───月夜に浮かぶ、 ( 〆 ) 

 ───月夜に浮かぶ、 ( 〆 ) 

とくめい  2019-09-25 09:21:08 
通報








( >4083様 )待ちのため、他者の立ち入り禁止。





コメントを投稿する

  • No.21 by 燭台切/霖  2019-09-30 22:01:58 





燭台切:
───うん、自分で気付けて偉いね。
出来れば、もっと能動的に「早く食べたい」って思わせたいんだけどな。
( 握られた小さな柔らかい掌を軽く握り返しつつ、目に見て取れる狼狽を口を閉じたまま眺めて。情けなく下がる眉は健気で可愛らしいが、ここで身を引いてしまうのはこの娘の為にもならない。口端の結び目を解かないまま此方も真っ直ぐに彼女を見詰め、暫くの後気まずげに視線を逸らされればぱちりと瞬きを。絞るような声に反し穏やかな笑みを見せると、再び視線を合わせて腰を屈ませ親が子に言い聞かせるように告げ、慣れた様子でウインクを。)


霖:
……そう見える?疲れてる主は頼りないかな…。
( 側へと身を屈める彼に分かりやすく身を硬ばらせるも、伸ばされた手が優しく頬を撫でるためのものと分かると、ふっと表情を緩ませ。何処か懐かしさを感じるその手付きに睫毛を伏せ、再び微睡みが顔を覗かせ始め。しかし向けられた労いの言葉に声色を落とし、申し訳無さそうに身を捩り。顔色をもう一度覗き見ると、彼の心配りに甘え、添えられた手に自らの掌を恐る恐る重ね───指先が頬へ当たった途端、畳の跡を自覚し大慌てで彼に背を向け。ああ、情けない。頬の紅潮を感じつつ小さく唸り。)



  • No.22 by 日和 / 膝丸  2019-09-30 23:38:28 



→ 日和

う"、ごめんなさい。どうも忘れっぽくて…でも、燭台切のご飯は大好きなんだよ?そこは誤解しないでね。
( 男士達の事、仕事の事では滅多に忘れたりしないのにも関わらず、自分自身の事にあまり関心の無い己の性分に反省の色を見せ。毎度の事ながら何故学習しないのか。本来ならば、既に愛想を尽かされていても可笑しくない程の常習犯であり。今日もまた、いつも通り穏やかな笑みで許してくれる彼の優しさに甘えてしまう己の不甲斐なさを恥じ。ただ、このままは良くないだろう、そう思えば徐に相手の方へと距離を詰め。身を乗り出す勢いで彼の作る食事について満足している事を告げ )
嘘じゃないからね。本当の本当に美味しいと思うし、何ならお嫁に欲しいくらい…!


→ 膝丸

な、それは違う!俺はただ、君が心配なだけ──、
( 無意識の内に彼女の柔らかな肌へと触れてしまったものの、抵抗される事なく微睡む相手の様子を目にすると微かに表情和らげ。しかし、此方の言い方が悪かったのか否か、声色を落とした彼女の言葉には弾かれた様に否定の言葉を口にし。続けて素直な気持ちを伝える途中、己の手に掌を重ねる様にして頬へ触れた彼女が、突如慌てて背を向けた事に一度口を噤み。もしかすると、勝手に触れられた事に対して不快さを感じたのかもしれない。そう一抹の不安が頭を過っては、恐る恐る背後から彼女の様子を窺うように声を掛け )
…どうしたのだ?

  • No.23 by 燭台切/霖  2019-10-01 00:10:16 





燭台切:
はいはい、わかっ───……、……夫、ではないんだね。
( 毎度の事ながらも猛省の姿勢を見せる主人に苦笑いを返して宥め、柔髪をそっと撫で。無論本当に勘違いしているわけではなく、彼女の真面目さが災いしてしまう点だというのは己が一番理解している。だからこそ愛想を尽かす筈も、強く苦言を呈す筈もない。その細い手首を取り広間へと、そう思った矢先、鈴の声が発する拙いフォローにぴたりと動きが止まり。呟きのように一言口から零れ、無意識に彼女の方へと一瞥を。心に差した靄に自分でも疑問符を浮かべつつ、止まっていた歩みを再開し。)

霖:
優しいのはとっても嬉しいんだけど、…身嗜みの乱れとかは、言って欲しいなって。よくわからないかもだけど、その──、
( この様では寝ていたことも当然分かってしまうだろう。肩を落として溜息を吐くと、背後より聞こえる気を揉むような声へと痕の付いた片頬を隠したまま振り返り。情けなく眉を落とし、普段と違う引け目のある様子に少しばかり迷った後唇を開き。矢張り本丸毎に個体差というものがあるのだろう、祖父が相手では余り女性に対する気遣いは望めまい。妙な意識を抱かせてしまうだろうか、言い澱みながらも肩を竦め。)
異性、だから。…男の人からの目は、気になっちゃうの。



  • No.24 by 日和 / 膝丸  2019-10-01 01:36:14 



→ 日和

あっ、そうだよね。この場合はどちらかというと私がお嫁──……あ、はは、可笑しいなぁ。迷惑しか掛けない気がする。
( 宥める様な髪を撫でる行為に安心してしまうのはいつもの事。一先ず、今回は自力で思い出せたのだから良しとしよう、なんて普段と比べて少しは成長したのではないかと一人満足し。手首を取った彼の大きな手に口元を緩めたのも束の間、突然動きを止めた相手から零れた一言に数秒思考しては、同様に歩みを始めながら自分の発した言葉の間違いに数回首を上下させ。彼は刀ではあるものの、見た目は普通の男性となんら変わりない。内心で失言を反省しつつ緩く乾いた笑み零せば、隣を歩く彼をそっと見上げ )


→ 膝丸

!──…すまない、配慮に欠けていた。君はもう、あの頃とは違うのだったな。以後、気を付ける。
( 無遠慮に顔を覗き込む事も憚られ、背後にて大人しく彼女からの返答を只々待ち。その間不安は一切拭えなかったが、少しの間を空けてから漸く此方へ顔を見せた相手に静かに安堵し。だが、眉を下げて言い澱みながら告げられた内容にはっと己の言動を振り返っては、女性に対して気遣いの欠片もなかった事に深く反省し。元の主人が男性だった事も関係しているのだろうが、それを理由にするつもりはなく。直ぐ様体勢を整えてきちんと頭を下げて見せれば、随分と昔に接した幼少の頃の彼女と、今現在の彼女を重ねて見てはいけないのだと自分を律し )

  • No.25 by 燭台切/霖  2019-10-01 06:27:09 





燭台切:
ああ、良かった。旦那さんにしたい人は他にいるのかと思ったよ。
主ならいいお嫁さんになれると思うけどな。真面目だし、素直で可愛い。
( 此方の指摘に素直に前言を撤回され、自然と口許が緩み笑みが浮かぶ。ただの言い間違いであることに安堵している自分に未だ疑問符浮かべつつ、握った細腕を離す気は起きず。食事処へと向かう最中、無沙汰になっても良くないために先程の彼女の言葉に否定を。子供のように接しているとはいえ、相手は敬慕する主人。未だ反省の色が抜けないのか、自らを卑下する言葉は余りに勿体ない。曲がりなりにも性は男、その己から見てこの娘は十分可愛らしい。くすりと一つ笑い声を添え。)

霖:
でも、それで壁が出来るのは嫌。……ねえ、やっぱり女の子の主はやり辛い?
( 聞くや否や此方に頭を垂れる姿にびくりと肩を震わせ。祖父の刀に、神様に、頭を下げさせてしまった。急いで彼へと向き直り、先程まで頬へと触れていた手をそっと取って掌で包み。__あの頃、というのは、前任であった祖父との生活のことを指しているのだろうか。性も歳も何もかも違えば当然彼らには違和感が絶えないだろう。彼の手と自らの手を結ぶことに若干の安堵を覚えつつ、恐る恐るといった様子で問いを掛け。)



  • No.26 by 日和 / 膝丸  2019-10-01 13:05:41 



→ 日和

た、ただでさえ出会いもないのに、そんな相手がいると思う?
ん"……それは、その、ありがとう。燭台切も、優しくて頼りになるし、とっても格好良いから素敵な旦那さんになれるよ。
( 撤回した途端に聞こえた、他に相手がいるのではとの言葉に少々慌てて首を振り。冗談で言ったのだとは思うが、旦那候補がいる時点で嫁候補に相手を挙げたりなど出来るわけもない。それはつまり、二股という事になるのではと一瞬頭を過るも、誰とも付き合ってすらいない状況で考えるのは無駄な事。そう素早く思考を切り替えたのも束の間、次に耳に入ったのは否定と褒めの言葉で。異性からのそういった台詞には耐性がない為、地味に狼狽しつつも、何とか褒められた分を返す様に彼への印象も思うまま口に出して。しかし想像とはいえ、彼の隣に別の女性が立つ事に対し底知れぬ不安を感じると、不思議そうに胸元へ片手を添えつつ、心を落ち着かせるべく彼の手が触れる腕へと視線を落とし )


→ 膝丸

…言葉足らずであったな、すまない。主の言う身嗜みの配慮については善処する。──だが、君への接し方を変えるつもりはない。主が主である限り、性別など関係ないのだ。それは兄者も同じ事。
( 頭を低くしたまま配慮不足への反省を行うが、不意に己の手を柔らかくも小さな手が包み込む様に触れると薄く目を開き、ゆっくりと顔を上げ。ここ数日思っている事だが、彼女は前任の者に対して少々引け目を感じている節があり。度々その事が垣間見える様子に一度眉を寄せた後、顔を引き締めて彼女の目を真剣な眼差しで見詰めては、淡々と、けれど気持ちを込めて言葉を並べ。無論、他の刀剣達もそこは変わらない筈。それでも彼女が心配になってしまうのは、今と昔の違いに何処か躊躇している己の所為でもあるのだろう。一つ瞬きを落として再度口を開けば、己の手を包む小さな手をしっかりと握り返し )
たまに、昔の君を重ねてしまう事はあるのだが…そこは気を付けるとしよう。

  • No.27 by 燭台切/霖  2019-10-02 00:31:40 





燭台切:
それじゃあ僕が君を娶れば完璧、かな?
( 異性からの褒め言葉とでも認識してしまったのか、小さく狼狽の声を零す鈴の声に口許を緩めて笑い。対のように並べられた己への褒め言葉だが、生憎と付喪神である自分が妻を取り夫となる確率は彼女に比べて大分低い。ふとした閃きに振り返れば、結んだ手を見つめる姿に小首を傾げ。一度足を止めその形の良い顎を掬って上を向かせると、冗談めかした笑みと共に揶揄の言葉を添え。無論数年付き添った主人を何処の馬の骨とも分からない輩に明け渡すのは納得がいかない。本当に娶れるならば安心なのだが。そんな馬鹿な考えを内心笑いつつ、そっと?の輪郭をなぞり。)
僕のお嫁さんになるなら、ちゃんとご飯は食べなきゃだめだよ。それと睡眠も。

霖:
昔の、…………昔の?私ってお祖父ちゃんの本丸に来たこと────、
( 近侍である彼の力強い肯定の言葉一つ一つに取り零さないよう聞き、此方を見据える金の瞳を見詰め返し。篤実で、実直で、あの祖父が側仕えに選ぶのも分かる。握り返される男性の手に視線を落とし、胸が暖まるのを感じていれば、ふと聞こえた彼の言葉に引っ掛かり顔を上げ。確かに“膝丸”に遊んでもらった覚えはあるが、それは祖父ではなく親の──、そこまで考えて思わず身体を跳ねさせ、再び?が熱くなるのを感じ。ああ、違う。記憶の中ではある日突然彼が変わってしまい、幼く淡い恋心も冷めたのだと思っていた。しかしそれは祖父の刀と親の刀が記憶の中で混同しただけ。十数年と数日来の片恋の相手を前に思考は縺れ、繋がれた手を意識すると益々体温が上がり。)
か、重ね、って、…!その、あの、ごめんなさい、がっかりした?あの頃は小さくてまだよく分かってなくて、えっと、



  • No.28 by 日和 / 膝丸  2019-10-02 03:14:04 



→ 日和

…ふふ、燭台切が貰ってくれたら主も安心です。
( 心中に渦巻く感じた事のない感情を内に潜め、自分自身の事ながら何処か難しい顔をして小首を傾げていたものの、ふと相手が足を止めるとつられて動きを停止し。此方が顔を上げるよりも前に顎を掬い上げられては、惚けた様にぱちりと瞬きを。その後冗談めかした彼の言葉をなんとか脳内で処理すると、途端にだらしなく緩んでしまいそうな表情を普段通りの笑みを浮かべる事で堪え。しかし、中々に羞恥心を煽られる状況に頬は熱を帯びていき、輪郭をなぞる指先から擽ったそうに顎を引いて眉を垂らすと、小声で訴え掛けながら彼の手首をそっと掴んで )
そんな条件でいいならいくらでも頑張るん、だけど──あの……こっ、こういうのは少し、恥ずかしいなぁ…と。


→ 膝丸

──主、大丈夫だ。落ち着いてくれ。そう慌てずとも、俺は逃げないぞ。
( 最後に発した単語へと反応を示した彼女から溢れ出た言葉。それを聞くに、どうやら何らかの理由で幼少期に己と交流した記憶を忘れていた事が察せられ。だからあんなにも余所余所しさを感じたのか、などと思わずここ数日間の彼女の態度に納得してしまい。だが、思い出したついでに何か重要な記憶まで蘇ったようで。何処か必死に言葉を紡ごうとする彼女を宥めるべく、穏やかな声音と共に華奢な肩へ空いている手をゆったりと乗せ。彼女が一体何を思い出したのかは定かではないが、一先ずこの本丸に属する" 膝丸 "の事を思い起こしたのは確からしい。微かに口許を緩めて彼女の様子を微笑ましく眺めては、色々と整理がつくまで静かに待つ事にし )

  • No.29 by 燭台切/霖  2019-10-02 06:22:34 





燭台切:
さ、それなら早く食事を済ませようか。皆君のことを待ってるよ。
( こうして身体に触れ、男性的なアプローチをしているにも関わらず、返ってきたのは普段通りの笑み…と、紅潮。前者だけであれば少しばかり落胆しただろうが、白い肌に差す朱色に満足げに金の瞳を細め、細い指に掴まれた手を下げ、そのまま彼女の背中へと。か弱い訴えが可愛らしく、思わず声色も明るくなる。彼女のこういった反応に対し気を良くしているのは、矢張りこの身が男だからなのだろうか。だとしたらこの本丸の総てが同じ欲求を持っていることになるが、それは頂けない。いつの間にか顰めていた眉を解き、雑念を払拭して。先程まで引いていた手の代わりに背を押し、考えている間に食事処へと彼女を導き。)

霖:
───…ごほん。取り乱してごめんなさい。
それから、忘れてしまってごめんなさい。貴方にとってはつい先日のことだろうけど、…私には長くて。
( 宥めようというつもりなのだろうが、身体に触れられるのは全くの逆効果。滲んだ淡い思い出ではあるが、初恋の相手に触れられ落ち着ける筈もなく、暫くの間狼狽を。顔の紅潮も引いた頃、咳払いで区切り改めて謝罪を。時を止められていたこの空間では、彼の認識では本当に先日まで自らは幼い子供で、大きくなったら膝丸と結婚する、だの口走っていた記憶も明瞭なのだろう。その事実に顔を覆いたくなるが、ぐっと堪えて身を捩るだけに留め。これ以上失礼な行いは、と思ってはいたものの、此方に向く金の瞳を一瞥すると耐えきれず、身体ごと顔を背け。何とも現金だが、壁がなくなれば一人の秀麗で優しい男性にしか見えない。主人なのだと何度も胸中で呟き、小さく溜息を。)



  • No.30 by 日和 / 膝丸  2019-10-02 16:45:10 



→ 日和

そうだね。いつまでも待たせるのは悪いし、急ごうか。お腹空いたなぁ。
( 時折こうして彼に翻弄されてしまうのだが、明るい声色を聞く限り相手の行動に特別な意味はなく、周りにも同じ様な距離感で接しているのだろうとの結論に至り。勘違いしてはダメ。なんて頬の熱を冷ましながら自分を律しては、落ち着いた声音を意識して返答を。顎から離れた手が背中へと添えられ無意識の内に背筋を伸ばすも、彼と共に食事処まで歩みを進めれば、辿り着く前に何とか頬に残る赤みを消し去らなければと静かに深呼吸を繰り返し。次いで気を紛らわせる意を含めて口を開いては、食事処に着くまでの間呟く様な声量で食後の予定を零していき )
うーんと。午後は書類の整理…の前に、そろそろ遠征部隊が帰ってきちゃうから…まずは出迎えかな?


→ 膝丸

…主が謝る必要はないぞ。俺は刀で、君は人なのだ。時が経てば、思い出とは上書きされてゆくもの。──だが、君は思い出してくれたのだろう?俺はそれだけで充分だ。
( 何やら随分と動揺してしまった彼女の様子に僅かに首を傾けたも、暫くの後、漸く落ち着きを取り戻せたのか咳払いをして謝罪を口にした主人に首を振り。あの小さかった少女が、すっかり可憐で素敵な女性に育ったものだ、などと感慨深くなりながら言葉を紡ぎ。これで以前より彼女から頼りにして貰えるのでは、なんて心を浮き立たせたのも束の間、此方を一瞥するなり身体ごと顔を背けられては呆然とし。更には背を向けたまま小さな溜息を零した彼女に眉を寄せると、早速何かやらかしてしまったのかと焦燥感に駆られて咄嗟に距離を詰め、顔を覗き込もうとして )
……あ、主?

  • No.31 by 燭台切/霖  2019-10-02 21:32:52 





燭台切:
…根を詰めすぎちゃ駄目、だよ。遠征部隊への指示なら僕がやっておくから、食後くらいゆっくりして欲しいな。
( 意図的なのか無意識なのか、手を添えた途端伸びる背筋に僅かに口角を上げ。そこまで肩肘を張る必要はないというのに、常々真面目な人だ。隣から聞こえる深呼吸の音の後、小さな声量を捉えれば見抜かれないよう其方へと耳を傾ける。どうやら内容は食事の後の仕事について。仕事熱心なのは良いことだが、彼女は自分に対して不器用すぎる。眼帯越しに目を細めた視線を遣りつつ、何処か呆れの色を含んだ声色を掛け。見え始めた食事処の襖を見遣れば、「分かった?」と念押しを。)

霖:
っあ、ごめんなさ───きゃあっ!?
……ちがっ、違うの!嫌なわけじゃなくて、その、あの…。
( 波が立ってしまった心を落ち着ける最中、背後から聞こえる困惑の混じった声にふと我に帰り。急いで身を翻すも、予想よりもずっと近かった彼に思わず悲鳴だけを残して後退り。ぱちりぱちり、状況を確認するまでに二度の瞬きを挟むと、自らの反応の失礼さに顔色を変え。弁明を図るが、「貴方のことを男性として意識しているだけです」だなんて言えるはずもなく。先のように手を取ることも出来ず、彼の方へと伸ばした手は宙を彷徨い結局は畳の上へ。力なく幾度か喘ぎ、自分でもどうすれば良いのか分からず眉を下げ。)



  • No.32 by 日和 / 膝丸  2019-10-02 23:28:42 



→ 日和

え?そ、それは悪いよ。こういうのは私の仕事でもあるし、寧ろ燭台切は休んでて──、
( 他にやるべき事はあっただろうかと思考を巡らせている途中、隣から呆れの色を含んだ声を掛けられ。完全なる独り言を聞かれた事に一度口を噤んでは、手伝いを申し出る彼の言葉に片手を緩く振り。ただでさえ普段から此方がこき使っているようなものだというのに、これ以上仕事を任せるような事は出来ない。それに小休憩を取っていた自分とは違い、彼は先程まで全員分の昼食の準備をしていた筈だ。そう思考した所で彼に向けて休む様にと言い掛けたものの、最後に付け足された念を押すような一言に言葉は途切れ。しかし、素直に頷けないのは確かで。唇を結んで数秒視線を泳がせた後、誤魔化すように笑みを見せて足早に食事処の前まで歩み )


→ 膝丸

主、──…嫌でないのなら、何故急に避けたりするのだ。
( 身体を前のめりに倒し、顔を覗き込む体勢になっていたからか思ったよりも彼女との距離が近くなってしまったが、それにより一瞬振り返った彼女が悲鳴を上げて離れて行くと力無く呟き。驚かせた己が悪いのは勿論分かっているが、突然ここまで距離を取られては面白くなく。記憶が蘇った事で、何か己の嫌な部分でも思い出してしまったのだろうかと眉尻を下げては、張りのない声で言葉を投げ掛け。宙を彷徨い畳へと落ちた小さな手を目で追い、それを求めて無意識に伸ばしかけた掌をぐっと閉じて抑えると、自分が彼女を困らせている事実に一つ息を吐き出し )
君が、今後一切近付くなと言うのなら…そうしよう。

  • No.33 by 燭台切/霖  2019-10-03 00:17:39 





燭台切:
それじゃあ僕は配膳があるから行くけど───…良い?後で変に頑張りすぎてないか見に行くからね。
( 最後の念押しが効いたのか、素直な縦の頷きとはいかずとも、強い否定も返ってこなかった。自分の仕事だと押されるより余程マシだろう。どっち付かずの笑みを横目に見ながら小さく息を一つ吐くと、聞き分けの良い反応が返ってきた体でその柔髪を崩さない程度に撫で。仕事と言えば、一通りの昼餉を作り終わった後は他の厨当番に任せたきりだ。今からでも配膳を手伝わなければ。広間への襖を開けると、背を押し歩みを進ませながら親のような心持ちで上記を。とんとんと肩を数度叩くと、それを最後に厨へと歩調を速め。さて、どう転ぶだろう。余り期待はしていない自分に再び溜息が自然と漏れて。)

霖:
そ、そんなの思ってないってば!
…逆にその、膝丸は、……私が大人になって…へ、変に意識しちゃったりとかは…?
( 鋭い眼光を更に目立たせる眉が下がり、凛とした声も張りがない。責任感の強い彼のことだ、新たな主人を支えるべき自分が逆に追い詰めているとでも考え、自責の念に囚われているのだろう。つきりと痛む胸中に背を押され、発言を聞くや否や急いで首を横に振り。かと言って素直に心情を吐露出来る筈もなく、物言いたげに視線を動かした後、おずおずと一つ問いを。勿論彼に想いを寄せていたのはもう昔の話であり、今は関係ない、…筈。若干の淡い期待を胸に、無意識に髪を耳へと掛け。)



  • No.34 by 日和 / 膝丸  2019-10-03 01:58:59 



→ 日和

……ひえ、どうしよう。なんで燭台切はあんなに面倒見が良過ぎるのかなぁ。
( 返答する事から逃げるような態度を取ってしまったが、彼の大きな手に髪を撫でられると不思議そうに見上げ。取り敢えずは回避出来たのだろう。口煩く言われる事もなく、配膳の準備があると口にした彼に頷いては、厨へ行く前に残された台詞に苦笑いを零し。そのまま広間で一人取り残されたように立ち尽くしているのを心配してか、駆け寄って来た粟田口派の短刀達に手を引かれるまま席に着くと、思い悩む様に先程彼に触れられた肩へそっと片手を添え。近くの席に座っている男士からの声掛けに答えながら、内心では食事を終えた後の事に思いを巡らせて )


→ 膝丸

俺が、主を…──先も言った通り、未だに昔と重ねて見てしまう事はある。だが、君が大人の女性だと認識を改める度、どう接すれば良いか分からなくなるのだ。……つまりは、意識しているのだろう?
( 急いで首を横に振った主の姿を目にして微かに気分は上がり、ほっと安堵の息を。何か言いたげに視線を動かす彼女を静かに見守りながら、その小振りな口から零される控えめな問いをしっかりと聞き入れ。彼女の言う変に意識する、とは具体的にどの様な意味の言葉なのか。そこはあまり理解出来ていないが、暫しの思考後、彼女の頬へ片手を伸ばしながら困り事を包み隠さず吐露しては、だからこそ更に目が離せない存在なのだという言葉を飲み込んで。相手が求めている答えがこれで合っているのかなど己には見当もつかない。だが一度閉じた唇を薄く開いて彼女を見詰めると、ふと気になった点について躊躇なく触れ )
して、主は" 逆に "と口にしたが…君は俺を変に意識していたのか?

  • No.35 by 燭台切/霖  2019-10-03 19:25:14 





燭台切:
( 昼食の後片付けの後に遠征部隊の出迎え、及び指示。全部隊への見送りを済ませ記録を取り、一番最初に思い浮かぶのは不器用な主人のこと。休むようにと釘を刺しておいたが、──矢張り少しばかり不安だ。再び厨に寄ると二人分の茶と和菓子を用意し、盆へと乗せ。働いているのならば差し入れを。休憩中ならば共に付き合おう。午睡でも取っているのならばこの行為は無駄となるが、昼寝をする余裕があるのならば近侍としてはそれが一番有難い。執務室の襖の前へと赴くと、中にいるであろう彼女に声を掛け。)
主、僕だよ。暇ならお茶でもどうかなと思ったんだけど、良いかな?

霖:
………────へ、?わ、わたし?
( 思想に耽る彼の姿を眺めながら、逸る気持ちをぐっと堪え。もしも万が一、返ってくるのが肯定の言葉だったら。女性のいる環境に慣れず、妙に緊張してしまう、だなんて言われたら。裏付けもない漠然とした期待に囚われ、頬に触れる彼の手にぴくりと身体を揺らし。高揚した気分はその言葉が紡がれる度少しずつ下がり、最終的には相槌も減り頷きのみに。つまり要点を纏めれば、幼子扱いをしてしまいそうで申し訳ない、ということだろう。余りに無駄な期待に溜息が出そうになり、新たな問いによりそれを呑み込み。目敏い彼を恨めしく思いつつ、気まずげに目を逸らし。)
……まあ、…私も同じ感じ、…かな。昔みたいに接するわけにもいかないし…。



  • No.36 by 日和 / 膝丸  2019-10-03 21:54:50 



→ 日和

…燭台切?──うわぁ、全然進んでない……あっ、も、勿論大丈夫だよ!入っておいで。
( 食後、結局遠征部隊の出迎えには彼が向かってくれたらしく、申し訳なさを感じながら静かな執務室にて机上の書類と向き合い。だが程良くお腹が膨れると、次に襲って来るのは睡眠欲で。うつらうつらと瞼の重みに抗ってみるが、自分で思っていた以上に身体は疲れており、書類を片付ける手の動きは段々と鈍っていき。結果、数分後には机上に突っ伏してお昼寝を。そのまま暫く睡眠を貪っていれば、襖越しに響いて来た心地良い声にゆっくりと意識を浮上させ。寝惚けた声色で彼の名を呟くと、鈍間な動きで身体を起こすものの、ふと中途半端な書類の数々が視界の端に映るなり一気に意識を取り戻し。慌てて散らばった書類を整え机の端に置いては、一先ず彼の入室を促して )


→ 膝丸

…そうか。
( 少々良くない雰囲気を感じ取り、自分はあまり良い返事が出来なかったのだろうかと眉顰めたも、此方の問いに答えた彼女の一言に視線を下げ。確かに、昔みたいに接する事は出来ない。それは己自身充分に理解しているつもりなのだが、彼女の口から言われた言葉に胸がざわついてしまい。思わず声のトーンを落とした所で、不意に頭を過ぎったのは彼女が幼少の頃己に向けて言ってくれた『膝丸と結婚する』という言葉で。無論、昔の様にはいかないと言った事から彼女は覚えていないのだろうが、それを残念に思ってしまう自身の感情にも疑問符を浮かべ。不思議な想いを抱いたまま彼女の頬に添えていた手を下ろせば、しんみりとした空気を払拭するべく話題転換を試み )
──そういえば、主。随分と邪魔してしまったが、本日分の業務はもう終わっているのか?

  • No.37 by 燭台切/霖  2019-10-03 22:51:09 





燭台切:
うん、お邪魔します。
…もしかしなくても、起こしちゃった…よね。疲れてるなら、床を整えようか?
( 落ち着きのない声に襖越しに疑問符浮かべつつ、室内へと踏み込み。書類机に向かうその姿に一瞬目を細めるも、彼女の身を見ると片眉を上げ。卓へと盆を置くと、一度主人の隣へと腰を据え。寝乱れた髪を手櫛で整えつつ申し訳なさそうに肩を竦め。今回ばかりは労りの行動が裏目に出てしまったようだ。纏められた書類もよく見ると方向が疎らであり、己の声掛けを聞き急いで整えたように見える。どうやら自分が思っていたよりも彼女はずっと疲れているらしい。答えを聞く前に腰を上げ、寝具を出そうと押入れを見遣り。)

霖:
忘れてた、日課鍛刀もう終わってるはず…!
( 何処か沈んだ声色に首を傾げ、彼の名を呼ぼうと口を開きかけた時、近侍としての御言葉にはっと息を呑み。元より鍛刀が終わるまでの間、書類の整理がてら刀剣男士の情報を確認しておこうと思い執務室にいたというのに、すっかり失念していた。日課任務の報酬も未だ受け取っていないし、夜までに政府への戦績の書類も纏めなければ。余りゆっくりしている時間はない、袴の裾を伸ばしながら立ち上がり鍛刀場へと向けていた足を止め、一度逆方向へと。再び彼の側へと寄り、歪みなく垂れる薄緑の髪をそっと避け、琥珀の双眸を覗いてふっと笑みを浮かべ。)
…気にかけてくれて、ありがとう。もう少し落ち着いたら、二人でゆっくりお話ししようね。



  • No.38 by 日和 / 膝丸  2019-10-04 01:05:59 



→ 日和

そ、それは大丈夫!寧ろ起こしてくれて助かったというか、その……ありがとう。
( 寝落ちて時間を無駄に過ごした事に対し息を吐いたも、襖を開けて盆を片手に室内へ入室した彼を無意識に視線で追い掛け。隣へ腰を据えた様子に一つ瞬きを。その後、伸びて来た手が髪に触れると、元より昼寝を誤魔化せる気はしていなかったが、髪の乱れを自然に直された事に恥ずかしそうに笑み。結局業務も進んでいないし、もっと眠気に抗えば良かった。なんて内心で後悔しながら、腰を上げた彼の手を咄嗟に掴むと首を左右に振り。少し睡眠を得た事で前より頭がすっきりしているのは確かで、これ以上休む必要はない。だが直ぐに作業開始する事を彼は良しとしない筈。瞬時にそう思案して卓上の盆へ一度視線を向けては、再び腰掛ける様にと掴んだままの手を引き )
えっと…ほら、取り敢えず座って。一緒に休憩しよう?


→ 膝丸

──ああ、勿論だ。俺ももっと君と話をしたい。次は茶菓子でも用意しておこう。
( 話題転換は成功したらしい。思い出した様に身なりを整えながら立ち上がった彼女を見上げ、鍛刀場へと向かい始める姿を見送ろうとするも、くるりと方向を変えた彼女が此方へ向かって来ると僅かに首を傾け。何か忘れ物だろうかと思案した直後、目元に垂れている髪を避けて愛らしい表情を見せた彼女に薄く瞳孔を開き。変わらない筈の視界が何処か開けた様に感じるのは、髪を避けられたからだろうか。先程から続く高揚するような不思議な気持ちを頭の中で振り払いながら、目前の綺麗な漆黒色の瞳を見詰めて柔く表情を崩し )

  • No.39 by 燭台切/霖  2019-10-04 19:26:04 





燭台切:
…本当かい?主がそう言うなら信じるけど…無理はしちゃ駄目、だよ。良い?
( 小さな手に身を引かれ、歩みを止めて主人を見下げ。促されるままに再び腰を下ろすと、そのかんばせを見遣って目を細め。確かに声も顔色も特に乱れはないし、寧ろ先程の仮眠が良い清涼剤になったらしい。先程己が整えた艶髪を掌で撫で、一応と念押しをすると、急須から器へと玉露茶を注ぎ、丁寧に彼女の両手に包ませ。「少し前に歌仙くんに貰ってね。僕一人じゃ勿体なくて」そんな他愛のない雑談交えつつ菓子切りと共に花を模した和菓子を差し出し。)

霖:
───…ひ、膝丸、膝丸。まだ起きてたり、する?
( 湯浴みを済ませ夜着を纏い、床を整え就寝の準備を終え。休む前に今日分の遠征等の記録がされた書類を確認し、室内を区切る襖へと目を向け。結局あの日以来、未だ地に足は着かず腰を据えて彼と雑談を交わせたことはない。交流を深めようと他の刀剣と閑話することはあるが、彼を後回しにしているようで少々寂しい。そうっと襖の前へと立つと、既に声を落として問い掛けを。夜に女が男の部屋へと赴くだなんて、端ないと思われるだろうか。…否、彼の中で自分はまだ幼い少女も同然。返事を待つ迄の間が落ち着かず、引っ切り無しに髪を手櫛で整え。)



  • No.40 by 日和 / 膝丸  2019-10-04 21:18:43 



→ 日和

は、い…出来るだけ、無理はしません。いつも迷惑かけてごめんなさい。
( 座ったまま微妙な体勢で取った仮眠の所為で身体の節々が何処か鈍くなり、地味な痛みを感じるものの、幸い顔色に問題はなかったらしく。再び腰を下ろした彼に強制的に寝かされる事態にはならずほっと一息零し、固まった身体をほぐす様にゆっくりと背筋を伸ばして。いつもの様に髪を撫でて念を押されれば、日頃の行いを反省しながら声量を落とし、変に畏まった様子で謝罪を。次いで両手に持たされた器をしっかりと握り込み、じわじわと伝わってくる熱を逃す様に何度か軽く持ち直しては、差し出された和菓子にふと頬を緩め。名前の出たこの本丸の初期刀である打刀の彼を思い浮かべつつ、花を模した可愛らしい茶菓子を見詰め )
わあ、綺麗な花の形だね。後で歌仙にお礼言わなきゃ。


→ 膝丸

俺なら起きているぞ、主。こんな夜更けにどうしたのだ?
( 最初の頃のギクシャクとした関係は解消された筈だが、思っていたよりも彼女とゆっくり会話する時間は取れず。まだ審神者に就いて日が浅い故に仕方のない事だとは思うが、あの日以来近侍として彼女の側に仕えるだけの日々が続くと物足りなさを感じてしまい。現状に不満はない筈なのに、何故そうも気になってしまうのか。悶々とする自分自身に溜息を零しつつも、近侍部屋にて淡々と就寝の準備を整えていた所、不意に隣室から己を呼ぶ彼女の声が聞こえて来ると咄嗟に襖近くへと寄り。何か困り事かと襖に手を伸ばしかけてはっと動きを止めては、夜着姿の女性の部屋を勝手に開けるわけにもいかず、一先ず言葉を返す事にして )

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック