デイダラ 2019-09-23 02:12:13 |
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……、ありがとう…。(ハンカチを受け取り小さな声で感謝を述べる。ここ最近優しさにばかり触れていた心は不安定になっていたようで、なんだか無性に泣きたくなり涙が一筋流れるのをそっとハンカチで拭った)
………(月を見たまま何も言わずにいたが、相手の言葉にまるで気にしなくて言いというようにそっと相手の片手を握り、何かを祈るように俯いて)
…きっとサスケも…この月を見ている。(独り言の様に呟いては、満月の夜が来る度に自分への憎しみを増していくであろう弟のことを思い目を閉じる。あと何度あの夜を繰り返せば終わりが来るのかと自分の心に問いかけ、また月を見上げるもその瞳にはもう涙は浮かんでいない)
…この満月の日からアンタは憎まれてでも弟のうちはサスケを守るって決めたんだろ?長い夜も何時か終わりが来るもんだ。今ここでアンタが折れたらそれこそ弟はずっと"闇"の中だぜ(俯いたままそっと目を閉じ、厳しいような厳しくないような言葉を言うも、声色には僅かな優しさが滲んでいて)
あぁ、あいつは俺の生きがいだ…。サスケが俺の元へたどり着くその瞬間まで…、(死ぬわけにもいかないな、と最後は小さな声で呟くように。気づけばだいぶ時間は経っていたようでデイダラの後ろでうとうとと船を漕ぐ)
………大丈夫だ。アンタは必要ないって言いそうだけど、オイラはアンタのこれからを時が来るまで近くで見守ってるからさ(自身の後ろで眠そうな相手に気づいてはベッドから降り相手が持ってきた枕と毛布を準備しては、相手をそっとベッドへと寝かせ毛布をかけてやり、まるで子をあやす母親のような優しい手付きで相手の頭を撫でながら、ただただ子供のような純粋な瞳で見詰めながらそう言い)
……ん、ありがとう…デイダラ…、(前日体調が良くなかったせいもありかなり眠たそうに、小さく呟けば頭を撫でる手に安心したように目を瞑り寝息を立てる)
……おやすみ、イタチ……。……オイラも寝るか……(小さく微笑んでそう声をかけては、眠気がきているのか欠伸をしつつ相手の横へと入り毛布を被り、相手を安心させるように片手を緩く握ってはそのまま眠りにつき)
……っ、…ゴホっ、ゴホ…、(まだ辺りが薄暗い夜明け前、息苦しさで目を覚ませば掌に吐き出された血を見て眉をひそめまだ眠っている相手に目をやる。寝顔のあどけなさに思わず笑みが零れ、相手を起こさないようにベッドから降りれば今日の任務のために毛布はそのままに、自分の荷物をまとめ部屋を後にする。鬼鮫との集合時間に間に合うよう一旦自室に戻っては普段の赤い雲模様のコートに身を包み任務へ出掛けていく)
……ふぁぁ………??……(朝日が上る頃に目を覚まし、欠伸をしながら横を見てはシーツに小さく血がついているのが見え眉を潜め思わず溜め息をもらすも、嫌な勘は当たってばかりだと苦笑しつつシーツを洗濯するために取り除き隅へと置いておき、相手の毛布を綺麗に畳みテーブルに置いてはその毛布の上に夜に書き起きた真新しいノートを置いては自分も任務の為忍服に着替え暁の黒いコートを羽織り、相方のサソリと一緒に任務へと向かい)
…これで最後か。早く帰るぞ…。(任務中最後の敵を絶命させると最近デイダラとの時間を密かに楽しみにしている自分に内心呆れるも、それくらいの楽しみがあってもいいだろうと思い相方とアジトへ向かう足を速める)
ふぅ……ん?ああ、旦那、見付かったか?じゃあ戻ろうぜ(密書を奪う任務をしていたため陽動を躍り出ていたのだが、目的の密書を片手に戻ってきた相方を見ては疲れたように詰まっていた息を吐き出すも、微笑んで帰ろうと促し相方と一緒にアジトへと戻りながら、イタチは戻ってんのかな?なんて心の中で思い)
これはっ……!こたつ、出してくれたのか…ぬくい…。(報告を任されてくれた相方と別れ、アジトに着くなり目に入ったこたつに目を輝かせ早速暖まる。それにしてもアジトがこんなに静かに感じるのはここの所デイダラが話し相手になってくれていたからだろうかと、テーブルの上のみかんを無意識にピラミッド状に重ねては)
ん……?あれは……ふふ…。…おはようイタチ、任務お疲れ様だな!(アジトへと戻り密書と報告を受け持ってくれた相方に感謝しつつ共用スペースへと来ては、こたつに入って暖まるイタチを見つけ微笑んで、トントンと横から肩を叩き微笑んでそう声をかけて)
ん、デイダラか。おはよう、お前も任務だったのか…。(相手を見上げては、昨日は世話になったと泊めてもらった礼を言うと、寒いだろうお前も入ったらどうだ?と)
ああ、丁度終わってさ。確かに寒かった……あ、はいこれ、アンタの毛布と昨日言ったあの日記だぜ(相手の言葉に肯定するようにコクりと頷き此方もこたつへと入り暖まっては、思い出したように毛布とその上に乗っている日記のノートを差し出して)
わざわざ持ってきてくれるとは、済まないな。取りに行こうにも、この誘惑から抜け出せなくなっていたところだ…。(ありがとうと呟き受け取ると空いているスペースにそれらを置き、こたつの気持ちよさに目を細め)
それはこたつあるあるだから何かわかるぜ(小さく笑ってそう言ちピラミッド状に積まれていたミカンを1つ手に取り綺麗に皮を剥いては、ミカンを1つ食べこたつの暖かさもあり頬を緩ませて)
こう毎日寒いとかなわんな…。(こちらもミカンを手に取っては美味い…、と呟き微笑む。お茶を入れようと茶筒に手を伸ばすも、任務で写輪眼を使いすぎたせいか見えにくくなっていた目のせいでそれを倒してしまい内心慌てて掴み取る)
だよなあ……。……アンタ、写輪眼使いすぎたな、その様子だと…(相手の言葉に同意するように頷くも、茶筒を1回倒し掴みとった相手を見ては食べかけていたミカンを食べて飲み込みそう呟き)
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