トピ主 2019-09-09 19:27:47 |
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>40 史哉
……お前、妬いてんのか?…あむ…ん…美味いけど…やり直し…。
(三徹もしていれば食らうことはなかったであろう攻撃を受けた額を擦りながらぽつりと溢して。おにぎりを手に持ち口へと近づけてくれれば空腹も相まってぱくりと親から餌を貰う雛のように躊躇いなくかじりついて。もぐもぐ咀嚼して飲み込めば彼の冗談にふむ…そう聞くとそっちの方が良いな…と思えばおにぎりは美味しいと言いつつもう一回今度は口移しで…と皆まで言わずとも彼ならわかるだろうとやり直しとだけ呟いて)
>41 将生くん
…妬いて…。んー…少しね?でも将生くんが俺のことちゃんと大事にしてくれてるのは知ってるから。
(妬いてないと言おうとして、むと顎に手を当て考え直す。相手が年下担当者と話しているときは自分とは違う打ち解け方をしていて親しくもみえて。それを見ていた時の自分はどうだったか。微笑ましいだけ?なるほど確かに妬けるかもしれないと頷けば少しと笑いつつ余裕のある微笑みを向けて先程弾いてしまった相手の額を優しく撫でて。「…やり直しって…俺、冗談で言ったんだからね?それにあと5分で…あと4分か。担当の子来るんでしょ?やりませんよ。」真意は分からないがまるで冗談に乗っかる言い草に目をぱちりとさせて。ほんの少し期待して微かに頬を染めるも冗談で言ったため心の準備が出来ておらずそれっぽい理由付けをしては敬語であしらい残りのおにぎりを相手の口元に近づけて)
>>42 史哉
……ん…あっちは玩具…史哉は俺の恋人…妬く必要は皆無だと思うけど…ヤキモチ妬かれるのは嫌いじゃないから妬いて良いぞ?
(“大事にしてくれているのはわかっている”彼の言葉にどこか満足げに広角を上げては担当の編集者を“玩具”と言ってのけ相手を恋人と口にしては本来なら妬く必要はないと伝えつつもヤキモチを焼くのは愛している証のようなもの…そうなれば妬かれるも悪くはなくニヤリと笑み浮かべて妬いていいと告げて。額を優しく撫でる手になされるがままになっていたが口移しをあしらう様子に何か言いたげに見つめ─「わかった…じゃあ俺がお前にしてやる…お裾分け…だな」口元に近づけられたおにぎりをぱくりと食べると相手の口元を親指と人差し指で押さえるように触れそのまま唇を合わせて米粒を彼の口へと移動させては唇を離し、彼の手に残るおにぎりを奪ってはパクパクと自分で食べ始めて)
>43 将生くん
はは…玩具は言い過ぎ。あの子もたまには可愛がってあげないと。…まあ一番は俺…たちにして貰うけど。
(担当者を玩具というのは多分冗談で自分を安心させてくれるために言ってくれてるのかと思えば相手なりの優しさが伝わってきて嬉しく。小さく笑いを零して担当者も可愛がるように言うも一番は譲れなくて。ただ相手は自分だけの恋人ではない。本当にヤキモチを妬いているのはもう一人の住人に対して。でもこの関係も悪くはないから小さく微笑みつつ小首を傾げて相手を見つめて。「…お裾分けって…ンッ、んぅ……もう将生くんは…。おにぎり足りた?」相手の手が伸びてきたと思ったときには口付けられていて腔内に入ってきた米粒に口移しをされているんだと分かると微かに頬を染めて。すぐに離れていく口元に少し名残惜しげに眉を下げるも相手は三徹して疲れている身、それ以上は求めずに残りのおにぎりを食べる様子が可愛らしくて何だか犬みたいだなぁと思えば髪を撫でてやりながらおにぎりは足りているか尋ねて。)
>>44 史哉
…?そうか?…可愛がる…ね…俺は一応愛がってやってるつもりだけど。…当たり前だろ。俺が一番大事にするのは恋人だけだ。
(玩具は言い過ぎと嗜められるも、きょとんとしつつ不思議そうに首を傾げて。自分的には担当を可愛がる=虐めるということなため可愛がっていると答えつつも彼に一番はと言われるまでもなく自分にとって一番大切なのは恋人だと笑みを浮かべて。口移しをしておにぎりを食べさせれば少し頬を朱に染める彼が可愛らしいなとニヤニヤしつつ「ん…大丈夫。足りてる…。美味かった。コーヒー飲みたい」髪を撫でてくれる手が気持ちよくてそのまま撫でられ、手に持っていたおにぎりを全て平らげペロペロと指を舐めて頷き、美味かったと笑ってはコーヒーが飲みたいと口にして)
>45 将生くん
ふふ、可愛がるの意味間違えてないよね? …ありがとう。俺が一番大事なのは君だよ。今更だけど君を恋人に持ててる俺は幸せものだね。
(きょとんと首を傾げる姿が可愛くて相手の鼻先をチョンと指先で突いてやるとクスクス笑い。当たり前と言ってくれるのが嬉しくて目を細め、自分は幸せものだというと相手の頬を撫でて。「……いいよ、コーヒーね。その前にこれで手を拭いて。はい…まだ少し熱いから気をつけて。」用意したものを全部食べて飲んでくれるのが嬉しくて小さく微笑みコクリと頷くと手をなめる様子が色っぽいなと目を惹かれ。ジィと見ていることに気が付き慌ててハンカチを手に取ると一本一本その手を綺麗に拭いてやってから、コーヒーの入ったマグカップを手に取りまだ湯気の出ているそれをフーフーと軽く覚ましてやってから相手に差し出して)
>>46 史哉
……合ってるだろ。…ふ、…だろ?まぁ俺の恋人でいるなら誰より幸せにしてやるよ…俺のやり方でな。
(ちょんと鼻先突っつかれれば“何だよ”と言いたげな視線を向けつつも嫌なわけではない。それに彼が何だか楽しそうだし…まあいいかと思うことにして。“可愛がるの意味を…”と言ってくる彼に少しの間の後、合ってると答える。こいつは恥ずかしげもなく色々言ってくれるな…と感じてはいるもののニヤリと笑み浮かべ、幸せにしてやると伝えて。疲れている時は触れて貰えるだけで不思議とまだいけると思わせてくれる彼の手に大人しく頭を撫でられており。まさに至れり尽くせりで自分の世話を細々と嫌な顔せずに焼いてくれる彼からふーふーとして貰ったコーヒーを受け取りカップに口をつけては「ん…美味い…いつも通り俺の好きな味だ」と満足げに溢すと味わうように飲んで。──ピンポーンと来客を告げるインターホンが鳴り──「……1分遅刻したな…追い返すか…」ぽつりと呟いて)
>47 将生くん
ふふ、将生くんのやり方かぁ。それじゃあ俺はそれを知るためにずっと君の恋人でいるね。だからいっぱい教えてよ。
(相手がニヤリと笑うの見ては此方も楽しげな笑みを零して、これから先離れるつもりはないことを告げつつ相手の頬をツンと突いて。コーヒーを好きな味だと言われると相手を想っていれたこともあってそんな些細な一言が嬉しくてトクンと胸を高鳴らせては「…うん、ありがとう。またいつでも淹れるね」と小さくはにかみ。部屋に鳴り響くインターホンの音に続く彼のつぶやきを聞いては目を瞬かせるも、もうと呆れた笑いを零し「多分すっごく急いで来て息切らして玄関で待ってくれてると思うよ?…俺出てくるね。」とやっぱり可愛がるの意味が間違ってるんじゃないかと内心思いながら相手の頭をぽんぽんと撫でては立ち上がって玄関に向かおうとして)
>>48 史哉
……ああ…ずっと俺のものなら…教えてやるよ…少しずつな。
(彼の言葉は此方から離れるつもりはないと言ってくれているようで無論此方も離すつもりはなく自分のやり方を少しずつ教えると伝えて。「…ふ、何でお前が礼言うんだよ。淹れて貰ったの俺だろ?…ああ…楽しみにしてる」お礼を言われればパチパチと瞬きをしつつもぷはっと吹き出しクスクス笑い自分が淹れて貰ったのにと溢して。はにかんだ顔が可愛くてなかなかにそそる…キスでもしてやろうかな…なんて思うも先程の担当者に対する呟きを聞かれていたようで何やら嗜められてしまい、玄関へと向かおうとする彼の腕を掴んではベッドから立ち上がりチュッとその形の良い唇へと口づけて「あいつの対応任せた。ちょっと時間稼いどいて」唇を離し、掴んでいた腕も離すとなにかを思い付いたようでニヤリと口角を上げてそれだけ伝えると原稿を手に持ち意気揚々とリビングへと向かって。その間もピンポーンとインターホンは鳴り続けており『せんせえええ!ちゃんと来ましたけどー?!』と悲痛な担当者の声も玄関の外から聞こえてきて)
>49 将生くん
もう…また可愛い顔して何考えてるの? 今回だけだよ。
(ベッドから立ち上がって玄関に向かおうとしたところ腕を掴まれ口付けられてはそれだけでトクンと鼓動は跳ねて。そして口角を上げる彼はどこか楽しげで、きっと大ヒットを叩き出す作家の彼の頭の中には現在、悪戯のストーリーが巡っているのかもしれないと考え。普段ならもう少し咎めたかもしれないが、彼は三徹した身。それにさっきのキスをお駄賃として彼の構想に乗ることにすれば、可愛い顔と言って相手の頬を突いて微笑んでリビングに向かうのを見送り、その背に向かって今までに何回も言ってきた“今回だけ”を投げかけて。さて、自分も彼に託された時間稼ぎをすべく玄関へ向かっては「はいはい、今開けるよー。」と扉を開けて半べそをかいている担当者くんを招いて。「いつもお疲れ様。あの子が無茶言ってごめんね。あー、汗かいてるよ。」玄関からしきりに中を覗く担当者くんにのんびり話しかけては相当急いで来たのか汗の滲む額を見ては手持ちのハンカチを取り出して担当者くんの額を拭いてやり。それにしてもどれくらい時間稼ぎしたらいいのかなと考えていて)
>>50 史哉
…よし、もうちょっとだな…、
(玄関を開けて貰えば担当の柏木が汗を拭いながらもぱぁあと表情を明るくするも、すぐに背後に自分の担当作家の姿が見えないことに気づけば青ざめながら『廣本さん!先生は?!原稿は?!俺ギリギリ5分で来れたと思うんですけどっ?!あ…すみません…ハンカチが…っ…走ってきました!たまたま近くにいたから良いですけど…先生はいつもいつもいつも…無茶ばっかり言って…あの人絶対ドSですよね…?』矢継ぎ早に言葉を紡ぐも最後は完全なる愚痴になりうるっと瞳を潤ませ涙ぐみ。そんな彼をより苛めたいのがドS作家。今しがたリビングでごそごそやっている張本人で。鼻歌を歌いながらより彼で遊ぶために今その作戦の片棒を担ぐ相手の何度聞いたかわからない“今回だけ”の言葉を胸に着々と準備を進めていって)
>51 将生くん
うーん…残念。1分遅刻。…ふふ、まあ少し無茶は言うけどそれに必死に応えてくれる柏木くんはえらいなぁって思うよ。いつも大変なのにありがとね、
(表情がコロコロ変わっていく担当者くんは確かに可愛いしからかいたくなるツボを擽ってきて。ハンカチに関しては気にしないでと首を横に振って、間に合ったかの問いには言いづらそうに眉を下げて人差し指を一本立てて。その指で担当者くんの額をトンと叩いてえらいと褒めるとせめてもの労いで髪を撫でてやり。ただこの後、担当作家の何だかの作戦がこの柏木くんを襲うと思うと少々可哀相でもあり楽しみでもあって。柏木くんには申し訳ないが自分は相手の味方であるため、玄関で時間を稼いではそろそろかとリビングの扉へと目を向け「…将生くーん、柏木くんが来てるけどー?」と声を掛けてみて)
>>52 史哉
ああ…今行く。
(どうせ今ごろ柏木は自分の恋人である彼に労われているのだろう。髪を撫でられたりしているのかもしれない。面倒見が良いのはいつものことだしそれに柏木が鼻の下を伸ばしているようなら彼にわざわざ時間稼ぎを頼んだりはしないため変な心配はしておらず。そんな彼から声がかかればそろそろ行くかと扉を開けて二人に近づいて。「柏木、1分遅刻したが…まぁ許してやるよ。汗も掻いて暑いだろ?これでも飲んで一息入れろよ」珍しく柔らかく微笑んで手に持っていたトレイを突き出す。そこにあったのは彼の乾いた喉を癒すアイスコーヒー…ではなく白い湯気の立つホットコーヒー…というよりはただお湯の注がれたカップの中に挽いていないコーヒー豆が鎮座しているだけの代物で。『…せ、先生が俺のために…?…あ、ありがとうございま……え…え…?これ…何ですか…?』初めての優しい笑顔に優しい言葉…涙で滲む瞳のまま、ぱあぁっと柏木の表情は輝くも突き出されたトレイに視線を向けた瞬間にその表情はみるみる困惑したものへと変わり─「知らないのか?ホットコーヒー…俺がお前のために淹れたんだ。…もちろん飲めるよな?」こんな代物がホットコーヒーであるわけがない。しかしさもそれが当然のように口にしては柏木の表情が“あれ…ホットコーヒーってこんなんだっけ…?俺にはただのお湯とコーヒー豆にしか…いや!俺疲れてるんだよ!これはホットコーヒーなんだ!”と予測通りに変わっていくことにキラキラと瞳の奥を輝かせて。意を決したようにそのカップに入っていたお湯とコーヒー豆を彼は飲んだ。バリバリと異様な音がその口元から聞こえ美味しいですと小さく溢す彼に吹き出しそうになるのを堪えては「そうかそうか…お前は白湯と豆が好きなんだな。これからお前が来たらこれ作ってやるよ。ほいこれ原稿。……あとこれ、お前がぎゃあぎゃあ煩かったやつ…見かけたからやる」にっこり笑みを浮かべてそう意地悪く言えば原稿を渡して。あくまでもついでというスタンスでこの間彼が話していた大好きな炭酸水を受け取らせるとそのまま一言も発する隙を与えずにぺいっと部屋から放り出してドアを閉めて)
>53 将生くん
……?!
(相手はどんな悪戯を仕掛けるんだろうと見守っていると柏木くんに出される飲み物…一歩手前の代物に思わず表情が引き攣る。彼の優しいきれいな笑顔、普通ならやっぱり将生くんは格好いいなぁと思うところ今その笑顔は魔性の笑顔にしか見えず。流石にこれは可愛くて天然な柏木くんでも断るだろうと思って見ていると、何と言うことか、健気な担当者くんはそれをバリバリ言わせながら飲んでいて。「ちょっと…、」と思わず止めに入るが“美味しい”との感想に困惑気味に眉を下げ。いや…美味しいはずがないだろうと炭酸水と原稿を渡して部屋の奥に消えてしまう相手の背中を少し咎めるように見送り。相手に一言言いたいところだが先に柏木くんに向いて「…ごめん、苦かったよね。ほら、ここに出していいから。…炭酸水好きなんだね。全く普通に渡せないのかな…。」ティッシュを数枚出して柏木くんの口元へ持っていくと口の中に残ったコーヒー豆を出させてゴミ箱に捨てて髪を撫でてやり。柏木くんの手には原稿と大好きという炭酸水。相手は柏木くんの好みをしっかり把握していて見かけたら買ってくる優しさがある。まるで飴と鞭だな…なんて思いながら相手の不器用な優しさに苦笑を零しつつ「柏木くん、時間あるならそこに座ってその炭酸水口直しに飲んでていいからね。」とソファを指差し声を掛けて。そして相手の部屋へと向かい一応扉をノックしてから開いて彼の元へ行くとその両頬をパチンと挟んで「俺も乗っかったから強くは言えないけど、あれはやりすぎだよ。」と珍しく眉を上げて怒った表情をして)
>>54 史哉
(柏木がまだ居座っているとは思っておらず、自分の部屋の椅子に座っていればノックの音が聞こえそちらに視線を向けては相手が入ってきて。あいつは帰ったのかと口を開こうとした瞬間にぺちんと両頬を彼の手に挟まれ、驚きに軽く目を見開き。眉を上げて此方を見る相手に怒ってんな…と内心思いつつ「………嫌ならあいつも断れたろ?そこ忘れんなよ?」口角を上げてはそれだけ伝えて。柏木はよくも悪くも…いや悪いだな…はっきり言わなきゃいけない事を言わないところがある。本来なら断らなきゃいけないことでもホイホイ安請け合いして慌てているのをよく見かけるため今日はあいつを試したのだ─この間注意したのにまだ懲りてねえのかあいつは…と内心呆れつつも結局見捨てられない。その頃柏木は…“あ…そう言えばこの間、先生に嫌なことは嫌だって言えって言われたんだ…”とぐるぐるすれば居てもたってもいられなくソファから立ち上がり将生の部屋をガチャッと開け『…せ、先生!すみません!俺…またやっちゃって…あの!次は気を付けますんで!あの!原稿ありがとうございました!何かあったら読んでください!』矢継ぎ早に謝れば何度も頭を下げてパタパタと家から出ていって。「……─あいつ勝手にドア開けたな…次来たらペナルティだな…」ジト目で嵐の如く去っていった担当を次はどうしてやろうかと呟いて)
>55 将生くん
……君がちゃんとあの子のこと見てて引き際も弁えてるのも分かってるよ。でも…嫌でも断れない人だっているんだよ。
(相手が柏木くんの人間性を誰よりも理解して柏木くんのために動いた優しさだと頭では理解していて。実際、先程彼にお礼を言ってこの家を明るく飛び出していった柏木くんの顔はスッキリとしていてきっと相手の行いは柏木くんの背中を押したことだろう。でもやっぱりあのやり方は自分には理解出来なくて。相手の両頬を挟んでいた手をだらりと下へ下ろすと俯いて微かに声を震わせて小さな声で漏らし薄く唇を噛んで。全く将生くんは…と笑って流せばいいものを拗ねて空気を重たくしている自分がこの場で一番嫌い。しかし今更あはは…と笑ってごまかせる空気でもなく、最後に彼が呟いた言葉にピクリと肩を揺らし。彼にはもう怒っていなかったがただ少し悲しい気持ちになって「…ごめん、今日お風呂は一人で入って?着替えはもう用意してあるからすぐ入れるよ。俺はやること思い出したから自分の部屋に戻ってるね。」と相手の顔を見れないままなるべく明るく早口に言うと彼に背を向けて部屋を出ていこうと扉に手をかけて)
>>56 史哉
…待て…史哉……あいつ…ドMじゃないのか?あれ、嫌がってるのか…?…喜んでるんじゃないのか…?ってお前がそれほど怒るくらいだから…嫌がってるんだよな…。
(彼が怒って拗ねているのは理解できた。こちらに背を向けて部屋を出ていこうとしている相手の腕を軽く掴んでは“待て”と引き留めて。そして徐に口を開いてはぽつりぽつりと言葉を紡いで。ずっと今まで自分は柏木のことをドMだと思っていた。しかし彼がここまで怒るということはああ言う態度や行動が柏木にとって喜ばしいことではないと言うことで。自分が楽しいことももちろんあったが彼が喜んでいるのだと思っていたこともあって。そうでないのなら自分の取るべき行動は一つだけだ。「……ガチで勘違いしてた…俺…。…あいつが嫌ならやる意味ないな…史哉…ごめんな。…嫌な思いさせて…風呂は一人で入る。……ちょっと、電話してくるな…」そう伝えては掴んでいた手を離してスマホを持ち、彼の脇を通りすぎて部屋から出て玄関へ向かって)
>57 将生くん
ま、…待って。将生くん。…違う。…いや違くないけど…。
(相手の沈んだ声に胸がチクリチクリと痛む。彼を責めたかった訳ではないのに…と表情が微かに歪み。脇を通り過ぎて玄関に向かう彼に気付けば慌ててその後を追ってスマホを掴む彼の手首を掴んで。止めたは良いがなんと言って良いのか分らず暫く視線を彷徨わせたあと小さく口を開いて「その…ごめん。柏木くんが本当に嫌がってるかは俺にも分からない。君が言うみたいに喜んでるかもしれないし…。ただ、俺はされたらやだなと思ったら…嫌なことしてる将生くんを見てるのが辛くて…。…はは、ただおふざけなのにね。ごめん、電話の邪魔して。」相手は多分ちゃんと人を見て悪戯をしていて、その悪戯も大半は優しさ。勝手な想像だが意外と彼は繊細。そんな相手を傷付けてしまったかと思うと心苦しく目を伏せるも、重たい空気に居たたまれなくなれば眉を下げつつも笑いを零して掴んでいた手首を離して)
>>58 史哉
……お前がそう思うなら…お前が正しいよ。あいつはお前寄りの考え方してるから。だから謝るな。今回は俺が悪い。
(掴まれていた手は掴まれた時と同じように相手から離される。眉を下げて無理して笑う彼をきゅっと優しく抱き締めると、スマホを握る方とは反対側の手で髪をクシャクシャ撫でて柔らかい口調で言葉を紡いで。「……なあ…史哉…俺、あいつにちゃんと謝ってくるよ。…だからさ…やっぱり…一緒に風呂入らないか?お前と入りたい。まぁ…お前が本当にやることあるなら今日は諦めるけど…考えといてくれな?…行ってくる」そう言い、彼から体を離すとちゅっと唇に触れるキスをしては靴を履いて玄関から外へ出て行って)
>59 将生くん
…ううん、やることは本当はいつでも出来ることだから、俺も将生くんと一緒にお風呂入りたい。…ありがとう。待ってるね。
(髪を撫でられて相手の柔らかな声を聞くと何だか泣けてきて、俺が悪いと言う彼に俯いたまま言葉を発さずにそんなことないと首を横に振り。柏木くんに謝るという彼に複雑な気持ちになるもそうしてほしい気持ちもあったため止めることはなく小さく頷き、続く一緒にお風呂に入るお誘いに胸がほっと温まるのを感じては彼に嫌われてなかった安心感もありふわと微笑みを零して。額に口付けられると気恥ずかしそうに俯き彼を見送っては、扉が閉まったところで額を擦り。自分も大概現金だなぁ…と思いながらリビングに戻っては腰掛けて彼を待つも、大丈夫かなと心配でそわそわしてリビングの扉を見ていて)
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