語り手 2019-10-22 23:20:45 |
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>鬼舞辻無惨
あ__、
(遠くで声が聞こえた気がする。低く酷く落ち着いた声だ…それがどうだ、下駄に掻き消され、自分の切れた息が耳の奥で木霊して、心臓の脈拍すらうるさい程に走ったというのに。何故、目の前からその声がするのか。暗い路地、見上げた赤い瞳を見据え浅い呼吸を繰り返し、返事も出来ずに、はく、と口を動かすだけ。何故、目の前にいる?何故、こちらの思うことが分かる?何故、何故…嗚呼、本当に鬼は最低な生き物だ。カラカラの喉、浮かべた笑みは鬼をどこか挑発するように歪み、「まるで、棺に入った人間のような見目で御座いますね」、口にする言葉も歪み。踵を返すように男に背を向けて、再度走り出す…止まってはいられない、止まれば捕まる、食われる、きっと)
(/流れのご提案ありがとうございます!もう大好きです…娘には沢山可哀想な目にあってもらいたいと歪んだ愛情を向けております。大人しく両手を上げる娘ではございませんので、毒を吐き、背を向け逃げるような失礼をいたしましたが…最後には追い詰め、可哀想な目に遭わせて頂けますととても嬉しく思います!ご配慮ありがとうございます、これにて背後はドロンいたしますが、何かありましたら何なりとお呼び立てくださいませ!/蹴推奨)
>雪
__嘘は、よくありませんよ
(ふいに聞こえた声に一瞬肩が跳ねた。予想していなかった訳では無い、人間が土の匂いを理解できるように、鬼が人間の気配を理解出来ることに何の疑いもないだろう。しかし…こちらへと近付いてくる足音は、確実に“取って食わない”者のものではない。嗚呼、嗚呼…そうだ、こんな時に自分が出来ることなんてたかが知れている。隠れたまま、返事を音にすれば心臓が嫌な音を立てて揺れるが「あまり近付かないでください、鬼さん」と口から吐き出される毒針は人間の街で生きていた頃と相も変わらない様)
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