今しがた思い浮かべていた生徒が転んで立ち上がるところで。驚いて少しだけ声上げると近づいてくる相手を心配そうに見て。それにしても転んだと言うのに自分を見る目は明るくて少し鼓動高鳴るの感じつつ生徒の前では煙草を吸えないため手持ちの携帯灰皿で煙草の火を消して仕舞い。「…派手に転んだみたいだが大丈夫か?」携帯灰皿を内ポケットにいれると改めて相手を見遣り、髪についた葉っぱや砂を軽く払うようにして撫でて顔を覗いて )
はい…大丈夫です…ありがとうございます…。すみません…先生…煙草…俺のせいで…。
(転んだところをバッチリ彼に見られてしまい少し気恥ずかしそうに頬を染めていたが心配そうに見られて声をかけられるとこくりと頷いて“大丈夫”だと答えて。髪についた葉っぱや砂を取ってくれる優しい彼の手に何故かドキドキと鼓動が速まる感覚を覚えつつもきちんと礼を告げる。しかし彼が煙草をポケットへ仕舞うのを見ていたため自分が来たから吸えなくなったのは理解出来ては眉を下げて謝って。ここは喫煙スペースで煙草を吸う人が来る場所で。彼はここに煙草を吸いに訪れたのにそれを自分が邪魔をしてしまっている現状に「えと…俺…お邪魔しました…」早く離れなければと意識が働いたのかぺこりと頭を下げくるりと方向転換し彼に背を向けてその場から立ち去ろうと一歩踏み出して)
なら良いんだが…。…いや良いんだよ。殆ど吸い終わってたしな。…ってオイ。( 大丈夫だと言う相手の表情にまた少しドキリとするのを気のせいだと思いつつ、結構派手に転んでいたので心配は拭えずに。でもあまり小さな傷で騒ぎ立てても良くないかと相手から手を離して頷いて。煙草のことを気にして謝る相手には殆ど吸い終わりだったし、そもそも喫煙スペースが設けられているとはいえ未成年者のいる高校で喫煙をする自分が悪いのだから相手が謝ることはないのだと首を横に振って。しかし方向転換をしてこの場から離れようとする相手に気付けば、咄嗟に体が動いてその腕を掴んで引き止めていて。「…あ、悪い…。煙が嫌とかだったら行ってくれていいんだが、お前が邪魔とかそういうのは全然ないから。」自分ででも自分の行動に驚いてしまいながら掴んだ手をパッと離して謝ると、後ろ髪を掻きながら邪魔ではないことを伝えて。でも何故こんなにも必死になるのか。相手が別の生徒でも同じことをしただろうかと思いながら、何となく気まずく思えば「…斎藤、このあと時間あるか?」と思わず口に出ていて)
…俺…邪魔じゃないですか…?…煙、気にしないです……宮本先生…何か困ってます…?俺は暇です…何かお手伝い…出来ますか…?
(一歩前へ踏み出した瞬間にガシッと腕を掴まれる感覚に後ろに振り返り、彼が自分の腕を掴んでいるのが分かればドキッと胸が高鳴って。再び彼に向き直ると手は離れて行くも“邪魔じゃない”と彼から言って貰えればホッとしたように聞き直して。煙を気にするなら…と口にする様子にふるふる首を横に振って“気にしない”と告げては彼の雰囲気から何か困り事があるのではないかと思っていれば“時間はあるか”との問いかけ。それに行って良いと言いつつも此方の予定を聞いたりとやはり何か困ってるんだと勘づけばこてんと首傾けて自分から聞きながらもこくんとしっかり頷いて特に予定もなく暇だから何かお手伝い出来るだろうかと尋ねてみて。彼が困っていて自分が出来ることならしたい。そんな思いがまた湧いてきて)
邪魔じゃないよ。…あーいや……( 安堵の表情を浮かべて聞き直してくる相手に此方もやや声優しくて言い直し。煙を気にしないと言ってくれる相手が続ける言葉は、此方の事情を何かしら察するもので、そんなに表情に出ていただろうかと頭を掻いて。有難い申し出ではあるもののやはり以前手伝って貰ったあげく、怪我をさせたり制服を汚してしまったたりと迷惑をかけたこともあり頼みづらく暫し言い淀んで。可愛らしく首を傾げる相手を見れば本当に嫌じゃないのだろうかと思うも、僅かに湧く我欲を言えば他の生徒ではなく相手に手伝って貰いたい気持ちがあって。暫くの間、悩むと小さく息を吐いて「…実は学校の備品の買い出しを頼まれたんだが、量が多くてな。手伝ってくれる生徒を探してたんだ。…斎藤が良ければ手伝ってくれないか?」こう言えばきっと相手は手伝ってくれるだろうから余計に頼みづらく部分があり、頭を掻いていた手を下ろして少し眉を下げては相手を見遣り )
…嬉しいです…そう言って貰えて。…宮本先生は…この間の事…気にしてくれてるんですか?俺は大丈夫です…。制服も何事もなかったですし、俺自身も何もなかったです…。…先生が困ってるなら俺はお手伝いしたいです。備品の買い出し、お付き合いさせて下さい。…俺、頑張ります…。
(再び“邪魔じゃない”と答えてくれた彼にニッコリと柔らかく微笑んで嬉しいと伝えて。彼がどこか自分に頼み事をしたいのにそれを躊躇っている気配をアリアリと感じてはもしかしてこの間の制服や自分が塩酸を被ったことを気にしてくれているのかもしれないと推測出来て。自分も制服も大丈夫だったことを改めて伝えて、彼が困っていることがあるなら聞きたいと思っていたこともありその理由を教えて貰えればこくりと迷いなく頷いて。自分は頑張ると口にしては“買い出しにお付き合いさせて下さい”と彼に此方からお願いしてみて。購入する備品の数がどのくらいあるのか分からないが彼が頼んでくるくらいだから一人では難しい量なのだと察しては自分で良ければお手伝いさせて下さいとお願いしてみて)
そうか…まあそうなんだけどな…。( 嬉しいと微笑む相手の表情に不覚にもドキリとしつつ、そのあとに続く言葉で自分の気がかりを察してくれたのだと分かれば少々気恥ずかしい気持ちになって。相手や制服の無事は、後日化学準備室の整理を手伝って貰った時に分かっていたはずでそれでも改めて聞くと安心するものがあり。逆に買い出しの手伝いをお願いされれば気を遣わせただろうかと思うも嬉しい気持ちもあって。「…じゃあお願いするかな。このあと行こうと思うんだが、鞄は持ってるか?…それにしてもなんで裏庭に居たんだ?」少しの間迷ったあと、手伝いを頼むことにしては少しだけ微笑み。時刻はすでに放課後なので行くならこのあと行こうと思ったことを告げては相手が鞄を持っているか、もしかしたら近くに置いてあるかもしれないので一応確認して。そして普段生徒が裏庭に来ることは滅多にないため、蝶を追いかけてたのは気付かなかったため不思議そうに問いかけて )
あれ…鞄がない…あっちに…置いたままかな…あの蝶々…珍しい蝶々がいたんです…これ…は、ぼやけてます…あ…これです…!あまり見たことがない蝶々を追いかけて写真撮ってて…そしたら転んでました…。
( 彼が嬉しそうなのを見ると自分も嬉しくてニコニコ微笑んでいるもここにいる理由と鞄は?と聞かれればハッとしてキョロキョロ辺りを探すも徐々に彼と会う前の記憶が思い起こされれば向こうに置いているような気もしてきてこてんと首を傾げながらも“置いたままかな”とポツリと漏らしてはここに来た理由を話す。すると先ほどの興奮と喜びも蘇ってきたようで自分の携帯を取り出して画像フォルダの中の自分で撮った写真を彼に見せるも手振れでぼやけていてしゅんとする。でもまともな写真を見つけてはこれだと興奮したように彼にくっついて画面を見せて。写真の蝶々を追いかけて気づけばここに来て転んだのだと説明して )
向こうって…学校の中とはいえ盗難もあるんだから気をつけろよ。貴重品も入ってるんだろ?いや、俺が引き止めたのがいけなかったな。( 曖昧ではあるがどうやら鞄は教室ではない別の場所にあるようで、少し眉を潜めて注意をするもそもそも自分が相手を此処に引き止めているのがいけないことに気付けばすぐに謝り。「…どれどれ、…ああこれは多分オナガアゲハだな。でもこの時期にこの蝶が此処にいるなんて本当に珍しいな。綺麗で変わり者で斎藤みたいだ。……荷物取りに行くか。」目を輝かせたりしゅんとしたりと表情豊かな相手を微笑ましげに見ておれば、スマホを手にくっついてきた相手にドクンと心臓が跳ねて。今のは何だと内心戸惑いながら見せられたスマホを覗けば確かにそこには綺麗な蝶が映っていて。普通この寒い時期に成虫の蝶がいることはない。普通の枠にハマらなくてマイペースで、それでも綺麗な輝きを失わない。まるで相手みたいだなと思えば、一応理科系の教師なので写真を見て蝶の名前を教えてやりながら、無意識のうちに心の中の声を漏らして微笑んでいて。口にしてから自分の失態に気付けば、すっといつもの表情に戻して相手から離れて何事もなかったかのように相手の鞄があるだろう方向を指差して )
いえ…俺が悪いんです。ふと鞄を置いたら…蝶々が飛んでて…写真を撮ろうと追いかけるのに夢中になってしまったから…気を付けます…。
( 彼が鞄を置きっぱなしは窃盗もあるから気を付けろと心配をしてくれるも、呼び止めたからかと気にしてしまっていることにふるふる首を横に振って。自分の不注意が元なため自分が悪いんだと眉を下げて“気を付けます”と口にして。「オナガアゲハ…って言うんですか…教えて下さってありがとうございます…。…俺…みたい…?こんな綺麗な蝶々が…恐縮です…変わり者は…よく言われます…」自分みたいだと携帯の画面のオナガアゲハを見ながら告げた彼にきょとんとするもこんなに綺麗な蝶々が自分だなんて嬉しいけど烏滸がましくも感じるがやはり彼から言われれば嬉しさが勝り“恐縮です”と照れ笑って。変わり者の言葉にはよく言われますと返しつつ彼の笑顔にドキドキ鼓動が速まる変化が起きればまた謎の不整脈かと胸元を撫でて。自分の荷物を取りに行こうと声をかけて貰えればこくんと頷いて「はい、あっちだと思います…あ、ゴミ…拾わないと…」先程自分が転んだ原因のゴミを集めてゴミ箱へ捨てては手をパンパン叩いて“お待たせしました…行きましょう…”と彼に告げ、先に歩けば程なくして自分の鞄が置かれたままの状態でそこにあって。パタパタ駆け寄り「ありました…中…は無事です。お財布も鍵も…全部あります。…宮本先生も鞄取ってきますか…?俺…どこかで待ってた方が良いですか…?」中を確認してなにもなくなってはいなくてホッと息を吐いてはチャックを閉めて肩にかけるとくるりと彼に振り返り問いかけて )
いや、まぁそうだな。でも鞄置いて来ただけの価値がこの写真にはあると思う。よく撮れてるよ。( 気をつけると謝る相手にやはり相手は悪くないと首を横に振ろうとするも堂々巡りになる気がしてやめておき、再び写真を覗いては蝶を追いかけるのに夢中になるなんて純粋な少年のようで可愛らしいなと思いながらよく撮れてると頷いて。「あー変わり者って変な意味じゃないからな。それに変わり者は天才と紙一重とも言うしな。」照れ笑いを浮かべる相手を見ればその表情にまた胸が痺れる感覚を覚えつつ、念の為変わりものと言ったのは悪い意味ではないことを伝えて。そして鞄を取りにいくときにゴミをちゃんと拾って捨てる相手を見れば胸中感心しながら相手の後についていき。鞄の中は無事だったようで安堵しつつ自分の鞄について問われれば小さく首を横に振って「いや、俺の鞄はもう車の中に置いてある。帰り際は吸いたくなること多くてこの時間はよく一服させて貰ってるだ。…まあ体に悪いのは分かってるんだけどな。…斎藤は吸ったら駄目だぞ。」昼休みに吸うこともあるが、普通の休み時間中には中々吸えない。煙草は吸うほうなので放課後の時間になると体が煙を欲してしまい最近はさっきまでいた喫煙スペースをよく使わせて貰っていて。中毒者の自覚はあるため苦笑気味に肩を竦めれば、せめて反面教師になれたらと吸わないよう忠告しておけば相手の頭をポンポンして相手を連れ立ち自分の車に向かって。車まで来ると以前は相手に扉を開けさせたが力加減を手間取っていたのを思い出せば、今度は自分が後部座席の扉を開けてやって乗車するよう顎で差し促して )
…嬉しいです…ありがとうございます…。…?そうなんですか…?その言葉は知っていますが…俺に当て嵌まるでしょうか…でも…ありがとうございます…。
(彼からよく撮れていると褒められると嬉しそうに目を細めてお礼を口にする。何だか彼からの褒めて貰えるとすごく嬉しい気がする…なんてほこほこ幸せオーラが全開に。そんな彼が自分を変わり者と言ったことを訂正する様子にはこてんと首を傾げる。よく言われることなのであまり気にしてはなかったが彼の口から出た“変わり者”と言う言葉は同じ言葉なのに他の人から聞くものと違って聞こえて。他の人からだとシクシク胸の奥が疼くような感じがするけど彼からはそんなことを感じなかった。攻撃的な言葉じゃないこともあるし彼の言葉は優しさを含んでいるから。“天才は…”と彼が付け加えてくれた言葉もやっぱり優しくて自分が天才だなんて言って貰えているような気になれば烏滸がましいなと思う気持ちがあるも嬉しくて“ありがとうございます”とはにかんで。「そうなんですね……煙草…先生の体…心配ですけど…でも先生の息抜きのようなもの…ですもんね…息抜き…して下さい…心配…ですけど…」彼の鞄が車の中にあるなら取りに行くことはしなくて大丈夫だなと思いつつ彼は愛煙家であることを知って。体に悪いとは分かっているが煙草を止めらないのだと苦笑いを浮かべる様子に此方も眉を下げて微笑みながら喫煙を咎めるようなことはせずに。自分のような子供に言われるのは特に煩わしく感じるかもしれない…そう思う気持ちと彼の体を心配する感情とが混ざり合いながらも“心配ですけど…息抜きして下さい”と告げ。そんな彼から自分は吸うなよと言われればこくんと頷いて。ポンポン頭を撫でて貰えてそこを自分でそっと触れてから小さく笑み浮かべながら彼の後を付いていき彼の車に到着して。これから彼と彼の車に乗り備品の買い出しに行く。ドアを開けて…今度は力加減を気を付けないと…そんな風に思っていたのだがそんな内情を察してくれたのか後部座席のドアを開けてくれた彼に「…あ…すみません…ありがとうございます…」きゅんと胸が高鳴ると同時に申し訳ない気持ちにもなって。謝りつつもお礼もちゃんと口にしてそのまま後部座席に乗り込んできちんとシートベルトをカチッと鳴るまで差し込んで)
少なくとも俺は当て嵌まると思ってる。( 相手を纏う雰囲気が気のせいか温かくなった気がすれば、此方も不思議と温かな気持ちになって首を傾げて謙遜する相手に自分はそう思っていると改めて言い直して。「…嗚呼、まあ程々にするよ。人前では極力吸わないようにしてるから誰かがずっと傍にいれば吸わなくなるかもな。なんてな。」喫煙のことを咎めずに心配してくれる相手に悪い気なんて怒るはずもなく、こうして自分を心配してくれる人がずっと傍にいれば自分も吸う必要はなくなるかもしれないと思い、そう口にするも此れでは自分が誰かに傍にいて欲しいことをアピールしてるみたいではないかとすぐに肩を竦めて茶化して。それから相手と車へ移動して相手が車に乗り込む際に謝るのに首を横に振ってはシートベルトをしたのを確認してからドアを閉じて自分も運転席に乗り込みシートベルトをして。「斎藤、謝る必要ないからな。俺が勝手にしたことだ。…と、ホームセンターは…」バッグミラーに映る相手に向かって先の謝罪について述べたあと、これから行くホームセンターをカーナビに入力して。「…斎藤はホームセンター行ったことあるか?この街では一番大きいらしいんだが。」とエンジンをかけて車を発進させながら問いかけて )
…ありがとうございます…ん…じゃあ俺が喫煙所に来たら先生の体も良くなるし…俺も先生に会えるし…一石二鳥ですか…?なんて…。
( 俺は当て嵌まっていると思っている…そんなことを彼に言って貰えては擽ったく照れてしまう。お礼を口にしつつ彼の続けられた言葉にこてんと首傾げながら聞いてみるも彼に習って茶化すわけではないが冗談っぽく“一石二鳥”と言ってはにかんでみせて。自分も彼も車に乗り込むも運転席に座る彼が此方が謝ることは何もないと言ってくれて勝手にしたことなんてそんな風に思ったりしなくて。「宮本先生は…ジェントルマンです…」ぽつりと嬉しそうに答えて。これから行くのは一番大きなホームセンターらしく行ったことあるか?と問われればこくんと頷いて「はい…色々なものがあって楽しいところです…でもお巡りさんがよく巡回してる場所でもあります…私服でうろうろしてたら…職質に遭います…拒否権発動してもついてきます…職質は任意なのに…失礼なお巡りさんです…」ホームセンターは色々なものがあって楽しくて実は好き。でも巡回区域なのかよくお巡りさんが巡回していて私服の際は必ずと言って良いほどよく言えば声をかけられる悪く言えば職質に遭う場所だと珍しくぷんすか少々頬を膨らませて。不思議な行動を取るが故に実はお巡りさんに目をつけられてしまっているのだが本人はそこまで知らずに。ただ自分を怪しいと決めつけて対応してくるお巡りさんは苦手で。だからか途中でお巡りさんを撒くのもお手のものだったりしていて )
それは…斎藤にとって俺に会えるのが本当に得ならな。( 一石二鳥と聞いて軽く目を瞬かせると暫く考えたのちに相手を見遣り上記を答えて。そして少なくとも自分は相手に会えたら嬉しいと思うので相手の返答によっては一石三鳥になるかもしれないと胸中考えて。車に乗り込んでポツリと聞こえてた一言には「そんな大したことはしてないだろ。」と謙遜しつつ続く返答に耳を傾けて。「へえ、警備員じゃなく警察官がいるのか?…まぁ向こうも仕事とはいえ確かに職質は気分良いものじゃないよな。でもお前も悪いことたわけじゃないなら堂々と構えてればいいんだよ。…ちなみに斎藤はどんな私服を普段着るんだ?」バッグミラー越しに頬を膨らませる相手の姿が見えれば、これは一回や二回の話では無さそうだと思いつつ相手には少し悪いが可愛らしく思えて微かに目元を緩め。そして私服というワードが気に掛かれば着ている私服も原因なのだろうかと憶測して、どんな私服を着ているのか問いかけ )
宮本先生と話すの楽しいです…だから会えたら嬉しいから…俺は得です…。先生も楽しいと…嬉しいですけど…。
( 自分と会うのが本当に得ならと言われ、仁辺もなく微笑んで返答する。実際、彼と話すのは楽しいし彼の姿を見つけるとその姿を視界へ入れると自分の心は喜びで弾むのだ。嬉しくてトクントクンと普段より僅かに速まる鼓動、ぱあぁと心に幸せな気持ちが広がる。彼も自分と会うことで少しでもほんのちょっとでもそんな気持ちになってくれたのなら嬉しいなと思って。自分が職質をよく受けると聞いても彼は堂々としていていいと言ってくれてこくんと頷く。「はい、頗る堂々としています。やましいことないですから。……私服はお母さんが選んでくれたものを着ています…。えっと…チェックとか…ベストや長いカーディガンとか…セーターとか…ブレッピーな服が似合うのよって…俺には意味がちょっとわからないんですが…」ファッションに興味はなく拘りもないため彼に私服を尋ねられ母親が選んでくれて送ってくれた服を適当に着ているのだと伝えて。母親に言われた台詞をそのまま彼に言ってみるもやはりその意味をよく理解しておらずに )
そうか…俺もお前と話してるのは楽しいよ。…ブレッピーか。斎藤は何を着ても似合いそうだが母親が言うならそうなんだろうな。…多分かわいいってことだよ。( 迷いなく楽しいと言われれば素直に嬉しいと感じるも、相手はいち生徒。たとえ他の生徒より特別視していたとしてもあまりそれを表に出してはいけない。それでも相手いて楽しい気持ちに嘘は吐きたくないため簡素だが一緒に居て楽しい事を伝えて。次ぐ返答に興味深げに耳を傾けては、自分もファッションには疎いのであまりピンとは来ないが、ブレッピーと聞くと清潔さの中に子供っぽさを残すイメージがあるため、きっと我が子としてずっとかわいがりたい想いがあるのではと思い、相手をちらりと見て述べ。「…よし着いた。カートが必要になるから先にカート用意して…まずは文具類からだな。あとは掃除用具に…あーこれが一番重たいんだよ。何に使うのか分からないけど…。」ホームセンターに到着して駐車してはシートベルトを外して頼まれた備品の書かれたメモを取り出し、相手に買うものを伝えるのも兼ねて再度確認して。その中でも一番重たそうなのは鉄板15枚。何かの補強か授業で使うのかは分からないがこれがあったからこそ一人では困難で手伝いを探していたわけで。相手にメモを渡して先に車から降りると助手席側の扉を開いてやって )
…ありがとう…ございます……そう…なんですかね…?
( 彼のたった一言“俺もお前と話していて楽しい”その言葉が堪らなく嬉しくてふわりと口元が緩むのを止められずお礼も口にして。自分に何が似合うのかも分からないため何でも似合うと言われ、母親に可愛がられているのだと告げられるとそうなのかな?と不思議そうに首を傾げていたが車がホームセンターに到着したようで駐車場に停車するとこれから彼と買い出しなのだと意識は切り替わっていき。シートベルトを外す彼を見ては続くように自分もカチッと取り外す。これから買うものを読み上げてくれるのをちゃんと聞いていれば“これが一番重い”と溢したものが理解できたのはメモを彼から受け取ってからで。そこには鉄板15枚と書かれていてこれのことを言ったのだと思えば確かに重いなと納得し「ですね…頑張ります…」彼に頼って貰えているのならばそれに応えないとそう感じてはこくりと頷いて頑張りますと答えては開けてくれたドアから外へと出て「…先生…ありがとうございます…」何だか至れり尽くせりだなぁと再びお礼を伝えては買うものを頭に入れようとメモを改めてじっと見つめて )
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