とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
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→ 日和
うん。…ふふ、はーい。今度何かお礼させてね。
( 宛ら面倒見の良い兄のように釘を刺す彼に頷くも、遅れて可笑しさが込み上げてくると、小さく肩を震わせながら間延びした口調で返事を。開けられた襖に歩み寄り、頭を撫でる手に柔らかく目を細め。最後にぺこりと軽く頭を下げてから早速近侍の元へと爪先を向ける。やはり一人自室に篭って無駄な時間を過ごすより、彼に助言を貰いに来て正解だった。先刻より幾分か気持ちが軽くなった事で自然と背筋が伸び、ゆっくりと空気を吸って深呼吸を。一応問題は解決したと思うが、共寝を断られた場合はまた別の案を考えなければならない。先に複数考えておくべきだっただろうか。道中思案しながら首を傾げつつも、彼の部屋の前まで来ると緊張を含んだ声色で声を掛け )
…燭台切、居るかな。
→ 膝丸
ああ、いや…あれは──。
( 弱く握り返される手に内心で安堵の息を吐き、こちらの発言に呆けたような瞳を向けてくる彼女には僅かに首を倒し。また何か失言でもしてしまったのだろうか。それとも、褒め言葉が兄刀と被っている事が良くなかったのか。小さな声で繰り返された単語に居た堪れない気持ちになったところ、ふと彼女の頬に赤みが滲んでいく様子に一つ瞬きを。そのまま背を向けてしまった主人を見詰め、徐々に表情を和らげては、先の不審な点についての問い掛けにどう答えたものかと言葉を濁し。正直に伝えたとして、気持ち悪いと拒絶されては堪らない。とはいえ、変に誤魔化してまた誤解を生むのは避けたいところ。暫し黙り込んだ後、短く言葉を零しながら彼女の無防備な項に指先を触れ )
……つい、見てしまうのだ。
燭台切:
…主?ごめんね、少し外してて。僕に何か用?
( 主人が部屋を後にしてからというもの、どうにも落ち着かず、落ち着ける筈もなく。何かしていなければ罪悪感に押し潰されそうで、足は自然と人のいる場所へと。結局こういう時に他人に頼ってしまうのだから格好付かないのだ。気が落ち着いて暫くの後に同郷の彼に礼を告げ、改めて謝らなければと考える中自らの部屋へ足を向けると、戸の前に佇む影に気付き。背丈からして脇差辺りだろうかと思っていたが、それが先程気まずい別れかたをした主人であると分かると無意識に背筋が伸び。足を止めたくなるのをぐっと堪えそのまま進み、一先ず声を掛けて。警戒してしまわないよう表情を緩め、首を傾け出方を待ち。)
霖:
ひゃっ…!?な、なに、…何なの、もう…。
( 突如として項に触れられぞくりと冷ややかな痺れが身体を巡って、慌てて彼の方を向き、紅潮の抜けないままにじっと彼を見詰め、告げられた言葉に不満げに唇を尖らせ。再び手を取り襖を開け、そのまま彼の部屋へと一緒に入り。後ろ手に戸を閉めた後踵を上げて背を伸ばし、久々にその白い頬を掌で挟み、しっかりと此方を向かせ。こっちは彼に見せたくてこうも髪を整えたというのに、当の彼が見てくれないのでは全く意味がない。褒めてくれるだけならば他にもいるが、自分が好いているのはただ一人なのだ。指先で目尻を撫で、子供のように拗ねた声色を。)
…膝丸に見てもらうために結んだのに、見てくれないの?
→ 日和
燭台切、──あのね、さっきの事で少しお話があって、…。
( 部屋を出ているのか、中から返事が返って来る事はなく。一度自室に戻ろうかと一歩足を下げたところ、不意に横から声が掛かると下向いていた顔を上げ、先刻振りの彼の姿にふと微笑を浮かべ。ほんのりと胸中に残っていた気まずさを振り払いながら向かい合い。彼の表情が先の様に複雑なものではない事にほっと安堵しながら、早速初期刀が提案してくれた事を切り出そうと口を開くも、彼は今し方部屋へ戻ったばかり。もし他にやる事があるのであれば邪魔は出来ない、まずは予定を確認してからでなければ。一度口を閉じて小さく咳払いし、改めて問いを投げながら小首を傾げ )
今、大丈夫だったかな?忙しいようならまた出直すね。
→ 膝丸
っ、すまない──…主?
( 何の声掛けもなく触れたからか、彼女が驚いた様な声を上げて振り返ると、咄嗟に手を引いて申し訳なさげに眉尻を下げ。そのまま即座に謝罪を口にするも、不満げな表情を見せたかと思えば、再度手を取って己が部屋へと入る彼女の行動には片眉を上げ。黙って様子を見ながらそれに合わせて足を動かすが、どうにも意図が読めない。閉められた襖を一瞥してから頬に添えられた両手に意識を戻し、拗ねた口調で零される言葉を聞きながら目尻をなぞる細指に瞳を細め。彼女が髪を結ったのは己に見てもらうため、それだけで単純に心は満たされてしまう。しかしどこか複雑な感情も湧き、上手く言葉も見つからないまま片手を彼女の頬へ伸ばし )
…であれば、もっと君を見ておくとしよう。
燭台切:
いや、平気だよ。…中の方が良いかな?
( 見えた微笑みに僅かに気を絆し、どっと安堵の波が寄せるのが分かり。単純な自身が少々情けないが、好いた女性の笑みに勝るものなどあるはずもない。緩んだ気のままでいれば、持ち出した話題に矢張り背筋が伸びる思いを。考えることは同じ、ということだろうか。片目を細めた後、丁寧に此方の予定を問う彼女に笑みを浮かべて首を振り。長くなるのだろうか、一度自室の襖を開けて室内を見せ、首を傾げて問い掛けを。あんな話の後で無理に部屋に押し込むわけにもいかないだろう、きっと気まずいのは彼女も自分も同じなのだから。)
霖:
……やっぱり、気に入らない?
( 彼の視線が此方を向き、頬に掌が触れじわりと体温が滲み、温かな気持ちになるはずなのに胸に何かが痞え。ゆっくりと腕を下ろし、彼の甲に自身の手を重ねながら睫毛を伏せ。何処か歯切れが悪いような、何か思うところがある様子の彼は、自分では隠せていると思っているのだろうか。そっと頬を擦り寄せ愛しい感覚に一人で浸っているにも関わらず、段々と下を向く視線を止めもせずに。可愛いと言ってくれたのに、何がいけなかったのだろう。これではまだ彼の兄の方が喜んでくれている。この髪型は近侍の前だけに留めておこうか、残念に思いつつも仕方ないと自身を宥め、ぽつりと呟きが零れ。)
…髭切のために結んだみたい。
→ 日和
そう、だね。ここじゃ落ち着いて話せないし。…お邪魔します。
( 彼の表情に笑みが浮かぶと微かに頬を緩め、開いた襖にちらりと視線を流せばゆっくりと頷いて。流石に立ち話出来る内容ではないし、誰かに聞かれて変な誤解を招いてしまうのは彼も困るだろう。それに何より、この場で共寝しようなどと口にするのはまた慎みがないと思われ兼ねない。万一そうなった場合、次こそ自室に塞ぎ込む事間違いないだろう。多少の不安に駆られて控え目に彼を盗み見、おずおずと室内へ足を踏み入れては、中へと数歩進んでから足を止め。後から入ってくる彼へと向き直って畳に腰を下ろし、どう話を切り出そうかと思案しながら彼が腰を落ち着けるのを待ち )
→ 膝丸
──……ああ、気に入らないな。俺が一番でなかった事も、他の者に愛らしい君を見られるのも。
( 言葉通り彼女の姿をしっかりと視界に収め、髪型は勿論、久方振りにじっくりとその表情を見詰め。だが彼女に不信感を抱かせてしまったらしい。徐々に下がりゆく視線に気付いて重ねられた小さな手を緩く握るも、その後聞こえた呟きにはすっと表情が抜け落ち、半ば衝動的に彼女の唇へと親指を押し付け軽く口内へ捻じ込み。兄刀と仲良くやれているのならそれで良い。けれど己のためだと言うのなら何故、先に別の男に見せたりするのだろうか。無意識に低くなった声色で嫉妬を露わにした文言を零し、直ぐにはっと気を取り直す。何かと兄刀の事を口に出されるからと、心が狭すぎる。暫く離れていたのが随分と堪えているらしい。彼女から離れて顔を背け、片手で額を押さえながら大きな溜息を )
…すまない。
燭台切:
それで、───話っていうのは?
( もしも彼女の言う"話"というものが謝罪なのだとすれば、別段此処でも構わないはず。他に何かあるのだろうか、どうしても邪推に方向が向いてしまう己を咎めつつ、彼女に続いて室内へと入り。音が漏れないよう戸を閉めきると、振り向き腰を下ろす姿を確認してから、自身も対面する形で腰を下ろし。話を切り出しやすいよう問いを掛け、凪いだ金色を彼女へと向け。先程のことで愛想を尽かされ、無かったことに、と言われても何らおかしくはない。誰か他の刀の元へ行ったのか一人で考えたのか、それは知るところではないが、後者ならば良くない話も覚悟しておかねばならないだろう。溜息が溢れてしまいそうな考えを隅へと置き、今は彼女の次の言葉を待ち。)
霖:
ん、むッ!?────……っ、あの、膝丸…。
( 寂しさを紛らわせるように大好きな手に肌を寄せていれば、突如として唇を割って口内に指が押し込まれ、驚きに目を見開き彼を見上げ。表情の抜け落ちた顔貌は冷やかで、ただでさえ鋭い目元が更に刃物のように感じられ。普段よりもずっと低い声色で告げられる思いは嫉妬の念を表したもので、呆然と、しかし何処か冷静に言葉を咀嚼し。我に返ったのか離れて背を向ける彼の姿を少し咳込みながら見遣り、おずおずと名を呼んで。先程の言葉を想起しつつゆっくりとその後姿へと歩み寄り、段々と内心に愛おしさが湧くのが分かるとそっと背に腕を回し、煩く跳ねる胸の音が聞こえるよう自らの身体を押し付け。)
……やきもち、焼いてるの?
→ 日和
うん。えっとまず…慎みが足りてなくて、あの、ごめんなさい。
( そわそわと落ち着かない心地で対面して座した彼に視線を向け、早速話を促されると一つ頷き。いきなり本題に入るより、先にワンクッション挟んだ方が良いだろうかと改めて謝罪を。先刻は彼に幻滅されるのではという不安と、他の男士達に過剰な触れ合いをしていたのではないかと気が気でなかった。だが彼が言いたかったのはそういう事ではなく、先程初期刀に例え話をされて己が強く嫌だと感じたように、彼もまたこちらの触れ合いを嫌だと思ってくれていたのだろう。そんな事も理解せずにいた自分に深く反省しつつ、眉を下げて小さく笑み )
私もね、君が他の女の子と沢山触れ合ってたら妬いちゃう──から、…今後は程々にします。
→ 膝丸
そう、だな…これはやきもちと言うのだろう。
( 彼女は本丸のために日々頑張っているというのに、少し距離を置いた程度でこんなにも簡単に触発されてしまうとは。自分にはもっと忍耐力も、我慢強さもある方だと思っていたのだが、このように些細な事ですら感情を抑制出来ないようでは笑えもしない。再度自身への呆れから深く溜息を吐き、彼女の咳き込む様子に居た堪れなさを感じ。これでは幻滅されたとて可笑しくない。己の名を呼ぶ声に身を強張らせ、何と言われるのだろうかと無意識に眉間に皺を刻むも、突如彼女の細腕が背に回ると薄く目を見開き。呆気に取られるままぎこちなく言葉を零す。この胸の高鳴りはどちらのものか。背けていた視線を彼女へ落とし、華奢な肩に片手を添えて )
君の事となると、どうにも狭量になってしまう。
燭台切:
いや、…僕こそ、君の距離感を否定したりして、良くなかったよね。
( 落ち着かずにあちらこちらへと彷徨っていた視線を落ち着かせ、口を開く彼女に顎を引いて耳を傾け。謝罪の言葉に一瞬目を見開くが、すぐに平静を保って数度頷き話を聞いて。しかし頭を下げられると矢張り落ち着かず、耐え切れずに此方も謝罪を。彼女からすればきっと他の刀剣への触れ合いと、己への触れ合いは全く違う意味を持っていただろうに、それをああも否定してしまった。きっと深く傷付き困惑したことだろう、今更ながらに表情を歪めて顔を伏せ、苦々しく呟き。彼女を見守る親や兄のような気であったが、自らがこうも子供だったとは。返すように苦笑を浮かべ、唇を噛み。)
こんなに長く一緒にいるのに。情けないな…。
霖:
ん、……かわいい。やきもち焼きな膝丸も、好き。
( 肯定の言葉に静かに瞼を下ろし、ずっと憧れていた大好きな人が、自分のことで余裕をなくしている状況に喜んでしまう自分がいる。それ程好いてくれているのだと思うと、とぷりと幸せが溢れて。添えられた手を引き、もう一度彼に向き直ってその風采を見詰め。改めて緩く腰に腕を回しながら、つい緩んでしまう口元を隠すこともなく穏やかに、愛しさを含んだ視線を彼へと送り。未だ不安なのだろうか。だとしても愛らしいが、矢張り好きな人をずっと不安にさせているわけにもいかないだろう。自らの首筋を指先でなぞり、子に話しかけるように緩慢な口調で。)
ねぇ、今度は見える場所に付ける?膝丸の物です、って、皆に教えちゃおっか。
→ 日和
…ふふ、君は本当に優しいね。付き合いが長いからこそ、だよ。嫌だなって思うこと、これからもちゃんと教えて欲しいな。
( 彼の方からも謝罪を返され、苦々しく呟かれる言葉にはきょとりと目を丸め。気持ちの赴くままに触れ合いを抑制せずにいたのは己。もっと厳しく言われても良いくらいだというのに、彼は先の事で気に病んでしまったらしい。互いに思い悩んでいた事に思わず笑みを零し、そっと少しだけ距離を縮めて彼の髪をさらりと撫で。伏せ気味の顔を覗き込みながら手を下ろせば、初期刀と話した内容をどう告げようかと膝上で両手をきゅっと握り。探る様にゆっくりと言葉を並べては、緊張の滲んだ声色で問い掛けつつ反応を窺い )
それでね、燭台切。君と少し特別な事をするのはどうかな、と…その──わ、私と一緒に寝ませんか?
→ 膝丸
主、……──良いのか?前は、見えない場所に付けて欲しいと、…。
( 現時点で既に格好悪い事この上ないというのに、可愛いなどと呟かれては何とも言えない表情で笑みを。しかし嫉妬に駆られみっともない姿を見せてしまった己でも、変わらず好きだと口にする彼女に徐々に固い表情を解していき。主人の周りの者に対して一々気持ちを拗らせてしまう己を胸中で律し。向き直る様に腰へ腕を回し、可愛らしくこちらを見る彼女の肩を抱き寄せ。もう少し寛容にならなければと瞼を伏せたところ、子に接する様な口調で掛けられた言葉にふと目を開き、首筋をなぞる指先を目で追いながら静かに息を零す。未だはっきりと恋人関係になったわけではないが、自分のものだと皆に知らしめて良いのだろうか。そんな思考もそこそこに確認を投げ、白く滑らかな首元へと指を這わせ )
燭台切:
……寝、るっていうのは、───…っああ、いや、…どうして急に?
( 己よりもずっと物事を客観的に捉えられている眼前の娘に勝手に肩身が狭い思いをしつつ、優しく髪を撫でる小さな手を感じ入り。視界の端で白い掌が降り、膝の上で拳が作られるのが分かると此方も顔を上げ、その顔色を伺い。声色に滲む緊張に首を傾げて待っていると、いざ聞こえたその発言にはぴたりと動きを止め。頭がその意味を考えるに連れて頬に含羞の色が現れていくのが自分で分かり、慌てて顔を背けて口許を覆い隠し。妬いたから、なのだろうか。だとしても余りに急すぎる、こういうことは段階を踏んでから、そこまで考えてもっと単純な、添い寝を指している可能性に気付くと慌てて軌道修正を。赤みの抜けない顔を軽く背けつつ、一先ず返事ではなく意図を問い。)
霖:
ふふ、流石に白い目で見られちゃうかなあ。
( 彼が抱き寄せてくれたことに安堵を覚えながら、伏せかけられていた長い睫毛が自身の言葉を聞いて上がる様を眺め、楽しげに身を揺らし。後を追うように触れる彼の長い指が擽ったくてつい身体を捩ってしまう。自分で触れても何とも思わないのに、相手が彼だと落ち着かないのはどうしてだろう。与えられた問い掛けにくすくすと笑いを返し、恥ずかしそうに眉を下げ。確かに未だ明確な関係性ではないが、欲しいと思ってしまったのだから仕方がない。正当化するならば、少しでも彼の不安な気持ちを解消するため、だろうか。首元の彼の手を取りゆっくりと指を絡めて。)
…膝丸も、そんなはしたない主は嫌?
→ 日和
へ、──か、歌仙がね!他の皆としないような特別な事をって、添い寝を提案してくれて……でもあの、嫌なら嫌で大丈夫、だから。
( 初期刀は満足げに案を出してくれたし、変な事ではないのだと疑いもせずに問いを投げたが、目前の彼は動きを止めて顔を背けてしまった。覆い隠す指の隙間から見える頬の赤らみにぱちりと瞬き、どうしたのだろうと考えた所で、もしや別の意味で捉えられたのかと伝染する様にこちらまで顔に熱が集まっていき。言い直した方が良いだろうかと背筋を伸ばしたのも束の間、提案についての意図を問われると気の抜けた声を。しかし直ぐに口を開いては、皆に同じ扱いをする己に対する初期刀からの助言である事を告げ。視線の合わない彼の様子にどこか居た堪れなくなりながら、強制するつもりはないと両手を胸元でひらりと振り )
→ 膝丸
…君を白い目で見るような刀はいないと思うが──、
( 小さな身体を捩って擽ったそうな反応を見せる彼女に指の動きを止め、楽しげに笑んだかと思えば、恥ずかしそうな表情を浮かべるその姿をじっと見詰め。陽気な性格の刀に茶化される事はあれど、主人である彼女に対して彼等が冷淡な態度を取る事は万が一にもないだろう。そこの心配は全くの不要だとばかりに首を振り、取られた手に視線を落とす。以前にも何度か尋ねられた事のある問いを耳に入れ、絡めて握られた手に緩やかに力を加えながら彼女を真っ直ぐに見据え。細く柔らかな手にそっと頬を擦り寄せれば、きっぱりと断言するかの如く告げ )
どんな君だろうと、俺の気持ちが変わる事はない。
燭台切:
ああ、もう…歌仙くんも人が悪いな。勿論それは構わないよ。
( いくら格好付かないとはいえ、これではまるで彼女の提案を否定しているよう。ゆっくりと深く息を吐いてから背けるのをやめ向き合うと、頬に滲む赤に苦笑を。此方の考えが伝わってしまっただろうか、好いた女性にそに文言で誘われ、下心を見せないという方が難しいことだと理解して欲しいところだ。軈て先の提案が初期刀の勧めだと知ると、変わらない苦笑で眉を下げ。宥めるように首を振り、忙しない手を取り動きを止めて断る気がないことを示すが、互いに想い合う仲として気になるのは別のこと。優しく手を包むように握り、目線を合わせ。)
でも、…それだと歌仙くんありきで、君自身は望んでいないみたい。君の言葉で聞きたいなz
霖:
…ふふ。もう、そんなこと言うから調子乗っちゃうのに。
( 何度確認しても、数週間の日が開いても、迷うことなく同じ答えを返してくれる彼に自然と表情が和らぐのが分かる。甘えるように頬を擦り寄せる仕草が愛おしくて、自らを止め処なく魅了する罪作りな恋刀をじっと見詰め、幸せなこの時間を噛み締めて。しかしそうも断言するのなら、久々に言葉を交わした昂りで再び所有印を求めたところで咎める気はないということだろうか。彼のためとは言い張るが、次第に薄れていく口付けの痕に寂しさを感じなかったと言えば嘘になる。穏やかであった視線にじわりと熱が滲み始めたことを自覚すると、羞恥から彼の胸へと顔を埋めて隠し。)
→ 日和
あ、う──わたし、歌仙に言われたから従ってるわけじゃないよ。燭台切といつも以上に一緒にいられるかなって下心があって…。
( 左右に揺らしていた手を取られ大人しく動きを止め、こちらの提案を受ける彼にほっと表情を和らげたも、次いだ言葉にはじわりと頬を染め。事実今のままでは、初期刀の意のままに行動していると取られても可笑しくない。包まれた手を握り返し、赤みを隠そうと俯きかける顔を何とか上げて視線を交じえ、望んでいないわけではないと否定を。続けて邪な気持ちがあった事を吐露するが、ふつふつと込み上げる羞恥に語尾は窄んでいき。一気に親密な距離を求め過ぎるのは欲張りだろうかと視線を落とし、繋がった手にこつりと額を当て )
だから、その…君の隣で寝たいです。
→ 膝丸
黙って抱え込んでしまうより、調子に乗ってくれた方がずっと良い。
( 数週間振りに触れた彼女の肌に心を落ち着かせながら瞼を伏せ、愛しい女性が目前に居るという事にほうと吐息を零す。最近は中々接触する機会もなく、彼女と過ごした者達にただ悶々としていた。無論、それは近侍である兄刀に対しても同じ事。その感情が醜いものだとは知りつつも、他者に取られるやもという不安はどうにも拭えなかったのだ。こうして彼女の方から時間を作って来てくれた事が本当に嬉しい。特別だと示されているような心地良い気分に浸り、胸元に顔を埋める彼女をぐっと抱き寄せ、旋毛に口付けを落として )
…また君に印を付けても良いだろうか。
(/ 新年明けましておめでとうございます…!昨年は大変お世話になりました、こうも飽きずに拙文に付き合って頂けるとは思わず感謝でいっぱいです!主様がご提供してくださる真面目な膝丸くんが好きすぎて好きすぎて…。宜しければ本年も変わらずお付き合い頂けると幸いです。良い一年になりますように!)
燭台切:
下心って。…もう、素直で可愛いね、主は。
( 先程から二転三転する表情の変化が可愛らしく、ついずっと見詰めてしまう。羞恥に頬を赤らめ、顔を伏せたいのをぐっと堪えて此方を見据える姿が健気でいじらしくて、今にも抱き締めてしまいたい衝動と庇護欲を諌めて。しかし吐露される心情に口許の緩みを抑えきれず、吐息交じりに笑い声が零れ。窄む語尾に対しても頷きを返し、最終的に身体を縮めるようにして顔を俯ける彼女を眺めて満悦に。勿論彼女が本心から言っているのは分かっていたが、こうして言語化されると嬉しいもの。穏やかな視線を向けながら了承の意を返し、彼女が落ち着くのを待ち。)
うん、それなら大丈夫。じゃあ今夜は一緒に寝ようか。
霖:
…ふふ、うれしい。良いよ、膝丸になら幾らでも。
( 抱き寄せられ視界は更に埋まってしまうも、髪に軽く触れた感触は口付けだろうかと推測を。一方的でないことが嬉しく、落ち着く彼の匂いに包まれながら愛おしさを増していると、ふと聞こえた言葉にぴくりと肩を揺らし、ゆっくりと顔を上げて幸福に緩みきった表情を見せ。自分から強請ったとは言え、矢張り彼の口から欲が見えるのは格別。喜びは勿論のこと、加えて少しの悪戯心が湧き、少しばかり煽れないかと画策を。見えるところに、と指定したにも関わらず元々緩いシャツの襟を指に掛け肌を晒し、羞恥と興奮の入り混じった笑みを浮かべ。)
( / 新年明けましておめでとうございます!同じく昨年は大変お世話になりました。本当にこうして長く続けていけるお相手様に出会えた事に感謝しております…!わわ、ありがとうございます!真面目過ぎて霖ちゃんに翻弄されている感が否めなかったので、満足して頂けているようで安心しました…。其方の燭台切さんも包容力と優しさが丁度良くて本当にツボです…。此方こそ、本年も変わらず宜しくお願い致します。素敵な一年になりますように! )
→ 日和
今夜、…うん。あの、お願いします。
( 己の言葉でと促され、つい口にしてしまった事を復唱する彼にこっそりと頬を膨らませては、顔を伏せたまま増していく火照りを何とか堪え。しかし了承を得られると無意識に入っていた肩の力を抜き、頬の熱を冷ましながらそっと顔を上げる。こちらから誘いを掛けたものの、早速今夜の約束を口にされると嬉しさと気恥ずかしさで照れ笑いを浮かべ。寝相は良い方だと思うが、変な寝言をぼやいたりしないだろうか。今更過る心配事を頭の隅に追いやりながら遊ばせるように彼の手をやわやわと握り、意識し過ぎないようにと声色明るく言葉を紡いで )
どっちの部屋にしようか?私の布団だと君がはみ出ちゃうかな。
→ 膝丸
──ならば、いくつ痕を残しても構わないと?
( 腕の中の小さな彼女が只々愛しいと思う。早く己のものと出来たら良いのだが、今はまだその時ではない。顔を上げて幸せの滲んだ表情を向ける彼女につられ、目尻を和らげながら口角をゆるりと上げ。承諾を得た事で早速とばかりに首元へと顔を寄せるも、シャツの襟に指を掛けて素肌を更に晒されては一つ瞬きを。見える場所にであればシャツを引く必要はない筈だが、何か意図があっての事だろうか。色っぽいその姿に静かに息を呑み、露出した部分に唇を寄せる。このまま噛み付いてしまいたいという欲をぐっと抑え、晒された肌にリップ音を立てながら優しく口付けを繰り返し )
(/ いえいえ、翻弄されつつもしっかり男性的で、決して消極的というわけではないところが本当に素敵です!いつも悶えつつ読ませて頂いています、重ね重ねお礼を言わせてください…!
ひー勿体ないお言葉!ちょっぴり過保護すぎたり奥手すぎたり、かと思えばもやもやしすぎたりと色々不安定な燭台切さんで申し訳ないです…!歌仙さんは勿論、伊達の皆さんなんかもご提供できますので、そういった展開にしてくださればいつでもご用意致しますね!
また、そろそろ飽きたなーと思われるようであればキャラを変えるのも勿論可能ですので、どうぞ色々お気軽にお申し付けくださいね。背後会話はいつでも蹴って頂いて結構です…!)
燭台切:
あれ、…そんなに離れて寝るの?僕の腕の中で寝てくれるんだとばかり。
( 此方が了承の意を示した途端に肩の力が抜けたように見え、やはり緊張していたのだと悟るとふっと笑んで。可愛らしいはにかみを見せてくれる彼女に胸を暖めながら、手遊ぶように握られる手をそっと握り返し。羞恥を誤魔化しているのだろう、明るい声色に少々加虐心が疼き、口許に笑みを湛えたままに問い掛けに対しさらりと答え。とは言え本心でもあるのだが。ただの添い寝とは言えど、親と子というわけでもあるまい。想い合う男女なのだから、この程度は当たり前だろう。瞳を細めて意地悪く笑みを浮かべ、握った手を軽く此方へと引き。)
ちゃんと離れないように抱き締めれば、君の布団でも寝られるよ。…どう?
霖:
ん、…本丸の皆に、膝丸がえっちだってことバレちゃうかもしれないけど、…。
( 彼が首元へと顔を埋め、柔い髪が肌を擽る。ちゅ、ちゅ、と聞こえるリップ音と共に唇が押し付けられ、妙な心地に肩を竦めたくなるのをぐっと堪え。既に本丸の皆は内番や遠征に取り掛かっているというのに、自分たちだけが蜜月な触れ合いを楽しんでいる。この状況に堪らず背徳感を感じ、熱い吐息を漏らして。掛けられた問いに冗談めかして、しかし半ば真実を伝えるが、内心では彼が身を引かないことばかりを願い。早く彼の物だという印が欲しい。急く欲は彼を煽る筈が簡単に煽られ、強請るように顎を上げて。)
( / ありがとうございます…!これからも楽しんで頂けるよう精進致しますので、今後ともよろしくお願いしますね。
いえいえ、ちょっぴり不安定な燭台切さんもとても魅力的です!格好良いけど可愛らしくて、ついついにやけてしまいます…。
お気遣いありがとうございます!此方もキャラ変更等はいつでも対応致しますので、ロル内でも、背後様からでも気軽にどうぞ。又、こんな展開にしてみたい!等々ございましたら何なりと申し付けくださいね。此方は蹴って頂いて大丈夫です! )
→ 日和
ちゃ、ちゃんとくっついて寝る、つもり…──っ、……起きたとき、離れたくなくなっちゃう…。
( 落ち着かずに握って開いてと繰り返していた手を握り返され、ぴたりと動きを止め。普段通りの優しげな笑みと共に返された言葉には動揺に瞳を揺らし。勿論、好きな相手との添い寝で距離を置く事はしないものの、彼の言い回しはどうにも羞恥心を刺激してくる。手を引かれた事で近付いた彼を見上げ、意地の悪い笑みが浮かぶ表情にきゅっと唇を結びながら肩口に顔を埋めて隠し。狭い布団で密着する姿を想像してしまう己が脳内にも煽られつつ、暫くの間羞恥に耐え。中々熱が引かない頬に片手を当てながら困った様な声色で呟きを零して )
→ 膝丸
それで牽制出来るのであれば問題ない。
( 露出した肌に数回の口付けを終え、冗談めかして伝えられた事にはあっさりとした声色で言葉を返し。男女共通の事だとは思うが、男とは好いた女性に対して下心を抱かずにはいられないもの。この本丸に属する刀剣達もそう悪い様には捉えないだろう。そもそも最初に煽ったのは彼女の方で、今更欲を堪えろと言われたところで無理な話なのだ。しかしそんな心配は無用だったらしく、強請る様に顎を上げる彼女にふと笑みを。そのまま首筋に唇を押しつけ目を伏せては、応えるように柔肌へと強く吸い付き。ちゅっ、とわざと音を弾ませてゆっくりと唇を離せば、指先で赤く残った痕をなぞり )
──それに、見える箇所にはこの一つに留めておくつもりだ。
燭台切:
……一日くらい、そんな日があっても───…なんて、駄目かな。
( 羞恥心に耐えかねて肩に顔を埋めてしまう愛らしい彼女にくすくすと笑って柔い髪を撫で。少し意地が悪いと思われてしまうだろうか、しかし好いた女の前では男など皆この程度。可愛い姿が見たい、もっと気を引きたい、それだけで動いてしまうのだから困ったものだ。小さな声で聞こえる呟きを拾い、柳腰を深く抱き寄せ密着させ、髪にそっと口付けを落とし。そのまま瞼を下ろし、同衾した後の明朝を想像すると言いようもない幸福を感じ。目を開けて一番に見えるのが最愛の女性で、起きてからも暫くは睦み合い、温い寝具の中でぴったりくっついて過ごすのだ。ぽつりと欲を零した直後、子供が遠回しに強請るように諦めの言葉を。)
霖:
牽制って……ん、っ…。
( さらりと返された答えに一瞬の間が空き、色々な点に対して苦笑を浮かべ。簡単に容認してしまうことに対してもだが、何より牽制しなければならないと思っているところが可笑しくて。彼以外に自分を異性として見る刀剣などいるだろうか。こうして彼と想い合っている状況だって未だに現実味がないのに。杞憂する彼をまた愛しく思っていれば、小さな音を立てて肌が強く吸われ。思いの外部屋に響いたリップノイズに頬が熱くなるが、唇を離してしまう彼に眉を下げ。一つで終わりなのだろうか。確かに一つあれば十分だろうが、未だ寂しさは消えず。丁度いい位置にいる彼をぎゅっと胸に抱き、与えられる所有印の数に対し子供のように口を尖らせ。)
……ひとつだけ?
→ 日和
…ふふ、だめじゃないよ。その日は一日中幸せだね。
( 己が羞恥に耐えているというのに、頭上からは楽しげな笑い声が聞こえてくる。それに対し意地悪だとは思いつつも、髪を撫でる手に簡単に絆されてしまい。腰を抱き寄せられるがまま身体が密着すると、先程から忙しなかった鼓動が更にどくどくと脈打ち始め。火照りが引かない事に眉尻を下げながら身動いで胸元に擦り寄り。先刻の触れ合いで慣れてきたと思ったのだが、あれは雰囲気に飲まれていたからだったのか。一度冷静になるとまた気恥ずかしさの方が優ってしまう。そんな中、ふと零されたのは子供の様な何処か甘えた文言。思わず顔を上げて彼を見詰めては、可愛らしいお強請りに表情を綻ばせ )
→ 膝丸
君が望むなら、いくつでも。
( 主人には自分が本丸にたった一人の女性だという意識が低い。現在彼女に懸想している刀が己だけだとしても、今後共に過ごしていく内に己の様に恋慕を抱く者が出てくるやもしれないのだ。とはいえ、己とでは立場が違う。無理に理解して欲しいとは思わないが、周りへの牽制は今からしっかり行っておこうと満足げに首筋の印を眺め。しかし不意に胸に抱かれては、心地良い感触に目を細め、幼子の様に口を尖らせた彼女にゆったりと首を振る。その後顔を上げて呟けば、あくまで表に見える部分には一つのみ、と言いたげに襟元の肌を露出させ。丁度服に隠れる箇所へと再度唇を寄せながらちらりと視線を流し )
燭台切:
…じゃあ、明日は幸せな日だね。朝餉は他の子に任せちゃおうか。
( ぴたりと密着する中で小さく聞こえる心臓の鼓動に口許を緩め、こうして抱き締めるだけで緊張しようものなら今宵はどうなってしまうのだろうと、また一つ意地悪な想像を。よしよしと宥めるように背を撫でていれば、彼女が此方を見上げ。先程の言葉は流石に女々しかっただろうか、打ち消しを口にしようとしたところで彼女の表情が綻び、思いがけない良い返事に力を抜いて笑い、凭れるように細い肢体を深く抱き締め直し。既に今から今晩が楽しみで仕方なく、早く日が落ちないかと子供のような稚い考えを。)
霖:
うぅ、…膝丸……。
( 首を振られ否定の意を汲むと、先の発言と噛み合わず瞬きを。襟元の布を捲られ一瞬肩を跳ねさせるも、その発言を聞くなり吐息を零し。唇を寄せながら上目で視線を送る彼が何処と無く幼く見えて可愛らしいが、今は魅力的な言葉に男性相手として胸をときめかせるのみ。切なげに眉を下げてもう一度彼を抱き締め直し、他の口付けを貰う前に頬へと手を添え此方を向かせ。熱に浮かされた瞳でぼうっと彼を見詰め、じわじわと紅潮を増しつつ控えめに欲を口に出し。)
…ね、私も痕付けたい。……私の物だもん。
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