白膠木簓 2019-10-03 21:10:21 ID:c50696174 |
通報 |
下げたって無駄やぞ!
こちとら通知オンにしてんねん(ひひ、)
まぁたクサイことしよって…ほんま。
見付けてくれて、おおきにな。
誰よりも何よりも…、そっくりそのまんま返したるわ。
盧笙!大ッ好き!毎日ありがとお!
……、簓。堪忍な(落ち込みがちな気分のまま愛しい人と言葉を交わすことはどうにもはばかられて昨晩は寂しいながらも声をかけずに眠った次第。目が覚めた後は淡々と仕事の用意を済ませ、ベッドで眠る彼の傍らへ腰を下ろす。乱れた髪とあどけない表情――柔らかな頬へそっと手を滑らせたなら上体をゆっくりと倒し、今は静かなその唇に優しい口付けをひとつ贈ってみせた。夕焼けのような瞳を淡く揺らしながら、への字に曲がる己の唇を隠す様にマスクを上げて。軈て再び音も立てずに腰上げたなら呟くような声色でぽつりと落とす退室の言葉、)…行ってきます。
ん…、……っあか…ん…寝過ぎた。ッ盧笙!…は、もう行ってもうたかぁ…(薄暗い寝室。昼時ともなれば陽の光がカーテンの隙間から入り込み微睡むには程良い暗さで、とろとろと未だ眠気残る頭を緩く振りつつ上体を起こした。スマホに手を伸ばし時間を確認。今日はオフだが些か寝過ぎた気がする。付き合いの飲み会が終わって帰宅、シャワーを浴び歯磨きを済ませいつもの如く彼が眠る布団へ入り込んで――…。淡く耳に残る‘行ってきます’は夢か、現実か。どちらにせよ、あの優しい声が恋しい。少し冷えた大きな手の感触だって足りない。そんな事を思う反面、自己中心加減にふっと自嘲の笑みが溢れた。昨晩は彼を満足に労うことも、声を掛けることも出来なかった。気分が落ち込めば、一人ではどうにも出来ない事もある。布団を捲り上げ冷えたフローリングに足を下ろしながらメッセージアプリを開く。起床後のウォーミングアップを兼ね頭を回しつつ立ち上がれば寝室を後にして――…。)
トピック検索 |