《ヒプマイ》せんせえ、お呼び出し！《オオサカ》

うお、っ…盧笙…！おかえりっ。……盧笙と一緒に、まん丸のお月さん見たいなぁ（緩り背中に乗る重み、体温、盧笙の匂い。驚いて気の抜けた声を洩らしつつ首だけ振り返って大好きな相方の存在認識すればパアッと花が咲くように輝く笑顔。肩に顎を乗せられてしまっては、抱き着いて擦り寄って、全身で喜びを表現する事が出来ずそわりと心躍らせながら明るく弾むような声で返事をして。引かれた手にぴょんっ、と飛び付いて腕にしっかりと抱き着いて部屋に入ったものの紡がれる言葉に、次第にゆるゆると力無く腕を解放して）ああー…！もう嫌や！それ言わんといてぇ…！俺かて、普段他んとこは全然見ぃひんねん！たまたまなんか、雰囲気ええとこやなーって見つけて、上がってるとか下がってるとか…何も考えてなかってん…！（頭抱え髪ぐしゃ、ううぅ…。赤面ぶわ、／）
恥ずかし過ぎて、弁解したい事多過ぎて端折るの難しいわ！任すなボ.ケ…！…――もう、ええわ……恥ずかしゅうて俺も頭回らんねん…（うぐぐ、）とりあえず…盧笙、体調大丈夫なんか？…病み上がりっちゅーか、治ってへんねやから無理したらあかんで（俯いたままそろり擦り寄ってむぎゅっ…。胸元に顔埋めぽそり、）

んっ……ふふ、…あーもうっ…俺お前のことほんま好きや…！（彼の口八丁には翻弄されてばかりで、けれども今回の件で逆転出来たような気になって随分と浮かれている様子。揶揄うネタが出来たと心の中にんまり悪い笑顔を押さえきれず。可愛い、可愛い、好き。胸から溢れかえる想い素直に口にしては擦り寄ってきた彼ぎゅううと大事な宝物抱え込むように抱き締め）　…んん、ただいま平熱。喉はちょっとぴりぴりしとるけど殆ど納まったし後ヤバいのは鼻水ぐらいかな。…言うて可愛ええ誰かさんの心優しい気遣いのお陰で今めっちゃ元気やで？今日寝て明日起きる頃には完全復活や（ふふん、／いつもより回る緩んだ口。病み上がりの異様なハイテンション）

　

ぅぶッ、！…うっさいわ！お…俺の方が盧笙の事好きやしな！！舐めとったらあかんで！（がばりしっかりと腕の中包み込まれて苦しげに呻きつつ、もぞり顔上げて肩に顎乗せ。此方からもぎゅううう、背に腕回ししっかり彼の抱き締める腕の力、想い、気持ちに応えるように抱き締め返し。顔を見ずとも彼が笑っているのがわかる、弱みを握られたような…呟きを通り越した一糸纏わぬ心の叫びを本人に知られた羞恥、悔しさに思わず放った言葉。まさか自分が、彼を喧しいと言葉で突っ撥ねる日が来るとは。負けじとぎゅぎゅ、と腕に力入れながら、こっそり頬を染めて口元ふにゃり緩めつつ嬉しげな声音で張り合うように声上げて）…そう言う時が一番危ないんやで？気ぃ抜いたらあかん…て、あ、やば…盧笙がおかしなってる…！もう買うてきて26年やしな、熱も出たし壊れてもうたんかなぁ…叩いたら直るか…？（稀に見る明るい様子と声にほっ、／悪ノリして頭や肩、背中ぽふぽふ優しく叩くよう撫でながらうむむ…）

はぁ！？そりゃどうもおおきに！けど俺かて負けてへんからな！絶対俺の方がお前のこと好きや！！（うっさい、なんてこいつには一番言われたくない言葉やな？片眉上げて反抗するように声を漏らすも次の言葉には好きと伝えられたことに対する感謝がついつい零れる。前にもこんな遣り取りしたなぁ、覚えてるやろか。彼の声に含まれる嬉しそうな色に気が付けばぐわり腹の底から噴き上がる気持ちにストッパーは掛けられなくなる。ぎゃんぎゃんと言い返しながら、彼を抱き締めるその手で緩々彼の背を上から下へ撫で下ろし）　やめぇこんドアホ！俺はブラウン管テレビとちゃうわ！　…簓ぁ、乱暴はあかんで？真綿で包むように優しく扱って、…な？（突っ込み入れつつも楽しくなったのか、耳元口寄せ二言目には女性演じるように声高くボ.ケ重ね）

　

こ、声デカいーッ！俺とキャラ被すなや！ふふ、っ…じゃかしぃせやから俺の方が…ほぉー？そんなに好きなんやったら態度で示してもらおか！？（ぎゃんぎゃんと賑やかに交わすやり取り。前にもこんなんやったなぁ、覚える既視感に、彼との募る思い出がある現実が嬉しくてつい言葉の合間にふわりと笑みが零れる。普段の彼からは感じられない元気の良さとテンションに言い淀みながらも、自身の身体抱き締めていた腕が背中撫で降りるのに合わせてぐっと肩に手添え顔を上げ。むう、と口を一文字に結んでずい、顔近づければ身長差故の若干の上目遣いで睨みつつ挑発して）…――！！、…ちょ、急に美人数学教師、ろしょセンセのイケナイ個別指導すな…！でも安心せえ、優しくしたる…（瞳カッ、どきどき…／思わず突っ込み入れながらも、がばちょ優しく抱き締めてふわり髪撫で。耳元で精一杯の低音ボイスでキリリ、更にボ.ケ被せ）

……おうおう、ええよやったるわ。…簓、（近付く顔をまじまじと眺める。糸目の癖に黙っとったらめっちゃ格好良いねんなこいつ。綺麗に生え揃った睫毛、目尻を凛と彩る長いそれを無性に撫でたくなるのを堪えて視線はそのまま下へ。すっと通る鼻筋に、柔くて愛しい唇。挑発的な言葉紡いだその口に片手伸ばせばするりと食指で唇なぞり、そのまま頬へ手添え。己のマスク下ろせば くい、と僅かに顔傾けあむり、柔く食むように口付ける。ちゅむ、と吸い付いては離れ、啄むようにソフトなキス何度も繰り返しながら相手の様子窺い）　ほんまに？…先生嬉しいわ。優しく直してくれたら……そうやなぁ、簓は何でお返ししてほしいんやろか（彼の突っ込みに零れる笑い。それを堪えつつ彼の演技さらに乗るように、又はオチ求めるように言葉続け。ゆったり擦り寄りぎゅむむ、）


簓、おはようさん。…起きて吃驚したわ、アラームつけ忘れてた上にスマホに充電器刺し忘れててん。アホやろ俺……昨日のハイテンションは盛大な前フリやったんやな……毎度の如く寝落ちすまん…（はぁ、／しょもも…）　まあ言うて今日もそんなに早く行かんでも大丈夫やってんやけどね。けど、そろそろ時間やし用意して行ってきます。また夜にな（手振りふり、）　あ、上のは続けてもいいし蹴ってもええから簓のええようにしてな（に、）

　

（まじまじと注がれる視線にきゅっと目を閉じた。勢いで煽ったは良いものの、いざ彼の男らしく低く響き、それでいて優しい甘さを含んだ声に名前を呼ばれてどきり心臓が跳ねる。目を閉じても彼の吐息が近付いて、唇に何かが触れる。指で撫でられとる、はよせぇや…！大した事ではないのに意識すると更にどきどきと胸が高鳴ってしまう、縋るように彼の服の裾握って柔い唇を迎え入れて）っ…んん……ふ、…あかん…………好きぃ…（やわやわと触れる優しい感触な筈なのに、高まる興奮が手伝ってかぴりぴり電気が走るような感覚に陥りつつ、何度か繰り返されるそれに堪らず服握った手を軽く突っ張り唇そっと離して。へなり首を項垂れて彼の大好きな胸元へぽふり、顔埋めて耳までほんのり赤くしながらぼそぼそとくぐもった声で愛を吐露して）……先生が直ってくれたらそれでええねんけど、…お返し、ほんならずっと一緒居って。み、苗字…お揃いにさせてや……（擦り寄って来る身体一度むぎゅり抱き留め、次いで身体離して糸目を更に細めキリッとキメ顔。彼の両手取ってギュッと包み握り、オチとしてクサさ100%、キザなプロポーズを実行／）

ただいまー！今日は思ったよりはよ終わったわぁ、…っふふ、朝遅刻せんで良かったなぁ盧笙。起きて吃驚してる盧笙かわええわ、見たかったなぁ（ふひ、）寝落ちは気にせんでええよ、体調も治り切ってないしはよ寝なあかんよって言お思てたんや。……今日の盧笙よう笑うな、可愛い…めっちゃ可愛い。盧笙が笑うと、俺も嬉しなる！（にへら、）…あ、そや。上のな、返さんで蹴ったって！今日は短く盧笙と仰山話せたらなーと思ってたけど、なんやオチ要求されとったから、つい条件反射でな…職業病や（たは、）

ほんなら、盧笙の帰りゆっくり待っとるね。…ふあ、あ……ちょお朝早かったから、寝てまうかも……あ、盧笙もこの前本読んどったし俺も久々になんか読むかな…（帰宅後既にシャワー済ませスウェットへ着替え、温めておいた炬燵へもぞり。クッションを抱き締めうつ伏せで頬杖をつき、手元には『世界のオモシロギャグ百選』児童でも読めそうな代物を装備。パラパラとページを捲って書いてある親父ギャグを声に出して読んでは、時折笑い声を上げていたもののそのうちうつらうつら船を漕いで…ぼふり。クッションへ倒れ込みすや…）

ただいま戻りましたー（程よい疲労感と満足感。帰宅告げ玄関上がれば洗面所向かう道すがら んん、と声上げつつ伸び一つ。のろのろと手洗いうがい済ませた後、灯りのついたリビングひょこり廊下から覗き込み）……簓、寝とるんか？（音立てぬよう静かに部屋入れば外套だけ脱いでハンガーに掛け。そうして炬燵には入らず彼の枕代わりとなっているクッション横へ膝付けば、そのまま正座で暫し彼の観察決め込み）

おま、何回可愛い言うねん。こしょばいからやめぇ……（ぐぬ、／そわそわ目逸らし…）　それと俺が吃驚してるとこは別に見んでええからな。朝めっちゃ慌ててん…うわぁやってもうたと思って……。お前も眠いんやったら遠慮なく寝落ちかましてくれてええよ。但し、明日のアラーム設定とスマホの充電と用意はきっちり終わらせた状態でな？俺の二の舞にならんよう気を付けること（くすり、／食指ぴん、彼の鼻先突き付け）……一応まだ帰ってる途中やねん。あんまり長くなると返せそうにないし、此処は蹴ってくれてええからな（こそ、）

　

……ん…、ろしょ…お、……（スースー…と小さく安らかな寝息を立てながらクッションへ顔横向きに頬埋め、片手に開きっぱなしの本持ったまま暫く眠りの浅いところを浮遊して。微かな物音、帰宅した彼が側へ来て動いた空気、それらを拾ってか寝言の様に愛しの相方の名前をぽつり。仕事柄僅かな時間で仮眠を取ることも多いせいかふわり意識を浮上させくぐもった声を上げぴく、と身動ぎを一つ。まだ目を閉じたままゆったりとした呂律の回り切っていない口調で言葉零しつつ、のそ…と空いた片腕動かし彼を探してぽんぽんと蠢かせ。漸く探し求めた彼の膝見つければぽふり触れて）ッン。ねてへん……おきた、…おかえり……


可愛いもんは可愛いの。はぁい、アラーム充電気を付けますぅ（ふひひ、）今日もお疲れさん、まだ着いてへんねんな。気ぃ付けて帰って来てな（にへ、／蹴り可）

おー、ただいま簓。今日もおつかれさん。……炬燵で寝てると風邪引くで？（上手く舌の回らぬ彼の語調にささやかな幸せと愛しさ感じつつ、普段よりトーン落とした柔い声音で応える。彼の手は炬燵故か寝起き故かぽかぽかと非常に温かい。その温もりが膝に触れればそろりそこへと手を伸ばしかけるも、外から帰ってきたばかりの己が手では些か冷た過ぎて彼を驚かしかねない。どうしたものか、と困り気味に眉下げて苦笑い。手に触れる代わりに彼の御髪するりと撫で）

　

おー…ろしょおも、お疲れさん……アホ、風邪ッ引きはどっちやねん（ううう、と機嫌の悪い猫の様な呻き声洩らしつつ少し伸びをして、やっとこしぱしぱと目を開ける。ぼんやりとした視界の中、彼の姿を捉えればにこり嬉しげに表情綻ばせ。髪撫でる手の心地良さにふへ、と笑み零しつつ徐々に覚醒してくる頭で突っ込み入れごろり寝返り打って彼のほうへ身体ごと向きつつ、隣へ入れる分のスペース開ければ誘う様に髪撫でる手を取って。そのまま温める様にやんわり握り込み、冷たさに小さく奇声洩らすもその表情は終始楽しげに緩ませて）ひぇッ、冷た…外寒かったやろ、コッチおいでや。……体調はもうええの？

ハイハイ、風邪っ引きは俺ですぅ（浮かべていた苦笑いも彼の綻ぶ表情捉えてはそれにつられて屈託ない笑みへと変わる。握り込まれる手、引かれるとも惹かれるともつかないような様子でふらり彼の方へ上体傾けてはその瞳に真っ直ぐ目線向けたままいつもの定位置、彼の隣へ入り込み。眼鏡は天板へ置き去りするり横たわれば図々しくもクッションへ頭を置く。自然近まる顔。額同士を優しく擦り合わせとろり目を細めては）……おん、もう大丈夫や。心配してくれてありがとお。

　

…んふ、良かったぁーっ！…盧笙がしんどそうなんは見てられへんわ、自分が風邪引くよりしんどいもん（未だ眠気が残るせいかいつもより若干ふわりとした口調で言葉紡ぎながら近付く顔にぱちくり、次いでにこり再び破顔。握って引いたまますっぽり炬燵に沈んでしまった手はにぎにぎと彼のそれ握ったまま、空いた手でするり彼の頬撫でるとまだひんやりと冷たい。熱を分け与える様に掌で頬包んで撫でり、盧笙聞いてや、とひそり声を潜めて話し始めれば）…今日のロケな、早朝から芋掘りしてん。里芋、田舎のな…農家さんの、おばちゃんとこで朝から芋掘りや。そこのおばちゃんめっちゃ元気良うて、可愛くてな…めっちゃ仲良うなって帰り飴ちゃん仰山貰ったったわ（ひひ、）

（冷たい身体が炬燵や彼からじわり熱を貰い受ける。寒さに硬くなった筋肉はその体温の上昇と共にふわりと解きほぐされ、くたり弛緩する肢体。頬撫でる手の感触嬉しげに受け止めては彼の話興味深げに耳を傾け）早朝から？…それは大変やったやろ、お前もおばちゃんもご苦労さまです。って随分と甘やかしてくれたみたいやなぁ……楽しめたようで何よりや（彼の笑みからは憂いも疲れも見えない。今日は随分と良いロケだったらしい。密やかな語調で何処か楽しげに話す彼にうんうんと相槌打ち言葉挟めば、彼の言うおばちゃんとやらを頭に思い浮かべ、それから私見をぽつりぽつり。微笑と共に二、三零して）やっぱり歳重ねても元気なお人って素敵よな。にこにこしとると可愛いし、それだけで周りの空気も和むもんね。……飴ちゃんのお礼はちゃんと言うたか？（ふふ、）

　

その通りやで、…いっちゃ最初は、腰が入ってへん！て、しばかれたけどな。言うた言うた、お礼に俺が持っとった飴ちゃんと物々交換して来たったわ（一方的な話に関わらず和やかな微笑浮かべて耳を傾けてくれる盧笙の顔が好き。くだらない話でも、呆れた顔をしながら打ってくれる相槌で面白おかしく味付けされたり、脱線したりするのもまた一興。盧笙と話をするのが好き、盧笙が好き。話をしながら思い出しの笑みではなく、この状況に純粋に幸福感を覚えて顔が緩む）…そんでなぁ、最後その里芋使って飯作って食うやんか。煮っ転がし、めっちゃ美味くて。盧笙にも食べさせたろ思てタッパーに詰めてこーとしたらスタッフに止められてもうた（話に合わせて上がり下がりする眉。オチにはへにゃりと八の字に眉下げてふへ、と気の抜けた笑みを零し）そしたらおばちゃんが、帰り際こっそりレシピ教えたるから作ってもらい！言うねん。お兄ちゃんイケメンやし、年頃やん、煮っ転がし作ってくれる子居てるやろ？て。せやから…煮っ転がし作ってくれたことはないけど、おばちゃんとおんなじ丸眼鏡のごっつ別嬪さんの子ぉは居るよ、おばちゃんみたいに怒ると怖いけど笑顔がめっちゃかわええねん。今の、俺とおばちゃんの内緒なぁ、言うて…恋バナしてきたで（いひひ、）

……、…っ、な、何俺の知らんとこでそないな話してんねん！　……恋人て明言してないやろな？もしそれ他の人の耳ん入ったらどないするつもりや、一歩間違えたらえらい騒ぎになるんやぞ！（彼の何気無い話にふと引っかかる部分があれば漏れなくつい突っ込むか突っかかるかしてしまう。今回は後者。ルックスも中身も素晴らしい人気お笑い芸人の恋バナなんて誰がネタにするかわからない。そうなればマスコミに面白おかしく取り上げられてSNSは炎上して、さらには――なんて最悪の事態まで一気に頭を駆け巡る想像。ゾッとしない。…もし本当に何かあっても彼ならさらりと受け流せるであろうこともわかっている。わかってはいるが…。怒るよりも心配の方が大きいのか、視線逸らし眉八の字にしてそわそわした様子隠し切れないままに彼の発言思い返しては）……別嬪も可愛ええも一応ありがたく受け取るけども、怒ると怖いいうのはお前が怒らすようなことをするから悪いんやで（楽しい話に水を差してしまっただろうか。いやでも間違ったこと何一つ言うてへんし…。頭の中で丁寧に言い訳しながら、それでも己のこのクソ真面目さに彼は呆れてはいないだろうか、不安げにちらり目の前の彼の様子窺い。お詫びというわけでもないが、申し訳程度にひとつばかり提案を）……煮っ転がしのレシピ、教えてくれたら作ったるわ。上手く出来るかはわからんけど、それでも良かったら。


おはようございます。また寝落ちて同じことやらかしたで。……何でなん、何でこうなるん……と考えてみれば原因すぐわかったわ。ずばりお布団や、俺はお布団さんの魔力に負けてしまうんや。……入る前は全然起きててん。寒過ぎて入ってもうたら閉店ガラガラ、もうそこで終わりやった。意識消えるの早過ぎや……。昨日お前に言うた癖にまたアラームも充電も出来んまま熟睡やで。アホ過ぎてシャレにならんわ俺のアホ…（土下寝、／）　…あかん、用意してくる。急がな。取り敢えず時間取れるかわからんから今のうちに行ってきます言うとくね。じゃあまた…！（バタバタ身支度始め、）

　

あっはは！…やっぱり？盧笙には絶対どやされる思たわ！そう言う真面目なとこも好っきゃねんなぁ…ふふ、安心してや。この白膠木簓！お恥ずかしいことにな…おばちゃん俺の事あんま知らんねんて、テレビもよう見いひんて…でもテレビ出る人はアレコレ騒がれて大変やろーって。せやから内緒にしたるって、そんでその代わりにいつか、その子ぉ連れて今度二人で芋掘り来い言うてたよ。おばちゃんがまだ生きてる内にしてな！て、こりゃやられた、俺よりおもろいやん！言うて（飛んでくる自分を思ってくれるが故の真面目過ぎる叱咤に再びぱちくり瞬き。少し間を開けてけらりと再び明るい笑顔浮かべると大して気にする様子もなく笑い飛ばす、それどころか上乗せで愛を被せて。此処までは想像通り。彼の言う通りで、自分の場合彼の気を引きたくて態とくだらない事(断じてくだらなくはないと自負しているが)や、神経を刺激する様な事を口にする節がある。彼の感情を自分の口八丁で動かしたくて、その端正な顔を崩して、こっちを向いて欲しくて。とは言え、不真面目なわけではない。仕事へ向かう姿勢については彼に、他の芸人に負けないくらい真面目だし、警戒心は彼より遥かに持っているつもりだ。今回の話、状況を知らない彼からしたら大分心配にもなるとは思うが、大丈夫なのだ。それを伝えるべく敢えて焦る素振りは見せず、へへ、と終始柔い笑み浮かべたまま握った手をぎゅう、と強く握る。こんな事言うたらまた怒るかなぁなんて悪戯を考える子どものように再び口を開いて冗談ぽく繋いで）全く持って盧笙センサーの言う通りですわ、ごめんなさぁい。……でも今回はほんま大丈夫やねん、安心して。せやけど、熱愛発覚！煮っ転がしの美女！なーんて打ち出されて、結果、元相方でしたーっ！てのも、おもろない？（わはは、）え…？ほんま？めっちゃ嬉しい…！盧笙が作る、ってだけでもう美味いやん！（パッと笑み浮かべては触れていた頬も握った手も放っぽって思わず彼に飛び付く。むぎゅーっ、と半ば伸し掛かりながら両腕で抱き締めて）


盧笙、おはよーさん。…ええで、しゃあないわ…俺もおんなじや。いや、アラームは掛けたし充電はしとったんや、ただ8時30分にアラーム掛けたのに起きたん9時やわ…なんでや…俺もアホや……ほんまアホ（スッと隣へ並んで土下座、／）ッいや、誰にやねーん！！
布団入ってちゃんと寝れるって素晴らしいことやん、それだけ疲れてんねやから気にせんで寝てもろてええよ（ふは、）上の返したけど蹴ってもろてもええわ！ほな俺も行ってくるし！お互い気を付けて行きまっショイや！また夜にね！（手振り、にへら）

ただいまー、っと…（風呂上がり、ラフな部屋着姿。ぺたぺたと裸足でリビング戻れば天板の上に置いていった今日購入したペットボトルのお茶、半分ばかり残ったそれを勢いよく煽り。ぷは、と息吐いて）……面倒やけど髪乾かさな。ドライヤーはどこへやったっけ…？（きょろり見回す部屋。…相方が居ないだけで酷く広く見える。感じた寂しさ誤魔化すようにテレビ点けてはバラエティの賑やかな声聞きつつ見つけたドライヤーで静かに髪乾かし始め）

　

たーだいまーっ…あ！先越された！ほんまタイミングええねんなぁ…（ガチャリ元気良く扉を開けて視線落とせばきちんと揃えて置かれた革靴。毎度タイミングの良さにへらり笑み溢しながら独り言つ。すん、と玄関にまで漂ってくる風呂上がり特有の温かい蒸気のような、石鹸の香りの空気。風呂上りの盧笙の気配！とひそり楽しげに囁いて、叱られぬよう靴を揃える。時既に遅し、な気もするがそろりそろり、足音忍ばせ廊下を進みリビングへ辿り着くとテレビに向かいながら髪を乾かす相方を発見。左手の親指と人差し指を立て、銃を模したそれを右手で支えてそろりソファの裏まで腰を屈めて進む。暫し相方の動向を確認した後ソファの裏へ引っ込み、どうドッキリさせたろかな…、と小さく身を丸めながらふひひ、と笑み洩らして）

…、……（玄関先から元気な声が聞こえた。無意識に張っていた気の糸がふつり緩むのを感じる。…おかしいな、折角部屋静かやったのになんで落ち着けんかったんやろ。ぼんやり思考。態々声を張っておかえりを返す気力が無いため顔を合わせたら言うつもりだったのだが――どうにも遅い気がする。完全にオフモードに切り替わっているせいか彼の気配には気付いていない様子。テレビ映る相方の姿見詰めながらまだか…？なんて呟く声には焦れったさが滲んだ。ドライヤー元の場所へ戻し、粗方乾いた髪くしゃり掻き上げ眼鏡掛け直しては穏やかな声、相手求めるように名を呼び）ささらー？