暁のメンバー1人募集だ！（建て直し）

済まないな、サソリ…。(目が見えない割にしっかりとした足取りで誘導された椅子に腰を下ろすと大人しくサソリの診断を受け渡された薬をゆっくり飲み干す。礼を言うと再び包帯を巻き静かにリビングで過ごすことにする)

……、旦那がちゃんと診断したみてえだけど、大丈夫か…？（何時の間に戻ってきたのか、相手の後ろに背中合わせのように座っては、相方に聞いたのか何処か心配そうに相手にそっと問い掛けて）

デイダラか…。大した事ない、暗部で訓練をしているからな。(後ろから投げ掛けられた言葉にそのままの体制で返答すれば目元の包帯を鬱陶しそうに触れ)

そっか……まあ、２～３時間の辛抱だぜイタチ。ん？あー…ちょっ、あんま登るなって…！（目元の包帯に触れながら話す相手に眉を下げるも、にゃあ、と言う可愛らしい声と共に、慌てたような声が続くように響き）

あぁ、そうだな…。ん？猫か……？(ため息をつくも一時的なもので良かったと安心する。鳴き声の主を探すように首を動かし)

ああ、子猫だぜ。足怪我してたから治療しといたんだけど、中々離れてくれなくてさ…明日の早朝には親猫の所に返そうと思ってるんだ（優しげな声で肯定しそう言っては、アンタも撫でて見よろ、と相手の膝に丸まっている猫を乗せては手を丁度猫の背中辺りにそっと乗せてやり）

そうなのか、動物に懐かれやすい…のか？(クスッと笑い膝の上に丸まった猫を優しく撫でながら嬉しそうに頬を緩めて、きっと可愛い子なんだろうなと)

んー……どうなんだろうな？昔から鳥とかが寄ってきて一緒に遊んだりしたことはあるけど…。可愛いぜ、その子猫（懐かれやすいのかと問われればどうなのだろうと首を捻り、相手の考えを見透かしたように微笑んでそう言っては時間は過ぎていき）

おとぎ話みたいだな…。猫は好きだよ、木の葉にいた頃任務で猫探しをした事もあったな…。(動物に囲まれているデイダラを想像してはおとぎ話のお姫様を思い出し。時間が経ち包帯を外せば光に目が歪み瞬きを数回するが直ぐに元通りの視界になり、膝の上で眠ってしまったらしい子猫を愛おしそうに見つめる)

…お姫様以前にオイラは男なんだけどな？へぇー…そっか…お、目治ったみてえだな？（お伽噺と言うとお姫様というイメージがあるため少し苦笑いするも、話を聞きながら相手の目が治った事に気付けば安心したように微笑み、あ、これ渡しとくぜ！と交換日記を差し出した後、目を覚ました猫がイタチの膝から此方に飛び付いてきたので慌てて受け止めては、わかったわかった！と宥めるように猫の頭を撫でて）

細かい事は気にするな。あぁ、ちゃんと見えているぞ。心配かけたな…。(クスッと笑い日記を受け取ると猫の様子を見ては、やっぱりデイダラの事が好きみたいだなと微笑み)

なんじゃそりゃ。早く治ってよかったぜ…！だといいけどなあ…はは、アンタの事も好きみたいだぜ？（思わずずっこけそうになるも相手の様子に安心したように微笑んでは、スリスリと頭を押し付けてくる子猫の頭を撫でながら首を傾げるもイタチに顔を向けて笑うように鳴く猫を見ては微笑んでそう言い）

サソリの薬のおかげかな。そうかな…？(後でまたお礼を言わないとなと安心したような顔をしては猫を見つめ、だとしたら嬉しいなと笑い)

旦那は医療とかに関しては優秀だしな。そうだぜ、それに動物はそう言う事に関しては鋭いしな。それに…（相方の事を何処か自慢げに笑って話しては、そう言いながら猫を抱えたままよいしょっと椅子から立ち上がり顔を相手に向けては、イタチ。アンタは根はとても優しい奴だぜ、と笑って呟き）

サソリのおかげで助かっている面は多いな…。俺はデイダラも動物並みに鋭いと思う瞬間があるけどな…。(この間の風邪の時も、と呟き。相手がこちらの事を見抜いてくる瞬間を思い出しては苦笑し優しいと言われれば静かに微笑み、ありがとうと)

そうか？ああ、あの時はアンタが朝食と日記を持ってきてくれた時に顔を見たら何か顔色悪いけど大丈夫かな…って思ったんだよな（首を傾げつつ苦笑いしてそう言い片手を相手に差し伸べては、部屋まで送るぜ。多分だけど今アンタ立ったらふらつくと思うからさ、と呟き、旦那に聞いたんだけどな、と苦笑いしつつ付け足して）

その節は迷惑を掛けたな。じゃあ、お願いしようかな…。(苦笑しつつも助かったと礼を言えば差し伸べられた手を握りゆっくりと立ち上がるも前によろめき相手の胸に体を預ける形になってしまい)

全然気にしてねえから大丈夫だぜ。……！…あの、イタチ、大丈夫か…？ちゃんと立てるか？（笑って大丈夫だと告げるもよろめき此方に体を預ける形になった相手に一瞬驚くもすぐにそっと支えるように背に手を置いては、気遣うように相手に問い掛けて）

…すまない、大丈夫だ。少しふらついただけだよ…。(自分でも驚いたのかほんの数秒固まった後、体制を整え落ち着いた様子で返事をし歩き始めるが、相手の手を先程よりも強く握り、お前がいなかったら転んでいたなと静かに微笑み)

……、……（その相手の言葉に此方も答えるように手を僅かに強く握り返し何かを言おうと何度が口を開くも結局口をつぐみ小さく微笑み返してはゆっくり歩き相手の自室に到着し、部屋へと入ってはそっと相手をテーブルにある椅子に座らせて）