───月夜に浮かぶ、 ( 〆 ) 

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とくめい  2019-09-25 09:21:08 
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  • No.141 by 歌仙/霖  2019-10-23 01:56:51 





歌仙:
ああいや、良いんだ。一番見慣れているのも燭台切だろうしね。
( 敬愛する主人が刀剣について純粋な興味を示してくれるのは、人から愛され物へと宿った付喪神の身としては非常に喜ばしい。帰城したのなら、柄巻きを取って茎でも見せてやろうかと考えていたところ、慌てて前言に対する填補をする彼女にぱちりと瞬きを。身体に対しての言葉にそうも気にしていると受け取られたのだろうか、くすりと笑うと隻手を軽く振り。彼女が挙げた本多の名槍は勿論だが、普段側仕えを果たす近侍の彼と比べても己は幾分か小さいだろう。本体の大きさを加味して考えると、この身長を与えられたのは運が良い方だと自負している。そもの話、元は物である以上人の身にそこまで傾倒はしていない。安堵させるように笑みを見せ、再び歩みを進め。)

霖:
…例えば!例えば、だよ。私が望めば、…お、お付き合い、してくれるんでしょうか……。
( 困惑の混じった呟きが聞こえると、更に狼狽をより一層深め。一体どんな顔をすると思っていたのだろうか。まさか嫌悪だとしたら、彼から見た主人はどんな女性なのだろう。肩へと乗せられた手に心臓が跳ね、期待と不安を混ぜ合わせて顔を上げ。何をされるのかと恋心を疼かせながら待っていれば、与えられたのは言葉のみ。内心で少しばかり肩を落とすが、その配慮を聞くと少しばかり眉を寄せ。今しがたやっと気付いたが、どうやら彼は此方の恋慕など知りもしないらしい。自身は片手で数えられる程の年齢の頃から、彼にずっと心を傾け続けていたというのに。嫌だと答えた際の反応は把握した。それならば逆は。机上の話であると釘を打ち、懸命に視線を逸らさないまま問うも、矢張り後半は羞恥心が勝ち段々と顔は俯き、声は小さくなり。)



  • No.142 by 日和 / 膝丸  2019-10-23 02:49:51 



→ 日和

ああ、そっか。──うん、うん。燭台切も、大きい方なんだよね…。
( もし気にしているのであればと焦りはしたものの、あっさりとした返事が返って来ると、拍子抜けした様に一つ瞬き。笑みを見せる彼に心を落ち着けながら共に歩を進めていくも、彼の口から出た近侍の名には視線を彷徨わせ。確かに背丈も高く、体格もしっかりしていた筈だ。普段あまり意識していなかった点故に、記憶を徐々に手繰り寄せながらぎこちなく頷いては、何処か自分に言い聞かせる様に呟き。基本、短刀や脇差の子達以外は殆ど見上げる形となる為、それぞれの背丈の違いは曖昧にしか認識していない。ちらりと隣の彼へと視線を投げつつ、近侍の彼とはどのくらいの差があるのだろうかと静かに考え込み )


→ 膝丸

無論、そのつもりだ。
( 漸く顔を上げた彼女と視線を合わせ、微かに眉を寄せられたその表情に目を細める。彼女の持つ答えは、己が挙げたものとはまた別の答えなのだろうか。未だ落ち着かない鼓動を内心で鎮めながら一度視線を下げ、他に何か思いつくかと思考を巡らせていき。その最中、懸命な声で問いを投げられると一旦思考を区切り、再度彼女の瞳と視線を絡め。考える事もなくはっきりと首肯を。想いを自白したのだから、今更他の輩に遠慮する気は毛頭ない。誰かに取られるくらいならば責任を持って娶る覚悟で。しかし、これはあくまで机上の空論。昔のように彼女が結婚をせがむ事などある筈もない。本気にしてはならない話だと脳内で片付けては、肩に乗せた手を頭に移動させ、ぽんぽんと弱い力で撫でやりながら諭す様な口調で )
……だが、例えば、であろう?あまり期待を持たせるような事は言わぬ方が良い。

  • No.143 by 歌仙/霖  2019-10-23 12:08:24 





歌仙:
まあ、そもそも何を基準に───…。…ああ、今は水を差さない方が良いかな。
( 落ち着かない様子で視線を彷徨わせ、改めて確認するように呟く彼女に対し、小さく頷きを返して。彼が恰幅の良い身形であることに疑問は抱かないが、我ながら己の身長に対しては少しばかり疑念が残る。そのことについて雑談ついでに口にするが、ふと隣の彼女の様子を見遣るとすぐに口を噤み。無沙汰だというのならいくらでも話題は提供するが、この様子だと己との会話も必要ないだろうか。近侍の名前が出た途端に深く考えに耽っていることに気付き、微笑ましいその様子にくすりと笑うと、揶揄半分に会話を切り上げ、再び前方へと目線を。)

霖:
…申し訳ないんだけど、私はまだ審神者としても未熟で、色恋にうつつを抜かすのは余りにも怠惰じゃないかなって。…気持ちは嬉しいの。
( 考える間もなく返ってくる頷きに再び俯きたくなるのをぐっと堪え、物言いたげに下唇を薄く噛み。物心つくのと同時程から焦がれ続けた想いが成就しようとしているというのに、どうにも煮え切らない。確かに昔から拗らせ続けてはいるが、それ以前に自身は審神者になることが決まっていたわけで、その職務すら満足に果たせずに浮かれるのは納得がいかない。自分から見ても余り可愛らしい考えとは思えないが。切り替えるために未だ火照る頬を何度か叩き、惜しげに眉尻を下げて改めて彼の方を見詰め。揺れないように声を張り告げると、最後に少しばかり顔の向きを下げ、彼の気持ちを無下にするのみで済ませようとする自分に内心で喝を。ぽつりぽつりと零し始め、段々と小さくなる声が情けなく。)
───…だって、だってね。わたし、まだずっと、…膝丸のこと好きで、未だに、…。



  • No.144 by 日和 / 膝丸  2019-10-23 15:35:07 



→ 日和

……歌仙。皆が小さくなったら、すごく可愛いと思う。
( 一つの考えに耽ると他が頭に入らないのは己の悪い所。業務の事であれば話は別なのだが、気の抜けた状態では意味がない。彼の言葉に揶揄が含まれていると理解する前に、脳内は彼ら刀剣の身体の差について埋め尽くされてしまい。主に近侍を気にしてしまうのは邪な感情があるからか、ふるふると首を振って考えを払いつつ、無言のまま暫く足だけを動かし。しかし、黙って考え込むのも性に合わないのは確か。徐々に頭の中で脱線を繰り返していくと、最終的に辿り着いたのは本丸の男士達が皆短刀であったらさぞ可愛らしいのだろう、なんて想像で。思考を放棄したとも取れるが、至って真剣な表情で彼の名を呼べば何の脈絡もなく一言零し )


→ 膝丸

──ああ、それで良い。何も今すぐどうこう、というわけではないのだからな。
( 彼女の気持ち云々の前に、不安定な本丸を放り出して浮かれた気分でいる事は許されない。そこはきちんと把握していたつもりだが、どうにも抑えが効かなかった様で。内心深く反省を行いながら、頬を叩いて口を開く彼女に真っ直ぐ視線を向ける。彼女の言う事は正しい、特に不満もなければ異論もなく。主人らしい答えを何処か安堵した表情で受け入れては、漸く鎮まって来た高揚感にふと息を吐き。告げられた内容は振られたと捉えられるものだが、不思議と落ち込む気にはなれない。嫌に穏やかな気分の自身に疑問を抱きつつ、不意に歯切れ悪く言葉を零し始めた彼女に首を傾け。聞き入れた内容には僅かに目を見開く。それが本心か気遣い故のものかは分からないが、内側からじわりと温まるのを感じ、ふっと吐息交じりに薄く笑えば睫毛を伏せ )
今は、君の気持ちを聞けただけで充分だ。…この話は一旦、保留としよう。

  • No.145 by 歌仙/霖  2019-10-23 19:49:59 





歌仙:
………そうだね。
( 何を隠そう己は文系名刀である。こうして恋慕に身を傾ける主人に不満など感じるはずもなく、寧ろその情緒に対しほこほこと胸を暖め。恋を綴った名歌は山ほどあるが、生憎恋情を味わったことのない自分には全て絵空事の世界。だからこそこうして身近な相手が恋に身を尽くすことは嬉しいのだ。緩く口角を上げて帰路を辿っていると、ふと呼ばれる己が名に目線を向け。しかし脈絡もないその発言に数度瞬きを返し、すぐに前方へと視界を狭め。こうして思考が縺れている彼女には触れぬが吉だ。相手などいなくとも結論は纏まるだろう。翠玉の瞳を凪がせ、本丸の門をくぐり。)

霖:
へ、……ち、違うよ。慰めなんかじゃなくて本当に、…貴方のことを考えてない時なんてないくらい、…好き、なの。
( 秘めておくつもりだった想いを勢いで溢してしまい、一体何を言われるかと少しばかりの怯えと期待を胸に、彼の反応を待ち。軈て聞こえる抜けるような一笑に顔を上げると、想像よりもずっと淡白な反応に意表を突かれ頓狂な声を漏らし。彼からの好意を取り合わなかったのは自分だというのに、十数年温めた想いにこうも反応が少ないとちくりと胸が痛む。もしや本気と受け取られなかったのではと言い訳をし、彼の手を両手で柔らかく包み。情けなく眉を下げ、弱々しく首を横に振り。大事に大事に取っておいた特別な感情がまるで消えてしまったようで、寂しくて。想いを断られた身として彼は落ち着いて対応しただけだと頭では分かっているというのに。しょんぼりと見えない尾を垂らし、握っていた手を徐々に離し。)



  • No.146 by 日和 / 膝丸  2019-10-23 21:37:53 



→ 日和

…ん?あれ、何の話だったかな……あ、そう。みっちゃんが──、
( 此方を見て直ぐに視線を前方へ戻してしまった彼に、その横顔を眺めながらゆっくりと首を傾けるも、自分の発言が突拍子もなかった事に気付くなり反省を。そして元の話を引き摺り出そうと頭を働かせるものの、色々と脱線を繰り返した所為で要らぬ情報ばかりが割って入ってしまい。彼に続いて門をくぐりながら一人ぶつぶつと呟きを零すが、思わず妙な事を口走りそうになるとはっと口を閉じ。そのまま口元に手の甲を当てて咳払いをしては、そこで漸く考える事を止めて見慣れた景色に視線を投げ。本丸に着くまで放置してしまっていた彼に苦笑交じりに声を掛けて )
つ、着いたね。ええと、お手伝いよろしくお願いします。


→ 膝丸

あ、主?…──君が本気だというのは分かった、のでな……その、これ以上は止めてもらえないか。
( 一先ず自身の感情に蓋をし、場を収めようと発した筈の言葉は、どうやら誤解を与えてしまったらしい。目前で弱々しく首を振る彼女の様子に、戸惑いを滲ませながらそっと声を掛けるものの、正面から聞くには少々衝撃が強過ぎる内容に押し黙り。先程は断たれた想いを押し込める事を考えて、俄かに信じ難い彼女の言葉を本気で捉える事はしなかったのだが、再度想いの丈を綴られては堪らなくなる。薄っすらと頬に滲んだ熱を隠す様に片手で口元を覆うと、離れ行く彼女の手を指先で絡め取りながら、嬉しくも複雑な心境で制止を掛け。ここまで言われて尚、彼女の想いを否定する事は出来ず。素直に好意の言葉を咀嚼する他ないのだが、現状それを告げられても生殺し状態になるだけで。喜ぶに喜べない感情をもどかしく思いながら視線を僅かに逸らし )
割り切れなくなるだろう…。

  • No.147 by 歌仙/霖  2019-10-23 22:32:52 





歌仙:
ああ、早速作るのかい?そのことなんだけどね、矢張り僕はくっきー、とやらだけにした方が良いかなと思うんだ。
( 頭の中の思考を整理しているのだろうか、聞き取れない程度の声でぼそぼそと言葉を零し続ける主人に内心で溜息を。余り褒められた癖でないのは確かだろう、どうにか止めさせられないかと考えながら、本丸内の景色に目を遣る彼女を見てやっと其方へ向き直り。随分と理性を取り戻した様子の声に己も普段の調子で返し、その苦笑に向けてややバツの悪そうな表情を浮かべて。先も思ったことだが、想い人に贈る菓子を他の男が手伝うなど、色々と雅でない。想像はし難いが、近侍の彼が悋気でも起こしてしまったらと思うと申し訳が立たない。彼とは厨を共に立つことも多い、ここは無難に済ませておくべきかと小首を傾げ。)

霖:
っあ、れ?───あ、あの、ごめん、なさい。一度箍が外れたら、止まらなくて…。
( ままならない現状に瞳を伏せると、離れた手を緩く絡め取られ。指先から伝わる温かさに顔を上げると、片手で顔を覆う彼の姿。白い肌に薄らと朱が差していることに気が付くと、その言葉の意図も合点がいき。途端此方も頬が火照り始め、慎みのない自信を恥じるように肩を竦め、結んだ手は解くことなく空いた隻手で熱い顔を冷まし。つい先程想いを我慢すると決めたばかりなのに、既にこの有様とは。絡み合った指先を更に深いものとすると、湧き上がる高揚と満足感に呆れすら感じる。何か言いたげに視線を彼へと向けるが、その都度ふるふると首を振り考えを除き。まさかこうも自分が煩悩に弱いとは。悩ましげに深く溜息を吐くと、自らの甲斐性のなさを悔やみ。)



  • No.148 by 日和 / 膝丸  2019-10-23 23:31:28 



→ 日和

うん。ちょっと時間掛かるだろうから、早めにね。──…そう?材料は余分にあるし、歌仙も自分用に作ってみれば良いのに。
( 明らかに不審であっただろう己に対し、普段通りの反応が返って来ると安心した様に頷き。考えれば考える程思考がごちゃ混ぜになるのは何故なのか、彼には変な一面を見られてばかりだ。情けない主人で申し訳ないと眉を下げながら、いつの間にか辿り着いた玄関にて靴を履き替え。しかし、何処か遠慮じみた表情で続けられた言葉には一つ瞬きを。先程は興味があると言っていた筈だが、急にどうしたのだろうか。勿論、クッキーのみの手伝いでも十分助かるのだが、彼が興味を惹かれていたのはもう一つの洋菓子の方で。何か懸念事項があるのならば無理に誘うつもりはないものの、本当に其方だけで良いのだろうかと呟きを )


→ 膝丸

いや、君が謝る必要はない。先に我慢出来なかったのは俺の方なのだ。──君を、困らせてしまったな。
( 彼女と両想いであった事につい感極まってしまうも、今は浮かれている場合ではない。そう頭では必死に律し続けるのだが、如何せん感情の高ぶりまでは無理に抑え付ける事が出来ず。互いに頬に赤みを帯びた姿は、傍目にはどう映るのだろうか。深く絡み合った指にきゅ、と力を加えて握り返しつつ、しっかりと首を左右に振る。彼女の発言に困ったのは事実だが、先ず堪え切れなかったのは己。謝罪を受ける立場ではないと表情を和らげては、物言いたげに此方を見ては首を振る彼女の様子に目を細め。徐に繋がった手を引き寄せると、何も言わない代わりに彼女の細い指先へと口付けを落とし )

  • No.149 by 歌仙/霖  2019-10-24 00:53:33 





歌仙:
いや、そもそも僕は洋風の味付けは苦手でね。工程だけ見られれば、───…いや、共に厨に立つのも不味いか…?
( 履物を内履きへと変え、一先ず向かう先は荷物を置くためにも厨へ。彼女の呑気な呟きに尚も苦笑を浮かべながら遠慮を返すが、ふとそれだけでも余り状況は良くないのではと思案を。段々と思考が堂々巡りになり、何処まで気遣うのが正解なのかの線引きが曖昧になり始める。厨の暖簾をくぐって卓上へとそっと袋を置き、一度首を捻って。主人のことは慕っているし、本当に恋慕なのだとすれば背を押してやりたい。彼の刀がそう狭量な人柄でないことは重々承知しているが、やや抜けたところも多い主人のこと。少しでも初期刀として支援したいと思うのは当然だろう。段々と表情を曇らせ、彼女をそっちのけで一人思索を。)

霖:
あ、…──??っもう。前から思ってたけど、煽ってるのは膝丸も一緒だからね!
( 我慢出来ない、その言葉に再び喜色が込み上げ。こんなに一気に砂糖に塗れ、余りのとんとん拍子に白日夢でも見ているのではないかと疑ってしまう。表情を和らげた彼をほうと見詰め、この美丈夫に想いを寄せられているのだと再確認していると、徐に手を引かれ。体勢を崩し咄嗟に畳に手を突くと、指先に走る柔らかな感触。手先へと口付けを落とす様は、自身から見ればまるで本当に御伽噺の王子様のようで。火照った頬が冷める気配はなく、無意識に口内の唾液を嚥下すると、照れ隠し半分に声を立て、わざとらしく唇を尖らせて。此方から積極的に距離を縮めていたのは確かだが、それが続いたのも彼からの反応があったから。煽っているのは自身だけでないと満更でもないながらに不満を告げ。)



  • No.150 by 歌仙/霖  2019-10-24 00:55:51 





(/ ひーすみません文字化けするのを失念していました…!!謎の疑問符は「 ~~ 」に置き換えて読んでくださると幸いです。それだけですので蹴って頂いて構いません!)



  • No.151 by 日和 / 膝丸  2019-10-24 02:20:09 



→ 日和

あの、歌仙?──…歌仙くーん、おーい。どうしたの?
( 変わらず遠慮を返されると、それ以上しつこく誘う事も憚られ大人しく口を噤み。和菓子に慣れ親しんだ彼に、洋菓子の味付けが合わないのならば仕方ない。少々残念そうに視線を足元に落としながら厨まで歩いて行き、彼の後ろから厨の暖簾をくぐれば、先程から何やら考えを巡らせている彼に視線を遣り。段々と曇りゆく表情に軽く首を傾げつつ、邪魔にならぬよう控え目に声を掛けてみるが、声が小さ過ぎたのか否か特に反応は得られず。その内気付いてくれるだろうかと小さく肩を竦め、一先ず卓上の袋から材料を取り出していくものの、思考が纏まらない様子に苦笑を。並べ終えた材料を一瞥してから彼へと視線を流せば、ゆっくりと目前まで歩み寄り、間延びした口調と共に手をひらつかせ )


→ 膝丸

俺は君に触発されて──いや…仕返し、と言った方が正しいのだろうな。
( 区切りが付けば、今し方聞いた彼女からの好意を頭の片隅に追いやらなければならない。残念ではあるが、そうする事で近侍としての役目を果たせるのだと思えば多少は気持ちも晴れる。憂鬱ながらも火照ったままの彼女の頬が目に入ると満足げな笑みを零し、可愛らしく尖った唇を欲の混じった眼差しで見詰めるものの、咄嗟に瞼を閉じる事で膨らむ欲をそっと断ち切り。先の行動は確かに煽るものであったのだろう。しかし、覚えている限りでは先手を打って煽りに来ているのは彼女の方で、何度堪えた事かと苦笑交じりに息を吐き出し。この際、気持ちを切り替えるまでにもう少し触れても良いだろうか、なんて絡んだ指先で彼女の手の甲を悪戯に撫で )

  • No.152 by 歌仙/霖  2019-10-25 00:39:33 





歌仙:
いや、…僕としては、余り状況を拗らせたくないんだ。もしも彼が悋気を起こしてしまったら大変だろう?
( 視界に映り込むひらりと舞う白い手に注意を引かれ、やっと主人の方へと意識が戻ってくる。伏せがちにではあるが瞳を彼女の方へと向け、当事者であるというのにも関わらず呑気な様子に深く溜息を。己がここまで悩んでいるのが馬鹿らしくなってしまいそうだ。そんな甘えには身を堕とさず、身体の内側に感じる疲労感を思いながら一先ず腰を落ち着かせ。確認のため並べられた材料をぼんやりと眺めながら、己の気苦労を零し。そうでなくとも、何故か近侍の彼ではなく自分に買出しの付き添いを頼むという構図に疑問符があってもおかしくはないというのに。気取られないよう控えめに視線を彼女へと向け、その考えを伺い。)

霖:
………何かな、この手。…ふふ、膝丸らしくないね。
( 何故だかじっと此方を見詰める彼に首を傾げ、相手の不思議そうな様子に気付いたからか瞼を落としてしまう彼に雰囲気を絆し、小さく笑い声を転がして。半ば溜息にも聞こえる吐息を聴くと、結んだ手に僅かに甘い擽ったさが走り。視線を落とすと、意図的なのか無意識なのか、絡んだ指が肌の上を幾度か掠め。本当に恋仲同士のような触れ合いに、駄目だと頭では分かっているのに幸せが充ち満ちてしまう。男性らしい彼の手へと落としていた目線をそのかんばせへと戻すと、隠しきれない幸せを湛えて瞳を細め。真面目な彼のことだ、きっとこの小休憩が終わってしまえば普段と変わらず、懸想の意など見せない優秀な近侍へと戻ってしまうのだろう。それならせめて、こうして許される時に甘く睦みあっておきたいと思うのは当然のこと。今度は自ら手を引き寄せ、一度解くとその掌に幾度か口吸いを。見立てるのは勿論彼の唇だが、その想いは告げずにリップ音を立て。)



  • No.153 by 日和 / 膝丸  2019-10-25 12:40:44 



→ 日和

悋気…?──…う、うーん、どうかなぁ。それは考え過ぎだと思う、けど…。
( 漸く意識を引き戻した彼に笑みを浮かべたのも束の間、深い溜息を吐く様子に緩く瞬き。無意識に悪い事でもしてしまったかと自身の行いを振り返ってみるも、彼から出た言葉にはきょとりと呆けた表情で固まり。悋気とは嫉妬の事だっただろうか。脳内で単語の意味を探りながら苦く笑めば、ぎこちなく視線を彷徨わせつつあまり現実的ではない想像に語尾を濁す。拗らせるも何も、勝手に色々と想いを拗らせているのは己で。彼らが何を拗らせるというのか。彼の懸念する様な事にはならないと思うのだが、買出に付き添って貰った上に、ぐだぐだな相談にまで乗ってくれた彼にこれ以上気苦労を掛けるのは宜しくない。先程もえらく思い悩んでいた事から、呑気に片付けていい問題ではないのだと思考しては、控え目に顔を覗き込みながら首を傾け )
…もし歌仙が気になるようなら、お菓子は私一人で作るから大丈夫だよ。買い物にも付き合わせちゃったし、疲れてるよね?


→ 膝丸

──…らしくない俺も、たまには良いであろう?
( 彼女の滑らかな肌に触れているだけで心地良く、あわよくば抱き締めてその小振りな唇へと口吸いを、などという暴走気味の欲望も身を潜めていく。己らしくない、そう零されても仕方ないだろう。そもそも主人に対し恋情を抱いている時点で、普通ではないのだ。しかし彼女への気持ちを否定する気は起きず、随分と絆されたものだと含み笑えば、手を引かれる感覚に視線を目前へ投げ。絡んだ指を解かれると僅かに眉を下げるものの、次いだ彼女の行動には目を見張る。幾度となく掌に降る柔らかな感触にすぅと目を細め、何とも唆られる光景をしっかりと目に焼き付けながら吐息を漏らせば、空いている手で彼女の頬をするりと撫で。甘く声色を潜めて閉じていた口をそっと開き、頬に添えた親指の先で唇をなぞり )

  • No.154 by 歌仙/霖  2019-10-26 00:55:32 





歌仙:
………そう、だね。雅じゃないな…。少し気持ちを落ち着けるべきかもしれないね。
( まるで突拍子もない発言に対し憐れむような、当惑するような反応に視線が下がっていく。此方の表情を覗きたいのか、ちらりと視界に入る彼女に対し背を丸め、もう一度深々と溜息を。これでは再び同郷の短刀を困らせてしまいそうだ。ふっと顔を上げ眉を寄せると、重々しくも呟き。冷静さを欠いている己に対し薄く笑むと、身体を簡単に解しながら席を立ち。結果としてどうあれ、彼女にとって現実的でない考えを持つ者が側にいて、そのことについてぼやくとしたら、主人としても集中出来ないだろう。せめて頭の片隅にでも置いていてくれれば良い。再び暖簾を潜ると、一度彼女の方へと振り返り。口調柔らかに挨拶を告げ。返事も聞かずに自室へと歩み出すと、再び気重な表情を。)
それじゃあ、僕は部屋にいるから。何かあったらすぐに呼ぶんだよ。

霖:
……あ、…口付けはだめ、だよ。せめて寝る前だけって決めてるから。
( 彼と唇を重ねたい。堪らないといった様子で無理に腰を抱き寄せられ、噛み付くように食まれるのも良い。穏やかに間近で見つめ合い、鼻先が触れ合う程の距離でやっと睫毛を下ろし、優しく唇が触れ合うのも良い。リップノイズを重ねる度に思考が蕩け、擬似的な接吻に夢中になる最中、頬へと触れる手に顔を上げ。親指が唇の縁をなぞり、思わず動きを止め。熱を帯びたようにも見える琥珀をほうと見詰め、そのまま口付けを強請りたくなるのをぐっと堪え。唇を押し当てていた彼の手を下ろすと両手で包み、申し訳なさそうに眉を下げ。数度瞬きをし間を開けた後、歯切れ悪く口を開いて。)
…でも、…今から休憩がてらお昼寝しようと思うの。その、膝丸も一緒に、…。



  • No.155 by 日和 / 膝丸  2019-10-26 10:22:21 



→ 日和

──…みっちゃん、居るかな。
( 数刻後、無事に菓子作りを終え。食事処の中央にある席へとクッキーが沢山乗った大皿を置くと、作業を終えた達成感にほっと胸を撫で下ろし。適当に摘んでもらえるようにと男士達に宛てたメモ紙を添えて。結局、初期刀の彼には感謝の言葉すら言えず仕舞いだった。これでは本当に主人失格だ、なんて先刻の彼の気落ちした姿を思い出して溜息を零す。菓子作りの最中も、ふと頭を過っては溜息の繰り返しで、何とも不甲斐ない。しかし、これ以上は呑まれぬようにと両頬を叩いて気を引き締めては、彼には今度改めてお礼をすれば良いと鬱な気分を無理矢理払拭し。そのまま気を取り直して厨へと戻れば、次は近侍の彼の元へ行くべく、冷やしていたティラミスを取り出して最後の仕上げを。そして準備を終えるなり緊張の息を吐くと、早速盆を持って彼の部屋へと足を向かわせ。そう時間も経たずして襖の前まで辿り着けば、窺うようにそっと彼の名を呼び )


→ 膝丸

…ああ、俺も付き合おう。
( いっそ何も考えずに彼女の唇を奪ってしまえたら、どれだけ楽な事か。そんな欲を見透かされたのか、眉を下げた彼女からの制止の言葉には僅かに肩を落とし。拒絶されたも同然の状態に苦笑を浮かべたところで、歯切れ悪くも掛けられたお強請りにゆっくりと瞬きを。口付けはダメだが、寝る前であれば良い。つまり昼寝の誘いをするという事は、その口付けを許すという事だろうか。何処か矛盾しているようにも感じる彼女の発言に小首を傾げつつ、真意を探るような視線をじっと向ける。だが、あまり勘繰り過ぎて彼女の気が変わってしまうのは避けたい。余計な口を挟む事なくただ頷けば、頬に添えていた手を彼女の手に重ね )
すぐに床を整える。布団は、…俺のものが良いだろうか?

  • No.156 by 歌仙/霖  2019-10-27 17:38:56 





燭台切:
────ん、ちょっとまってね、…。
はい、お待たせ。歌仙くんとの話は済んだ?
( 普段と違う反応を見せる主人に心を乱されてから数刻、偶の暇に読書にでもと、暫く前に購入した現世のレシピ本を眺め。色取り取りの付箋が顔を覗かせる頃、廊下から聞こえるのは何処か堅い女声の声。何か告げられるのだろうかと余計な邪推が頭を過るが、溜息と共に洗い流し。少し荷物持ちを断られた程度で深く考え過ぎだ。女々しい自らに呆れ、本を閉じると軽く身形を整えた後、彼女と己を隔てる襖を軽快に開き。何気無しに問いを掛けつつその姿を見ると、携えている盆に金色の瞳を丸くして。ああ、そういえば己のための買い出しに出掛けていたのだったか。ぱちりと瞬きをし、盆へと落ちていた睫毛を上げて。薄らと笑みを浮かべると緊張を溶かしながら口許を緩め。)

霖:
……う、ん。執務室だと、誰かに見られちゃうかもしれないし…。
( 少しばかり間を開けて返される了承にほんのりと頬を染め、重ねられた掌へと視線を向け。無論近侍部屋とて誰かに見られる可能性はあるが、主人を訪ねた刀剣が近侍と一つの寝具で添い寝をしている姿を目撃、という状況は少しは避けられるだろう。しかし就寝前の口付けをする口実とはいえ、想い合っている男性に共寝を誘うというのは如何なものか。彼がそう段階も踏まずに手を出すとは思えないからこそこうして無警戒に閨へと誘うことが出来るが、確かに常々言われているように危機感が欠如しているかもしれない。些か軽率な自身に羞恥を感じつつ、そっと両掌を離し。裾の皺を払いながら腰を上げ、そろそろと隣室へと。書類の提出は目が覚めた後で良いだろう。想いの通じた今くらいは、年相応の色恋沙汰に夢中になりたい。)



  • No.157 by 日和 / 膝丸  2019-10-27 23:36:27 



→ 日和

話は終わった、んだけど…ちょっと──……ううん、大丈夫。
( 思えばこうして彼の部屋を訪ねるのは久方振りだろうか。普段は執務室に籠る己を心配し、彼が様子を見に訪ねて来る事の方が多い。何処と無く緊張の色を含んだ表情を解すべく、塞がった両手の代わりに頬を膨らませたりと遊ばせるが、目前の襖が開くと咄嗟に空気を抜き。彼の姿を目にするなりふわりと和らぐような心地良さを感じつつ、問われた事には途端に眉尻を下げ。脳裏をちらつく先刻の出来事に、再度憂鬱な気分が渦巻いていく。やはり主人が特定の男士に入れ込むのは宜しくないのだろう。相談をと開きかけた口を閉じ、面倒だと思われる前に程良い距離感に戻さなければと首を振っては、普段通りに笑みを浮かべて持って来た盆を軽く上げ。共に休憩を取るつもりでいたものの、不安定なまま彼と一緒に過ごせば失言が目立つであろう事は明白で。渡して直ぐに退散すべきだろうかと徐々に視線を斜め下へ落としていき )
ティラミス、作ってきたよ。上手く出来たと思う…けど、美味しくなかったら残していいからね。


→ 膝丸

──主、用意ができたぞ。…前のように、抱いて運んだ方が良いか?
( 前回は、軽々と男に誘い掛けないよう危機感を持つべく言い聞かせていたが、気持ちが通じ合った事に相当浮かれているのか否か、それを今告げる気にはなれず。無論、己自身が無理に手を出さないと固く決めているからでもあるのだが、ただの近侍に戻る前の褒美だと思えばこのチャンスを逃せる筈もない。腰を上げる彼女に合わせて己も立ち上がっては、後に続くように隣室へと足を踏み入れ。そのまま真っ直ぐに押入れまで進んで戸を開くと、中から布団一式を取り出して中央に置き。丁寧に淡々と皺を伸ばしながら布団を敷き終えては、振り返って彼女の元へ歩み寄りながら手を差し伸べるものの、ふと前回の行動を思い出すと冗談交じりに首を傾け )

  • No.158 by 燭台切/霖  2019-10-28 01:15:16 





燭台切:
うん、───…ふふ、ありがとう。さ、相談がてら一緒に食べようか。
( 此方が投げ掛けた問いを聞くなり表情を曇らせる彼女に疑問符を浮かべ。途中で途切れてしまった言葉の意に目を細め、一先ず彼女の視線の動きと共に再び盆へと睫毛を下げ。彼女は謙遜しているが、己から見ても良く出来ていると思う。最初は厨になど立てるのかと半信半疑だったが、取り越し苦労だったようだ。過保護な自身に対し笑みを零した後、柔らかく礼を告げ。襖を更に広く開くと、その細肩へと腕を回して緩く背を押し、己が部屋の畳を踏ませ。一体何を悩んでいるのかは知らないが、ここでまた何も話してもらえないのは、流石に今まで築いてきた己の矜持にも関わる。初期刀相手と言われ勝手に相談でもしに行ったのかと思っていたが、勘違いだっただろうか。そっと座布団を敷き座るよう促すと、その対面へと腰を下ろし。)

霖:
も、もうっ。あれは別に抱っこしてもらいたかったわけじゃないもん。
( 収納から取り出した寝具一式を、主人の手前だからか普段からそうなのか、皺のないよう丁寧に整える様子をじっと眺め。きっと後者なのだろう、そんな生真面目な彼の気性を愛しく思い笑みが浮かび。端正に敷かれた布団を背に此方へと伸ばされた手を見、礼を告げようとしたところで、小さな冗句に内心でむっと頬を膨らませ。差し出された手を取り、もう幼児でなく一人で歩けるのだと褥へと寄り。寝易いようにと襟元を緩め、静かに柔らかな生地へと腰を下ろし。空いた隣へ彼が来てくれるのを待ち、再び心臓が高鳴り始め。頭の中は彼との接吻のことで埋め尽くされる。早く、早く彼と唇を重ねたい。ぴたりと密着して抱き寄せられたいし、その大きな優しい手で頭を撫でられたい。落ち着かない様子で身を捩り、彼の方を窺い。)



  • No.159 by 日和 / 膝丸  2019-10-28 08:58:57 



→ 日和

えっ、や、でも……。──みっちゃんまで困らせたくないから、相談は大丈夫。自分でなんとかします。
( 逃げるならば彼の部屋に入る前にと考えていたのだが、引く体勢に入るのが遅かったのか、彼の腕に背を押されると無意識に足は動いてしまい。思わず入室してしまった事に狼狽しながら短く声を漏らすも、己の為の座布団が敷かれるとぐっと押し黙り。先程初期刀を困らせてきたばかりだというのに、彼相手では尚更、己の好意丸出しの相談など出来る筈もない。少しずつ積み重なる悩みは何処に吐き出せばいいのか、いっそ思考を放棄してしまいたいのを堪えて小さく息を零せば、卓上に盆を置いて漸く腰を下ろし。一先ず、相談は必要ないという旨を落ち着いた声音を意識して伝え。少々素っ気ないだろうかと窺うように彼を見遣った後、直ぐに盆へと視線を流してしまえば、洋菓子の乗った皿とスプーンを彼の方へ置き )
そ、…それより、ほら。食べよう?


→ 膝丸

ああ、そうであったな。
( 冗談のつもりで付け足した問いに対し、むっとする彼女の様子を眺めながら小さく含み笑い。彼女が先に寝具へと歩み寄り、着衣を軽く緩めてから腰を下ろしたのを確認して一度瞼を伏せ。以前とは心持ちの違う共寝にゆっくりと感情を落ち着かせる。気持ちが通じ合ったとはいえ、交際しているわけではない。一人舞い上がり過ぎないようにと一つ深呼吸すれば、此方を窺い見る彼女と視線を合わせて隣に腰を落とし。何処か期待する様に身を捩るいじらしい姿に、そう煽る様な反応をされては堪らないと若干顔を逸らし、欲望のまま動いてしまいそうな己を胸中で律し。なんとか理性を保った状態で再度彼女を見遣ると、片手を白く柔らかな頬へと添え、視線をそっと紅色の唇に落としながら呟く様な確認を )
…本当に、俺で良いのだな。

  • No.160 by 燭台切/霖  2019-10-28 23:43:07 





燭台切:
……そう。まあ深追いはしないけど、…。
( 部屋に足を踏み入れるや否や、戸惑った狼狽の声と小さな溜息を耳が拾い上げ。表情も矢張り明るいとは言えず、己の無力さに睫毛を伏せて。別段己に出来ない相談があったところでおかしくはないし、個人として当然だろう。自身も彼女には性や立場の都合上避ける話題はある。頭では当然のことだと理解しているというのに、心がどうしてもそれを拒む。食器と皿が目の前に置かれ、切り替えがてら文句の付けようもないその見た目を褒めようと唇を開くが、音として発せられる前に口を噤み。頭にあるのは、普段はこうではないのに、という身勝手極まりない考えのみ。何とも格好付かないが、こうして一人で悶々と思い悩む方が無様なのではないだろうか。何か此方に対して思うところがあったとしても、彼女のためにもならない。そう考えると顔を上げ。)
ねえ、主。もし僕が君に何かしてしまったのなら、気負わず言って欲しいんだ。

霖:
………うん。貴方以上の人なんて、十年以上探しても見つからないんだもの。膝丸じゃなきゃ嫌。
( 十数年前の、この本丸が凍結されたあの日。翌日会った彼は何故か余所余所しく、何日経ってもそれが変わることはなかった。幼かった自分には、容姿が同じだけの別人などと頭が回るわけもなく、突き放された恋心だけを今まで温めてきた。今日やっとその想いが報われたような気がして、何故か視線の交わらない金の瞳を見遣ると、穏やかに笑い。添えられた愛おしい手にそっと頬を寄せ、僅かに伝わる熱に胸を暖め。緩慢に瞬きをし、幾ら見たとて飽きない風采を楽しみ。軈て静かに睫毛を下ろし、薄い暗闇を代わりに見詰め。初めての口付けを初恋の相手に贈れることへの幸せと、憧れの人との口吸いという行為への緊張で埋め尽くされる。煩く鳴り始める心臓の音を聞きながら、無意識に唾液を嚥下して。)



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