ホト 2019-10-21 22:02:51 |
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足を運んで下さってありがとうございます、嬉しいです!
わああありがとうございます、アデルちゃん描きたいと思っているので設定資料助かります…!参考にさせて頂きます!
ところでこのガンベルトは白衣の上から描いてしまっても大丈夫なものでしょうか…?
先程思い付き、5分で書き上げた
やらかし時代のアデルちゃんです!
https://imgur.com/SSpOtrX
(…彼女は我々ですらガスマスクと防護服を身に付けなければならない程の深い毒霧の中にたった一人、ニットのセーターにスカート姿で立ち尽くしていた。驚いたことに彼女自身は毒を受けている様子はなく、此方に裸足で歩いてくる。もしかすると…彼女がこの惨劇の女王なのか?近付いてくる彼女を警戒して離れれば、彼女は大きな瞳に大粒の涙を浮かべて「mom…」とだけ呟いている。
-或人間の記録-)
了解です、それでは白衣の裾を短く、ガンベルトは上から描かせて頂きます!
幼少期アデルちゃん可愛いですね…!
背景の草木がしっかりと描きこまれていてお凄いです…!私は面倒くさがりで大人数やら背景やらを描くのが苦手なので羨ましい限りです、見習わさせて頂きます…(
お褒め頂きありがとうございます。
あまりの嬉しさにアデルちゃんは背後で聖歌と共に謎のダンスを踊っているようです!
(゜゜)ドン(。。)ドコ(゜゜)ドン(。。)ドコ
(アデル は さそうおどりをおどった!)
こんにちは、雑談しに来ました
晴明くんとの会話で出たアージンという名前の店、実は実在する洋食レストランの名前を改名したものですというお話
ラケルといって神話に登場する美しい女性の名前を元にしているそうです。トランプのダイヤのクイーンのモデルにもなっています
それに寄せてトランプのクラブのクイーン、アージン(アルジーヌ)を持ってきました。カレーが出てきそうですね
お店の料理とても美味しいので皆さんどこかで見かけたときは是非寄ってみて下さい、オススメは餅の入ったオムライスと一緒に添えられたパン、ジャガイモです。宣伝みたいになってしまった
↓落書き↓
imgur
https://i.imgur.com/SC8UE3Y.png
画像アップローダー
https://dotup.org/uploda/dotup.org1977882.png
結城背後です!(パア)という顔文字が大好きなので名前にしていたのですが潰れてしまっていました…笑
めちゃくちゃ更新されていてびっくりしました!過去アデルちゃん…哀しさと『化け物』を自称するその切っ掛けが表れていて素敵です!
あとお店のダイマも受け取りました!是非見掛けた折りには寄ってみたいのですが、オムライスにお餅が入っていて尚且つパン……炭水化物の変形合体ですね!?
イラストも可愛くて笑いました、ディランさんも美味しいものを食べたらにっこりするんでしょうか?笑
なんと、?はまだ名前が決まっていないという意味かとばかり…笑
確かにいま思えば炭水化物の盛り合わせだ!?気にもしていなかった…でもお野菜も一緒にくっついているのでギリギリセーフです(?)来店した際には是非変形合体を食べてくださいね!(
どうでしょう、表情には出さずとも幸せオーラを醸し出すのかもしれません、笑
どうでもいい話(大きな独り言)
イラストの隅に毎回書いているHootは梟の鳴き声を英訳したものでハンドルネームにさせて頂いています。英語の擬音語ですね
私、動物が好きでして中でも鳥類が特に。これといった知識がある訳でも無いのですが鳥は可愛い。
最近Twitterで知りました世界最大種の飛べないオウム、カカポ。
警戒心が無く人間に求愛する程で、狩猟されすぎて絶滅しかけたとか。
そんなこんなでカカポを描きましたという落書き。ディランもいるよ。
大きな独り言をすみません、お許しを…
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https://i.imgur.com/REeB1RK.png
画像アップローダー
https://dotup.org/uploda/dotup.org1978817.png
あの自分もお願いします。主さんに任せますが1つだけ雷斗がリンゴ手に持ってる感じのをお願いしていいですか?入ったばかりなのにすみませんこれ見て自分のも書いてほしいなと思いました
こんにちは、足を運んで下さってありがとうございます
現在ある程度私のキャラと関わって下さった、そして許可をして下さった方々のキャラクターを絵にする予定です
今は中村 雷斗さんのイメージ像が浮かびません。私のキャラとお話してもらえれば、ある程度イメージが固まると思います。その時はイラストにさせて頂くかもしれません、ご了承ください
お久し振りです、オウムを持つディランさん……なんというか、このじーっという感じが好きです笑
わたしも完全自作ではないのですが、ちょっと結城を描いてもらってみています!また完成したら載せにきますね…!
わわ、ありがとうございます…!嬉しい限りです、カカポ可愛いですよカカポ。
ひえ!なんと、楽しみです…!試行錯誤しながら何とか絵を完成させようとしている所なので助かります…首を長くしてお待ちしています…!
そして見返していて気付いたのですがこれ、「自分でも」が抜けている…
相手に理解を強要するような文になっていて申し訳ないです…ヒィん
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https://i.imgur.com/j0MIEAO.png
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https://dotup.org/uploda/dotup.org1984819.png
皆さんお久しぶりです、
雑談しに…参りました。
先日ゼルダの伝説 夢をみる島を購入しまして。いや嘘です、結構前ですね。先日はストーリークリアしました。
次はブレス オブ ザ ワイルドでも遊んでみたいなと思っています、神ゲーと耳にしたので楽しみです。
なんだか最近、日記になっていますね
暇人だな…すみません…
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https://i.imgur.com/9koL48A.png
画像アップローダー
https://dotup.org/uploda/dotup.org1988572.png
うわーーーー!!!!夢島絵!!あっ、突然すみません……イラスト神すぎます!最高です!
BotWは良いですよ!操作が少々難しいですが、慣れればとても楽しいです!
わわ、見てくださってありがとうございます、嬉しい限りです!
BotW購入しました…楽しませてもらっています…たのしい………たのしい
それからいつもの雑談ですが
お陰様で本部の方には顔も出さずゲーム三昧の日々を送らせて頂いています。すみません、切腹します、ディランが。
もう…自分のキャラクターの名前すら懐かしい、…申し訳ない
小説の一話目が完成しました!
(/…相棒ポジションで出したのに
見返すとディランくんがそんなに
目立っていない…!)
駄作です…(´・ω・`)
深紅の戦場を、一陣の風が吹き抜けた。
それは、あまりに美しいけものであった。
風に揺れる純白の体毛は深紅に冴え渡り。
鋭い金色の瞳は獲物を射抜く狩人のよう。
大理石のように光る爪は何者をも切り裂き。
圧倒的な強さを誇る、純白の狼。
しかし、その狼は何処か哀しげな瞳で。
これまた美しい黒髪の大佐は一言呟く。
「…嗚呼、何故…この力を。」
まだ夜が明け始めた外は薄暗く、
ベッドの側のランプだけがぼんやりと
青く周囲を照らすモノトーンの部屋の中。
ヴァイス帝国陸軍所属の年若き大佐、
ルカ・エリュシオンはふと目を醒ます。
…やけに、嫌な夢を見た。
目を醒ましたが、これと言って
しようと思う事も、特に無い。
もう一度寝ようと思い、ベッドの中へ
潜り込んだその刹那。
ルカの耳に数発の発砲音が響く。
「…この音は…ディラン、か…。」
ルカのパートナーにして銃の名手である
ディラン・シルヴェスター。
…久々に、見に行っても良いかもしれない。
大切なパートナーの現状の強さを
把握しておこうか。
ルカは立ち上がり、部屋の扉を
控えめに引き開ける。金属の擦れる音が
思っていたよりも大きく響いて驚いたが、
それだけだ。
真っ赤なカーペット敷きの廊下は音を
吸い込み、ルカは猫のように静かに
歩くことが出来た。
訓練室の札が掛けられた部屋へと辿り着き、
また音を立てないよう控えめに
扉を引き開ける。
「…ディランか?」
人違いは無いと思うが、念の為声を掛ける。
的を素早く正確に射抜いていた人物は
名前にぴくりと反応し、銃撃を止めて
此方をゆっくりと振り向いた。
「おや…ルカさんですか?」
ハスキーな甘ったるい声、
何故か左端が縫い付けられた唇。
生気の無い虚ろな漆黒の瞳に短い銀髪。
目の前の彼はディラン以外の何者でも無い。
「…ああ、朝から発砲する音が
聞こえたから…お前かと思ったんだ。」
ディランはふ、と唇の端を持ち上げるが、
虚ろな瞳のせいで到底微笑みには見えない。
「そう、ですか。
…そうだ、貴方の調子は如何ですか?」
上手く話を繋げないのも、ディランの癖だ。
どうも人と話す内容を探るのが苦手らしい。
「…良くもないが悪くもない。普通だ。
それより…お前の銃撃の腕はどうだ?」
「ほんの少し、鈍っています。前までは
撃てた筈の的を外してしまいまして…。」
ルカはディランの指差した方向を見やる。
ディランの立っている位置から
七十七メートル離れて五つ並んだ的のうち、
確かに一ヶ所だけ中心から一センチ程逸れて
撃ち抜かれている的があった。
「…ご謙遜を。」
と。
ルカはとあるディラン宛の箱を上官から
渡されていた事を思い出す。
「…ディラン、これをお前に。」
「プレゼント…ですか?」
ディランは訝しげにしながらも箱を開く。
途端、虚ろな瞳に光が宿った。
「これは…。」
布が敷き詰められた箱の中に有ったのは、
スリムな形をしたひとつの拳銃。
「…S&WのM629《ステルス・ハンター》。
装弾数は六発…口径は10.9mmの、
ダブルアクション・アーミー…らしいが。」
「…私の腕には勿体無い程の逸品です。
有り難く受け取っておきますね。」
…ディランがここまで言うのも、珍しい。
それほどまでに強力な拳銃なのか?
ディランの普段使っている拳銃は
SIG SAUER P220。口径は9mmの
ショートリコイル式自動拳銃だ。
「…この銃は、お前の使っている銃と、
何か違うのか?」
ルカは首を傾げ、純粋な疑問を投げ掛ける。
ディランは何を言うかとでも言わんばかりの大きなため息をひとつ吐くと、ルカへとその一切の感情が見えない顔を近付けた。
「…ええ、何から何まで違いますとも。
まず、威力です。
特にこのS&W社製のM629
《ステルス・ハンター》は最たる例です。
…勿論、映画に出てくるような
軍用ライフル銃なんかには負けますが…
拳銃としては申し分無さすぎる程の殺傷
性能なんですよ。今使っているSIGでは精々足止めするくらいが限界ですが…この銃なら
相手の頭蓋を簡単に撃ち抜くことだって
可能です。」
ディランはとうとうとルカに語り始める。
普段の大人しい彼からは想像できない程に
饒舌であり、身振り手振りすら交えている。
そう言えば彼は銃のことになると
我を忘れる、と言っていた。
「…そうなのか」
「ええ。だからこそ、この拳銃は私には
勿体無いくらいなんですよ。」
ディランはルカの相槌に大きく頷き、
銃に関する長話はそこで漸く終わった。
「…そういえば。ルカさんの方は、
銃は扱われないのですか?」
「…銃火器の類いはどうも苦手なんだ。
戦場に出ると獣になってしまうからな…。」
「…そうでしたね、嫌なことを
思い出させてしまって申し訳ありません。」
と、二人が会話をしていると。
「ルカぁ~!」
変に間延びした、明るい女の声が響いた。
次いで、肩までのボブカットに整えられた
赤髪を一歩踏み出す度ふわふわと揺らし、
ハイヒールの甲高い音を響かせながら
やけにぼろぼろの白衣を着た科学者らしき
女性がドアを開けて入ってくる。
彼女の名は、アデル。
【毒物の女王】アデル・マクレラン。
毒を操る不思議な力を持つれっきとした
《大天災》科学者だ。
本人は《大天才》科学者を名乗っている。
「…アデル、何か…?」
「お薬の時間忘れてるよ~ん♪朝7時と
昼の12時30分、夜の9時20分に服用する!
ヘレン先生との約束でしょ~?
ルカはうちの貴重な戦力なんだからさ。
管理しないといけないのだよ~。」
アデルは薬の袋を揺らしながら
屈託無く微笑む。
貴重な戦力。
きっと、アデルに悪気は無いのだ。
それなのに、一瞬突き刺されるような痛みが
駆け巡った。
「…ああ、すまない。」
ルカが薬の袋を受け取ると、アデルは
屈託無く微笑むのだった。
「それでよ~し!最近は連邦の方も
どんどん力付けてるって言うからね~♪」
「…連邦…。」
「ほら、あの牛の子が居るところだよ~!」
アデルは頭に二本指を添え、お道化たように
牛の物真似をしてみせた。
「ルカは速度早くて連続攻撃だけどあっちは
速度無い分一撃の火力が高いからね~♪」
「…そういえば、何処にも属さない組織の
事を聞いた覚えがあるのですが…。」
「お、何々?ディランちゃんが情報なんて
珍しいねぇ♪その組織のこと、教えてよ。」
「…ええ。何でも、その幼く可愛らしい
姿の中に悪魔的頭脳を潜ませたロノヴェ
という少年が率いる組織だとか…。」
「うぇ、何それ~?我輩、ちっちゃくて
頭良くて可愛い子嫌いなんだよ~。
いかにも完璧!って感じして嫌じゃない?」
「……」
「あ、ルカ。ごめ~ん。ついつい
昂っちゃった。じゃ、我輩はこれで~。」
アデルは手を振りつつ、部屋の扉を開く。
振っている右腕の白衣がずり落ち、
ごてごてと装飾された十字架のタトゥーが
刻まれた右腕が見えた。
毒で人を死に導く彼女には不釣り合いだが、それでいて妙に美しい。
「この十字架は自分に対する戒めだ」と、
かつてアデルは言っていた。
それは、彼女の能力故…なのだろうか。
薬の成分だけで無く呼気すらも毒物に変え、
人を死へと誘う死の女神…アデルの能力。
その能力で殺害してしまった人々への
弔い…なのかもしれない。
「…ルカさん?」
ディランの声でルカは我に返る。
ルカの顔を何処か心配そうに覗き込む、
ディランの顔が其処にあった。
「…すまない、少し考え事をしていた。」
「そうですか、それならば
良いのですが…。」
ディランはくるりと踵を返し、話は
終わりだと言わんばかりに新調した銃を
手に的へと向き直る。
「…ディラン。今回も、よろしく頼む。」
ルカはいつの間にか朝の柔らかい日差しが
差し込み始めた訓練室の窓を見やり、
ディランの後ろ姿に深く一礼をし、
扉を閉めた。
「…ええ、こちらこそ。」
閉まる刹那、ディランの微かな声が響いた。
ルカはアデルの研究室への道のりを進む。
アデルの研究室の周りはタイル張りなので、
ブーツの音がこつこつとよく響く。
研究室の扉を控え目に数回ノックすれば、
内側から男の声が聞こえる。
「…はい、どちら様でしょうか。」
「帝国陸軍大佐、ルカ・エリュシオンだ。
この科学研究室の主任研究員、
アデル・マクレラン主任はいるか?」
「いえ、主任は今少し席を
外してまして…。」
「…ならば…レイヴン・シャルロッティ
副主任はいるか?」
「…私ですが。」
声はどんどんと此方を怪しむような声色に
変わっていく。
「少し話したい事がある。
開けてくれないか。」
そう声を掛ければ、扉が開かれて
鋭い目付きの男がゆっくりと顔を出す。
「…何だ、ルカさんですか。」
レイヴンは興醒めしたような表情になり、
此方をじいっと見る。
「…俺だと言わなかったか。」
「怪しかったんですよ。貴方かどうかを声で
見分けられるアデルさんはいないし…。
まあ、取りあえず入ってください。」
レイヴンは安心したようにため息をひとつ
吐くと、ルカを研究室へと迎え入れる。
「どうぞ座ってください。
で、僕に話って何でしょうか?」
一人掛けのソファーをルカに勧めた後、
自身はパイプ椅子に腰掛けつつ首を傾げる。
「…俺の、能力のことだ。連邦には
【牛】が居ると聞いている。」
「ああ、そうですね。ルカさんは
疾風のようなスピードと中火力による
連続攻撃性能を兼ね備えた【狼】…
連邦の方は高火力による一点集中攻撃性能と
高い体力を兼ね備えた【牛】…
僕が思うに、少し相手との相性は悪いかも
しれないです。それが何か?」
「…だからこそ、相談なんだ。
お前から、ヘレンに薬の量を増やして
くれるよう頼めないか。」
レイヴンはくるりと椅子を回し、書類を手に
持つと大きくため息を吐き、呆れたような
表情を向ける。
「はあ、僕からヘレン先生に。
能力活性薬の量をですか。」
「…ああ」
「…あまり活性薬を投与しすぎると
危険なんですがね。」
「…そんな事は分かっている」
レイヴンは今までより一段と深く、深く
ため息を吐いてもう一度椅子を回す。
「分かりました、一応言っておきます。
言っておきますけど、ニイナナさん達が
了承してくれるかは知りませんよ。」
「…ああ、助かる。それでは」
ルカは後ろを向きつつおざなりに手を振る
レイヴンに一礼をすると、扉を閉めて
研究室を後にした。
次は、ヘレンの医院だ。
一応自分からも言っておいた方が
良いかもしれない。
医師ヘレン・ブルーフォレストは
奇妙な拘りのある男だ。
ノックは常に三回のみ、それ以上は返答を
返さない癖がある。
例のように三回扉をノックすると、妙に
間延びしたふたりの女の声が聞こえてくる。
「…ハァイ…何かァ、ご用…デスカァ…?」
「どちらぁ、サマ…でしょうかぁ…?」
「…陸軍大佐、ルカ・エリュシオンだ。
ヘレン・ブルーフォレスト先生は?」
「…ヘレン、センセイィ…?」
「少しぃ、お待ちくださいぃ…」
返答と共にずるずる、と何かを引きずる
ような音が聞こえる。
と、暫くしてから扉が開き、血色の悪い
水色の肌に粗雑な処置の縫合跡や赤い傷跡が
目立つロングヘアとボブカットの看護師が
顔を見せる。
「…お待たせぇ、しましたぁ…」
「ドウゾ、お入りィ…くださいィ…」
左足をずるずると引きずるゾンビのような
看護師に案内され、診察室へ通される。
「ヘレン先生ぃ…お客、様ですぅ…」
「センセイィ…」
ロングヘアとボブカットの二人組が背中を
向けて作業をしている長髪に呼び掛ける。
「おや、ニイナナにロクハチ。
お客様かい…って、ルカじゃないか。」
くるりと椅子を回して此方に振り向いたのは
ブロンドの長髪に切れ長の蒼い瞳、
鼈甲縁の丸眼鏡を掛けた美貌の医師だった。
「…ニイナナ、ロクハチ。少し席を
外してもらえるかい?」
「…?はいィ…分かりましたァ」
ニイナナとロクハチと呼ばれた二人の
看護師は踵を返し、左足をずるずると
引きずって去っていく。
「で、今日は何のご用件でしょうか?」
「…能力活性薬の件なんだが…」
「ああ、あれかい?あれは投与しすぎると
臓器が機能不全を起こす原因になるからね。
そんな事言うって…今の量でも
辛い感じかい?」
「いや、逆だ…」
ルカが問い掛けに首を振ると、ヘレンは目を
丸くして眼鏡を外す。
「活性薬の投与量を増やせとでも?
そんな事すると君の体に今まで以上の負担が掛かることになるけど、良いのかい?」
「…ああ」
「ふぅん…分かった。なら、ギリギリ体に
負担が掛からない程度に増やしておくよ。
でも、今回きりにしておいてくれよ。
ニイナナ、ロクハチ!ちょっと来てくれ!」
ヘレンは一際大きくため息を吐いたかと
思うと、看護師二人を呼びつける。
「…はいィ…何でしょうかァ…?」
「ルカ・エリュシオンさんに対する能力
活性薬の投与量を少し増やしておいてくれ。
体に負担が掛かりすぎない程度にね。」
「ワカリ、マシタァ…」
「それではァ…失礼、致しますゥ…」
「…じゃあルカさん、お大事に。」
ヘレンがひらひらと手を振るのを見届け、
ルカは医院を後にする。
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