とくめい 2019-09-25 09:21:08 |
通報 |
→ 日和
じゃあ…燭台切のお墨付きってことで、貞ちゃんにお願いしようかな。
( 悶々と脳内で思い当たる男士の候補を挙げていく最中、彼と親しい仲にある短刀の名が出されると泳がせていた視線をぴたりと止め。身を離し、顔を背けた彼に触れ合いは終わりだろうかと少々残念そうに後ろへ退がり、再び此方を向いた視線に気付くと軽く頷き。あまり自分に可愛らしさは求めていないのだが、一応はデート。身形に気を使う想い人の隣に並んでも恥ずかしくない格好をしたい。とはいえここ数年、公私共に腕も脚もきっちりと衣服に覆われた格好ばかりだった為に、丈が短い物には抵抗がある。万が一を考えてそっと食指を立てては、後々改めてお願いに行くつもりだが、彼からも先に伝えておいて貰えればと首を傾け )
…でも肌が出るやつとか、ひらひらしたのはダメだよ、って。言っておいてね?
→ 膝丸
全く、君は…。それでもし、俺が暴走したらどうするつもりなのだ?
( 顔を寄せた事で、ふわりと鼻先を掠めた彼女の甘い香りに目を細める。主従としての距離を誤っている事は重々承知の上、それでも愛しい相手が側に居ると触れてしまいたくなるもの。雰囲気に呑まれて欲をかき消せない自分に息を吐き出し、甘く可愛らしい声で返された言葉には薄く笑みを零し。静かに顔を離しながら手を引くも、不意に己の手を取り、自身の身体に添わせる彼女の行動を不思議そうに見遣り。悪戯な視線を寄越してくる様子に片眉を上げ、また得意の揶揄だろうかと苦笑交じりに口を開き。今はまだ不安を軽減出来ているが、何かの拍子に箍が外れてしまったら嘘でも笑えない。やはり危機感が欠落している彼女に肩を竦め、軽い力で腰を抱き寄せながら問いを投げ )
燭台切:
あれ、…どうして?似合うと思うよ。
( 承諾を受けたことに表情を明るくするも、立てされた細い指に目を丸くしその後の念押しに首を傾げて。過度な肌の露出は求めていないが、矢張り女性らしい装飾の付いた衣服を身に纏った主人の姿は見てみたくある。再び柳腰を抱き寄せつつ、整った顔立ちを惜しむように頬を軽く撫で。甘い雰囲気に絆されてくれないかと目尻や鼻筋、頬など可愛い顔に口付けを何度も落とし、じわりじわりと身体を密着させて。折角想いが通じ合った仲だというのに他の刀と出掛ける時と同じような服装では、立場上余り面白くはない。甘味を溶かして声に乗せ、キスの雨が一度止むと目の高さを合わせて。)
…ねえ、どうしても駄目?他の子には見せない姿、僕だけ知りたいな。
霖:
本当に耐えられないくらい不安になっちゃったら、…その日は、お仕事休んで一日中甘やかしてあげる。
( 苦笑を浮かべながら投げられた問いに緩く首を傾け、その意図を考え。暴走とは、何を指すのだろうか。一番最初に思いついたのは手を上げることだが、彼に限ってそんなことをするとは思えない。だとすればどうなるか、具体的には思いつかないままにそっと笑みを浮かべ。抱き寄せてくれる大好きな手を撫で、子供を宥めるかのように優しげな声色で上記を告げ。本来ならば主人が特定の一振りに傾くなど褒められた行為でないことは分かっているのだが、不安を感じる刀剣を放置するのも審神者として如何なものか。都合のいい考えに自らを肯定し、愛しい恋刀に秘密の約束を。)
→ 日和
だって今更着飾っても、…っ──わ、分かっ、もう何でもいい、から……キス、いっぱい、やめてよぉ…。
( まだ年若いとはいえ二十代半ば、慎みある衣服を求めてしまうのは仕方のない事だろう。首を傾げる彼に再度腰を抱き寄せられながら苦笑を滲ませ、やはり女性らしい格好は苦手だと首を振る。しかし一つ、二つ…と顔中に幾度となく口付けを降らせ始めた彼の行動には瞳を揺らし。何故何度もキスをするのかと狼狽しながら目を瞑り、きゅっと唇を結んで甘い行為に耐えるものの、徐々に羞恥も限界を迎え。与えられる側はどうにも向いてない。耳へ届く甘さを溶かした声に身を捩りつつ、口付けが止まるなりじわり、と生理的な涙が滲む目元を隠すよう顔を背け。あまりの恥ずかしさに部屋を飛び出したい衝動に駆られながら、密着した身体を離すべく彼の胸元を押し )
→ 膝丸
…是非そうしてくれ。
( 不安に駆られて悋気を起こしたらどうなるか、末席とはいえ一応は神様、人の子を隠すくらい容易く出来てしまう。無論、そこまでの事をするつもりなどないのだが、酷く己に縛り付けてしまいそうな予感はある。暴走の意味を分かり兼ねている彼女に曖昧な笑みを向け、子を宥める様に告げられた内容には僅かに目を丸くし。正直甘える事よりも、愛し子を甘やかしたいという欲の方が強いのだが、相手が彼女であれば甘やかされるのも悪くはない。満足げに息を零し、己だけに向けられた特別な約束を享受する。けれども主人の手を煩わせる事を望んでいるわけではなく、ある程度の忍耐力は備えておくべきだろう。少しずつ冷静さを取り戻し始めた思考に胸を撫で下ろしつつ、心を満たす様に彼女の柔髪へと鼻先を寄せ )
──主、次の近侍は兄者で良いのだな?
燭台切:
折れたね。ふふ、可愛い。駄目だよ、神様相手に嘘ついちゃ。
( 彼女が大きい瞳を閉じたのを良い事に、羞恥に耐えるいじらしい表情をしっかりと視界に収め。口付けを落とすのをやめた途端、目の縁を滲ませて顔を背け、身体を押して距離を取ろうとする小さな子にぱちりと瞬きを。嫌がられてしまっては仕方がない。そっと頭を優しく撫で、もう一つだけ囁きを残してからゆっくりと腕を離して解放し。一先ず言質は取ったと念を押し、口許に満足げな笑みが浮かぶことを止められず。これ以上拒絶されないようそのままの距離でおずおずと声を掛け。)
…嫌だった?ごめんね、もうしないよ。
霖:
うん、そうします。…それとも、他の子がいい?
( 何処か満足げな様子の彼に更に笑みを深くし、余り喜ばしいこととはないが、今から想像してしまう。朝起きてから寝るまでの間、片時も離れず彼の側にいようか。堪えていた分全ての愛の言葉を囁き何度も何度も口付けを重ね、ずっと密着して過ごすのだ。まだ迎えるかどうかすら分からないその日を思い描いて笑みを零し、業務の話に戻ってもそのまま気の抜けた表情を向け。未だに彼と離れることは名残惜しいが、彼尽くしの一日が来るかもしれないと思えば寂しさも和らぐ。緩く小首を傾げ、近い距離のまま彼を見上げ。)
→ 日和
う"、──ち、違うの。嫌とかじゃなくて……すごく恥ずかしかっただけ、だから。
( 忙しない心音に気を取られ、思わず投げやりな言葉を吐いてしまったものの、念を押されては今更拒む事も出来ない。訂正の言葉はぐっと呑み込み、一先ず衣服についての抵抗は諦める事にし。解放されるなり若干の距離を取り、身体を丸める様に体育座りを。しかし、控え目な声掛けには慌てて首を振る。羞恥から逃れる為とはいえ、彼を傷付けてしまっただろうか。逃げ腰な自身を胸中で咎め、暫しの後徐に丸めていた身体を伸ばして膝立ちになると、そっと両腕を彼の首元に回して優しく胸に抱き。普段小さい子達にするのと同様に髪を撫でながら呟きを零して )
ふふ、…こっちが落ち着く。
→ 膝丸
…いや、君が兄者で良いのならそれで。
( 己の事を考えて表情を緩め、浮かれる彼女は実に可愛らしい。つられて緩んでしまう口元を片手で覆いながら恍惚と目を細め、問われた内容には首を横に振る。己に気を使って兄刀を選んでいた事から、選択肢を狭めてしまっただろうかと思っていたのだが、特に指名したい相手が居ないのなら此方としては無問題。それに何より、兄刀以外に主人の事を任せるのは不安が残る。自分を見上げる瞳に視線を落とし、近侍を外れる前の戯れ合いをとばかりに白く細い首筋に顔を埋めては、滑らかな肌に柔く唇を押し付け。このまま吸い付けば、綺麗な痕が残るだろうか。ぞくりと湧いてくる欲を堪えて一つ瞬き、次いで口を開きながらゆっくりと顔を離し )
変更は、いつからするのだ?今すぐにと言うのであれば兄者を呼んでくるが…。
燭台切:
ん、…僕から触れるのは駄目?
( 野良猫のように腕の中を飛び出したかと思えば、今度は脚を立て背を丸め、小さく縮こまってしまうその姿に対し吐息交じりに笑い。しかしどうやら此方の声掛けは有効だったらしく、暫くしてから細い腕が此方へと伸び、そっと彼女の胸の中へと抱かれ。普段短刀相手によく行っている行為なのだろうが、己相手では些か不恰好ではないだろうか。満足げに笑う主人に対しくすりと笑うと、恭順に、そして悪戯っぽく彼女の胸元へと顔を埋め。嫌でも感じてしまう柔らかな双丘の心地に、己よりも幾らか年齢の低い見た目である短刀を少しだけ妬み、また拒否されてしまわないようゆるりと腰に腕を回し。)
霖:
うん、特に何も───っへ、?あ、ゃ、ひざ、まる?わ、私こういうのは、まだ…。
( 主人を気遣っただけなのだろう、優しい問い掛けに口角を上げ。少しくらい自分の欲を優先しても良いというのに、いつもこうだ。ふと此方を見詰める金の瞳に気付くと、疑問に首を傾ける前に彼が近付き、柔い薄緑の髪が肌を擽る。首元に顔を埋められていると分かればぴくりと肩が跳ね。肌に唇が触れ一気に紅潮が広がり、しどろもどろな狼狽に流され小さな制止を。しかし満更でもないのも事実、邪魔にならないよう手を後方へと下げ、リップ音と共に与えられるであろう甘い痺れを待ち。数秒もしない内にゆっくりと離れられ、顔を赤く染めたままきょとんと彼を見詰め。やっとその言葉の意味を咀嚼し、ただの軽い触れ合いだったと分かれば更に耳の縁まで朱に塗り上げ、軌道修正もできずに顔を覆って背を向けてしまい。)
───え、と、へんこう、…は、…。……もう、膝丸のばかぁ…。
→ 日和
ううん、ダメじゃないよ。いっぱい触って欲し──あっ、待って。今の嘘、あんまり触っちゃだめ。
( 自分より身体の大きな相手を腕に抱いた事などあまりないが、上から包み込んでしまえば存外可愛らしい。ゆったりとした手つきで髪を梳かし、彼から伝わる温もりにほうと吐息を零す。そのままふわふわと幸せな心地で返答を口にするも、耐性の無い状態でまた拒絶してしまうのはいただけない。彼を傷付けない為にも、先ずは触れ合いに対する慣れを身に付けなければと咄嗟に訂正しては、今更ながら胸の膨らみを押し付けていた事実にほんのりと頬を染め。しかし拒絶される事も、はしたないと言われる事もなく。腰へと回る腕にほっと安堵しながら、胸元に顔を埋めている彼の頭部へと柔く頬を擦り寄せ、のんびりと気の抜けた口調でぼやき )
…代わりにね、私がたくさん触りたいなぁ。
→ 膝丸
主?──ああ、…すまない。軽率であったな。
( 軽い触れ合いで欲を抑え、気を取り直そうと本題についての話を続けたものの、顔を上げた事で彼女の白い肌に赤みが滲むのが目に入り。先程狼狽しながら途切れ途切れに制止を掛けていた彼女を思い出す。もしや己が襲うつもりで触れたのだと思われたのだろうか。勿論そういった欲望はあるし、強ち間違いではない。だが一応は想いを断たれた身、恋仲でない異性にこれ以上を望める程浅はかでもなく。彼女自身も本気で手を出されると思ったわけではないのだろう。そう思考し主人の口から発される言葉を静かに待つが、余程困惑したらしい。徐々に広がりゆく赤みが耳の縁にまで辿り着き、最終的には顔を覆って背を向けてしまった。弱々しく稚拙な文言を零す彼女はいじらしく、思わずぴくりと口元が緩む。込み上げる愛しさを悟られぬ様ゆっくりと深呼吸し、普段通りを意識しながら小さな頭をそっと撫で )
…困るようであれば、こういった事は控えよう。
燭台切:
了解。…それじゃあ僕からは触らないようにするけど、ちゃんと僕が満足するくらいに触ってね。
( 子供をあやすかの如く髪を手で梳かす彼女に、セットが乱れることも頭の隅へと追いやられ。普段は庇護欲を唆られるばかりだというのに、こういう時は女性らしい母性を有り有りと感じる。己の問いかけに対しまるで男を誘うような言葉を口にしかける彼女に思わず顔を上げ、その後の撤回に複雑な思いで笑みを。咎められると思っていた行為にも何も言われず、つくづく彼女の無防備さに胃が痛くなる。気の抜けた口調は可愛らしいが、そうして脇の甘さを見せつけられると付け入りたくなるもの。肩口に顎を乗せて身を寄せ、顔を見ないまま口を開き。)
───だから、もう一回。キスして欲しいな。
霖:
っちが、違うの!ただその、私が、……痕、付けてもらえるのかなって、期待して…。
( 深く深く溜息を吐いてどうにか心を落ち着けていると、頭を優しく撫でられ視線を上げ。自身とは対照的に、全く普段と変わりのない彼の様子に恥が増し。この程度の触れ合いは彼にとって些事なのだろうか。再び溜息を吐きかけたとき、聞こえる彼の声に急いで顔を上げて否定を。困るだなんてある訳がない。ただ彼が近侍を変える際に、自分の物であると主張してくれるありもしない妄想に惑わされてしまっただけだ。硬派な彼がそんなことをするはずもないというのに。ぽつぽつと単語を零し、もう一度ぷるぷると首を振って顔を覆っていた手を下ろし。)
───えっと、近侍だけど、膝丸がお部屋から出る準備が整ったら髭切に声を掛けてほしいな。
→ 日和
うん、任せて。甘やかすのは結構得意、だから……えっと、キス?
( 腕の中で大人しくされるがままの彼に心は満たされ、口には出さないまでも胸中で何度も可愛いと連呼し。やはり溢れんばかりの愛情を注いでいる方が性に合っている、などと自身の性質を再確認する。彼には己の我儘を通す形になり申し訳ないとは思うも、触れられる度逃げ腰になる情けない所を何度も見せるわけにはいかない。代わりに彼が不満を抱かないよう、此方から与える事は出来ると笑みを浮かべて頷くも、不意に耳元から聞こえたお強請りにはきょとりと目を瞬かせ。そっと身体を離して彼の顔を覗き込む。先のリベンジだろうか、確かにあれではあまりにも味気ない。じんわりと滲む熱に気付かぬふりをしながら覚悟を決め、髪を撫でていた手で彼の両頬を包み、ゆっくりと瞼を下ろして唇を重ね合わせ )
→ 膝丸
──…承知した。こちらで大体の事は伝えておく、君はゆっくり休んでおくといい。
( 此方の問い掛けに対する返答など分かりきっていたのだが、慌てた様子で顔を上げた彼女からの否定に心温まり。少々意地が悪かっただろうかと内心で反省を始めた直後、続けられた言葉にぴたりと動きを停止させ。その後の近侍に関する指示にはそれらしい言葉を返すものの、正直それどころではない。理性で必死に抑え込んだ事を、期待していたと言われて何もせずにいられる程出来た男ではないのだ。据え膳を差し出されてそのまま無視出来るわけがない。口頭では休めと言いながら、彼女の腕を掴んで引き寄せる己が行動に動揺する。求められていたのなら痕をつけても良いのではないか。脳内を渦巻く誘惑に惹かれるまま再度細い首筋に顔を埋め、反応を窺うように視線を流しながらふうと息を吹きかけて )
燭台切:
───ん、…。ふふ、ありがとう。よく頑張りました。
( 己から強請られることが嬉しいのだろうか、緩んだ笑みが何処か得意げで可愛らしい。無論、その後の呆けた表情も含めて。熱の滲み始める頬を掌全体で撫で、金の瞳を細めて。返すように腕が伸び、小さな手が頬へと添えられる。気分のいい視界に口角を上げ、瞳が閉じられたのを良いことに彼女の朱の差す白い肌をじっと見詰め。重ねられた唇は先よりも深いが、それでもまだ可愛らしい子供のキス。後頭部へと手を添えたいのをぐっと堪え、はむりはむりと唇を甘く食み。何度かリップノイズを聞いた後、ゆっくりと唇を離し、最後に口端へと口付けを送り。穏やかな笑みを見せ頭を撫で、甘い色の声で彼女を褒め。)
霖:
うん、ありが───きゃっ!?
( 此方の出した指示に対し、主人を気遣いながらも了承を返してくれる彼にゆったりと笑みを返し。離れる前にまた懇ろな雰囲気になってしまったが、これも暫くはお預けだと思えば言い訳に成り得る。未だ畳んでいない布団を片付けねばと身を翻そうとした瞬間、不意に腕を引かれ。再び首元に顔を埋められ、突拍子も無い行動に流石に当惑の色を露わにし。寂しいのだろうか、そっと背中へと腕を回そうかと考えていたが、ふっと息を吹きかけられ身体が強張り。その行為に何となく意図が伝わると引きかけていた熱が再び戻り、目を細めて瞳を揺らし。今強請れば、彼の物だという証が貰えるのだろうか。無意識に唾液を嚥下し、見える薄緑をそっと撫でやり控えめに顎を上げ、背徳感に潜めた吐息混じりの声で小さく告げ。)
…膝丸、…見え辛いところなら、……その…。
→ 日和
っ、んぅ──……うう、食べられた…。
( しっかりと唇を合わせ、先程は堪能出来なかった柔らかな唇の感触を確かめるも、そう長く口付けていられるわけもなく。数秒後、そっと身を引こうとしたのも束の間、突如彼の方から唇を食まれては驚きに肩を跳ね。まるで優しく食べられているかの様な感覚を覚えてぞくり、と身を震わせる。何度か響いたリップ音と共に身体の力も徐々に抜け、膝立ち状態からへたり込むように腰を下ろせば、口端への口付けで終止符を打った行為に止まっていた息を吹き返し。真っ赤になっているであろう顔を彼の首元に埋め、掛けられる甘い文言と、頭を撫でる大きな手に呼吸を落ち着けながら呑気とも取れる素直な感想を零し )
…でもふにふに、やわくて、気持ち良いね。
→ 膝丸
…ああ。ならば服に隠れた──ここ、で良いだろうか。
( 自分でも無意識のものだというのに、彼女が戸惑わないわけがない。当惑する様子を横目に、目前の欲に眩む堪え性の無さを痛感する。しかし、此方の意図する事を正しく理解したらしい。彼女の肌に再び熱が戻る様を眺めて薄く口角を上げ、拒絶でないその反応に満足感が溢れ。そうする内に自ら顎を上げ、求める様な仕草を見せる彼女はどうにも煽情的で、色んな意味で堪らなくなる。余計な要求が口を突いて出そうな程に煽られ、思わず深い溜息が漏れ出てしまうも、そこでぐっと邪心をかき消し。己の痕を欲する主人に応えるべく首筋へと視線を定めては、くっと襟元の服を指先に引っ掛けてずらし、露出した部分へ唇で触れながら確認を )
燭台切:
気に入った?何回だって、僕は大歓迎だよ。
( へなへなと力が抜け、ぺたりと畳に腰を下ろしてしまった彼女を深く抱き直し。力無く胸元に顔を埋められ、可愛らしさに満悦の笑みを浮かべ。この程度で食べられた、だなんて随分と舐められたものだ。初心な娘は可愛く、己が色で塗り替えられることも嬉しい。しかし相応の加虐心が湧いてしまうのが困ったところ。呑気にぼやく彼女の旋毛に口付けを落とし、揶揄と本心を混ぜ捏ねて愉しげに告げ。本当は舌を捻じ込んで蹂躙してやりたいが、それにはまず順序を踏まなければ。小さな身体を優しく撫で、揺り籠のように身をゆるりと揺らし。)
霖:
んっ…。…えへへ、…なんか変な感じだね。
( 小さく小さく強請るだけであった此方の声を拾い上げ、口角を上げて笑う彼の姿に胸の内がきゅんと疼く。間に流れる雰囲気がただ甘いだけのものではなく、只管に憧れるだけであった彼に求められていると思うとくらりと目眩を覚え。勿論嫌悪感などあるはずもない。襟元の布をずらされ肌が露出し、唇を押し付けられると期待と緊張に鼓動が逸り。もしかすると彼に聞こえてしまっているだろうか。手持ち無沙汰に髪を耳にかけ、恥ずかしさから蜜月な雰囲気を和らげるように笑い声を零し。)
→ 日和
ん、…いっぱいしても怒らない?
( 彼を腕に抱くのも良いが、こうして抱き締められると別の安心感がある。胸元に頭を擦り寄せ、落ちてくる瞼を微睡むようにそうっと閉じ、僅かに揺れる振動が心地良い。しかし、頭上から降る揶揄に目を開けると、ただでさえクセになりそうだというのに何故煽るのかと不満げに顔を上げ。そのまま少しの間じっと見詰めるも、ふと徐に顔を寄せては、先の真似をするようはむりと彼の唇を食み。それも一瞬の事、直ぐに顔を離して彼の下唇に指先を当てては、今後衝動的に触れ合い含め色々としてしまうであろう事を見越して確認を取り。やわやわと指で弄びながら気に入った感触に表情を緩め、同時に先程から堪えていた単語を吐露し )
──ふふ、ほんとにかわいい。みっちゃん可愛い。
→ 膝丸
──…君は俺のものだ。
( 髪を耳にかける仕草からも伝わる緊張を感じ取り、彼女とは対照的に妙に落ち着いてしまう。甘い雰囲気に充てられまいと笑みを零す様子に目尻を和らげ、唇を触れた箇所に何度も口付けを落としてリップ音を響かせ。これから暫し距離を置くというのにこの体たらく。情けないと心の底では思うものの、今更引き下がるつもりなど毛頭無い。軽い口付けを止め、噛み付くように唇を肌に押し当てながら瞼を落とし。そのままちう、と痕を付けるように強く吸い付き、彼女の腰をしっかりと抱き込む。この小さな身体にもっと沢山の印を散りばめて、周りに己だけの愛しい子だと見せつけれたら良いのだが。そんな我儘を口に出すわけにもいかない。名残惜しげにゆっくりと唇を離し、綺麗にくっきりと残った証を視認し。するりと指の腹で撫でつけながら、吐息交じりに独占欲の滲み出た言葉を吐いて )
燭台切:
ん、…!吃驚しちゃった。…積極的だね。
…怒るわけないけど、…可愛い、か。うん、少し調子が狂うなぁ。
( 不満げなその表情を、羞恥心やら何やらからくるものだと解釈していた故にくすりと笑みを。向けられる視線を返していれば、ふと此方へと寄られ柔く食むように唇を重ねられ金の瞳を丸めて。すぐに離れたことで更に呆然と彼女を見詰めるが、確認を取られ己の捉え間違いを認識し、何処か自虐的に声を転がし。どうやら随分とお気に召したらしく、気の抜けた表情の緩みに苦笑へと変え、押し当てられていた手を取り包むように指を絡め。普段から言っている通り、己が目指すのは可愛いではなく格好いい。男として如何なものなのかと眉を下げて笑い、下がった目尻へ唇を寄せ。)
霖:
あ、───…ひざ、まる…。
( 主人が懸命に甘ったるい雰囲気を払拭しようとしているというのに、何度も口付けを落とされリップ音が響くと再び何とも言えない心情へと逆戻り。顔を埋められているのを良いことに熱っぽく彼を見詰めていれば、一層強く唇が押し当てられ、ぴり、と甘い痺れが身体に走り。一層脈が強く跳ね、腰を支える腕に従って彼の方へと身を寄せ。ゆっくりと唇が離れ、吐息混じりの何とも色香のある声色で紡がれた言葉にまた耳まで赤く染め上げられ。真っ直ぐに感じる独占欲と好意にきゅんと胸が高鳴り、込み上げる思いを上手く言葉に出来ずにはくはくと口だけを動かし。辛うじて小さく彼の名を呼ぶと、余りの愛しさに情けなく眉を下げ。彼の頬にそっと手を添わせて此方を向け、隠そうともしない熱を孕んだ瞳を揺らし。形の良い唇をちぅちぅと啄ばみ唇を押し付け、甘えたに声を蕩し。)
……お仕事、やだ。…膝丸と離れたくない…。
→ 日和
調子、狂う…?……えっと、気をつけます。
( 不意を突かれて瞳を丸くした彼も可愛らしい。どんどん溢れてくる愛しさに頬は更に緩み、空いた片手でだらしない頬を軽く伸ばすようにしながら、絡められた手をぎゅうと握り。彼の表情に苦笑が浮かぶと小首を傾げる。怒らないとは言ったが、やはり構い過ぎも、触れ過ぎるのも負担になるのだろうか。以前短刀達の遊びに付き合っていた際、ついつい可愛がり過ぎて通りすがりの初期刀に注意を受けた事もある。何をするにも限度が大事なのだろう。想いが繋がったからと調子に乗りかけた自分を慌てて抑え、目尻に口付ける彼からそっと身を離せば、卓上の食器に視線を流して切り替えを )
あ、…そうだ、ティラミス食べなきゃね。ぬるくなっちゃいそうだし。
→ 膝丸
離れたくない、というのは俺も同じだ。──だから早く片付けて、俺といちゃいちゃしてくれるのだろう?
( 白く滑らかな肌を再び真っ赤に染め上げ、可愛らしい表情で此方を見ながら口を開閉させる彼女を愛しげに見詰め。か細く漏れ出た己の名にはじんわりと心温める。これで暫くはお預けになるのかと平静を保ちながら溜息を吐くが、何処か箍が外れた様に熱を帯びた瞳が揺れ、彼女の唇が啄ばむ様に押し付けられては薄く目を見開き。口吸いは寝る前にと言っていた筈。だからこそ代わりに痕を付ける事に意識を逸らしたというのに、蠱惑的な主人は易々と理性をぶち壊していく。甘える様に蕩けた声色に耳を刺激され、彼女の頬を両手でするりするりと撫で、一先ず欲を押し殺した声で言葉を紡ぎ。言い終えるなり互いの額を擦り合わせ、彼女の小ぶりな唇を柔く甘噛みし )
燭台切:
ああ、ごめんね、溶けちゃったかな。
…───それで、さっきの近侍の話は白紙、って事で良いんだよね?
( 恐らく意図を上手く汲んでいない主人に再び苦笑いを返し、内心で溜息を。好いた女性に格好いいと思われないのは些か思うところがある。するりと彼女の身体が離れてしまうとすぐに表情を作り直し、卓上で暇をしている器を見遣り。先程よりも大分と瀞みが増している洋菓子に眉を下げ、再び一つ口に運ぶと味は変わっていないと安心を。無沙汰を紛らわせるように先の話題を掘り返し確認を取ると、小さな不安を抱えつつ首を傾げて彼女へと視線を。)
霖:
………う、ん…。
( 両掌で優しく頬を撫でられ、平生と変わらない声の調子で宥められ、駄々を捏ねる子供のようで格好つかない。唇を柔く噛まれ、犬歯に擽られるまま肩をすくめ。彼の前では出来る限り大人ぶりたいというのに、これでは格好がつかない。表情は未だむくれたまま彼を見詰め、控えめに小さく頷き。彼の背へと腕を回してぎゅっと抱き締め、胸に顔を埋めて身を寄せ。愛しい男性の匂いに気を落ち着けつつ、寂しいと泣く恋心を宥め。これでは先程と立場が逆だ。思い描いていた彼の甘やかし方を全て自分に置き換え、ぽつぽつと理想を零し。)
…ずぅっとくっ付いて、沢山ちゅうする。一日中膝丸の側から離れないの。
→ 日和
んー、近侍は…そうだね。このままでいい、のかな。たぶん。
( 腰を上げて机を挟んだ向かい側に座り直し、未だ盆に乗せたままであった自分用の皿を手前に寄せ。出来上がりと比べて不恰好に瀞みの増した洋菓子を一口含み、彼と同様に味の確認をするものの、既に頭から抜けていた話題を掘り返されては視線を宙に投げ。何とも曖昧な返答を。無理に変える必要はないのだろうが、自重すると決めたばかり。側に置くと気になるし、構いたくなる。それに何より他の男士達の事が気がかりで、主人が特定の相手に懸想するのは悪影響にならないだろうか。彷徨わせていた視線を落とし、ティラミスを口に含みながら首を傾け )
→ 膝丸
ああ、そうだな。満足するまでずっと──君の側に居る。
( 理性を剥がされるままに彼女の唇を奪い、強引に舌を捻じ込ませてしまいたかったのだが、現状そうするわけにはいかない。主従関係を壊さない程度に抑制は必要で、柔く噛んだ唇を解放して自身の唇を一舐めし。むくれた表情で小さく頷きを返す主人に優しく笑みを向け。己が身体に回された細腕に幸せを噛み締めながら肩を抱き、先程近侍を外すと告げられた時の自分と、今の彼女の姿を重ね。不謹慎ではありつつも、互いに同じ思いである事に喜びを感じる。ぽつりと零されていく言葉の一つ一つに相槌を打ち、彼女の黒髪に唇を寄せながら、いつかのその日を待ち侘びる様に瞼を伏せ )
燭台切:
多分、ね。……知らないかもしれないけど、僕はやきもち焼きなんだよ。
( マスカルポーネの優しい口当たりをしっとりと味わいながら、曖昧に輪郭を暈された返事を小さく復唱し、小さな不安に眉を寄せ。きっと迷っているのだろう、気紛れな彼女のことだから、いつ意見を変えて初期刀だのを近侍に据えてもおかしくはない。憂げに伏せていた睫毛を上げて視線だけを主人へと向け、努めて落ち着いた声のトーンで事実を淡々と告げ。どう捉えてくれるだろうか、これ以上深く言及するつもりは勿論ない。ピリオドを打つようにティラミスを口に含んで舌の上で溶かし、再び目線を下げ。)
霖:
…じゃあ、…えっと、私は部屋で少し休んでるから。寝てたら起こしてねって、髭切に言っておいてくれる?
( 穏やかな声色に瞼を落とし、暫しこの幸福に満ちた雰囲気に浸り。本当はずっとこのままで居たい。しかしその考えが既に審神者として褒められたものではない。意を決して身を離し、ぺちぺちと自らの頬を軽く叩き。改めて彼へと向き直り、いつも通りと心掛けて指示を。長年使っていた部屋なのだから、少なからず時間も要るだろう。今日は朝餉も遠慮し、身体に従い身を休めるとしよう。考えを纏めて一つ頷き、背を向ける前に再び一歩近付き。踵を上げて顔を寄せ、もう一度触れるだけの口付けを。身長差から僅かに掠めるだけのものとなってしまったが、また気が昂ぶっても仕方がない。照れ隠しに笑うと、早足で部屋を後にし。)
→ 日和
やきもち…ふふ。前にも言ってたね、主は一人しかいないって。
( 近侍変更の主な理由は己の恋慕だが、食事や睡眠など、自己管理をしないまま彼に甘えて改善しなかった所もある。世話焼きな者が側に居るとつい気が弛んでしまう事に肩を竦め、淡々と告げられた言葉に視線を彼へ移動させ。聞き覚えのある単語に笑みを。主人としてのものだとしても、己に向けられた気持ちに変わりない。ほんのりと嬉しさに浸りながらティラミスを掬って口へ運び、舌の上で溶けてなくなるまでの数秒、ゆっくりと思考を働かせ。一通り纏まったところで彼の顔を覗き込む様に首を傾けては、一つ念押しを )
──よし。じゃあ、引き続き燭台切にお願いしようかな。でも、あんまり甘やかさないでね?放置されるくらいじゃないと自立しないから。
→ 膝丸
…伝えておこう。
( 至福のひと時も暫しの時間が経てば終わりを迎え。身を離し、軽い音を立てて向き直る彼女からの指示に苦笑を零し。再度湧き上がる寂しさには蓋をして頷きを返せば、一歩此方へ距離を詰めた彼女から与えられる口付けを甘受する。掠めた程度ではあるが、今はそれで充分。背を向けて部屋を後にする主人を見送り、己も気持ちを切り替えて早速部屋の片付けに取り掛かる。とはいえ必要な物以外は全て自室の方に置いており、物自体は少ない。次の近侍は兄刀、彼の為に幾つか置いておく物を残して手際良く荷物を纏めていき。暫く経った頃、軽い清掃も終えて満足げに頷けば、名残惜しく彼女の部屋へと繋がる襖を一瞥し。しかし休んでいるなら邪魔はできまいと首を振り、纏めた荷物を腕に抱え、兄刀へ報せる為に近侍部屋を後にして )
燭台切:
参ったな、甘やかしてるつもりはないんだけどね。
( こっそりと彼女の方へと目を配り、思考している様子を眺めて。口内に残ったココアパウダーを舌で転がし、甘い味を広げながらも主人の次に発する言葉を考えて肩を竦め。視界の人影が動いたことで顔を上げ、此方を覗き込む大きな瞳とかちりと視線が噛み合い。ぱちりと瞬きをしてからその後の決断を聞き、思わずまた苦笑を浮かべ。彼女の空いた手をそっと取ると柔く握り、此方も返すように首を傾け。苦笑を柔らかいものへと変えると、金の瞳をそっと細めて。)
じゃあ、君も無理しすぎないこと。好きだから、っていうのも勿論だけど、主が頑張りすぎるからこっちも甘やかしちゃうんだよ。
霖:
────…ん、………。
( 部屋へと戻ってからすぐ、不調を訴える身体の声に従いすぐに布団へと身を沈め。先の彼との触れ合いを想起し、枕を胸に抱いて声なく悶えていたのはどれ程続いたのだったか、気付けば睡魔に誘われていたらしい。ゆっくりと睫毛を上げて視界に光を取り入れ、小さく溜息を。頭痛は少しは治っただろうか。重たげに身を起こし、手櫛で髪を整えて。きっと彼も心配していることだろう。寝起きのぼんやりとした思考のまま寝具から出、よたりと傾きながら隣室の襖へと手を掛け引き、目を弱く擦りながら縺れた舌を動かし。)
……ひざまる、起きたから、…。
トピック検索 |