斎藤 司 2019-10-30 11:40:32 |
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もし世の中の奴らがお前のお爺さんみたいだったら優しい世界が出来そうだな。益々会ってみたかったよお前のおじいさんに。でもさっきみたく突っ張ってるだけの奴らなら良いけどお前のおじいさんでも食事を振る舞うのをためらうくらい根っからの悪い奴もいるから気を付けろよ。( やはり相手の話の中に出てくる祖父の話を聞くと叶わないことだとは分かっていても会って話したくなってくる。祖父あっての相手なのだとしみじみ感じながら悪い奴らでもさっきみたいな甘ちゃんならまだしも、世の中にはとんだ外道もいるので気を付けろと相手の表情を可愛らしく思いつつ頭を軽く撫でて。「じゃあ早速食堂に行くか。斎藤は甘いものもすきだな。」相手の柔らかい表情に少し胸が騒ぐの感じてはやや視線を逸らして口許を抑えて。すぐに視線を戻しては食堂があるほうへ足を向けて )
ええ…そうですね…きっと…。…ふふ…俺も…その光景を見たかったです…。…はい…ちゃんと…気を付けます…。
( 彼の言葉に本当に祖父ばかりのような心根の人達しかいない世界なら差別や戦争はもしかしたらなくなるのかもしれないなと思えば静かに笑み浮かべて同意して。彼と祖父が話している…そんな光景を自分も見たかったと呟いては柔らかく口許を綻ばせて。悪い人は残念だが現実には存在する。彼の言葉に少々表情に暗い影が落ち伏せ目がちに俯きつつこくんと頷いて。再び彼の手が自分の髪に触れる。行くかと声をかけられ歩き出す彼について此方も足を踏み出してその後に続いてその隣に並んで「……甘いもの…好きですよ…美味しいものは…幸せな気持ちになります…」彼と一緒にいられる…言葉を交わせる…今のこの時間も自分にとっては幸せな時間だなと感じては憂いたような表情はすぐにぽわぽわとした雰囲気に変わっていて )
…はは、そうだな。…そう言えば快気祝いはいつにする?斎藤の都合に合わせるよ。( 表情を明るくさせる相手に同意して頷きつつ食堂へと足を進めては快気祝いの話を振り。自分としては今のところ仕事はどうとでも都合がつくので相手に合わせると告げたところで食堂に着きその扉を潜って。以前も相手と来たことがある食堂に来るのはかなり久しぶり。といより前回相手と来てから自分では来ていない。食堂内を見回してはプリンは食券売り場とは別のところにあるようで、売り場へ歩みを進めつつ相手を見て「プリンの他に飲み物はいるか?」と問いかけ内ポケットから財布を取り出して )
…ん…俺が決めて良いんですか…?ありがとうございます…では…明後日…とかは如何でしょうか…?…急…ですかね…?
( 彼からの快気祝いの言葉が出てくれば再び辺りに花を咲かせてお礼を口にして。少し考えるように自分の予定を頭の中に思い描いては明後日はどうかと問いかけつつ急すぎるかなと小首傾げて。食堂へと彼と共に向かえば以前も二人で訪れたがまた来ることが出来て嬉しいなと思いながら、あれから自分はプリンや珍しい物の噂を聞き付けたまに来ていて。プリンが売っている購買へ向かいつつも彼から飲み物はいるか?と聞いて貰えては「…先生は相変わらず…太っ腹です…助かります…」喉が渇いていたこともありその申し出に太っ腹だと伝えて。何にしようかなと思っていれば『あら、斎藤くんに宮本先生じゃないかい。これやっとくれ。二人で協力して箱の中身を当てられたら珍しい飲み物か珈琲一杯無料にしてあげるよ』と食堂のおばちゃんに呼び止められて。箱の中身はなんだろなとお手製感溢れる手書きの書き込みの前に側面の左右に穴の開いた段ボールがセットされていて。「…刺したり噛んだり…いじめないですか…?」興味を引かれ吸い寄せられるようにそちらへと移動しては段ボール箱をじっと見ておばちゃんに問いかける。『当たり前だよ!危険な物は入れてない。神様にだって誓えるよ』それもそうかと思いながらもちらりと彼を見やり「……先生…これやってみます…なんか…ドキドキします…」箱の中身はなんだろなをやると口にしてはドキドキすると口にはしつつもズボッと躊躇なく左右の穴から両手を差し入れて )
明後日だな。問題ない。予定、開けておくよ。( 急すぎるか気にする相手に首を横に振っては大丈夫だと頷き、早速手帳を取り出しては相手との予定を書き込んでパタンと閉じて少し微笑み。それから食堂に訪れては飲み物について太っ腹だという相手に小さく笑っては何を頼むのだろうと見守り。しかし相手が頼む前に食堂のおばさんが話し掛けてきては何やらイベントごとが始まって。こんなサービスもしているんだなぁと感心しつつ相手が早速箱の中に手を入れるのを見て、その躊躇いない様子が何だか可愛らしくも勇敢に見えて胸が温かくなるのを感じて。「どうだ?何が入っているか分かりそうか?」相手に話しかけながら協力して箱の中身を当てると言っていたが自分はどうすればいいのだろうと考え。それに珍しい飲み物も少し気になったりしていて、とりあえず相手の導き出す答えを待ち )
嬉しいです…ありがとうございます…明後日…とても楽しみです…。
( 彼の返答は問題ないとのことで、予定を開けておくと告げられては何だかドキドキしてしまいながらも至極嬉しそうに微笑んで。そんな自分も今は目で見えない箱の中の物が何か考えている。しかし自分一人では決定打に欠けるため一旦段ボールの穴から両手を抜いては「…先生も触ってみてくれませんか…?…多分…おでんの具とかに入ってそうな気はします…」一人で当てなければならないとは言われていない。ちらりと彼を見やり無理強いするつもりはないが段ボールに手を入れてみて欲しいとお願いしつつ自分の触った感想も伝えて)
え…食べ物が入ってるのか?__分かった。これ持っててくれるか?( 相手の様子を窺っていると自分にも触って欲しいと言われて。勿論それは良いのだが続く相手の予想を聞いて少し瞠目して。食堂だから食べ物もあり得ることだが、まさか本当にいれるとは。とはいえまだ自分では確かめていないので分かったと頷くとスーツのジャケットを脱いで相手に持つよう頼んで任せては段ボールの穴に両手を入れて。「……これは、嗚呼…多分斎藤の予想で当たってると思うよ。」手に当たった親しみのある感触。段ボールの穴から手を引き抜くと相手の予想で当たっているだろうと頷いて )
…はい…。
( 彼から渡されたのは今彼が着ていたジャケット。宝物のようにそっと受けとると皺にならないように大切に持って。彼が段ボール箱に手を入れて中に入っている何かに触れている。その様子を眺めて待っていて。彼が段ボール箱から手を引き抜き自分の思っているもので合っていると言ってくれれば「…!…やっぱり…そうですか…ありがとうございます…はい…先生のジャケットです…」びこっとアホ毛が立ち上がる。そして自分と同じ答えになったことが純粋に嬉しくて目を細め口角を少し上げてふんわり微笑んでお礼を述べてから預かっていたジャケットを普通に返せば良いものを自然な動作で広げては「お手をどうぞ…?あ…厳密に言うなら腕を…どうぞ…?」自分が彼にジャケット着させようとするかの如く袖を通して下さいと言わんばかりにどうぞと声をかけるも言い間違いに自身で気づいて言い直して )
嗚呼…助かったよ。…こうしてると斎藤が奥さんみたいだな。( 箱の中身の予想が互いに同じだったことに喜ぶ様子を見ればただのイベント事だが、こうして純粋に喜べる心がまぶしくて胸が温かくなる感覚を覚えて目を細めて。ジャケットは普通に返されずに広げられるのを見れば小さく目を瞬かせて、周囲の視線は気になったが相手の気遣いは嬉しくて言い直す相手に微かに笑いを零し。そのあとは躊躇いなく相手に背を向けてジャケットの袖に腕を通すと冗談混じりに上記を述べて。「有難う、斎藤のおかげで楽に着られた。」そう微笑みを向けたところで先程の食堂のおばさんに箱の中身の答えを聞かれ。相手と視線を合わせた後自分が答えを言えば正解だったようで、飲み物はどちらにするか聞かれ。「良かったな。…珈琲と珍しい飲み物、どっちにする?」珍しい飲み物が何なのか食堂のおばさんに聞いたが『飲んでからのお楽しみだ』と言われて答えは教えてくれずに、とりあえずどちらが良いか相手に尋ねて )
……先生の…奥さん……、
( 彼の言葉にぽつりと呟く。もちろん冗談なのはこんな自分でも理解している。でもたとえ冗談であっても嬉しくてドキドキと鼓動は速まりつつ頬を僅かに赤くしては彼は広げたジャケットを戸惑うことなく着てくれて。お礼まで言われてしまえばきゅっとときめいてしまい。「…いえ…喜んで貰えて…よかったです…あ、正解ですか…はい…嬉しいです…。…ここはもちろん…珍しい飲み物が良いです…。隠されると…知りたくなります…あ…ありがとうございます…これがその飲み物…」自分が選択した飲み物をおばちゃんが渡してくれて。『健康には良いから残すんじゃないよ』と笑顔で言われてしまえばこくんと頷いてコップを受け取って。中身はブルーベリーのような鮮やかな紫色。見た感じは色から言えばブルーベリーか巨峰などが連想されるが…。コップに顔を近づけ、すんすん香りを嗅いでみるとフルーツの香りもするが酸っぱい匂いもしていて。「…あ…プリン…」この飲み物の元になった食材を考えるもハッと思い出した大好きなプリンの存在。プリンが売っている売り場まで彼と二人で向かえば容器に入った美味しそうなプリンを見ては表情を緩めて )
…あー…変なこと言ったよな。ってもしかして嬉しかったのか?( ポツリと聞こえてきた声に冗談でも流石に言い過ぎたかと後ろ髪を掻くも、相手の反応を見るとどうやら悪くは捉えていないようで。頬を赤らめる様子にもしかしてと問いかけつつ、珍しい飲み物を受け取る相手を見遣って。そのグレープジュースのような色合いに健康的なら紫キャベツやら諸々の野菜の類も入っているかもしれないなどと考えて居れば、プリンと聞こえてきて。忘れていた訳ではないがそう言えばまだ買ってなかったなと思えばプリンの売り場まで来て。プリンの入った容器を眺める相手は年相応でその幼げな様子が可愛らしく思え「…折角だから俺も食べようかな。お前のお気に入りなんだろ?だったら食べてみたい。」そう言うとプリンを二つ購入して、プラスチックの小さなスプーンもつけて貰うと食堂の空いている席へ移動して。「ほら、斎藤の分。…それにしても綺麗な色ではあるけど何が入ってるんだろうな。」椅子に座ると1つのプリンをトンと相手の前に置いて、改めて相手の持っている珍しい飲み物に視線を向けて )
………先生の…奥さんなんて…烏滸がましくないですか…?もちろん…嬉しい…ですけど…。
( 彼に問われると気恥ずかしさのままに自分が彼の奥さんだなんて烏滸がましくはないかと問う。しかしやっぱり嬉しく感じてしまっては素直に口にして。プリンと思わず声が出てしまった自分をからかうでもなく自分が気に入っているなら食べてみたいと彼は言ってくれて「…はい…先生も気に入ってくれると思いたいです…」此方も赤裸々にそう告げては席へと移動して二人腰を下ろす。プリンを置いてくれる彼に礼を紡ぎ、自分の前にある紫色したコップに視線を注がれれば「……ええ…飲んでみます…いただきます…」手を合わせて先にコップを手に取れば口へと運びごくりと一口飲んでみて「………そこはかとなく甘くて…そこはかとなく苦くて…酸っぱい…?」一気に広がる様々な味を逐一口に出していき。美味しいか美味しくないかと言えば………。先程のおばちゃんの言葉を思い出す。『健康には良いから』…そう、確かに言っていた。「…プリンも…いただきます…」これを彼に勧めるのは些か気が引ける。一旦味を変えようと彼が買ってくれた目的のプリンへ手を伸ばし。蓋を開けてスプーンで掬いぷるぷるしているプリンを口へと入れて。柔らかくて甘くて美味しいプリンに表情を緩めて )
へぇ…なんか恋の味みたいだな…。…美味しくなかったか?( 烏滸がましいという相手には「そんなことないよ。」と否定しておいて、席に座って紫色のジュースを飲み始める相手を見て。その口から漏れる感想を注意深く聞いては口に出すつもりはなかったのだが無意識のうちに思ったことがそのまま口から零れ。自分の発言に少し恥ずかしくなって口許を抑えつつ相手の表情を見ればそれはあまり芳しくないもので。好みではなかったのだろうかと問いかけつつプリンを食べる相手の柔らかい表情にきゅんとなる。素直で分かりやすい表情の変化に癒されながら自分のプリンを手にして「じゃ俺も頂くよ。」と一言述べるとスプーンで一口掬って口へ運んで無言で咀嚼しては飲み込んで )
ん…嫌いな味ではない気はします…慣れたら癖になる…かも…。…先生…どうですか…?
( そんなことはない。彼からの一言で自分の心はあっという間に満たされて。によによ表情を緩めつつ最初は好きではない味かと思ったが途端にその考えが反転してはまた一口飲み、嫌いな味ではないと告げつつ照れているように見える彼が可愛いと思いつつも味に慣れてくれば何だか癖になると告げて。自分が好きな学食のプリン。それを今彼も隣で食べてくれている。それが嬉しくて飲み込んだのを確認しては彼はどう感じてくれるだろうとウキウキキラキラした表情で見つめながら問いかけて )
嗚呼、美味しいよ。市販のものとは違って卵の味が濃厚で甘すぎないで旨い。…斎藤はこの食堂でもほかのお店でも他におすすめの好きな食べ物はあるか?( プリンの感想を問われればプリンを飲み込んでから相手を見遣り美味しいと味の感想を述べて。普段あまり甘いものを摂取することはないがこのプリンは不思議と抵抗なく食べれて、勿論プリン事態が美味しいのもあるが相手のお気に入りのプリンということもあるのかもしれないと思い。本当にそうなのか確認したくなれば他に好きなお店の食べ物はあるか聞いていて。プリンをもう1口食べて次に気になったのは相手が慣れたら癖になると言った紫色の飲み物。場所によっては間接キスなることは気にせず、というか気付かずに一旦プリンを置くとそのコップを指さして「それも飲んでみてもいいか?」と尋ねて )
よかった…。…俺の…おすすめ…そうですね…この食堂だったら…しょうが焼きは絶品です…後はオムライス…食堂以外なら…学校から少し左へ進んだところにあるお店…お蕎麦屋さんなんですけど…そこの鴨蕎麦が…俺は好きです…。えっと…お店の名前は確か…“蕎麦職人…吾妻屋”です…。
( 自分の気に入っているプリンを彼も気に入ってくれたのが嬉しくて柔らかく笑み浮かべたまま呟き。おすすめ…しかも自分のを聞かれては少々緊張しつつも学校での自分のイチオシと学校から近いお蕎麦屋さんのことを話し始めて。ふと彼は自分が飲んでいた謎の飲み物を飲んで見たいと尋ねてきては一瞬迷ったものの彼が飲んで見たいと言うなら自分にそれを止める権限はないため差されたコップを彼に差し出して。不味かったらどうしよう…との不安があったが彼が飲みたいと望んでくれるならとの思いもあって )
生姜焼きとオムライスか…美味しそうだな。へぇこの街に少しは慣れてきたと思っていたが蕎麦屋があるなんて気が付かなかった。蕎麦職人吾妻屋の鴨蕎麦…覚えておく。( 相手のおすすめを興味深げに聞いて復唱して。学校付近の蕎麦屋は学校終わりにもよれそうなため今度行ってみようと思い頷き。そして問題の紫の飲み物。差し出されたコップを手にしては相手が口をつけていないほうの縁に口をつけて一口飲んで指で軽く縁を拭うとコップを置いて。口の中に広がる独特の香り。何とも言えない味に確かに変わった味だと思い。「…お前の言う通り癖になる味だな。体に良さそうな味がする。」思ったままの感想を述べてはコップを相手の手元に戻して。「そう言えばもうすぐテスト期間だけど斎藤は大丈夫そうか?」ふと思い立てば残ったプリンを食べ進めつつ問いかけて )
……病み付きになっても知りませんよ…?
( 彼の復唱にはにかんで意味深な言葉を紡ぐ。もちろん言葉通りなのだが大した意味はない。ただ本当に自分が美味しいと思うものを紹介したため結構などや顔で。しかし彼に渡した紫色の液体が鎮座するコップは自分の口にしていない箇所を彼が口をつけたのをちゃっかり見てしまっていて。別の容器に移した方が良かったかとしゅんとしつつも彼の感想は自分と同じもので。そんな彼から問われたのはテストのこと。毎回トップ10には食い込んでいるため「問題ないです…テスト範囲も教えて下さるので…此方として有り難いのです…」戻されたコップ…彼の口をつけた所に口をつけては気持ち悪がられるだろうか…異性なら兎も角同性は嫌だろうなと何となく思ってはその箇所を外して飲まなければと緊張したせいで彼が口をつけたところを口にしていて残りの謎の飲み物を飲んで )
病みつきになったら斎藤とも会うかもしれないな。もしくは一緒に行くか…( 相手の意味深な言葉に目を瞬かせつつも深い意味はないのだろうと思えば僅かに口元を緩ませて、相手のどや顔には小さく笑いを零して一緒に行くかと冗談半分に口にして。コップに関しては全く意識しておらず、向かいに座っていたためコップを持った時に必然的に相手の口のついていないほうになっただけ。相手が口をつけたほうで飲むにはわざわざコップを半回転させなければいけないためそれをしなかっただけで。まあ意識していたとしても常識として口を付けていない部分で飲んだだろうが意識せずの行動だったため相手の心情は知らずに。テストについては流石だなと思いつつ相槌を打っては謎の飲み物を口にする相手を見やって。その時先程まで全く意識していなかったが相手が何となく自分の口のつけたほうで飲んでいる気がすれば「関節キスだな。」と何となしに揶揄い半分にいつものトーンで指摘して )
……ふふ…だったら病み付きになって下さい…。
( 自分のどや顔と言葉に彼の瞳はぱちぱちと瞬く。しかし笑み溢し自分と遭遇率が上がるか一緒に行くかと口にする彼に敢えて一緒に行きたいとは答えずに悪戯に目を細めてはクスクス笑ってそれなら病み付きになって下さいと告げて。少しの緊張も紫色の液体の味が口に広がれば和らいでいくも自分の内情知らぬ彼からの揶揄混じりではあるが普段と変わらないトーンで言われた言葉に暫くフリーズして。コトンとコップをテーブルへと置いてはみるみるうちに耳まで赤くなって「…………態とです…」彼から視線を逸らしてそう呟くと残ったプリンをスプーンで掬い口へと運ぶと俯きもぐもぐと咀嚼して。本当はもちろん態となわけはない。恒例のうっかりミスで。しかしもぐもぐしている感にも咄嗟に出た言葉なのに自分は嘘をついていると罪の意識に苛まれるやら彼の間接キス発言然り、間接キスをしてしまった事実にドキドキと胸の鼓動はうるさくて。ごくんとプリンを飲み込めば「……先生…ごめんなさい…態と…違います…先生の口つけたとこ…俺が口つけたら…間接キスで…先生嫌かと思って…つけちゃダメだって思ったら…先生…どこに口つけたか飛んでいきました…すみません…」逸らしていた瞳をちらりと彼へと向けて俯き加減にごめんなさいと謝罪して。きゅっとプリンの器を握り、赤裸々に胸の内をぽろりぽろりと紡いでは赤らめた顔のままぺこりと頭を下げて )
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