蒼い鳥

千早ちゃん、お部屋ありがとう
来たよ

わたしたちふたりの蒼い鳥はずっといっしょ、離れることはないよね？

とくになにもなければ次レスから始めていくね
なにか意見や希望があれば教えてね

えぇ・・・春香と一緒これからも・・。

希望ね・・春香と甘えられるならそれでいい（ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ）レスの方お願いするわね。春香

下がっていたから上げとくわね。

(──水族館デートのあと、しばらくお互いのお仕事や学校が忙しくてすれ違いが続き
今日はライブの宣伝活動の一環としてふたり揃ってトーク番組の収録をすることになっていて

前のお仕事が予定よりも早く済み、楽屋に早めに入るとメイクや衣装合わせの時間にも少し間があり
椅子に腰をかけると、バッグのファスナーに付けた、水族館で買った熱帯魚を型どった千早とおそろいのチャームを手にとって)

……千早ちゃん
早く会いたいなぁ

(少し疲れた声でポツリと呟いて)

（トーク番組前にラジオの収録済ませる千早。早く春香に会いたくタクシーで現場まで着くと急いで楽屋に向かう夜でも毎日のように電話はしてたけど 実際2週間ぐらいは会ってない二人。そしてドアの前に一旦止まり深呼吸してからコンコンドアを2回ノックドア開ける）春香！ 久しぶりに会えた・・・（楽屋入ると春香の姿に 嬉しそうな千早

(ドアをノックする音が聞こえると、その相手がプロデューサーさんでも他のスタッフの人でもなく自分の愛しいひとだと分かり
ドアが開かれるとやっぱり思った通り千早ちゃんで)

お疲れさま、千早ちゃん

(立ち上がって
疲れなんて吹き飛んだように、テレビでもカメラの前でも見せない、千早ちゃんにしか見せない笑顔でにっこり出迎えて)

えぇ・・・お疲れ様春香。（春香の笑顔にドキッと 恋に落ちたかのように千早の頬が赤く染まりつつ一歩一歩春香に近くに）

電話毎日ありがとう・・春香。声を聞くだけでも私は嬉しかった・・。（優しく春香を会えなかった分抱きしめ）

…えへへ
久しぶりの千早ちゃん補給だ～

（抱きしめられるとこちらからも彼女の背中に手を回して、そっと撫でて
電話では得ることのできない相手の温もりと触れ合った感触と息遣いと匂いを感じて、幸せを実感して）

でも、やっぱり声だけじゃ物足りない
毎日会いたいなぁ

（耳元で甘えるように囁いて）

えっと・・・春香さえ良かったら私の家に一緒に住んでもらえないかしら？（甘える春香に千早ドキッドキッ そして思い切りって 一人暮らししている千早の家に春香が一緒に住んでくれたら 毎日明るく楽しい家になると思い 勇気を出して一緒に告白）

…いますぐにでもそうしたいんだけど

今、お互いに忙しいから準備とか難しいでしょ？

それに…

（いっしょに暮らそうと切り出されると表情を曇らせて）

今、千早ちゃんといっしょに暮らし始めたら、わたし今よりずっと千早ちゃんに溺れちゃってライブに集中できなくなっちゃうかもしれない

だから…ライブが終わるまではその話はやめよ？

（相手を傷つけないように気を付けながら、今はいっしょに暮らすことはできないことを伝えて）

春香それでいいなら・・・私も我慢するけどライブ終わって落ち着いた時にまたこの話をするわね。その時は一緒に春香と住みたい（半分ガッカリしてしまうも春香に無理にとは言わずに）

今日のライブ絶対に成功させましょ春香。

通勤や通学のことを考えたら、ホントは千早ちゃんちからのほうがずいぶん楽なんだけれどね

それに、もちろんそれだけじゃなくて……

(相手の綺麗な長い髪をそっと撫で、輝く瞳でじっと見つめて)

お家に帰ったら大好きなひとがいるだなんて、想像するだけでも素敵だよね？

(夢を見るような表情で、くすっと笑って)

うん
がんばってライブの宣伝、しないとね？

実家から春香は通勤通学しているのだから・・・私の家に一緒に住むといつもより少しは眠れるかも知れないわね・・・は、春香///(自分の髪を撫でる春香に少し驚く)

私も春香が家で待ってると思ったら...いつも以上に嬉しく仕事早く済ませて 春香に会いたいと思うから


えぇ...頑張る。

いっしょに暮らすようになったら
寄り道せずにまっすぐ帰ってきてね？

(ちょっとびっくりした様子の千早ちゃんの頭を撫でなでして
悪戯っぽく片目を閉じて見せて)

「如月さん、天海さん
メイクと衣装合わせ入ります」

(ドアがノックされ、スタッフさんの声がかかって)

はーい、どうぞ

(返事をしながら名残惜しそうに千早ちゃんからそっと離れて)

その時が来たらまっすぐに帰って春香に甘えるけど・・・。（なんてすぐではないがその時は絶対に甘えたいと思っていると スタッフ声を聞くと離れいつもの場所に座る。）

よろしくお願いします・・　。（メイクしてくれるスタッフに挨拶しては そこから黙り メイク終わりすぐに衣装チェックへと）

(準備が整うと早速番組の収録に入り
番組は人気お笑いコンビがＭＣを務め、スタジオのタレントや著名人を交えてトークを展開していくという内容で二人はゲストという形で参加することになる
収録は順調に進んで、いよいよ番組名物のコーナーにさしかかり
それは６枚の裏返しにされたカードの１枚だけゲストが告知をすることができるカードがあり、他の５枚には質問が書かれてあり、告知カードを引けなければその質問に答えなければいけない、というルールだった)

番組プロデューサー
「もし１発で告知カードを引いても編集で２枚引いたあと、ということにするから
協力よろしくね！」

はい、よろしくお願いします！

……質問って、どんなこと聞かれるのかな？

(千早の耳許に顔を寄せて、心配そうに囁き声でたずねて)

そうね・・・アイドル関係の質問だったらいいのだけれど・・・プライベートな質問はちょっと私は困るけれど・・。（春香の質問に千早は耳元で囁きながら答えているとお笑いコンビの相方から二人を紹介される春香と一緒に中央に立ち自己紹介）

765プロダクション 如月千早です。よろしくお願いします・・・

（自分の紹介されると お笑いコンビのツッコミが すぐに クールで静かな子な感じやな と見た目だけで言われ ）

ちょっと失礼だと思います・・・。
（千早はそのツッコミの人に少し睨み）

ホントです！
千早ちゃんを見た目で判断しないでください

こう見えて、千早ちゃん、そそっかしくておっちょこちょいで…
あ、それはわたしもですけれどね

(テヘヘ、と舌を出して)

涙もろくて熱いところもあるんですよっ

司会者
「春香ちゃん
それフォローになってへんやん！」

出演者・観覧者

「どっ！」
「あはははは～！」

は、春香恥ずかしい///(春香の裾を掴んでこれ以上はと全国放送中に私のことフォローしてくれるのは嬉しく思うけど 逆に暴露された感じに頬をほんのり赤くする)


司会者
｢二人は仲良しさんやな。もしかして付き合ってるとちゃうん？なんちゃてな♪｣

「春香ちゃんが千早ちゃんに暴露したところで一枚カード引いて貰いましょう♪春香ちゃんどうぞ」

あれ？
わたし、なんかヘンなこと言った？

(周囲の反応にきょとんとした様子でたずねて)

え？
わたしと千早ちゃんですか？

はい、付き合っていますよ

(にっこり笑顔で頷いて)

あ、引いていいんですか？
じゃあ……
これで！

司会者
「ホンマ、春香ちゃんの天然には敵わんわ～
って、いきなり出たー！
告知カード～
ホンマ、敵わんわ～」

スタッフ
「はい、カーット
今のシーンは編集して使うから
春香ちゃん、もう一回引いて」

もう一回引いていいんですか？
なんか得した気分ですね
じゃあ、これ！

司会者
「二人への１つめの質問は…
二人の今のマイブーム、みんなに教えたって～

まずは千早ちゃんから！」